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私の場合

ち絵さんが育てたハクサイを漬けこんだ。
陶器製のかめにハクサイ1/4を入れ、塩を振って重しを乗せた。
それをキッチンの隅に置いたのだが・・・
すっかり忘れてしまった。

気が付いた時は遥かに日にちが経っていて、
あわてて出してみると、案の定、水は茶色くにごりカビも生えている。
これじゃあどうしようもない。
わたしは浅漬けが好きなので、塩も少なめにしたのと、
暖かい日が続いたせいもあったのだろう。
うんと気温が低ければ、多少古漬けになっても食べられたかもしれないのだが。
ち絵さんから、ハクサイは少ししか植えなかったと聞いているので、もう一度トライしたいとも言えず、あきらめることにした。
失敗!
──去年は上手くいって、たくさん食べたんだけどな

ち絵さんの場合

朝食に目玉焼きを作った。
食事を始めたが、ち絵さん、目玉焼きのお皿を脇に寄せて手を付けようとしない。
──食べたくないのかな、お昼にでも食べるつもりかな
  せっかく作ったのに
気にして訊いたりすると
「今から食べようとしてるんだから、急かせないで」
と言われるから黙っていた。

食事が終わったち絵さん、目玉焼きのお皿を見て
「あれ、これ誰の?」
横に寄せちゃったから忘れたのだそうです。