昨日開催された「新小牧図書館建設審議会」が教育長宛に提出された
「答申」について新聞各紙は以下のように報じました。

~中日新聞~

      新図書館問題で審議会は小牧市の直営を答申

 指定管理者制度を導入しCCCが設計や運営に加わった新市立図書館の
計画が住民投票で否定されたのを受け対応を協議していた小牧市の図書館
建設審議会は8日、市が主体的に運営するよう答申した。答申は「市が責任を
持って運営していくのが望ましいため、市が主体的に運営するものとする」と
市の直営を提案。市は答申の内容を検討し、今後の検討を進める。

 ※ 「中日」は市が主体的に運営=市の「直営」と短絡的に報道していますが
 「朝日新聞」の記事を読めば、事はそんなに単純?なものでないことが分かり
 ます。

~朝日新聞~

    小牧の図書館  審議会答申「市主体の運営を」

 (答申は)管理運営形態と建設場所は明確に示さなかったものの「市の主体的
 運営」「名鉄小牧駅前のA街区の建設」の方向性を示した。
  答申によると管理運営形態では「市が主体的に運営する」として「市直営を
 維持しつつ業務委託を活用することに賛成の意見も出された」などとした。
 これに「業務委託を含まない直営」「指定管理者制度も否定すべきではない」
 との意見があったことも付記した。
  内野会長は「読んでこうすべきだという内容にはなっていない。答申、答申に
 基づく見直し案、議事録の3つをみれば、行政は新しい図書館を考えることが
 できるはずだ」と話した。安藤教育長は「答申内容を尊重し、教育委員、市長
 部局と協議し方針を決める。市議会の意見を聞く必要もある」と述べた。

 ※内野さんが「答申はこうすべきという内容になっていない」と言っているように
  答申案は運営形態について、審議会で様々な意見が出されたとするものの、
  結論としては審議会の判断を避ける記述になっています。内野さんは
  「3つの文書を読めば自ずと結論はわかるはずだ」とも取れるような発言をして
  いますが、17回延べ40時間を超える審議会の議事録を読み通せる市民が
  どれだけいるでしょうか。そんな回りくどいことを言わず、市民が理解できる
  よう説明することが会長として果たすべき役割だと思います。安藤教育長は
  教育委員、議会の意見を聞いた上で決めたいとしていますが、まずは審議会
  の審議内容、答申について市民誰もが参加できる説明会を開催することが
  住民投票の結果生まれた審議会の責任というものでしょう。

~毎日新聞~

    「市直営が望ましい」 小牧図書館建設審議会が答申

 新小牧図書館建設審議会は8日「市直営の運営が望ましい」などとする
答申を安藤教育長に提出した。大筋で住民投票の結果を後押しするもの
とする形になった。
 答申では「管理運営方式」について「継続的に専門的知識を持ち、責任ある
運営を行うには市が主体的に運営するのが望ましい」と明記した。建設現場に
ついてはA街区を推す意見が多かったとする一方「ラピオ」の活用など他の
候補地を推す意見も併記された。山下市長は「答申を重く受け止めよりよい
図書館の早期建設に取り組みたい」とコメントした。また「小牧の図書館を
考える会」の共同代表であり審議会委員も務めた渡辺共同代表は「建設場所
の問題など十分議論されたとはいえなかった。今後は市民アンケートを行い
市民の意見を聞いて建設を進めるよう見守りたい」と語った。

 ※ 「市が主体的に運営する。建設場所はA街区を推す声が多かった」と記述
した答申を「大筋で住民投票の結果を後押しするものになった」と評価するのは
いかがなものでしょうか。住民投票の経過を見れば、50億円もの巨費を投じて
A街区に新図書館を建設することに関し、市民の合意を得られなかったとみるのが
妥当な見方であり、A街区を良しとする審議会の多数意見なるものが住民投票の
結果を追認するものであったとはいえません。

 ~読売新聞~

             新図書館「小牧駅前に新設」多数

 答申書には「市民参画の機会と場を提供する図書館」など6項目の図書館の
基本方針を掲げ、運営・建設方針を盛り込んだ。
 運営方針では、賛成意見の多かった「市直営を維持しつつ業務委託を活用
すること」を最初に掲げる一方「市民協働や民間事業者などとの連携を図る
べきだ」「指定管理制度についても否定すべきでない」との意見も併記した。
 建設方針については当初のの計画と同じ「名鉄小牧駅前に新設が良いという
意見が多数」とする一方「現図書館の改修・修繕」「えほん図書館がある商業
施設ラピオの改修」などの少数意見も併記している。答申書の提出に際して
内野会長は「審議は終わったが、図書館づくりはこれから。車のラリーに例え
れば、どんな悪路、天候、環境が待ち構えているかわからない。沿道の市民の
応援と支援が不可欠。いい図書館できることを祈っています」と挨拶した。
 
 以上マスコミ各社の報道からも見ても今回の「答申」は見方により解釈が
分かれるという「わかりづらいもの」であり、今後に不安を残すものとなって
しまいました。しかし、岡崎の新図書館・リブラ建設の際、4年間をかけて
ワークショップを行い、市民合意にこぎつけたことを考えれば、今後は「答申」の
丁寧な説明と合わせて、幅広く市民の意見を聞く中で、じっくり時間をかけて市民
合意を作り出していく事こそ肝要と思われます。

      ◆ 指定管理図書館説明会のお知らせ  主催: 名古屋市 

    徳重図書館(緑区)  2月10日(金) 午後4時~5時
          会場:徳重地区会館
  緑図書館        2月11日(土) 午前10時~11時
          会場:緑図書館
  富田図書館      2月15日(水)  午後4時~5時
          会場:富田図書館
  中村図書館      2月16日(木)  午前10時~11時
          会場:中村図書館
    ※ 今年4月から新たに指定管理となる図書館の説明会が上記の
  日程で開催されます。明日はヴィアックスが指定管理者となる
  徳重図書館に関する説明会です。平日4時からの開催という
  どう考えても市民が参加しにくい時間設定ですが、こうした市の
  「意地悪」?に屈することなくこぞって参加しましょう。