2022年11月29日

コンサドーレの移籍情報

 みんなで手のひらを返してまた戻してと忙しいW杯。それについては次回書くこととしまして、そのW杯の影響で、Jリーグの移籍市場が例年よりも1か月程度早く活気づいています。

 情報はいずれも、11月29日時点のもの。また、現在J1の清水は来季J2降格のため、J2として記載しています。

◇ 札幌を離れる選手

GK 中野 小次郎(J2・金沢/期限付)
DF 濱 大耀(契約満了)
MF 高嶺 朋樹(J1・柏)

 来季はソンユンが加入するため、小次郎の期限付き移籍は妥当な判断。金沢で20試合くらいは出場してほしいところです。濱は札幌時代にルヴァン杯で良い面もいくつか見えたのですが、左膝蓋腱断裂という全治8か月の重傷に泣かされるなど、J3ではほぼ出番がありませんでした。

 高嶺については、日本代表選出を目指して移籍するという考えはまぁ理解できますが、その移籍先が柏というのが個人的にはちょっと分かりません。申し訳ありませんが、あの監督のサッカーから何を学ぼうとしているのでしょうか・・・。
 
◇ 札幌へ加入する選手

GK ク ソンユン(無所属、兵役満了により)
DF 岡田 大和(福岡大、2024年より)
MF スパチョーク(期限付から完全移籍に)
FW 大森 真吾(順天堂大)

 ソンユンはおそらく2019年あたりと比較すると力は落ちているはず。しかし、徐々に勘を取り戻してくれることに期待します。

 岡田は再来年シーズンからの加入ですが、特別指定選手になれば来年の公式戦の出場も可能。今年6月に札幌の練習に参加していましたが、J1複数クラブとの争奪戦を制したようです。大学では左サイドバックですが、札幌では左センターバックでの起用が濃厚。福森晃斗や中村桐耶と同様にFW経験があり、積極的な攻撃参加が見られそうです。

◇ 報道された移籍情報

FW 興梠 慎三(J1・浦和/期限付終了?)
FW ガブリエル シャビエル(契約満了?)
FW ドウグラス オリヴェイラ(期限付?)

 シャビエルは移籍金ゼロで獲得できたことが不思議な選手。家族のため、祖国ブラジルに帰国することを望んでいるとの報道です。ドドと、報道はないようですがミラン トゥチッチも期限付き移籍になりそうな予感。

DF 立田 悠悟(J2・清水から完全移籍?)
MF 浅野 雄也(J1・広島から完全移籍?)

 浅野のほうは道新の記事が出たので獲得濃厚と見ていますが、立田は柏も獲得に乗り出しているという報道があり、どうなるかは不透明。ですが、もちろん札幌に来るものと仮定して以下書かせていただきます。

 SNSでは立田を落とすコメントが散見されましたが、私の見解では極めて妥当な補強です。3バック向きですし、高さも足元の技術もある選手。現時点ではリーグ戦スタメンの当落線上と思いますが、別に初年度は控えでも良いのです。ルヴァン要員も必要ですし、バックアップも必要なのですから。忘れている方もいらっしゃるかもしれませんが、一応元日本代表です。

 浅野はW杯でゴールを決めた浅野拓磨の弟で、攻撃的なMF。札幌の資金力で獲得できる中では、こちらも妥当な補強と思います。それ以上を求めている人は、札幌の財力を知らないのかもしれません。

◇ 高校サッカー組み合わせ

高校サッカー組み合わせ

 北海道代表の北海は1回戦からの登場で、国見(長崎)と対戦します。選手権6回、総体5回の優勝を誇る、言うまでもない強豪…というよりは、古豪と書いたほうが適切でしょうか。

 今年亡くなった小嶺忠敏監督が2007年1月に総監督を退任すると、国見は2010年を最後に総体・選手権ともに全国大会に出場できていません。このたび12年ぶりに全国へやって来たわけです。

 国見はセットプレーを得意とするチームですが、それは北海も同じ。セットプレーをめぐる攻防が楽しみです。北海は昨年も同じ長崎県勢の長崎総科大付と対戦し、1−2で逆転負けしています。リベンジはなるでしょうか。  
Posted by ik1004 at 15:22Comments(0)サッカー

2022年11月25日

2022北海道出身選手の二軍成績まとめ

 主な北海道関連選手の2022年の二軍成績をまとめました。一軍でそれなりに出場した選手、過去に実績のある選手などは基本的に除外しています。選手名の水色が投手、緑色が野手です。

小林珠維(ソフトバンク) 東海大札幌高
38試合 0本塁打 9打点 1盗塁 打率.160 

川村友斗(ソフトバンク) 北海高→仙台大
39試合 1本塁打 9打点 5盗塁 打率.193

木村大成(ソフトバンク) 北海高
6試合 0勝0敗0セーブ 防御率6.43

川越誠司(西武) 北海高→北海学園大
41試合 3本塁打 18打点 2盗塁 打率.269(一軍で50試合に出場)

戸川大輔(西武) 北海高
55試合 3本塁打 18打点 1盗塁 打率.206(一軍で6試合に出場)

齊藤誠人(西武) 札幌光星高→道教大岩見沢
49試合 0本塁打 17打点 0盗塁 打率.242(一軍で1試合に出場)

本前郁也(ロッテ) 札幌光星高→北翔大
10試合 1勝2敗0セーブ 防御率4.05(一軍で12試合に登板)

河村説人(ロッテ) 白樺学園高→星槎道都大
8試合 2勝2敗0セーブ 防御率3.03(一軍で4試合に登板)

田中楓基(ロッテ) 旭川実高
2試合 0勝0敗0セーブ 防御率5.40

片岡奨人(日本ハム) 札幌日大高→東日本国際大
79試合 6本塁打 20打点 2盗塁 打率.221(一軍で13試合に出場)

根本悠楓(日本ハム) 苫小牧中央高
10試合 2勝4敗0セーブ 防御率2.23(一軍で13試合に登板)

松浦慶斗(日本ハム) 旭川市立明星中→大阪桐蔭高
5試合 0勝0敗0セーブ 防御率7.20(一軍で1試合に登板)

山本大貴(ロッテ→ヤクルト) 北星学園大付高→三菱自動車岡崎
36試合 3勝3敗7セーブ 防御率3.35(一軍で5試合に登板)
※成績はロッテとヤクルトの合計です。

阪口皓亮(DeNA) 北海高
19試合 6勝7敗0セーブ 防御率2.90(一軍で1試合に登板)

沼田翔平(巨人) 旭川大高
26試合 2勝4敗3セーブ 防御率3.81

阿部剣友(巨人) 札幌大谷高
一・二軍とも登板なし(三軍で12試合に登板)

鈴木大和(巨人) 北海高→仙台大
39試合 0本塁打 4打点 2盗塁 打率.143

大津綾也(巨人) 北海高
6試合 0本塁打 1打点 0盗塁 打率.125

持丸泰輝(広島) 旭川大高
56試合 3本塁打 10打点 0盗塁 打率.196(一軍で5試合に出場)

竹内龍臣(中日) 札幌創成高
15試合 1勝1敗0セーブ 防御率3.00

◇ 有望株は?

 西武川越は最近3年の一軍出場数が48→63→50と、もう1.5軍レベルにまでなっているとは思いますし、西武ファンからの評価も高いのですが、もう一歩突き抜けてほしいです。ちなみに今年の一軍成績は、2本塁打14打点2盗塁、打率.259です。当記事からの卒業は「保留」とさせていただきました。

 川越よりも卒業が近そうなのは2人。まずはロッテの本前は、一軍で12試合に登板、うち11試合が先発です。防御率は4.66とそれほど良くないのですが、8月4日の楽天戦で3回9失点と炎上した影響です。これ以外はすべて自責点4以内で、防御率も3.40と大幅改善します。台所事情が苦しい夏場を見事に支えたと言えましょう。

 もう1人は白老町出身、高卒2年目・19歳の日本ハム根本。一軍で13試合中11試合に先発しているのですが、3勝3敗で防御率2.52。夏場以降は完全にローテーションに定着したと言えますが、特筆すべきは全登板で2失点以下の安定感! 来年は開幕からローテーションの一角を担うかもしれません。

◇ 戦力外

 ソフトバンクの小林は戦力外通告を受けましたが、育成での再契約を打診された模様。巨人の沼田は戦力外通告を受けヤクルトへ。西武の戸川、日本ハムの片岡も戦力外通告を受け、現時点では今後は未定となっています。

 戸川は育成で入団して支配下登録もされましたし、よく8年も面倒を見てくれたなという印象です。片岡は大卒3年目ですが、今年一軍に初出場して24打席もチャンスを与えられながら11三振。俊足が武器と思っていましたが盗塁数が少なく、強肩だけではこの世界は生き残れないということでしょうか。

 沼田は2020年にかなり良い時期がありましたが、その後再び低迷。巨人は育成選手を毎年多く指名しますので、何か1つでも飛び抜けたものがないと置いておけないということでしょう。小林はまだ高卒3年目とはいえ、ソフトバンクも育成選手を大量に抱えて競争率が高いので、育成で残れたとしても来年が勝負になりそうです。

 なお、一軍でそこそこ結果を出したため当記事からは卒業しておりますが、伏見寅威・齋藤綱記の道産子2人の日本ハム入りが発表されています。齋藤は来年の成績次第では、当記事に逆戻りになりそうではありますので、ぜひとも活躍してもらいたいです。  
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2022年11月20日

大阪桐蔭コールド勝ちも、声出しに物議

(神宮大会2回戦)
クラーク 000 200=2
大阪桐蔭 145 101x=12 ※6回コールド

(クラ)新岡(5.2)−麻原
(桐蔭)南恒(4)、藤井(1)、松井(1)−南川

 両校とも2年連続の神宮大会出場ですが、大阪桐蔭は昨年の優勝校。そして1回戦で東邦(東海=愛知)に9−1で大勝しています。2巡目以降に打線が爆発して17安打9得点と、盤石の勝ち上がりでした。

 大阪桐蔭(近畿)は予想通り、1回戦で8イニングを投げたエース左腕・前田悠伍を温存し、9回の1イニングを投げている背番号10の2年生右腕・南恒誠が先発マウンド。最速145キロの本格派ですが、速球で押してくるというよりは外角低めへの制球力に長け、試合を作る能力の高い右腕という印象です。

 クラークは昨年の神宮も経験していますが、昨年の九州国際大付戦でもスタメンだったのはバッテリーの2人だけです(新岡は遊撃手として出場)。

◇ 人工芝に対応できず

 クラーク記念国際(北海道)は、エースで主将の新岡歩輝が先発。立ち上がりやや球が高めに浮き、右打者に対しては外に逃げるスライダーが有効だったものの、左打者に対する効果的な配球ができませんでした。スタメン6人が左打者の大阪桐蔭は、好球必打でそのスキを逃しません。

 初回に1点を先制した大阪桐蔭、2回裏は2死1、3塁で1番小川大地のサードゴロを1年生の三塁手・山田陽紫がはじいてしまい、 それがもとでこの回4失点。しかし、待って捕球すれば1塁はセーフのタイミングで、勝負に行った末の積極的なエラーと言えるでしょう。

 しかし3回裏にもゴロの処理を誤り2失策で試合が傾いてしまい、山田は交代となってしまいました。この回は右翼手もヒットの打球の処理をファンブルするなど、クラークは人工芝への対応ができていませんでした。

◇ 春に向けて収穫も

 4回表、1死1、2塁で、旧チームでも主力だった5番麻原草太が初球の直球を捉えてレフト左へ2点タイムリー二塁打! 昨年は9イニングで5安打1得点長打ゼロだったクラーク、今年は6イニングで5安打2得点で長打1本、前田が投げていないことを差し引いても、打撃の内容は悪くなかったと思います。

 また、ベース寄りに立つ大阪桐蔭の打者に対してインコースを攻めきれずに10失点した新岡ですが、4回からインコースを多投すると、さしもの大阪桐蔭打線も打ちあぐね、4者連続三振を奪う場面もありました。

 あとは左打者に対する決め球があれば・・・というところです。新岡の名誉のために書いておきますと、12失点ですが自責点は3です。

◇ 大阪桐蔭の「声出し」に物議

大阪桐蔭、対戦相手クラークの監督に怒られた「いつまで声を出しているんだ」投球中の声出し注意(日刊スポーツ)

クラーク佐々木監督「ワアワア言っていること自体が野球じゃない」試合中に大阪桐蔭ベンチへ注意(日刊スポーツ)

大阪桐蔭・西谷監督「それもダメなのなら僕の勉強不足」クラーク監督からの声出し注意に困惑(日刊スポーツ)

クラークが大阪桐蔭の声出しに抗議し一触即発 神宮大会で「いつまで声を出しているんだ!」の怒声(スポーツニッポン)

大阪桐蔭のベンチ声出しで物議 クラーク・佐々木監督が声荒げ「桐蔭さんは紳士的にやらないと」(デイリースポーツ)

 甲子園ではブラスバンドの大音量にかき消されてあまり問題になってませんが、大阪桐蔭は(ヤジなのかどうかは別にして)声出しがワーワーうるさい高校という認識です。西谷浩一監督は新チームだからどうこうと言い訳してますが、秋でも春でも夏でもワーワーやってると思います。

 この「声出し」は記事にあるようにボークの原因にもなりますし、悪意のあるチームなら球種伝達の原因にもなり得ますので、投手がモーションに入ったら「声出し」をやめるのがマナーです。

 本来なら審判が注意すべき事案なのでしょうけれど、佐々木啓司監督としてはよほど我慢ならない何かがあったのではないでしょうか。大阪桐蔭がどのような「声出し」をしたかは、明らかになってませんが。

 2005年の神宮大会では、当時駒大苫小牧のエースだった田中将大が、対戦した清峰の「声出し」に対して露骨に不快感をあらわすコメントを残しています。この試合は見てましたが、審判は特に清峰ベンチに対して注意していなかったように思います。

◇ 大学の部

 東農大北海道オホーツクが、関西大に1−4で逆転負けを喫しました。相手先発の金丸夢斗(2年=神港橘)は最速151キロ左腕で2年後のドラフト候補ですが、直球の質も良く打てる気がしませんでしたね。

 楽天にドラフト4位指名された伊藤茉央(4年=喜多方)は3回から救援して5イニングを1安打に抑えますが、ミス絡みで2失点してしまいました(自責点は0)。  
Posted by ik1004 at 15:08Comments(2)高校野球

2022年11月15日

マスコミがスルーする ファイターズ新球場がダメな9つの理由


 ごめんなさい、調子に乗って本を発売してしまいました。Amazon専売で、いわゆるKindle出版というやつです。

 Kindle版とペーパーバック版がありますが、後者の価格が高いのは、注文を受けてから製本するためです。基本的にはKindle版で読むことをお勧めします。スマホにKindleアプリをダウンロードしていただければ大丈夫ですが、タブレットやパソコンでも読めます。「Kindle Unlimited」の対象ですので、お気軽にお読みくださいませ。

◇ 本の内容は?

 北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド北海道」が抱える問題点について書いた本です。道路アクセスの課題、JR輸送力の不足、労働力の確保、平日や冬場の集客、極めつけの公認野球規則の違反問題・・・などなど。北海道内の地上波テレビでは絶賛一色だったエスコンフィールドが抱える問題点を遠慮なく取り上げます。

 当ブログでも再三取り上げたテーマではありますが、ブログではどうしても字数が限られますので、この本では文字数を気にせず書きたいことを全部書ききった感じですね。

 ちなみにWord先生のカウントによれば、文字数は3万4千字あまりです。Kindle出版の適正な文字数は1〜3万字だと聞きましたが、ちょっとオーバーしてしまいました。それでも、通勤途中などに気軽に読める分量だと思います。

 野球そのものに関する記述は少ないので、野球の知識は不要です。北海道外の方が読むことを想定していますので、北海道内の事情についても触れています。予備知識なしでも大丈夫なように書きました。

 エスコンフィールドの建設には、あの電通が関わってますので、マスコミもいろいろと二の足を踏むところがあるのでしょう。だったら誰にも忖度する必要のない私が書くしかありません。今のところ、同内容の本はAmazonには見当たりません。

◇ Kindle出版との出会い

 「Kindle Unlimited」でいろいろな本を読書していて、たまたまKindle出版に関する本を見つけて読みました。それが10月中旬ごろのことで、「思ったより簡単にできるな」と思いましたので、ほとんど即断即決で「私も試そう」と思い立ちました。

 この本の執筆に費やした時間は、おそらく30時間くらいです。中身の執筆に半分の時間を費やし、あとは初めてなので出版用のアカウントを作ったり、表紙を作ったり、校正作業をしたり。

 文章そのものはよどみなくスラスラ書けるのですが、本としての体裁を整える作業がいちばん苦労しました。趣味でやってることなので、全く苦痛ではありませんでしたが。

 ちなみに、次は別名義で全く関係ない本を出版予定です。期待している人はあまりいないと思いますが、「あいけい」名義の次回出版はまったくの未定です。  
Posted by ik1004 at 21:06Comments(2)プロ野球

2022年11月10日

観客席の傾斜が緩ければよいという嘘を検証する

 最近SNSやネット上で札幌ドームのネガ情報を垂れ流して喜んでいるのがよく書く大嘘情報として「スタンドの傾斜が利用者に優しくない」というものがあります。

 ほとんどの方は理解していると思うので「なんだいまさら」という方もいらっしゃるとは思いますが、今日は改めてスタンドの傾斜をテーマにして書いてみようと思います。

◇ 傾斜が緩ければ良い、は真っ赤なウソ

 傾斜が緩ければ階段を昇降しやすいというのは、たしかにその通りです。しかし当然「緩ければ緩いほうがいい」というわけではありません。なぜなら、傾斜が緩ければ観戦しにくくなるからです。

 詳細は省きますが、おおむね20度くらいまでであればまだ耐えられる範囲。それより傾斜が緩いと、背が低い方は前の席の方の頭がかぶってピッチが見えにくくなります。特にお子様にとってはとてもツラいものとなるでしょう。

 傾斜が急であれば前の席の方の頭が邪魔になることはなくなります。そして、傾斜が緩いとピッチが遠く感じられます。ですから、サッカー・ラグビーやコンサートなどでは、傾斜が急であることが良い会場と言われているのです。

 日本ハム球団はコンサドーレなどの都合を完全無視して「傾斜を緩くしろ」と要求しましたが、札幌ドームは野球専用ではないので拒否されて当然です。ちなみに札幌市側はドームの野球専用化を打診していますが、これは日本ハム側が拒否しています。

◇ 主なサッカー場の傾斜

 理屈はお分かりいただけたと思うので、主なサッカースタジアムの傾斜を見ていただくことにしましょう。座席の位置により異なりますが、基本的に2層目のデータを使用しています。カッコ内は、本拠としているチーム名です。

・40度 駅前不動産スタジアム(鳥栖)
・38度 豊田スタジアム(名古屋)
・35度 ヤマハスタジアム(磐田)
・30度 日産スタジアム(横浜FM)
・29度 新国立競技場
・29度 札幌ドーム(札幌)
・28度 埼玉スタジアム2002(浦和)

 サッカーや球技専用スタジアムは傾斜が急に設定されている傾向があり、多目的競技場は比較的緩めな傾向があります。札幌ドームの傾斜が他のスタジアムと比べて急であるわけでない(というより、むしろ緩い)のは明らかでしょう。

 ちなみに29度というのは、2002年のサッカーワールドカップを招致するために設定された角度です。日本ハムが移転することが決まってない時点で、これより傾斜を緩くして建設するという選択肢が全くあり得ないのは言うまでもありません。

◇ 札幌ドームは観客に優しくないというウソ

 ついでに野球場の傾斜も調べましたが、サッカースタジアムのように明確な数字はほとんど見つけられませんでしたので割愛します。横浜スタジアムが30度と書かれた記事はありましたが。

 どういう意図があってかは知りませんが「札幌ドームは傾斜がきついので観客に優しくない」という情報を拡散しているのがネット上に大量に沸いています。ここまでの記事を読めば明らかでしょうが、それは正しくありません。ちょっとくどくなりますが、誤解が生まれないように正確に書くとすれば以下のようになるでしょう。

 札幌ドームは野球場としては比較的傾斜が急な傾向にあるが、他の目的としてはそれほどでもない、むしろ緩やかとも言える。傾斜が緩やかだと階段の昇降には便利だが、試合が見にくかったりピッチから遠く感じられたり、観客にとっては不便に感じる場合が多い。

 大半の方が理解しているとは思いますが、そうでない方向けにまとめると上のようになりますね。これが大前提です。「札幌ドームは観客のことを考えていない」と書いている方は、まず前提から間違っている場合が多々見受けられます。

◇ 札幌ドームにも昇降が便利な席はある

 「札幌ドームのホームページ」にまとめられています。エレベーターもエスカレーターも完備してますし、傾斜が緩い席もたくさんあります。当たり前のことです。

 ものすごく大雑把な書き方をすると、料金の安い席は傾斜が急な傾向にあり、高い席は傾斜が緩やかな傾向にあります。前述のページにもあるように、そもそも階段の昇降自体ほとんどしなくてよい席もあります。

 私はほとんどすべての席で観戦経験がありますが、SS指定席・S指定席はスタンドの前のほうで、傾斜が緩やかです。ただし前の人の頭が邪魔なので、高い金を払った割には見にくいと感じたので、もう10年以上この席では観戦していません。

 それを承知の上で、階段の昇降が大変だという方は、こういった席を購入すればよかったのです。野球以外のイベントの都合を一切無視して「傾斜を緩くしろ」は、あまりに身勝手極まりない要求なのです。なぜかトンデモ要求を拒否した札幌市のほうを悪者にしたがる勢力がいるようですが。

◇ お知らせ

 この記事とも関連しますが、次回の更新で発表があります。期待値を思いっきり下げてお待ちくださいませ。  
Posted by ik1004 at 21:45Comments(0)プロ野球

2022年11月05日

神宮大会組み合わせ

神宮大会組み合わせ

◇ 大阪桐蔭・東邦の勝者と

 組み合わせ自体は3週間くらい前に決まっていましたが、今日近畿大会が終了して、対戦相手が決まりました。我らが北海道代表・クラーク記念国際は2回戦からの登場で、大阪桐蔭(近畿=大阪)・東邦(東海=愛知)の勝者と対戦します。この「逸を以て労を待つ」形は久しぶりかもしれません。

 大阪桐蔭と言えば2003年の神宮大会で鵡川が5−36というスコアで大敗した相手。この時は神宮第2球場で、鵡川が前進守備を敷いたところで俗にいう「人工芝ヒット」という内野の頭を越えるタイムリーヒットを何本も浴びています。一応鵡川の名誉のために書いておきますと、

東北0−7済美5−6鵡川5−36大阪桐蔭4−6愛工大名電

 です。ダルビッシュ有(現・パドレス)らを擁する東北は初戦で済美にコールド負け。鵡川は福井優也(現・楽天)が完投した済美を破り、その済美は翌年センバツで優勝しています。そのほか、2017年は駒大苫小牧が大阪桐蔭に2−4で敗れています。

 東邦は神宮大会で北海道勢との対戦経験はありません。昔話はこのへんにしておきます。

◇ きっと前田は投げない!

 東邦の関係者の皆様には大変申し訳ありませんが、ここでは大阪桐蔭が勝つものと仮定して話を進めます。

 来年のドラフト1位候補と言える、大阪桐蔭エースの前田悠伍。西谷浩一監督は怪我なくプロに送り込むことを想定しているのでしょう。夏はかなり大事に温存されてきましたが、この秋はけっこう多めに登板しています。以下のような感じです。

10/02  仙台育英  登板なし 国体1回戦
10/03  下関国際  4回    国体準決勝
10/05  聖光学院  登板なし 国体決勝
10/08 東大阪大柏原 5回    府大会準々決勝
10/09  関西創価  6回    府大会準決勝
10/12   履正社   9回    府大会決勝
10/23 神戸国際大付 9回    近畿大会1回戦
10/30  彦根総合  9回    近畿大会準々決勝
11/03  龍谷大平安  登板なし 近畿大会準決勝
11/05  報徳学園  9回    近畿大会決勝

 大事なところは連投になろうが前田に任せるけど、勝っても負けても良い試合は温存する、といった起用法になっています。私は東邦戦で前田が完投し、2回戦のクラーク戦は登板しないと予想しています。

 ちなみにベンチには前田以外にも140キロ台を投げる投手が4人いるみたいですし、クラークが勝てるかどうかは別問題です。しかし新岡歩輝のようなタイプは、大阪桐蔭もかなり打ちづらいとは思います。

◇ 大学の部は関大と

 大学の部は東農大北海道オホーツク(北海道学生)が決定戦で星槎道都大(札幌学生)を2勝1敗で破り、2年連続4回目の神宮大会出場を決めています。1回戦からの登場で、対戦相手は関西第2代表の関西大(関西学生)です。

 東農は楽天に4位指名された好投手・伊藤茉央(喜多方)を擁します。右横手投げで打たせて取るタイプながら、直球の最速は148キロを誇る好投手。神宮大会で1試合、大学野球選手権で8試合、全国では計9試合の登板経験があり、今年6月には宮崎産業経営大(九州地区大学)戦で2安打完封もしています。

 関大のほうはドラフト指名者はいません。北海道勢は神宮で関西勢には2連勝中(2014年と19年)で、最後に負けたのは42年も前だったりします。昨年の大学野球選手権でも東農は伊藤茉のロングリリーフにより天理大(阪神大学)に勝っています。

 あてにならないデータではありますがここは楽観的になりまして、もし初戦を突破すれば2回戦では東京六大学(相手未定)と対戦します。六大学には2大会連続で7回コールド負けしてますので、今度こそはやっつけてやりたいものです。  
Posted by ik1004 at 22:49Comments(0)高校野球

2022年11月02日

2022年 プロ野球順位予想結果

 今年3月、いつものように日刊スポーツ評論家28名がプロ野球の順位予想を行いました。その結果は・・・?

◇ パリーグ結果

 オリックスの連覇予想を的中させたのは10人ですが、その中で2位ソフトバンクを的中させたのは中西清起氏ただ1人。しかし中西氏は3位に日本ハムを挙げるというきわめて珍しい予想をしているので、これでは「惜しかったね」とも言えません(ちなみに3位の西武を最下位予想)。

 強いて挙げるなら、最も惜しかったのは中西太氏でしょうか。1位オリックス、2位楽天、3位ソフトバンク、4位西武、5位ロッテ、6位日本ハムという予想で、1・5・6位が的中でした。

 説教部屋行きは、阪神の一軍打撃コーチに就任するらしい今岡真訪氏。その内容が1位ロッテ、2位日本ハム、3位ソフトバンク、4位西武、5位オリックス、6位楽天というもの。実際には5・6位だったロッテと日本ハムを1・2位に予想するセンスは只者ではありませんね(笑)

◇ セリーグ結果

 ヤクルトの連覇予想を的中させたのはわずか3名でした。しかし3人とも2位巨人と予想しているので、セリーグに関しては全滅状態と言えるでしょう。

 めちゃくちゃ惜しかったのは梨田昌孝氏。その内容は1位DeNA、2位ヤクルト、3位阪神、4位巨人、5位中日、6位広島。1位と2位が逆、5位と6位が逆という結果でしたが、一等の前後賞くらいはあげてもよいかもしれません。

 説教部屋行きは・・・また今岡氏! 1位阪神、2位中日、3位巨人、4位ヤクルト、5位DeNA、6位広島という、私情も入ったとしか思えない酷い予想。ちなみに今岡氏はパリーグと合わせても的中ゼロという珍記録を生み出し、来年は予想する側から予想される側へと立場を変えるのでした。

◇ シーズン総評

 ご存知の通り、昨年と同じ顔合わせの日本シリーズはオリックスが4勝2敗1分で勝ち、26年ぶりの日本一に輝き昨年のリベンジを果たしました。

 連覇というのはもちろんすごいことなのですが、もうひとつすごいことがありまして、昨年の日本シリーズは11月27日に終えているのです。2月頭からキャンプが始まりますので、オフはわずか2か月ほど。例年より休みが1か月くらい短い中での優勝は、本当に素晴らしいことだと思います。

 以前書いた理由で私の順位予想は公開しなくなりましたが、休みが短いということを考慮に入れてヤクルトとオリックスは優勝予想から外しています。オリックスは最終戦で大逆転しての優勝でしたが、ヤクルトは2位DeNAに8ゲーム差をつけての圧倒的な連覇でした。

 本当に強いチームは少々の逆境などはね返してしまいますし、昨年の日本シリーズが11月下旬に終わったという事実を忘れているファンも多いかもしれません。ささやかではありますが、当記事にて記録に残しておこうと思います。  
Posted by ik1004 at 22:10Comments(0)プロ野球

2022年10月28日

人工甘味料撲滅運動・論外のフリスク・ミンティア

◇ フリスクは人工甘味料の巣窟

 今からピー年前、若かりし高校生だったあの頃、お小遣いで簡単にできる口臭対策としてフリスク(スペアミント味)をよく購入してました。不味いとは思いながらも、口臭で同級生に不快な思いをさせたくなかったのです。



 フリスクはソルビトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロースと、人工甘味料だらけ。不味いのはもちろんですが、健康のほうも心配になってきます。

 ちなみにミンティアも同罪。味によって少々違うようですが、「ワイルド&クール」の場合はソルビトール、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物が使われているようです。

◇ 人工甘味料不使用のタブレット

 タブレット菓子は人工甘味料使用が当たり前だと思っていたので、高校卒業後はほとんど買うことがなくなってしまいました。「DAKARAの一件」で、人工甘味料を毛嫌いするようになっていたからです。

 しかしながら、今の地球上には人工的な甘味料を使わないタブレットがあるというのです。なんと素晴らしい世の中でしょうか。



 こちらの画像の「スターミンツ」。フリスクなどより硬く、タブレットというよりハードキャンディーに分類されるかもしれませんが、それはともかくとして! 原材料が砂糖、メンソール、ミントと人工甘味料不使用なのです。



 お次は上記画像の「ヒントミント(HINT MINT)」。こちらの原材料は砂糖、コーンシロップ、ステアリン酸Ca、香料で、やっぱり人工甘味料不使用なのです。

 スーパーやコンビニで見かけることは少ないと思いますが、アマゾンなどで入手することができます。
 
◇ キシリトールの罠

 アスパルテームなどの害悪甘味料は不使用であるものの、キシリトールは使用しているというタブレットは意外と多かったです。ただし、私はキシリトール否定派なので本記事では紹介しません。

 たしかにキシリトールが天然物を素材としているのは事実ですが、そんなことを言ったらアスパルテームだって天然物を素材として使っているわけで、「キシリトールは安全安心な天然甘味料です」とか強調している広告は印象操作のたぐいでしょう。キシリトールはれっきとした人工甘味料なのです。

 さらに気を付けるべきこととして「キシリトールは虫歯になりにくい」というワード。嘘じゃないけど本当でもない、しっかりと理解しないとうっかり騙されてしまいがちなワードです。詳細な説明は省きますが、超大雑把に要約すると以下のことが言えます。

・キシリトールと一緒に他の糖類を接種したら無意味。濃度100%以外のキシリトールは無意味どころか逆効果なことも。

・虫歯予防効果はあくまで補助的なもので、過信は禁物。すでに存在する虫歯を治療する効果はほぼ皆無。

 もちろんキシリトールの味が嫌いではなく、上記のような点を承知の上であれば、キシリトール入りのタブレットを購入することは全く問題ないでしょう。  

2022年10月23日

北海が連覇! 高校サッカー

(高校サッカー 北海道大会決勝)
 北 海 2−1 札幌光星

  前半(1−1)
  後半(1−0)
シュート(6−5)

<得点>
.2分 田中準人(北海)
20分 川合流央(札幌光星)
46分 野村光希(北海)


 今年のプリンスリーグは札幌U-18がコロナ禍などに苦しみ3位に終わり、旭川実が優勝、札幌大谷が2位。この2チームはプレミア参入戦(プレーオフ)への進出を決めています。しかし、この2校は選手権予選で4強にも残れず敗退してしまいました。

 決勝に残ったのは連覇を狙う北海と、41年ぶりの優勝を狙う札幌光星。この2チームはプリンスリーグで6・7位と苦戦しましたが、一発勝負のトーナメントで強さを発揮しました。光星はプリンスプレーオフに回り、結果次第では来年札幌ブロックリーグに降格となります。

 昨年・一昨年は観客の入場は厳しく制限されましたが、今年は両校全校応援でこの2チームを後押ししました。厚別の気温は昨日より上がり10〜11度ほどでしたが、小雨が降りしきるあいにくの天候でした。

◇ 前半

 両チームフォーメーションはおそらく4−4−2。昨年の北海は3−4−2−1だったはずですが、スタイルを少し変えてきています。昨日は道大谷室蘭を相手にセットプレーで1点を奪い、そのままシュートを1本も許さずに完勝しました。試合開始早々、左サイドからいきなりCKを獲得した北海は、ニアサイドのFW田中準人(2年)が頭で合わせて早くも先制!

 いきなり追う展開になった光星はインターハイにも出場しており、強豪の富山第一に1−0で勝ち、聖和学園(宮城)にATの失点で2−3で惜敗しています。昨日は延長PKで札幌創成を破りましたが、激闘の疲労は残っているかもしれません。6分、パスワークで北海ゴールに迫り、川合流央が右足で流し込みますがこれはオフサイド。なお、彼は元札幌の川合孝治の息子さんです。

 7分、北海は縦に抜け出しFW野村光希(2年)がGKと1対1の場面を作り出しますが、素晴らしいタイミングで飛び出した光星GK下田和舞(3年)に防がれました。

 セカンドボールをことごとく北海に奪われ苦しい展開の光星でしたが、19分にMF佐藤来音(3年)のドリブル突破を北海DFが倒してしまいPK獲得。20分、総体の富山第一戦で決勝ゴールを奪っているエースの川合が冷静にPKを決めて同点! ここから目に見えて光星の動きが良くなり、むしろ光星が押し込む場面が増えていきます。

 32分、光星は右サイドの突破からDF伊藤恒太(3年)が左足でシュートを放ちますが、わずかにゴール上に外れてしまいました。前半は1−1のまま終了、シュート本数も2対2の五分でした。


◇ 後半

 後半開始直後は前半終了間際の流れのまま、光星がやや優位に試合を進めているように見えました。後半6分、光星右サイドからのCKで押し込んだかにも見えましたが、北海のフィールドプレーヤーにかき出されチャンスを逃します。

 その直後、北海はGK小野寺信(2年)からのゴールキックを受けたFW野村、光星DFが足を滑らせたかややバランスを崩したスキを見逃さず、右足でゴール左隅に流し込み勝ち越しゴール! 昨年もそうでしたが、北海はチャンスそのものは少なくとも決定力があるというイメージです。

 10分ごろ、光星は4バックから3バックにフォーメーションを変更します。2001年にジュビロ磐田が採用したN-BOXをもじり、小林宏之監督の名前を取って「K-BOX」と紹介されていましたが、WBがいるようにも見え、実際のところどうだったのかは謎のまま終わってしまいました。

 12分に北海の決定機、池田がシュートを放つも素早く戻った光星DFがブロック。20分、FWの小村が光星DFをかわして右足シュートを放つもゴール上に外れてしまいました。少し北海に押し込まれ始めていた光星でしたが、残り時間が少なくなってきて再び攻勢に転じます。

 21分、左サイドからのクロスにMF小原祥郁(3年)が頭で合わせるもサイドネット。33分に光星が右サイドからチャンスを作り何本かシュートを放ちますが、ことごとく北海守備陣にブロックされてしまいました。

 さらに34分、レフティーMF片岡龍音(1年)が左足で枠内にミドルを放ちますが防がれ、こぼれ球を川合が押し込もうとしますがこれも北海守備陣に防がれました。36分の小原の右足シュートも北海にブロックされます。光星が攻め、北海が守る時間帯が続きます。

 ATは3分の表示。40+2分に光星がCKを獲得するとGK下田もゴール前に上がりますが、これも北海に防がれカウンター攻撃。光星ゴールは無人でしたが、オフサイド判定で難を逃れました。試合はこのまま北海が逃げ切りました。

◇ 総評

 敗れた光星ですが前半の最初のほうを除けば全く悪い内容ではないですし、元Jリーガーでもある小林監督のもと、今後も十分期待を持たせる内容でした。まずはプリンスリーグ残留が至上命題になりそうです。

 勝った北海は2004〜05年以来17大会ぶりの連覇。そして最近4年で3度の北海道大会優勝。プリンスリーグでは旭川実の独壇場が続いていますが、こと選手権に関しては北海が常勝軍団になりつつあります。

 あとは全国で勝つだけ。2004年に徳島商・韮崎(山梨)に勝って以来、選手権での全国白星はありません(インターハイでは2008年、18年などに勝利あり)。

 実力的におそらく選手権出場校の平均よりは下になりそうですが、セットプレーなどで先制点を奪って固く守り切る、自分たちのスタイルがしっかりとあるので勝利は十分に見込めると思います。  
Posted by ik1004 at 22:43Comments(0)サッカー

2022年10月20日

北海道からドラ1が2名! 2022ドラフト

 全国的には不作らしいですが、北海道のドラフト候補は大豊作。言うまでもないことですが、不作というのはあくまでも現時点の話。5年後、10年後にいくらでも覆ります。

 私と同じ1981年度生まれは松坂世代の一個下で不作だとさんざん言われましたが、結果は松坂世代が名球界入りゼロ、一方我が世代は青木宣親・鳥谷敬の2人が2000本安打達成。だからと言って松坂世代を超えたとは言い切れませんが、ある程度見返したことは確かでしょう。

ドラフト指名者一覧(日刊スポーツ)

 1位指名の事前公表が少なかった昨年とは打って変わって、今年は9球団が別々の選手を事前公表。それは目玉不在ということの裏返しでもあり、くじ引きは2球団の重複指名が2つだけでした。

 今年甲子園を沸かせた浅野翔吾(高松商高)は巨人と阪神が指名し、事前公表した巨人が交渉権を獲得。巨人はくじ引きの連敗を11で止めました。

 荘司康誠(立教大←新潟明訓高)はロッテと楽天が指名し、事前公表した楽天が交渉権を獲得しました。結果的には事前公表した9球団すべてが欲しい選手を獲得し、手の内を隠した阪神とロッテは駆け引きに失敗してしまった形です。

◇ 日本ハムの指名は?

 昨年は高校生が多めでしたが、来年に新球場への移転が控えており、さすがにここ数年のみっともない成績から脱しないといけないと考えたのか、支配下指名の6人中高校生は1人だけで即戦力志向がよく見える指名でした。

 1位指名は事前に公表していた通り矢澤宏太(日本体育大←藤嶺藤沢高)。173cmと小柄ですが、最速152キロ左腕であるほか、長打力も脚力も兼ね備え「二刀流」としての期待も高まります。

 もっとも、近年「二刀流」の肩書で入団する選手が激増しましたが、「一刀」すらできていない選手が多いのも事実。大谷翔平とは違い大卒なので、ある程度即戦力も求められます。投打両方にチャレンジするのは大いに結構ですが、ダメなら片方を見切るということも必要になるでしょう。

 3位ではアメリカから加藤豪将(メッツ)を指名。これも事前の情報通りです。内外野どこでも守り、打力も脚力も兼ね備えたユーティリティプレーヤー。メジャー定着ができず、日本球界入りが期待されます。

◇ 北海道関連の指名

 まずは何と言っても、事前に公表していた広島1位指名の斉藤優汰(苫小牧中央高)。北海道の「BIG3」では最上位の指名となりました。BIG3の中で最長身の189cmという身長に加え、中学2年の秋に投手に転向と投手経験が浅いことから伸びしろが多いという判断ではないでしょうか。

 さらにロッテは外れ1位で菊地吏玖(専修大←札幌大谷高)を指名。北海道からドラフト1位が2人の快挙! ちなみに札幌大谷が神宮大会で優勝した世代の1学年上で、甲子園経験はありません。

 まだまだ上位指名が続きます。阪神が2位で門別啓人(東海大札幌高)を指名。「BIG3」2人目の指名であり、さらに北海道にまるで縁のない阪神が56年ぶりに道内高校生を指名したという歴史的な出来事でもあったのです。

 阪神はもう1人、4位で茨木秀俊(帝京長岡高)も指名しています。茨木は札幌手稲中学出身の道産子です。これを機に阪神の道産子選手が増えるでしょうか。

 BIG3の大トリを飾るのは、ヤクルト4位指名の坂本拓己(知内高)。奥尻町出身のプロ野球選手は、あの165勝を挙げた大投手である佐藤義則氏(阪急)以来です。

 北海道出身ではありませんが、オリックスの育成ドラフト2位では才木海翔(大阪経済大←北海道栄高)が、ほかには楽天4位で伊藤茉央(東農大北海道オホーツク←喜多方高)、同じく楽天の育成3位で竹下瑛広(函館大←厚木北高)が指名されています。

◇ 主な指名漏れ

 高校生では唐川侑大(東海大札幌高)ら4人が指名漏れ。高校通算20本塁打、投げては最速145キロ右腕、捕手としても強肩と何拍子も揃った好選手ですが、飛び抜けたものはないというスカウトの判断だったのかもしれません。

 大学生では東大出身ということで大いに話題になった井澤駿介(東京大←札幌南高)が指名漏れ。ちなみに実家は私の家からかなり近いので、そういう意味でも応援はしておりましたが、現時点では実力不足と判断されたのも致し方ないかもしれません。

 ほかには道原慧(立教大←駒大苫小牧高)原田桂吾(国際武道大←北照高)らも指名漏れ。残念ですが、各紙のドラフト候補一覧でもそれほど高くない評価でしたので致し方のないところでしょうか。本当に指名されるだけでも大変な世界です。  
Posted by ik1004 at 21:21Comments(2)プロ野球

2022年10月16日

最強スポーツ漫画ランキング

 先日フジテレビの「ジャンクSPORTS」で、スポーツ名門大学の運動部に所属する学生約1,400人にアンケートを取った「最強スポーツ漫画ランキング」という企画が発表されました。その結果がこちら(実際に放送された映像をツイッターから頂きました)。

漫画ランキング1
漫画ランキング2

漫画ランキング3


 数えてみたら、私が所持しているのは31作中7作(30位が同率のため31作です)。レンタルなど何らかの形で読んだことがあるのは21作でした。というわけで、もちろん全作品を把握しているわけではありませんが、私のランキングをつけてみました。ネタバレは最小限に抑えています。

10位 ハイキュー!!(古舘春一)バレーボール
 高校バレー漫画。正直なところ、風呂敷を広げすぎて展開が間延びしすぎだと思っていたのですが、いきなり話をまとめて数年後の未来に飛んだのは驚きました。そしてそれは素晴らしい英断でした。もっと連載を長引かせることもできたでしょうが、私は最後の数巻が一番好きですね。

9位 BE BLUES!〜青になれ〜(田中モトユキ)サッカー
 小学〜高校サッカー漫画。現在も連載中ですが、まもなく連載終了予定。9位と10位は候補が多くて迷いましたが、サッカー漫画としてリアリティーを損なわない程度に読みやすさがある点を評価しました。優希がプレーヤーを引退する葛藤をもっと細かく描いてほしかったなぁとは思いますが。

8位 神様のバレー(渡辺ツルヤ、西崎泰正)バレーボール
 ジャンクのランキングには未登場。監督が主人公の中学バレー漫画。弱小校が勝ち進むというストーリー自体はよくありますが、阿月総一監督の指導でうまくなる様子は見ごたえがあります。超人的な選手が登場しないのもリアリティーがあって良いですね。まだ連載中ですが、先が気になります。

7位 DEAR BOYS(八神ひろき)バスケットボール
 ジャンクのランキングには未登場。高校バスケ漫画で、現在も主人公を変えて連載中。ちなみに、スラムダンクよりも連載開始は先です。スラムダンクに比べるとフォーメーションなど細かい戦術的な描写が登場します。それでも一般の方でも十分読めるレベル。試合以外の描写も見ごたえがあります。


<番外編 軽くお詫び>
 球技ばっかりでごめんなさい。私は球技が大好きで、スポーツ漫画もほぼ球技漫画ですね。一応水泳・ボクシングなどは読んだことがありますが、トップ10には至りません。そういえば陸上漫画は一度も読んだことがない気がします。探してみようかなぁ。


6位 GIANT KILLING(綱本将也、ツジトモ)サッカー
 プロサッカー漫画で、現在も連載中です。監督が主人公のサッカー漫画はかなり珍しいでしょう。理論的に低迷するチームを立て直す過程は読みごたえがあります。もう1人の主人公というべき椿大介は可愛らしい性格で、その成長ぶりも読んでいて嬉しさを感じます。

5位 ラストイニング(神尾龍、中原裕)野球
 ジャンクのランキングには未登場の高校野球漫画。監督が主人公はこれで3作目かぁ(笑) 練習風景の描写が細かく、とにかく理論的なので試合結果にも説得力があります。先が気になるので、一気読みしたくなる名作。青年誌に連載された漫画なので、学生たちには知名度が低いのかもしれません。

4位 ベイビーステップ(勝木光)テニス
 主人公は高校生ですが、部活ではないので高校テニス漫画とも言い難いか。優等生の丸尾栄一郎がテニスを細かく分析して、身体能力的に劣るのにどんどんうまくなっていく過程がとても面白いです。それだけに、中途半端なところで連載終了となったのが残念すぎます。


<番外編 私が苦手なスポーツ漫画>
 気合だの根性だの暑苦しい、現実離れした必殺技が出てくる、イケメン揃いとかキャラ重視でストーリーがおざなり。こういうのが苦手です。
 あとピンポイントでサッカー漫画についてですが、フォワードが4人抜きとか5人抜きとか簡単に決めるシーンがどうにも許せません。ここぞというシーンだけならまだしも、1試合で何度も決めるのは引いてしまいます。
 私は現役時代ヘタクソなディフェンダーでしたが、公式戦でも練習試合でも紅白戦でも、5人抜きなど一度たりとも相手に許した経験はありません。敢えて漫画名は書きませんが、ランキングに登場しないのはそういう理由でございます。


3位 ダイヤのA(寺嶋裕二)野球
 高校野球漫画。現在も連載中です。試合部分も良いですが、それ以上に日常生活の部分が良いですね。よくある部活の日常がうまく描けています。1年生だった主人公・沢村栄純らが2年生になると、下級生への接し方にも戸惑いが見られますが、そういう部分もリアルでとても良いです。

2位 アオアシ(小林有吾)サッカー
 ユースサッカー漫画。まだ連載中なのですが、これはマジでヤバイ! もちろん良い意味で。ヘタクソな主人公がうまくなる過程に説得力がありすぎます。一気読みしたくなる名作。敢えてこれ以上書きませんので、ぜひ皆様にも読んでいただきたいです。むろん前述のように、フォワードが5人抜きを決めるような非現実的なシーンは登場しません。

1位 SLAM DUNK(井上雄彦)バスケットボール
 高校バスケ漫画。バスケに詳しくなくても楽しめる、というのが重要なポイントでしょう。そしてバスケ初心者の桜木花道がどんどんうまくなる、心に残る名言が多い。笑えるシーンが満載で飽きさせないなどなど、あらゆるツボを押さえた名作中の名作です。  
Posted by ik1004 at 21:30Comments(2)アニメ・漫画

2022年10月12日

クラークが2年連続の優勝!

(高校野球 秋季全道大会決勝)
クラーク 000 000 010 2=3
北  海 000 000 100 0=1

(クラ)新岡(10)−麻原
(北海)熊谷(10)−大石

 まさかの2日連続雨天順延。両エースとも準決勝でも先発していますが、これにより中2日の休養が得られました。しかも準決勝で新岡歩輝は76球、熊谷陽輝は91球しか投げていませんので、比較的万全に近い状態で投げられたのではないでしょうか。

◇ バント戦術の可否

 少なくともMLBとNPBでは、無死1塁の送りバントは確率的に損であるという定説が定着しつつ、ないし広まりつつあります。これは無死1塁と1死2塁の得点期待値の比較によります。ここでは詳細は省きますが、興味のある方はぜひ調べてみてください。

 ただし、高校野球ではまだこの考え方は確定していません。甲子園大会だけならいくらでも調べようがあるでしょうが、地方大会のデータを全部調べ上げるのは困難なので致し方のないところでしょう。それでも、強豪校は判で押したようなバントをしない傾向が強まっています。

 クラークが1回表、2四球で得た無死1、2塁のチャンスで打撃の良い3番新岡にバントさせた采配も、常識的ではありますが正解かどうかは何とも言えません。個人的には熊谷の立ち上がりが良くなかったので「じっくり見させても良かったかな」と考えてはいますが、間違いの采配とは言えません。

※ちなみに、1死2、3塁よりも無死1、2塁のほうが得点期待値は上です。つまりバントは損な作戦ということになります。ただしこれはNPBの話なので、高校野球でどうなのかは不明。

 後述しますが、9回裏の北海もバント失敗に泣きましたが、そもそもバントのサインを出したことの是非も問われるでしょう。

◇ 素晴らしい投手戦

 立ち上がりややバタついた熊谷が立ち直りましたが、初回先頭の1番高木馴平に10球粘られるなど3回60球を要し、無失点に抑えたとはいえ消耗を強いられる展開。準決勝に続き、調子は新岡のほうが良かったように思います。

 素晴らしい投手戦になりましたが三者凡退は驚くほど少なく、両チーム走者を出して相手投手を苦しめました。

 試合は突然動きます。7回裏、先頭の6番熊谷が甘く入ったスライダーを捉え、レフトポール際に先制ソロホームラン! そういえば2020年の秋決勝も8回表の江囗聡一郎の本塁打による1点を守り切った北海が勝ったのでしたね。

 このまま北海が逃げ切るかと思いきや、8回表に北海が今大会初の失策。2死1、2塁となって5番中村光琉のタイムリーですぐさま同点に追いつきました。

 9回裏無死1塁、ここで今日本塁打と二塁打を放っている6番熊谷。1点取ればサヨナラの場面でセオリーでは当然バントですが、熊谷が打撃好調であることと下位打線が全く当たっていないことを踏まえれば、ここは打っても良かったように思います。

 結果的に熊谷がバントを空振り、捕手の麻原草太が1塁に送球してアウト、サヨナラのチャンスは一気に潰れてしまいました。

◇ 守り負けた北海

 延長戦に入り10回表、2死2塁で4番麻原のサードゴロが悪送球になりクラークが勝ち越し、さらに5番中村が前進守備の外野の頭を越えるタイムリー二塁打でもう1点を加え、試合を完全に決めました。

 ここまで堅守で勝ち上がってきた北海としては、結果的に失策がことごとく失点に結び付くことになってしまいました。ですが、別の見方をすれば取るべきところで取らなかったツケが出た、という厳しい書き方をすることもできるでしょう。

 10回裏の北海は8番から始まる打順でしたが、三者凡退に抑えられてクラークが2年連続の秋優勝を果たしました。北海は昨秋もクラークに敗れており、リベンジはなりませんでした。

◇ 連覇のクラーク

 捕手の麻原や前チームでは遊撃手だった新岡を始め甲子園メンバーが残っているとはいえ、前チームが下級生主体のチームだったわけでもなく、2年連続の秋制覇は素晴らしいことです。

 調べてみた限り、北北海道のチームが秋を連覇するのは初めてのことではないかと思います。昨年はクジ運が最悪でしたし、今年も2回戦からの登場とはいえ対戦相手は強いところばかり。誇るべき連覇であることに疑いの余地はないでしょう。

 佐々木啓司監督は「投手力は前チームより上」である旨を発言しています。山中麟翔・辻田旭輝の2枚看板だった前チームに対し、新チームは新岡ほぼ1枚での勝ち上がり。しかし好不調の波が激しい山中・辻田に比べ、新岡の安定感を高く買っているということかもしれません。

 前年度は神宮・センバツともに九州国際大付に敗れていますので、まずは1勝。新岡のことはあまり心配していませんが、打線は今回も懸念材料。どれだけ打てるかという視点でまずは神宮を見てみたいですね。  
Posted by ik1004 at 20:24Comments(2)高校野球

2022年10月09日

北海、クラークが決勝進出

(高校野球 秋季全道大会準決勝)
函館大柏稜 100 001=2
北   海 101 307x=12 ※6回コールド

(柏稜)熊倉(5.1)、横野(0.1)−平田滉
(北海)熊谷(5.2)、長内(0.1)−大石

 昨年から準々決勝と準決勝の間に中5日の休養日を入れています。「投手にとっての負担軽減」ではありますが、「選手にとって」はどうでしょうか。現に函館大柏稜は一度地元に戻り、また札幌に戻ってくるという「新たな負担」を強いられています。函館だけでなく、稚内・網走・北見・釧路・根室あたりも同様の対応となるでしょう。

 ちなみに、2020年までであれば準決勝土曜日、決勝日曜日なので、1日順延しても祝日の月曜日に試合ができるというメリットもありました。今の日程だと準決勝が日曜なので、順延すると決勝が平日になります(実際に今年も順延)。本当に今のやり方が良いのかどうかは、今後検証を重ねる必要があるでしょう。

◇ 中盤以降差が広がる

 北海は宮下朝陽(東洋大)の弟・宮下温人を外し、堀田一郎(現・巨人球団職員)の子である堀田晄大をレフトでスタメン起用してきました。さっそく初回先頭打者、1番西村澪央翔の飛球がレフトへ、しかし堀田は打球を見失い後逸(記録は三塁打)。3番加藤桔平が三遊間を破るタイムリーで柏稜が先制しました。

 しかし北海は1回裏、3回裏といずれも1死1、3塁のチャンスで4番今北孝晟の犠飛と内野ゴロで1点ずつ加えて逆転します。4回裏も堀田の二塁打を足掛かりに内野ゴロで1点、さらに盗塁と1番片岡誠亮、3番幌村魅影のタイムリーでこの回3点を追加しました。

 6回表、柏稜が2死1、3塁のチャンスで前の打席で三塁打を放っている右打者の7番本間晴を打席に迎えたところで、一塁を守っていた背番号3の2年生左腕・長内陽大がマウンドへ、エースの熊谷陽輝が一塁へ回ります。これは驚きの投手交代でした。暴投で1点を失いますが、本間を変化球で三振に打ち取りました。タイムリーを警戒しての継投だと思うので、役割は果たしたと言えるでしょう。

 しかしその裏、4番今北、5番長内にタイムリーを浴び北海が7点目。さらに6番熊谷に三遊間を破られると背番号10の1年生左腕・横野友大がマウンドへ、エースの熊倉はベンチに下がりました。横野は函館支部予選で1試合の登板経験がありますが、全道は初登板です。

 しかしストライクを取るのに四苦八苦。途中出場の7番宮下にタイムリー二塁打を浴び、さらに3四球・2暴投で2死満塁、スコアは11−2、4番今北のカウントは3−1。ボールで四球になれば押し出しでサヨナラコールドになりますが、このカウントから打って出て二塁打性の当たりがタイムリーヒットとなりやはりサヨナラコールドとなりました。

◇ 健闘した柏稜、北海の不安要素

 柏稜は好投手の熊谷から6イニングで6安打2得点、1つは微妙ですが三塁打を2本放っています。力の落ちる投手が先発していれば、2ケタ安打を狙えたのではないでしょうか。北海は熊谷の先発で正解だったと思います。

 ただ準々決勝に続き、バッテリーの配球が単調なのは気になりました。1巡目は緩いカーブに面食らっても、強豪校は2巡目以降は合わせてきます。初球の入りにカーブの割合が多いですし、2ストライクは直球を捨ててカーブを狙う打者も多くなり、そしてそれで攻略されてしまいました。2番手以降の育成も含め、投手陣に課題を残しました。

 北海は熊谷の調子が悪かったというか、全力を出していなかったというか…。どちらなのかは不明ですが、準々決勝よりは劣る出来でした。結果的には91球で温存され、明日は中止なので決勝はもっと良い投球を見せてくれる気がします。

 今日は6イニングで17安打12得点と大爆発しましたが、甲子園レベルだと強打とは全く言えない打線だと思います。小柄な選手が多く、1ケタ背番号で身長180cm以上はエースの熊谷だけ。そういう意味で平川敦監督は180cmの堀田に期待していると思うのですが、おそらく負傷のため途中交代となってしまいました。1〜2人くらいは長打を打てる選手がいると打線に厚みが出て全国レベルの打線になるでしょう。


(高校野球 秋季全道大会準決勝)
.クラーク  004 012 0=7
立命館慶祥 000 000 0=0 ※7回コールド

(クラ)新岡(7)−麻原
(立命)岩渕(5)、渡邊(2)−正津

 リッツはコロナ禍の影響でスタメンが3人入れ替わるアクシデントに見舞われてしまいました。スタメンに2ケタ背番号の選手が3人並び、そのうち1人は手元のパンフレットに記載のない選手です。

 ブラスバンドもいて秋初4強のリッツを大いに盛り上げてくれましたが、ここまで来たら思う存分戦わせてあげたかったです。

 一方クラーク記念国際は今春センバツベンチ入りメンバーでもある背番号4の吉田暁登が負傷のため欠場。背番号3の高木馴平が二塁を守り、背番号7の中村光琉が一塁を守るなどいつもと違う布陣を余儀なくされました。しかし、普段と異なる守備位置の選手が好守備を見せたのは収穫でしょう。

◇ クラークが危なげない勝利

 1回裏、リッツは1番盒桐翔がヒットで出塁してもバントで送る気配を見せず、最後は三振ゲッツーで終わってしまいました。しかしこれは甲子園でもトレンドとなっている戦術ですし、リッツの野球でもあります。決して間違いではないのですが、結果的にこの後ほとんどランナーも出せずに終わってしまうことになります。

 試合が動いたのは3回表。失策を足掛かりにチャンスを作ったクラークは3番新岡歩輝のタイムリー、4番麻原草太の犠飛、さらに5番中村と6番安部政信の連続タイムリーで一挙4点を先制します。5回にも2死走者なしから6番安部のタイムリーで追加点を挙げ、6回にも3番新岡の2点タイムリー二塁打で2点を加え7−0。

 リッツの先発はエースの岩渕正晃ですが、初戦の稚内大谷戦も8回を投げ13安打6失点。今日の試合も勝負どころで球が高めに浮き、打者を攻める前にまず自分の投球ができていなかった印象です。2番手は準々決勝の白樺学園戦で3失点完投の背番号11・渡邊翔悟ですが、2回2失点とはいえ球に力があり渡邊のほうが可能性を感じる内容でした。

 対照的にクラークエースの新岡は制球良く直球に威力もあり、相手の嫌がるコースにしっかりと投げ込んできてリッツに自分たちの打撃を全くさせませんでした。7回76球で余力十分、明日は順延なので万全の状態で決勝も投げられるのではないでしょうか。

◇ 決勝戦の見どころ

 天気予報を見る限りではまったく絶望的なので、早々に順延が発表されました。あさって火曜日、10時から決勝戦が行われます。ということで、南北海道大会を含め春夏秋とも今年の決勝戦は全部平日開催という憂き目にあいました。

 円山球場の日程もカツカツで余裕がないのは理解していますが、準々決勝後の中5日休養の影響により平日決勝率が大幅に上昇してしまったのは事実です。社会人はもちろんですが、野球大好きな少年少女たちも学校のため見に来られないということを重く受け止めるべきでしょう。

 それはさておきまして、決勝戦は投手戦になりそうですね。準決勝の投手の出来で言えば新岡に軍配が上がりますが、熊谷は抜くところとギアを上げるところを知っている選手なので、決勝はトップギアで臨んでくると思います。

 今日の試合も投手力・打撃力はもちろんですが、守備のミスが少ないほうが勝利しています。1つの守りのミスが許容されないほどの緊迫した試合を期待しますし、実際そうなるのではと予想しています。  
Posted by ik1004 at 21:25Comments(0)高校野球

2022年10月07日

吉井理人新監督の独特なコーチングとは


◇ ロッテの監督に就任

 この本の著者・吉井理人氏は、言わずと知れた好選手。日本で89勝、62セーブ、MLBでも32勝を挙げていて投手としてもすごかったですが、その後コーチとしてさらに名を高めています。

 日本ハム→ソフトバンク→日本ハム→ロッテの順にコーチを務め、とうとう監督として白羽の矢が立ったのです。監督として有能かどうかは、もちろんやってみないと分かりません。しかし、投手コーチとして有能であったことには疑いの余地がないでしょう。

 佐々木朗希の育成に携わり、若いうちは体作りを重視して無理に投げさせないことを勧めたのは吉井氏と言われています。日本ハム時代はダルビッシュ有や大谷翔平の所属と時期がかぶっていますが、吉井氏の本領は「○○はワシが育てた」なんてレベルではありません。詳しくは著書をご覧ください。

◇ 著書の内容は?

 吉井氏が監督に就任するとも、それどころか井口資仁監督が退任するとも思っていなかった2022年9月中旬ごろ、本当にたまたまこの本を読みました。正直な感想は「思っていたよりずっと素晴らしい本だ」です。

 現役時代から血の気が多いタイプなのはよく知っていますが、若手時代に二軍監督に殴りかかろうとしたエピソードなんかも登場します。これは著述の通りだとすれば、二軍監督のほうに問題がありそうですが、そんな例も交えながら良いコーチングと悪いコーチングについて書かれています。

 「ダルビッシュはワシが育てた」みたいなつまらない自慢話は全然登場しません。むしろ、失敗例を交えつつ試行錯誤を重ね、筑波大学大学院でコーチングを学び、ようやく今のコーチ像にたどり着いたという内容です。

 「教えすぎない」「選手に試合を振り返らせる」「選手に喋らせて言語化させる」などなど。詳しくはぜひ著書を読んでいただきたいです。日本のプロ野球のコーチはアメリカに比べてレベルが低いと言われて久しいですが、吉井氏のようなコーチがもっと増えることを願うばかりですね。

◇ やっぱりあった、あの人との確執!?

 ネガティブな内容を書くときは極力名前が伏せられているのですが、どう考えても栗山英樹前監督と衝突したとしか思えない話もいくつか登場します。

 「先発だったある投手をクローザーに転向させようとしたときに反対したが、監督の決意が固いからサポートしたのに、わずか数試合であきらめてしまったので吉井氏が激怒した」という話が登場します。これはどう考えても、2016年の吉川光夫のことでしょう。

 この年の吉川は7勝を挙げたとはいえ不安定な内容で、二軍落ちも経験。9月は救援で7試合登板して3セーブを挙げましたが、この間3失点で5四死球と不安定さを露呈。栗山監督はすぐにあきらめ、同27日には早くも先発に復帰しています。吉井コーチが怒るのも当然のことでしょう。

 吉井氏も言い方がきついことは反省しているのですが、栗山氏にはそういうところを嫌われ、有能であるにも関わらず退団せざるを得なくなったと考えられます。別に栗山氏の暴露本ではありませんが、仰木彬・野村克也の両監督のことを絶賛しているのとは対照的なので、きっと吉井氏からは見放されていたんだなぁと。この本を読んで改めて思いましたね。  
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2022年10月03日

熊谷劇場! 北海が4強進出

2022秋全道1


(高校野球 秋季全道大会準々決勝)
札幌日大 000 000 0=0
北  海 010 060 X=7 ※7回コールド

(日大)石井(4.2)、小熊(0)、岡田(0)、遠藤(1.1)−長尾
(北海)熊谷(7)−大石

 平日の秋準々決勝にしては人が多い…。おそらく北海の試合だからでしょう。北海のほうは人数的に1・2年の全校応援+ブラスバンド付き。日大は控え部員20人ほどと父母会などが100人程度でしたでしょうか。球場全体では3千人は優に超えていたと思います。

 ところで、バックネット裏にテレビカメラが入っておりましたが、準々決勝以降のライブ配信を行っているようです。注目度の高い夏に比べて圧倒的に遅れていましたが、ようやく実現したのですね。

◇ 熊谷に始まって熊谷に終わった

 今北海道で最も注目されている選手は、北海の2年生右腕・熊谷陽輝と見て良いでしょう。夏は見ましたが秋は初めて。投球練習は…お、かなりいい感じ。日大は2回まで三者凡退に打ち取られますが、力負けしているというほどでもなく、鋭い打球は飛ばしてましたね。

 強いて言うなら、ちょっと制球を乱す場面もありました…というくらいしか悪い面は見当たりませんでした。直球は切れ、スライダーは鋭く、ほとんどスキなし。私の目測ではMAX145キロくらいは出てたように見えましたが、あとで聞いたところでは今日の試合で自己最速を更新する143キロを計測していたようです。打っても3安打1打点の大活躍でした。

 日大は3安打無得点で9奪三振に打ち取られますが、打撃は全く悪くなかったと思います(後述するように投手起用は酷かったですが)。これは熊谷を褒めるしかないところでしょう。

 ところで北海は、昨年主将で甲子園に出場した宮下朝陽(東洋大)の弟・宮下温人が出場しますが、代打堀田晄大を送られています。彼は1991年の甲子園メンバー・堀田一郎(現・巨人球団職員)の息子さんです。宮下は2打数ノーヒットでしたが、堀田はセンター前に2点タイムリーを放ち、サラブレッド?対決は堀田に軍配が上がりました。


◇ 日大謎の継投

 2回裏に北海は4番今北孝晟がセンターのグラブの横を抜ける三塁打で出塁し、5番長内陽大が1、2塁間を破るタイムリーで北海が先制。さらに6番熊谷もヒットで続きますが、札幌日大先発の石井翔大がここは踏ん張りました。

 背番号5の石井は北海の強力打線に対して粘り強く投げていたと思います。1−0と北海リードで迎えた5回裏、内野ゴロで走者が進塁して2死2、3塁となったところで、背番号18の1年生左腕・小熊梓龍に交代。

 ちなみに石井は秋初登板、小熊は支部予選で1試合のみの登板です。全道初戦の2回戦・札幌新川戦では藤原→盧笄岡田という継投で勝っていますが、中1日での彼らの登板を回避した…ということでしょうか?

 日大の台所事情と森本卓朗監督の宇宙采配の意図は分かりませんが、結果は小熊は初球暴投で1失点、結局6球連続ボールでストライクすら入らずに打者の途中で背番号10の岡田樹和に交代しますが、死球と3者連続タイムリーで均衡した試合が監督の采配で破壊されてしまいました。

 結局岡田もアウトを1つも取れず、背番号13の2年生右腕・遠藤暖大に継投してようやく北海の連打攻勢を食い止めました…が、時すでに遅し。背番号1の藤原雅久と11の盧糀ヂ舛蓮張戰鵐舛砲い襪里漏稜Г靴泙靴燭…えぇと、来年の夏のために隠しておいたのかな???

 たしかに北海は強かったですが、見る限りでは日大も弱くはないはず。なぜか自分から転びに行ったようにしか見えず、たいへん残念な試合となってしまいました。


2022秋全道2


(高校野球 秋季全道大会準々決勝)
.函館大柏稜  005 010 020=8
札幌龍谷学園 002 030 010=6

(柏稜)熊倉(9)−平田滉
(龍谷)若菜(2.1)、松平(6.2)−児島

 両校とも2回戦からの登場。2回戦で函館大柏稜は函館大有斗を、札幌龍谷学園は旭川龍谷を…つまり甲子園で活躍した経験のある系列校を破って勝ち進んでいます。

 龍谷も北海と同様に全校応援+ブラスバンド付き。柏稜はスタンドに控え部員の姿が見当たらず、父母会らしき約20名が一生懸命太鼓を叩いていました。2度目の秋全道出場だった2005年秋に見たときは控え部員ゼロ、チア6人という組み合わせにビックリした記憶がありますが、今日はチアもいませんでした。

◇ 柏稜が先行、追う龍谷

 2回までは両校合計1安打でしたが、凡打の内容がとても良く、打球が鋭かったです。なので、打撃戦になる予感はありました。

 3回表にさっそく均衡が破れます。1死満塁のチャンスで2番体阿彌恒樹が三遊間を破る2点タイムリー、3番加藤桔平が1、2塁間を破るヒットで満塁となり、4番平田滉稀は一塁強襲の2点タイムリーヒットで4点目を奪いました。

 昨日旭川龍谷を完封して連投だったエース・若菜健太が一塁に回り、一塁手の松平悠杜がマウンドに上がりました。この松平も秋は4試合目の登板ですが、柏稜は5番中野冴人の三遊間を破るタイムリーでさらに1点を加え5−0とリードしました。

 砂の栄冠という高校野球漫画の巻末に「近年気になるのがあきらめが早いということだ。序盤に少し点差がつくと、すぐにあきらめて一方的な試合になる」とあまりに偏った主張が書かれていましたが、この試合を見ただけでもそれが大間違いだということがよく分かるでしょう。

 龍谷はその裏即座に2番京田莉虎のタイムリーと暴投で2点を返し、あきらめるような選手など誰一人いませんでした。

◇ 素晴らしい打撃戦

 柏稜は5回表に暴投で1点を加えますが、その裏龍谷はやはり即座に反撃します。4番松平のセンター前タイムリー、5番船木優真のスクイズ、7番大町祐人のセンター前タイムリーで3点を返し、6−5と1点差まで詰め寄りました。

 3回途中から救援した松平は粘り強く投げていましたが、8回表に1死2塁のチャンスで代打山本拓哉が完璧に捉えた打球はセンターの頭上を越えるタイムリー二塁打、代走狩谷悠太が起用され、1番西村澪央翔の1、2塁間を破るヒットで、アウトのタイミングでしたが好走塁で本塁を陥れました。有斗出身の野村直毅監督の采配が的中した形です。

 龍谷は8回に3番児島圭一のタイムリーで1点を返したのみならず、7回に2死満塁、9回に2死1、3塁のチャンスを作って食い下がりますが、初戦で完投して中1日の熊倉がなんとか粘り切りました。函館大柏稜は秋初めての4強進出です。

 熊倉は緩いカーブを多投して緩急をつけるタイプですが、3回裏や5回裏は配球がやや単調になっていたのが少々気になりました。バッテリーが意図的にそうしていたのかもしれませんが、今日はかなりカーブの割合が多かったので、そのカーブに的を絞られて痛打されるシーンもありました。

◇ 準決勝の見どころ

(麻生球場の結果)
クラーク記念国際3−2北照
立命館慶祥7−3白樺学園

 甲子園メンバーが残るクラークは、夏のエースが残る北照に競り勝ちました。第2試合は立命館慶祥が、初戦で8回145球を投げたエース・岩淵正晃ではなく、同2回23球を無失点に抑えた背番号11の2年生右腕・渡邊翔悟を先発させ、7安打3失点で完投勝利を挙げました。この結果、準決勝は以下のカードとなります。

<9日(日)の試合予定>
10:00 北海−函館大柏稜
12:30 クラーク記念国際−立命館慶祥

 甲子園経験のある実力校に、秋初めて4強進出の2校が挑むという形です。21世紀枠推薦は、秀才校のリッツで決まりでしょうかね。私の中学の同級生は、札幌南に落ちて滑り止めでリッツに進学しています。それくらいの秀才校です。

 準決勝と決勝は連戦になります。投手起用がカギになりそうですが、北海が熊谷を温存したら柏稜はけっこう打つんじゃないかなぁ…とそんな予感がしています。  
Posted by ik1004 at 22:49Comments(4)高校野球

2022年10月02日

21世紀枠候補、軒並み敗退で困った!?

(高校野球 秋季全道大会1回戦)
北海7−0帯広農(7回コールド)
北照3−1駒大苫小牧
東海大札幌9−2北海道栄(8回コールド)
旭川龍谷7−6釧路工

(同2回戦)
クラーク記念国際3−1旭川明成
札幌日大4−1札幌新川
立命館慶祥8−7稚内大谷(延長10回)
函館大柏稜3−2函館大有斗
北照6−0北見柏陽
北海4−2滝川
白樺学園3−2東海大札幌
札幌龍谷学園4−0旭川龍谷


 私が21世紀枠推薦候補だと考えていた滝川・札幌新川・稚内大谷・釧路工・北見柏陽はすべて初戦で敗れてしまいました。すなわち、全道で1つでも勝ったのは全部私立校ということです。

 ただし初戦敗退であっても2回戦から登場した高校は、16強なので一応推薦する権利はあります。それとも無理やり私立校を推薦するのか。しかしその無理やりも、古豪枠で旭川龍谷か、学力枠で立命館慶祥か、はたまた函館大柏稜・札幌龍谷学園あたりか。リッツならワンチャンあるかも…くらいしか言えません。

 秋の大会は震えるくらい寒いこともありますが、今年は昨日の札幌の最高気温がほぼ真夏日の29.7度になるなど、暑い日が続いています…が、準決勝以降は一気に寒くなる予想となっています。ほどほどが一番いいのですけど。  
Posted by ik1004 at 21:47Comments(2)高校野球

2022年09月29日

マスコミがスルーする、エスコンフィールドがヤバすぎるワケ

 敢えて「マスコミが触れようとしない、エスコンフィールドの不都合な真実」というタイトルの記事を作ってみたら、思いのほかアクセス数が良好(現在も毎日トップ3入り)だったので、調子に乗って続編の記事を制作してみました。

 皆さん、こういうタイトルがお好きなんですね。私はあまり好きではないのですが(笑)

 念のためお断りしておきますが、決してエスコンフィールドが嫌いなわけでも憎いわけでもなく、当然期待はしているのですが、あまりにも同球場の不安点に触れるマスコミが少なすぎることに違和感を持っているので、こういう記事を作っている次第です。

◇ 交通アクセスが悪い
◇ 渋滞がひどいことになりそう
◇ 冬場のイベントが少なすぎる

 このへんは何度も当ブログで触れているので詳細は省きます。同球場では野球以外のイベントをほぼ実施しないと球団幹部が明言しているので、今年のようにCS進出を逃した場合は、オープン戦を開催したとしても10月中旬〜3月ごろの約5か月間は大きなイベントがほぼ皆無という惨状が見込まれます。

 交通アクセスについて、札幌ドーム最寄りの地下鉄福住駅へは、さっぽろ駅から約14分。一方でエスコンフィールド最寄りのJR北広島駅へは、札幌駅から快速で16〜19分ほど。このへんの地理を知らない方は「ほとんど変わらないんじゃね?」と思うかもしれませんが、いいえ全然違います。

 まず地下鉄は数分に1本ですが、JRの快速列車は昼間は12分に1本。夜間はもっと本数が減ります(30分程度空くこともあります)。当然大混雑で乗り逃せばさらに1〜2本待つか、普通列車で我慢する必要があります。

 それから、福住駅から札幌ドームへは平坦な道で約0.7km、一方で北広島駅からエスコンフィールドへは坂道で約1.8km(いずれも球場入口までの距離)。距離だけでも2.5倍以上も違いますし、なにより坂があるのもマイナスポイント。私は歩くの大好きなので別に気になりませんが、お年寄りや子供連れには優しくないでしょう。

 同じ北広島でも駅周辺じゃなくて大曲周辺であれば、三井アウトレットパークもありますし、札幌市民が行くこともたまにはあります。しかし休日に北広島駅周辺に行く人は、非常に少ないと言ってよいでしょう。エスコンフィールド周辺の開発が猛烈に進まない限り、これは変わらないと思います。

 一見すると距離で言えば札幌から近いように思えますが、実態は全然違うのです。札幌から見れば立派な遠出です。これは札幌周辺に住んでないとイメージしにくいかもしれません。

◇ 値上げラッシュの危機!

 エスコンフィールドの建設費は当初600億円と発表されていますが、急速な物価高騰や円安などの影響により、当初見込みの1.5〜2倍になる恐れがあるという報道があります。実際の金額は発表されていないので不明ですが、膨れ上がっているのは間違いのないところでしょう。

 「札幌ドームは日本ハムから搾取しまくっていたけど、自前の球場を建設すればいろいろなものを客に安く提供できる」。こんな情報を垂れ流しているのがSNS上などに大量に沸いていましたが、はたして本当にそうでしょうか?

 建設費が膨れ上がれば、当然その分を利用客から徴収しなくては経営が成り立ちません。おまけに札幌ドームは42,274人(野球時)なのに対し、エスコンフィールドは35,000人と、8割強の収容人数にすぎませんので、なおさらです。

 当記事執筆時点では一部年間シートを除いてチケットの価格が発表されていませんが、なにやら嫌な予感がプンプンしませんか?

 ちなみに、さっぽろ−福住間は地下鉄で往復500円、札幌−北広島間はJRで往復1,080円と、札幌ドームと比べて2倍以上に膨れ上がるのは確定しています(もちろんほかの交通手段もありますが)。

◇ 北広島市に支えきれるのか

 エスコンフィールドは土地使用料は免除、固定資産税・都市計画税は10年間免除となるなど、北広島市から様々な面で優遇されています。では免除された分は誰が負担するか? もちろん北広島市民の税金に決まっています。

 しかし北広島市の人口は右肩下がり。2007年に約61,000人になったのをピークに札幌などに流出が進み、2021年には57,850人と全盛期より5%以上も人口が減少しています。今のところ、新球場建設が発表された後も減少に歯止めはかかっていません。

 札幌市は約197万人と、北広島市の約34倍もの人口を誇ります。ハッキリ言えば札幌ドームが赤字になって仮に税金が投入されたとしても、さまざまなイベントが誘致されて市民にとって有益な施設なのですから、大した問題ではないのです。それを支えるだけの人口があるのですから。

 しかしエスコンフィールドはただの野球場で、ほかのイベントの開催は限定的であると発表されています。野球に興味のない人にとっては戦艦大和並みに無用のハコにすぎず、あれほど巨大な施設をわずかな人口で支えるのは今後大きな負担になるでしょう。

◇ その他の問題

 前述のチケットだけでなく、シャトルバスの詳細もまだ発表されていません。球場から北広島駅までのバスはありそうですが、ひどい渋滞が予想されるので、歩くのと大差ないということもあり得そうです。

 札幌ドームでは新札幌コースのシャトルバスが2018年をもって廃止になりました。背景には運転手不足などが挙げられます。野球は他のイベントと違って終了時刻が読みにくく、バス会社にとってはあまりありがたくない存在なんですよね。渋滞の件と合わせ、過度に期待しないほうが良いでしょう。

 観客が球場に行きにくいということは、職員やバイトなどの運営スタッフにとっても同じ。警備員、売店の店員、売り子、グラウンドキーパー・・・。これらを北広島市内だけで集めるのは困難で、どうしても札幌市民の力も必要になるでしょうが、通いにくければ人が集まらない恐れもあるでしょう。

 球場以外の問題として、チームが弱すぎるという点もあります。最後に優勝した2016年は1試合平均29,281人でしたが、コロナ禍前最後の年である2019年は同27,368人。補強どころか主力選手を一斉に放出する有様なので、若手育成だけでは今後のチーム強化も不透明です。

 最初は物珍しさに来場する人も少なくないでしょうが、BIGBOSSが退任してわけのわからない監督が就任してロクに補強もしなかったら? 札幌から見て遠方の球場にわざわざ足を運ぶ人はだいぶ減るでしょう。考えただけでも恐ろしいことです。

 サウナに入りながら観戦できるとかも悪くはありませんが、それは利用者のごく一部にすぎませんので、集客の大幅増が見込めるものではありません。

◇ お知らせ

 エスコンフィールド問題が本になりました! Amazonにてお買い求めいただけます。「こちらの記事」にて本を紹介しております。

  
Posted by ik1004 at 21:36Comments(0)プロ野球

2022年09月25日

相互リンクの依頼が来た

◇ 相互リンク

 相互リンク…という言葉自体、最近はあまり聞かなくなっていますので念のため説明。お互いのサイトにリンクを貼り合うことを相互リンクと呼んでいます。そもそも最近は「リンク集」というものを置かないサイトが多いですしね。

 ところが先日、10年ぶりくらいに当ブログに相互リンクの依頼がありました。とてもありがたいことです。すでにリンク集に追加しておりますが、多くの方が気づいていないと思いますので、依頼のお礼にここで少々宣伝させていただきます。

 サイト名は「Flashscore」。個人サイトではなく、なんと法人が運営するスポーツデータサイトです。私はサイト・ブログをいくつか運営した経験がありますけど、法人から相互リンクの依頼を受けたのは初めてですなあ。

 当ブログの宣伝力などたかが知れてますけど、先方さんがリンクするサイトを探すためにテキトーにスポーツ名で検索したら検索結果の上のほうに表示された…といったところかもしれません。じゃないとおかしいですよ。こちらが「先方のリンク集」ですけれど、当ブログがFIFAとかUEFAと並んでますからね(笑)

◇ どんなサイトなのか?

 海外の法人が運営するサイトで、日本語版は後発なのですが、サッカー・野球・テニス・バドミントン・バレーボール・ゴルフを始めとするスポーツのリアルタイム速報、過去の試合データなどが充実しております。

 野球なら日本の高校野球やメキシカンリーグまで網羅、サッカーもJ3まで網羅しております。海外サイトで高校野球まで扱うとは、なかなかですね。

 ここまでは事実でここから先は私の想像になりますが…。おそらくですね、スポーツの結果でギャンブルしている方が重宝するんじゃないかと思います(日本ではtotoなど一部を除き違法です、念のため)。

 例えばサッカーでは「デンジャラスアタック」という指標が表示されます。要はゴール前まで攻め込んだ回数のことですが、海外のBETサイトではこのデータが重要視される…らしいです。

◇ コンサドーレ現況

 当ブログは先方さんの「フットボール」カテゴリーのリンク集に入れられているので、たまにはサッカーネタも書かないと…ということで、我らが北海道コンサドーレ札幌の現況を少々。

 2020年夏に鈴木武蔵、2021年夏にはアンデルソン・ロペスを失い、点取り屋が完全に不在となったコンサドーレ。同年夏にスロベニア人FWミラン・トゥチッチを獲得しますが、シュート力はあるもののポストプレーがイマイチの上にそもそも空中で競り合ってくれません。186cmの身長も宝の持ち腐れといったところでしょうか。

 2022年にはミシャチルドレンのFW興梠慎三を期限付きで、さらに同年夏には韓国代表FWキム・ゴンヒを獲得。興梠は得点力こそ衰えたものの溜めを作る技術は今でも一級品、キム・ゴンヒはスピードもありますし空中戦も今のところはまずまず。彼こそコンサドーレが求めていたタイプのフォワードでしょう。

 最近はSNSなどで「ミシャの限界」などと短絡的なツイートする人も増えてますが、点取り屋不在で勝てというのは酷というもの。資金力のある神戸やG大阪ですら点の取れるFW不在で残留争いに巻き込まれているのです。札幌の資金力で武蔵やロペスクラスのFWが簡単に獲得できるなら誰も苦労しません。

 2018年の4位は団子状態だったからこそ生まれた奇跡であって、この4位を基準で考えてはダメですね。  
Posted by ik1004 at 21:44Comments(0)つれづれなる話

2022年09月21日

秋季全道大会 組み合わせ決定

秋季全道大会組み合わせ(PDFファイル)

◇ 組み合わせ雑感

 右半分のほうがやや有力校が多いですが、偏ったと嘆くほどでもなさそう。初戦最も楽しみなカードは、クラーク−旭川明成かなと思います。

 昨秋以降4季連続で旭川支部予選を突破している旭川明成ですが、全道では昨秋の1勝だけ。ここで甲子園メンバーが残るクラークを倒せば、一段階上に行けるような気がしています。

 駒大苫小牧−北照と東海大札幌−北海道栄は、好カードでもありますがどちらも1回戦からの登場というハンディとも戦わなくてはなりません。せっかく準決勝を中5日も空けてもらってるのですから、以前よりは戦いやすくなっているはず。

◇ 21世紀枠展望

 甲子園経験なしの候補校は滝川・札幌新川・稚内大谷あたり。甲子園出場経験のある候補校は釧路工・北見柏陽あたりでしょうか。

 もっとも、どの高校も初戦の相手が厳しそうで、1勝するのも大変かもしれません。1勝でもすれば、推薦は勝ち取れるチャンスが広がるでしょう。これら5校が全部初戦敗退だったら…まさか旭川龍谷とかを推薦しないか、ちょっとだけ心配です(笑)

 ただ、残念ながらどこが推薦されても、全国の有力校を相手に甲子園の切符を勝ち取るのは容易ではなさそうです。旭川東は夏じゃなくて秋に勝ち進めばよかったのに…とついつい愚痴をこぼしたくなってしまいます。

◇ 秋の中継予定

 昨年に引き続き「J SPORTS」で準決勝・決勝が放送される予定です。JCOMに加入していれば、J SPORTSは見られるはずです。

 まだ情報が入手できていませんが、おそらく準決勝以降はJCOMチャンネルでも、決勝はNHKでも放送されるはずです。

 昨年は準決勝以降が「スポナビ」で見られましたが、今年は今のところ情報が出てないですね。準決勝を中5日空けるということをやりますので、準々決勝以降をネット配信するようになる…というのはなかなか難しい予感。準々決勝以前は円山or麻生で観戦しましょう、ということですね。  
Posted by ik1004 at 21:23Comments(5)高校野球

2022年09月17日

「後から来た天才」に挑む棋士

◇ 藤井聡太時代

 当記事執筆時点で、藤井聡太は将棋界の8大タイトルのうち五冠(竜王・王位・叡王・王将・棋聖)を堅持しており、いまだにタイトルを失陥した経験がありません。現在が「藤井時代」であることに異論を挟む者はいないでしょう。

 注目は「藤井八冠なるか」「最初にタイトル戦で藤井に土をつけるのは誰か」となっています。「藤井五冠がタイトルを防衛できるかどうか」は、さほどの話題になっていません。それほど藤井五冠の勢いはすさまじいものがあります。

 しかし短い間でしたが、確実に歴史上に違う時代が存在していました。2018年頃からの約3年間は「羽生時代」に代わって「豊島時代」だったと言えるでしょう。

◇ 豊島時代を語り継ぐ

 豊島将之は2018年、28歳の時に初タイトルである棋聖を獲得。この時8大タイトルを8人で分け合う「群雄割拠」の時代に突入しました。誰がトップに君臨するのかさまざまな予想が飛び交い、ワクワクした時代でした。

 しかしわずか2か月後に豊島棋聖が王位も獲得して早々に群雄割拠時代は終了。2019年には史上9人目となる三冠を獲得し、2020年には最高峰のタイトルである竜王と名人を両方保持することになりました。この頃は間違いなく「豊島時代」だったと言えるでしょう。

 そこに登場したのが藤井現五冠。当時は対戦成績で豊島が藤井を圧倒していましたが、2021年に初めてタイトル戦で激突すると立場は逆転。藤井へのタイトル挑戦失敗に始まり、さらに自らのタイトルの防衛にも失敗。「豊島三冠」は「豊島九段」になってしまいました。

 当記事執筆時点で王座への挑戦権を獲得していますし、もちろん二度目の「豊島時代」を再興する可能性は大いにあり得るでしょう。しかし豊島九段の心境やいかに。対局中はポーカーフェイスで淡々としている印象がありますが、内心はらわたが煮えくり返っているのではないでしょうか。

◇ 谷川時代の思い出

 谷川浩司九段も似た経験を持ちます。1970年代半ば頃には「大山時代」から「中原時代」へ移行し、短い「米長時代」を挟んで1980年代後半頃には「谷川時代」が短いながらも確実に存在していました。

 谷川は初タイトルが1983年の名人でした。無冠となった時期もありますが、その後再び快進撃。期待の新鋭・羽生善治とタイトル戦で初めて激突したのは1990年の竜王戦で、この時は谷川が4勝1敗で防衛しました。翌1991年度には竜王・棋聖・王位・王将の四冠となり、「谷川時代」は絶頂期を迎えます。

 しかし1992年度の竜王戦で羽生に3勝4敗とフルセットの末惜敗すると、ここからタイトル戦で羽生に7回連続で敗れ続けます(奪取または防衛失敗)。1993年度には「羽生五冠」となり、谷川時代は長く続きませんでした。

 1995年(1994年度)、羽生相手に4勝3敗のフルセットの末に王将を防衛し、七冠独占を阻止して意地を見せました。これがタイトル戦で羽生六冠に対して8回ぶりの勝利でした。しかし翌1996年、全タイトルを防衛した羽生六冠が再び谷川王将に挑戦、今度は谷川が0勝4敗のストレートで敗れ、「羽生七冠」が誕生することになったのです。

◇ 後から来る天才の恐怖

 一時は谷川−羽生は不仲と言われた時期もあったそうです。現在は関係が修復しており、谷川九段は2021年に「自分が目指してきて分からなかったものを、羽生さんは分かっている。同じことを今、藤井棋聖に対して思っています」と語っています。

 谷川九段は「羽生七冠」を許した後、竜王・名人を同時に獲得する時期などがありタイトル戦にも何度も登場しましたが、ついに「谷川時代」を再興することはできませんでした。内心「羽生さえこの世にいなければなぁ…」と考えたこともあるかもしれません。

 念のため付記しておきますが、私は谷川先生も羽生先生も豊島先生も藤井先生も大好きでみんな応援しています。もちろん「アンチ藤井」なんかでは決してありません。しかし、「後から来た天才」に立ち向かう姿に感銘を受けるのであります。

茶柱
画像は名作麻雀漫画「ノーマーク爆牌党」3巻より。
爆岡弾十郎の台頭に苦悩する茶柱立樹。
  
Posted by ik1004 at 21:37Comments(0)将棋