2022年08月03日
強メンタル論の代々木組
面接シリーズや代々木組についての俺の考えが一番まとめられているのは『強メンタル論』。
現場での演出やカラミとまぐわいの違いなどについて説明した。
先日のセフレ論(横に表紙あり)の導入部みたいな電子書籍だが、好きな1冊だ。
もちろん、リアルタイムで書いていた時代のこのブログも今となっては貴重な記録だが、先日、ある記事のリンクをクリックしたら、パソコンにわけのわからんポップが出まくった。 昔の記事のリンクは押されませんように。
ここ数年使っていたnoteだがアダルトに冷たい仕様で、その点、このライブドアブログはジャンル自体をアダルト設定にしてあるのでヤリ放題。 しばらくこちらに移籍する。 気まぐれなので期間未定。
もちろん、リアルタイムで書いていた時代のこのブログも今となっては貴重な記録だが、先日、ある記事のリンクをクリックしたら、パソコンにわけのわからんポップが出まくった。 昔の記事のリンクは押されませんように。
ここ数年使っていたnoteだがアダルトに冷たい仕様で、その点、このライブドアブログはジャンル自体をアダルト設定にしてあるのでヤリ放題。 しばらくこちらに移籍する。 気まぐれなので期間未定。
2022年08月02日
「楽天性」と「祝祭劇」
西堂行人『ゆっくりの美学 太田省吾の劇宇宙』を読んでたら、「楽天性」と「祝祭劇」という言葉に出会った。代々木組での活動を終え、俺も元の自分に戻っていく時間となっている。小劇場運動が盛んだった時代を振り返る時、太田省吾の演劇論は読み直したかったが、「楽天性」と「祝祭劇」は面接シリーズの特徴でもあった。
例えばこの記事。
吉岡実『僧侶』を取り上げた。
「奇怪にして典雅、ワイセツにして高貴、コッケイにして厳粛なる暗黒の祝祭」という飯島耕一の言葉があるが、これまた「ザ・面接やなあ」と思うのである。
肉と骨と血を舐め吸いしながら、延々と二十年以上続く祝祭。
俺はとっくに死んで、木に吊るされて嗤っているようなものであるが。
「楽天性」と「祝祭劇」、人生もまたそう生きていきたい。
久々にこのブログに記事を書いたが、今でも毎日誰かが読みに来てくださる。
片山のことでも検索したのだろうか。
例えばこの記事。
吉岡実『僧侶』を取り上げた。
「奇怪にして典雅、ワイセツにして高貴、コッケイにして厳粛なる暗黒の祝祭」という飯島耕一の言葉があるが、これまた「ザ・面接やなあ」と思うのである。
肉と骨と血を舐め吸いしながら、延々と二十年以上続く祝祭。
俺はとっくに死んで、木に吊るされて嗤っているようなものであるが。
「楽天性」と「祝祭劇」、人生もまたそう生きていきたい。
久々にこのブログに記事を書いたが、今でも毎日誰かが読みに来てくださる。
片山のことでも検索したのだろうか。
2020年01月10日
新年会お献立表(猫六店主・芳谷様より)
昨夜、新年会のお献立表が猫六店主・芳谷様より送られてきました。
*
前菜の盛り合わせ【スパイスおせち】
おせち料理でお馴染みの食材が様々な変化球で登場します。何が出るかは、当日までのお楽しみで。
【サラダ】
イチゴを使って季節感を演出します!
【カレー、ビリヤニ】
・ブリのカレー
・蝦夷鹿のドライカレー
・チキンビリヤニ
です。
蝦夷鹿のドライカレー、今日仕込み開始したのですが玉ねぎ炒めに6時間かかりました w
そこに明日は、蝦夷鹿のモモ肉を粗みじん切りにして投入、今回はさらに深いコクを出す為にマッシュルームも1キロほど炒めて濃縮させた物を加えてお出しします。
蝦夷鹿の野趣がどう仕上がるか?作っている本人も楽しみです。
ブリはブランド物の「寒ブリ」とまではいきませんが、丸々したのが入りましたので、それを使って南インド風の酸味と辛味の効いたカレーにします。
チキンビリヤニ単体でも充分美味しいのですけど、それに他のカレーを混ぜたりして食べるのはもう至福。
任された以上、出演陣に負けないものを!と w
*
まさに曳舟のスパイスの迷宮のようなお品書き!
楽しみです。
こちらも銀ちゃんの巨根をみじん切りにして6時間油炒めし、片山の乳首を1キロほど炒めて濃縮還元するくらいのスパイス効きまくりトークで頑張ります。
*
前菜の盛り合わせ【スパイスおせち】
おせち料理でお馴染みの食材が様々な変化球で登場します。何が出るかは、当日までのお楽しみで。
【サラダ】
イチゴを使って季節感を演出します!
【カレー、ビリヤニ】
・ブリのカレー
・蝦夷鹿のドライカレー
・チキンビリヤニ
です。
蝦夷鹿のドライカレー、今日仕込み開始したのですが玉ねぎ炒めに6時間かかりました w
そこに明日は、蝦夷鹿のモモ肉を粗みじん切りにして投入、今回はさらに深いコクを出す為にマッシュルームも1キロほど炒めて濃縮させた物を加えてお出しします。
蝦夷鹿の野趣がどう仕上がるか?作っている本人も楽しみです。
ブリはブランド物の「寒ブリ」とまではいきませんが、丸々したのが入りましたので、それを使って南インド風の酸味と辛味の効いたカレーにします。
チキンビリヤニ単体でも充分美味しいのですけど、それに他のカレーを混ぜたりして食べるのはもう至福。
任された以上、出演陣に負けないものを!と w
*
まさに曳舟のスパイスの迷宮のようなお品書き!
楽しみです。
こちらも銀ちゃんの巨根をみじん切りにして6時間油炒めし、片山の乳首を1キロほど炒めて濃縮還元するくらいのスパイス効きまくりトークで頑張ります。
2020年01月07日
新年会進行表(お客様用)
◆1・11新年会(スパイスバル猫六)イベント進行表
隊長毒舌祭り&片山敏感祭り&銀次ラポール祭り&猫六ビリヤニ祭り!
司会=片山邦生 =市原克也 ゲスト=佐川銀次
17:30~18:15◎開場&ドリンクサービス
18:15◎オープニングイベント
「プラチナ!」「スゲー!」であけましておめでとう乾杯!
新春のご挨拶=片山・市原・銀次
年末年始をいかに酔っ払って過ごしたかを各自が近況報告
隊長の新作電子書籍『賭博戦記』報告
年末の珈琲西武カレー&パフェ会報告
その時の「みんなの三千円」はどうなったか?報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このタイミングで前菜「スパイスおせち」提供(猫六店主・芳谷様ご挨拶)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第1部◎新春撮影現場ブチ抜きトーク面接165現場速報
=12月撮影の新作現場速報をどこよりも早くお届けします。
①その前に164のおさらい
年末にリリースされた最新作164の鑑賞ポイント
・一人目、頭を打ちまくったようなバツイチ奥さん、4万持って女風に行くの巻
・二人目、高峰あやさんもバツイチ、騒がしいアヘ声と衛生的でない唾液プレイの顛末の巻
・三人目、肛門ドリル舐めでラポール作り、顔が変わる千人切り風俗嬢
指マンの時は時計修理みたいにマンコばかり見ていじくる男優もいるが、我らが銀ちゃんは肩抱き寄せて顔をガン見してラポール満開!
「いけた、ちゃんといけた」と涙の物語
・玉木は一徹枠。若手イケメングッズ。
・「おまえ、ヤンキーの乱交パーティーやと思ってるやろ」と手コキメガネに隊長のクレーム!
・銀ちゃんの昭和のドヤ顔でエンディング!
②その164を受けた165はどんなメニューだったか?
・一人目、周りのことに気を使い過ぎて、セックスでイケない女優
今までは台本のある現場ばかり。代々木組でどうなるか?
・二人目、「本当はダメですよ」「風俗ではありません。マッサージです」と言いつつ本番まで!
メンズエステ衝撃の実態報告!
貴公子にヘンな声を上げさせた熟女エステ嬢の全身性器テクニック
・三人目、ラポール銀次、再び!
結婚してから夫と一度もセックスをしていない四十路美女登場!
隊長の「アソコ見せろ」の要求に「あなたは脱げますか?」と逆面接!
すると隊長は…。
前回に続いて、銀ちゃんの撮影現場でのラポール作り(信頼関係構築)トーク
さらにディープな男優のカラミ論を討論します。
③新作『女性のためのエロス』(57分)5,000円
催淫音声でオーガズムに誘導
中イキ体験のための秘伝
④面接166-169を大予言
2020年は俺はこう動く! 人妻はこう動く!
三人の目標・抱負、今年ありそうな業界の出来事、面接の波乱劇を大予想
⑤スーパー・ラッシュ擬似体験やり直し会=「一分間に100ピストンする」と評された片山邦生の必殺技「スーパー・ラッシュ」、抽選で1名様に擬似体験していただくはずでしたが、腰の故障で別のラブ・メニューに変更します。当日発表。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このあたりでサラダ提供
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2部◎新春開運トーク 悪い流れを変える俺の開運テクニック
(優雅でELLE DECOな男優ライフのための縁起担ぎ)
最悪の現場からの悪い流れを切る抜ける心構え
ピンチから抜け出すコツは?
①「この男はオカマなんや。しゃぶるのうまいで!」
アニキを咥えて引退に追い込んだ伝説のカマ銀誕生秘話!
②伝説のAVを語る会!
「飛影はそんなこと言わない」「言うわ、そんなもん!」
オタクVS撮影隊のガチ修羅場!
隊長は「飛影の女」にいかに逆ギレしたか?
③今だから語れる「悪さをして怒られた」若き日々!
敏感貴公子の一人懺悔からの立ち直り
④アゲマン、サゲマンは存在するのか(セックスとツキの研究)
エロ奥さんシリーズや代々木組、あるいは他現場で遭遇したありがたい女とありがたくない女との愛のかけら=必見の名作・名場面ロケの紹介トーク
⑤2月上映会&3月チャリティイベントのお知らせ
『素人発情地帯』
女の顔が激変、一つの面をくりあして新たな面へ。
女体ゲーマーのような代々木監督のあくなき追求
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このあたりでビリヤニ&カレー提供
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3部◎新春開運亀甲縛りコンサルティング
ここまでの開運トークを踏まえての参加者の皆様の質問コーナーです。
恋愛相談、カウンセリング、コンサルティング、カルタ占い、天気予報、馬券予想など、三人が時間の許す限り、皆さまの2020年のスタートダッシュのために無い知恵を絞り尽くします。
ご希望の方1名様を亀甲縛り風にする佐川銀次緊縛教室付き。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21:00~21:30◎閉会イベント&次回予告
以下、前回未消化メニュー
・ツイキャス中継
・随時ワークショップ開催
A.銀ちゃんの「俺の目を見ろ」=目を見つめ合うことで気づきを体感していただきます。
B.片山邦生の1分間マッサージ=揉みのプロの技を希望者が体感し、気づきを得ていただきます。
C.隊長の面接デモ=耳元で「奥さん、ええやろ」と呻き、気づきを感じていただきます。
隊長毒舌祭り&片山敏感祭り&銀次ラポール祭り&猫六ビリヤニ祭り!
司会=片山邦生 =市原克也 ゲスト=佐川銀次
17:30~18:15◎開場&ドリンクサービス
18:15◎オープニングイベント
「プラチナ!」「スゲー!」であけましておめでとう乾杯!
新春のご挨拶=片山・市原・銀次
年末年始をいかに酔っ払って過ごしたかを各自が近況報告
隊長の新作電子書籍『賭博戦記』報告
年末の珈琲西武カレー&パフェ会報告
その時の「みんなの三千円」はどうなったか?報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このタイミングで前菜「スパイスおせち」提供(猫六店主・芳谷様ご挨拶)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第1部◎新春撮影現場ブチ抜きトーク面接165現場速報
=12月撮影の新作現場速報をどこよりも早くお届けします。
①その前に164のおさらい
年末にリリースされた最新作164の鑑賞ポイント
・一人目、頭を打ちまくったようなバツイチ奥さん、4万持って女風に行くの巻
・二人目、高峰あやさんもバツイチ、騒がしいアヘ声と衛生的でない唾液プレイの顛末の巻
・三人目、肛門ドリル舐めでラポール作り、顔が変わる千人切り風俗嬢
指マンの時は時計修理みたいにマンコばかり見ていじくる男優もいるが、我らが銀ちゃんは肩抱き寄せて顔をガン見してラポール満開!
「いけた、ちゃんといけた」と涙の物語
・玉木は一徹枠。若手イケメングッズ。
・「おまえ、ヤンキーの乱交パーティーやと思ってるやろ」と手コキメガネに隊長のクレーム!
・銀ちゃんの昭和のドヤ顔でエンディング!
②その164を受けた165はどんなメニューだったか?
・一人目、周りのことに気を使い過ぎて、セックスでイケない女優
今までは台本のある現場ばかり。代々木組でどうなるか?
・二人目、「本当はダメですよ」「風俗ではありません。マッサージです」と言いつつ本番まで!
メンズエステ衝撃の実態報告!
貴公子にヘンな声を上げさせた熟女エステ嬢の全身性器テクニック
・三人目、ラポール銀次、再び!
結婚してから夫と一度もセックスをしていない四十路美女登場!
隊長の「アソコ見せろ」の要求に「あなたは脱げますか?」と逆面接!
すると隊長は…。
前回に続いて、銀ちゃんの撮影現場でのラポール作り(信頼関係構築)トーク
さらにディープな男優のカラミ論を討論します。
③新作『女性のためのエロス』(57分)5,000円
催淫音声でオーガズムに誘導
中イキ体験のための秘伝
④面接166-169を大予言
2020年は俺はこう動く! 人妻はこう動く!
三人の目標・抱負、今年ありそうな業界の出来事、面接の波乱劇を大予想
⑤スーパー・ラッシュ擬似体験やり直し会=「一分間に100ピストンする」と評された片山邦生の必殺技「スーパー・ラッシュ」、抽選で1名様に擬似体験していただくはずでしたが、腰の故障で別のラブ・メニューに変更します。当日発表。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このあたりでサラダ提供
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2部◎新春開運トーク 悪い流れを変える俺の開運テクニック
(優雅でELLE DECOな男優ライフのための縁起担ぎ)
最悪の現場からの悪い流れを切る抜ける心構え
ピンチから抜け出すコツは?
①「この男はオカマなんや。しゃぶるのうまいで!」
アニキを咥えて引退に追い込んだ伝説のカマ銀誕生秘話!
②伝説のAVを語る会!
「飛影はそんなこと言わない」「言うわ、そんなもん!」
オタクVS撮影隊のガチ修羅場!
隊長は「飛影の女」にいかに逆ギレしたか?
③今だから語れる「悪さをして怒られた」若き日々!
敏感貴公子の一人懺悔からの立ち直り
④アゲマン、サゲマンは存在するのか(セックスとツキの研究)
エロ奥さんシリーズや代々木組、あるいは他現場で遭遇したありがたい女とありがたくない女との愛のかけら=必見の名作・名場面ロケの紹介トーク
⑤2月上映会&3月チャリティイベントのお知らせ
『素人発情地帯』
女の顔が激変、一つの面をくりあして新たな面へ。
女体ゲーマーのような代々木監督のあくなき追求
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このあたりでビリヤニ&カレー提供
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3部◎新春開運亀甲縛りコンサルティング
ここまでの開運トークを踏まえての参加者の皆様の質問コーナーです。
恋愛相談、カウンセリング、コンサルティング、カルタ占い、天気予報、馬券予想など、三人が時間の許す限り、皆さまの2020年のスタートダッシュのために無い知恵を絞り尽くします。
ご希望の方1名様を亀甲縛り風にする佐川銀次緊縛教室付き。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21:00~21:30◎閉会イベント&次回予告
以下、前回未消化メニュー
・ツイキャス中継
・随時ワークショップ開催
A.銀ちゃんの「俺の目を見ろ」=目を見つめ合うことで気づきを体感していただきます。
B.片山邦生の1分間マッサージ=揉みのプロの技を希望者が体感し、気づきを得ていただきます。
C.隊長の面接デモ=耳元で「奥さん、ええやろ」と呻き、気づきを感じていただきます。
2020年01月04日
ユキチャンの思い出(『人妻が撮影を許可する心理』より)
『賭博戦記』をたくさんの方に読んでいただいて非常にうれしいです。
あの本ではロケの話はちょっとだけで、しかも超クール。
ああいう文体もええなと思いますが。
*
人妻の心理11 貯金がない時、スカウトされて(館山・リゾートホテル)
「監督のために早起きして作ったんです」
朝、東京駅で待ちあわせたユキは手作り弁当の入った紙袋を俺に見せた。
特急さざなみで内房線・館山に向かう不倫旅行ロケ。
ピンク柄のワンピースを着た22歳の若妻は、折りたたみテーブルに小さな弁当箱をふたつ並べ、「どうぞ」と俺に箸を渡した。
フタを開けると、から揚げが目に入った。
他にも色とりどりのおかずがギッシリと詰められている。
この企画は行きの電車で奥さんの手作り弁当を食べるというお約束があった。
東北出身のユキは色白で山咲千里似の派手で男好きする顔立ちだが、その振る舞いは貞淑そうに見えた。
男は女の手料理に弱い。普段なら「貞淑そうだが派手な女だ」とも読めただろうが、心がはしゃぎ出していた。
こういう時は痛い目を見ることが多い。
俺はあっという間に弁当をたいらげた。
亭主には「昔の女友達に会う」と嘘をついて、家を出て来たらしい。
これは人妻が夫をだます時に使う、一番人気の口実である。
ユキは家庭について多くを語ろうとしなかった。
列車は二時間で館山に到着した。
館山は南総里見八犬伝で有名な地で、ホテルに向かうバスの窓から館山城が美しく見えた。
美人妻とやりまくりの夜や。
考えただけでウキウキする。
おまけに部屋は豪華なスイートルーム。
「お酒、飲んでいいですか?」
部屋に着くなり、ユキはそう聞いた。
「ええよ」とつい答えてしまう。
から揚げのせいだ。
俺が機材を並べている横で、ユキはビールやワインを次々と空けていった。
東北の女は酒が強い。
ユキの顔がいつのまにか薄赤くなっていた。
ふたりで貸し切り露天風呂に行った。
ホテルのサービスなのか、浴室にもワインが置いてある。
「これ、ここで全部飲めってことですよね」
浴衣を脱いだユキはワイングラスを持ったまま、露天風呂にザブンと飛び込んだ。
風呂でカメラを回さず1回ハメた。
練習や。
2回目の本番はふたりとも酔いが回って、動きが鈍い。
大体、1回目の方がデキがいいけど、欲望に負けたということで。
風呂から出たら夕食の時間だった。
飲むわ、食うわでカメラを回して部屋に戻る。
「話があるので、ちょっと聞いて下さいよ」
バスローブをはおっただけのユキがソファに寝ころがったまま、俺を呼ぶ。
ソファの向こうのベランダから夜の太平洋の波音が聞こえる。
ユキは夕食でも房総の海産物を肴にビールを飲み続け、もうすっかり出来上がっている。
大独演会の告白が始まる。
ユキは人妻という話だったが、実は離婚したばかりでバツ2。おまけ
に前の亭主の事業の失敗で一時期、ソープにいたらしい。
「でも本当のことを言うと、面接で落ちるかもしれないから嘘をついたの」
早い話、俺は朝からずっとだまされていたのだ。
貞淑な印象もあの弁当も。
冷静になってカメラを覗くと、もう風俗嬢にしか見えなくなるのも不思議だ。
年齢も偽証で26。
若くして結婚、離婚後に北関東から東北、北海道まで男から逃げて、夜の街で働いた。
ススキ野まで行って、もう一度東京に戻った。
そこで今の事務所にスカウトされた、という。
貯金もなかったので、渡りに船というわけだ。
たがわ靖之に『包丁無宿』という、全国各地を放浪する流れの板前(流れ板)の漫画があっ
たが、ユキの場合は言わば「流れの風俗嬢」。
さすがにカラミの方は元プロというか、かなりの好きもので、放っておいてもチンポのむしゃぶりついてくる。
お互い、もうベロベロだ。
やってはウトウト、起きたらユキが上に乗ってズコズコ。
気がつくとナマでやってたが、どこで出したか記憶なし。
チンチンは悲しき玩具。
だまされやすいオモチャやで。
翌日、朝起きるとコーヒーの香りが漂っていた。
ユキはバスローブ姿で海を眺めながら、コーヒーを飲んでいた。
「私、なにか変なこと、しゃべりませんでしたか」
酔いが冷めたのだろう。
俺が全部教えると、恥ずかしそうな顔をして抱きついてくる。
当然まただまされる。
ともかく肌が合う女なのでチェックアウト後、途中の駅で下車しラブホテルへ行く。
再び酒が入り、昨夜の続きや。
夜、東京に戻るまでやり続けたわけや。
これだけハメれば、尺は十分足りるだろう。
別れ際、ユキは電話番号を書いたメモを渡してきた。
電話番号は数回電話した後、「現在、使われておりません」になった。
ユキは数本くらいは出演する時間はあったはずだが、他社作品は見つからず、その後の消息もまったく聞かない。
俺はあの女と付き合いたかったんやろな。
典型的なワケあり女や。
今日もまた追っ手から逃げ回っているのだろうか。
仕事なんか投げ出して一緒に駆け落ちしたら、俺もどんな人生になってたいたか。
*
『勝負馬券論』に収録されている「賭博未来論」バージョンではこの話に絡めて、競馬のユキチャンで勝負するエピソードを書いた。
俺はさらに踏んだり蹴ったりの目に遭うのだが、そんなことは予想さえしなかったリゾートホテルの夜は幸せかもしれないw
あの本ではロケの話はちょっとだけで、しかも超クール。
ああいう文体もええなと思いますが。
*
人妻の心理11 貯金がない時、スカウトされて(館山・リゾートホテル)
「監督のために早起きして作ったんです」
朝、東京駅で待ちあわせたユキは手作り弁当の入った紙袋を俺に見せた。
特急さざなみで内房線・館山に向かう不倫旅行ロケ。
ピンク柄のワンピースを着た22歳の若妻は、折りたたみテーブルに小さな弁当箱をふたつ並べ、「どうぞ」と俺に箸を渡した。
フタを開けると、から揚げが目に入った。
他にも色とりどりのおかずがギッシリと詰められている。
この企画は行きの電車で奥さんの手作り弁当を食べるというお約束があった。
東北出身のユキは色白で山咲千里似の派手で男好きする顔立ちだが、その振る舞いは貞淑そうに見えた。
男は女の手料理に弱い。普段なら「貞淑そうだが派手な女だ」とも読めただろうが、心がはしゃぎ出していた。
こういう時は痛い目を見ることが多い。
俺はあっという間に弁当をたいらげた。
亭主には「昔の女友達に会う」と嘘をついて、家を出て来たらしい。
これは人妻が夫をだます時に使う、一番人気の口実である。
ユキは家庭について多くを語ろうとしなかった。
列車は二時間で館山に到着した。
館山は南総里見八犬伝で有名な地で、ホテルに向かうバスの窓から館山城が美しく見えた。
美人妻とやりまくりの夜や。
考えただけでウキウキする。
おまけに部屋は豪華なスイートルーム。
「お酒、飲んでいいですか?」
部屋に着くなり、ユキはそう聞いた。
「ええよ」とつい答えてしまう。
から揚げのせいだ。
俺が機材を並べている横で、ユキはビールやワインを次々と空けていった。
東北の女は酒が強い。
ユキの顔がいつのまにか薄赤くなっていた。
ふたりで貸し切り露天風呂に行った。
ホテルのサービスなのか、浴室にもワインが置いてある。
「これ、ここで全部飲めってことですよね」
浴衣を脱いだユキはワイングラスを持ったまま、露天風呂にザブンと飛び込んだ。
風呂でカメラを回さず1回ハメた。
練習や。
2回目の本番はふたりとも酔いが回って、動きが鈍い。
大体、1回目の方がデキがいいけど、欲望に負けたということで。
風呂から出たら夕食の時間だった。
飲むわ、食うわでカメラを回して部屋に戻る。
「話があるので、ちょっと聞いて下さいよ」
バスローブをはおっただけのユキがソファに寝ころがったまま、俺を呼ぶ。
ソファの向こうのベランダから夜の太平洋の波音が聞こえる。
ユキは夕食でも房総の海産物を肴にビールを飲み続け、もうすっかり出来上がっている。
大独演会の告白が始まる。
ユキは人妻という話だったが、実は離婚したばかりでバツ2。おまけ
に前の亭主の事業の失敗で一時期、ソープにいたらしい。
「でも本当のことを言うと、面接で落ちるかもしれないから嘘をついたの」
早い話、俺は朝からずっとだまされていたのだ。
貞淑な印象もあの弁当も。
冷静になってカメラを覗くと、もう風俗嬢にしか見えなくなるのも不思議だ。
年齢も偽証で26。
若くして結婚、離婚後に北関東から東北、北海道まで男から逃げて、夜の街で働いた。
ススキ野まで行って、もう一度東京に戻った。
そこで今の事務所にスカウトされた、という。
貯金もなかったので、渡りに船というわけだ。
たがわ靖之に『包丁無宿』という、全国各地を放浪する流れの板前(流れ板)の漫画があっ
たが、ユキの場合は言わば「流れの風俗嬢」。
さすがにカラミの方は元プロというか、かなりの好きもので、放っておいてもチンポのむしゃぶりついてくる。
お互い、もうベロベロだ。
やってはウトウト、起きたらユキが上に乗ってズコズコ。
気がつくとナマでやってたが、どこで出したか記憶なし。
チンチンは悲しき玩具。
だまされやすいオモチャやで。
翌日、朝起きるとコーヒーの香りが漂っていた。
ユキはバスローブ姿で海を眺めながら、コーヒーを飲んでいた。
「私、なにか変なこと、しゃべりませんでしたか」
酔いが冷めたのだろう。
俺が全部教えると、恥ずかしそうな顔をして抱きついてくる。
当然まただまされる。
ともかく肌が合う女なのでチェックアウト後、途中の駅で下車しラブホテルへ行く。
再び酒が入り、昨夜の続きや。
夜、東京に戻るまでやり続けたわけや。
これだけハメれば、尺は十分足りるだろう。
別れ際、ユキは電話番号を書いたメモを渡してきた。
電話番号は数回電話した後、「現在、使われておりません」になった。
ユキは数本くらいは出演する時間はあったはずだが、他社作品は見つからず、その後の消息もまったく聞かない。
俺はあの女と付き合いたかったんやろな。
典型的なワケあり女や。
今日もまた追っ手から逃げ回っているのだろうか。
仕事なんか投げ出して一緒に駆け落ちしたら、俺もどんな人生になってたいたか。
*
『勝負馬券論』に収録されている「賭博未来論」バージョンではこの話に絡めて、競馬のユキチャンで勝負するエピソードを書いた。
俺はさらに踏んだり蹴ったりの目に遭うのだが、そんなことは予想さえしなかったリゾートホテルの夜は幸せかもしれないw