機能語
2017年09月03日
こんにちは、tomoです。
今日は前回に引き続き、発音についてお話します。
今日は、「機能語と内容語」についてです。これは主に英語を読むときの強弱のつけ方になります。
英語の「機能語」とは、おおまかに言うと、言葉の中で重要な情報ではない語のことを指します。
主に、代名詞(he / she / them)、助動詞(may / can / does)、冠詞(a / the )、前置詞(in / on)などがこれにあたります。
この機能語は、重要な情報ではないため、英語の強弱でいうと、「弱」にあたり、弱く読むことになります。
そしてこれとは反対に、「内容語」というのは、聞き手が必要とする情報であり、名詞、形容詞、動詞などがこれにあたります。そしてこれが英語の強弱でいう、「強」になり、強く読まれる部分になります。
今説明しましたように、センテンス内の強弱(リズム)では、機能語を弱く、内容語を強く発音していくことになります。
ではみなさん、次の文を、いつも言っている感じで、一度声に出して読んでみてください。
He came to the park with his sister.
いかがでしょうか。
では、この文の機能語と内容語を区別してみます。次の下線を引いた部分が「内容語」であり、何も引いてない語が「機能語」になります。
He came to the park with his sister.
★音声→http://blog.livedoor.jp/iecafe_english/録音1.mp3
ということで、下線を引いた太字の部分(came, park, sister)が強く読まれ、下線を引いていない残りの単語は、弱く読まれます。少し意識をして言ってみてください。
では次の語句を声に出して言ってみましょう。
He went to two different buildings.(二つの建物に行きました。)
She cooked it for four people. (4人の人にそれを作りました。)
さて、うまく言えましたでしょうか。
1つ目の文章の「to」と、2つ目の文章の「for」は、どちらも前置詞ですので当然弱く読まれます。
ですが、「to two~」の部分と、「for four~」の部分は日本語のカタカナで表すと、それぞれ「トゥー トゥー ~」や「フォー フォー~」のように、同じ長さで読まれがちですが、そうではありません。
読まれ方としては、「トゥ トゥー 」、「フォ フォー」というように、
「to」と「for」は大変短く、なおかつ弱く読まないといけません。
機能語と内容語についてお話しましたが、「これは機能語だ、これは内容語だ」と、一語一語考えていると、スムーズに読めません。
ですので、そこまで「区分け」を気にするのではなく、とにかく、he,
she, in, on, atなどの「代名詞と前置詞」あたりを弱く読むように言っていると、なんとなく強弱のコツがつかめてくると思います。
そして、前回の「リエゾン、脱落音」、そして今回の「機能語、内容語」を意識すると、次のセンテンスはこんな感じで読むことができます。
He sent it to New York.
「ヒ センティッ トゥ・ニュヨーク!」
★音声→http://blog.livedoor.jp/iecafe_english/音声②.mp3
とにかく、こんな感じに読めますね。こう見ると、英語は「リエゾン、脱落音、強弱音」のオンパレードですね。
言葉で説明すると長くなり、ちょっとややこしく見えますが、とにかく少し慣れてくれば案外大丈夫だと思います。
ということで今日は、「機能語と内容語」についてでした。
では、今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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2017年09月01日
こんにちは、tomoです。
以前、「ネイティブ発音」について、私自身が実践してきたものを記事としてご紹介しました。
今日は、その追加情報として、英語を発音するときに知識としておさえておくべきポイントについてお話したいと思います。
それは、「リエゾン」や、「機能語、内容語の発音」、「音節拍リズム」などです。知っているのと知らないのとでは、発音がまるで違ってきます。
今日は、そのうちの一つである「リエゾン」について紹介します。これについてはすでにご存じの方も多いとは思いますが、改めて記事として書こうと思います。
リエゾンとは「音の連結」を意味します。日本語を発音する際には、前の単語の語尾と、次の単語の最初の語が重なったように発音することはほとんどないと思います。あまり想像できませんよね?
しかし、英語の場合は、直前の単語の音と次の単語の音がつながってしまうことが頻繁にあります。なんなら、3語も4語も、5語もつながる時がありそうなくらいです。では、みなさん、次の英語を実際に発音してみてください。
① get up at ~
② call him
③ eat it
④ get out of here
⑤ not at all
さて、うまく発音できたでしょうか?
「カタカナ英語」というか、よく言われる「日本人英語」みたいな発音だと、おそらくこうなります。
①ゲット アップ アット
②コール ヒム
③イート イット
④ゲット アウト オブ ヒヤー
⑤ノット アット オール
今の①~⑤のカタカナ読みみたいな発音をしてしまうと、やはりネイティブ英語には近づきません。そして、この原因と言えばやはり、「リエゾン=音の連結」と、「音の脱落」についての意識がないからだと言えます。
では、どのように発音すればよいのでしょうか。紙面上で発音について書くのは、いつも困難な点がありますが、どうにかカタカナで、それらしく表記してみます。
ということで、英語らしい発音だと、
①ゲラッパッ
②コーリンム
③イーリッ
④ゲラーラヒヤ
⑤ノデドーオ(または ナラドーオ)
いかがでしょうか。カタカナで表記したものを見比べると、全く違う言葉のように見えますね。
| いわゆるカタカナ英語 | ネイティブ英語 |
① | ゲット アップ アット | ゲラッパッ |
② | コール ヒム | コーリンム |
③ | イート イット | イーリッ |
④ | ゲット アウト オブ ヒヤー | ゲラーラヒヤ |
⑤ | ノット アット オール | ノデドーオ |
ここでの発音の一番のポイントは、
カタカナ発音と言われている音の概念は捨てる!
まずは、そこからです。
itは「イット」じゃない! 「イッ!」である。
eatは「イート」じゃない! 「イー」である。
基本的に「t」の音は脱落します。意識して発音しないようにしましょう。
そして、「音の連結」の視点では、例えば「get up at」で説明すると、
まずは、「t」が脱落音となり、元の音がそれぞれ、
get「ゲッ」 up「アップ」 at「アッ」というのが元の音になります。
そして、連結ですが、
「ゲッ」+「アップ」=「ゲアップ」→「ゲラップ」となり、
次に、「ゲラップ」+「アッ」=「ゲラップァ」→「ゲラッパッ」
となります。かなり連結してしまいましたね。
最終形を見ると分かると思いますが、2語、3語の単語だったのが、音の連結をする際には、もはや2語、3語とは捉えず、「まとめて1語」のように見える!と言えます。そうです、1語と捉えましょう!
以前、塾に勤めていた時にある生徒が、
”stop it”を「ストップ イット?」という感じで読みました。
私は「音はつながるからちょっと発音が違うね」と言うと、
「じゃあどう言うんですか?」と言ったので、
「スターピッ!」と言うと、
「全然違う!(*_*;」と言っていました。
そうです、「ストップ イット」という2語ではなく、「スターピッ」という1語感覚です。
そして「タ」の音を強調し、「イット」の部分は、「ト」の音が消え、「イッ!」という小さい「ツ」で終わる必要があります。ここでも、日本語発音のような「ストップ」や「イット」という概念を完全に捨てない限りは、うまくいかなさそうですよね。
そもそも、こういう「ッ」で終わるような音も、意識しないとできませんよね。
一通り見てきましたが、一見すると難しそうに見えますが、少しでも慣れてくると、そう難しいことではありません。
実際には、英語を聞いているときに、聞こえてきた音の「連結」を意識して、「聞こえた通りに」発音すればよいだけです。
知識として「英語の「t」とかは発音せず、音がつながる時は、1語のようにくっつけて発音する」ということを頭に置いていると、そういうフレーズが出てくるたびに、意識することができます。
あまりこれまでに、知識としてご存じでなかった方や、知っててもあまり意識してこなかった方は、これらのことを意識するだけで、今までとは一味違った発音ができると思います。
Did you「ディッジュ-」
How about you 「ハウバウチュー」
of the week「アダウィーク」
是非、参考にされてください。
ということで、今日は、音の連結「リエゾン(liaison)」についてでした。
では、今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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