販促の知恵袋

売れない時代に、“売れる”方法を探り出すのが、私の仕事です。
世の中の動きや事例を紹介しながら、その中に隠されているヒントをお届けします。

ふざけたキャッチフレーズは、注目を集める。

世の中には、ユニークな、
というか変なキャッチフレーズをつけている
飲食店がたくさんあります。

思わず笑ってしまうようなものが多く、
注目率はかなり高いのではないかと思います。

「当店にうまい物なし」
「まずい 安い でっかい」
「大阪で2番目にうまい店」

こんなことを書いて大丈夫なの?
と心配してしまうようなフレーズです。

しかし、こうしたお店には、
長年営業し続けているところが多いのです。

推察するに、“そこそこ”以上の味で、
店主に魅力があり、
常連さんがついているのではないでしょうか。

さらに、キャッチフレーズに興味を持った
一見さんも集まってくるのでは。

固定客も確保しながら、新規客をも誘い込む。

このキャッチフレーズが無ければ、
ごくごく普通のお店で、誰も注目しませんが。



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“極端”は目立ち、それが“売り”になる。

熊本・黒川温泉のある旅館には、
湯船の底に足がつかない温泉があります。

つまり、日本一深いお風呂。深さは1.6m。

首まで浸かるとしたら、ほとんどの人は足がつきません。

湯船の端やそこに渡された丸太を持って入ります。

これが話題となり、
数多くのマスコミに取り上げられました。

このお風呂は、「何か面白い風呂を作ろう」と、
ご主人自らが遊び心で作ったものです。

これが大切なのです。

たとえ手づくりしたとしても、
普通に作っていては、誰も注目しません。

「日本一深い」「足がつかない」
という“極端”なことをしたから、話題になったのです。

どうせ手間を掛けるのなら、
目立つことが肝心です。



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柔軟な発想で、競合に売り込む。

和歌山ラーメンのお店では、
各テーブルに「早寿司(はやずし)」と呼ばれる、
アセという葉でくるんだ“なれ寿司”が置かれています。

お客さまは、これを勝手に取って食べることができます。
と言っても無料ではなく、
後で自己申告してお金を払います。

この早寿司は、ラーメン屋さんが作っているのではなく、
別のお店が作っているものを仕入れています。

ラーメンとお寿司とは珍しい組み合わせですが、
和歌山ではこれが定番となっています。

元々は、屋台のラーメン屋さんに、
お寿司屋さんが売り込んだものだと言われています。

屋台では、ごはんものを出したいと思いながらも、
その場で作るにはスペースが無く、
作り置きすると傷んでしまいます。

そこに眼をつけたのがお寿司屋さん。

お寿司なら腐りにくく、場所も取りません。

しかも、一つずつ葉っぱにくるまれているので、
片手で食べられます。

大きさも値段も手頃なことから、
定着していったのです。

同じ食べ物屋、つまり競合であるはずの
ラーメン屋さんに売り込んだお寿司屋さんに、
“お見事”と言うしかありません。

普通なら、食料品店やスーパーに
売り込むことを考えそうなものですが、
ラーメン屋さんを選ぶとは、柔軟な発想ですね。



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「特別扱い」にお客さまは弱い。

私は、車を購入する時は中古車と決めています。

車に興味が無いことと、投資対効果を考えると、
断然中古車の方が得だからです。

それはさておき、購入する際は販売店が決まっています。

なぜなら、そのお店は
私を“特別扱い”してくれるからです。

これまで3台購入していますが、
担当者が代わっても私のデータは受け継がれ、
常にお得意さまとして扱われます。

キャンペーン以外でも
キャンペーンの特典を適用してくれたり、
“ここだけの話”“上司には内緒”“今回だけ”
と言って、あれこれサービスしてくれます。

もちろん、私にだけのサービスではないことは
わかっていますが、そう思わせてくれ、
気分良く購入できるのです。

中古車販売店というと、
愛想良く迎え入れてくれるところはあまりありません。

しかし、このお店はまったく違います。

まるで高級車を販売するディーラーのように、
お客さまを大切にしてくれます。

他店と比べると、
価格そのものは多少高いかもしれませんが、
私に“得をした”と思わせるテクニックを持っています。

素晴らしい営業力だと言えます。


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競合店コラボで、PRの機会を増やす。

埼玉県草加市の特産品として有名な「草加せんべい」。

全国的に知られていますが、“通”でもない限り、
「あのお店の○○が美味しい」
と、知人に推奨するまでには至りません。

そこで、各お店では独自のアピールを試み、
名前を知られるように努力しています。

そのアピールのひとつとして、8店が協力し合い、
各店のせんべいを詰め合わせた、
「食べくらべセット」を販売しています。

消費者には非常に嬉しい商品です。

いろんなお店をまわって、
たくさん買う手間と時間とお金が節約できますから。

また、味くらべが安くできてしまいます。

さらに、それぞれの特徴がわかりやすく、
好みの味が選択しやすくなります。

一度この商品を買えば、
次回からは決まったお店に足を運ぶようになります。

お店としては、
味に自信が無ければできない手法ですが、
自信があるなら、
常連さんを増やす絶好のチャンスとなります。

いつ来てくれるかわからないお客さまを待つより、
より効率的なPR手法だと言えます。


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商品を理解してもらうには、具体例を用いる。

いまもなお、売れ続けている通販会社
「ジャパネットたかた」。

その秘密は、さまざまなところで話題になりますが、
その中のひとつ「商品説明」は、
モノを売る人間としては、非常に参考になります。

商品を正しく理解してもらうために、
スペックを並べ立てるのではなく、
お客さまが商品を使っている場面が、
イメージしやすいように、
具体的な使い方を提案しています。

たとえば、「腹筋ができる座イス」なら、
「メタボ解消に運動しましょう」ではなく、
「これなら、テレビを観ながら、気が向いた時に
 10回ぐらい腹筋できますよ」と説明しています。

「ICレコーダ」なら、ビジネスマンに売るのではなく、
共働きのお母さんを想定して、
「お子さんに声で伝言を残すと、喜ばれますよ」
とアピールしたり、高齢者向けには、
「病院に行って、お医者さんや薬剤師さんから
 話を聞く時に録音しておけば、忘れずにすみますよ」
と提案したりしています。

お客さまの想像性に委ねていては、
イメージできない時には興味が持てません。

しかし、具体的な例を説明されると、
容易にイメージできて、興味も湧いてきます。

この細かなテクニックが、
大きな成果となっているのです。


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外国人好みのパッケージで輸出する。

キッコーマンが、
「ヨーロッパデザイン卓上びん付きキャンペーン商品」を
卓上びん誕生50周年を記念して、限定発売するようです。

60年代のサイケデリックを思わせるような、
赤や黄色のラインが入ったデザインなのですが、
日本で売れるようには見えません。

ドイツのデザイナーに依頼したのですが、
派手な上に上品さが感じられません。

日本の食卓には似合わないのではないでしょうか。


この試みは、逆なのではないかと思います。

びんに浮世絵や伝統の文様をあしらい、輸出すべきです。

あのびんは、著名な方によるデザインで、
プロからは傑作だと称賛されていますが、
日本の一般人はそう見ていません。

あのびんが食卓にあると、お洒落ではないと感じます。

しかし外国人は、和のテイストである、
あのびんをお洒落だと見ています。

そこで、
あのびんに日本らしい絵をあしらって輸出すれば、
さらに興味を持ち、購入が促進されるでしょう。

コレクターになるかもしれません。


日本の伝統美は独特のもの。

たかがパッケージと言えど、
興味のある外国人にとっては、
購入価値が充分にあるのです。

日本から輸出するどんなものでも、
パッケージを変えるだけで、
大ヒットになる可能性があるということです。


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「何だ、それ?」で注目を集める。

北海道・芦別には、「ガタタン」という名の料理があり、
町おこしにもひと役買っています。

元は「ガーダタン」という中国の料理で、
戦後、芦別に移住した引揚者である
中華料理店のオーナーによってアレンジされた料理です。

団子、竹の子、椎茸、豚肉、こんにゃく、
ちくわ、卵など、10種類以上の具を入れ、
とろみをつけた塩味の中華スープです。

なぜ、この料理に人気が出たのでしょうか。

“美味しいから”定着したのは当然としても、
最初はわけのわからない料理だと思われたはず。

しかし、「ガタタン」という不思議な響きに、
お客さまが興味を示したのです。

元は中国の料理だということも、
食べてみたくなる理由になりました。

もし、「野菜のとろみスープ」という名前にしていたら、
いまのような人気は無かったはずです。

なんとなく味が想像できてしまいますし。

何なのかがまったく想像もつかない名前なので、
興味を持つのです。

知らないものは、知りたくなる。
それが、人の心理です。

親切心でわかりやすくするよりも、
わからないままの方が、
注目を集めやすい場合もあります。


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テーマを持った商店街は注目される。

京都・向日市に、
“激辛”をテーマにした商店組織があります。

その名もズバリ、「京都激辛商店街」。

飲食店をはじめ、食品を扱うお店などが集まり、
それぞれが“激辛”商品を開発・販売しています。

激辛な炒飯、餃子、ラーメン、パン、調味料、酒。

クレープや大福餅、たこ焼き、杏仁豆腐まで、激辛。

ここまで徹底するとお見事と言うしかありません。


このように、
明確なイメージづくりを行っている商店街は、
マスコミにも注目されやすく、
テレビや雑誌で取り上げられることが多くなります。

マスコミの力は、言わずもがな。
人びとがこぞって訪れるようになります。

もちろん、テーマに見合った魅力を持っていなければ、
一度来た人びとのリピートには繋がりません。

テーマの選び方は慎重にしなければいけませんが、
ユニークで楽しいテーマを見つけることができれば、
集客に困ることは無くなります。


“おばあちゃんの原宿”、巣鴨地蔵通商店街。

テーマづくりで、もっとも成功した事例だと言えます。


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県民性に合わせた売り方。5

地域によって、人びとの考え方や好み、習慣などは、
大きく違っています。

なので、売れている方法だからとマネしてみても、
あなたの地域で成功するかどうかはわかりません。

地域の人びとを良く知り、
地域に合った売り方が必要となります。

そこでヒントを。

たとえば、富山県民。

どれほど豊かになろうと満足せず、あくせく働き、
稼ぎ、貯め込みます。

それは、一戸建てを買い、大きな仏壇を置き、
子どもの教育に心血を注ぎ、
盛大な結婚式を挙げるためです。

このような県民性を知れば、
何をどう売り込めば、
大金を遣ってもらえるかがわかります。

また、大阪府民は「いらち」体質。
「いらち」とは「せっかち」のこと。

何に対しても、スピードを求めます。

たとえば、
「すばやく解凍できる電子レンジ」
「お待たせしない熱々ランチ」などと訴求すれば、
「いらち」な大阪人は集まってきます。

このように県民性を知れば、
非常に“売りやすい”商売ができるのです。


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