当ブログの目的はそもそも「日頃勉強して考えたことを思うがままに記録していくこと」でした(何だかこの間と微妙に違わないか、と思われた方は当ブログをよくご覧になってますね。確かに今日のこの一文に合わせて微妙に変えました。)。
今回は久々にそれらしいことを書いてみたいと思います。

前口上ですがあくまでも私個人の解釈です。例の如く間違えている可能性も少なからずございます。

モデリングの授業で習ったこと・考えたこと


この授業で言う「モデリング」とはかなり広い意味のモデリングでして、先生がおっしゃるには次の3つに分類されます。

1.概念・測定モデル

2.記述モデル

3.因果関係モデル

 それぞれを次のように解釈しこんな例を考えてみました。
1.概念・測定モデル:「既に分かっているもの」を単純化するための「名付け」のようなもの
 なので例えば、「マウスの右側のボタンをクリックした時に出るアレ」をいちいち「マウスの右側のボタンをクリックした時に出るアレ」と呼ぶのは面倒なので単純化して「右クリックメニュー」と呼ぶことにする。


なぜこんなへんてこりんな例にしたのかと申しますと、この例に関してさらに興味深い話を思いついたからです。詳しくは次回です。

追記:時間が経ちすぎたため忘れてしまいました。あしからず。

2.記述モデル:「まだよく分かっていないもの」を、代わりの何か単純なもので構成する。
 例えば家を作る時、「まだよく分かっていない」家は、とりあえず代わりの縮小した材料で、模型を作ってみる(そもそも「モデル」には「模型」と言う意味がございました)。

この例についてはもっと面白いものを模索中です。

3.因果関係モデル:因果関係を単純化する
 例えば野球で「今日の試合で負けたのは9回裏のあいつのエラーのせいだ」と考えたり、「あの大学に落ちたのは国語で大失敗したからだ」などと考えること。
授業で習ったときは社会現象を説明する際に用いる例を習いましたが、あえてこんな身近な例を考えてみました。
肝心なのは社会現象であろうと身近な出来事であろうと、物事の原因(や影響)はいつも複雑に絡み合っているという点です。
「あいつのエラーのせいで試合に負けた」とは言っても、一つぐらいエラーがあっても楽に勝てるほどの点差をつけていなかった打線全体のせいかもしれませんし、国語の大失敗を埋められるほど他の教科で大きな点をとれなかったからかもしれません
両方の例において、どちらの考え方であろうと結局は、想像以上に複雑で掴みきれない因果関係を「単純化」しているに過ぎないのです。

適切な単純化のための「モデリング」


 さて、前回の節ではご覧の通り、何度も「単純化(またはそれに類似するもの)」と言う言葉を用い、それぞれを太字に致しました。
そこから推測できるように、モデリングとは簡単に言うと、扱いのよい形の情報(もしくは物)に単純化することなのです。
そして上記の例からお分かりの通り、私たちはほとんど無意識のうちにモデリングを行っています。
 ところがそれらは、常に適切に行われている訳ではありません。
先程の野球の例の如く、エラーをした選手一人を敗因にすればチームの士気に悪影響を及ぼすかもしれませんし、また打線全体の責任にするという単純化は乱暴かもしれません。
先入観に捕われて簡潔過ぎるモデルを作ってしまうことはしばしばあるでしょう。
 究極にはモデルは所詮模型(偽物)に過ぎず、万能な「単純化」というのは存在しないのですが、目的毎に適切な模型はあります(言葉を定義する時と一緒ですね)。
 私がモデリングの授業を通じて習うのは、社会科学のためのモデリングです。
これからもこの授業の中で、今後の勉強に生かせるようモデリングを学び、またこのブログに少しでもその成果を残せたら、と思っております。