【偉人録】郷土の偉人

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高野正誠(たなの・まさなり)・山梨の偉人

甲斐国祝村上岩崎(山梨県甲州市勝沼町)生まれ。

嘉永5年(1852)9月21日−大正12年(1923)9月4日 72歳

ワイン醸造家。

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産業基盤づくり (日本の『創造力』―近代・現代を開花させた470人)

ワイン醸造―葡萄酒醸造の先駆者高野正誠

明治十年(一八七七)、神官出身の高野正誠は、本格的なワインづくりを目指して、葡萄酒醸造の本場フランスに旅立った。
留学資金の乏しさと言葉の障害をのりこえて、ワイン醸造技術の習得に心血を注いで帰国した高野は、設備も道具も不備なまま、故郷勝沼の地で新しい国産ワインづくりに励んで、土地に根ざしたワイン第一号を生み出した。
彼こそが近年のわが国におけるワイン・ブームの先駆けなのである。

上岩崎にある氷川神社の神官の家系に生まれ、明治10年(1877)県会条例による公選の県会議員となった。

同年、土屋竜憲とともに内務省事務官の前田正名に同行し、伝習生としてフランスに留学。
ブドウ栽培法とブドウ酒醸造法を習得して、明治12年(1879)に帰国した。

帰国後、大日本山梨葡萄酒でワイン醸造に従事し、勝沼ワインの基礎をきずいた。

明治23年(1890)に著書『葡萄三説』を刊行して、ワイン醸造業の改良、発展に貢献した。


産業基盤づくり (日本の『創造力』―近代・現代を開花させた470人)

そもそもふたりが留学生として渡仏することになったのは政府による殖産興業政策の一環として、山梨県令(県知事)だった藤村紫朗が行った葡萄酒産業振興政策に端を発している。
・・・
明治元年、藤村は甲府舞鶴城内に勧業試験場を設立。政府主導の三田育種場と連携して、主として国産洋産の葡萄の試験的栽培を開始した。前田正名が高野・土屋両青年を連れていったのにはそうした背景があったわけだが、とにかく勧業試験場は着々と成果をおさめ、十年八月に上野で催された第一回内国勧業博覧会にはブランディ五本を出品するまでにいたった。
その博覧会には明治三、四年からおもに山葡萄(赤)や甲州葡萄(白)を使って葡萄酒をつくって売っていた甲府出身の山田宥教と詫間憲久製作の葡萄酒も出品されているが、そうした動きに刺戟された祝村の人々が藤村県令の勧奨にのるかたちで、大日本山梨葡萄酒会社、通称祝村葡萄酒醸造株式会社を設立したのはむしろ自然の成り行きだった。
博覧会と同月、十年八月のことである。発起八には土屋助次郎の父親や宮崎光太郎の父親が名を連れている。株主数七十二人。生糸の貿易や日本酒醸造を生業とする地元の豪農や地主が中心であった。
県の、ひいては日本の将来に向けて発展すべき葡萄酒醸造である。そのためには従来の方法を踏襲してはならない。そういう熱意に燃えた会社の幹部たちが葡萄酒の本場フランスにふたりの留学生を送ろうと考えたのは発想としてはまさしく的を射ていた。それまでアメリカやドイツに留学したものこそあったが、フランスから葡萄酒醸造技術を持ち帰ったものはない。さっそく人選が始まった。
葡萄酒醸造に情熱をもつのは当然として、ひとりは県政にも通じているほうがいいし、またひとりは会社に関係する人物がいい。その結果、選挙で選ばれたのが高野正誠と土屋助次郎だった。

土屋竜憲(つちや・たつのり)・山梨の偉人

甲斐国祝村下岩崎(山梨県甲州市勝沼町)生まれ。

安政6年(1859)‐昭和15年(1940) 82歳

ワイン製造家。

幼名は助次郎。明治10年(1877)大日本葡萄酒株式会社の伝習生となり、高野正誠とともにフランスに留学。

帰国後、ワイン醸造に従事し、明治21年(1888)東京日本橋に販売所をもうけ甲斐産葡萄酒の名で販売する。

政界へも進出し、東八代郡会議員、祝村長などを歴任して地域の発展に貢献した。

氷川神社(山梨県甲州市勝沼町上岩崎2628)
高野正誠が神官をつとめていた神社。


龍憲セラー(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1856)
今に残る龍憲セラーは半地下式のワイン貯蔵庫で、明治30年代に造られた。中央線のトンネル工事で使われたレンガがこのセラーには残されていて、当時の建築技術を知ることができる。


ぶどうの国文化館(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1034)


シャトー・メルシャン ワイン資料館(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1110)


葡萄酒資料館(山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1)
明治37年(1904)に建てられた、蔵造りの日本最古の醸造所を、メルシャン勝沼ワイナリーが資料館にしたもの。
明治初期、勝沼に初めてワイン作りを広めた高野正誠と土屋龍憲の書簡、日誌を始め、日本のワインの歴史資料や道具などを展示している。









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