英語らしい発音
2017年09月01日
こんにちは、tomoです。
以前、「ネイティブ発音」について、私自身が実践してきたものを記事としてご紹介しました。
今日は、その追加情報として、英語を発音するときに知識としておさえておくべきポイントについてお話したいと思います。
それは、「リエゾン」や、「機能語、内容語の発音」、「音節拍リズム」などです。知っているのと知らないのとでは、発音がまるで違ってきます。
今日は、そのうちの一つである「リエゾン」について紹介します。これについてはすでにご存じの方も多いとは思いますが、改めて記事として書こうと思います。
リエゾンとは「音の連結」を意味します。日本語を発音する際には、前の単語の語尾と、次の単語の最初の語が重なったように発音することはほとんどないと思います。あまり想像できませんよね?
しかし、英語の場合は、直前の単語の音と次の単語の音がつながってしまうことが頻繁にあります。なんなら、3語も4語も、5語もつながる時がありそうなくらいです。では、みなさん、次の英語を実際に発音してみてください。
① get up at ~
② call him
③ eat it
④ get out of here
⑤ not at all
さて、うまく発音できたでしょうか?
「カタカナ英語」というか、よく言われる「日本人英語」みたいな発音だと、おそらくこうなります。
①ゲット アップ アット
②コール ヒム
③イート イット
④ゲット アウト オブ ヒヤー
⑤ノット アット オール
今の①~⑤のカタカナ読みみたいな発音をしてしまうと、やはりネイティブ英語には近づきません。そして、この原因と言えばやはり、「リエゾン=音の連結」と、「音の脱落」についての意識がないからだと言えます。
では、どのように発音すればよいのでしょうか。紙面上で発音について書くのは、いつも困難な点がありますが、どうにかカタカナで、それらしく表記してみます。
ということで、英語らしい発音だと、
①ゲラッパッ
②コーリンム
③イーリッ
④ゲラーラヒヤ
⑤ノデドーオ(または ナラドーオ)
いかがでしょうか。カタカナで表記したものを見比べると、全く違う言葉のように見えますね。
| いわゆるカタカナ英語 | ネイティブ英語 |
① | ゲット アップ アット | ゲラッパッ |
② | コール ヒム | コーリンム |
③ | イート イット | イーリッ |
④ | ゲット アウト オブ ヒヤー | ゲラーラヒヤ |
⑤ | ノット アット オール | ノデドーオ |
ここでの発音の一番のポイントは、
カタカナ発音と言われている音の概念は捨てる!
まずは、そこからです。
itは「イット」じゃない! 「イッ!」である。
eatは「イート」じゃない! 「イー」である。
基本的に「t」の音は脱落します。意識して発音しないようにしましょう。
そして、「音の連結」の視点では、例えば「get up at」で説明すると、
まずは、「t」が脱落音となり、元の音がそれぞれ、
get「ゲッ」 up「アップ」 at「アッ」というのが元の音になります。
そして、連結ですが、
「ゲッ」+「アップ」=「ゲアップ」→「ゲラップ」となり、
次に、「ゲラップ」+「アッ」=「ゲラップァ」→「ゲラッパッ」
となります。かなり連結してしまいましたね。
最終形を見ると分かると思いますが、2語、3語の単語だったのが、音の連結をする際には、もはや2語、3語とは捉えず、「まとめて1語」のように見える!と言えます。そうです、1語と捉えましょう!
以前、塾に勤めていた時にある生徒が、
”stop it”を「ストップ イット?」という感じで読みました。
私は「音はつながるからちょっと発音が違うね」と言うと、
「じゃあどう言うんですか?」と言ったので、
「スターピッ!」と言うと、
「全然違う!(*_*;」と言っていました。
そうです、「ストップ イット」という2語ではなく、「スターピッ」という1語感覚です。
そして「タ」の音を強調し、「イット」の部分は、「ト」の音が消え、「イッ!」という小さい「ツ」で終わる必要があります。ここでも、日本語発音のような「ストップ」や「イット」という概念を完全に捨てない限りは、うまくいかなさそうですよね。
そもそも、こういう「ッ」で終わるような音も、意識しないとできませんよね。
一通り見てきましたが、一見すると難しそうに見えますが、少しでも慣れてくると、そう難しいことではありません。
実際には、英語を聞いているときに、聞こえてきた音の「連結」を意識して、「聞こえた通りに」発音すればよいだけです。
知識として「英語の「t」とかは発音せず、音がつながる時は、1語のようにくっつけて発音する」ということを頭に置いていると、そういうフレーズが出てくるたびに、意識することができます。
あまりこれまでに、知識としてご存じでなかった方や、知っててもあまり意識してこなかった方は、これらのことを意識するだけで、今までとは一味違った発音ができると思います。
Did you「ディッジュ-」
How about you 「ハウバウチュー」
of the week「アダウィーク」
是非、参考にされてください。
ということで、今日は、音の連結「リエゾン(liaison)」についてでした。
では、今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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2017年08月10日
こんにちはtomoです。
今日は、「英語らしい発音」、「本物の英語の発音」について、少しお話します。
英語の発音と言えば、どんなことを思いつきますか?
1.LとR、Vの発音の仕方
2.イントネーション
3.アクセント
それぞれ難しいと思うポイントがあるかもしれません。
〈それぞれについてのコメント〉
1.「R」や「V」の発音については、できないと通じないことがありますので、発音練習をしっかりとやっていくしかありません。
2.日本語は英語のようなイントネーション(抑揚、上げ下げ)がありません。だから日本語は、いわゆる「棒読み」です。
その日本語のように英語の文を読んでしまうと、同じく「棒読み」になるので、かなり違和感のある英語になります。英語はリズムが重要になります。
3.英語を話すとき、「アクセント」は忘れがちになります。英文1文の中に、強いアクセントを2~3か所つけると、かなり英語らしくなります。
逆に言うと、強く吐き出すようなアクセントを意識しないと、英語らしく聞こえないということになってしまいます。
さて、今日の本題です。
みなさんの頭の中で、「ネイティブみたいな英語」とはどのようなイメージでしょうか。私は以前はこう思っていました。
「長くぺらぺらと話せるようになって初めて、ネイティブみたいに聞こえるんだろうな」
ということで私はせっせと、すらすらと話せるようになるための練習を重ねていました。でもなかなかうまくはいきません。膨大な時間がかかります。
「あー、いつになったらネイティブみたいになれるのかなー」、「ぺらぺらしゃべれるようになるまで何年かかるのかなぁ」
しかし、ある時気づきました。
「あれ!3秒聞いただけでネイティブが話す英語は、ネイティブ英語だと分かる!」
この気づきは自分にとって衝撃でした。
今まで、「何文もすらすらと英語が言えるからネイティブみたいに聞こえるんだ」と思っていたのに、わずか2~3秒でも、ネイティブの英語はまさに「ネイティブ英語」だとわかる。
ということは、そう聞こえるか聞こえないかは、最初の2~3秒ですでに決まっているのです。
「じゃあ、いったい何が違うんだろう?」と思い、2~3秒でもネイティブ英語だとわかる英語の分析を自分なりに行いました。すると、だんだんと本質が見えてきました。そしてたどり着いたのが、「呼吸法」でした。
一言で言うと、日本語をしゃべるときの「呼吸」の仕方を変えない限り、いつまで経っても「ネイティブ英語」には聞こえません。
逆に、日本語を話す時の「呼吸法」をやめることを意識して、「外国人が話すときの呼吸法」を意識したとたんに、「ネイティブらしく聞こえる英語」に早変わりします。
う~ん、文字での説明には限界がありますね。
しかし、その「外国人が話すときの呼吸法」を体得するには、ちょっと時間がかかります。私は「呼吸法」に気づいて以来、英語を話すときは、それを意識して話すように心がけました。
そして、あるとき、英語のリスニングテストを作る際に、ALTの先生と私で英語の会話を録音したときのことです。
その頃はまだ「ネイティブ英語の呼吸法」をマスターしていなかったので、普段しゃべるときは、まだまだ日本人英語が抜け切れていませんでした。
ですが、録音になると、「呼吸法」により意識を置いて発話することができたので、自分なりに、「今日はうまくいったな」と思ってたのですが、別室での数分間の録音が終わり、移動していたときにそのALTの先生が、私にこう言ってきました。
「あなたの英語、ネイティブみたいに聞こえるね。」
はじめてでした。
長年英語を話してきたのに、「英語がうまいね」と言われたことはありましたが、「ネイティブみたいだね」と言われたことは一度もありませんでした。
その自分が、「ネイティブ呼吸」を意識して2~3か月たった時に、集中できる録音時ではあったものの、はじめて「ネイティブみたいだね」と言われたのです。
簡単なリスニングテスト作成のため、私の話すパートは毎回英文1~2文です。やはり、私が自分流に発見した法則は正しかったのだと証明された気がしました。
そうです、すらすら沢山言えるからネイティブ英語に聞こえるのではなく、呼吸法を変えるだけで、「2~3秒」で「ネイティブ英語」だと認識されるということです。
なんだか紙面だけでは本当にわかりづらいですよね。自分で書いててもなんだかむずかゆくなる書き方だと感じていますので(/_;)。
ということで、なんだかくどい説明になりましたが、今日は、大まかに、「呼吸法」が大事だよというお話でした。
次回は、「これがその呼吸法です!」というのを、なるべくわかりやすく、その概要をお伝えしたいと思います。
また、いずれは(まだいつになるかはわかりませんが)、動画などでも説明したいなーなんて思っています。まだまだ先ですがね。
では、今日は、『何秒間聞いたら、「英語らしい発音」だと分かるのか? 本物の英語の発音とは?』についてでした。
今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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