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こんにちは。
いちのちからをごぶんかつです。

今年のコミケ、開催1週間前に友人のサークルの手伝いで急きょ参加することに。
交通費等は出してくれるとの好条件で地方民にはうれしい限り。

とはいえ…久々のコミケ、ただ行くだけじゃもったいなくないですか!?
同人誌も買いたいけど…それだけじゃない!!

コスプレ的なことをしたい!! 

おお、いいじゃないか、やってやろう。
とはいえ、自分は顔面コンプレックスが凄く、コスプレでコミケに顔出し参加するなんてとてもとても…
でも、何かやりたい…できれば、自分の作ったナニカで笑ってもらいたい…!

ということでいろいろ考えました。

ちょうどこの頃スマホアプリの「ポケモンGO」が社会現象的盛り上がりを迎えており

「そうだ!ポケモンGOのコスプレで行こう!」と思ったわけです。

しかし、この時点で残り1週間。
普通に仕事もあったし、お盆休みも含めて確保できるのは丸4日のみ。

そりゃカメックスとかストライクとかやりたいけど、そんなものを作る時間はありません。

ではポケモンGOに出てくる「ポケストップ」 とかどうでしょう。

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板を加工するだけで行けそうです。
 
と思ったらもうコミケ前の時点でやってる人がいるじゃないか!
ネタかぶりは したくないので別のアイデアを・・・(ポケストップがいっぱい集まってるのはそれはそれで楽しそうですが)

今回まともに作業できるのはたったの4日。
スケジュールを考慮して以下の条件を設けました

・初代のポケモンである
・携行性と作業性を考え、サイズが0.6m以下のポケモンである
・形が複雑でなく、作成しやすそうなやつ
・知名度が高いやつ
・知名度が高いけど立体化されてないやつ

というわけでいくつか考えてみましたが、ピカチュウとか有名な奴は軒並み立体化されてるわけで。

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ポリゴンとかコイルとかどうでしょうか
ポリゴンは箱組だし、コイルは球体メインで作りやすそうです。

って待つんだ俺…ポリゴンやコイル作って誰が喜ぶんだ!(ポリゴンとコイル好きな人ごめんなさい)

もっと人気のあるやついるだろう…!

人気…ポケモンの人気を作った…はっ…そうか!
ポケモンGOという新たなポケモンのスタートには、すべてのポケモンブームの火付け役…

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穴久保版ピッピ!君に決めた!

※穴久保版ピッピとは、月刊コロコロコミックにてゲームの発売とほぼ同時に連載が開始された漫画である。
※ポケモンは当初から売り上げが良かったわけではなく、口コミでジワ売れが続いた結果大ヒットとなった作品。
※当時の少年たちがそもそもポケモンという作品に興味を持ったのはこの漫画がそれほど面白かったからといえるだろう。
※とはいえゲーム中のピッピに似ても似つかない通称「ギエピー」は当時の少年たちに強烈な印象をいまだに残している。

20代~30代には強烈な印象を持つこのキャラクターならばきっとみんな喜んでくれるのでは!?
ということでチョイス。

イラストはグーグルで「ギエピー!」で検索したら上のほうに出てきた

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ポーズもセリフも必死さも実にいい具合です。
これをもとに作っていきましょう。

今回作るのは実寸大(ピッピの身長0.6m) 。
普段はエポキシパテでフィギュアなんぞ作っていますが、これだけ大きいとすべてパテは単に高い…

いろいろ調べた結果「発泡スチロールを心材に、硬化粘土で覆う」のがよさそうです。

4日しかない日程も

発泡スチロール削りだし(1日)

粘土造形(2日)

塗装(1日)

(;´Д`)短い…

普段の作品なら一つ作るのに3か月くらいかけているのですが

(;´・ω・)うーん…

…行けそうです!

東急ハンズで40cm四方の発泡スチロール角やらいろいろ揃えてきました。
ちなみにこの素材の段階で1万円近く出してます!
何しろ発泡スチロールのブロックが高かった!3500円だぞ!わーん!
発泡スチロールカッターなんか4000円したしな!

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まず漫画を発泡スチロールサイズまで拡大!
サイズはこんなもんじゃないでしょうか。

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次に下書き。全体像を見つつ6面に書き込んでいきます。
40cmブロックだと足の長さが足りないので、不足分の脚だけあとから接続します。

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発泡スチロールカッターでゴリゴリ削ります。
ニクロム線カッターなので切断面が綺麗で良いです

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2時間でここまで削りました。

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ここからははんだごてで口の中を溶かしつつ、形を整えていきます。
歯と背中の羽、腕なんかは別パーツにして立体感を出すように。
1つのブロックで作るよりも別パーツにしたほうが作業が楽ですし、
「何より立体感出てる感じ」がしてみる人をごまかせます。(これマジです)

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粗い紙やすりでパーツ表面を整えてみました。
ここから薄く粘土を盛っていくのでここでの調整はほんとに重要です。

今回の粘土ですがいろいろ調べてみて、乾燥性や作業性に富んでいる「ラドール」という石粉粘土を用いました。
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このラドールはかなりいい素材でしたね。
表面処理は水をかければいいし、カッターややすりでも加工できる削りやすさなのに、叩いても割れない強度の高さ。
この粘土には本当に助けれました…

ラドールをこねて、薄くのばします。
剥がれ対策に木工用ボンドを塗りつつ全体を覆うようにしてラドールを張り付けていきます。
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素材の都合もあって一発目から完ぺきとはいきませんでしたが上のような感じに。
乾燥もあって2日目はここまで。結構なハイペースです

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上の状態のままだとひび割れが凄いので、ひび割れているところにラドールを詰めつつ、シャワーを掛けてビショビショにします。
表面のラドールが柔らかくなるので手で撫でて乾燥→濡らす→割れを埋める→撫でる→乾燥…を繰り返します。
比較的乾燥は早いので、日中の熱い日なら2時間くらいで乾きます。
これを休みじゃない日に朝濡らして日中乾燥、夜濡らして…を繰り返します。

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で作業3日目でこの状態からスタート。いい感じです。
ここからは180番の紙やすりでゴリゴリ磨いていきます。
切削性が高いので思ったよりも作業は進み…

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3時間程度で写真の状態に。
造形としては予想通りのものができたかなと。

ではここから塗装です。
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100均のアクリル絵の具を混ぜて塗布します。
これだけ面積が広いとそれなりの絵の具を使うので安い絵の具のほうがいいですね…
これは1回目の塗装。
正直塗りむらがひどく、狙い通りの色が出なかったので一瞬焦る。
まあ重ね塗りでそこはカバーできるかな…と思い続行。

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3日目の終わりにはこんな状態。
結局肌の色は狙い通りのものが出せてほっと一安心。
 
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玄関にたたずむ姿はさながらホラー的な怪物…

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4日目スタート。
ここから細かい塗装です。

目に下書きを入れて、塗装していきます。

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手足を塗って、トップコートを厚めに吹いて…完成!
コミケ会場でレイヤーさんに持ってもらうのも目標の一つだったので
汗なんかで絵の具やラドール粘土が溶け出さないようにそれなりの耐水性を持たせてあります。
素敵な衣装が絵の具で汚れたらシャレにならないし! 

いざ当日!
友人の同人誌も早々に完売し、夏コミレッツエンジョイ。 というわけで狙い通り多くの方に声を掛けていただきました!
いやーほんとにありがとうございます!
特に同年代の人には「ピッピだ!」じゃなくて「ギエピーだ!」って言ってもらえるんですよね~
というか、漫画版読んでない人はギエピーをポケモンと捉えていないというか…
改めて穴久保版ピッピのパワーというか、本当にみんなが好きな作品なんだな と思うことができました。
偶然にもコミケ開催の前日には穴久保版ポケットモンスター の隔月化が発表され、
非常にタイムリーなネタになったことも多くの反応を頂けた理由の一つだったのではないでしょうか。

最後に。
ただギエピーを連れて会場に行ってももったいない気がしたので、
ポケモンGOのトレーナーをイメージしたスポーツウェアを上から下まで購入し挑みました!
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上から下まで全部ミズノでそろえたから3万円もしました!
ギエピーの製作費 1万円とか言って出し渋ってたのに!俺のバカ!
とオチのついたところで…では、またの機会に。  

(ただスポーツウェアは発汗性もいいうえよく乾くので、動いてばかりのコミケでも快適でしたよ)