「小牧の図書館を考える会」は審議会の運営に関し内野会長に
対し以下の内容の抗議書を提出したことを2月9日付HP上で公表しました。

   審議会の自由な発言に対する制限について

 去る1月30日に第16回目の審議会が開催されました。答申もいよいよ
大詰めという大変重要な審議会であったと思います。すべての委員が
公平に自由に発言する機会を与えていただき、時には意見がぶつかり合う
こともありましたが市民に公開された場で、審議会がここまで進んできたことは
ひとえに審議会のご尽力のおかげと考えています。
 しかしながら第16回の審議会で看過できない事実を聞きました。会議が
始まる前に郷治委員が,内野会長に呼ばれ山田館長も同席した場所で
トップランナー方式の件は質問しないでほしいと要請されたとのことです。
 郷地委員が理由を問うと「審議会にそぐわない」「議事録に載るのはまずい」
との趣旨の説明がなされたと言うことです。
 私たちは小牧図書館の管理運営は直営でという見解を持っていますが、
委員によって意見の違いがあるとしても会長が委員の発言を制限すると
いうのは大変重大な問題ととらえます。委員の自由な発言への権利の侵害
であり民主主義の否定につながるのではないでしょうか。
 私たちは、総務省が「図書館など教育施設での指定管理方式はなじまない」
という見解によりトップランナー方式を見直した事実は新小牧図書館建設審議会
において欠かすことのできない情報であると認識しています。進行の段取りの
都合上という場合は理解できます。しかし「審議会にそぐわない」「議事録に
載るのはまずい」というのは委員の自由な発言を制限するもので、これまでの
内野会長の進行方法との乖離を感じました。
 このことについて審議会の席上で事実経過をお答えください。また事実で
あればその理由や見解をお聞かせください。

  ※ 2月8日第17回審議会の場で渡辺さんが事実関係について説明を
  求めたところ会長は発言を制限したわけではなく「(内野会長の意見を)
  説明したもの」と発言したとのことです。

 内野会長は答申をまとめたことで「お役御免」と考えているようですが、審議会
途上での「辞任騒動」?も含め、審議会の内容について公開の場で市民に説明
する責任があると思います。

  ■ 昨日労働会館で開催された「校庭に東風吹いて」の原作者、柴垣さんの
  講演会には約20名ほどが参加しました。
   講演後の質疑の中で「小説では主人公の組合活動がかなり描かれていた
  のに映画の中では(組合活動)についてはカットされていたのはどうしてか」との
  質問がだされましたが、柴垣さんの回答は「場面緘黙症の子どもの問題と労働
  組合の活動を一本の映画の中で両立させるのは無理との判断があった。両方を
  取り上げるとテーマが拡散してしまう」とのことでした。確かに長編小説の中での
  話をすべて映画に取り込むというのは無理な相談なのでしょうが、教員組合
  運動は「教育労働者の雇用条件の改善」だけでなく「子どもの学習・発達権を
  守る課題」も大きな運動の柱になっているのですから、主人公の教育実践の
  背景に組合運動があったことを描くことも必要ではなかったのかという気が
  しないでもありません。
  
  、■  「まちづくり読書会」のお知らせ

 毎月一回、自治体問題研究所が発行している月刊誌「住民と自治」を
読みあう中で自由に話し合う「まちづくり読書会」(1月は日程の都合で
休会)、次回は「働き方改革」をテーマに話し合います。指定管理図書館
に関する市の説明会が2月に開催されることから、説明会についての
感想交流も併せて行います。

  日時: 2月19日(日) 午後1時半~3時半
  会場: 瑞穂図書館集会室
  内容: ・安倍内閣の働き方改革をどう評価するか
       ・「住民と自治」2月号について感想交流
       ・指定管理図書館説明会の内容と今後の課題
  主催: まちづくり読書会実行委員会
      ※ 「住民と自治」を読まれていない方も参加自由です。