
しばしの夏休みも終わり、F1は後半戦へ。
ざっくり前半戦を振り返ってみると・・・・・レッドブル〜フェルスタッペンの無双しか頭に浮かんでこないやないですか!
強いて他のトピックスを挙げるとすれば、アストンマーティン〜アロンソの躍進くらいでしょうか。このブログで度々繰り返しておりますが、40オーバーであのスピードとレースマネジメント能力を維持しているのは只々驚きしかありません。もちろん日々の鍛錬もあるのでしょうが、強靭なフィジカルとメンタルは持って生まれたモノのように感じてしまいます。
アロンソの活躍のおかげで、地味ながらがんばっていたストロール坊ちゃまの株が爆下がり。お坊っちゃまは決して遅くはないんですけど、じゃあ、チームを引っ張っていくエースドライバーとしての能力があるかというと、なかなか厳しいところ。自分のチームとの関係を考えるなら、運営側に身スイッチした方がいいんじゃないかと。いや、いっそのことレースを離れて、お父さまからビジネスを学ぶ道だったあるぞ!と、要らぬおせっかいが頭をもたげてきます。
さて、今シーズン、レッドブルが無双状態になっているのは、素晴らしいマシンをつくりあげ、そのポテンシャルを引き出している開発、エンジニアリング、ストラテジーなど、チームの総合力によるものといえるでしょう。そして最後の仕上げに、フェルスタッペンという不世出のドライバーの存在がある。
もしもペレスがエースドライバーだったとしたら、アロンソやハミルトンといい勝負している状態ですから、いかに今のフェルスタッペンが抜きん出ているか思い知らされます。
もうひとつ無双状態の要因となっているのが、対抗馬であるメルセデスとフェラーリの冴えないマシン。メルセデスは未だにレースによって好不調の波が大きく、レッドブルと戦っているというよりも自分たちのマシンと格闘している様子。フェラーリはタイヤのタレの大きいマシンに加え、ストラテジーと状況判断のマズさが解消できず停滞中。
そんななかでも、ハミルトンとルクレールはエースドライバーとして、いい仕事をしているんじゃないでしょうか。僕でいいのなら「天晴!!」を差し上げたい。
反対に気がかりなのが、ラッセル選手。ここのところ予選・決勝ともにハミルトンの後塵を拝している状態が続いています。昨シーズン、移籍してきていきなりハミルトンをポイントで上回り、今年は圧勝を期待していたのですが、ハミルトンの壁は厚かった。ラッセル本人も、最初は「なんかしっくりいかないなぁ」という小さな不完全燃焼感を感じていたくらいだったかもしれませんが、今は焦りが出始めているのではと思います。こうした小さな躓きから自信が揺らぎ、天性のスピードを失ってしまったドライバーをおじさんは今まで何人も見てきたので心配です。
フェルスタッペン、ルクレール、ラッセルを筆頭に、ノリス、ピアストリという才能あふれる若いドライバーが、タイトルを賭けてバトルを繰り広げる時代が到来することを夢想している者としては、夏休み中に態勢を整えて後半戦に挽回してほしいものです。