2013年02月
2013年02月21日
無限の住人が完結をしたから。
はい、どうも。
今回は前回の予告通りにマンガのお話を。
08年の「娘達への謝罪１」と「娘達への謝罪2」そして09年の「シスタージェネレーターと無限の住人２５巻」と何かとネタにさせてもらっているのが俺の大好きなマンガである無限の住人、そして作者の沙村広明である。
上記のブログにも何度となく書いているが、33歳のオッサンが唯一買い続けているマンガがこの無限の住人。
くあぁぁ！やっぱり27巻の表紙かっこいいなぁ！！ある意味ありきたりな絵でも構図と画力でここまでかっこよくできるなんて。ちなみにこの絵に出ている人達は全員敵勢力の人たち。どれだけキワモノが集まっているのかがよくわかる素晴らしいカット。
高校生の時（１８年前！！）に友達の家で「兄貴が買ってきたんだけれど、これ面白いよ」と勧められたのがこのマンガ。当時、ちょうど３巻が発売されたばかりで多感極まりなかった俺はもうどっぷりとはまってしまい、３３歳になった今もまだまだあの当時の気持ちが抜けきれない。
そんな無限の住人が1月発売のアフタヌーンで完結をした。驚きの19年間の連載。終わる終わる詐欺のようにずっと続いて欲しかったがやはり最終章と銘打ってしまった以上終わりは来るんだよね。自分の半生以上をこのマンガと共に歩んできたのかと思うととても感慨深い。
前述のブログにて「35巻くらいまでいくんじゃない？」みたいな予想をしていたのだが、26巻あたりからのスピード感が早く、来週発売される30巻で完結。
18年間も単行本を買い続けてきたのに、本誌（アフタヌーン）はただの1度も買った事のない俺ではあったが、最後という事もあり、
このように初めて買ってみたりもした。しかも発売日に。
このアフタヌーンにて今回の完結を記念して作者の沙村広明によるトークショーが行われるとあったので勢いそのままにチケットを購入。これは今週の土曜日に行ってくるさ！
ニコニコ動画でそのトークショーが生放送されるらしいので興味がある人は。
無限の住人について詳しく知らない人の為に説明をすると
「「剣道とは勝つことへの道」を標榜する剣客集団・逸刀流。彼らに両親を殺された少女・凜は仇討ちを遂げるため、不死の肉体を持つ男・万次に用心棒を依頼する」 wikiから
「江戸時代を舞台にした剣客アクション。人物造形・所作などが写実的な絵柄で描かれている一方、主人公が不死の肉体を持つという設定や、時代考証を半ば無視した奇抜 な衣装、様々なギミックを施した独創的な武器、擬音（描き文字）に漢字を使用するなどの作風から、しばしば「ネオ時代劇」という宣伝文句が謳われている。」 wiki
とまぁこんな感じなわけですな。
彼女に全部貸してみたところ見事にはまったので、おそらく女の子でも好きな人は好きになると思う。ただ、作者の趣味でグロがあったりもするのでそこらへんは各人注意。まぁ俺はそのグロが好きなわけだけど。
後はやっぱり登場人物のキャラ立ちがしっかりしているのと、そのとてつもないまでの画力と構成力。ただ漫然とパラパラと読んでいても面白いけれど、コマ割りの見せ方とりわけカメラワーク的な部分に注目して読んでみると「どうしてこんな絵が書けるのか」と唸る事間違いなし。下の動画はそのとてつもなく上手い画がどう作られているのかがよくわかる動画。
他にも様々なマンガと大きく違うところはやはり主人公の卍の強さ。最初は弱くてものちのち誰よりも強くなるという少年マンガ的な部分が無く、最後の最後まで徹底して弱い。不死身という部分が無ければ第一話が最終話というレベル。
では、一番強いのは誰かというと敵のボス的なキャラなのかというとそれもまた違い、そのボスの女というのが他のマンガと違うところ。北斗の拳で言ったらユリアがあの筋骨隆々のラオウやケンシロウを遥かに凌ぐ強さを、
Zガンダムで言ったらファ・ユイリィがメタスに乗ってカミーユやクワトロ、シロッコにハマーンまでを難なく撃墜するようなもので。メインヒロインではないものの、そのキャラの強さや苦難に満ちた物語はヒロインと言っても過言ではない程。
と、諸手を挙げて大推薦をしているのではあるが、とても残念な部分としてはマンガとしてどうしても停滞をしてしまっている部分があること。14~20巻くらいまで続く不死解明編と言われる部がそれにあたるのだが、正直冗長気味。言ってみればこのブログみたいなもので、あまりにも長すぎてきっと途中で挫折した人は多いと思う。これはワンピースでいう空島あたりみたいなものか。
大局的に見ればこの部分は必要不可欠な部分ではあるし、しっかりと連続して読めば面白さがわかるのだがどうにもこうにも進みが遅すぎて、作品の評価を下げてしまった感は否めない。しかし、その反省を活かしてなのか21巻からの最終章はまったく非の打ちどころが無い内容になっていくからそれはそれでいいのかもしれないけれど。
と、ここまではこのマンガを知らない人に書いてみた訳だけれど、そんなの関係なく掘り下げた話。
本当に多種多様で際立ったキャラが跋扈するマンガでどのキャラも感情移入をして目移りするのだが、やはりここはとりわけ俺が好きなキャラを二人。
一人目。敵勢力である逸刀流の副将である阿葉山宗助。隻腕のおじいちゃんだが、またこの人がかっこいいのよ。このセリフだけでもビクンビクンしちゃうでしょ。
このおじいちゃん、あまり戦わない（実質1回）人ではあったのだがその漢を感じさせる部分と飄々としている部分に男として憧れる部分が多数。そのくせして自分の弟子達に
「今後 儂より先に死んでみろ！殺すぞ貴様ら！！」
なんて胸キュンなセリフまで。仲間思いという部分が個々の関係が薄いようにみえる逸刀流をしっかりと組織として成り立たせた。惜しむらくはもう少し色々な人と戦ってもらいたかったけれど。
登場人物のキャラ名にバンドの名前を入れたりする中でこの阿葉山さんはまさしくスウェーデンが生んだ奇跡のポップアーティストABBA。この絵ではいまいちわからないが着物の襟部分に書かれている模様のようなものは良く見るとABBAになっていたりする。
二人目。無骸流の剣士である尸良（しら）。
おそらく女性からは最も嫌われるキャラであり、また同性の男からもゲロっ気を催すような嫌われキャラ。どうして嫌われるのかを簡単に説明すると。
短髪・太陽柄の着物を着た剣士。16歳から金銭と引き換えに人を殺して生活していた。相手の四肢を切断し無抵抗状態にしてからの弄り殺しを好み、女を犯しながら刺殺するという手口で 性的快楽を得るなど、残虐非道な性格の男。刀身の背が相手をいたぶるための鋸刃になっている刀を愛用する。剣の腕自体も相当なもので、百琳の半年ほど後に 無骸流に入り、30人以上の逸刀流剣士を殺害。
wikiより
外道！まっこと外道なキャラですよ。こいつは。ピカレスクロマンなんてヌルい言葉では通用しない程。
ジョジョであれば「ヤッダーバァアアアアアァァァァアアアアア」ですっかりおなじみカビルンルンのチョコラータと同じ……いやそれ以上の外道。
だが、どうしてもこの危険極まりない男には魅力を感じてしまう。一切の遠慮や躊躇せず自分のやりたい事をその自身の力でもぎとりやってのける。そして絶望的な状況になったとしても怨む事を決して止めずそれを生きる力としてしぶとく食い下がる。その傍若無人且つ執念深さは見習わなければならないところかもしれないし、実際その全てを見習ったら実刑どころか死刑も確定もの。
当然尸良にも名言がある。またそのどれもがキャラをよく表しているんだ、これが。
無限の住人(24) (アフタヌーンKC)
「春までに殺す！春までに殺す！それまで愛し合ってろお前らぁぁ！！」
20巻。2回も言うくらいの気合い。いつまでにどうしたいのかを端的にそして強調して伝えるというのは実生活でも大切な事ですね。
「くっつきゃしねェよボケ 蟹じゃねェんだからよッ」
10巻。尸良と言えばこの言葉みたいな部分がある。腕を切り落とされた主人公卍がそれを拾いくっつける場面での言葉。当然蟹もつかない。
「首を切ったり胴を切ったりよォ テメェを生かしたままでオレ様何でもやりたい放題って事ォ！？」
10巻。切り落とした腕がつながった卍を見ての素敵な一言。
「他人を…恨むってのはよ…いいよな。こう…なんつうのえも云われぬ充実感があってよ」
11巻。暗く希望に満ちあふれた前向きなお言葉。
身内が斬られたってだけで
自分が被害者と信じて疑わねえ………
そのくせ、一番汚ねえ仕事は手前じゃできねえ……
そんな性質の悪い人間にはなるなよ!!
おめェは男なんだからよ
知らずに毒に染まるくらいなら
自分で毒をひっかぶって生きろ!!
それができなきゃいっそ腑抜けとして生きろ!!
ああ……それとな
己みてェな人間の云う事は信用するな
ゲッハハハハハハハハ……
25巻。ネタバレになるが勧善懲悪、身の回りの世話をしていた人間に対して言った尸良の最期の言葉。初登場からひたすらにブレることなき外道一本道で突き進み続けた尸良が最期の最期に良いことを言ってしまうというのは評価が分かれるところだろうが、だからこそこの言葉に重みが出てくるというもの。
外道の末路として山田邦子も驚きのやまだかってない死に方をする尸良の最期は常人では考えられないようなもので、この死に方を予想できる人は天才。さぁ、知らない人は想像してみよう♪
ちなみに尸良の外道っぷりを表すのが絵でも持っている刀。名前はホトソギ。相手に痛みを与える為に敢えて切れ味を落としてあるというもの。この刀には漢字があって「女陰削ぎ」と書く。SM好きの作者の趣味が全開。多分、作者も尸良が好きだからこそここまで長生きをさせて華々しく散らせたのだと思う。
他にもまだまだ好きなキャラがいるが書きすぎても不死解明編と同じになってしまうのでとりあえずここら辺で終わり。トークショーのブログを書くかどうかはまだわからないけれど、とりあえず興味がある人は明日（22日）発売の最終30巻も出る事だしマンガ喫茶にでも行って読破してみて。
無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)
そして無限の住人についてそしてたけのこについて一緒に熱く語りあおうぜ！
今回は前回の予告通りにマンガのお話を。
08年の「娘達への謝罪１」と「娘達への謝罪2」そして09年の「シスタージェネレーターと無限の住人２５巻」と何かとネタにさせてもらっているのが俺の大好きなマンガである無限の住人、そして作者の沙村広明である。
上記のブログにも何度となく書いているが、33歳のオッサンが唯一買い続けているマンガがこの無限の住人。
くあぁぁ！やっぱり27巻の表紙かっこいいなぁ！！ある意味ありきたりな絵でも構図と画力でここまでかっこよくできるなんて。ちなみにこの絵に出ている人達は全員敵勢力の人たち。どれだけキワモノが集まっているのかがよくわかる素晴らしいカット。
高校生の時（１８年前！！）に友達の家で「兄貴が買ってきたんだけれど、これ面白いよ」と勧められたのがこのマンガ。当時、ちょうど３巻が発売されたばかりで多感極まりなかった俺はもうどっぷりとはまってしまい、３３歳になった今もまだまだあの当時の気持ちが抜けきれない。
そんな無限の住人が1月発売のアフタヌーンで完結をした。驚きの19年間の連載。終わる終わる詐欺のようにずっと続いて欲しかったがやはり最終章と銘打ってしまった以上終わりは来るんだよね。自分の半生以上をこのマンガと共に歩んできたのかと思うととても感慨深い。
前述のブログにて「35巻くらいまでいくんじゃない？」みたいな予想をしていたのだが、26巻あたりからのスピード感が早く、来週発売される30巻で完結。
18年間も単行本を買い続けてきたのに、本誌（アフタヌーン）はただの1度も買った事のない俺ではあったが、最後という事もあり、
このように初めて買ってみたりもした。しかも発売日に。
このアフタヌーンにて今回の完結を記念して作者の沙村広明によるトークショーが行われるとあったので勢いそのままにチケットを購入。これは今週の土曜日に行ってくるさ！
ニコニコ動画でそのトークショーが生放送されるらしいので興味がある人は。
無限の住人について詳しく知らない人の為に説明をすると
「「剣道とは勝つことへの道」を標榜する剣客集団・逸刀流。彼らに両親を殺された少女・凜は仇討ちを遂げるため、不死の肉体を持つ男・万次に用心棒を依頼する」 wikiから
「江戸時代を舞台にした剣客アクション。人物造形・所作などが写実的な絵柄で描かれている一方、主人公が不死の肉体を持つという設定や、時代考証を半ば無視した奇抜 な衣装、様々なギミックを施した独創的な武器、擬音（描き文字）に漢字を使用するなどの作風から、しばしば「ネオ時代劇」という宣伝文句が謳われている。」 wiki
とまぁこんな感じなわけですな。
彼女に全部貸してみたところ見事にはまったので、おそらく女の子でも好きな人は好きになると思う。ただ、作者の趣味でグロがあったりもするのでそこらへんは各人注意。まぁ俺はそのグロが好きなわけだけど。
後はやっぱり登場人物のキャラ立ちがしっかりしているのと、そのとてつもないまでの画力と構成力。ただ漫然とパラパラと読んでいても面白いけれど、コマ割りの見せ方とりわけカメラワーク的な部分に注目して読んでみると「どうしてこんな絵が書けるのか」と唸る事間違いなし。下の動画はそのとてつもなく上手い画がどう作られているのかがよくわかる動画。
他にも様々なマンガと大きく違うところはやはり主人公の卍の強さ。最初は弱くてものちのち誰よりも強くなるという少年マンガ的な部分が無く、最後の最後まで徹底して弱い。不死身という部分が無ければ第一話が最終話というレベル。
では、一番強いのは誰かというと敵のボス的なキャラなのかというとそれもまた違い、そのボスの女というのが他のマンガと違うところ。北斗の拳で言ったらユリアがあの筋骨隆々のラオウやケンシロウを遥かに凌ぐ強さを、
と、諸手を挙げて大推薦をしているのではあるが、とても残念な部分としてはマンガとしてどうしても停滞をしてしまっている部分があること。14~20巻くらいまで続く不死解明編と言われる部がそれにあたるのだが、正直冗長気味。言ってみればこのブログみたいなもので、あまりにも長すぎてきっと途中で挫折した人は多いと思う。これはワンピースでいう空島あたりみたいなものか。
大局的に見ればこの部分は必要不可欠な部分ではあるし、しっかりと連続して読めば面白さがわかるのだがどうにもこうにも進みが遅すぎて、作品の評価を下げてしまった感は否めない。しかし、その反省を活かしてなのか21巻からの最終章はまったく非の打ちどころが無い内容になっていくからそれはそれでいいのかもしれないけれど。
と、ここまではこのマンガを知らない人に書いてみた訳だけれど、そんなの関係なく掘り下げた話。
本当に多種多様で際立ったキャラが跋扈するマンガでどのキャラも感情移入をして目移りするのだが、やはりここはとりわけ俺が好きなキャラを二人。
一人目。敵勢力である逸刀流の副将である阿葉山宗助。隻腕のおじいちゃんだが、またこの人がかっこいいのよ。このセリフだけでもビクンビクンしちゃうでしょ。
このおじいちゃん、あまり戦わない（実質1回）人ではあったのだがその漢を感じさせる部分と飄々としている部分に男として憧れる部分が多数。そのくせして自分の弟子達に
「今後 儂より先に死んでみろ！殺すぞ貴様ら！！」
なんて胸キュンなセリフまで。仲間思いという部分が個々の関係が薄いようにみえる逸刀流をしっかりと組織として成り立たせた。惜しむらくはもう少し色々な人と戦ってもらいたかったけれど。
登場人物のキャラ名にバンドの名前を入れたりする中でこの阿葉山さんはまさしくスウェーデンが生んだ奇跡のポップアーティストABBA。この絵ではいまいちわからないが着物の襟部分に書かれている模様のようなものは良く見るとABBAになっていたりする。
二人目。無骸流の剣士である尸良（しら）。
おそらく女性からは最も嫌われるキャラであり、また同性の男からもゲロっ気を催すような嫌われキャラ。どうして嫌われるのかを簡単に説明すると。
短髪・太陽柄の着物を着た剣士。16歳から金銭と引き換えに人を殺して生活していた。相手の四肢を切断し無抵抗状態にしてからの弄り殺しを好み、女を犯しながら刺殺するという手口で 性的快楽を得るなど、残虐非道な性格の男。刀身の背が相手をいたぶるための鋸刃になっている刀を愛用する。剣の腕自体も相当なもので、百琳の半年ほど後に 無骸流に入り、30人以上の逸刀流剣士を殺害。
wikiより
外道！まっこと外道なキャラですよ。こいつは。ピカレスクロマンなんてヌルい言葉では通用しない程。
ジョジョであれば「ヤッダーバァアアアアアァァァァアアアアア」ですっかりおなじみカビルンルンのチョコラータと同じ……いやそれ以上の外道。
だが、どうしてもこの危険極まりない男には魅力を感じてしまう。一切の遠慮や躊躇せず自分のやりたい事をその自身の力でもぎとりやってのける。そして絶望的な状況になったとしても怨む事を決して止めずそれを生きる力としてしぶとく食い下がる。その傍若無人且つ執念深さは見習わなければならないところかもしれないし、実際その全てを見習ったら実刑どころか死刑も確定もの。
当然尸良にも名言がある。またそのどれもがキャラをよく表しているんだ、これが。
無限の住人(24) (アフタヌーンKC)
「春までに殺す！春までに殺す！それまで愛し合ってろお前らぁぁ！！」
20巻。2回も言うくらいの気合い。いつまでにどうしたいのかを端的にそして強調して伝えるというのは実生活でも大切な事ですね。
「くっつきゃしねェよボケ 蟹じゃねェんだからよッ」
10巻。尸良と言えばこの言葉みたいな部分がある。腕を切り落とされた主人公卍がそれを拾いくっつける場面での言葉。当然蟹もつかない。
「首を切ったり胴を切ったりよォ テメェを生かしたままでオレ様何でもやりたい放題って事ォ！？」
10巻。切り落とした腕がつながった卍を見ての素敵な一言。
「他人を…恨むってのはよ…いいよな。こう…なんつうのえも云われぬ充実感があってよ」
11巻。暗く希望に満ちあふれた前向きなお言葉。
身内が斬られたってだけで
自分が被害者と信じて疑わねえ………
そのくせ、一番汚ねえ仕事は手前じゃできねえ……
そんな性質の悪い人間にはなるなよ!!
おめェは男なんだからよ
知らずに毒に染まるくらいなら
自分で毒をひっかぶって生きろ!!
それができなきゃいっそ腑抜けとして生きろ!!
ああ……それとな
己みてェな人間の云う事は信用するな
ゲッハハハハハハハハ……
25巻。ネタバレになるが勧善懲悪、身の回りの世話をしていた人間に対して言った尸良の最期の言葉。初登場からひたすらにブレることなき外道一本道で突き進み続けた尸良が最期の最期に良いことを言ってしまうというのは評価が分かれるところだろうが、だからこそこの言葉に重みが出てくるというもの。
外道の末路として山田邦子も驚きのやまだかってない死に方をする尸良の最期は常人では考えられないようなもので、この死に方を予想できる人は天才。さぁ、知らない人は想像してみよう♪
ちなみに尸良の外道っぷりを表すのが絵でも持っている刀。名前はホトソギ。相手に痛みを与える為に敢えて切れ味を落としてあるというもの。この刀には漢字があって「女陰削ぎ」と書く。SM好きの作者の趣味が全開。多分、作者も尸良が好きだからこそここまで長生きをさせて華々しく散らせたのだと思う。
他にもまだまだ好きなキャラがいるが書きすぎても不死解明編と同じになってしまうのでとりあえずここら辺で終わり。トークショーのブログを書くかどうかはまだわからないけれど、とりあえず興味がある人は明日（22日）発売の最終30巻も出る事だしマンガ喫茶にでも行って読破してみて。
無限の住人(30) <完> (アフタヌーンKC)
そして無限の住人についてそしてたけのこについて一緒に熱く語りあおうぜ！
2013年02月12日
マイブラ！マイブラ！My Bloody Valentineですよ！
音楽を聞いて金玉が揺れるってわかるかな？比喩的な表現じゃなく、本当に金玉が揺れるの。
去年の6月にチケットが発売されるやいなや即日完売。俺も友人のおかげでようやくチケットを取る事ができたマイブラのライブがようやくにして行われたぜ！
約8カ月もの間、あんな薄っぺらい紙を後生大事に神棚に置いて毎日祈りをささげる位に大事にしていたのだが、いざその日が近づくと何だか寂しくもなってきたりするもので。
しかもこのツアーに合わせてなのだろうが、突如として22年ぶりとなる新しいアルバム「ｍｂｖ」を発表。91年のラブレスから時間が経った事をまるで感じさせないあの当時から全く変わっていないその音がマイブラがそこで止まってしまったと思うか、意図的にそれを突き詰めて作ったのかは各自の判断によるところが大きいかと思うが、最早アルバムが出る事は無いと思っていただけに出した事自体が奇跡のようなものでこれはイイ悪いうんぬんではなく素直にシューゲイザーの神様の新曲として楽しむものだと思う。
今更俺がどれくらいマイブラが好きだったのかを多く語るのも面倒なので、過去を振り返るつもりで2005年に書いたブログや08年のフジロックブログでも読んでみたらいいのではないのでしょうか！！
2月7日 ツアー1日目。
グッズ売り場は長い蛇の列。俺の前に並んでいたやたらオーラというか文芸人チックな雰囲気を出している人がいたがよく見たら小説「グランドフィナーレ」の著者阿部和重氏だった。もしかしたらそうかも……程度に思っていたのだが、近くの人が「阿部先生ですよね？」「ああ、はい」という会話があったので間違いはないかと。すでにパンダをかぶっていたのでミーハーな真似はできず、更にはこの列の雰囲気だとライブ自体に間に合わない可能性もあると判断し特にアクションを起こす事もせずにグッズ売り場を離れる。
うひゃひゃ！浮かれるパンダに周りは思った以上に冷たい瞳。
入場もスムーズに行っていないようでライブの開始時間自体が押す。客層はやはりマイブラという事だけあって年齢層は高め。ビッグビーチには無くソナーにはあるインテリな雰囲気がそこはかとなく感じられる。だが、思った以上に女性が多い事に驚き。
そんなにシューゲイザーって女性人気高かったのか。下ばっか向いて鳴らす音楽、下ばっか向いて聞く音楽なのに意外だ。
今回のライブで注目を浴びているのがコレ。
何だかわかる？ピッコロ大魔王みたいな色をしているけれどこれは耳栓。
音楽を聞きに行っているのに耳栓。映画を観に行っているのにアイマスクみたいな。これはマイブラだからこその配慮。轟音ライブであることが前もって想定されていて、最後にはあのノイズがあるからだろうけれどこの試みは大きい音が苦手な人にはありがたいのかも。でも、実際にしている人ってあんまりいなかったんじゃないのかな。
ステージ右側のスピーカーの前で轟音を浴びようと待機していると、予定の7時を15分くらい過ぎた頃、ついにマイブラ登場。
フジロックの時と同じ「I only said」からスタート！何度聞いても泣けてくるぜビリンダのあの声！ケビンのあのギター音！そしてコルムとデビーが震わせるスピーカーのこの振動！
そして、コレがこの日のセットリストの分！コレが前の大阪のセットリストの分！コレが次の日のセットリストの分！コレが追加公演分だぁぁあぁ！
01. I Only Said（ラヴレス）
02. When You Sleep（ラヴレス）
03. New You（m b v）
04. You Never Should（イズント・エニシング）
05. Honey Power（EP's 1988-1991）
06. Cigarette in Your Bed（EP's 1988-1991）
07. Come In Alone（ラヴレス）
08. Only Shallow（ラヴレス）
09. Thorn（EP's 1988-1991）
10. Nothing Much To Lose（イズント・エニシング）
11.To Hear Knows When（ラヴレス）
12. Slow（EP's 1988-1991）
13. Soon（ラヴレス）
14. Feed Me With Your Kiss（イズント・エニシング）
15. You Made Me Realise（EP's 1988-1991）
フジロックの時とあまり違いがないセットリストであると同時に全ての公演をこれでやり通すというその心意気は決して怠慢とかではなく最高のライブにする為の選曲であるという自信の表れなのだろう。
しかも満を持しての「ｍｂｖ」からはまさかの一曲のみ。個人的には「ｍｂｖ」で一番好きな曲である「wonder２」をやって欲しかったところ。この曲なんてライブでやったら「ブッ飛びぃぃぃっぃぃぃぃぃ！！」と貴乃花の元彼女なんかは言うんじゃないかと思われるんだが。
さて、ライブの方は新曲の「New You」でボーカルのビリンダがうまくタイミングを取れずに何回か演奏をストップしたり「Come In Alone」で何度かケビンが演奏を止め音の調整をしたりと何だか不穏な空気というか緊張感に包まれる場内。下手したら某兄弟バンドやケビンがちょっとだけ在籍していた原始の叫びみたいに途中退場とかもあるんじゃないかと思ってたよ。
Come In Aloneの時なんかはその音の違いがいまいちわからないレベルではあったのだが、そこを修正する程にこのライブへの意気込みというか気合いの入れ方が感じられた。フジではこのような事が無かっただけにむしろレアな経験ができたのかと。
フジロックでの経験があるだけにその轟音やノイズに驚きはしないが、こうやって2度目のマイブラ経験をしていて気がついた事がある。どうしても歪みまくったギターノイズが前に出てくるのは当然だが、実はかなりドラムがイイ音を出している。スピーカーの震えの大半はその力強いバスドラから放たれ、轟音のゆらぎの中からピシャリとリズムを束ねるクラッシュとハイハットの音が見事に一曲一曲を引き締めている。
ベースも「soon」の最後の時のあの不穏なラインがギターの音に負けずにしっかりと鳴らされている。いやはややっぱり凄いバンドなわけですよ。どうしてあれだけの演奏ができるのに何十年も沈黙をしていたのか。
そうこうしている間に遂に「You Made Me Realise」が。観客はみなわかっているかのように盛り上がる。そして始まるあのフィードバックノイズ！
いつ終わるかもわからないような轟音爆音。こればっかりは実際に体験してみないとわからないだろうが、強いて言えば電車がトンネルに入った瞬間の音をボリューム最大のイヤホンで聞いているような感覚だろうか。小さい子供とかが聞いたら泣きそうなくらいの超爆音。
スピーカー前にいた事もあってその音圧たるやフジロックのそれよりも凄まじく、着ている服は上も下も全て細かく震え、少し服と身体に空間を作るとパンツまでもが震え、挙句青山家の子孫を残すべく今も鎮座する精巣までもが軽く震えている。ブリーフだったらきっとものすごい震えを起こしていたことだろう。
そのノイズの波に飲まれ、目をつぶれば完全にそこは宇宙遊泳。ギターのノイズの中でドラムの音が単調とも思われるその音楽とも言えない音楽にメリハリをつける。あああああああ、ヨダレが……ヨダレが垂れてくるぅぅぅぅ！！
五感全てを失うようなもしくは五感全てが研ぎ澄まされるような渾然一体となったその音の波は18分もの間続く。ああああああ、いつまでもこの音の中にいたい目が覚めたらどこか別の次元にいたい。そんな願いが頂点に達しようとすると、よく響くハイハットの音が入り再び曲へ戻りフィナーレへ。
ノイズビットの影響からかメンバーが去って行く時にみな拍手をしたりするも、他のバンドのライブに比べたら少ない。それもそのはず。あんな身体全身が震えるようなノイズを20分近くも浴びていたら軽い人事不詳になるのも当然でしょうに。
実際に音としてはどんなノイズなのかが気になる人はこの動画の1：40〜2：20秒までを聞いてもらえればいいかと。この部分が20分ですよ。凄さがわかると思うよ。
そんなライブを見れた事に感動して勇次郎ばりの構えで感動を表すパンダ。
この時点で10日の追加公演に関しては一緒に行く予定のダボシャツ君からは「ごめんなさい。10日のチケットを無くしました」と言われていたので全力で燃え尽きてやったぜ。
そして2日後の9日。「明日のチケットありました」との吉報にノイズを浴びたような震えを起こして喜ぶ俺。1週間に2度もマイブラが生で楽しめるなんて！！
じゃじゃーん！マイブラ2回目〜！！
前回の距離感にもめげずに再びパンダ登場♪グッズ売り場はガラガラ。と言う事はもしかしたらこの追加公演に来ているお客さんのほとんどが1〜2日目に参加していた人だったりするんじゃないのだろうか。
この日も入場に手間取っていたようでスタートが若干遅れる。1日目でも思っていた事だがドリンク引換券なんとかならないのかね。あれだけの列を待っている間にライブ始まっちゃうよ。
先にも書いたようにセットとしては同じなのだが、やはり最終日ということもあり慣れてきたのか初日のような演奏のやり直しなどは無く全体的にかなりスマートな感じに。一瞬「あれ？セットが変わった？」と思われるようなアレンジもあったりと曲は全く同じなのに1日目とはまた違う様子を見せてくれたライブだった。
何度見ても何度聞いてもその音が生み出す力は飽きることなく俺を夢中にさせる。下を向き目をつぶり音にだけ集中すれば普段では見れないものが見えてくる。時間の感覚が完全に無くなっていくような感覚。やっぱり好き過ぎて死ねるぜ、マイブラ。
この日は若干右スピーカーから離れていたものの、やはり金玉揺れは健在。ビリンダはほとんど見えなかったがその分ケビンを拝む事に終始できた。アゲハなので2階席で座りながらどろりぃぃぃんと見るのも良かったがやはりマイブラであるのならばスピーカー近くで音を浴びなくちゃいかんでしょ。
最後のYou Made Me Realiseのノイズビットは何度浴びてもその度新しい何かが見えてくる。この日はビールが入っていた事もあって魔封波に吸い込まれるピッコロ大魔王のようにスピーカーに吸い込まれていきそうになったところを女の人にぶち当たって平謝り。
5月に行われるTOKYO ROCKSで再びマイブラが出るのだが、野外という事もあるのできっと今回のような震えを間近で味わうのは難しいだろう。しかし、それでもこのツアーが終了したらそれこそもう2度と日本には来ない可能性も決して低くはないマイブラなだけに見に行きたいところだが……。
スターフェスやら岩盤のヴィタリックやらビッグビーチやら俺の数年ぶりのDJやら色々とありそうでどうしたものかと悩んでいるところなのである。
余談だが、この10日のライブのチケットを取ってくれたダボシャツ君は08年のフジロックに参加していた時はマイブラに詳しくなく別のバンドを観ていたらしい。
その後、俺のブログ（最初に貼ったやつ）を読み、それをきっかけにマイブラにはまり今回の来日のチケットを買ったと。ああ、ブログを書いてきて良かった！ダボシャツ君、改めてありがとう！
最後にこの前ツイートした俺がマイブラの中でも特に好きな一曲を。
「Map Ref 4in93w」これはブートレグでしかCD化されていないカバー曲なんだけれど、もうマイブラのオリジナル曲でもいいんじゃないかっていうくらいに素敵な曲。10数年前、このブートレグ探すのに相当歩き回ったっけなぁ。
さて、次回も再びマニアックなお話。とあるマンガの話でも。
去年の6月にチケットが発売されるやいなや即日完売。俺も友人のおかげでようやくチケットを取る事ができたマイブラのライブがようやくにして行われたぜ！
約8カ月もの間、あんな薄っぺらい紙を後生大事に神棚に置いて毎日祈りをささげる位に大事にしていたのだが、いざその日が近づくと何だか寂しくもなってきたりするもので。
しかもこのツアーに合わせてなのだろうが、突如として22年ぶりとなる新しいアルバム「ｍｂｖ」を発表。91年のラブレスから時間が経った事をまるで感じさせないあの当時から全く変わっていないその音がマイブラがそこで止まってしまったと思うか、意図的にそれを突き詰めて作ったのかは各自の判断によるところが大きいかと思うが、最早アルバムが出る事は無いと思っていただけに出した事自体が奇跡のようなものでこれはイイ悪いうんぬんではなく素直にシューゲイザーの神様の新曲として楽しむものだと思う。
今更俺がどれくらいマイブラが好きだったのかを多く語るのも面倒なので、過去を振り返るつもりで2005年に書いたブログや08年のフジロックブログでも読んでみたらいいのではないのでしょうか！！
2月7日 ツアー1日目。
グッズ売り場は長い蛇の列。俺の前に並んでいたやたらオーラというか文芸人チックな雰囲気を出している人がいたがよく見たら小説「グランドフィナーレ」の著者阿部和重氏だった。もしかしたらそうかも……程度に思っていたのだが、近くの人が「阿部先生ですよね？」「ああ、はい」という会話があったので間違いはないかと。すでにパンダをかぶっていたのでミーハーな真似はできず、更にはこの列の雰囲気だとライブ自体に間に合わない可能性もあると判断し特にアクションを起こす事もせずにグッズ売り場を離れる。
うひゃひゃ！浮かれるパンダに周りは思った以上に冷たい瞳。
入場もスムーズに行っていないようでライブの開始時間自体が押す。客層はやはりマイブラという事だけあって年齢層は高め。ビッグビーチには無くソナーにはあるインテリな雰囲気がそこはかとなく感じられる。だが、思った以上に女性が多い事に驚き。
そんなにシューゲイザーって女性人気高かったのか。下ばっか向いて鳴らす音楽、下ばっか向いて聞く音楽なのに意外だ。
今回のライブで注目を浴びているのがコレ。
何だかわかる？ピッコロ大魔王みたいな色をしているけれどこれは耳栓。
音楽を聞きに行っているのに耳栓。映画を観に行っているのにアイマスクみたいな。これはマイブラだからこその配慮。轟音ライブであることが前もって想定されていて、最後にはあのノイズがあるからだろうけれどこの試みは大きい音が苦手な人にはありがたいのかも。でも、実際にしている人ってあんまりいなかったんじゃないのかな。
ステージ右側のスピーカーの前で轟音を浴びようと待機していると、予定の7時を15分くらい過ぎた頃、ついにマイブラ登場。
フジロックの時と同じ「I only said」からスタート！何度聞いても泣けてくるぜビリンダのあの声！ケビンのあのギター音！そしてコルムとデビーが震わせるスピーカーのこの振動！
そして、コレがこの日のセットリストの分！コレが前の大阪のセットリストの分！コレが次の日のセットリストの分！コレが追加公演分だぁぁあぁ！
01. I Only Said（ラヴレス）
02. When You Sleep（ラヴレス）
03. New You（m b v）
04. You Never Should（イズント・エニシング）
05. Honey Power（EP's 1988-1991）
06. Cigarette in Your Bed（EP's 1988-1991）
07. Come In Alone（ラヴレス）
08. Only Shallow（ラヴレス）
09. Thorn（EP's 1988-1991）
10. Nothing Much To Lose（イズント・エニシング）
11.To Hear Knows When（ラヴレス）
12. Slow（EP's 1988-1991）
13. Soon（ラヴレス）
14. Feed Me With Your Kiss（イズント・エニシング）
15. You Made Me Realise（EP's 1988-1991）
フジロックの時とあまり違いがないセットリストであると同時に全ての公演をこれでやり通すというその心意気は決して怠慢とかではなく最高のライブにする為の選曲であるという自信の表れなのだろう。
しかも満を持しての「ｍｂｖ」からはまさかの一曲のみ。個人的には「ｍｂｖ」で一番好きな曲である「wonder２」をやって欲しかったところ。この曲なんてライブでやったら「ブッ飛びぃぃぃっぃぃぃぃぃ！！」と貴乃花の元彼女なんかは言うんじゃないかと思われるんだが。
さて、ライブの方は新曲の「New You」でボーカルのビリンダがうまくタイミングを取れずに何回か演奏をストップしたり「Come In Alone」で何度かケビンが演奏を止め音の調整をしたりと何だか不穏な空気というか緊張感に包まれる場内。下手したら某兄弟バンドやケビンがちょっとだけ在籍していた原始の叫びみたいに途中退場とかもあるんじゃないかと思ってたよ。
Come In Aloneの時なんかはその音の違いがいまいちわからないレベルではあったのだが、そこを修正する程にこのライブへの意気込みというか気合いの入れ方が感じられた。フジではこのような事が無かっただけにむしろレアな経験ができたのかと。
フジロックでの経験があるだけにその轟音やノイズに驚きはしないが、こうやって2度目のマイブラ経験をしていて気がついた事がある。どうしても歪みまくったギターノイズが前に出てくるのは当然だが、実はかなりドラムがイイ音を出している。スピーカーの震えの大半はその力強いバスドラから放たれ、轟音のゆらぎの中からピシャリとリズムを束ねるクラッシュとハイハットの音が見事に一曲一曲を引き締めている。
ベースも「soon」の最後の時のあの不穏なラインがギターの音に負けずにしっかりと鳴らされている。いやはややっぱり凄いバンドなわけですよ。どうしてあれだけの演奏ができるのに何十年も沈黙をしていたのか。
そうこうしている間に遂に「You Made Me Realise」が。観客はみなわかっているかのように盛り上がる。そして始まるあのフィードバックノイズ！
いつ終わるかもわからないような轟音爆音。こればっかりは実際に体験してみないとわからないだろうが、強いて言えば電車がトンネルに入った瞬間の音をボリューム最大のイヤホンで聞いているような感覚だろうか。小さい子供とかが聞いたら泣きそうなくらいの超爆音。
スピーカー前にいた事もあってその音圧たるやフジロックのそれよりも凄まじく、着ている服は上も下も全て細かく震え、少し服と身体に空間を作るとパンツまでもが震え、挙句青山家の子孫を残すべく今も鎮座する精巣までもが軽く震えている。ブリーフだったらきっとものすごい震えを起こしていたことだろう。
そのノイズの波に飲まれ、目をつぶれば完全にそこは宇宙遊泳。ギターのノイズの中でドラムの音が単調とも思われるその音楽とも言えない音楽にメリハリをつける。あああああああ、ヨダレが……ヨダレが垂れてくるぅぅぅぅ！！
五感全てを失うようなもしくは五感全てが研ぎ澄まされるような渾然一体となったその音の波は18分もの間続く。ああああああ、いつまでもこの音の中にいたい目が覚めたらどこか別の次元にいたい。そんな願いが頂点に達しようとすると、よく響くハイハットの音が入り再び曲へ戻りフィナーレへ。
ノイズビットの影響からかメンバーが去って行く時にみな拍手をしたりするも、他のバンドのライブに比べたら少ない。それもそのはず。あんな身体全身が震えるようなノイズを20分近くも浴びていたら軽い人事不詳になるのも当然でしょうに。
実際に音としてはどんなノイズなのかが気になる人はこの動画の1：40〜2：20秒までを聞いてもらえればいいかと。この部分が20分ですよ。凄さがわかると思うよ。
そんなライブを見れた事に感動して勇次郎ばりの構えで感動を表すパンダ。
この時点で10日の追加公演に関しては一緒に行く予定のダボシャツ君からは「ごめんなさい。10日のチケットを無くしました」と言われていたので全力で燃え尽きてやったぜ。
そして2日後の9日。「明日のチケットありました」との吉報にノイズを浴びたような震えを起こして喜ぶ俺。1週間に2度もマイブラが生で楽しめるなんて！！
じゃじゃーん！マイブラ2回目〜！！
前回の距離感にもめげずに再びパンダ登場♪グッズ売り場はガラガラ。と言う事はもしかしたらこの追加公演に来ているお客さんのほとんどが1〜2日目に参加していた人だったりするんじゃないのだろうか。
この日も入場に手間取っていたようでスタートが若干遅れる。1日目でも思っていた事だがドリンク引換券なんとかならないのかね。あれだけの列を待っている間にライブ始まっちゃうよ。
先にも書いたようにセットとしては同じなのだが、やはり最終日ということもあり慣れてきたのか初日のような演奏のやり直しなどは無く全体的にかなりスマートな感じに。一瞬「あれ？セットが変わった？」と思われるようなアレンジもあったりと曲は全く同じなのに1日目とはまた違う様子を見せてくれたライブだった。
何度見ても何度聞いてもその音が生み出す力は飽きることなく俺を夢中にさせる。下を向き目をつぶり音にだけ集中すれば普段では見れないものが見えてくる。時間の感覚が完全に無くなっていくような感覚。やっぱり好き過ぎて死ねるぜ、マイブラ。
この日は若干右スピーカーから離れていたものの、やはり金玉揺れは健在。ビリンダはほとんど見えなかったがその分ケビンを拝む事に終始できた。アゲハなので2階席で座りながらどろりぃぃぃんと見るのも良かったがやはりマイブラであるのならばスピーカー近くで音を浴びなくちゃいかんでしょ。
最後のYou Made Me Realiseのノイズビットは何度浴びてもその度新しい何かが見えてくる。この日はビールが入っていた事もあって魔封波に吸い込まれるピッコロ大魔王のようにスピーカーに吸い込まれていきそうになったところを女の人にぶち当たって平謝り。
5月に行われるTOKYO ROCKSで再びマイブラが出るのだが、野外という事もあるのできっと今回のような震えを間近で味わうのは難しいだろう。しかし、それでもこのツアーが終了したらそれこそもう2度と日本には来ない可能性も決して低くはないマイブラなだけに見に行きたいところだが……。
スターフェスやら岩盤のヴィタリックやらビッグビーチやら俺の数年ぶりのDJやら色々とありそうでどうしたものかと悩んでいるところなのである。
余談だが、この10日のライブのチケットを取ってくれたダボシャツ君は08年のフジロックに参加していた時はマイブラに詳しくなく別のバンドを観ていたらしい。
その後、俺のブログ（最初に貼ったやつ）を読み、それをきっかけにマイブラにはまり今回の来日のチケットを買ったと。ああ、ブログを書いてきて良かった！ダボシャツ君、改めてありがとう！
最後にこの前ツイートした俺がマイブラの中でも特に好きな一曲を。
「Map Ref 4in93w」これはブートレグでしかCD化されていないカバー曲なんだけれど、もうマイブラのオリジナル曲でもいいんじゃないかっていうくらいに素敵な曲。10数年前、このブートレグ探すのに相当歩き回ったっけなぁ。
さて、次回も再びマニアックなお話。とあるマンガの話でも。
2013年02月10日
メガネ雑炊
へい、知ってるかい？メガネ雑炊って。
え？知らないの？バカだな貴様は。貴様はバカだな。雑炊メガネなら知ってるって？いや、そりゃまずいだろう。こんな場でそんな発言をするっていうのがどういう意味を持つのか知らない君ではあるまいに。そう。そうなんだよ。メガネ雑炊なんだってば。
紐解けば古くは中世ヨーロッパ時代の由緒正しき王族のみが調理、食す事が許されていたであろうメガネ雑炊。1度食べればレーシック手術と同等の視力回復が。2度食べれば大腿二頭筋から下腿三頭筋まで痙攣しもんどりうち、3度食べた日にはハイポジとメタルの違いがハッキリとわかるくらいの聴力を手にするとまで言われ、五胡十六国の始まりに起因する八王の乱はこのメガネ雑炊を争っての事だった。ってアウターゾーンに書いてあったよね？あれ？違ったっけ？あ、もしかしたらマインドアサシンだったっけか。
ま、そんな事はどうでもいいか。この前、フジロック飲み会があって20人以上の人がいたんだけれど、なんだかんだで俺（パンダ）を知ってくれている人が多くて驚いたわけだ。もちろん、パンダマスクは知っていても青山竜を知らない人からしたら「おいおい、あのパンダの中の人ってあんなショボイやつなんか」と驚いた人はきっと40人はいただろうね。そんなん言われてもこの質素な顔と粘着質の会話は三つ子の魂ワンハンドレッドだから仕方が無いわいな。
俺が遅れて行ったということもあって料理はもう終わりの時間。鍋という遊び人が既にレベル２０を超え、雑炊と言う名の賢者にジョブチェンジをしようとしている真っ最中。その中で飲んでいたメンバーの一人が言うんだよ。
「パンダ！そのメガネ！メガネを雑炊に入れようよ！メガネ雑炊だよ！」
まったく酒が入っているってのは恐ろしいものだよ。何気ない提案があの闇から闇へ伝えられてきたメガネ雑炊をこの平和そのものの平成の世に復活させようという悪の一言になるわけだからね。ターゲットにされたのは前回のブログで書いたあのメガネ。俺は視力はそんなに悪くないから食べる必要もないし、痙攣もしたくない。それに今更カセットテープの音質がわかりたいとも思わないわけだ。
それにすぐそばにいる彼女からの誕生日プレゼントを雑炊の中に入れるなんてその気持ちを踏みにじりその上で排便をするような狂気な真似をするほど俺のハートはぶっ壊れちゃいやしないんだぜ？
わあ！美味しそうなメガネ雑炊！
秒数にして1~2秒の間ではあったが、ドイツ産のメガネからはジャーマンメタルな過激この上ないダシが出て、ジャーマンテクノのミニマリズムなクセになる香りがATARIに充満するね。
求められると断れない、面白いネタになれば身を切って、その場が盛り上がるのならばどこまでも。どこぞの股のゆるい女よりも意志薄弱な自分は酒の勢いもあってもうまともがわからないわけだ。
みんなメガネ雑炊に満足して食べていて俺も安心して食べているんだけれど、そのうちの一人の姿がちょっと動くと見えるんだよね。
今まで見た事もないような冷たい目をした彼女の顔が……(*ﾟ▽ﾟ*)
付き合い始めて早2年と9カ月経つんだけれど、数々の俺の蛮行に対して呆れはすれど怒るという事はしてこなかった女。「こいつぁ喜怒哀楽の怒が病的なレベルで欠如しているんだなぁ」と思っていたその彼女に近づこうと一歩踏み出しただけで「こいつぁヤベェ」と俺の本能の赤色灯が激しく回転するんだわ。
仕事でのミスや何か悪い事をした時に報告をしに行く時のあの底なし沼を歩くような気と足の重さと同じよ、同じ。
その黒く重いオーラのカーテンをさ、やっと乗り越えて隣に来てみたらほぉらやっぱり怒ってるんだ。しかも相当ね。こんなに不機嫌なのは初めてでございやんした。いや、確かにお怒りごもっとも。高い金を払って買ったダテメガネを雑炊に入れられてご機嫌になる人間がいるとしたらそれは人間を超越した何か別のイキモノに違いないでしょ。
やっぱりメガネ雑炊は他人のものでやるに限るね♪
さて、明後日あたりは22年ぶりにアルバムを出してライブまでやっちゃったマイブラの日記かな。
え？知らないの？バカだな貴様は。貴様はバカだな。雑炊メガネなら知ってるって？いや、そりゃまずいだろう。こんな場でそんな発言をするっていうのがどういう意味を持つのか知らない君ではあるまいに。そう。そうなんだよ。メガネ雑炊なんだってば。
紐解けば古くは中世ヨーロッパ時代の由緒正しき王族のみが調理、食す事が許されていたであろうメガネ雑炊。1度食べればレーシック手術と同等の視力回復が。2度食べれば大腿二頭筋から下腿三頭筋まで痙攣しもんどりうち、3度食べた日にはハイポジとメタルの違いがハッキリとわかるくらいの聴力を手にするとまで言われ、五胡十六国の始まりに起因する八王の乱はこのメガネ雑炊を争っての事だった。ってアウターゾーンに書いてあったよね？あれ？違ったっけ？あ、もしかしたらマインドアサシンだったっけか。
ま、そんな事はどうでもいいか。この前、フジロック飲み会があって20人以上の人がいたんだけれど、なんだかんだで俺（パンダ）を知ってくれている人が多くて驚いたわけだ。もちろん、パンダマスクは知っていても青山竜を知らない人からしたら「おいおい、あのパンダの中の人ってあんなショボイやつなんか」と驚いた人はきっと40人はいただろうね。そんなん言われてもこの質素な顔と粘着質の会話は三つ子の魂ワンハンドレッドだから仕方が無いわいな。
俺が遅れて行ったということもあって料理はもう終わりの時間。鍋という遊び人が既にレベル２０を超え、雑炊と言う名の賢者にジョブチェンジをしようとしている真っ最中。その中で飲んでいたメンバーの一人が言うんだよ。
「パンダ！そのメガネ！メガネを雑炊に入れようよ！メガネ雑炊だよ！」
まったく酒が入っているってのは恐ろしいものだよ。何気ない提案があの闇から闇へ伝えられてきたメガネ雑炊をこの平和そのものの平成の世に復活させようという悪の一言になるわけだからね。ターゲットにされたのは前回のブログで書いたあのメガネ。俺は視力はそんなに悪くないから食べる必要もないし、痙攣もしたくない。それに今更カセットテープの音質がわかりたいとも思わないわけだ。
それにすぐそばにいる彼女からの誕生日プレゼントを雑炊の中に入れるなんてその気持ちを踏みにじりその上で排便をするような狂気な真似をするほど俺のハートはぶっ壊れちゃいやしないんだぜ？
わあ！美味しそうなメガネ雑炊！
秒数にして1~2秒の間ではあったが、ドイツ産のメガネからはジャーマンメタルな過激この上ないダシが出て、ジャーマンテクノのミニマリズムなクセになる香りがATARIに充満するね。
求められると断れない、面白いネタになれば身を切って、その場が盛り上がるのならばどこまでも。どこぞの股のゆるい女よりも意志薄弱な自分は酒の勢いもあってもうまともがわからないわけだ。
みんなメガネ雑炊に満足して食べていて俺も安心して食べているんだけれど、そのうちの一人の姿がちょっと動くと見えるんだよね。
今まで見た事もないような冷たい目をした彼女の顔が……(*ﾟ▽ﾟ*)
付き合い始めて早2年と9カ月経つんだけれど、数々の俺の蛮行に対して呆れはすれど怒るという事はしてこなかった女。「こいつぁ喜怒哀楽の怒が病的なレベルで欠如しているんだなぁ」と思っていたその彼女に近づこうと一歩踏み出しただけで「こいつぁヤベェ」と俺の本能の赤色灯が激しく回転するんだわ。
仕事でのミスや何か悪い事をした時に報告をしに行く時のあの底なし沼を歩くような気と足の重さと同じよ、同じ。
その黒く重いオーラのカーテンをさ、やっと乗り越えて隣に来てみたらほぉらやっぱり怒ってるんだ。しかも相当ね。こんなに不機嫌なのは初めてでございやんした。いや、確かにお怒りごもっとも。高い金を払って買ったダテメガネを雑炊に入れられてご機嫌になる人間がいるとしたらそれは人間を超越した何か別のイキモノに違いないでしょ。
やっぱりメガネ雑炊は他人のものでやるに限るね♪
さて、明後日あたりは22年ぶりにアルバムを出してライブまでやっちゃったマイブラの日記かな。
