タイトルに惹かれて買ってみた。

著者の名前はなんとなくギラギラした感じがする。書名と著者にギャップがある。
そんなこともちょっと気になった。

読んでみると、どのページもすんなり入ってくる。
その通りだなあ、と思う。
その反面、引っかかるところがなさ過ぎて、わざわざ読まなくてもいい本という気もする。



でも、あらためて気づくこともある。
そのうちの一つ。
 
「人とつながりすぎると、『快感過多』で不幸になる」



医療でも、多職種連携なんてのが大きな話題になるが、よくよく考えたほうがいい気がする。そこにあるのは単に連携側の「快感過多」に過ぎないのではないか。

私自身もかつて多職種を集めて「EBMワークショップ」を毎年開催していたのだが、なんだか続けることができなくなって、やめてしまった。
 
そのやめてしまった背景を改めて振り返ると、まさに私自身が、「人とつながりすぎると、『快感過多』で不幸になる」という状態であったような気がする。

参加者の快感のためのワークショップ。
そんなのどうしようもない。そんなのは自己啓発セミナーにでも任せておけばいい。



つながらない、というのは今の自分にピッタリくる。
自らの快感のための多職種連携など、くそくらえである。
連携ではなく、孤独こそが必要ではないか。



医療介護を受ける側は孤独である。

その孤独に向き合うために必要なのは、
連携ではなく、医療者側が自身の孤独と向き合うことではないか。