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玄関前に並べた鉢植えの台は、むかし、わたしが土留めに使った足場板を使って手作りしたものだ。
ペンキなどを入れる四角い缶を二つタテにつなげた大きさで、ものすごく頑丈にできている。
4個ほど作った。

土を入れ、クリスマスに買ったモミの木の苗木を移植して、人の背丈になるほどに育てた。、
北側のベランダに並べて風よけにしていたが、箱の木が腐ってきたのでお役御免にした。
その一つが残っていて、ち絵さんが横にして植木鉢を置いている。
数えてみれば20年以上も経っている。
家の外壁を塗り直してきれいになって、古びた箱が目立つようになったから、別のものに替えたほうが良いと思い、ち絵さんに提案した。
同意が得られたので、それじゃあどんなものにしたらいいか、これから考えることにしよう。

汚れが目立つ話が、庭隅のつくばいに及んだ。
ち絵さんがぼやく。
鳥が来て水浴びをするのは良いけれども、周りが糞や羽根で汚れる。
野良猫が水を飲みに来るのは構わないけれども、あの野良猫は花壇に糞をしていくから困っている。
それでつくばいに鳥や野良猫が来ないように蓋をしたいから、蓋を作って欲しいと言う。

以前同じ目的でち絵さんが独自に小さいすだれや段ボールを掛けていたことがあった。
わたしはやんわりと断った。
「鳥が(水浴びできなくなるのは)かわいそうだよ」
ち絵さんはプッと頬っぺたを膨らましてから、決断したように言った。
「分かった、いい。じゃあ私が自分で作る」

それから今度は庭木の話になった。
数年前、頼んだ植木屋さんにうっかり切られたてしまった大事なツバキ。
短くなった株を畑に移植し、育つかどうか危ぶまれたが、ちゃんと生育したようだ。
「蕾が20個も付いたのよ」
良かった、良かった。
丈はまだ伸びていないとのこと。

植物の中でち絵さんがいちばん関心の高いものは何だろう。
やはりツバキだろうか。
わたしに教えてもらった銘柄は
カモホンアミ(加茂本阿弥)
コチョウワビスケ(胡蝶侘助)
ボクハンツバキ(朴半椿)
それにヤブツバキ(やぶ椿)
などがある。
名前は記憶したが、花の形と色が出てこない。
でも適当に合わせていれば、ち絵さんとの会話はできる。