KITSCH de F1

F1徒然日記。

2024年シーズン開幕

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去年のお盆明けから続いていた仕事のほぼ無休状態がようやくおさまり、身も心も一段落。そんな感じでしたのでF1観戦はテレビの前に鎮座しながらもいつ間にかウトウトしてしまい、気がついたらフェルスタッペンが表彰台の真ん中にいる姿を拝むパターンがルーティン化しておりました。

2023年シーズンはF1史上類い稀な成功をおさめたレッドブル&フェルスタッペン。2024年シーズンも勢力図はアルピーヌが勝手にずっこけた以外は大して変わりなく、依然レッドブルのぶっちぎり状態のようですね。(しかし、アルピーヌほど「ここでは働きたくないなぁ・・・・」という負のオーラが漂っているチームってないように感じます)
シーズンが盛り上がるためにも、ないやろなと思いつつメルセデスの復活に期待していたのですが、まだまだ苦戦が続きそうな気配。

今シーズンもタイトルはレッドブル&フェルスタッペンで決まりでしょうけど、それぞれのチーム間の差は縮まっているので、フェルスタッペン以外での勝負は楽しめそうですし、もしかしたら何戦かはルクレールあたりがフェルスタッペンと優勝争いをしてくれるかもしれないという淡い期待を寄せて観戦したいと思います。

夏休みはもう終わり

20230824

しばしの夏休みも終わり、F1は後半戦へ。
ざっくり前半戦を振り返ってみると・・・・・レッドブル〜フェルスタッペンの無双しか頭に浮かんでこないやないですか! 
強いて他のトピックスを挙げるとすれば、アストンマーティン〜アロンソの躍進くらいでしょうか。このブログで度々繰り返しておりますが、40オーバーであのスピードとレースマネジメント能力を維持しているのは只々驚きしかありません。もちろん日々の鍛錬もあるのでしょうが、強靭なフィジカルとメンタルは持って生まれたモノのように感じてしまいます。
アロンソの活躍のおかげで、地味ながらがんばっていたストロール坊ちゃまの株が爆下がり。お坊っちゃまは決して遅くはないんですけど、じゃあ、チームを引っ張っていくエースドライバーとしての能力があるかというと、なかなか厳しいところ。自分のチームとの関係を考えるなら、運営側に身スイッチした方がいいんじゃないかと。いや、いっそのことレースを離れて、お父さまからビジネスを学ぶ道だったあるぞ!と、要らぬおせっかいが頭をもたげてきます。

さて、今シーズン、レッドブルが無双状態になっているのは、素晴らしいマシンをつくりあげ、そのポテンシャルを引き出している開発、エンジニアリング、ストラテジーなど、チームの総合力によるものといえるでしょう。そして最後の仕上げに、フェルスタッペンという不世出のドライバーの存在がある。
もしもペレスがエースドライバーだったとしたら、アロンソやハミルトンといい勝負している状態ですから、いかに今のフェルスタッペンが抜きん出ているか思い知らされます。

もうひとつ無双状態の要因となっているのが、対抗馬であるメルセデスとフェラーリの冴えないマシン。メルセデスは未だにレースによって好不調の波が大きく、レッドブルと戦っているというよりも自分たちのマシンと格闘している様子。フェラーリはタイヤのタレの大きいマシンに加え、ストラテジーと状況判断のマズさが解消できず停滞中。
そんななかでも、ハミルトンとルクレールはエースドライバーとして、いい仕事をしているんじゃないでしょうか。僕でいいのなら「天晴!!」を差し上げたい。
反対に気がかりなのが、ラッセル選手。ここのところ予選・決勝ともにハミルトンの後塵を拝している状態が続いています。昨シーズン、移籍してきていきなりハミルトンをポイントで上回り、今年は圧勝を期待していたのですが、ハミルトンの壁は厚かった。ラッセル本人も、最初は「なんかしっくりいかないなぁ」という小さな不完全燃焼感を感じていたくらいだったかもしれませんが、今は焦りが出始めているのではと思います。こうした小さな躓きから自信が揺らぎ、天性のスピードを失ってしまったドライバーをおじさんは今まで何人も見てきたので心配です。
フェルスタッペン、ルクレール、ラッセルを筆頭に、ノリス、ピアストリという才能あふれる若いドライバーが、タイトルを賭けてバトルを繰り広げる時代が到来することを夢想している者としては、夏休み中に態勢を整えて後半戦に挽回してほしいものです。

リカルドがアルファタウリから復帰

20230714

マクラーレンを離脱し、サードドライバー兼アンバサダーとして古巣レッドブルに戻ったダニエル・リカルドが、ハンガリーGPから姉妹チームであるアルファタウリで復帰!
なるほど、そうきましたか。復帰自体は既定路線ではありながら、シーズン前半の2戦を残して交代させることに驚いたと同時に、いかにもレッドブルがやりそうなことだと納得しておる次第です。
「ペレスの更迭はない」、レッドブルの首脳であるクリスチャン・ホーナー氏とマルコ爺は、リカルドとサードドライバーの契約をしてから常々そうおっしゃっていますが、やる気満々ですやん。
しかも近頃マルコ爺は、「ペレスに問題はないが危機的状況」という、非常にツイスティーといいますか、意味がよく分からない発言をされています。

確かに今回のリカルド復帰は、あくまでアルファタウリからですので、お二人の発言に偽りはありません。ですが、ペレスの代わりが務まるかのテストであることは誰の目にも明らか。もちろんそれはリカルドだけでなく、同時に角田くんのテストでもあります。グランプリ8勝を挙げた実力者であるリカルドとの比較は、レッドブル首脳陣にとって絶好の機会。
角田くんはマルコ爺に大きなポテンシャルを評価されてF1に昇格したわけですが、正直なところ時折速さを見せ、今年は大きく成長しているものの、文句なしの決定打はありません。もしそれがアルファタウリのマシンや戦略のマズさ、あるいはルーキーのデ・フリースがチームメイトであるせいで見えにくくなっているのであれば、リカルドと比較することで今の立ち位置がかなり明らかになるでしょう。

レッドブルとしては、ペレスが調子を取り戻せば現状維持でいいし、不調が続いたり、リカルドか角田くんのどちらかが秀でた走りをしていることが明らかになれば、レッドブルに引き上げればいい。誰もイマイチということであれば、来年のアルファタウリのラインナップを岩佐とローソンに一新し、ペレスの代わりにはひとまずアルボンを呼び戻し、隙あらばノリスやピアストリを獲得するなど、いろいろ選択肢はある。そつがなくて、小憎たらしいです。

とはいいつつ、そもそも論として、レッドブルがずっとやっているドライバーのとっかえひっかえ戦略って、プラスにはたらいてるんでしょうか? エースドライバーに関しては、ベッテルとフェルスタッペンという類まれなドライバーを輩出しているので成功といえますが、もうひとつのシートに座るセカンドドライバーとなるとはなはだ疑問です。
初期トロロッソの目まぐるしく変わるドライバーラインナップは置いておいて、ここ数年だけ見てもドライバー評価の見切りは早い。デ・フリースに関しても、ほぼほぼシーズン3分の1が過ぎた辺りで更迭の方向で進めていたように感じられます。角田くんがアルファタウリで3年間チャンスをもらえたのは、タイミングもあると思いますが、期待の大きさを物語っています。
個人的にデ・フリースに関してはもうちょっと様子を見てあげてもいいんじゃないのと思ったりもしますが、F1のトップチームでそんな呑気な姿勢は通用しないのでしょう。改めてドライバーをはじめ関係者のプレッシャーの大きさを実感しつつ、自分は温めの環境でよかったなと思います。

イギリスGP〜予想外のチームが躍進!

20230713

古豪復活!! だったらいいのになぁ。
現実はそんなに甘くはないと思いますが、とりあえずはイギリスの名門チーム、マクラーレンとウイリアムズがホームグランプリで光る走りをみせてくれて、50オーバーのオールドファン(?)としては嬉しい限り。

特にマクラーレンは前戦のオーストリアGPで投入したアップデート第一弾が効果を発揮し、今回のアップデート第二弾でさらに進化して、予選はあっと驚くノリス2位、ピアストリ3位! さすがに眠気が醒めました。
ただ正直なところ、レースではタイヤ的に厳しくズルズル後退して、5位〜6位くらいでフィニッシュできたら御の字だと思っていました。
がしかし、期待以上の大健闘。ノリスは抜群のスタート(ピアストリのスタートも最高でした)でフェルスタッペンを交わし、元気ハツラツな走りを披露。5周目でフェルスタッペンに余裕でトップを奪い返されてからは完全にコントロールされていましたが、こればかりはどうしようもありません。
別カテゴリーの人は横に置いといて、フォーミュラ1にのみクローズアップすると、レース中盤にマグヌッセンがPUトラブルでリタイヤし、セーフティーカー導入。そしてセーフティーカーが退いた後は、ノリスがハードタイヤを履いていたのに対して、3位に上がってきたハミルトンはソフトタイヤだったにもかかわらず、見事に抑えきりって2位でフィニッシュ! 天晴です!


ノリスの走りは活きが良くてワクワクしますね。今シーズンはチームの低迷で、本人の士気もイマイチ上がらない様子だったので、快心の笑顔を見ることができて何よりです。
レース後、ハードタイヤを履かせたチームの戦略に疑問を呈していましたが、セーフティーカーが入った時点の残り周回数や、アップデートしたマシンのデータが足りないことを考えれば、無難な戦略をとったのは仕方ないでしょう。ノリスも後から説明を聞けば、納得したんじゃないでしょうか。
惜しくも表彰台を逃したピアストリも、ラッセルにつけ入る隙を見せない、ルーキーらしからぬ走りで4位ゲット。さすが下のカテゴリーで参戦1年目にしてタイトルを獲ってきた逸材です。これからノリスとバチバチの競争をしてくれそう。

さて、ウイリアムズの復調は、マクラーレンよりビックリでした。これまでアルボンのがんばりでマシンのポテンシャル以上のポジションを獲得していましたが、今回はサージェントも良かったので、マシンが上り調子なのは間違いありません。さすがに予選〜決勝ではまだまだ力不足なのは否めませんが、それでもアルボンはフェラーリ勢より上位でフィニッシュしたのだからすごい。要るか要らないかは別にして、私から敢闘賞を差し上げます。

マクラーレンとウイリアムズの好調は、シルバーストンの特性とマッチしていたところもあるので、次戦以降もキープできるかは謎。実際、ノリスは低速コーナーではめちゃ乗りにくいままだと言っていますし。
にしても、シーズン中のアップデートでここまで効果が出ることって稀で、気持ちがいい。この調子で上位に食い込んで、フェルスタッペン以外の順位争いを盛り上げていただきたい。

唯一フェルスタッペンに対抗できる(かも?)と期待されたペレスは、どうしてしまったんでしょうか・・・・。モナコの予選でやらかしてからはまさに散々。10戦終了時の1位と2位の99点差は、F1史上最大というじゃありませんか・・・・。しかも、ドライバーズランキングを見ると、アロンソやハミルトンがすぐ後ろに迫っているワケで、もしペレスがレッドブルのエースだったら、タイトル争いの行方はどうなるのかわかりません。よく「F1はマシンで決まる」と言われるけれど、最後に決めるのはドライバーだというのがよくわかります。

オーストリアGP〜もはやフォーミュラマックス

20230707

はいッ、今回もフェルスタッペンの完全試合に終わったオーストリアGP。ドライバーズランキングの2位につけているペレスとの点差からして、レースの最後にわざわざタイヤ交換してファステストをとる必要性はないのに、容赦なくとりにいく余裕とがめつさ。金魚すくいでいえば、持ち帰りができる匹数はとっくに超えているのに、紙が破れるまですくいまくる子どものようなものでしょうか。何か違うような気がしますが、とにかく脱帽です。

もはやこうなってくると、レッドブル無双状態を皮肉って言われる“フォーミュラレッドブル”ですらなく、“フォーミュラマックス”と“フォーミュラワン”が混在する状況になってきました。
しかもフェルスタッペンを除くチームやドライバーはサーキットによって浮き沈みが激しく、誰が浮上してくるのかは走ってみないとわからない。前回のカナダで大幅なアップデートをしたメルセデスはそれなりの効果が見受けられたものの、今回は再び低迷。また今回、ノリスのみアップデートしたマクラーレンは、速さ的には応改善されたように見えますが、マシンの挙動は悪いままらしいので、次のイギリスでどうなるのかはわかりません。フェラーリやアルピーヌも大なり小なりあるものの似たようなもの。
もし、フェルスタッペンがアストンマーティンくらいのチームでドライブしていて、メルセデスやマクラーレンあたりがもう少し調子が良ければ、混戦乱戦のおもろいシーズンになっていたんじゃないでしょうか。
・・・・とまぁ、いくら妄想をしたところで、フェルスタッペンはアストンマーティンのマシンに乗らないし、メルセデスやマクラーレンが急に速くなることもありません。自分で書いていて何だか虚しくなってきました・・・・。それだけフェルスタッペンが圧倒的であるということで、ご容赦くださいませ。
この調子でいくと、本当に残りのレースすべてフェルスタッペンが勝つ可能性もアリですが、1回くらいは他のチームの勝利を見たいので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

カナダGP〜やっぱりチャンピオンは凄い

20240622

ここ数戦、仕事帰りからのほろ酔い&睡魔との戦いというパターンがつづき、ほとんどレースの内容をつかめていない状態ですが、フェルスタッペンの独走状態になっていることだけは認識しております。シーズン序盤はペレスががんばってくれたおかげで、タイトル争いの楽しみを味わえるかもという期待を僅かながら抱いたものの、肝心のペレスがモナコGPで息切れした様子。
フェルスタッペンはどのサーキットでも速く、ミスも少ない。おまけにタイトルを獲得してからは強引なバトルも影を潜め、フリーザでいえば最終形態に近づきつつあるので、ペレスにとってはシーズン通して張り合うのはかなり厳しいでしょう。
マルコ爺やホーナーさんからも、暗に「優勝を狙ってペースを乱すくらいなら、着実にフェルスタッペンの後ろにいる走りをしてくれ」といった内容のコメントをされてしまい、タイトル争いはほぼ終了。チームとしては、確実にコンストラクターズタイトル、ドライバーズタイトル1-2のパーフェクトウィンを獲得したいところなので、首脳陣の言い分はわかります。
ペレスはクレバーなので、おそらく今後は自分に課せられたミッションを果たす走りに変わると思いますが、下世話なファンとしてはチームに反旗を翻して、ホーナーさんの貧乏ゆすりを激しくさせてほしいものです。

どのサーキットでも速いことは、チャンピオンになれるドライバーの大きな特質。それはフェルスタッペンだけでなく、今回表彰台に上がったアロンソとハミルトンをみても明らかです。
アロンソはフェラーリ以降はじめて戦えるマシンを手に入れ、その途端に表彰台の常連に返り咲き。“たられば”ではありますが、もしもレッドブルの圧倒的なマシンとフェルスタッペンというSS級ドライバーが存在していなかったら、充分にタイトルを狙える
ハミルトンにしても、ここ最近はラッセルに対して予選・決勝ともに押せ押せ状態。やっぱり複数回チャンピオンになる人はちゃいますな。スピードとテクニックだけでなく、フィジカルの強さと衰え知らずのモチベーション、そして自分がすべきことをやりきる能力が備わっていることを改めて思い知らされた次第です。
ちなみに、今回表彰台に上がった3人のチャンピオンとニューウェイさんの勝ち星合わせたらえげつないですね。

にしても、フェルスタッペンの対抗馬になることを期待しているラッセルには、もう少しがんばっていただきたい。移籍する前は、ラッセルがハミルトンを圧倒すると予想していたのですが、そんなに甘くはありませんでした。最近はハミルトンに押され気味なことに焦りを感じているようにも見えるので、もう一度気持ちをリセットしてレースに臨んでほしい。

それは、ルクレールも同じ。彼の場合はチームへの信頼が崩れていて、しかもフェラーリは悪い意味で、この先もずっとフェラーリのままでいるようなので、立て直しはかなりむずかしそう・・・・。子犬みたいな彼の顔を見ると不憫でなりません。他のトップチームから良いオファーが来たら、そっちに行ってええんやでぇ〜! と言いたいところですが、そんなチームはなさそうなので、しばらくはフェラーリでがんばるしかなさそうです。

オーストラリアGP〜それでも強いドライバーは強い!

20230412

インシデントというか大仕掛けによって大波乱となった今年のオーストラリアGP。ですが、改めて順位を見ると、上位勢で赤旗〜再レースの影響をモロに食らったのはサインツとアルピーヌ勢くらいで、後のラッセルとルクレールはマシントラブルとスタート直後の接触によるリタイヤ。表彰台にはしっかりといるべき人がいます。
表彰台に立ったフェルスタッペン、ハミルトン、アロンソのチャンピオン経験者は、集中力が途切れやすい展開にも冷静に対応してポジションをキープ。さすがです。特にハミルトンとアロンソの攻防は見応え十分。言っても仕方ありませんが、2人の、いや、ベッテルを加えた3人のこうした白熱したトップ争いをもっと見たかった。

ラッセルとルクレールもフェルスタッペン、ハミルトン、アロンソとの表彰台争いに加わっていただきたいのですが、ついてないというか、もってないというか、なかなか波に乗れません。おっさんとしては、「アメあげるさかい、機嫌なおし」となぐさめたくなるくらい。いつか歯車が噛み合うと思ってはいるものの、いうても何やかんやで活躍のタイミングを逃すドライバーをこれまで見てきたので、一抹の不安を覚えるのも事実。私にいわれる筋合いはこれっぽっちもありませんが、フェラーリとメルセデスは一刻も早く彼らに勝てるマシンを用意すべし(キリッ!)。

一方、競争の激しい中団勢は、今回のような荒れたレースでどれだけポイントを稼げるかがシーズン終了時の明暗の分かれ目。そういう意味では、かなり残念な出来のマシンで5位、6位に入ったマクラーレンは大儲け。
ヒュルケンベルグも一時は4位につけて、展開によっては危うく表彰台未登壇記録が途絶えてしまいそうになりましたが、めでたく7位でフィニッシュして一件落着。彼は4年ぶりのカムバックにもかかわらず好調で、まさにニコニコ状態。実力とコメント力があり、応援しているドライバーなので、ここのところの活躍はうれしい限り。マグヌッセンと共に中団勢をかき回してほしいものです。

さて、今回の波乱の要因となった赤旗〜レース中断からのスタンディングスタート。最初の赤旗が出た砂利撒き散らしに関してはセーフティカーでもいいような気がしないでもありませんでしたが、概ねルールに沿って行われたので仕方ないかなと。確か何年か前に、残り周回数が少ないところでセーフティカーが出て、先導されたままヌルッとレースが終わったことが不評で、スタンディングスタートでの再開になったんじゃなかったっけ……。妄想ならすみません。
ただ、もし現在のルールのままなら、同じようなケースになれば波乱が起きるのは間違いありません。それが問題なら、再度検討する必要があるでしょう。
個人的には、いくら興行といっても競技なので、人のさじ加減で展開や結果に影響を及ぼすルールは興ざめ。それなら、どんなに退屈でもレッドブルやメルセデスのぶっちぎりの方がまし。
危険を避けるためにも、何周目以降の再スタートはローリングスタートでいいんじゃないでしょうか。

サウジアラビアGP〜チームメイトバトルへの期待

20230327

開幕戦につづき、またまたレッドブルの強さを見せつけられたサウジアラビアGPでした。が、今回勝ったのは伏兵ペレス。
いいじゃないですか。そうでなくては困ります。早々にレッドブルにライバルがいないとわかってしまった今、チーム内で競ってもらわないと「シーズン終了〜!!」ですから。そういう意味では、フェルスタッペンが予選でトラブルのために沈んだおかげとはいえ、ペレスが勝ってくれたのはうれしい展開です。
実際にレース終盤でお互いにチームが指示したタイムに従わず、ジリジリと静かな攻防戦が繰り広げられました。去年の“順位を譲るか譲るまいか問題”以来、二人の間には微妙な雰囲気が漂っていますし、親父のヨスに関してはもう完全にペレスに対して戦闘モードです。
それにしてもフェルスタッペンの勝ちにこだわる執念はかなりイッちゃっていて、改めてチャンピオンになる人はこういう人なんだと感じた次第です。
かつてロズベルグがハミルトンに勝つために、できることはすべてやったように、ペレスにもガチガチの勝負をしてほしいものです。若手時代のイケイケ状態に戻ればいいだけなんですけどね。

レッドブル以外の注目点は、フェラーリが実はメルセデスよりもマズい状態になってるんじゃないの?!という疑惑でしょうか。予選はそこそこ速いものの、決勝となるとガクンとペースが落ちる。ルクレールはかなりがんばって走っていると思うのですが、いかんせん信頼性とチームのマネジメントに足を引っ張られています。もう、チームがやらかしても「またですか」という感じで、信頼してなさそう。
サインツについては自分のマシンと戦っているご様子。要するに去年の状況と同じ。というより、レッドブルに予選の速さでも追い抜かれ、悪くなっている……。
さらに、この時期にチームスタッフがゴソゴソ抜けるなど、またまた暗黒時代に戻っていきそうな気配です。

このままでは想い描いている、フェルスタッペンvsルクレールvsラッセルという最高の三つ巴時代が夢に終わってしまうので、フェラーリとメルセデスには一刻も早く調子を取り戻していただきたい!! そう願っております。

バーレーンGP〜イヤになるほどのレッドブル完勝

20230314

2023年シーズン、終了のお知らせです!
開幕戦で早くもそう言いたくなるレッドブルの完勝でした。テストからその雰囲気は漂っていたので特にびっくりすることはありませんでしたが、現実のものになってしまうとみるみるテンションが下がってしまいます。(レッドブル、フェルスタッペンおよびホンダファンのみなさま、申し訳ございません……)

正直なところ、レッドブルとその他のトップチームとの間にどれくらいのギャップがあるのかわからないくらいの無双ぶりでした。私の見立てだと、ラオウと炎のシュレンくらいの実力差があるような気がしないでもありません。
予選3位につけたフェラーリ〜ルクレールが新品タイヤでスタートする賭けをしてペレスをかわしたものの、その後はデグラデーションによってどんどんペースが落ちていく展開。それに対してフェルスタッペンは、中古タイヤでペースを温存。にもかかわらずルクレールより速いペースをキープ。
さらにレットブル勢は第2スティントで、ウイリアムズ以外のチームがハードタイヤをチョイスするなかソフトタイヤを選び、ペレスがルクレールを抜き返して1-2体制完了。タイヤの保ちもレベチであることが判明。まさにパーフェクトウィンで、ライバルにとってはどの角度からも勝ち目のない状態でした。

そんな退屈な展開のなかで盛り上げてくれたのが、御年41歳のアロンソ。予選でワークスのメルセデスを上回り、決勝のオープニングラップではめずらしく順位を下げたものの、今年のアストンマーティンのマシン特長であるレースペースを活かして、メルセデス勢とフェラーリ〜サインツを料理。特にハミルトンとのバトルは白眉でした。
何度もいってますが、アロンソのオーバーテイクはホントにおもろい!
ひとつのコーナーやブレーキングで勝負するのではなく、サーキット全体をつかって攻略するんですよね。だから技の引き出しが多い。
しかも普通は年齢とともに動体視力や反射神経が落ちてきて切れ味が鈍ってくるはずなんですけど、彼の場合その徴候はなし。ちょっとお医者さんに診てもらった方がいいんじゃないかと思うくらいです。
ストロールもいいポジションでフィニッシュしたので、アストンマーティンのマシンがポテンシャルのあるのは間違いありません。この調子でこれからも暴れてほしい。

もう一人のベテラン、ヒュルケンベルグも予選でいい走りをみせてくれましたね。ただ、それを決勝の結果につながらないのは相変わらずですが……。ハースのヒュルケンベルグ&マグヌッセンのいい味滲み出てるスルメコンビは贔屓にしているので、がんばってもらいたい。

第2戦のサウジアラビアでは、フェラーリやメルセデスにちょっとでもレッドブルとの差を縮めてくれることを期待しますが、むずかしいやろなぁ……。

いよいよ2023年シーズン開幕

20230227

いよいよ2023年シーズンに向け、実走テストが行われました。最近の3日×2回の日数でも少ないといわれていたのに、今年は3日のみ。しかも1週間後に開幕というタイトなスケジュール。いくら大きなレギュレーション変更がないとはいえ、ちょっと少な過ぎるような……。やっぱり開幕戦ではある程度仕上がった状態で戦っていただきたいものです。いま振り返ると、テストし放題だった90年代って「考えられへん!」環境でしたね。

さて、テストのタイムや順位は意味がないといわれることが多く、実際にその通りなのかもしれませんが、個人的には予想する目安にはなると思っています。というか、ファンならいろいろ予想して当然。「開幕戦の結果が出るまで余計な推測はせず、冷静に待とう」って、何が楽しくてF1観とるんじゃい!ということです。
チームとしても今年のようにテスト日数が少ないと、手の内はさらけ出さないにしても、ライバルを欺く大芝居を打つメリットってそんなにないでしょう。

で、3日間の走りをつまみ食いした印象は、「今年もレッドブルぶっちぎりですやん!」です。素人目にもクルマの挙動が機敏でスムーズ。そして、速い! フェラーリやメルセデスと比べても別次元にいっちゃってるなと。ドライバーのコメントからも確かな手応えを感じているのが伝わってきます。
それに対してフェラーリとメルセデスはクルマが暴れてますね。フェラーリはリアが不安定で手こずっているもののスピードはそこそこある感じですが、メルセデスは遅くはないけど速くもないレベル。何か伸び代がまったく感じられない。シーズンが進めば調整してくるでしょうけど、しばらくはタイトル争いできなさそう。フェルスタッペンとハミルトンに加えてルクレール、ラッセルと、逸材が揃っているだけにチームの力関係が拮抗するのを期待しているのですが、現実はなかなか思うようにはいかないものです。

レッドブルの他に調子がいいのがアストンマーティン。アロンソによるロングランもすごく良いので、決勝では何回かトップ3チームの誰かを食うことがあるかもしれません。それにしてもアロンソはドライバーとしての腕前が超一級というだけでなく、フィジカル面でもお化けですね。

読めないのがアルピーヌ。テストでは終始目立たないポジションでウロウロ状態。燃料多めで走っていたんでしょうけど、本番でどれだけの位置につけるのか興味津々です。
同じくマクラーレンも下位をうろついていましたが、こちらは単にマシンのポテンシャルの問題かと。上昇しそうでなかなか上がらないどころか、じわじわ下がっているのが現状。ザイドルさんも去ってしまい、不安しかありません。

残りのチームはまさに団子状態で、レースごとに優劣が入れ替わるのではないでしょうか。残念ながら中団のトップを狙えるチームもないように感じます。
開幕まで1周間足らず。果たして私の妄想が当たるのかどうか。楽しみでなりません!

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