名古屋市教育委員会は今日、「学校司書募集要項」を公表しました。
 ※ 詳しくは名古屋市のHPを参照してください。

 昨年は16名募集と明記していたのに、今回は「若干名」としか書かれて
いません。(HP上では「今後、人数は変更されることがあります。最新情報に
ついて2月10日以降の市の公式ウエブサイトをご覧ください」と表示)
 勤務条件は時給1065円、年間700時間以内とされています。去年と全く同じ
です。但し「上記勤務条件は、平成30年2月1日現在のものです。条例等の改正が
おこなわれた場合は、その定めるところによります」とも書かれています。
 このことは雇用条件の改善を求める運動次第によっては変更させることが
できることを意味しています。申し込みは2月28日まで可能なのですから
あわてて応募してはいけません。去年と同じ条件でも応募者が多ければ、それで
良いとなってしまいます。市は募集要項に示した条件で何人応募してくるか
様子見をしようとしています。昨年も16人募集に対して、応募したのはたった
19人でした。市として、試しに昨年と同じ条件で募集をかけ、応募状況を見た
うえで募集条件を決めようとしているのですから、申込期限ギリギリまで応募
しないことが得策です。

  ※「学校司書という仕事」高橋恵美子著(青弓社)は学校司書を目指して
 いる人に是非読んでもらいたいと思っている本なのですが、高橋さんは
 その著書の中で「小・中学校司書の課題は非正規職員の割合が多いこと
 です。子どもの成長を目の前で見ることができ、教育活動の支援や子ども
 たちと本について語り合うことができる、また子どもにも教職員にも資料
 提供やサービスの手応えを感じ取れるなど、やりがいのある仕事にも
 かかわらず、待遇が悪いままなのです。若くてやる気のある人にとって
 給与が低く生活していけないというのは、大変大きな問題です」と書かれて
 います。(P167)また「正規職員の学校司書を採用する自治体は殆どないので
 、その中でも条件がいい自治体を探す必要があります。週当たりの勤務時間
 給与、資格の有無、研修の有無など、自治体によって違います。この状況が
 改善されない限り、実際のところ「学校司書になろう!」と声を大にして
 言いづらい状況ではあるのです。」(P185) とも述べています。