IMAG0912
〈窓辺の母と子(5)のスケッチ 110×140mm 銅板に拡大転写するためにマス目を入れたもの 完成した銅版画は次回に掲載〉

小さいけれども切れ味の良いハサミがある。
それがどうした訳か指を入れるプラスチックのところが欠けてしまった。

こいつの修復はちょっと厄介だ。
しかしできないことはない。
金属の芯を作って欠けたところを繋ぎ、エポキシ樹脂を盛って固めよう。
見栄えは悪くなるが使い勝手は変わらない。
ただ金属を切り出してそれを固定するのが難しい。

と考えていたところち絵さんが欠損した部分が見つかったと知らせてくれた。
良かった。
それがあれば修復は簡単。
反応型のエポキシ樹脂系接着剤でチョイチョイで終了した。
一晩おけばOKだ。
一件落着。

いや、別件があった。
家具でも何でも、使いこめばガタが来る。
きれいな木目のキャビネットが端から剥がれてきた。
これは木目を印刷した薄い板を貼ったもの。
剥がれて中の白いところが見えている。
修復が難しい。
でもやっておかなければ剥がれたところがどんどん広がってしまう。

今日はハサミだけにして、キャビネットは明日にしよう。
明日があるさ。