『おなごがでたらめになれば、世の中がでたらめになります☆』でも紹介しました書籍からの記事です。
戦後、日本人の女性が忘れてしまった「人としての心得」 「女性としてのあり方」を、明治生まれの女性から学んだ書:『女の武士道 (石川真理子著)』から紹介します。

子育てについて大切なことが書かれています。

『私たちは子ども達何を与えてやれるのか?』

核家族の限界と、祖父母たちの今後の役割と可能性を感じます。
   
  
 

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P120 


祖母の言葉

『子どもには目に見えぬものを与えなされ』


(中略)


物が十分にない中で祖母が思い出したのは「目に見えぬものを大切にせよ」という両親の教えです。


「目に見えるものを与えるのはお金さえあればできることだけど、目に見えないものを与えるのは、いくらお金があったって無理だということに気付づいたのです。」


祖母は幼い頃から日常生活の中で自分が学んだことを、子ども達に語り継ごうと思い立ちました。
生きていくうえで最も大切なこと、人の道を教えることこそ、この子達が将来自立する際に必要なことなのだと改めて思ったのです。

「それからは父や母、じじさまやばばさまのことを、よく子どもに話して聞かせたものです。昔話はずいぶんしたし、民話や言い伝え なども、知る限り話してやりました。昔の武将の武勇伝や米沢の殿様の話は、息子はもちろん娘たちも熱心に聞いたものです。」


祖母のいう、米沢の殿様とは世に名高き名君とされる上杉鷹山のことです。
風前の灯火だった米沢藩の財政難を見事に立て直した上杉鷹山は、米沢藩の人々にとって武士や商人、農民を問わず誇りなのでした。そして、下々のものと同様、自信も一汁一菜の質素倹約を貫いた上杉鷹山について話すことで、祖母自身も質素倹約の美徳を思い出したのです。


子どもに必要なのは物ではないのだということを、子どもかわいさに忘れそうになったんでしょう。かわいいからと何でも与えるのは、愛情とは違うのですよ。忍耐を教える機会を親が奪ってしまうようでは、子どものためになるわけがないのです。」


「武士道」では、「贅沢は人間を堕落させる最大の敵とみなされ、、生活を簡素化することこそ、武士階級の慣わしだった」とあります。



(中略)



人としての道、心のあり方を教える祖母の語らいは、おのずと子ども達との時間を生みました。
夜、家族が揃って内職をしながら話をする祖母を取り囲むこのひとときは、どれほど家族の絆を育んだことがしれません。


この時間こそが、目には見えない宝ものになったことでしょう。


(引用ここまで)

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物ではなく、目に見えない物を、どれだけ子ども達に与えてあげることができていますか


それは、単なる自分の子どもや自分の家族という形態だけでは、不可能なのかもしれません。


今まで歴史を形作って来てくださった先人たち、歴史を語り歴史に学ぶ中からしか、子どもたちに与えてあげるものはないのかもしれません。

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