販促の知恵袋

売れない時代に、“売れる”方法を探り出すのが、私の仕事です。
世の中の動きや事例を紹介しながら、その中に隠されているヒントをお届けします。

店員さんがお店を創る。

ファッション関係で、混んでいるお店と暇なお店には、
決定的な違いがあります。

混んでいるお店は、
店員さんがお客さまの声かけに、
すぐに対応できる距離にいながら、
商品の整理やチェックをしています。

暇なお店は、
店員さん同士がおしゃべりばかりしています。

これは、暇だからおしゃべりしているのではなく、
元々そういう店員さんだから、お店が流行らなくて、
暇になるのです。

「手間」を「演出」に置き換える。

上海料理のお店でランチを食べた時のこと。

セットメニューに、デザ−トがついていたのですが、
その演出に感心しました。

4種類の冷たいデザートが選べます。

お店としては、冷たいものは冷たいまま提供したいので、
できれば、お客さまが料理を食べ終わった頃に
お持ちしたいのですが、これが結構手間なことです。

不慣れなアルバイト店員では、タイミングがわからず、
お客さまをイライラさせるかもしれません。

このお店は、うまい方法を取っていました。

デザートのコーナーを作り、
山盛りになったクラッシュドアイスの上に、
ガラスに入ったデザートを
ディスプレイしているのです。

「デザートは、あちらのコーナーで、
おひとつお選びください」
と、店員にアナウンスされます。

これなら、好きな時に食べられますし、
メニューから選ぶのではなく、
現物を見て選ぶ楽しさがあります。

店員のオペレーションも不要です。

このコーナーは、
見ためも華やかで、豪華だと感じました。

食べ放題やバイキングが流行っていて、
自分から取りに行くことに慣れている
お客さまが多くなっているので、
このような提供の仕方は、
店員の負担もなくなり、良いことだと思います。

選ぶのは、楽しいことですしね。

これぞ、見習うべきプロの技。

テレビで、高級寿司店の心配りについて、取材していましたが、
“さすが!”と言うしかありませんでした。

カウンターに座ったお客さまが、最初に食べるのを見て、
利き手を知り、次の「握り方」を変えるのです。

右利きの人と左利きの人で、「握り方」を変えるということです。

江戸前では、ネタの切り方や握り方に、細工があります。

標準的な右利きの人に合わせ、持ち方や口への運び方を計算し、
その細工が決まっているのです。

そこで、左利きの人の場合には、食べる方向が違うので、
切り方・握り方まで、変えてしまうのです。

どうですか、この心配り。

また、お客さまがあがり(お茶)を飲んでいる時、
口につけた湯飲みの角度で、お茶の量を知り、
少なくなってきたら、新しいお茶を出すのです。

参りました。

“期待”を超えることが集客力となる。

「この価格で、このデザイン・この品質」という、
期待以上を提供する、洋服のユニクロ。

「この価格で、この美味しさ・このボリューム」という、
期待以上を提供する、お菓子のシャトレーゼ。

「この価格で、このセンス・この品揃え」という、
期待以上を提供する、家具のイケア。


期待を超える商品・サービスを提供しているお店は、
いつもたくさんの人が集まっています。

そこには、満足そうな笑顔もたくさんあります。

お店の利用法を伝える。

自分でおかずを取って来て食べる、
一膳めし屋さんのチラシを見ていて、
「これは、良いアイデアだなぁ」と、
思ったことがあります。

「食堂の楽しみ方」という見出しとイラストがあり、

1.お好きなおかずをトレーにご自由におとりください。
2.ごはん・みそ汁をご注文ください。
3.お会計をお願いします。

※お食事後はお手数ですが、
食器は返却口へお願いします。

と、書かれていました。

こうした食堂は、利用したことの無い人にとっては、
ちょっと不安なのです。

システムがわからないので、
どうすればいいのか迷ってしまいます。

わからないのがイヤだから、
行くのをやめてしまうこともあります。

特に女性は、慣れていません。

このように、イラストの書かれた、
わかりやすい説明があれば、
不安が無くなります。

行ってみようかな、となります。

また、このチラシには、
おかずとごはん・みそ汁の組み合わせ例が
写真で掲載されており、
合計金額も書かれています。

これなら、おおよその金額がわかりますので、
さらに安心して行けます。

お店の外観もお洒落なので、
これまで来なかった女性が、多くやって来ると思います。

ただ、このチラシの残念なところは、
料理写真が下手なことです。

素人写真で、美味しそうに見えません。

実に、惜しい。

「お店の利用方法」をお教えするのも大切なことですね。

売り方の違いで、収益が違う。

「アクセサリー」と「ジュエリー」の違いは、
何だと思いますか。

売り方の違い、お店の違いでしかありません。

同じティファニーのネックレスでも、
ディスカウントストアやネット通販で
売っていれば「アクセサリー」。

ティファニーのお店で、
定価販売していれば「ジュエリー」。

アクセサリーは、安いものが売れますが、
ジュエリーは、高いほど売れます。

ティファニーのお店で買ったという
満足感を販売しているのです。

儲けを考えるなら、ここが肝心です。

シャッター通り商店街の賃料はタダにしろ!

さびれた商店街を歩いてみることがあります。

お店に入ると、誰もいません。

呼んでも、返事が無いことも。
商品には、ホコリが。

お客さまが来ないので何もせずに、
奥に引っ込んだまま。

やる気もなくなり、お店もそのまま。
悪循環です。

やる気のある店主が、みんなに呼びかけても、
話に乗ってくれない。

もう、潰れるしかありません。

そんな商店街が、全国にたくさんあります。

アーケードの無い商店街なら、
“シャッター通り”と呼ばれるだけです。

しかし、アーケードのあるところは、
さらに暗さが加わり、通るのさえ、イヤになります。

そんな商店街では、
そこで商売を始めたいと思う新人さえ、出てきません。

賃貸料をタダにしてでも、商売を始めたい、
やる気のある新人をたくさん集めるべきです。

明るくなければ、お客さまは来ません。

薄切り焼肉で満足?

キャンプ場や河原で
バーベキューをしているグループを見ると、
ある国際問題の影響が出ていることが、読み取れます。

ちょっと、オーバーですが。

焼肉用の牛肉が、薄いのです。

およそ、バーベキューと言えるような肉ではありません。

かなりのグループで、薄切りを使っていました。

それは、不景気だからという問題ではなく、
アメリカンビーフの輸入が関係しています。

以前なら、焼肉用の安いセットは、
分厚い肉で1980円などで販売されていましたが、
いまは、そんな価格で分厚い肉は買えません。

分厚い肉は、和牛か国産牛が多くなっています。

安い肉は、すべて薄切りです。

ランチで夜客を集める、正しい方法。

“でかネタ”で有名な、
大阪のお寿司屋さんに行ってみました。

お昼の「満腹定食・850円」

他のメニューは、
シャリの3倍ほどのネタがのっていますが、
この定食のお寿司は、1.5倍ほどのネタで、
シャリとのバランスは悪くありません。

私は、シャリとのバランスが悪い“でかネタ”は、
好きではありませんので、この定食にしました。

玉子・生えび・はまち・まぐろ・ホッキ貝・イカ・
はも・トロサーモンの8貫と、白身魚の赤だし、
温泉玉子がついていました。

期待以上の味で、かなりのお値打ち感があります。

他のお寿司もあれこれ食べてみたくなりました。

壁のメニューを見てみると、結構安いのです。

この味なら、夜来ても、きっと満足できると思います。

飲食店では、お昼の定食は安くても、
夜はやたらと高いお店があります。

お昼に来店して、気に入ったお店でも、
値段が高いと、夜も来てみようとは思いません。

お昼は、
夜の宣伝のために営業しているお店も多いのですが、
値段のギャップが大き過ぎては、宣伝にはなりません。

まったく別の客層だと考えているのなら、
問題は無いのですが。

このお寿司屋さんのお昼の定食は、
値段と味において、お店を知ってもらう上では、
充分過ぎる存在でした。

お店に、「水飲み場」を作る。

真夏に、スーパーを何軒かまわっていると、
暑さで非常に喉が渇きます。

それだけで、喫茶店に入るのは躊躇しますし、
自販機やスーパーで飲み物を買うのも、
なんだかもったいないように感じます。

そんな時に、いつも思うことがあります。

スーパーの入口近くに、
無料のウォータークーラーがあればいいのに、と。

お茶やジュースのペットボトル1本分はいらないのです。

ほんの少し、喉を潤すだけでいいのです。

特にお年寄りはそうだと思います。

たくさん飲めないので、
そのために買うのは、もったいないと感じます。

もし、ウォータークーラーを設置しているお店があれば、
それだけで立ち寄ってしまうのではないかと思います。

お店に入ると、ついでに買物を済ませてしまおう、
と考えるお客さまも多いはずです。

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