笏谷石(しゃくだにいし)雑記帳

 『笏谷石を訪ねて』の HPを管理する
  稲葉デザインルームの笏谷石(しゃくだにいし)雑記帳です。
  笏谷石を通して見えてくる歴史や文化、
  そして福井市の“まちづくり”についていろいろ書いてます。

2010年11月

福井城の石垣のゆくえ(4)福井市スポーツ公園

福井市の安田町に「福井市スポーツ公園」があります。
屋外専用のスポーツ施設で、サッカー場や
ソフトボール用のグラウンドなどが充実している公園です。
福井市スポーツ公園「福ふくガイド」のホームページ
スポーツ公園の施設案内「福井市」のホームページ

この公園の駐車場にある低木植栽のあるスペースに
笏谷石(しゃくだにいし)が置かれています。
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石をじっと見てみると、石に刻印が刻まれていることがわかります。
101130_02

福井城の石垣で使われていた石が、
この様に、福井市スポーツ公園に置かれ再利用されています。
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「笏谷石を訪ねて」
〜1500年の歴史と文化を再発見〜

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九十九橋のゆくえ(3)九十九橋の欄干

九十九橋に使われていた笏谷石(しゃくだにいし)の欄干(手すりの部分)が
現在、どこにあるのかご存知ですか?


答え・・・・
101125_01
現在、写真のように福井市の浅水町のとある民家の塀のような形で使われています。
101125_02
約100M(55間ほど)残っています。

以前は公共の橋だった九十九橋の欄干が
このような場所に残っていることに驚きます。


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福井城の石垣のゆくえ(3)佐佳枝廼社

福井市大手3丁目にある「佐佳枝廼社」を訪れたことはありますか。
春には大きな枝垂桜(しだれざくら)が咲き誇る神社で、
福井の方達に「さかえのみやさん」「さかえみやさん」と
呼ばれ、親しまれている神社です。
「福井が栄えるように」という願いを込めて
松平慶永(春嶽)が「佐佳枝廼社」と名付けたそうです。

福井藩祖である松平(結城)秀康、
その父、徳川家康、
福井藩第16代藩主松平慶永(春嶽)を祀っています。



この「佐佳枝廼社」には、福井城の石垣が再利用されている物があります。
それは、本殿の左側の奥にある大きな「御手水鉢」です。101118_01
この御手水鉢を見ると、
石垣に使われていた笏谷石(しゃくだにいし)の大きさに驚かされます。
当時、工事を行っていた人たちは、
どのようにして山からお城まで運んだのでしょう?


「佐佳枝廼社」にはもう1ヶ所、
福井城の石垣の石が使われている場所があります。

その場所は、
「佐佳枝廼社」の駐車場前の生け垣の石です。
101118_02
お近くにお寄りの際はこの石垣もよく見てください。
よくよく見ると刻印が刻まれていることがわかります。
101118_03


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「笏谷石を訪ねて」足羽山(2)

2010年11月6日
福井市自然史博物館の吉澤館長さんに案内をお願いし、
“笏谷石(しゃくだにいし)を訪ねて”足羽山巡りを行なった、観察研究会のレポート第2弾です。
※参加者は、七ツ尾口坑道跡など野外調査研究において
安全性の確保されない場所があるため自己責任においてこの事業に参加しています。


コース:
1. 福井市自然史博物館(笏谷石展示コーナーの説明)
      ↓
2. 足羽山 NHK 下 露天掘り跡
      ↓
3. 足羽山 弘法大師堂 下 採掘跡地・坑道入口(2ヶ所)
      ↓
4. 足羽山 坑道入口跡(2ヶ所)
      ↓
5. 足羽山 七ツ尾坑道跡(採掘坑跡・手掘り)
      ↓
6. 足羽山 石切不動明王 横穴(機械堀り)



5. 足羽山 七ツ尾坑道跡(採掘坑跡・手掘り)
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七ツ尾坑道跡は、私有地なので勝手に入ることはできません。
そのため、地権者の方に了解を取り、坑道の中を見学させて頂きました。
落石などの危険性もあるので、
入るのはあくまでも自己責任ということでもあります。


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坑道の中はひんやり冷たく、外の音さえも聞こえない空間でした。
切り出された石が辺りにたくさん置いてあり、
今でも作業が行われているような不思議な感覚がしました。
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通路の天井や壁にも手掘りの跡を見ることができます。
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場所によっては、天井がものすごく高いエリアがあり、
大量の石が切り出されてきたことが分かります。
目の前に広がる笏谷石(しゃくだにいし)の壁は迫力がありました。
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現在地を地図で確認しながら進みます。
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尺六(しゃくろく)サイズの石を
手掘りで掘った跡がくっきりと残っています。

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一番奥のエリアは、
雨水がたまり、水没していました。
水の青い色と笏谷石(しゃくだにいし)の青い色がきれいですね。
しかし、実際に目で見ると
暗くて良く見えませんでした

昔の石工さん達は、真っ暗な中カンテラの灯りを頼りに
手作業で石を切り出していたそうです
今では考えられない環境の中で作業をしていたんですね。
笏谷石の採掘「笏谷石を訪ねて」のホームページ



6. 足羽山 石切不動明王 横穴(機械堀り)
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最後は、石切不動明王の横穴です。
この横穴の採掘は機械を使って掘られた「機械掘り」です。
横穴の中で天井や壁を見回すと
手掘りとは違う、機械を使って削った跡が一面に見ることができます。



●まとめ
今回の観察研究会では
足羽山の露天掘り跡や採掘坑道跡など、
普段入ることすらなかなかできない所を見学できたことは
貴重な体験になりました。

今後、この観察研究会の体験を
「ふくい笏谷石の会」のこれからの活動に繋げていきたいと考えています。

どうぞ、よろしくお願い致します。

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「笏谷石を訪ねて」足羽山(1)

2010年11月6日
福井市自然史博物館の吉澤館長さんに案内をお願いし、
“笏谷石(しゃくだにいし)を訪ねて”足羽山を巡り、観察研究会を行いました。
※参加者は、七ツ尾口坑道跡など野外調査研究において
安全性の確保されない場所があるため自己責任においてこの事業に参加しています。


コース:
1. 福井市自然史博物館(笏谷石展示コーナーの説明)
      ↓
2. 足羽山 NHK 下 露天掘り跡
      ↓
3. 足羽山 弘法大師堂 下 採掘跡地・坑道入口(2ヶ所)
      ↓
4. 足羽山 坑道入口跡(2ヶ所)
      ↓
5. 足羽山 七ツ尾坑道跡(採掘坑跡・手掘り)
      ↓
6. 足羽山 石切不動明王 横穴(機械堀り)



1. 福井市自然史博物館(笏谷石展示コーナーの説明)
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まず、自然史博物館にある足羽山の模型で足羽山の全体と
今回見てまわる各所の説明をしていただきました。
参加者の後ろ側に笏谷石(しゃくだにいし)のコーナーが展示されています(。・ω・)ノ゙
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2. 足羽山 NHK 下 露天掘り跡
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足羽山にある露天掘り跡に向かいました。
草木を分け入って、山を登り露天掘り跡を目指しました。
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たどりついた露天掘り跡です。
人がツルなどの道具を使って削ったあとがあります。
こんな山の中、どのようにして石を運んでいたのでしょう


3. 足羽山 弘法大師堂 下 採掘跡地・坑道入口(2ヶ所)
弘法大師堂の横の道を下って行くと、
左手側に緑が広がる広場が見えます。
その広場も採掘跡地だそうです。

もう一ヶ所、右手側の墓地の奥にも採掘跡地の穴があります。
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穴の中は真っ暗で、中を見る為に懐中電灯で照らし、
落ちないように気をつけながら穴の中を覗き込みました
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ここにも、くっきりと削った跡が残っていました。


4. 足羽山 坑道入口跡(2ヶ所)
弘法大師堂から足羽山を降りる道の途中、
車道のすぐ横にある坑道入口を見学しました。
今では、入口の穴は塞がれてしまい、
ここに坑道があったという痕跡しか見ることができません。
しかし、確かに採掘が行われていたことを知ることができました

七ツ尾坑道跡と石切不動明王横穴については次回に続きます。

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九十九橋の石のゆくえ(2)柴田神社、北の庄城址、柴田公園

柴田神社、北の庄城址、柴田公園がある場所は、
戦国時代、織田信長の家臣であった柴田勝家が建てた
「北の庄城」があったとされているところです。

賤ヶ岳の戦いで、羽柴秀吉に敗れた柴田勝家は、
妻であるお市の方と共に、
ここ、北の庄城で自害したことは、有名です。

この北の庄城址の一角に、九十九橋のレプリカがあり、
笏谷石(しゃくだにいし)の部分と木の部分がある
半石半木の橋の姿を見ることができます。
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このレプリカに使われている笏谷石は(しゃくだにいし)は
実際の九十九橋に使われていた笏谷石(しゃくだにいし)です。
当時の九十九橋の姿が忍ばれますね

九十九橋のレプリカの隣には、北の庄城址資料館があるので、
そちらも立ち寄ってみてください
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資料館の中には、外にある九十九橋のレプリカにはない、
九十九橋の「橋脚」が展示されています。
説明によると、
「橋脚の長さは場所によって異なりますが、2.5m〜2.8mと推定されている」そうです。
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北の庄城址内には柴田勝家とお市の方の「辞世の句」が彫られた
笏谷石(しゃくだにいし)で造られた句碑があります。

「夏の夜の 夢路はかなき跡の名を 雲井に揚げよ 山ほととぎす」柴田勝家
「さらぬだに うちぬる程も夏の夜の 夢路誘う ほととぎすかな」お市の方

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この石の大きさは九十九橋の石に似ていますが、
九十九橋の石とは関係ないのでしょうか?
ご存知の方は教えてください?


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福井城の石垣のゆくえ(2)神明神社の常夜灯

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上の写真の常夜灯は「福井城之石」と書かれているように
福井城の石垣を使って造られた常夜灯で、
神明神社にあります。
以前は神社の正面に立っていましたが、
今は、別の石で造られた常夜灯に変わっていました。
以前の笏谷石(しゃくだにいし)の常夜灯は
神社の裏に並んで立っています

神明神社は、笏谷石(しゃくだにいし)の玉垣を参集殿の壁に再利用していたり、
神楽殿の屋根の棟石や鬼瓦が笏谷石(しゃくだにいし)で造られていたりと、
笏谷石(しゃくだにいし)の見どころポイントが多くあります。
神明神社の(福井市)の玉垣

ぜひ、訪ねてみてください。


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