KITSCH de F1

F1徒然日記。

イタリアGP〜第二黄金期のはじまり?

20220921

フェルスタッペン5連勝! 今季11勝目。いやぁ、強い! 最近のレッドブル〜フェルスタッペンは、予選で下位に沈んでもまったく問題なし。フェルスタッペンの能力はもちろんのこと、チームの開発、戦略、全体のマネジメントなど、さまざまなファクターがうまく噛み合い、総合力がうなぎのぼり。レッドブルはベッテルと共に達成した時のような、いや、それ以上の黄金期を迎えようとしています。

まず、今季のフェンスタッペンの成長が目覚ましい。一皮どころか、二皮、三皮むけてツルツルのピカピカ状態。もともと別格の速さとマシンコントロール能力を備えていましたが、タイトルを獲ったことで心に余裕ができ、強引なアタックやブロックをしないようになり、大量ポイントに直結しています。人はこういう状態を「無敵」というんじゃないでしょうか。20代半ばでこの完成度とは末恐ろしい。

マシンに関しても、シーズン序盤は信頼性で問題があったり、フェルスタッペンの好みと異なる特性があったり、全体のパッケージがまとまりきっていない印象でしたが、ハンガリーGPくらいからはフェラーリを凌ぎ、最速マシンになったといっていいでしょう。
今年のマシンはストレートが速く、たっぷりダウンフォースをつける余裕があるため、タイヤのタレが少ない。そこに隙のない戦略が加われば、正反対のフェラーリに負ける要素がなくなってしまう。
こうなると、またまた1チーム・1ドライバーが何シーズンにもわたって独走する状況がつづくんじゃないかと、心配になってしまいます。(あくまで状況に対してうんざりするということですので誤解なきようお願い申し上げます)

レッドブル関連の話題としてもうひとつ、以前から秒読み段階といわれていた2026年からのポルシェとのタッグ話がご破算になりましたね。
ポルシェがレッドブル・レーシングの株を50%取得して、チーム運営の主導権を握ろうとしたことが理由とのこと。レッドブルにしてみれば、ポルシェ自身にPUを開発・製造する体制がないのなら、タッグを組むメリットがないので、そら断りますよね。
しかもスピーディーな対応が肝であるレーシングチームに、大企業のまどろっこしい指揮系統が入ってしまったら、シーズンの流れに対応できなくなるのは、火を見るより明らか。それは、いままで惨敗に終わったワークスチームが散々やらかしてきたことです。

レッドブルがこのように強気な態度に出られるのは、自分たちがPUマニュファクチャラーとして参戦する目処がついたから。かつてルノーとケンカ別れをしたものの、フェラーリもメルセデスもPUを供給してくれず窮地に立たされた経験から、他人の都合に左右されない体制をつくりつつあるのは、「いけてる!」という言葉以外ありません。
ただ今のところ、レッドブル・パワートレインズの核となっているのは実質HRC。おそらく2026年以降もこの関係性は大きく変わらないでしょう。
にもかかわらず、近頃レッドブルの口調が全部自分たちでまかなっているようなニュアンスに変わってきている気がしませんか?
レッドブルとホンダは素晴らしいチームワークを築き上げました。しかし、もともとレッドブルはわがままで、抜け目ない体質。もし、ホンダと新たな契約を結ぶとしたら、ドライな態度で臨むでしょう。
ホンダはお人好しなところが多分にあるので、タッグを継続するなら、しっかりと自分たちのメリットにつながるように気をつけていただきたい。
……自分で言うのはなんですが、誰目線やねん!

とにかく、今のレッドブルは冴え冴え。F1チームでは、レッドブルとメルセデスがあらゆる面で群を抜いてますね。

リカルド、マクラーレンから離脱決定

20220908

火のないところに煙は立たぬ。
シーズン序盤からウワサにのぼっていたリカルドの去就について、マクラーレンは当初の契約期間から1年早く繰り上げて、今シーズン限りで契約解消することを発表しました。
夏休み前に「僕には契約がある」と言っていたリカルドですが、結果的にはウワサ通りになってしまいました。彼がマクラーレンに加入してからの成績や走り、最近の空気感からして、この展開に驚きを感じた人は少ないでしょう。ただ彼は間違いなく実力のあるドライバーであり、マクラーレンに移籍した時の期待の大きさからすると、今回の契約解消は意外であると同時に残念です。

それにしても、どうしてこれほどまでのスランプに陥ってしまったのか。マシンの特性がドライビングスタイルに合わないのか、単にノリスが速すぎるのか、それとも年齢による衰えなのか…。
クセが強いといわれるマクラーレンのマシンに慣れるのに、ある程度の時間は必要でしょう。しかし、もう1年半が経ちました。リカルドはレッドブルからルノーに移籍した際、1年目のシーズン前半はしっくりこない様子が伺えたものの後半はしっかりアジャストしてきました。ということは、マクラーレンのマシンは、ノーマルな人からすると引くくらいド変態な癖をもっているのか? 前任のサインツは乗りこなしていたので、そこまでとは思わないんですけどね。

ノリスとの比較も同じです。確かにノリスはイキが良く、速い。でも、ノリスvsサインツがほぼ互角だったことを考えると(こういう比較はあまりあてにはならないとはいえ)、ここまで大きな差がついてしまっているのは不思議。
予選はタイム的には近づく時もありますが、ほぼ全敗。しかも予選の平均リザルト(オランダGP終了時)は、ノリスの7.86に対してリカルドは11.93。4グリットの差があり、ノリスはほぼほぼトップ3チームのすぐ後ろにつけているのに対して、リカルドはQ2脱落ということになります。そして肝心の獲得ポイントも、ノリスが82ポイント(ランキング7位)、リカルド19ポイント(13位)と大差。リカルドのポイント、やらかしまくっているマグヌッセンより少ないんですよね…。

この状況は、コンストラクターズランキングでアルピーヌと争っているチームとしても頭が痛いところで、来シーズンのことを考えると放置しておけません。そうした苦境のなかで将来有望なピアストリに目をつけてじっくりと下ごしらえをして、アルピーヌが隙を見せるとすぐさま獲得した手際はお見事!

結果論になりますが、マクラーレンとリカルドの関係も、特に大きな問題はないものの、どこか水が合わないような気がしないでもありません。
こんな状況がつづくと、いくらメンタルが強いF1ドライバーでもモチベーションが下がったり、自信が揺らいだりすることもあるでしょう。リカルド的には、何かひとつ問題があるわけではなく、さまざまな領域でちょっとずつうまくいかないことがあり、それが積み重なって調子を崩してしまったんじゃないでしょうか。
そんな状態で来シーズンもマクラーレンに留まるのは、お互いハッピーではありません。そういう意味で今回の離脱は、双方にとって良かったように思います。
リカルドには新天地で活躍し、ニコニコの笑顔を取り戻してくれることを期待しています。シューイは特に取り戻さんでいいけど。

勃発! ピアストリの乱

20220811

タイトル争いがレッドブル〜フェルスタッペンの独走状態になってしまい、すっかり退屈気分になっていたところ、思わぬ角度からブッ込んできてくれました!
もちろん、ベッテル引退発表を機に、雪崩式に発生したアロンソのアストンマーティンへの移籍、アルピーヌのピアストリ起用発表からの〜ピアストリ「俺、アルピーヌで走らねぇ」宣言のお話です。
この問題が噴出して以来、ゴシップ的なものから都市伝説レベルの荒唐無稽なものまで、さまざまなウワサがムクドリのように飛び交っております。確かに誰かと誰かが裏でつながっていて、誰かを陥れるために動いたという陰謀説は野次馬的におもしろいですし、食いつくのもわかります。しかし多くの場合、現実は至って単純なことが多いんですよね。
今回の騒動にしても、ベッテルのシートが空いたことで、シートを探しているドライバーが動いただけの話じゃないでしょうか。別に誰と誰が結託してとか、誰が悪いということではなく、結局のところアルピーヌが魅力のないチームで、ドライバーとの契約に対して胡座をかいていただけかと・・・・。
ただ、ビジネス的には問題なくても、日本人の感覚からすると、「そこまでしますか?!」と感じるのは否めませんが。

ではまず、事のはじまりであるベッテルの引退発表からいきましょう。
ここ数年の彼の感じからして引退を選んだのはごく自然な流れといえますが、引退を発表する直前に現役続行を示唆するコメントがあったので、このタイミングでの発表はちょっとばかり驚きました。おそらく現役をつづけることを基本スタンスにしていたものの、腰を据えて考えたところどんどん「引退」という文字が大きくなっていき、「やっぱ無理!」となったのではないでしょうか。引退発表時のコメントから、彼の誠実な人柄と苦悶の様子が伝わってきて、素直に「ご苦労さま」という気持ちが湧いてきました。
アストンマーティンからすれば、ベッテルの契約更新を軸にしながらも、プランBを準備しておくのはマネジメントとして当然のこと。それがアロンソだったというわけです。

正直、ビックリしました。確かにアロンソはアルピーヌとの契約は今シーズンで終了するので可能性としてはあるけれども、現在のアストンマーティンの力や、「ストロール親子の、ストロールパパによる、ストロール坊ちゃまのためのチーム」という特殊な体制を考えると、移籍はないだろうと踏んでいました。それは、アルピーヌ首脳陣も同じだったと思います。そらそうでしょう、トップ3チームに移ることは考えられないとなると、残りはマクラーレンへの再加入くらい。そして、直前にアロンソ自身が移籍発表前に「アルピーヌとの契約更新の話し合いは10分もあれば終わる」とおっしゃっていたのですから。
いや、彼はウソはついていません。いきなり「オレ、来年はアストンマーティン行くから」と告げたようですので、間違いなく1分もかかっていないでしょう。話し合いではなくメディアを通した一方的な報告であったことと、離縁を突きつけられたチーム側が、事態を理解するまで10分以上かかったであろう点はアロンソのコメントとは異なりますが。
契約上は何の問題もないとはいえ、何の話し合いもなく移籍を決めるというのは、チームに対して不満が溜まっていたことを物語っています。昨シーズンはご機嫌にチームプレイ的なこともしたりして、「アロンソも丸くなるんだ」と感心したものです。ところが今シーズンに入り、マシンの出来はそこそこながらも、なぜかトラブルがアロンソばかりに発生したり、チームがオコンに有利になるような戦略をとったりしたことで、ご機嫌斜めになっていったのでしょう。契約更新に関してもビアストリの存在をチラつかせたのかもしれません。
そして、アルピーヌ本社のCEO、ローラン・ロッシが「アロンソとオコンのどちらかを選ぶのなら、オコンを選ぶ」とコメントをしたことが、とどめになったような気がします。人一倍プライドの高いアロンソが、こんなことを言われて黙っているワケがありません。
そもそもローラン・ロッシという人、ダビデ・ブリビオやアラン・プロストがチームを去った時の態度から、ドライバーやレース関係者に対するリスペクトがなく、俺様万能感が垣間見えるんですよね。そういった諸々の要素がまぜこぜになり、ブリアトーレと「ちょっとイケズしたろ」となったのでしょう。このブリアトーレを起点としたアロンソ、ウェーバーのつながりを「裏でつながっている」といえばそうなのかもしれませんが、これレベルの話ってどこでもあるように思います。
さて、アロンソはチームにひと泡吹かせることには成功したかもしれませんが、キャリアメイクの面では大きな「?」が浮かぶのが正直なところ。いくらアストンマーティンがお金持ちといっても、いきなり強くなるはずもなく、今のアルピーヌくらいの位置に来ることができれば良しでしょう。そして何より、ストロールパパが牛耳るチームにアロンソが収まるはずがありません。ブチ切れて、チームを出ていく可能性は結構高いと思っています。近代F1の歴史を振り返ってもトップクラスのドライビングスキルをもっているのに、チーム選びは歯車が噛み合いませんね。

今回の一連の騒動でいちばんのインパクトを与えたのが、ピアストリ「俺、アルピーヌで走らねぇ」宣言。アルピーヌにしても、アロンソの離脱に驚いたものの、「だったらピアストリ起用でいいじゃん」と、まだ余裕があったに違いありません。彼らはチームへの貢献を期待して投資していたのですから当然のことです。ただし、7月中に来シーズンのシートを確保するという契約事項をすっぽかし、子飼いのドライバーが自分たちのプランに従うことを当たり前だと信じ切っていたのがマズかった。こういうところにも、ドライバーに対する敬意や誠意がないチームの姿勢が表れているのかもしれません。こうしたチームの文化をピアストリ本人とマネジメント陣が感じていて、他のチームで乗る選択肢も模索していたのでしょう。そして、シート確保の期限が過ぎたところで行動に移したと。
で、どこのチームと話がつけたのかといえば、普通に考えればマクラーレンが最有力候補。マクラーレンもいつまで経っても調子を取り戻す気配のないリカルドの復調を待たつづける余裕はありません。チームはリカルドと来シーズンの契約解消について合意すれば、ピアストリの起用を発表するでしょう。

自業自得といえますが、踏んだり蹴ったりのアルピーヌ。ビアストリがマクラーレンに行くことになれば、リカルドがリストのトップに挙がるのは間違いありませんが、「アルピーヌに行くくらいならアメリカに行く」と断られる可能性もなきにしもあらずです。そうなれば、ヒュルケンベルグのお出ましでしょうか。彼にもフラれたらどうするのか? 想像すると、なぜかニヤけてしまいます。

フランスGP・ハンガリーGP〜フェラーリを通じてレッドブルとフェルスタッペンの凄さを実感

20220804

「タイトルに王手や! ちゅうか、こっちはそんなつもりないのに、向こうの王さんが勝手に突っ込んできよった」
もし、マルコ爺さんが将棋をするなら、こんな声が聞こえてきそうです。

今シーズンはフェラーリに期待して応援しているものの、その思い入れはみるみるうちにしぼんでいき、落胆から失望へと変わり、さらに怒りを通り越し、「レッドブルとメルセデスの優秀さを確認する物差しとして重要な存在」と、逆に感心している状態です。
敗者の欠点をあげつらうよりも勝者を称える方が健全で楽しいはずだと思いますので、早くも独走状態に入ったレッドブル〜フェルスタッペンの凄さを改めて振り返りたいと思います。
ハァ・・・・・、無理してきれいごとを並べたら、息切れがしてきました。とりあえず、いけるところまでがんばってみましょう。

フランスGPは、トップを走っていたルクレールが自らのミスで痛恨のリタイヤ。この時点でフェルスタッペンの敵はいなくなり、淡々と走りきって優勝。まさに盤石です。
フェルスタッペンはここ2〜3年、勝負所でほとんどミスをしないし、今年は強引なバトルも影を潜め、安定感がニョキニョキッとアップ。総合パッケージとしてS級ドライバーの域に到達した印象です。
それに対してルクレールは、決してミスが多いドライバーではないのですが、勝たないといけないところでミスをやっちゃうあたりが、タイトル争いの勉強中といったところでしょう。

つづくハンガリーGPでもフェルスタッペンが実力を存分に発揮。マシントラブルで10番手からのスタートという逆境を跳ね返して優勝。抜きにくいハンガロリンクで勝っちゃうとわ! タイトルを獲るドライバーって、ビックリすることをやっちゃうんですよね。タイヤ交換をする際のインラップとアウトラップでコンマ数秒を削る集中力、タイヤを替えた後ライバルにプレッシャーをかける勝負勘、思いきりの良いオーバーテイク、そしてミスをしても致命傷にはならない運、フェルスタッペンはどれも超一級品です。
もちろん彼が実力を発揮できるのは、チームのバックアップがあってこそ。緻密な戦略とレース展開に応じてフレキシブルに対応できる体制、迷いのない決断。こうした要素がガッチリ組み合わせっているから、ドライバーは自分の走りに集中できる。勝利には、ちゃんとした理由があるのです。
連覇してきたメルセデスとハミルトンもまったく同じ。今シーズンの序盤は新鋭ラッセルに押され気味でしたが、シーズンが進むにつれ、ジワジワとレースで上回るようになってきました。この人は、タイヤマネジメントとレースを組み立てる能力がエグい。個人的にはラッセルがハミルトンを凌駕することを期待していたのですが、やはり7タイムズチャンピオンはただ者ではありません。

それに引き換えフェラーリは、チームとしてどうなっているのか?! 脈絡のない戦略、ブレブレで優柔不断な判断、レース後の言い訳・・・・・何年も前から指摘されている問題点を改善できないどころか、ひどくなっているじゃありませんか!
フランスでのサインツに対する指示は、その最たるもの。サインツが前を走るペレスに詰まったためタイヤ交換をリクエストしたところ、チームはステイアウトを指示。ところが、がんばってペレスを抜いた途端にピットインの指示。どういうことですか、これ?!
さ・ら・に、ハンガリーではまたまたまた、ルクレールの足を引っ張る始末。せっかくフェルスタッペンといい勝負をしていたのに、ミディアムタイヤの後、まさかのハードタイヤ選択。予選が上位だったので、ミディアムタイヤでのスタートというコンサバな戦略を採用したのは仕方ありません。しかし、あのタイミングでハードタイヤ交換はないやろう。ハードタイヤが使えないことは、先にハードに替えたアルピーヌ勢が分かりやすく教えてくれていたじゃありませんか。あの状況を見たら、ミディアムでのスティントをのばして、最後にソフトを履く選択をするのはむずかしくないと思うのですが。ルクレールも無線でミディアムタイヤはいい調子と言ってるわけですから。それを最初に決めた作戦に固執し、そこから少しでも外れるとオロオロするばかりになってしまう・・・・。
確かにストラテジストが残念な出来なのですが、結局のところチーム内のシステムや、担当者がズバッと自分の意見を主張できる文化をつくれない現場監督、つまりビノットさんの責任が大きいんじゃないでしょうか。

チーム代表就任時から何度となく言ってますが、この人はチーム代表には向いていません。チーム代表になった時の立ち振舞いや、ベッテルを放出した時の態度からは陰湿な香りが漂ってきて、いいイメージがないんですよね。
この前のフランスGPでも、ビノット節炸裂。ルクレールがクラッシュした直後に無線で「スロットルが・・・・」と叫んだ件や、先述のサインツへの指示に関しては、すぐさまキッパリと「チームは間違っていない」と弁明。いつもは優柔不断なくせして、こういう時だけ胸張って主張してどうすんの! しかもコメント内で矛盾していることも少なくありません。
ハンガリーGP後も「ハードタイヤを選択したことは間違っていなかった」と言いながら、結局どうしようもないタイミングでソフトに替えたワケですから。こうした失敗は、「結果がわかっているから言えることちゃいますの?!」と言えるレベルではないように思います。
おそらくこの人は、組織の上の人やまわりの人の顔色を見て動くタイプなんでしょう。F1みたいに“イッちゃた”人たちが集まる世界では、こういう人が舵取りをすると逆に混乱を招くんですよね。特にアスリートとしてのピークが限られているドライバーはたまったもんじゃありません。
ルクレールも我慢の限界に来ているのは明らかで、不信感をにおわせるコメントも出はじめています。今後状況がさらに悪化した場合、ビノットさんは潔く身を引くのか、それともルクレールを切りにかかるのか、見ものです。ただ、どちらにしても、フェラーリが抱えている根本的な問題は解決しませんが・・・・。

フェラーリの文句は言わないと言いながら、文句を垂れないとストレスで体調を崩しそうなので、ぶちまけてしまいました。ご容赦くださいませ。

オーストリアGP〜ルクレールの力で勝ちはしたものの・・・・

20220718

世界中のすべての人にとって、どうでもいいことですが、僕はこの10年ほど贔屓にしているチーム、ドライバーはいなくて、シーズンを盛り上げてくれそうな人たちを応援しています。ですので、去年はレッドブル〜フェルスタッペン、今年はフェラーリ〜ルクレール視点で観戦しております。
そういう観点でいうと、オーストリアGPは非常に見応えがあり、楽しいレースでした。何しろ、独走状態を築きつつあるフェルスタッペンをルクレールが下し、優勝したのですから。

予選は僅差でフェルスタッペンがポール。スプリントレースはオープニングラップだけ勝負をして、後は淡々と周回を重ねるだけで首位をキープ。フェラーリはルクレールとサインツがやり合ったことで、フェルスタッペンを楽にしてあげたかたちに。ただ、フェルスタッペンはかなり余力を残しているように見え、決勝レースもそのまま勝っちゃうんだろうなと諦めていました。

ところがレースがはじまると、ルクレールがフェルスタッペンに食らいつく展開となり、12周目にオーバーテイク。フェルスタッペンはタイヤのタレが激しく、早めにタイヤ交換したことで、フェラーリ1-2体勢。これは意外。もしかしたら勝てるかも。観ているこちらの集中力も俄然アップする。
しかし、ここからまたもや“俺たちのフェラーリ”が発動されたのでは?!という不安に襲われる。ミディアムからハードに履き替えたフェルスタッペンがペースを取り戻して差を縮めているにもかかわらず、フェラーリはまったく対応する気配なし。あっという間にウインドウ内に入られて、ルクレールがタイヤ交換をしてコースに戻った時には、再び逆転されるという状況。この時はテレビを消してスラッシュメタルを爆音で鳴らし、ふて寝しようと思いました。

しかし、ここからがいつものフェラーリと違いました。ルクレール、サインツ共にフェルスタッペンよりも1秒近く速いペースで迫り、33周目にルクレールがズバッとオーバーテイク! このあたりの思いきりの良さと、ぶつけない技術の高さは、さすがトップチームのエースドライバーといったところ。ブラボーです!

その後、またまたフェルスタッペンが早めのタイヤ交換をして、それに対してフェラーリは反応せず。両者タイヤ交換が終わったところでフェルスタッペンがトップに返り咲くものの、すぐにルクレールがこの日3回目のオーバーテイクをキメる。これだけ1位と2位がバトルで入れ替わるレースは珍しい。
さらにサインツもフェルスタッペンを抜きにかかろうとしたところで、マシンが燃えてリタイヤ。今日は1-2いけただけに残念。

いろいろあったけど、とりあえず今日はルクレールが勝ったとよろこんでいたら、あろうことに無線でスロットルがおかしいと言うじゃありませんか!! どうするどうすると焦っている間にフェルスタッペンがみるみる迫ってくる。またしてもルクレール、無念の敗退というピンチでしたが、なんとか粘って勝利を手にしました。
ルクレールのドライビングはもちろん、メンタルの強さもアッパレです。同時にファステストを出してダメージを最小限に抑えたフェルスタッペンも流石。

それにしても今回フェラーリがとった戦略は正解だったのでしょうか? レースペースに大きな差があることをわかっていて自分たちの戦略を押し通したのか、それともフェルスタッペンの動きに反応できなかっただけなのか。たとえ自分たちのペースに自信があったとしても、タイヤ交換毎に逆転されるというのはいかがなものか。ドライバーは「せっかく抜いたのにまたかよ」と思うでしょうし、ぶつかるリスクも増える。戦略といい、マシンの信頼性といい、ホンマに心配です。
まぁ、タイトル争いは首の皮一枚でつながったということで、これからの連戦での巻き返しを期待しています。

イギリスGP〜サインツ初優勝!

20230708

サインツ、初優勝おめでとう!
初優勝の光景を見るのは誰であっても良いものですが、カオスなF1においてマイナス要素になることも少なくない、実直・まじめな性格のサインツだけに、うれしさもひとしおです。また、今シーズンは苦戦がつづいていたので、自信を取り戻すだけでなく、キャリアのターニングポイントとなり得る大きな1勝といえるでしょう。

サインツはここ数戦復調の兆しがあり、イギリスでもフリー走行からいい感じで走れていたので、「いいとこ行くかも」という期待はありました。そして、予選Q3でルクレールとフェルスタッペンがベストラップを走れなかったラッキーもあり、初ポール奪取。決勝も堅実に走りきって勝利を手にしました。
今回のレースで、たとえ最速でなくても自分のベストを尽くし、何かあった時に成果につなげられる位置にいることが大切だと、改めて実感した次第です。これはレースに限らず、すべてにいえること。諦めず、くさらず努力しつづければ、いつか報われる・・・・・かもしれません。少なくとも良い結果を生む可能性は高くなるはず。そんな当り前だけれどなかなか実行できないことを、自分の半分の年齢の若者に教えてもらいました。と言いながら、すでに明日の仕事をいかに楽しようかと考えている自分がいます。

さて、フェラーリのエースであるルクレールはというと・・・・・、またまたアンラッキーな流れで4位という不本意な結果に。
大きな要因となったのが、これまたチームの“おれたち”戦略。確かに今回は、サインツが優勝したのでミスとはいえないかもしれませんが、やっぱりトイレを出た後も尿道に小便が残っているような違和感を感じます。
まず、オコンがリタイヤしてセーフティカーが出る前にルクレールがサインツの後ろで詰まっていた時、なぜもっとはやく彼を前にいかせなかったのか。もちろん両ドライバーに勝つチャンスを与えるというチームの姿勢は良いと思いますが、あの時は明らかにペースの差があり、後ろからハミルトンが迫っていたので、チームメイト同士でやり合う状況ではありませんでした。結局サインツのペースが遅く、順位を入れ替えたわけですから。もし、はやく順位を入れ替えていれば、もっとギャップをつくれていたかもしれません。結果論でいえば、ダブルでタイヤ交換もできたはず。

もっと好き勝手にいわせてもらえば、セーフティーカーが出た時にルクレールもソフトに履き替えさせた方が良かったと思っています。トップを走っている時はポジションキープがセオリーとはいえ、ハードで走り続けても勝算は低かったんじゃないでしょうか。
チームとしては、「ルクレールとサインツのどっちが勝ってもいいや」というスタンスで、とにかくハミルトンに優勝させないことを最優先に考えての判断でしょうけど、傍から見ると日和ってるように映るんですよね。
レース後、納得がいかないルクレールをなだめるビノットさんの頼りなさげな表情がそれを表しているように思えてなりません。
今後のタイトル争いをするうえで、どっちのドライバーが勝ち目があるのかを考えても、ルクレールに比重を置いた戦略をとった方がよい気がします。

話は変わりまして、メルセデスの復調も今回のトピックスのひとつ。今シーズン悩み続けているポーパシングとバウンシングが大幅に改善されて、ペースも向上。特にハミルトンは持ち前のレースマネジメント能力を発揮して、レース中盤以降、トップ集団とやり合う場面も。ルクレールとのバトルは、はらわたがギュッと縮こまるくらいしびれました! 両者ともあれだけ激しくやり合ってもぶつからないところが、S級ドライバーといったところ。メルセデスにははやく、トップ2チームに追いついていただきたい。

一方、開幕から抜群の安定性を見せつけてきたラッセルは、ついにリタイヤ。おまけに多重クラッシュの要因をつくってしまいました。
予選で上位につけず、ハードタイヤでスタートという賭けに出たことが裏目に出ましたね。彼の思いきりの良さはすごく好きなのですが、ちょっとこのところリスクヘッジとのバランスが崩れているような・・・・。ウイリアムズなら一か八かのギャンブルは有効なんですけど、メルセデスドライバーとしては可能な限りポイントを持ちかえることが大切。といっても、しこしこポイントを取るだけのドライバーはつまらない。ラッセルは大きなポテンシャルをもっているだけに、むずかしいところです。
とはいえ、フェルスタッペン、ルクレール、ラッセル、ノリスという超優秀な同世代ドライバーがガチンコでタイトル争いをする、夢のようなシーンは確実に近づいています。

アゼルバイジャン&カナダGP〜レッドブル独走状態に

20220629

加齢のせいでどんどん記憶力が頼りなくなり、ちょっと前に行われたアゼルバイジャンとカナダのレースのことも、はっきりと覚えていない状態ではありますが、レッドブルが独走状態になっていることだけはハッキリと認識しております。

勝てる時にしっかり勝ちきるレッドブルとフェルスタッペンの強さは、抜きん出ていると言わなければなりません。中長期的な計画に基づいてチーム体制の構築とマシン開発を行い、レース毎に綿密な戦略を練って実行し、結果に結びつける。あまりにも自分と真逆過ぎて笑えてくるほどです。
とびっきり優秀な人材が集まるF1においても、こうしたプロセスを高次元で実行できるのは、今のところレッドブルとメルセデスだけじゃないでしょうか。残念ながら、そこにフェラーリは含まれておりません。確かに昨シーズン1年を棒に振りながらも、今シーズン戦えるマシンをつくってきたことには、トップチームの底力を感じました。
が、同時に現代F1において急激な成長は至極むずかしことも実感することに。マシンに関しては、パワーアップのためにPUにかなりの負荷がかけてしまっているのは間違いないでしょう。
さらに、チームもシーズン序盤はマシンの優位性で目立たなかった“俺たちのフェラーリ”が、レッドブルに追い上げられたせいで顔を出すようになってきています。マシンの質向上と同じくらいに、いや、それ以上にチームの質向上はむずかしいんですね。

このあたりに関して、チーム代表を務めるマッティア・ビノットさんは得意でない雰囲気が漂っているので心配です。お家芸の内紛がはじまってもオロオロするばかりで、最後は人のせいにするような・・・・・。パニック映画で登場する、さんざん人のせいにした挙げ句、悲惨な最期をむかえるキャラにかぶってしまいます。(ビノットさんファンの方、申し訳ございません!)

チームとドライバーは運命共同体とはいうものの、今シーズンこれまでチームがやらかしたこと(これからやらかすこと)を考えると、ルクレールがかわいそうになってきます。彼が今シーズンに犯したミスは、エミリア・ロマーニャGPでのスピンくらい。後は本当にマシンの力をフルに発揮している。なのにドライバーズランキングでペレスに負けていて、ラッセルやサインツに迫られているって、相当チームが足を引っ張ってますよね。
一見、線が細く見えるルクレールですが、メンタル面は結構図太く、気持ちの切り替えもできるタイプのように感じるので、巻き返してシーズンを盛り上げてくれることを期待しています。

さて、このところ話題になっているのが、ポーパシングに関するレギュレーションの再検証。これは、ポーパシングとバウンシングに苦しんでいるメルセデスのアピールがきっかけになっていると思われますが、少なくともトト・ウォルフさんの今回の言い分は都合が良すぎるように感じます。
レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーさんが言うように、ポーパシング問題にうまく対処しているチームもあるわけで、メルセデスもポーパシングを解消したいなら、車高を上げれば済む話。完全に安全性をだしにして、自分のところのパフォーマンス改善につなげようとするやり方は、カッコいいものではありません。ただ、結果が求められるチームとしては、やれることはすべてするでしょうし、レッドブルやフェラーリだって同じ立場になれば同じようにアピールするでしょう。

FIAは、ポーパシングに関しては基本的にチーム側で対処すべき問題とし、根本的に改善すべき点があるかは今後検証していくという、真っ当な姿勢を示している様子。
これに驚いたのが、言い出しっぺのメルセデス。もし、ポーパシングによる振動の度合いに対して規制されることになれば、さらに自分のところのパフォーマンスにデメリットが生じる可能性がある。それで、慌てて「うちはグラウンドエフェクトによるポーバシングの問題は解決した。問題はサスペンションによるバウンシングである」みたいなコメントを出しました。
こうしたやりとりも、ちょっと引いてみると滑稽で、かわいらしさすら感じてしまいます。どうやったってロビー活動はなくならないのですから、こうした水面下での攻防戦もF1の一部として楽しんだ方が得な気がします。

モナコGPやっぱりフェラーリはフェラーリのままだった

20220605

まずは、伝統のモナコGPで勝利をおさめたレッドブル〜ペレス、誠におめでとうございます!
刻々と変わる状況に応じて、瞬時にベストな判断を下すことが求められるなか、すべてをミスなく遂行した素晴らしい勝利でした。前戦のスペインでは、チームからフェルスタッペンを勝たすための戦略を押しつけられた感もあったので、今回の喜びはひとしおでしょう。そして、ご褒美として契約2年延長をゲット! マクラーレンを1年でお払い箱になった時、まさかここまでキャリアを積み重ねるとは思いませんでした。人生あきらめてはいけませんね。

一方、ペレスの契約延長によって事実上レッドブルへの昇格がなくなったガスリーにとっては、最悪の展開となりました。契約が残っているアルファタウリで、もう1年契走りつづけるのはメンタル的にきびしいでしょう。もし来年もアルファタウリで走ることになったら、ペレス先輩をお手本にして、ふてくされずにがんばってほしいものです。

さて、ペレスのお祝いが終わったところで、フェラーリです。スペインではルクレールが圧巻のポールで、決勝でも楽勝の展開に持ち込みながら、PUトラブルでリタイヤ。あれだけあったポイント差もあっという間に消滅し、ドライバーズランキング首位から陥落という最悪の結果でした。そんな悪い流れでも、低速コーナーが大半のモナコではフェラーリが有利とされ、巻き返しが期待されていました。
がしかし・・・・、決勝日の天気が雨と予測されているのを知った瞬間から、イヤな予感はしておりました。それは、ルクレールが順当にポールを獲っても消えませんでした。“イヤな予感”とは、もちろんドライバーがミスしてウォールの餌食になることではなく、チームの戦略がこんがらがってレースを台無しにすることです。で、案の定しっかりと“俺たちのフェラーリ”を実行してしまいました。

決定的なミスは、16周目にペレスがフルウェットからインターミディエイトに履き替えた時の対応の遅さ。ペレスを抑えるのであれば、17周目にルクレールを入れなければならないところを18周目に呼び入れ、まんまとアンダーカットされてしまう。
「どうしょ、どうしょ」と慌てて判断が遅れるのはお馴染みのパターンですが、17周目に入らなければアンダーカットされるのは分かっていたのだから、対応が1周遅れた時点で真っ正直に18周目に入れるのではなく、サインツと同じようにステイした方がよかったと思うのですが。

さらに、インターからドライ〜ハードへの交換では、周回遅れのラティフィに邪魔されたこともあり、サインツがペレスにオーバーカットされただけでなく、ルクレールもフェルスタッペンに前に出られてしまうことに。
状況的に2台連続でピットインさせたのは仕方ないにしても、ブレブレの無線指示はいかがなものか。そら、ドライバーにしてみたら、あのタイミングで変えられたらキレるわ。結果はひとまず置いといて、ああいう時にズバッと言いきれる人がいないのがフェラーリの弱み。
レッドブルにしてみれば、ペレスを使って揺さぶりをかけたら「ビンゴ!!」という感じでしょう。これがメルセデス相手なら、また違う結果になっていたんじゃないでしょうか。
う〜ん、この調子だと、フェラーリはまだまだ“俺たちの”を発動しそうです・・・・。

そして、ふとランキング表を見ると、今回ペレスが優勝したことで、ドライバーズランキングの上位3位が大接近。ここはひとつペレスにはチャンピオンを狙って、忖度なしでバチバチやってほしい。

エミリア・ロマーニャGP〜フェルスタッペンの逆襲

20220428

強いレッドブルが戻ってきた! ライバルのホームであるイタリア〜イモラで!!
今回のレッドブル〜フェルスタッペンの勝ちっぷりは、「タイトル争いはこれからやで!」というメッセージを突きつける狼煙となりました。

実はわたくし、前戦のフェラーリ〜ルクレール圧勝を目の当たりにし、今回も優勝は手堅いと予想しておりました。予選でフェルスタッペンがポールを獲ってもまだ、赤旗が出なければルクレールがポールだったと思っておりました。
しかし、スプリントレースで先頭を走るルクレールをフェルスタッペンが攻め落とした辺りから、「あれっ?!今日は牛さんの方が速いかも」という気配が。それは、予選でしくじり気味だったペレスが順位を上げていたことからもうかがえました。しかもタイヤの保ちはレッドブルの方が良く、レースになればさらに有利になると考えられました。

レースはちょい濡れのコンディションで、スタートするとフェルスタッペの一人旅状態。ペレスも一度はルクレールにオーバーカットされたもののすぐに抜き返し、1-2フィニッシュ! 大量点を稼ぎ、フェラーリとの差をグッと縮めました。
そうなんです。もともとレッドブルにトラブルさえなければ、ドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトル共に、一進一退のデッドヒートだったんです。まぁ、そんなことを言ったら身も蓋もありません。シーズンはこれから。この様子だと終盤までタイトル争いはもつれそうですね。“俺たちのフェラーリ”が発動されなければ・・・・。

フェラーリはこれまでの3戦、落ち着いた“らしくない”戦いぶりでしたが、今回は本来の持ち味であるドタバタぶりを発揮。まずは予選でサインツがクラッシュ。レースでもリカルドに当てられ、早々にリタイヤ。彼は悪い流れがなかなか断ち切れませんね。応援しているドライバーの一人なので、何とか復調してほしい。
そして今回はルクレールもやっちゃいました。着実に3位でフィニッシュすべきところを、攻めすぎてスピン。結果的に7ポイントをロスすることに。
しかし個人的には、あの時ルクレールはペレスに対してDRS圏内まで迫っていたので、オーバーテイクを仕掛けたこと自体はOKだと思います。今回はうまくいかなかっただけ。ティフォシやイタリアのメディアもご愛嬌といったところじゃないでしょうか。ただ、もう一回同じミスをしたら大騒ぎになるのは間違いありません。でもまぁ、ルクレールはぱっと見、繊細な印象を受けますが、なかなかどうして、心臓に毛が生えているタイプなので、これで萎縮することはないでしょう。

ドライバーのミスで目立たなくなっていますが、チームも予選のQ3でルクレールを温存させる作戦を採ってポールを奪われたり、レースの終盤レッドブルをかき回すためにピットインさせたところノリスに交わされてしまったり、“俺たちの”の片鱗を見せていました。レッドブルと最後まで盛り上げてもらうために、もう一度引き締めてほしいところです。

中団勢で良い走りをしたのは、ノリス、ラッセルの若手組。マグヌッセン、ボッタスのベテラン組も好調をキープ。
マクラーレンの開幕戦での絶不調は、テストでのトラブルで調整が遅れたことが原因で、マシン自体はそこそこと見ていいんでしょうか?
ラッセルは今回もハミルトンを上回る好走。彼はフェルスタッペン、ルクレールと共に次の時代を築く逸材なので、今の結果に驚きはありません。マシンが改善されれば、あッと驚く走りを見せてくるでしょう。
マグヌッセンも若い時分のやんちゃキャラが好きで、ドライバーとしての腕前も関脇レベルはあると思っているので、これからもレースをおもしろくしてくることを期待しています。

オーストラリアGP〜ルクレール独走体勢へまっしぐら

20220418

今シーズンの3戦目となるオーストラリアGPは、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催ということで大盛りあがり。確かオーストラリアは感染対策厳しめだったと思うのですが、ほとんどの観客はマスクをしてなくてビックリ。国民性の違いを改めて実感しました。日本も早くマスクなしで出歩けるようになってほしいものですが、なかなか元通りにはならないでしょうね。

さて、レースの方はというと、フェラーリ〜ルクレールの圧勝という結果に。レッドブル〜フェルスタッペンと接線になると思っていたのですが、予想外にマシンの戦闘力的に差があり、ちょっと太刀打ちできない状態でした。しかもマシントラブルでリタイヤという、最悪の結果になりました。これで早くも2戦リタイヤ。レッドブルが信頼性の面で深刻な問題を抱えているのは間違いありません。
ポイントもトップをひた走るルクレールと46ポイントのギャップが・・・・。まだまだ何が起こるか分かりませんが、タイトル争いで苦しい出だしになってしまいました。

それにしても、今年のルクレールは隙なしの完璧な走りをしていますね。以前はイケイケドンドンな感じで、強引な走りをして「あ〜ぁ・・・・」ということもありましたが、レースウィーク全体をコントロールできるようになったように感じます。
でも、実は昨シーズンも地道にポイントを積み重ねていたんですよね。ポールを獲ったモナコGPをはじめ、ビッグポイントをゲットするチャンスに限ってトラブルが発生するなど不運に見舞われたのに、チームメイトのサインツとほぼ同じポイントを獲得していたわけですから。逆にサインツはコツコツとポイントを取るイメージがありますが、去年は表彰台に登ったレースで荒稼ぎしていました。意外です。
ルクレールは、ようやく戦えるマシンを手にして、いよいよ才能開花というところでしょうか。今のところ苦戦しているサインツはだんだん焦りが出てきて、今回のミスにつながってといえなくもありません。そういう目で見るせいか、今年は不機嫌な顔をしていることが多い気がします。このままルクレールが独走すると盛り上がりに欠けるので、サインツの巻き返しを期待しています。

その他には、マクラーレンが復調の兆しを見せたり、アルピーヌ〜アロンソが速さを見せつけたり(この人、ホンマにスゴイな)、地力のあるチームがいるべきところに戻ってきた印象を受けました。まだまだ中団勢はレース毎に激しく変動しそうですが、シーズンが進むにつれて今回のレースのような順列に落ち着いてくるように思います。
メルセデスはフェルスタッペンのリタイヤもあり、ラッセルが表彰台に登ったものの、トップチームに追いつくのはむずかしい雰囲気。それにしてもマルコ爺さんのテスト時の予想、まったく当たっとらんな。まぁ、それはいつものことか。

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