多くの職種、多くの人と連携が必要な立場にいるが、連携はなかなか難しい。「コミュニケーションが重要」とかいうけど、とればとるほどうまくいかないことも多い。
いっそのこと、コミュニケーションなんかとらないほうがいいような気もする。
いっそのこと、コミュニケーションなんかとらないほうがいいような気もする。
一番大変なのは、入院が必要となった高齢者の病院への紹介。
病院が見つかるまでに半日というのも決して珍しいことではない。時には、病院の先生から突然電話を切られたり、長々と説教を受けたりする。だいたいはなんとなく私よりはるかに若いドクターが相手である。
病院が見つかるまでに半日というのも決して珍しいことではない。時には、病院の先生から突然電話を切られたり、長々と説教を受けたりする。だいたいはなんとなく私よりはるかに若いドクターが相手である。
年長者を敬え、なんて言うつもりはないが、とりあえず相手が誰だかわからない時に守る最低限のマナーや礼儀をわきまえていない気がする。確かに開業医が無責任な患者の送り方をして、病院のドクターに多大な迷惑をかけている面は大きいと思う。
しかし、それはお互い様というもので、我々開業医は大病院で邪険にされた患者の怒りを鎮めるために、結構時間を使っているのである。
しかし、それはお互い様というもので、我々開業医は大病院で邪険にされた患者の怒りを鎮めるために、結構時間を使っているのである。
こういう状況で、これはお互いの背景が共有できれば解決する問題だという意見もある。ここでも、コミュニケーション不足が原因で、コミュニケーションがとれれば大丈夫というわけだ。
しかし、現実を考えると、「コミュニケーションなんて不毛だな」という気がする。コミュニケーションと言っても、常に不特定多数の病院の医者が相手で、実際には個別の患者で個別の医者を相手にしなくてはならない。これがコミュニケーションの問題で解決するわけがない。
で、何が問題かというと、お互い忙しすぎるということだったりする。
開業医は開業医で、多くの患者を待合で待たせながら、イライラしながら病院を探すし、病院の医者は病院の医者で、多くの救急患者、それも大部分は来なくても大丈夫な患者の対応で疲れ果てている中で、また本当に受診が必要かどうかわからない開業医からの紹介にイライラしている。
開業医は開業医で、多くの患者を待合で待たせながら、イライラしながら病院を探すし、病院の医者は病院の医者で、多くの救急患者、それも大部分は来なくても大丈夫な患者の対応で疲れ果てている中で、また本当に受診が必要かどうかわからない開業医からの紹介にイライラしている。
しばらくは解決不能な問題だ。
お互いイライラを抑えない―というのが最も現実的な解決かもしれない。まったくひどいことだ。
お互いイライラを抑えない―というのが最も現実的な解決かもしれない。まったくひどいことだ。
100年がかりでやるしかない。
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