PubMedのClinical Queriesを作り出したHaynesの印象深いエピソードがあります。
これは、EBM実践のためのバイブルとも言える‘Evidence-Based Medicine: How to practice & teach it’
(http://www.amazon.co.jp/Evidence-Based-Medicine-How-Practice-Teach/dp/0702031275/ref=dp_ob_image_bk)
の序文に書かれています。それは以下のような、ある意味何でもない事件なのですが、私にとってはとても印象深いものです。
Haynesの学生時代、精神科の授業でのことです。フロイトの精神分析に関する授業を聞いて、講義を担当した教員にHaynesが質問します。
「フロイトの精神分析の効果について何かエビデンスがあるんですか」
それに教員が答えます。
「誰もそんなこと信じちゃいないよ。教授にやれと言われてやっているだけだよ」
Haynesはこの事件が自分自身をEBMに導いたといいます。
反面教師もまた教師というか、真実は語られた講義内容にあるわけではなくて、その背後にあるということでしょうか。
HaynesはPubMedのClinical Queriesを作った以外にも、EBMの領域で偉大な業績を挙げています。そのうちの1つがACP Journal Clubの発刊でしょう。
たぶん、次回はこのACP Journal Clubについて取り上げると思います。
これは、EBM実践のためのバイブルとも言える‘Evidence-Based Medicine: How to practice & teach it’
(http://www.amazon.co.jp/Evidence-Based-Medicine-How-Practice-Teach/dp/0702031275/ref=dp_ob_image_bk)
の序文に書かれています。それは以下のような、ある意味何でもない事件なのですが、私にとってはとても印象深いものです。
Haynesの学生時代、精神科の授業でのことです。フロイトの精神分析に関する授業を聞いて、講義を担当した教員にHaynesが質問します。
「フロイトの精神分析の効果について何かエビデンスがあるんですか」
それに教員が答えます。
「誰もそんなこと信じちゃいないよ。教授にやれと言われてやっているだけだよ」
Haynesはこの事件が自分自身をEBMに導いたといいます。
反面教師もまた教師というか、真実は語られた講義内容にあるわけではなくて、その背後にあるということでしょうか。
HaynesはPubMedのClinical Queriesを作った以外にも、EBMの領域で偉大な業績を挙げています。そのうちの1つがACP Journal Clubの発刊でしょう。
たぶん、次回はこのACP Journal Clubについて取り上げると思います。