IMAG5605

ち絵さんに頬っぺたをつままれて目が覚めた。
「ナンダナンダ、どうしたの」
ち絵さんは落ち着いている。
「生きてるか確かめたの」
わたしは時計を見た。
まだ十分余裕があるじゃないの。

ゆっくり起きて、
いつもどおりのペースで朝食の用意をして、
のんびりした気分で食べながら、
ふと壁の時計を見てびっくり。
「あれぇ! もうこんな時間なの」
「そうよ。だから頬っぺたをつまんだのよ」

今日はクリニックに行く日だ。
心臓の調子が悪い。
食事を早々に切り上げて、あとはち絵さんに任せ、外出の準備にかかった。
どうやら目覚まし時計の電池が弱くなったらしい。
一時間半も遅れていた。

クリニックでは医師からわたしの心臓がいつもアセアセしているわけを詳しく聞いた。
肺がボロボロなのが関係しているとのこと。
だから有効な手立てはないと言う。
でも今までとは別の薬に替えてみることになった。

果たして効果はあるのか。
どうにも気になる心臓だ。