2017年09月10日
こんにちは、tomoです。
今日は、英検1級シリーズでまだ記事にしていなかった2次試験の勉強法についてです。
①2次試験の内容
②私が行った勉強法
③実際の面接
の中で、今日は①と②についてお話します。
2次試験の内容は、自由会話、スピーチ、Q&Aとなっています。
『大まかな内容』
1.自由会話…面接委員と簡単な会話を行う。
2.スピーチ…カードに書いてある5つのトピックの中から、1つのトピックを選び、スピーチの構成を考える(カードをもらってから1分間測られる)。その後、選んだトピックについて即興でスピーチを2分間行う。
3.Q&A…自分が述べたスピーチの内容やトピックに関連した内容について英語で質問され、それに英語で答える。
『過去に出題されたトピック』(日本英語検定協会ホームページより)
・科学の発展は常に有益か
・芸術への財政的支援増加の是非
・世界経済における日本の役割
・選挙権の行使を義務化するべきか
・遺伝子組み換え食品の安全性
・公共の場における治安改善の必要性
まず、過去に出題されたトピックを見て私が思ったことは、「日本語でもなかなか言うことが思いつかない」ということでした。
以前は、英語さえ話せれば、まあなんとか2分ぐらい言うことは思いつくだろうと考えていましたが、実際のトピックをよくよく見てみると、本当に言えなさそうな気がして焦りました。
その一つの理由として、スピーチの場合は基本的に、
1.Introduction(トピックに関連した導入、自分の意見)
2.Body(一つ目のポイントとその具体例、二つ目のポイントとその具体例)
3.Conclusion(結論)
という構成が理想とされているため、その場でパッと選んだトピックについて、自分の考えを2つと、その考えを支える具体例を交えないといけないということで、自分にとってはかなりハードルが高く思え、「何も言うことが思い浮かばなかったらどうしよう。」という思いがありました。
実際にやってみると、例えば、「現代社会における広告の役割」についてトピックを選んだ場合、
「う~ん。広告の役割かぁ。考えたことないなぁ。メインテーマはー、そうだなぁ、『現代社会の広告の役割は非常に大きい』ということでスピーチをしよう。その理由を2つと具体例だからー、まず役割は…えーと…役割…役割…、経済効果? 経済効果があるからと述べるかなぁ。
経済効果は、顧客層の拡大により…、各企業の……競争市場で勝ち抜く云々で40秒ぐらいは話をもたせないと。で、2つ目のポイントはー…えっとえっと…広告は氾濫している、いやこれだと役割じゃなくマイナスな感じになるからだめだ。えっとー。」
と思っている間にたちまち1分が経ち、
試験官が、"O.K. Time is up. Please tell us which topic you chose."と言われる…、そんな風に考えると、過去のトピックを見れば見るほど、かなり怖気づきました。
また、別の不安要素は、渡されるカードには5つのトピックが英語で書いてあるので、その5つにサッと目を通した上でどれにするかを選ぶまでに10~15秒かかったとしも、すでに40秒台しか残っていません。その中で先ほどの、introduction,body,conclusionの3つの構成を考えるのは至難の業に思えました。
ということで、実際にいくつかトピックを見て本番のようにやってみようとしましたが、やはり懸念した通り、ほとんどの場合、起承転結がうまくいく2分間のスピーチにはほど遠く、または1つのアイデアを出すのがやっとだったりしたので、私の場合は結果的に、日本語でスピーチを考えてそれをまずは「核」とするために、日本語で暗唱するということに、かなりの時間を費やすことになりました。
1次試験が終わった後は、「さあ、英語で面接練習だ!」と思っていたのに、実際にやることは日本語で周辺知識等の情報収集をし、それをまとめて2分スピーチを日本語バージョンとして考えるのに時間がかかりすぎました。
ですので試験対策として、私の場合は結局何をどのくらい準備をしたのかと言いますと、色々なトピックに対する自分の意見を日本語で考え、それを覚えるのに80%ぐらいの時間を、そして、それを英語で言ってみる練習に残りの20%ぐらいの時間を費やしました。
試験の日までに、日本語での作業80%、その英語バージョンの練習20%という感じです。ですので本番までに実際に間に合うのか、そして英語ですらすら言えるのかも不安でした。
仕事をしている中、帰宅してから寝るまでの時間しかありませんでしたので、本当に時間は限られていました。したがって帰宅すると、まずはだいたいインターネットで色々な情報を収集し、それをパソコンにデータとして入力し、それをまとめる作業を行いました。
私が実際に日本語で用意したスピーチのネタについて、一つ紹介します。
例に挙げるのは、私が最初の頃に準備した「インターネットを検閲すべきか」についての日本語でのスピーチです。
(自分のメイン意見→)一定の条件を満たすものについては検閲はしてもいいと思う。それについては二つの条件がある。
(理由→)『一つ目は、わいせつ(indecency)、ポルノ(pornography)、テロリストの勧誘(solicitation to terror)など、子供たちの安全や、平和を脅かすものについては検閲してもよいと思うからだ。
子供たちが犯罪に巻き込まれたり、悪影響を及ぼしたり、国家の安全や、殺人につながるようなコンテンツも世の中には数多くある。犯罪への勧誘、詐欺のほう助も含め、さまざまな悪い情報が氾濫している。治安が悪くなり、詐欺やその他の被害等も考えると、それらへの検閲は許されてもよいのではないか。
二つ目は、21条で保障されている表現の自由を抑制しなければ、やはり検閲は行ってもよいと思うからだ。民主主義の精神のもと、国民が十分になっとくできる場合においては、表現の自由を脅かさない限りは検閲すべきだ。その際には、国が事実を歪曲したり、真実を伝えなかったりという行為は、表現の自由を侵していることになり、しっかりとした線引きが必要となる。
アジアの国々の中には、インターネットの自由閲覧を禁止している国も見られ、そこには、国の利益のために民主主義に反して、検閲を行っていることが見受けられる。それらは許されるべきではないことは付け加えておきたい。
また、表現の自由の名のもとに、ヘイトスピーチやその他の誹謗中傷が公然と行わていることもあるが、それはやはり逸脱したものである。そもそも表現の自由は、言論活動、政治的思想決定に関与する民主主義制を反映するために保障されているので、検閲には慎重な手続きが必要なことは言うまでもない。
今述べた二つの理由により、それらの条件を満たすものについては、その情報をインターネットで検閲をしてもよいと私は考えます。』
以上が一例となりますが、これらのスピーチ例を30個弱ほど準備しました。
自然科学や医学などの様々なトピックについて、背景的なものを調べ、自分の意見として述べることを考え、おおまかな構成を立てるだけでも大変でしたが、それを頭の中に起承転結を揃えて叩き込まないといけなかったので、日々、頭の中で、今紹介しましたような日本語のスピーチの暗唱を行っていました。
1ヶ月ほど経つと、30弱のスピーチになりましたが、毎日毎日、考えたスピーチの流れを忘れないように30ものトピックについて繰り返し復習していたため、さすがに嫌気がさしましたし、日本語ばかりで英語の練習ができない!というジレンマも感じていました。
最終的には、「なんでスピーキング力を測るテストなのに、自分は日本語での情報収集と日本語のスピーチ暗唱なんかに大半の時間を費やしているんだろう。早く合格して、自分のスピーキング練習に戻りたい!」という感じになっていました。
その点、スピーチ後の英語での質疑応答は、ピンポイントで聞かれたことに4、5文~6、7文の英語で答えればよいので、一方的に2分間話続けるスピーチに比べると、そこまで不安要素はありませんでした。
「もうスピーチは懲り懲りだ」というのが、私の率直な感想です。英語のスピーチ練習をやるのなら、やはりその時間で、もっと効率よく英語で言えることを増やしていくのに時間を費やしたいと思います。
またそれらの分野のスピーチの代わりとしては、同じ分野でも、スピーチの形ではなく、日本語を見て英語に即興訳するので十分ではないかと思っています。そうすることで、社会的事象を含めて英語で言えることを増やしていく事ができます。
ということで少し長くなりましたので、今日はまだ途中ですが、ここまでにしたいと思います。
次回は、その日本語のスピーチに対する英語の準備について、また少しお話いたします。
では、今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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