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こんにちは、いちじくです。前回の記事で同一労働同一賃金の導入に賛成って記事を僕は書きました。

この同一労働同一賃金、日本でも導入されたらいいなって思うんですけど、結構難しいのかなって思います。例え日本で導入されたとしても、人々の生活は良くなるどころか、もっと悪くなってしまう可能性もある。

日本で同一労働同一賃金の導入が難しい理由。それを紹介していきたいと思います。

①日本の雇用制度はメンバーシップ型で、同一労働同一賃金と相性が悪い

日本の雇用はメンバーシップ型、または職能給という非常に珍しい制度を取っています。逆に、同一労働同一賃金を導入したヨーロッパではジョブ型また職務給の賃金制度を取っています。

この違いは何かって言うと、メンバーシップ型は属人型。その人が会社に所属することによって、給料を得られる仕組み。
ジョブ型は業務内容で賃金を決める。その仕事に対して、金額が決められていて、それに応じて報酬が決められている。

要するに、同一労働同一賃金が導入されたヨーロッパでは、ジョブ型の賃金制度が取られているので、同一労働の内容を定義しやすい。それに比べて、日本では業務内容についてそれぞれいくらって金額を決めていないので、同一労働って概念がそもそも希薄。

もし日本でも同一労働同一賃金を導入するなら、このメンバーシップ型の雇用制度から見直さなくてはならないのでは?という問題が浮上します。

【参考記事】
「そもそも自分がやりたい仕事が社会に用意されてるわけがないと思いますが?」・・・「職務」「空間」「時間」が無制限の正社員というシステム 
http://blog.livedoor.jp/ichijiku_boy/archives/15867506.html

日本の働き方を劇的に変えるための3つの権利 - ふり返れば無花果の森 http://blog.livedoor.jp/ichijiku_boy/archives/34927806.html

②同一労働同一賃金で生活に必要な賃金が得られるの?

日本の雇用制度で特徴的なのがもう一つ、年功序列と終身雇用の賃金制度。日本では賃金の額はその人が必要な生活給として決定されています。

新卒から定年まで終身雇用で働くと、家が一個買えて、妻と子供2人が扶養するための必要生活費がもらえるという金額に設定されているのです。

そのようにして設定されている給与額。けれども、同一労働同一賃金に設定すると、それが崩れます。同一労働同一賃金になっても、働いて生活に必要な金額というのはもらえるのだろうか。

同一労働同一賃金とセットで考えるべき社会保障の在り方

同一労働同一賃金が導入されているヨーロッパの国では生活に必要な社会保障費(主に教育)などは、国が負担するようになっています。一方、日本ではそれを企業内福祉として担っています。

人々の生活を支える社会保障負担を担うのは企業ではなく、国家の役割ではないかという問題点はずーっと日本でも指摘され続けたことです。

同一労働同一賃金になっても、給与の中に生活保障費は含まれるのか。それとも、社会保障制度から見直さなければならないのか。僕は後者の立場で、社会保障制度とセットで考えるべきことだと思います。

③同一労働同一賃金に反対する正社員

同一労働同一賃金の導入には、民主党がこれまでずっと反対してきました。なぜなら、同一労働同一賃金で非正規社員の給料を上げるとすると、変わりに正社員の給料を下げなくちゃならなくなるからです。

正社員は同一労働同一賃金の導入に賛成とは限らない。民主党は正社員を中心とした労働組合が支持基盤。よって、民主党は同一労働同一賃金の導入に反対でした。

それでも、民主党は去年からは立場を変えて、同一労働同一賃金の改正法案を維新と一緒に国会に提出してたりしたんですけどね。



以上、日本で同一労働同一賃金の導入が難しい理由でした。①と②の理由から見るように、賃金の在り方って、他の社会保障などの制度と密接に関わってるから、それだけいじっても全体のバランスがおかしくなっちゃうことになりかねないんですよね。

だから、日本でも社会保障制度の在り方などが今後議論でセットされていくことを望みます。