こんにちは

前回の「弱くて逞しい女、強くて脆い男」の記事で、男性ホルモンとも言われる「テストステロン」が強くて脆い男性を作っていることを見てきました。

今回は、るいネットの実現論前史にも登場する「オキシトシン」というホルモンについても、前回紹介した本に記載されていましたので、紹介したいと思います。

実現論前史では以下のようにあります。
わずかに可能性が開かれた(=不全感を和らげることのできる)親和本能を更に強化し、追従回路(アドレナリンetc.)に親和回路(オキシトシンetc.)が相乗収束した依存本能に収束してゆく。
つまり、「縄張りを持たない敗者たちが互いに身を寄せ合う」。
(上記より引用)

科学の現場でも、このオキシトシンの働きが検証されつつあるようです。

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スーザン・ピンカー「なぜ女は昇進を拒むのか」より引用します。


p.164より

面倒を見たり友好的な関係を結んだりする行動自体は、ホルモンによって誘発される。この二つの行動の背後にあるのは、オキシトシンという、言わば潤滑油のようなホルモンだ。オキシトシンは女性の月経周期や対人関係における重要なタイミングで分泌され、ほかのストレス反応を抑制したり、出産後の母親をリラックスさせて子どもの世話にあたれるようにしたりする。分娩時や授乳時、子どもの世話をするときのほか、オーガズム時にも分泌されるこのホルモンは、特有の親密感やリラックス感を引き起こす。オキシトシンはストレス時に分泌される内因性オピオイドと相まって鎮静・鎮痛効果をもたらし、何か問題が生じると本能的に他者との接触を求める女性を落ち着かせ、即時の「ごほうび」を与えることによって、母親としての活動を継続させる作用があるのだ。




 

だが、オキシトシンは単なる自家製の子育て快感ドラッグというわけではない。最近の研究によると、他者の表情から感情を読み取るのを助けたり、他者に対する信頼を高める作用もあるという。だとすれば、このホルモンはまさに対人スキルの源泉だということになるが、このことはチューリッヒ大学で行われた二つの研究によって裏づけられている。一つは、オキシトシンに男性の共感性、具体的には他者の目に表れる感情を読み取る能力を高める作用があるかどうかを調べた、プラセボ対照二重盲検試験である。テストを受ける直前、被験者の男性の半数にオキシトシンを鼻から吸入させ、このグループの成績をプラセボを吸入したグループと比較したところ、共感性のある側面が高まることが示された。このホルモンには、人の顔写真から読み取りにくい微妙な感情や意図を推測する力を増す作用があったのだ。これは、オキシトシンのような生化学的要因が男性の共感性の一側面にどう影響するかを示した最初の例であり、今後の研究でオキシトシンの追加投与が女性の共感性も高めることができるかどうか、興味深いところだ。



二つ目は、同じ手法でオキシトシンが人に対する信頼を高めるかどうかを調べた研究である。同大学のミヒャエル・コスフェルト、マルクス・ハインリクスらのチームが、オキシトシンが男性の他人に対する信頼を高めるとの予測を立てて実験を行ったところ、その通りの結果が出た。研究チームが被験者に投資ゲームを行わせたところ、オキシトシンを投与したグループの男性は他のゲーム参加者を信頼する傾向が強く、プラセボグループの男性の二倍にあたる金額を投資したのだ。これによって、オキシトシンは社会的行動を促進する一方で、相手を警戒する防衛反応を抑える作用ももつことが示された。もっとも、人を信用しすぎれば自分の利益にならない場合もあるのは明らかだ。男性の場合、オキシトシンは確かに対人関係における警戒感を弱める働きはあったが、一人でいるときにリラックスしたり楽天的な気分になったりする効果は見られなかった。つまり、周囲に他人がいるときの不安感を鎮める社会的触媒としての働きが強いと言えそうだ。

この二つの研究はともに、出産や育児、パートナーとのセックス、あるいは人と接触する際に女性に多く分泌されるホルモンが、女性の共感性や他者への信頼を高める役割をはたすという見方を裏づけている。すなわち、男女間に見られる明らかな行動の違いのいくつかは、生化学的要因によってもたらされることが示されたわけである。男性に大量に分泌されるテストステロンは、他者の感情の状態を読み取ることに関わる神経結合の一部に影響を与え、オキシトシンにはその反対の作用があると見られる






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なるほど!!
特にオキシトシンは「社会的触媒」の意味合いが強そうですね。
オキシトシンが多く分泌される女性は、それだけ関係性そのものの中で生きてると言えそうです。

















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