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新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化してきて、「感染爆発」を懸念した都知事が近県に外出自粛を要請した。
その日、東京にある会社に勤めているK子からち絵さんに情報が入った。
「スーパーに食パンが無くなってたのよ」

わが家にはパンが切れると死んでしまいそうな人がいるし、そろそろ無くなりかけてきているので、パンを買い求めておこうとなった。
近くの食料品店に行ってみたら、やはり
「食パンは1個も無かった」
ち絵さんが驚いて帰ってきた。
それで残っていた珍しいパンを買ってきたとのこと。
フォカッチャ。
わが家では初めてだ。

何とか数日しのげる蓄えはできたが
「無くなったらどうする」
ち絵さんが心配する。
「無くなれば作ってみるか」
強力粉がまだ少し残っていた。
久しくパンを作っていないので、作り方を忘れている。
「戸棚の整理にもなるから、作ってみて」
そんな、戸棚が片付くほどのことにはならないと思うけど。