-経緯-
平成7年7月30日午後10時10分頃、東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所で深夜勤務担当のパート・稲垣則子さん(当時45歳)、アルバイトの高校2年生・矢吹恵さん(当時17歳)、非番で矢吹さんの友人の高校2年・前田寛美さん(当時17歳)の3人が血まみれで死亡しているのを他の従業員が発見した。

死体は至近距離から稲垣さんが2発、矢吹さんと前田さんが粘着テープで両手を縛られた状態で1発ずつ頭部を撃たれて即死だった。稲垣さんと矢吹さんは1階の売り場から勤務を終えて2階事務所に行くため外階段を上がった。非番だった前田さんは、矢吹さんに会うため同じく二階に上がった。3人は雑談しながら帰り支度をしていた。

午後9時過ぎ、犯人は外階段を上って事務所に侵入。ピストルで3人を脅して夜間金庫番の稲垣さんから金庫の鍵を奪い金庫を開けようとした。ところが、金庫は鍵と暗証番号の併用式のため犯人は稲垣さんから暗証番号を聞きだそうとしたが、稲垣さんは知らなかった。このため金庫を開けることができず、顔を見られていることから3人を射殺したと思われる。

-迷宮入りか-
捜査本部は、金庫に現金が最も多い週末の閉店直後を狙っていることから内部事情に詳しい者の犯行とみて従業員や過去退社した社員、アルバイト関係者を徹底的に調査した。また、犯行前からスーパーの反対側の一角に長時間駐車していた不審な車があったことや不審人物の目撃者証言もあり懸命の捜査を続けた。

だが、有力な手掛かりは掴めず現状迷宮入りとなっている。捜査人員延べ7万人以上、捜査日数2700日あまり(平成17年1月現在)。懸命な捜査をかいくぐって犯人は闇の中に消えたままとなっている。