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「母が断ち物に失敗すると、暦を見て『さんりんぼうだ』って言ってたのを思い出すわ」
ち絵さんはそう言ってカレンダーを覗き込んだ。
「あ、今日が"さんりんぼう"と書いてある」
そしてわたしに尋ねた。
「さんりんぼうって何?」
1ヶ月に数回あるとのことだが、わたしは"あまり良いことには使わない言葉"程度にしか知らない。
さっそく調べてみた。

【さんりんぼう(三燐亡)】
・江戸時代の慣習
・当初は"三輪宝"と書いて吉日を意味していたが、暦の編纂過程で間違いが生じ凶日となってしまった。
・そこで字を改め"三燐亡"とした。
・この日には建築、引越し、入籍を避ける風習がある

とのこと。
おやおや、そうだったのか。
今でも建築関係ではこの日を大凶日と捉えて仕事を避けているとのことだ。

「そんなの迷信ですよ」と反抗して、もし失敗したら周りから「それみたことか」と言われるだろう。
気にしなければ誰が何と言おうと、平気なのだが、気にする人が傍にいちゃぁ、ちょっとやりずらい。
大掛かりなことをするときは、やっぱり無難な方を採るべきかな。