2007年11月

2007年11月29日

防衛省の贈収賄事件の裏側を思う

守屋武昌元防衛事務次官(63)が東京地検特捜部に収賄容疑で逮捕されたらしい。 証人喚問を見る限りは逮捕は当然だと思うし、報道内容に関しても行き過ぎや捏造の印象は受けない。 妻の逮捕は報道内容だけからは判断できないが。 もちろん収賄なんてやっちゃダメ。権限が上の方ならなおのこと。 入札や発注に際して税金を無駄遣いするのはコメンテーター連中が言う通りダメなんだけど、もっと重要な問題があまり触れられていないんじゃないか? 事実関係の報道としては発注にともなう収賄事件でよい。 だけど、防衛省の体質や国益を考える上でより大切なのは天下りや人事のことだ。 立件という形で明らかにされることは期待薄だけど、天下りという形の収賄や犯罪の代償としての出世の方がずっと大きな問題だ。

ゴルフの接待や数百万円の振込みなんて賄賂としては知れた額だ。 よっぽど間抜けな金銭感覚をしていない限り、高級取りの人間がこの程度のことで特定の会社に大きな便宜を働くなんてことはない。そんなリスクは背負わない。一方で、天下りの場合は実質的な賄賂としては金額が桁違いである。立件の難しさも鑑みて、贈収賄としてはこちらの方がずっと大きな問題だ。 天下りに関しては検察が動くと言うのは考えにくい。 裏金で三井環氏に告発された大阪府の顧問弁護士など、ポストの準備という形で優遇されているのは検察幹部にも当てはまることだから。

さらにもっと大きな問題もある。 守屋氏が事務次官になれたということは、彼は防衛庁(現防衛省)の中では有能とか優秀とか評価されていたのであろう。 地位というのは人によっては億単位の金よりもずっと大きな犯罪の動機になる(金の亡者の方が清廉だ!)。 人事権を持つものが犯罪者である場合や悪さとセットになった行為により高い評価が得られる場合に組織のヒエラルキーはどうなるか。遵法意識の高さや誠実さは職員の評価を下げるだろう。「だろう」というか、確実にそうなるだろう。幹部や幹部候補あたりでは左遷や様々な罠があるだろうし、末端ではパワハラが当り前でしょうね。こんな状態が数年続いたら組織内はどうなっているか。優秀な人は重要なポストから外され、左遷され、辞職し、例外的なほどの駆け引き上手を除いて優秀な人が重要なポストについているはずがない。まともな意思決定などできるはずがない。 防衛省の中がどこまでひどくなっているかは現時点ではわからないが、幹部上位50人総入れ替え程度のことは本気で検討すべきだと思う。

防衛省以外に関してはどうかと言うと…。 他にも色々ありそう。 役所、独立行政法人、株式会社問わず…。

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2007年11月28日

ちょっと前の話

過去半年のうちのある夜の出来事。 ブログには書けない事が多すぎる。そのうち一部は僕の発言でもある。参加者にとっては特別な会話じゃない。
「よし、そのことはAさん(代議士)とBさん(代議士)に伝えておこう。」「いや、やめてくれ。一般論としては大切だが、このような個別の事例で国会議員の貴重な時間を使うわけにはいかない。彼らにはもっと重要な仕事がある。」「でも、現場のことを伝えるのは大切ではないの?」「もちろん大切だよ。でも、そんなことは僕らが言わなくてもAさんとBさんはわかっているし、彼らは現場の個別事例よりも大切な問題を考えている。」「じゃあ、Cさん(大手新聞社)の取材を受けるのがいいかな?」「でも、Cさんって記者じゃないでしょ。大手じゃないけどDさん(新聞記者)の方がいいんじゃない?」「警察や検察が確実に動くほどの物証や話題性があれば早いんだけどね。」
幼い頃は退屈な会話だった。中学の頃や高校の頃ははっきり言って学校の成績や受験に大きな悪影響を及ぼす環境だった。年から年中政治や行政の話をしているなんてことはないけど、学校の勉強なんて周りの人にとっては優先順位が低いのだ。自営業やオーナー経営をしているとか選挙で選ばれたとかフリーランスで稼いでいるとかなら別だが、サラリーマンとしての出世なんて金儲けや家族を養うための仕事ではあっても、世の中のための仕事ではないという意識なのだ。

このような経験が教師や上司からの評価や収入においてプラスになったことはない。むしろ、表に出すとやっかいなことが多い。嫌がらせ(間抜けな嫌がらせ)も受けたし、露骨に敵意を表す人もいた。だけど、この経験や経験から得た知識は年下の人からは総じて高い評価を受けている。このような視点や経験が相手を安心させ信頼を作るのに役に立つ。共に過ごしてきた人が今の僕と比べて物知りだとか頭の回転が速いとかってことはない。だけど、自分が影響を及ぼすことができることよりも遥かに大きなリスクを負うことを当り前のことと考えている。「権限を持つ」ということと「責任を負う」ということを勘違いせずに言葉にできている。

彼らが提案する具体的な政策が必ずしもよいとは言えない。だけど、決して末端の従業員や発言力の弱い人に責任を押し付けようなんて発想はしないのだ。僕はそんな環境で育ってきた。国政に立候補する人や評論する人には、最低限このエントリーに書いた程度のことは意識しておいてほしい。世襲議員が色々と批判され実際に問題があるケースも多いが、為政者になった後の事を為政者や権力者になる前に勉強している人もいることを。

そして、政官の癒着や役人や企業幹部の無能さが騒がれるたびに、僕はこのエントリーに書いたような内容を思い出すのであった。

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2007年11月20日

ミシュラン到来

2007/11/22: 日本じゃなくって東京だった。東京が星の数世界一の都市ということみたい。もっとも、東京であろうが日本であろうが僕の感想には変化は無いが。
ミシュランが本格的に日本に進出したらしい(微妙な問題や大問題ではないので出典は省略)。 ミシュランと言ってもタイヤの販売ではなくって飯屋の格付けとしての進出。 なんだか日本が世界中で最も星つき飯屋が多い国になったとか。 暫く前から匿名調査員が調べていたとか。 ミシュランの格付けは少なくとも西ヨーロッパの飯屋に関しては物凄く信頼できるそうな。 これが日本でも同様に信頼できるなら僕も興味がある。 僕は紐付きのグルメ雑誌で絶賛されている店や女を口説くための店には行かないが、自分の足で見つけた美味しい店には繰返し通う程度のグルメである。 特に、経済的な理由と食事に集中したいという理由から、安くて美味しい有名ではない店が大好きである。 機会と時間をみつけてミシュランで紹介されている店を試しに回ってみようとも思う。 ただ、正直言って今回の格付けは僕にとっては眉唾物(今のところは)。 ミシュランを信頼しないと言うわけではなくって日本とヨーロッパの違いによるもの。

日本は、普通は高級と分類されない店の味が他の国と比べて群を抜いている珍しい国だと僕は思っている。 500円から1500円ぐらいの料理を家の外で食べる人たちの舌の肥え方が半端じゃないと思う。 悪い立地で爺さんが何十年も寿司を握っている店、清潔ながら見た目は汚い内装で最高の味を格安の値段で提供している定食屋、味だけで何十年も大繁盛しているラーメン屋、ヨボヨボの婆さんが一人で切り盛りしている讃岐うどんの小さな店。 このようなところはミシュランのセンサーに引っかかるのだろうか。 確かに名の知れた値段の高い店には美味しいところが多いし、そのような店のガイドとしてはミシュランは役立つだろう。 だけど高級店だけではあまりにもカバーする範囲が狭すぎる。

僕の経験上、一人あたり二万円の料理は確かに美味しい。ありふれた1000円の料理よりもずっと美味しい。 でも、トップの1000円料理と比べると1000円料理の方が美味しい。 初めて吉野家の牛丼を食べたときにはその美味しさに感動した。 ホテルで一万円の料理を食べたときにはそんな感動はなかった。 寿司や生魚は値段が高いところで食べればまず間違いなく美味しいが、港近くで食べるシンプルな刺身の方がはっきり言って美味い。 籠いっぱいの殻つきの牡蠣を火鉢で焼いて何時間もかけて食べる方が美味しい。 最高級のデザートよりも実家のイチジクや柿をもぎとってかじった方が美味しい。 海外旅行先で超有名な店で食事をしたときは確かに美味しかったけど、数十年の人生で出会った小さな地味な店のトップレベルと比べると味は劣る。 そのような小さな店がミシュランのセンサーに引っかかるとは思えない。

このように考えると、ミシュランのようなガイドブックは「素晴らしい店を紹介する」という形よりもむしろ、「評判や雰囲気や宣伝費はすごいけど味は大したこと無い店を”紹介しない”という形で除外する」という意味で使い勝手の良いものなのではないだろうかと思えてくる。このような「値段や評判の割には大したこと無い」という使い方のできる信頼できるガイドブックが色んな分野で出てくれば面白いことになりそう。

ichonan at 03:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 時事・ニュース | <個人用>半端な思考実験

クラックはご自由に

ある有名なサイトがクラックできる状態にあるなあ。乗っ取りができるというほどではないんだけど他人のアカウントを利用不可に変更できてしまう。セキュリティホールを発見したわけではなく、設計上そのようなことが可能になっているみたい。例えるならこんな感じ。
まず、Aさんの家の住所を手に入れる。そして留守中のAさんの家まで行き、玄関の鍵穴に接着剤なりハンダなりを流し込む。これだけでAさんの家をロックできる。鍵を持っていても入れない。
上記の例の中の具体的な手口は日本の某ドラマで行われた手口。出演者は柴田恭平、舘ひろし、石黒賢、中村トオルのうちの二人 + 市原悦子だったと思う。この手口をインターネット経由で簡単に実行できてしまうようだ。 ここで、鍵はクラックする側には渡っていない。住所はクラックする側が比較的簡単に入手できる。例ではなく某有名サイトも同じ状況。 パスワードがわからなくてもログイン名がわかれば実行できてしまう。 そして、ログイン名はメールアドレス同様に公開されている情報。

で、どこのサイトかというと、多分最もしっかりしていなきゃならない部類のサイトなんだな。固有名詞は避けておくけど某超有名企業の顧客向けサービス(僕も顧客の一人だ)。どこの業界かというと歴史的にも体質的にも古いとされる業界。

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2007年11月15日

続・清郷さんGood Job!

先日の僕のブログ(当時は「勘当寸前の…」というタイトル)で清郷さんの勝訴のことを書いたら初めてblogへの一日のアクセス数が100を越えた。 軽く100を越えた。 で、Googleで「清郷伸人」で検索したら、gooニュースの次の二番にこのblogが出るじゃないか。 お次は他の人のblog、そして四番目が清郷伸人さんのページ。 このとき初めて清郷さんのページを知った。 僕のblogの方が上にでるなんてけしからんことだ。 だから宣伝しておこう。
がんになった時わかる健康保険の使えない危機

混合診療を解禁せよ 違憲の医療制度

著書でも主張されていたなんて知らなかった。 注文しときますか。
ちなみに五番目は週刊木村剛の11/14のエントリーでした。

新しい情報も出ていた。
(11/9の時事通信)
舛添要一厚生労働相は9日の閣議後記者会見で、保険診療と保険外診療(自由診療)を併用する「混合診療」について、全額を患者の自己負担とする国の法解釈を誤りとした7日の東京地裁判決を不服として、控訴する意向を明らかにした。
舛添さん、このまえカンブリア宮殿で年金を語ったときもそうだけど、どんどん馬脚を表してますね。

(11/15の時事通信(Yahoo))
政府の規制改革会議(議長・草刈隆郎日本郵船会長)は15日、12月にまとめる予定の第二次答申の重点項目として、保険診療と保険外診療を併用できる「混合診療」の全面解禁を盛り込む方針を固めた。草刈議長が同日午前の記者会見で明らかにした。
この方向で進んでほしい。

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2007年11月14日

本の執筆の打診

出版社の人に本を書かないかと誘われた。 取引関係と僕のウェブページ(このブログではない)の解説を判断材料として誘いがきたようだ。ちょっと迷ったけど断った。

仕事柄ということもあって、該当分野の大抵の本よりは良い本を書く自信はある。 だけど、出して自分で恥ずかしくない本を書く自信はない。 僕が書いたものよりも遥かに優れているであろう本はいくつもあるから、僕が書くよりも良い本を宣伝する方が世のため人のため。 中途半端な力の入れ方で書いたりしたら買った人を後悔させるだけ。 依頼を断りながら、糞本を出している連中に説教を垂れたくもなった。

断った後で印税収入を少し考える。 50万円から200万円ってところか…。 手抜き本ならいい小遣い稼ぎになるけど真面目に書いたら割に合わない…。 でも1000万円程度入るとしたら…書くだろうな。 5000万円程度入るとしたら…エネルギーつぎ込みまくって出版する価値のある本を書こうとするだろうな。

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2007年11月12日

新井泉

ブログへのコメント。「新井泉」の文字。Googleで検索。すごいことになってる。

20年ほど前の泡沫候補。何十回何百回も殺害された経験をもつ人物。現在進行形で殺害されている人物。他にも色々。香ばしいったらありゃしない。2ch発の祭りや本物の有名人のような検索結果は出てこない。それでも、数年前からかなりのものが引っかかる。そのほとんどはblogへのコメントの形。いったい何なんだろう。どういうネタなのだろう。まさか、本当に危ない人が少人数で地道に書き込みしているわけじゃないよね?

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2007年11月08日

個人訴訟(って言うの?)で国に勝利した清郷伸人さん(60)、Good Job!

以下、ソースはほとんどNHKのニュース7の2007年11月7日版。

混合診療(保険が効く治療と保険が効かない治療の両方を受けること)をすると保険が効く治療の方まで保険が効かずに莫大な治療費を請求されてしまうことに関する裁判の話。清郷伸人さん(60)が原告となり国相手に訴訟を行い、東京地裁で行われた一審(裁判長:定塚誠)で勝訴したらしい。本来保険が効くはずの治療に保険を適用しないという国の方針が違法であると判断された。録画したNHKニュースで確認した後他の番組やネットものぞいたけど扱いが小さいので僕が恐ろしく微力ながら強調しておく。

まず、清郷さん、Good Job! 「おめでとう」や「ありがとう」よりも「Good Job!」の方が僕の感情に近い。 混合診療で莫大な治療費を取られるというのは馬鹿な制度だと僕は昔から思っていながら深く考えようともしなかったし動こうともしなかった。先に動いたのは癌に苦しんでいる原告の方。別に僕はのほほんと生きているわけでも保身に必死になっているわけでもないが、彼のような人を知ると自分が恥ずかしくなる。

よっぽどの資産家でもない限り、保険が効くはずの診療で月に20万円も取られるのは致命的である。 癌のような継続的な治療が必要とされる場合にはなおのこと。 ただでさえ病気に苦しんでいるのに経済面からも困窮することになってしまう。 そこで清郷さんは動いた。 ここまでは特に強調するようなことではない。 特別なのは以下のこと。

まず、彼は依頼した弁護士全てに断られた。 とりあえず断った弁護士と弁護士会会長の談話を聞きたいものだ。 橋下徹弁護士あたりがたかじんの番組で何かいうかもと期待。

次に、彼は弁護士なしで訴訟を実行した。 凄すぎる。 僕は法廷未経験だけど、金をけちるために弁護士なしで訴訟をした友人の話によると、弁護士に任せない訴訟は精神的にものすごく辛いらしい。勝ち負けよりも知らない世界で自分の運命を左右する戦いをするのだから。 しかも彼は癌に苦しんでいる身だ。その大変さは僕がリアルに想像できる範囲を超えている。

そして彼は勝訴した。 小さな損害賠償の訴訟ではない。 国相手の訴訟においてだ。 依頼した弁護士全てに断られるような内容の訴訟においてだ。 国相手の訴訟といえば被告は裁判引き伸ばしで原告がくたばるのを待つ戦略、裁判所は司法の独立性無視といった印象が強いけど今回は国の敗訴。驚いた。 どうせ二審があるんだろうけど、それでも国が控訴しないことを期待したい。 舛添厚生労働大臣の発言にも注目しよう。 あと、判決は「”原則保険は適用しない”は違法」ということだから、日本のダメなところの代表格である恣意的な法の運用で実質的に原告敗訴と同じ扱いにされる可能性もある(恣意的運用には裁判所って好意的だし)。 舛添厚生労働大臣の発言にも注目しよう。

厚生労働省の主張は「お金のあるなしで受けられる治療に差が出る」「安全性や効果がはっきりしない治療が増える」だから混合診療を受けた患者には、本来保険が効くはずの部分に関しても保険を適用しないというもの。 どうしようもなく頭が悪いか悪意があるかどちらかとしか思えない。 まず主張の前半、「そんなことはない」の一言で論破できる。 お金があれば保険なんてなくても大丈夫。 保険は元々そういうもの。 保険が効かなくて困るのはお金が無い人。 次に後半。 その通りだけど、それがどうしてダメなの? 「治療しなければ死ぬ。効果がはっきりしている治療法では直らない。」 ここに厚生労働省の主張を追加すると「死ね」となる。

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2007年11月07日

小沢氏の辞意表明と撤回騒動に思う

ここのblockquoteは以下の内容を書いた後で思ったこと。 結局、こういうことのような気がしてきた。(i)小沢氏には、まともなものかどうかは別として、色々な思いや戦略があった。(ii)でも、党内でオープンな議論を行うのは性に合わなかったのでトップダウンでの実行を目指した。(iii)目指したけど党には反対されたしマスコミに叩かれたりもしたのですねてみた。

トップダウンが悪いとは言わない。無能な人がトップダウンを目指すと洒落にならないが、小沢氏には創業者社長風の有能さがあると思う(国会議員の器じゃないが)。でも、トップダウンは民主党向きじゃないと思う。さらに言うと、トップダウン方針で行くつもりならば小泉氏みたいに大胆な行動に出るぐらいのことは想定して動き始めるべきだと思う。 そして、小沢には小泉のような頭はない。
小沢一郎騒動に思う。民主党代表の小沢一郎衆議院議員が代表辞任の意思を表明した。この直前に福田康夫総理大臣との密室会談。さらにマスコミ(小沢氏によると日経と朝日は別らしい)による小沢叩き・民主叩きの報道。そして11/6には代表を辞めずに続けそうとの報道。僕が受けた印象をざっくり近似すると「小沢さんなに馬鹿なことやってんの?」と、小沢氏も主張しているが「マスコミが政府によるリークを事実として垂れ流すなんてけしからん」の二つになる。このあたりのことについてもう少し書いてみよう。

個人的なこと
この騒動を眺めていて加治隆介の議 (1) (講談社漫画文庫)
を読みたくなって実際に読んだ。政治のことを真面目に考えたことの無い人やガンダムのシャアの言うニュアンスでの愚民さんや俗物さん必読。僕は読み直して裏ではもっと色々あるんだろうとか小沢氏には報道や評論家が言わない考えもあるんだろうとか、そんなことを考えた。 伝えようとしない小沢が悪いんだけど。
事実関係
ほとんど明らかにされていない。これに関しては密室会談の後で共同記者会見すればよかったのにと思う。 読売や産経によると小沢氏から連立をもちかけたということらしいが、本当にそうだろうか。可能性は否定できないものの、福田総理が言うような両者のどちらからともはっきりしないというのが正しいような気がする(印象からの推測)。 一部マスコミによると小沢氏から連立を持ちかけたと。 この情報源は与党関係者だろう。小沢氏側がリークするなんて考えにくい。 と言う事は、小沢氏の言うとおり一部マスコミが与党の手足となって動いたと言えるだろう。報道機関としては末期症状だと思う。現場には多くの優秀な記者がいるんだろうけど幹部の誠実さやプライドや良心には強い疑問を抱いてしまう(今に始まったことではないけど)。
小沢一郎
「撤回するなら辞めるなんて言うなよ」「なんでこんなことしたの?」と思う。もちろん表には出していない戦略や思いはあったのだろう。だけどさ、それを言わずに辞意表明なんてしちゃったら何もわからないじゃん。ご自身の評判と民主党の結束を壊すだけじゃん。 表に出せないような稚拙な戦略や腹黒い戦略だったのか?「辞意を表明することによって民主党内の一部との駆け引きをしようとしたの?」なんてのも思いつくけど無理があるなぁ。最初から大連立について党内で侃々諤々したほうが僕が思いつくあらゆる面でよいと思う。
政治への影響
(1)まず、時限的にせよ大連立が行われた場合。民主党は政策担当能力の実証をしやすい。政治の停滞が起こりにくい。このようなメリットがある。その一方で、民主党が選挙で大勝したことにより得られた政官の癒着や表に出ていない問題を表に出す効果は一時的にせよ失われる。(2)次に小沢が民主党を出た場合。多分両院での多数派は一致するだろう。そして政治の停滞は起こらないだろう。二大政党制のメリットは当面は失われるだろう。小沢は終わりだろう。(3)最初から密室会談を行わなかったり大連立を民主党内でオープンに議論した場合。民主党の議員の一部は当惑して大反対するだろうがそれ以上の混乱は無いだろう。政策がオープンに議論されるのはよいことだ。きちんと議論された上で時限的な連立が行われるなら僕は反対しない。(4)現状みたいにトップダウンで進めようとして辞意表明までして撤回した場合。失敗行動である。辞意を撤回せずに突っ走った場合には判断は難しいけど日本のためにプラスになる可能性もある。でも、辞意を示して撤回するというのは最初から党内で侃々諤々した場合と比べてあらゆる面で劣る。民主党の結束を壊しただけ。小沢氏の評判を下げただけ。


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2007年11月06日

Javaのバージョンを制限する某糞ソフト

使うことを強制されている糞ソフトウェアがある。Javaで実装されている。一部のデータベースにはこのソフトウェアを経由しないとアクセスできない。このソフトにはJavaの実行環境のバージョンに制限がある。

普通はバージョンの制限って、「ver.1.5.1以上」とかって感じでバージョンの指定がされるんだけど、なぜかこのバージョンは「ver.1.5.1じゃなきゃダメ」という制限がついている。これが何を意味するか。セキュリティホールを塞ぐためのバージョンアップをしたら動かなくなる。他のソフトウェアにあわせてバージョンアップしたら動かなくなる。などなど。

はっきり申し上げて、こんな制限をつける利点なんてのは開発者か契約者がよっぽど無能でない限り存在しない。いったいどこまでアホなんだよ。百歩譲って最初の間違いは許そう。でもさ、なんでそんなソフトウェアを何年も使い続けることを強制すんのさ。ここまでくると経営も本格的にアホだ。

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2007年11月05日

参考にしているAmazonのレビューアー

Amazonのレビュー。一時期大量に書いていた。本を買うときにはここを参考にすることが多い。自分が読んで中身を知っている本のレビューに関してどんなレビューを書いているかを確認すれば、そのレビューアーがどの程度あてになるか見当がつく。

以下は参考にすることが多いレビューアー。 基本的には良いレビューを書くなぁと感心できる人と僕と趣味が非常にに近い人。 そういや何年も新規開拓してないな…

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2007年11月01日

竹中平蔵 in サンデープロジェクト

日曜日のサンデープロジェクトを今さらながら見た。番組中盤のゲストは竹中平蔵。当り前のことを当たり前のように言っている。話の概要は次のようなこと。
名目成長率(もしくはインフレ率)がある程度の高さを保つことが資本主義においては普通である。名目成長率2%を仮定して議論するなんてのは異常。金融政策が今後も今まで通りに失敗し続けることを念頭におくなんて異常。
こんな考えをコアとして、地方分権が大切だとか農業改革が大切だとか各論も少々。各論はもっと詳しく聞かないと判断できないけど、名目成長率やインフレ率がもっと高くないと経済がまともに機能しないというのって、マクロ経済の初歩を勉強した思考力のある人にとっては常識だと思う。そして、多くの政治家や役人や自称専門家の言動はこの常識には従っていない。もっとも、僕自身そんなに詳しくマクロ経済を勉強したことはない。入門的な教科書+α程度しか勉強したことがない。だけど、この考えを否定する説明を聞いたこともない。

ある程度の高さの名目成長率やインフレ率が当り前で、長期間にわたるデフレなんてとんでもないというのはもっと詳しく物の本に書かれている。生産性だけ上がって富の再配分の仕組みそのままでインフレが起きなかったらどうなるかとか、少し計算すればわかる。だけど、自民党の有力者や財務官僚や日銀のお偉いさんの間では少し計算すればわかることは通用しないみたい。恐ろしいことだ。もちろん入門的な経済学の知識では対応できない可能性もあるだろう。だけど、そのあたりの説明が政治家や役人によって行われたのを聞いたことがない。

僕は竹中氏の提案する政策全てに同意しているわけではない。だけど、焦点をしぼって大切なことを明確に説明する技術や当り前のことをきちんと知っていることには脱帽である。僕が竹中氏の立場だったらどうだろうか。多分、相手の無知を暴いたり決定的な論理破綻を指摘したりはできる。だけど、それを予備知識のほとんどない聴衆に短時間で伝えることはたぶんできない。

ichonan at 02:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 時事・ニュース | その他