ちょっと役立つ話

主なテーマは血管に関することで、自分や家族、友人の健康面の体験などを載せています。長年の経験で、血管の強化が健康面でとても役立つことを実感しています。趣味になっているアドバイスでは、血管が弱い人(青あざ、眼底出血、鼻血、脳卒中、くも膜下出血など)にはお陰様でと言われることが多いですね。メールcyouwa24@yahoo.co.jp

高血圧とサプリ

実は以前から血圧の問題に関しては大きな疑問を持っています。まず現在の血圧の基準には納得できないことと、少しでも基準より高いと薬を飲ませようとする医療機関には正直がっかりしています。

高血圧のリスクとして良く言われている事では、血管の老化を促進することと、血管が破れるリスクが高い事です。しかし、適正と言われる血圧の基準については、年齢差、男女差、体質、体重など諸条件の区別なく扱う事はとてもおかしな事と言わざるを得ません。そもそもその人の血圧は、その人にとって必要な血圧を身体がそうしているはずだからです。そうしているのが何故か、そこが最も重要なポイントなのに、多くの場合に数値だけ見てそのことにはあまり触れようとしていないのです。

私は血圧というのは年齢と共に上がるのが当たり前との考えを支持しています。身体の隅々まで酸素や栄養素を届けるためにはその人にとって必要な血圧になっているからだとの考えからです。高齢になっていけば、身体のあちこちが硬くなって血圧も高くせざるを得ないと思っているからです。

・・・私が最も重要視している事は、血圧の数値よりも血管を丈夫に保つための工夫です。血管が破れにくい、詰まりにくいための工夫です。高い血圧が血管を痛める、破れ易くするならば、そうならないために、そのリスクを減らすために何をするかが最も大事になるはずだからです。そのためにしている事は、毎日の食事の工夫と良質のサプリの摂取が主です。長年いろいろ試行錯誤してきましたが、血管は毎日摂取するものによって丈夫になって詰まりにくくなると実感しています。

さて、TV出演が多い「武田教授」が血圧に関して、とても良い事を書かれていました。是非お読みいただければと思います。個人的にはとても納得できる内容です。もし加えることがあるとすれば、血管を丈夫にする工夫だけです。
http://www.mag2.com/p/news/263513

もし、教授の説に加えることがあるとすれば、「血管を丈夫にする工夫」だと感じています。高過ぎる血圧を下げる事は大事かも知れませんが、それ以上に必要なことは血圧の数値はどれが正しいのかの見極めと、「破れない血管、詰まらない血管」にする事だと思っています。それは日常の工夫でできることと感じているのです。




妻と娘、くも膜下出血の予防について

くも膜下出血に関しては、完璧な予防法はないでしょう。しかし、日頃の努力で発症リスクを下げる事は可能だと思ってやっています。

ご承知のように、くも膜下出血には家族性(遺伝的要因)があると言われています。つまり、何かしらの遺伝的要因があって、そのリスクが高い人がいることになります。それならば、その要因を探って、リスクを減らすために少しでも役立つことをしようと言う考えです。

なぜ、私がくも膜下出血を気にするか?
それは、義母とその姉妹の3人がくも膜下出血を発症しているためです。更には義母の兄も血管病で亡くなりました。皆が血管に弱点を抱えていたようなのです。ここまでのことだけならば、それほど気にする事はないのかもしれません。

問題と感じることは、妻と娘に関しては気がかりな事があるためです。とても気になっている事としては、妻と娘は義母と体質が良く似ていると言う事です。他の人との比較で、血管が細く、血管壁が弱いのです。ちょっとした打ち身で青あさが出来る、注射の出血がすぐに止まらない、浮腫み易い・・・等です。この特徴は義母たちとほとんど同じなのです。

単純に考えても、血管壁が弱いならば、血圧で血管に瘤が出来やすいだろうし、破れ易いと感じるのです。体質的な意味で言うと、腕や足の血管が弱ければ、脳の血管も同じように弱い可能性が高いのです。冠状動脈などと比べて脳の血管はそれほど丈夫ではないので、くも膜下出血のリスクがあると感じているのです。

その事に気づいてから、妻と娘の血管を丈夫にするためにいろいろ試行錯誤してきました。基本は食事とサプリ、そして少しの運動です。タンパク質の摂取、ビタミン・ミネラル類、他に数種類のサプリを長く継続しています。

・・・今は以前と比べると、血管は確実に丈夫になっているようです。
気付かないうちに出来ていることが多かった打ち身の青あざ等がほとんどない事がそれを示しています。しょっちゅうあった浮腫もほとんどなくなりました。

あとは継続してくことが大事になるでしょう。近親にくも膜下出血が多い、その人たちと体質が良く似ている・・・これはシグナルと思って、少しでも役立ちそうな対策をした方が、精神的にも良いのでやっているのです。

突然に発症する事が多いのが、くも膜下出血ですが、対策の基本は血管を丈夫にする、血流を良くすることを主に考えて実行しています。

アルツハイマーにならないために(1)

誰でもがなる可能性があって、なりたくないと思っているのがアルツハーマーを始めとする認知症。平均寿命が長くなった今、日本では認知症、アルツハイマー患者が増えるのは確実ともいわれている。高齢化が急激に進むためとも言われているが、原因はそれだけでもないようです。大きな原因として薬の飲み過ぎと、食べ過ぎと運動不足があるのではないだろうかといつも思っている。

原因として個人的に思っている事・・・脳の血流不足
薬の飲み過ぎ・・・諸外国に比べて特に消費が多い降圧剤、長期服用は脳への血流が不足することが大きな問題。

食べ過ぎ・・・肥満や血管の老化促進の原因になるので、脳の血流に問題が生じる可能性が高い。

運動不足・・・同様に、全身の血流不足から脳の血流不足にもなり易い。

脳はその重量に比して大量の酸素を必要とする組織なので、血流が悪いと組織に問題を生じるようになる。単純に言えば、脳の血流が悪いと新陳代謝に問題を生じるので、脳の機能に良くないと言える。私たちの身体は、血流が重要なポイントになっている・・・末端まで十分な血流が確保することがとても大事。

実はインド、フランス、地中海地方はアルツハイマーが少ない。
良さそうな事としては、カレーの中のターメリックに含まれるクルクミン、赤ワインのフェノール、地中海式料理にはオリーブオイルや野菜、果物、豆類、魚、赤ワインなどがふんだんに使われていること。インド人がよく食べる食品と言えばカレーですが、カレーに含まれる香辛料、ターメリック(ウコン)にはクルクミンと呼ばれる抗酸化物質が多く含まれており、この成分が認知症の発症を抑制する、という説があります。

イタリアとギリシャですが、これらの国では地中海式料理が盛んに食べられており、これら食品にアルツハイマーを抑制する効果があるのでは? と言われています。地中海式料理にはオリーブオイルや野菜、果物、豆類、魚、赤ワインなどがふんだんに使われています。野菜や豆類を多く摂取すると、認知症の発症を抑えられるという報告もあり「認知症を防ぐには食生活の改善が重要である」ということが言えると思います。

認知症の発症を防ぐには食事と運動
認知症の発症を防ぐには、規則正しく栄養バランスのとれた食事が欠かせません。インドやフランス、地中海式料理の良いところを取り入れたいものです。最近は運動、とくにインナーマッスルを鍛えることで脳が活性化されるというデータもあります。運動することで認知症を防げる可能性はあります。

食事で予防が可能な時代に!【アメリカ版】
2015年、ラッシュ大学医療センター(アメリカ・シカゴ)の研究でアルツハイマー病を予防する食事法、通称・マインド食なるものが発表されました。これは、積極的に取るといい食材を10項目、なるべく控えた方がいい食材を5項目に分けたもので、目安となる頻度も合わせて紹介されています。約1000人のお年寄りを平均5年間追跡した結果、全15項目のうち9項目以上を達成できていた人は、5項目以下だった人たちに比べアルツハイマー病の発症が53%も低いという結果が出ました。

《積極的に摂るとよい食材》
・緑黄色野菜(週6日以上) ・その他の野菜(1日1回以上) ・ナッツ類(週5回以上) ・ベリー類(週2回以上) ・豆類(週3回以上) ・全粒穀物(1日に3回以上) ・魚(なるべく多く) ・鶏肉(週2回以上) ・オリーブオイル(優先して使う) ・ワイン(1日グラス1杯まで)

《控えた方がよい食材》
・赤身の肉(週4回以下) ・バター(なるべく少なく) ・チーズ(週1回以下) ・お菓子(週5回以下) ・ファストフード(週1回以下)

*ただし、これはあくまでもアメリカ版で、日本人にどれだけ効果があるのか、日本人のための食事法などは現在研究中とのことです。実は、アミロイドβを排出するのにも神経細胞に栄養を届けるのにも欠かせないのが健全な血管です。つまり、脳を始めとする全身の血管をしなやかにキープすることが大切だと考えられています。

*降圧剤については、消費を増やしたい側の意見は医療界の経済面を重視しているように感じている。降圧剤が不要とは思っていないが、日本は飛びぬけて消費量が多いことや、血圧の基準をどんどん低い方に変えてきていることに大きな疑問を持っている。降圧剤が必要な場合はあっても、何年も、何十年も飲み続けるのはおかしい!事なのです。
同じようことを抗コレステロール薬にも感じている。

再発が多いのが血管、循環器系のトラブル

長く通院して治療を受けている、その他には鍼灸などや、いろいろなことやサプリ類も試してきた・・・と言う人が相談してきます。なぜなら、思うように改善出来ていないためです。特に多い相談は、眼底出血、くも膜下出血、動脈瘤、脳卒中など・・・です。

もし、相談内容が血管や血流が関与する事ならば、生活習慣等を改善する事で可能性はかなりあるのですが、知る人は少ないです。血管や循環器系の病気や症状に対する様々な対症療法(薬、手術など)は、それは必要な事も多く、仕方ない事も多いです。しかし、それだけでは不足する事が多いので、再発したり、思うように改善できていないと言うことになるようです。私は特別な専門家ではないので、血管、循環器系の事に関して生活習慣の改善、特に食事(サプリを含む)のことをアドバイスしています。そして、結果的に喜ばれることが多く、それが何よりもうれしい事です。

単純に考えてみても、私たちの身体は毎日の飲食物(サプリも含む)から出来ています。もちろん、睡眠や運動、精神活動、ストレスなどの影響もありますが、毎日の飲食物のウエイトは非常に大きいのです。生活習慣が大事、食事が大事と言う事は表面上では知っている人が増えています。しかし、その知識の中身は人それぞれです。例えば、体調面で問題がある場合、食事に関して指導を受けている人もいますが、必ずしも的確でない内容も散見されます。一人ひとりの体調や体質、年齢、体重などが違うので、きめ細やかな対処が必要になる事が多いのですが、少し違うかなと感じることがあります。

日本人に多い体質ということや個々の体質を考慮する事も必要と感じています。良く言われるのがバランスの良い食事ですが、バランスの良い食事って、いったいどんな食事でしょうか?バランスが良い、これだけでは人によって違う事が多いので、食事の中身が違ってきます。体調面に問題がある人の場合には、もっと個々人に合った具体的な内容が必要なと感じています。

相談メールの中には「藁をもすがる」と言う表現のメールが時々あります。長く医者に掛っていても、いろいろやってきても、いろいろなサプリを飲んできても・・・改善出来ないという内容です。体調が良くなりたいが、もうどうしたら良いかわからない、生活習慣やサプリで何とかしてなりませんか?という切実なメールです。

今は情報化社会と言われています。TV、ネット、雑誌などに医学的な情報があまりもと思うほどに溢れています。しかし、情報が多過ぎて、自分に本当に必要な情報を入手する事は逆に難しい時代かもしれません。そうなると、自分にとって必要な良い情報に出合うのは運次第とも言えます。

最後に、血管と循環器系に関する事ならば、生活習慣(特に食事類)をどのように改善していくかが最も大事なことです。サプリが役立つ余地も大きいです。確かに薬や手術が必要なことも多いですが、実はそれだけでは解決していない人がほとんどです。なぜなら、血管と循環器系に関する病気、症状は、多くが再発しているからです。多くが再発すると言う事は、これまで同じようなことで(生活習慣、薬など)では不足している、見直す必要があると言う事なのです。その点に気付かなければ、いつまでも同じようなことを繰り返し、いつまでも思うような結果は得られないことになります。

中性脂肪とLDLコレステロールなどの数値は3カ月で。

以前に中性脂肪とLDLコレステロール値が高いので、薬を飲むか、サプリを飲むかで悩んで、副作用がないサプリにしたYさんの結果が興味深いです。医師には薬を勧められたのですが、Yさんはサプリにしました。但し、3カ月で結果が出ない場合は医師の言う通りに薬を飲むと言うことになっていたようです。

サプリを飲み始めたのは2012年6月からです。ちょうど3ヶ月後に非常に良い結果が出て、医師も驚いていたようです。それで今でもサプリを継続していて、毎年の健康診断の結果も良く、最近では昨年の11月の健康診断での数値も良い感じですね。Yさんは毎日飲酒しているのですが、肝機能の数値も全く問題ないとのことです。

2011年10月→2012年6月→ 2012年9月 → 2016年11月

中性脂肪  106  → 163 → 100 → 42
HDL   61  → 64  →  74 → 81
LDL   162  → 152 → 100  → 117
LH比   2.66 → 2.38 → 1.35 → 1.44

【中性脂肪】
中性脂肪とは、人間の体を動かすエネルギー源となる物質で、別名「トリグリセリド(トリアシルグリセロール またはトリグリセライド)」と呼ばれ、健康診断の検査結果では「TG」等の記号で表示されています。
主に食物から取得された脂質は、小腸から吸収されて血液中に入り、体内の生命維持活動に利用されますが、使い切れなかった余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられます。いわゆる、体についたぶよぶよ贅肉、皮下脂肪が中性脂肪です。

中性脂肪は生きていくために必要な体のエネルギー源なので、中性脂肪イコール悪者ではありません。しかし、血中の中性脂肪値が高すぎると「脂質異常症」という状態になり、全身の血管の動脈硬化が進む原因となります。

【HDLとLDL】
脂質であるコレステロールはそのままでは血液に溶けないため、特殊な蛋白質がくっついた「リポ蛋白」という形で体内を巡っています。このリポ蛋白にはいくつかの種類がありますが、そのうちHDL-コレステロールは、血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ役割をしています。いわば血液中のコレステロールが増えるのを防いでいるわけで、「善玉コレステロール」と呼ばれています。

一方、コレステロールを細胞に届けているのがLDL-コレステロールです。細胞に必要以上にコレステロールが増えてしまうと、血管を硬化させ動脈硬化を促進します。このため「善玉」に対しLDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

HDLが基準値より低い場合は、動脈硬化、高脂血症、虚血性心疾患などへの危険があります。HDLとLDLのバランス(LH比)が重要です。コレステロール値が高めでもHDL値が高く、LDL値が低めなら問題がありません。逆の場合は、将来狭心症や心筋梗塞などの病気を招く危険性が高いので注意しましょう。

【LH比について】
脂質バランスの指標は、LDL÷HDL=「LH比」。動脈硬化性疾患を防ぐには、LH比2.0以下、高血圧や糖尿病など複数の生活習慣病を持っている人、心筋梗塞や脳梗塞の再発予防にはLH比1.5以下が望ましい。

実際、2004年1月から08年12月に日本大学板橋病院の心臓外科で、冠動脈バイパス手術を受けた重症患者(245例)の平均LDLは119.2mg/dL、HDLは43.2mg/dLと、どちらも基準内だった。ところがLH比の平均は2.98。さらに、「コテコテの動脈硬化のため全身の血管がボロボロの患者」は、LDLが正常でもHDLが低く、LH比が3.0を上回っていたのである。また全身の動脈硬化の状態を反映する頸動脈の血管壁の性状が、動脈硬化で分厚くコブ状になっていた人も、LH比2.0以上の患者ではるかに多かった。

*個人的には抗コレステロール薬は一番飲みたくない薬と言って良いかもしれません。それに関しては、降圧剤以上ですね。ま、両方とも嫌な薬です。平気で飲む人の気持ちは分かりません。



高血圧と血流に関して。

私たちの健康や病気、症状の回復と言う事を考えた場合には、第一に必要な事は十分な血流です。その理由は単純明快です。身体の末端の組織に十分な酸素や栄養を届け、老廃物を運び去り処理するためには十分な血流が必要なためです。

血圧と言う問題を考えた場合に、それほど高くない人が薬で無理に血圧を下げる事は、上述の事を考えると血流を阻害するという意味で、決して良い事ではないということです。血圧が高いと確かに薬が必要な場合もありますが、薬だけに頼って長く飲み続ける事は決して身体に良い事はないのです。

日本人は非常に多数の人が降圧剤を飲んでいますが、一般に言われている高血圧の害とは何でしょうか?それは、高血圧が続くと血管の老化(動脈硬化)が進むからと言われています。そして、動脈硬化が進行すると、脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高くなるためです。つまり、脳卒中や心筋梗塞はとても恐い病気なので、降圧剤を一生飲み続けなさいと言うような事です。

当然ながら、薬には様々な副作用があります。更には無理に血圧を下げると言う事では、末端の組織に十分な血流が確保できなくなるので、脳などへの影響は当然あります。特に酸素を必要としている組織は脳なのです。脳に十分な血流が確保できないと言う事で考えられる事は、近頃増加している認知症が考えられます。それ以外にも、血流に乗って働く免疫細胞などの働きにも良くないでしょう。

【脳は他の臓器と比較して酸素の要求量が大きくその重量は、体重の約2%にすぎないのに、個体の酸素消費量の15%を消費しており、酸素欠乏の影響を受けやすい臓器である。脳ではエネルギーの大部分は神経細胞膜の興奮と神経刺激の伝導に消費されており、脳は他の臓器に比べ酸素濃度の低下、血液循環の障害、血糖値の低下により機能的障害を受けやすい。・・・新病理学各論からの引用】

他人には勧めませんが、私や家族は少しくらい血圧が高くても薬は飲みません。降圧剤で血圧を下げる事、つまり血流を阻害する事は元気をなくし、ガンや認知症のリスクを高めると言う研究もあるし、降圧剤を飲み続けている人達を見ているとそうなるのか〜と感じることが多いからです。

それならば、生活習慣やサプリで血管を守る、丈夫にすることに努力する方が何倍も健康的だと思うからです。もし、一般に言われるように高血圧の害が血管の老化ならば、単純に考えて、血管の健康を長く保つための努力をすれば良いのではないでしょうか。何よりも、薬は短期間、必要最小限が健康のためには正しいことと思うのです。






なかなか改善しない「眼底出血」に最も必要なこと。

ブログのご縁があって、眼底出血に悩む方から良く相談があります。多くの方は、通院して薬を服用して、少し症状がひどい方はレーザー治療などを受けています。しかし、治療していても思うように改善してこない、このままだと不安なので、他に良い方法がないだろうか?という相談です。もちろん、私のできることは医学的なことではなく、生活習慣的な事で対応できる事をお伝えしています。そして・・・何よりもその結果で喜ばれる事が多いのが嬉しいことです。

ご承知のように、眼底出血の原因としては、糖尿病性網膜症、高血圧性網膜症、動脈硬化性網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜細動脈瘤、加齢黄斑変性症、網膜裂孔の際の出血などがあります。病気以外では、頭部や顔面・眼球の怪我などがその原因となることがあるようです。

病気という観点でみると、多くは血管の老化によるものと言えます。血管の老化によって網膜の表面にある血管の弱い部分が破れたり、血管が詰まることで起こっています。また血管が老化して血流が阻害されてしまうと、組織に血流を確保するために脆い血管である新生血管が出来てしまって、その脆い血管が破れて出血する事も多いようです。

上記のように、中高年に多い眼底出血はその多くが血管の老化が進行した結果で起きています。実際は全身の血管が老化しているのですが、眼の血管はとても細いので症状が現れやすいようです。そうなると、何が原因で血管が老化しているのか?を言う観点で対策を考える事が重要になってきます。

もし糖尿病ならばその治療が欠かせません。高血圧や高脂血症などがある場合には、その治療をしっかりと行う事が必要になります。血管の老化と言うのは眼科で治療を行っているのだから大丈夫ということではありません。仕方ない事ですが、眼科の治療は対症療法です。その大本にある「血管を老化させた病気等」に対して真剣に対処しないと改善は難しいですし、実際には再発を繰り返す人が多いようです。

私のアドバイスは特別なものではありません。生活習慣(特に食事)に気を付けることとが主で、あとはコスパの良いサプリを紹介しています。基本な考えは、私たちの身体は毎日の飲食物から出来ていると言う事です。何を食べ、何を食べない、どんな栄養素が役立つか?という事です。

近年はレーザー治療を繰り返して受けると言う人が珍しくないです。なぜなら、レーザー治療は必要で行う対症療法なので、根本の原因に多い血管の老化に対処するものではありません。そのために、治療を繰り返すことが多くなって、大事な視力が低下していく事も少なくないようです。

【レーザー治療について】
出血を起こした網膜や起こしやすい網膜に対しては、レーザー治療で凝固させることも一般的な治療法です。出血量が多い場合には、視力を改善するために血液で濁った硝子体を取り除く手術が行われる場合があります。その他、血管が詰まらないように血液の流れを良くする内服薬が処方されるケースがあります。

主に、これから悪くなる部分にレーザーを当てます。網膜に水膨れを起こしている部分があればそこにもレーザーを当てます。治療は網膜を壊すことになりますので、視力が良くなることは無く、むしろ悪くなることもあります。しかし、治療の一番の目的は病気の進行を止めることで、失明しないようにすることです。多くの場合、片目を2回に分けて、左右交互に1週間感覚で治療します。多い時には1回の治療で300回くらいのレーザー照射をします。

【網膜中心静脈閉塞症の場合】
血管が詰まり、異常な血管が出来そうな場所や水膨れの強い所にレーザーを照射します。治療の目的は新しい出血を予防したり、水膨れを無くし早く落ち着かせることです。

【網膜裂孔の場合】
網膜に空いた孔から網膜の裏側に水が回って網膜剥離になるのを予防するためにレーザー治療をします。空いた孔は塞ぐことが出来ませんが、孔の周りにレーザーを当てて、孔から裏側に水が入りにくくして網膜剥離を予防することが目的になります。

【網膜細動脈瘤の場合】
網膜の動脈に瘤のような変形を起こしている場合があります。変形した部分から出血を起こすと、急激な視力低下につながります。レーザーを使って異常な血管(多くは新生血管)を壊し、出血の再発を予防します。

専門医での治療は当然に必要なことです。しかし根本的なこととして、生活習慣を改善すること、役立つ栄養素を摂取することが同時に必要と感じています。それによって良い結果になる確率がとても高いのです。

眼底出血、糖尿病、食事、サプリ・・・

ブログのご縁で、眼底出血など血管トラブルの相談が結構あります。長いことやっているので、相談数はこれまでで数百例になっています。その多くの方は、長く通院していますし、食事に関しては指導を受けたり、自分なりには気を付けています。

しかし、思うように改善しない、または悪化しているので、何か良い方法(サプリ等)がないかと言う相談が多いです。中にはレーザー手術を繰り返していたり、糖尿病網膜症になっている方もいます。もう少し早く生活習慣の改善に気付いたら・・・と思う事例も少なくないです。

私は特別な病気でない場合は、単純に考えています。私たちの身体は毎日の飲食物で出来ているという視点と、丈夫な血管と良好な血流が健康の基本と言う考えです。

ですから、毎日の食事の内容を変えることで、身体も変わっていく可能性が高いと考えています。もちろん、全ての病気や症状に当てはまるものではなりませんが、私が長年注目してきた「血管」に関してならば、大きな可能性があると感じています。

医学的な処置である対症療法が必要な場合は多いですが、それだけでは再発の可能性が高い事も多くの事例が物語っています。眼底出血ならば、その根本の問題としての「血管の老化、弱体化」に対処することが大事です。

なぜ眼底出血が起きるような血管になったのか、それこそが最も重要な事で、そこへの対処がなければ再発することが多いは当然と言えます。もし糖尿病ならば、糖尿病の改善努力が必要ですし、糖尿病によって老化した血管の状態を改善する事が大事になります。

これまでと何かを変えること、それが生活習慣であり、軽い運動であり、栄養素であるサプリなどと考えています。結果的に、生活習慣(特に食事)の改善とサプリの助けで改善することが多いのは事実で、改善率はかなり高いのです。早めに気付いて、行動すれば何とかなる事が多いのです。



鉄欠乏性貧血の対策

日本では貧血に悩む女性が多い事が知られています。女性の約1割が貧血に悩んでいると言われ、特に若い女性に多いことが知られています。貧血は、月経のある女性に多い症状で、日本人女性では65%が貧血ぎみとも言われています。「疲れがとれない」「体がだるい」「顔色が悪い」などの不調が起こると貧血の可能性があるのです。貧血から派生する症状は多岐にわたり、疲れやすさ以外には、美容や子宝、ダイエットまで影響あります。貧血には幾つか種類はありますが、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。

鉄欠乏性貧血について。
貧血は血液の量そのものが少ないと言う事ではありません。血液の中に含まれる赤血球の主要な構成物質であるヘモグロビン(血色素)の量が正常値よりも少なくなっている状態です。ヘモグロビンは、血流にのって体のすみずみに酸素を運ぶ大切な役割を持っています。これが減少すると血液の酸素運搬機能が低下し、からだ中の筋肉や臓器が酸欠状態に陥ってしまう事が貧血の意味です。

酸欠状態の症状について。
一般的に、めまい、立ちくらみ、だるさ、息切れ、動悸を強く感じるといった症状が多いです。ひどい貧血が長く続いた場合には、更に以下のような症状などがあります。
・爪がスプーンのように反り返ってくる。
・舌の表面にある味蕾がなくなってつるつるになり、ものを食べるとしみる。
・口角炎ができる、食道の粘膜が委縮した結果、ものが呑み込みにくくなる。
・枝毛が増える、髪が抜けやすくなる。

貧血の原因1・・・出血
痔、胃や腸の潰瘍や癌、寄生虫による腸管の傷、女性の子宮筋腫などによって少量の出血が長期に渡って続いている場合に、鉄分が欠乏します。体内の鉄分は、赤血球が壊れても再利用されますが、胃腸が吸収できる鉄分は1日わずか1mgにすぎません。ところが10mlの出血があると5mgの鉄分が失われてしまっています。したがって、少量でも慢性的な出血があると、貧血が起こってきます。

貧血の原因2・・・月経、妊娠、分娩、授乳
月経や分娩では体外への出血によって、妊娠中は胎児に鉄分をとられるため、鉄分の不足が起こりやすのです。また、母乳にも鉄分がふくまれているため、授乳でも鉄分の不足が起こりがちです。女性に多いのは、このことが考えられます。

貧血の原因3・・・食品中の鉄分の不足
鉄分は、肉類、レバーなどの食品に多く含まれていて、これらを食べていないと鉄分不足なります。ダイエットなどで生野菜中心にした食事を続けていると鉄分不足になります。

貧血の原因4・・・胃腸の吸収不足
胃や腸の粘膜に異常があると、鉄分の吸収がうまくいかず、鉄分不足になります。胃炎、胃下垂などの病気がある人や胃腸を切る手術を受けた人は、鉄分の吸収がさまたげられこともあります。

【大事な事はバランスのとれた食生活】
貧血だけでなく、病気の予防の基本は、食生活です。無理なダイエットやインスタント食品などに偏った食事は、たまには仕方ないとしても決して良い事ではありません。
対策としては下記にまとめました。

1・・・食事で鉄分を摂る。
食品に含まれる鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。肉や魚に含まれるのは、ヘム鉄です。海藻や野菜、大豆などの植物性食品に含まれるのが非ヘム鉄です。十二指腸での吸収率は、ヘム鉄の方が非ヘム鉄より数倍高いと言われています。ヘム鉄の食品を摂る方が効率は良いですが、非ヘム鉄もビタミンCと摂れば吸収が良くなります。

2・・・たんぱく質を摂る。
たんぱく質は、赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、鉄分と同様に大切です。肉や魚のたんぱく質は、非ヘム鉄の吸収を高めます。特に必須アミノ酸のバランスの良いたんぱく質である、卵や肉は欠かさないようにしましょう。肉などは、脂質も多く、また調理法などで油がプラスされているので、油を抑えるには蒸す、ゆでるなどの調理方法がおすすめです。

これまで「貧血=鉄分不足」と考えられてきましたが、実際にはたんぱく質不足による「非鉄欠乏症貧血」が増えてきています。原因の一つが、米主体から小麦主体への食生活の変化です。米飯では必須アミノ酸が揃うのですが、麺類やパンなどの小麦では、必須アミノ酸が2種類少ないためです。毎日の食事で良質なたんぱく質を摂る事が大事です。

3・・・いろいろな食品をバランス良く食べる。
ビタミンB2、B6、B12、葉酸、ビタミンCなども造血や鉄分の吸収に欠かせません。これらを十分にとるには、偏食せずにいろいろな食品を食べることが大切です。

4・・・胃腸を整える
消化・吸収をする胃腸が低下していると、食事や補助食品で栄養素を取り込んでも無駄になってしまいます。食物繊維を含む物をしっかりと摂って良く噛んで腸内環境を良くしましょう。胃腸が弱っている原因としては、暴飲暴食や肉などの欧米化による食生活があります。欧米人と違い日本人の腸は長く、肉などの消化にはあまり適していないと言います。日本人には昔ながらの日本食が合っていて、日本人の腸内環境にも良いようです。ただ、昔の日本食ではタンパク質が不足する場合があるので、ある程度の肉と魚を食べることが必要です。

5・・・鉄分入りのサプリメントを活用する。
食事で鉄分を摂ることが基本ですが、どうしてもサプリメントなどで補うことも必要な人もいます。体質や生活習慣の違いで、 努力しても貧血が改善されない場合も少なくないためです。そのような場合は、医師の処方で鉄剤を飲む、サプリメントを活用する事も必要になります。・・・ただ、個人的には「良いサプリ」を探すことをお勧めします。私の家族や知人が処方薬の鉄剤を長年飲んでいましたが、胃の負担の問題や改善が思うようには出来ませんでした。・・・それで数種類のサプリを試したところ、とても良いサプリが見つかりました。コスパも良くて今は離せないと言っています。 私の知人の一人は血液検査の10日前から飲み始めて、前回は悪かった検査数値が正常値になって驚いていました。もちろん、それだけが良い訳ではないので、いろいろ試してみると良いです。

鉄欠乏性貧血とヘモクロマトーシス

私の家族二人が鉄欠乏性貧血なので、いろいろ試行錯誤してきました。対策は食事が中心ですが、薬やサプリも必要に応じて摂取してきました。ただ、薬ではこれは!というような良いものに出合ったことがないです。

その鉄欠乏性貧血になる原因として、(1)胃や十二指腸の潰瘍・炎症・痔・癌などによる消化管からの出血、月経による出血(出血=ヘモグロビンとして鉄が失われます)、(2)偏食による食事からの鉄分の摂取不足、(3)胃切除などによる吸収障害、(4)からだの成長や妊娠に伴う鉄需要量の増大などがあります。

特に食事で鉄分を摂る事が大切で、一日のうちにレバーやほうれん草など、鉄分を多く含む食品を摂って、加えて大豆や肉、魚などのたんぱく質を摂るようにすることが必要です。

いつもインスタント食品だけで食事を済ますことは避けるべきです。温野菜やフルーツなどを食事の中に取り入れましょう。バランスのよい食事をすること、鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂ることが、鉄分を効率よく摂ることにつながります。

症状が重いときは数ヶ月ほど鉄剤を飲むことも必要になります。どうしても辛いときや重い貧血がある場合は、鉄剤を処方してもらうことを選択肢です。鉄剤は、体に必要な鉄分を粉状にしたもので、食品より確実に鉄分を吸収することができるのです。ただ、まれに、気持ちが悪くなるなどの副作用を起こすことがあったり、緑茶やコーヒーなどとあわせて飲むと、鉄分の吸収を妨げることがあるので、処方箋にしたがって服用するようにしましょう。

【アスリートは貧血を起こし易いので注意が必要です】
激しいトレーニングを続けるアスリートは体内の鉄需要が増加する一方で、汗や消化管から鉄の排出量が増え「鉄欠乏性貧血」をおこしやすい状態にあります。一般の人より食事量と内容に気をつけていないと鉄の供給が追いつかず鉄不足になりやすいので、注意が必要なのです。

【アスリートはパフォーマンスへの影響がある】
貧血で体が酸素不足になると、有酸素運動の能力が低下するので持久力が下がります。また、だるくなったりして競技パフォーマンスに影響が出たり、いつもできていた練習が思うようにこなせなくなったりもします。陸上長距離など持久系記録競技では、記録低下として如実に現れます。普段の練習がきつい球技系競技では、貧血になっても異変に気づきにくいこともあります。以前のような調子が出ない、一生懸命練習しても記録が横ばい、低下が続くというときは貧血を疑ってみましょう。

【スポーツ性貧血について】
運動というと、病気を防ぎ、健康的を維持するための肉体をつくるためのものというイメージがあります。しかし、運動することによって貧血を引き起こしてしまう「スポーツ性貧血」というものが存在するのです。スポーツ性貧血は、血中の赤血球の数やヘモグロビン濃度が下がってしまう状態のことで、女性選手は月経の影響もあるため、男性選手の3倍多いといわれています。スポーツ性貧血のなかでもっとも多いのは鉄分不足による鉄欠乏性貧血です。一般的に鉄欠乏性貧血は男性に少ないのですが、男性スポーツ選手の貧血は鉄分不足によるものがほとんどです。次いで多いのが、足底を激しく打ちつけることで赤血球を壊してしまう溶血性貧血。これはマラソン、バレーボール、バスケットボールの選手などに多いといわれています。

【スポーツ性貧血の対処法】
スポーツ選手の場合は、一日あたり20〜30mgの鉄分を積極的に摂取が必要と言われています。これは、スポーツをしていない人の約2倍の量です。食品でいえば、吸収率の高い「ヘム鉄」を多く含んだうなぎ、レバー、煮干し、あさりなど。「非ヘム鉄」切り干し大根、ほうれん草などはビタミンCと一緒に摂って、吸収率を高めてください。

また、大事な事は、赤血球の合成を助けるタンパク質、ビタミンB6、B12、葉酸、セレンなどもしっかり摂る事です。赤血球の膜の酸化を予防するために、ビタミンC、E、ポリフェノールなど抗酸化剤を補給することもお勧めです。栄養バランスの整った食生活をベースに、不足分はサプリメントなどを利用するのもいいでしょう。

【鉄欠乏性貧血から鉄過剰症、ヘモクロマトーシスにつながる悪循環】
筋肉が増加する思春期や青年期などの時期は、鉄の必要量や発汗量が増える。発汗が増えれば鉄の量も増え、女性は月経による出血もあるため鉄が失われやすい。特にマラソンや駅伝、サッカー、バレーボール、バスケットボール、剣道などの種目は、何度も足を強く地面に踏みつけ、足底の毛細血管に衝撃が加わることから、赤血球が破壊されるため鉄が失われやすいのです。

赤血球の寿命は約120日です。壊れる赤血球の数が作られる数を上回れば、赤血球が減少する。これが鉄欠乏性貧血の主原因です。貧血鉄欠乏性になると、疲れやすい、だるい、力が入らない、集中力が続かない、練習が苦しい、記録が伸びないなどの症状が出ます。例えば、マラソンや駅伝などの長距離選手は、太らないように食事制限することが多いのですが、そのためにますます鉄が不足して鉄欠乏性貧血になりやすいのです。食事制限すれば、偏食による食事バランスの悪化やダイエットによって鉄が不足するので、鉄分サプリメントや静脈注射による鉄剤の過剰摂取に陥りやすくなってしまいます。

競技大会が近づくと、即効性の高い鉄分サプリメントや鉄剤注射に依存するアスリートが増えますが、一日当たりの鉄の上限量は、男性が50mg、女性が40mgで、安易な鉄剤依存は避けなければならないのです。
鉄剤の過剰摂取や静脈への鉄剤注射が習慣化すれば、体内には鉄の排出機能はないので、肝臓、心臓などに鉄が過剰に蓄積してしまい、重篤な臓器障害であるヘモクロマトーシスを引き起こすことにつながるためです。

ヘモクロマトーシスとは、体内の鉄が異常に増加し、肝臓、膵臓、心臓、皮膚、関節、下垂体、精巣などの臓器に過剰に鉄が沈着する鉄蓄積症です。このようにアスリートは、貧血が起こりやすい条件と鉄を摂りすぎる状況のジレンマから逃れられない場合もあります。その結果、鉄欠乏性貧血から鉄過剰症へ、鉄過剰症からヘモクロマトーシスへという悪循環を繰り返している例が見られます。

【鉄剤の過剰摂取や静脈への鉄剤注射の連鎖を断つためにすべき事】
この悪循環の解決に日本陸連が乗り出しています。安易な静脈への鉄剤注射は体内の鉄過剰状態を引き起こして非常に危険であり、体調が悪いという訴えだけで鉄剤の過剰摂取や静脈への鉄剤注射に走ってはならないと強く警告しているのです。

また、ロサンゼルス五輪女子マラソン代表でスポーツジャーナリストの増田明美さんは、鉄剤を摂取して血中の鉄の数値が上がれば、「主食を抜いても構わない、食べなくても大丈夫」と思い込む危険性が高いと指摘していて、全国高校駅伝出場チームの全選手に血液検査を科すべきだと提案しています。さらに、第一生命の山下佐知子監督は、成長期に鉄剤に頼って走ってきた選手は体ができていないし筋肉の質や骨が伴っていないので実業団の練習に耐えられない選手が多い、鉄剤の過剰摂取や静脈への鉄剤注射を解決しなければ長距離の未来は危ういと訴えています。

日本陸連は、静脈への鉄剤注射に関してはこれまでは現場任せだったが、女子マラソン再建のためには放置できない課題と危機感を募らせて、アスリートの健康確保のため、貧血の予防・早期発見・適切な治療をめざす「アスリートの貧血対処7カ条」を採択。鉄剤の過剰摂取の警告文書を各都道府県協会を通じて配布しています。

【アスリートの貧血対処7カ条】
1食事で適切に鉄分を摂取する。
2鉄分の摂りすぎに注意する。
3定期的な血液検査で状態を確認する。
4疲れやすい、動けないなどの症状は医師に相談する。
5貧血の治療は医師とともにする。
6治療とともに原因を突き止める。
7安易な鉄剤注射は体調悪化の元凶である。

【ヘモクロマトーシス】
ヘモクロマトーシスは鉄代謝異常による疾患です。鉄は生体に必要不可欠 な元素である一方で、過剰に存在するとラジカル産生を容易に引き起こし、心不全、不整脈、肝不全、内分泌・発育障害、発がんなどの重篤な臓器障害を呈する ため、生体内で鉄は厳密に制御されています。しかし、何らかの原因によってこの調節が崩れ、異常に増加した鉄が諸臓器の実質細胞に過剰に沈着し、その結果、細胞傷害、組織障害、臓器機能不全をもたらす病気がヘモクロマトーシスです。

欧米では遺伝性ヘモクロマトーシスが非常に多いのですが、本邦では極めて稀です。近年、本邦においてヘモジュベリン、トランスフェリン受容体2ならびにフェロポルチン1遺伝子異常を持つ家系の存在が明らかとなりましたが、未だ正確な患者数は把握できていません。逆に、本邦では輸血後鉄過剰症がほとんどを占めますが、その正確な患者数も明らかではありません。

その成因から大きく特発性と二次性に分けられます。特発性とは、生体内 の鉄代謝に関与する各種の遺伝子(HFE、ヘモジュベリン、ヘプシジン、トランスフェリン受容体2、フェロポルチン1)の異常に基づく遺伝性ヘモクロマ トーシスを主に指します。また、二次性とは、もともと鉄代謝に関しては異常がないのですが、例えば頻回で大量の赤血球輸血に起因する輸血後鉄過剰症や、大 量の飲酒などによる鉄の過剰摂取などが原因となって引き起こされるものを指します。

組織学的に鉄の沈着が認められても、症状が現れるまでに20〜40年を要するため、40〜60歳での発症が多くみられます。臨床的には肝硬変、糖尿病、皮膚色素沈着、心不全などが主徴として認められます。肝不全や心不全は死亡原因の主なものになります。これらの症状に加え、甲状腺・副甲状腺・下垂体の機能低下や性機能低下などから性欲減退、陰毛・体毛の脱落、無月経、睾丸萎縮などが現われます。さらに中指骨及び手関節、膝蓋、肩及び腰部に有痛性の関節症も高頻度に現われます。肝細胞癌を合併することもあります。

ヘモクロマトーシスの治療は、臓器に沈着した鉄を除去する治療と、鉄沈 着により生じた臓器障害に対する対症療法とに分けられます。鉄の除去方法には、瀉血(しゃけつ:体内から血液を大量に抜く方法)と鉄キレート剤(鉄排泄促 進薬)投与のふたつがあります。瀉血は最も効果的でありかつ安価です。瀉血による血液喪失によって軽度の貧血状態になりますが、これにより造血が亢進する ために臓器に沈着していた鉄が血液中に動員され、結果臓器中の鉄の減少が期待できるものです。

一方、鉄キレート剤投与による鉄そのものの積極的な排泄療法 は、鉄を捕捉する薬剤デスフェリオキサミンが使用されていました。皮下注射ないしは静脈注射で投与し、鉄の尿中への排泄促進を図るものですが、薬剤の半減 期が短いため、十分な効果を得るためには連日の持続投与が必要です。近年、半減期が長く、1日1回の経口投与による持続的な鉄排泄(糞中排泄)効果を発揮 するデフェラシロクスの適用が認められ、広く使用され始めています。

*実は鉄分に関しては、非常に良いサプリが見つかって、家族はそれを愛用していています。知らない人が多いですが、吸収が良く、胃の負担もなく、過剰になりにくいタイプのものです。何よりも、そのサプリを摂取するようになってからは、家族は貧血の問題から解放されています。上記に記載した内容を考えると、スポーツ選手にも役立つサプリだと感じています。スポーツ選手にとって記録や結果は大切なものですが、その先の人生を長い目で考える事が必要なためです。その点は、議論が分かれる事もあるでしょうが、その後の人生をどう考えるかですね。身体に良いはずのスポーツが身体に良くない原因はいろいろありますが、ヘモクロマトーシスもその一つになっているのかもしれません。

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