一陸特ネット

第一級陸上特殊無線技士の資質向上・社会的地位の確立を目指して

海上にも及ぶ一陸特の力

「海上で携帯電話が繋がるか」については、結論から言って、繋がります。
海岸ギリギリにいる人にも通信サービスは当然必要ですが、携帯電話基地局のカバー範囲が一切海に及ばないように計算されている訳ではなく(そもそもそんな事は困難)、沿岸域は普通に電波が届きます。
有効範囲は沖合い数キロに及ぶ事もあり、小型船舶で沖にでない場合は、ケースバイケースですが、携帯基地局の電波で通信が間に合ってしまう事もあります。

もちろん、陸上の基地局の電波が海上に届く事も、その範囲の海で携帯電話端末(陸上移動局)を使用することも違法ではありません。
理由として、法令上、基地局のカバー範囲の領域は見なしで「陸上」とされています。
(当然、船舶局等を使ってはいけないという訳ではありません。あくまで携帯電話使用可能範囲の定義です)。

海岸からあまり離れない小型の船は、基本的に船舶局の開設が義務ではありません。
よって携帯電話は、航行範囲の近さによっては船舶局を置けない場合、又は使うのが非効率な場所の代替手段になり得るでしょう。
もし携帯の電波が使えなければ、本来任意である船舶局の開設を半強制的に強いられてしまう事になります。
(さもないと、通信手段無しで航行する羽目になる)

携帯電話の基地局の保守をするのは正真正銘陸上の無線従事者である一陸特ですが、その働きは沿岸域という意外な場所でもその力が役立っています。
さすがに携帯電話の基地局を意図的に海上通信のために建てる訳には行かないですが、陸上の為に作られた局は、図らずとも陸上を越えて海でも役立ってしまいました。


試験参考書と養成課程の増加

私が資格を取った時は、参考書と言えば黄色い「集中ゼミ」しか有りませんでした。
馴染めなかったら苦戦は必至です。
内容の殆どが問題と簡潔な解説という効率的な本ですが、一から学ぶような人向けではなく、基礎が無いと一般向けの通信の入門書を読むか、あるいは丸暗記に頼らなければ苦しいです。
今では、うって変わって参考書は選り取り緑。
書店に行くだけで毎回驚かされます。
自分に合った本を選ぶ丸暗記に走る人が減少して資質が上がりつつあると思います。

養成課程も、株式会社が主宰できるようになって久しく、より多くの人が資格を取りやすくなりました。

質、量ともに向上していく一陸特ですが、単純に資格があるだけでは優れているとは限らない時代になりました。
相対的に見ても知識・技術が高い限られた人材になるのは容易ではなく、資格を取った後こそ本当の勉強です。
技術者として日々努力を重ねなければなりません。


ドローンについて

「一部のドローン操作に三級陸上特殊無線技士の取得を義務付けよう」

国でこんな検討あったようですが、このまま流れそうな雰囲気です。
規制されるようなスペックではない「ファントム」が普通に業務用として使えているようなので。
国が考えるような「規制の必要があるほどの高性能機種」は、需要がないので開発されないと思います。

出てこない機種に対する規制検討より、むしろ技適マークのない安物の輸入品への対策が大事です。
世間は墜落や盗撮の云々は気にしますが、電波法の問題はイマイチ取り上げられていません。
そもそもこの事を一部の愛好家や我々無線従事者、または電気通信を学んだ人しか知らないのが問題ですが、コンプライアンスという観点で、まずは輸入する人や税関が知識を付けるべきです。
違法品が流通しなければ、一般ユーザーが電波法に疎くてもとりあえず大丈夫だと思います。
(運用上の迷惑や悪用については、個々人のモラル・常識の問題なので別の話ですが)


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