2019年01月17日

本当にやるのか札幌五輪

 我が札幌では2030年の冬季五輪招致を目指しています。私は国民的人気を誇るフィギュアスケートにはほとんど興味がありませんが、スキージャンプやスピードスケートは大好きで、世界のトッププレーヤーが北海道に集まることには大変大きな意義があります。

 ところが、2018年10月に北海道新聞が調査したところによれば、招致賛成は46%、反対は53%と、反対が多数派を占めました。ちなみに私もどちらかといえば反対です。なぜこのようなことになったのでしょうか?

 まずは当然、財政的な問題が挙げられます。2018年平昌五輪の予算は約1兆円。札幌市が試算したところによれば、どう頑張っても3000億円足りないとのことで、国に支援を求めて泣きつきました。経済その他の効果が絶大なのは魅力ですが、あまりにも支出が莫大すぎます。「他に予算を使え」という批判が出るのは当たり前です。



 ここから先はすべて個人的見解であることをお断りしておきますが、2017年にアジア冬季競技大会が札幌で開催された時の息苦しさには参りました。札幌市中心部には至る所に警察官・警備員が配置され、彼らにジロジロ監視されながらの出勤でした。昼休みは外出せず、会社内に「籠城」するしかありませんでした。もちろん五輪ともなれば、これ以上の厳戒態勢になるでしょう。

 2020年の東京五輪・パラリンピック(以下東京五輪と表記します)に向けての政府のやり方も、反対派が激増している一因と言えるでしょう。まるで「五輪のためなんだから、お前ら国民は協力して当然だ」と言わんばかりのやり口は、招致賛成だった札幌市民の意見をも180度変えてしまいました。かつては招致賛成派が上回っていたのに、どんどん右肩下がりになっております。

 何の因果か東京五輪組織委員会の会長を務める失言大王・森喜朗は、なんとサマータイム導入という寝ぼけたことを言い始めました。あまりのボケ発言に批判が殺到し、どうやら導入されずに済みそうですが、彼らは五輪のために国民に苦行を強いることを何とも思っていないようです。

 しかし、渋滞緩和などを目的として海の日と体育の日(スポーツの日)を移動して開会式前後を4連休とし、山の日を移動して閉会式前後を3連休とする法案は可決されてしまいました。森はここでも「国民生活にとって喜ばしいことだ」と寝ぼけた発言をしていますが、東京周辺を除く大多数の国民にとっては交通渋滞など関係ないことですし、なぜ地方在住の国民が巻き込まれなくてはならないのでしょうか。東京だけで勝手にやってくださいな。

 その他、秋の3連休がなくなることでレジャーに行きづらくなるなど数々の悪影響は避けられず、大多数の国民にとっては百害あって一利のない暴挙。これは「おもてなし」じゃなくて「ろくでなし」の間違いでしょう。


 ほかにも東京五輪のデメリットは数え切れないほどありますが、例えば2020年は札幌ドームなどの施設が6〜9月の約3ヶ月もの間使えなくなるというとんでもない事態も発生しています。冗談ではありません。なぜそんな罰ゲームに巻き込まれなくてはならないのですか。

 最も影響を受けるのはファイターズとコンサドーレ。ファイターズは東京ドームをお借りする手もあるのでまだマシなほうですが、コンサドーレは悲惨。1万5千人程度しか収容できない厚別で開催するしか方法はなく、収入減は避けられません。

 2018年のコンサドーレはサッカー用の天然芝の入れ替えのために札幌ドームで5〜8月の約3か月間試合を開催することができなかったことが響き、せっかく4位と大躍進したにも関わらず、観客動員は前年比で微減となってしまいました。同じ悪夢を見ろと言うのでしょうか。

 ちなみに札幌ドームのほか、神宮球場・横浜スタジアム・埼玉スタジアム2002・カシマスタジアムなども同じ「被害」を受ける見込みで、各地から悲鳴の声が上がっています。しかし彼らの魂の叫びはむなしくかき消されています。もはや「国家総動員法」レベルです。

 札幌五輪が開催されたら、今度は遠い東京の対岸の火事ではなく完全な当事者となるので、これ以上の大迷惑をこうむるのは確実。冬季五輪のアスリートたちのことを尊敬してはいますが、札幌での五輪開催には反対せざるを得ません。  
Posted by ik1004 at 21:34Comments(0)スポーツ

2019年01月12日

五段に勝利

 率直に言って、毎年のことながら新年早々はネタがありません。そこで今日は「将棋ウォーズ」のヘボ三段である私が五段の方に快勝した棋譜をご紹介します。将棋にお詳しくない方は気分だけでも味わっていただければ。

 プロの将棋界では新鋭の四段がベテランの九段に勝つことも珍しくない、それどころかむしろ四段のほうが有利であることもしばしばです。しかし将棋ウォーズはプロと違って降段がありますので、段位=実力です。だいたい3級以上になると、1つの級・段の違いはけっこう実力に差があります。2つ違うと8割がた上位者が勝つと思います。

 さて将棋は先手のゴキゲン中飛車に対し、後手の私が向かい飛車に振って相振り飛車で迎え撃っています(私は居飛車も振り飛車も指します)。以下の局面は一般的には「一局の将棋」と表現することができますが、穴熊に囲えた上に理想の攻撃陣形を築いており、かなり手ごたえがありました。

五段01


 上図の後手の攻撃陣は矢倉崩しの理想形です。居飛車の相矢倉の時にも使えますが、滅多にそこまでの陣形は組めず、たいていは相手が妨害を仕掛けてきます。しかし今回のように先手がノンビリしていると、相振り飛車ではたまに登場する形です。次の一手は当然△4五歩。

 以下後手の私が4筋から猛攻を仕掛け、先手の五段の方が端からカウンターを仕掛けてきた結果、以下の図となりました。▲3三角成に△4一飛と逃げたところです。

五段02


 先手は歩切れが泣きどころで、歩があれば▲4二歩とでも押さえ込んで先手まずまずの局面です。しかし歩がないここでも▲3二馬と追いかけ、以下△4四飛なら▲5四歩と角道を通しつつ飛車取りという気持ちの良い手がありました。

 ところが実戦では上図で▲8四角。歩を補充して▲4二歩を狙ったものと思われますが、これは悪手。△8三香と打てば典型的な「田楽刺し」で、飛車と角の両取りがかかって後手の必勝形となります。

 しかし1手10秒以内という早指しの将棋。私もポカのお付き合いをしてしまい、△4七銀と打ち込んでしまいました。とにかく駒をはがして、あわよくば飛車を敵陣に成り込んで…と欲張ったのですが、単に香を打つほうが勝りました。

 ところがところが、先手の五段の方がここで▲4八歩と受けてしまい、これが敗着。△3八銀成と金をはがして、△8三香と狙いの田楽刺しが実現しては後手が勝勢です。

五段03


 上図以下、先手は▲7五桂と抵抗してきましたが、△8四香と角を奪い、▲同飛に△8三歩と慌てず騒がず飛車を追っ払います。こうなっては▲7五桂も全く無意味な手となっており、形勢悪化に拍車をかけてしまいました。そこで先手の五段の方は▲4六香と勝負手を放ってきました。

五段04


 飛車を取り合っても後手が勝勢なのは明らかですが、これだけ形勢に差がある場合は△4五歩と「激辛流」を貫くのが私流です。実戦では▲3四飛と逃げて△4六歩と香車まで奪ってしまい、ここで戦意喪失した先手が投了となりました。

 以下▲4二銀と詰めろを受けても△5六角の王手が厳しく、逆転の可能性は絶無なので投了もやむを得ないでしょう。

 これで五段相手に通算4勝目。何敗したかは数え切れませんが、たぶん15〜20敗くらいだと思います。六段とはそもそも対局できる機会が圧倒的に少ないですが、勝ったことは一度もありません。  
Posted by ik1004 at 11:22Comments(0)将棋

2019年01月07日

2018北海道出身選手の二軍成績まとめ

 主な北海道関連選手の昨年の二軍成績をまとめました。2018年に一軍である程度活躍した選手は基本的に除外しています。選手名の水色が投手、緑色が野手です。

戸川大輔(西武) 北海高
117試合 7本塁打49打点2盗塁 打率.219

齊藤誠人(西武) 札幌光星高→道教大岩見沢
50試合 1本塁打8打点1盗塁 打率.205

川越誠司(西武) 北海高→北海学園大
23試合 1勝2敗0S 防御率9.82

古谷優人(ソフトバンク) 江陵高
29試合 5勝2敗0S 防御率3.81

杉浦稔大(日本ハム) 帯広大谷高→国学院大
10試合 1勝1敗0S 防御率2.16(一軍で3試合に出場)

大累進(日本ハム) 駒大苫小牧高→道都大
60試合 1本塁打10打点5盗塁 打率.188

齋藤綱記(オリックス) 北照高
40試合 2勝1敗0S 防御率1.34(一軍で5試合に出場)

吉田雄人(オリックス) 北照高
71試合 1本塁打14打点3盗塁 打率.226(一軍で3試合に出場)

山本大貴(ロッテ) 北星学園大付高→三菱自動車岡崎
20試合 2勝3敗0S 防御率6.35(一軍で1試合に出場)

西田明央(ヤクルト) 北照高
42試合 2本塁打20打点1盗塁 打率.221(一軍で4試合に出場)

成瀬功亮(巨人) 旭川実高
13試合 2勝1敗0S 防御率3.94

村上海斗(巨人) 北照高→奈良学園大
15試合 2本塁打3打点0盗塁 打率.162

水野滉也(DeNA) 札幌日大高→東海大北海道
一・二軍とも出場なし

笠井崇正(DeNA) 旭川西高→早稲田大→BCリーグ・信濃
24試合 0勝1敗0S 防御率3.91(一軍で2試合に出場)

阪口皓亮(DeNA) 北海高
18試合 3勝9敗0S 防御率6.15


 育成選手として8年も過ごし、一軍キャンプにも抜擢されるほど期待されていた成瀬がとうとう戦力外となり引退となってしまいました。故障などにも苦しめられましたが、8年も契約してくれたことを感謝しなくてはなりません。

 道都大から…どころか、道産子が道内の高校・大学を経てドラフト指名された初の選手だった大累も引退して球団職員となるようです。

 かつてU-18日本代表だった吉田も戦力外に。去就は現時点で不明です。まともに高卒選手を育てられないオリックスの育成能力にも問題がありそうですが、オリックスファンから聞いたところによれば、どうやら普段の練習態度にも相当問題があった模様。

 一方川越は戦力外になってもおかしくない成績ではありましたが、まだまだ期待されているようで、今季は野手に再転向して頑張るようです。戸川、そして新入団の佐藤龍世、大窪士夢と西武には北海選手が4人も揃っており、最年長の川越としては負けられないと思っていることでしょう。  
Posted by ik1004 at 21:24Comments(2)プロ野球

2019年01月02日

19人目で決着のPK激闘! 旭川実が惜敗

(高校サッカー選手権2回戦)
帝京長岡 2−2 旭川実
(新潟)    (北海道)
 (前半)2−1
 (後半)0−1
 (PK)17−16
得点:前半20分 山内陸(旭)
   前半29分 晴山岬(帝)
   前半31分 田中克幸(帝)
   後半29分 金野修那(旭)

 皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 無事に初戦を突破した旭川実の今日の相手は、初戦で高知西に6−0で大勝した2年ぶり6回目の出場となる帝京長岡。シュート数でも21−3と圧倒しており、中でもエースFW晴山岬(2年)は3得点でハットトリックを達成。同校はフットサル選手権でも優勝しており、足元の技術があるチームです。映像を見た限りでの私の見立ては、四分六分で旭川実がやや不利と見ました。

 1回戦の和歌山北戦ではイージーな縦のロングボールを極力使わず、ゴールキックも前へ大きく蹴るのではなく最終ラインから丁寧にビルドアップしていった旭川実ですが、今日は予想通り帝京長岡のプレスが厳しく、縦ポンを多用せざるを得ませんでした。

 それでも裏抜けを狙った見事なスルーパスが前半だけで2〜3度ありましたが、帝京長岡のGK猪越優惟(2年)が勇気を持った鋭い飛び出しを見せて、ピンチを防ぎました。全体的には足元にボールが収まり、個人技で中央突破を見せる帝京長岡がやや優位な試合展開と言えました。

 しかし前半20分、ロングフィードのこぼれ球を拾ったMF山内陸(3年)が強烈な左足ミドルをお見舞いして先制点! 山内は2試合連続の3点目で、このまま勝ち進みさえすれば得点王すら狙える活躍ぶりを見せています。

 ところが2〜3人に囲まれてもものともせず突破してしまう帝京長岡の2年生たちは驚異的で、前半29分にエースFW晴山がGKとの1対1の場面で落ち着いて流し込み、さらに2分後にクロスをMF田中克幸(2年)がヘッドで合わせて立て続けに2得点して逆転! 帝京長岡のキープレーヤーは前述の晴山とMF谷内田哲平、ボランチのMF丸山喬大の3名だと思いますが、3人とも2年生というのがマジ半端ないです。前半は帝京長岡1点リードで折り返しました。


 後半開始と同時に、旭川実は昨年のインターハイで2得点を挙げているFW金野修那(3年)を起用。スタメンの半数以上が2年生という帝京長岡は個人技では素晴らしかったですが、後半は運動量が落ちてきており、帝京長岡の決定機は減り旭川実のチャンスは増えていきました。

 そんな中後半29分、エースFW西村歩夢(3年)がGKと1対1の場面でシュート、こぼれたボールを金野が押し込んで同点! その後帝京長岡がフィールドを広く使ったサッカーを展開して旭川実ゴールを脅かしますがゴールには至らず、2−2の同点でPK戦へ。

 開幕戦の駒大高−那覇西戦をネット中継で見ていて、そちらのPKは11人目のGKで決着がつく激闘でした。これはどちらを応援していたわけでもないので楽な気持ちで見ていられましたが、当事者(?)になると話は別。本当に心臓に悪いことこの上ありません。

 5人目では決着がつかずサドンデスになりますが、8人目が蹴る前にテレビ中継終了。ムキーッ! 北海道勢の試合の途中終了は2015年12月31日の札幌大谷−鹿児島城西(札幌大谷がPK勝ち)以来ですが、今日はここから伝説が生まれました。

 選手権のPKの最長記録は、1987年1月6日、準々決勝の室蘭大谷15−14宇都宮学園でした。この時は室蘭大谷が後攻で全員決めているので15人だったわけですが、今日はそれを超えました!

         5     10     15    19
帝京長岡 ○○○×○ ○○○○○ ○○×○○ ○○○○=17
旭 川 実 ×○○○○ ○○○○○ ○○×○○ ○○○×=16

 もちろん外したキッカーを責めることなど誰にもできません。両チームの選手たち、本当にお疲れ様でした。

 ちなみに前述の室蘭大谷でエースだった財前恵一氏は、今季からコンサドーレU-18の監督に就任します。四方田修平氏をトップチームに取られてしまった後、戦績が振るわないユースの立て直しが期待されています。  
Posted by ik1004 at 21:56Comments(2)サッカー

2018年12月31日

山内2ゴール! 旭川実が快勝

(高校サッカー選手権1回戦)
 旭川実 2−0 和歌山北
(北海道)    (和歌山)
  前半(1−0)
  後半(1−0)
得点:前半33分・後半20分 山内陸(旭)

 旭川実はプレミア参入戦で、Jリーグユース選手権を制した横浜マリノスユースに0−7で大敗し、プレミア参入は逃しました。7年前はプレミア参入を決めた後の気の緩みにより、選手権では格下と思われる相手に初戦敗退を喫しています。しかし今回は当然、気の緩みなど存在しないでしょう。

 対する和歌山北はプレミア参入戦への出場は逃していますが、和歌山1部リーグ首位のチーム。和歌山県勢は選手権で7年連続初戦敗退中ですが、昨年の旭川実は選手権で8強が最高成績だった新潟県勢(日本文理)に2回戦で敗れていますので、過去の実績にあぐらをかいて油断しているような選手はいないはずです。



 フォーメーションはどちらも4−4−2。試合開始から旭川実が細かくパスをつないで押し込み、セカンドボールも支配するものの、後方に人数を残して堅く守る和歌山北を崩しきれません。北海道大会では不出場のFW安藤望(1年)がDF3人に囲まれながらキープして切り込むなど、予選とは違った戦いぶりを見せますがなかなか実らない展開が続きます。

 前半15分、エースFW西村歩夢(3年)が倒されてPKを獲得、しかし和歌山北の191cmのGK得津颯志(3年)に止められ、先制のチャンスを逃します。和歌山北は前半30分にファーストシュートを放ち、いよいよ狙い通りのサッカーに持ち込むかと思われました。

 しかし前半33分、旭川実は相手DFのクリアボールを奪って左サイドからチャンスを作り、1年生安藤の絶妙なヒールパスでMF山内陸(3年)に流し、フリーで左足シュートが突き刺さり旭川実が先制点! 守っているだけではいられなくなった和歌山北はここから攻守の切り替えが速くなり、攻撃にも人数を割き始めますが、旭川実のゴールネットを揺らすには至らず1−0で前半終了。


 前半は旭川実の最終ラインがボールを保持しても全く奪いに来なかった和歌山北ですが、1点が必要な後半はFW陣が積極的にプレスに動いてきました。必然的にスピーディーな試合展開になりますが、後半も旭川実が優位に進めます。そんな中後半12分、昨年も総体・選手権でともにゴールを決めているエース・西村に代えて、北海道大会では西村と2トップを組んでいたFW谷口明典(3年)を起用しました。

 谷口はスピードとロングスローが持ち味。早速後半20分、谷口のロングスローから混戦の中、昨年の総体・選手権でもレギュラーだった山内が左足を振り抜いて2点目!

 前半は堅くブロックを敷いていた和歌山北ですが、点を取るべくどんどんラインを上げてくるので旭川実が裏を取るシーンが増えてきます。旭川実の波状攻撃を191cmのGK得津のファインセーブで受け止めれば、和歌山北のカウンターをGK小竹唯貴(2年)が鋭い飛び出しで防ぐ、見ごたえある試合展開でしたが、最後までセカンドボールを支配した旭川実がそのまま勝ち切りました。


 2回戦は、1回戦で高知西に6−0で圧勝した帝京長岡(新潟)が相手です。プリンス北信越の3位につけている強豪。前述の通り、昨年の旭川実は2回戦で同じ新潟県勢である日本文理に敗れています。今日のようにセカンドボールを拾い放題ということはあり得ないので、押し込まれている時間帯に耐えてワンチャンスで得点するサッカーができるかどうかがカギになるでしょう。

 もともとフィニッシュの精度が課題だと話していた富居徹雄監督は、相手GKの数度のファインセーブもあって2点しか奪えなかった今日の試合展開に相当おかんむりとのこと。目標である4強には、やはりチャンスで確実に決める決定力が必要になりそうです。

 それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。  
Posted by ik1004 at 16:16Comments(0)サッカー

2018年12月27日

Jリーグ秋春制 課題山積、乏しいメリット

 Jリーグで秋春制が検討され、当面は導入しないことが決まっています。秋春制のメリット・デメリットは「ウィキペディアの記事」が分かりやすいと思います。記事内に書いてあることは、ひとまず当ブログでは省略します。

 Jリーグでは12月中旬〜2月中旬までをウィンターブレイクにすることが検討されていたそうです。「これなら雪国でも大丈夫だろ」とでも言いたいのでしょうか。

 しかしこれらの意見は、雪国を知らなさすぎます。

 2月中旬まで家でゴロゴロしていていいのなら問題はないのですが、実際には練習が必要です。今年のW杯の中断期間には、札幌の場合2週間弱程度のオフはありましたが、それ以外の期間は「ミシャイズム」をみっちりと叩き込まれました。

 そう、当然のことですが、冬でも練習できる施設が必要です。もちろん試合形式の練習ができる規模の施設です。

 北海道コンサドーレ札幌は主に宮の沢白い恋人サッカー場で練習しており、融雪設備はありますが、こんなものを一冬ずっとオンにしていたら莫大な費用がかかるでしょう。また、雪が全部溶けたとしても、気温が低すぎます。1〜2月の札幌は、最高気温(最低気温じゃないですよ〜)が氷点下で当たり前。区によってだいぶ違いますが、真昼でも氷点下5度以下ということも珍しくありません。

 秋春制賛成派の皆さん、我々に氷点下5〜10度の過酷な気温の中で練習しろと? それとも、温暖な地域で1か月ほどキャンプする費用を全額出してくれるんですか? もしくは巨大な室内練習場の建設費用を全額出してくれるんですか? 後者はどう安く見ても10億円以上はすると思いますが。



 ほかにも大きな問題点があります。それは、ウィンターブレイクを入れる場合、リーグを開催できる期間が現在より1か月程度短くなってしまうということです。これ、かなり痛いです。

 ということは、週末だけの開催では追い付かず、水曜開催が増えてしまうということでもあります。当然週末開催に比べて観客数は減り、ただでさえギリギリの経営をするクラブが多い中、経営的に好ましいはずがありません。

 ゆえに秋春制に賛成するのは、浦和・名古屋・G大阪といった、雪の心配が少なく、かつ多少収益が減ってもビクともしない人気クラブが多いのです。

 「酷暑の中の試合は避けられ、選手の負担軽減になる(キリッ」というのが賛成派の主張であるはずですが、実際は8月開幕予定なので8〜9月の暑さは直撃しますし、水曜開催による過密日程が選手を苦しめるでしょう。選手の負担軽減といううたい文句、本当ですか?



 それに比べてメリットが少なすぎます。ヨーロッパの主要リーグと日程を合わせる以外に、「プロ野球のオフシーズンに試合をすれば、注目度が高まる」なんて意見も見ましたが、12月中旬〜2月中旬がブレイクではほぼ無意味です。

 現在もプロ野球がオープン戦をやっている時期(2月下旬)にJ1は開幕していますが、現在のマスコミの取り上げ方はいかがでしょうか? ヘタすればプロ野球のオープン戦のほうが優先されているのではありませんか?

 現時点では秋春制には反対せざるを得ません。デメリットが大きすぎて、メリットが少なすぎるからです。  
Posted by ik1004 at 21:41Comments(2)サッカー

2018年12月22日

27年ぶり無冠の羽生前竜王 新たな挑戦へ

 羽生善治竜王が広瀬章人八段に敗れ、3勝4敗で竜王位を失冠。27年ぶりに8大タイトルを持たない「無冠」になったというニュースが、テレビのニュース速報のテロップで日本中に流れました。これはもはや国民的ニュースなのですね。

 今日の記事の主役は羽生さんなので、先に広瀬新竜王についても触れておきます。東京生まれですが、小学生時代を札幌で過ごしており、公式プロフィールでは札幌市出身となっています。その時にアマ強豪・新井田基信氏の指導を受けましたが、新井田氏は惜しくも2010年に48歳の若さで逝去しています。私が小学生の頃、たまたまテレビで新井田氏の対局がテレビ放映されていたので見た記憶があります。

 広瀬竜王は同じ2010年に初タイトルとなる王位を獲得しましたが、新井田氏に捧げるタイトルになったと本人が語っています。翌年羽生善治王座・棋聖(当時)の挑戦を受けて3勝4敗で敗れ、1期でタイトルを失いました。広瀬竜王にとってはこの時以来のタイトル獲得で、羽生さんに対してリベンジを果たしたということにもなります。


 さて48歳にして無冠になった羽生さんですが、まず最初に将棋は若いほうが有利な競技であるということを書いておきます。20歳の時に7割勝つより、50歳で5割の成績を残すほうが難しいとも言われています。

 もうひとつ書きますと、50代以上でタイトルを保持したことがあるのはわずか3人しかいません。大山康晴十五世名人は59歳の時に王将のタイトルを獲得しており、これが最年長記録。ほかはその大山名人のライバルである函館市出身・二上達也九段と、49歳で名人を獲得して翌年失冠した米長邦雄永世棋聖です。

 当時とタイトルの数が違うので単純比較はできませんが、大山名人はタイトル保持の最長は連続16年です。羽生さんは27年もの間タイトルを保持し続け、常に若手・中堅棋士たちの標的にされ続けてきました。それを何十度もはね返してきたのは、まさに国民栄誉賞にふさわしいと言えるでしょう。

 いわゆる「羽生世代」と呼ばれる棋士には森内俊之・佐藤康光・郷田真隆・丸山忠久・藤井猛らの諸氏がいますが、彼らはタイトル戦に登場する回数が激減しています。現在のタイトルホルダーはいずれも20〜30歳代の若手・中堅であり(広瀬竜王は31歳)、羽生さんは最後の牙城でした。

 とはいえ、当然のことですがこれで終わったわけではありません。前述の大山名人は49歳で無冠になった直後にタイトルを奪っていますし、60歳を超えてもタイトル戦の挑戦者として出場しました。羽生さんもよもや、二度とタイトル戦の番勝負に登場しないということはないはずです。

 最近コンピューターを駆使する若手棋士に押されだしているという意見もありますが、例えば棋聖戦だけを例にとっても2015年に豊島将之、16年に永瀬拓矢、17年に斎藤慎太郎と3年連続で若手精鋭の挑戦を受けながら破っています。今年豊島八段に2勝3敗で敗れてタイトルを失いましたが、来年即奪い返しても全く不思議ではありません。

 今回は「負けたら無冠」というプレッシャーがゼロだったと言えば嘘になるでしょう。重圧から解放された羽生さんが伸び伸びと将棋を指したらどんな進化を遂げるのか。楽しみでなりません。  
Posted by ik1004 at 14:08Comments(0)将棋

2018年12月18日

不安たっぷり ファイターズの救援陣

 崩壊したとまでは言えませんが、中継ぎ陣に安定感を欠いた今年のファイターズ。左の宮西尚生・公文克彦の2枚が安定する一方で、右のセットアッパーは最後まで固まりませんでした。

 実は宮西も公文も対右打者のほうが被打率がかなり低く、特に宮西は右打者に対して70打数9安打で被打率.129に抑え込んでいます。しかし栗山英樹監督の脳内は「左右病」に犯されており、2人は左のワンポイントとして使われることもしばしばでした。

 今年の当ブログの記事でも、中継ぎ陣が打ち込まれることを何度か紹介してきました。

へっぽこ継投策で8点リードしながら大逆転負けした試合
石川1人いないだけでリリーフ陣が総崩れする惨状

 今年の主な中継ぎ投手の成績を列挙しますと。

公文克彦 左 57試合 2勝0敗 11H 0S 防御率2.17
宮西尚生 左 55試合 4勝3敗 37H 0S 防御率1.80
トンキン 右 53試合 4勝4敗 20H12S 防御率3.71
石川直也 右 52試合 1勝2敗 18H19S 防御率2.59
玉井大翔 右 40試合 2勝3敗 2H 0S 防御率4.13
浦野博司 右 36試合 2勝2敗 9H 7S 防御率2.16
井口和朋 右 31試合 1勝1敗 7H 1S 防御率2.48
鍵谷陽平 右 28試合 0勝0敗 2H 0S 防御率4.28
西村天裕 右 26試合 2勝2敗 8H 1S 防御率3.52

 このうち、安定感のカケラもなかったトンキンの退団が決定しており、ドラフトを除くと補強したのはトレードで獲得した秋吉亮と新外国人のハンコックのみ。むろんハンコックは日本での実績はないので、ハッキリ言ってバクチです。秋吉は故障からの回復具合が不透明。

 優勝するチームのブルペンじゃないですね。それならば西武のようにガンガン打って勝つしかないわけですが、あいにくチーム本塁打王のレアードの退団が決定的。同3位のアルシアは退団確定です。来年はまたピストル打線に戻ることになりそうですね。

 石川が今年以上に成長す「れば」など、タラとレバならいくらでも挙げられますが、それならハンコックがハズレだっ「たら」、宮西と公文のうち1人でも不調や離脱す「れば」3番手以降の左投手がまったく手薄である、といったタラレバも挙げなくてはなりません。

 最大のファンサービスは、温泉に入りながら野球を見られるようにすることではなく、勝つことなんですけどね。  
Posted by ik1004 at 21:09Comments(4)プロ野球

2018年12月14日

21世紀枠候補9校決定 北海道からは釧路湖陵

 21世紀枠の候補が発表され、北海道からは予想通り全道大会4強の釧路湖陵が選ばれました。釧根支部予選で3勝、全道大会で2勝し、5勝1敗の成績です。

 北海出身で、コーチとして旭川工を甲子園に導いた経験もある小田聖人監督が打撃中心のチームカラーでチームを強くしました。甲子園出場経験はありませんが、近いうちに出場しそうな雰囲気はありました。

 最低気温が氷点下15度を下回る日もある過酷な気候に加え、南北海道勢と練習試合を組むにも苦労する地理的なハンディもあります。ただし21世紀枠は、人口が少ない市町村のほうが優遇される傾向にはあります。人口約17万人の釧路市のことがどう判断されるか、気になるところです。

北海道 釧路湖陵(北海道) 道大会4強(全道2勝)
東 北 古川  (宮 城) 県大会準優勝、東北大会4強(2勝)
関東京 石岡第一(茨 城) 県大会4強、関東大会不出場
北信越 金津  (福 井) 県大会準優勝、北信越大会初戦敗退
東 海 清水桜が丘(静岡) 県大会準優勝、東海大会初戦敗退

近 畿 八尾  (大 阪) 府大会16強、近畿大会不出場
中 国 平田  (島 根) 県大会準優勝、中国大会初戦敗退
四 国 富岡西 (徳 島) 県大会4強、四国大会4強(2勝)
九 州 熊本西 (熊 本) 県大会準優勝、九州大会8強(1勝)

 願望ではなく予想を。東日本は成績が抜きんでている古川が有力。東日本大震災の被災地支援も評価されるでしょう。西日本は一般枠での選出も有力なのですが、富岡西が21世紀枠で選ばれるような気がします。ただし、学力・困難克服の面では古川よりは下と思いますが。

 3枠目はけっこう難しいですが、昨年落選した金津が学力の面でわずかにリードすると見ました。八尾・釧路湖陵も同程度の偏差値なので、選出の目もあると思います。

 金津は2年連続で北信越の候補に選ばれてますが、今秋の公式戦3勝2敗、その2敗がいずれも大敗という成績です。一応成績は21世紀枠の審査対象とはなっていませんが、テレビ放送される以上、全く無視するということはないと思います。はたしてどうなるか?  
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2018年12月11日

日本ハム また2対2トレード

 またまた来ました。日本ハム・高梨裕稔投手(27)、太田賢吾内野手(21)とヤクルト・秋吉亮投手(29)、谷内亮太内野手(27)による2対2のトレードが成立しました。

 過去の実績では秋吉が光り輝いていますが、日本ハム側は将来性ある若い選手を放出することになりました。

 どちらがお得かは、秋吉が昨年発症した右肩甲下筋肉離れからの回復次第。今年はこれの影響もあって不本意な成績(35試合登板、防御率4.23)に終わっていますが、本来の力を発揮できればまだまだ老け込む年齢ではなく、活躍できるでしょう。

 日本ハムとしては、2016年に主に先発として10勝2敗の実績を残して新人王を獲得した高梨を放出してまで、スッカスカの中継ぎ陣を補強する必要がありました。ドラフトでは即戦力投手が少なく、FAにも参戦していないのですから当然です。理にかなったトレードと言えると思います。

最近の日本ハムのトレード一覧(2対1以上のみ)

2016年11月 吉川光夫・石川慎吾←→大田泰示・公文克彦(巨人)
2015年06月 矢貫俊之・ 北 篤 ←→須永英輝・矢野謙次(巨人)
2013年01月 糸井嘉男・八木智哉←→木佐貫洋・大引啓次・
                 赤田将吾(オリックス)
2010年11月 須永英輝・紺田敏正←→オビスポ(巨人)
2010年11月 山本一徳・高口隆行←→根本朋久(ロッテ)
2009年11月 坂元弥太郎・松山傑←→加藤武治・松家卓弘・
      ・稲田直人      関口雄大(横浜)
2008年11月 MICHEAL ・工藤隆人←→二岡智宏・林昌範(巨人)
2008年01月 川島慶三・押本健彦←→坂元弥太郎・三木肇・
      ・橋本義隆      藤井秀悟(ヤクルト)

 2009年の3対3のトレードは、規模だけ大きいものの、お互いにとってほとんど意味をなしませんでした。それは、お互いに主力を出さなかったからです。やっぱり良い選手を取るには、良い選手を出さなくてはいけません。

 直近では、2015年に11勝を挙げた左のエースとも言えた吉川を放出してまで、大田と公文を獲得して成功しています。

 今回も高梨の放出はもったいないと思いますが、代わりに秋吉を獲ることができて、お互いにとって実りのあるトレードになる予感がしています。  
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2018年12月09日

またFAで流出 西武の問題点は?

 優勝したものの、CS(クライマックスシリーズ)という稀代の悪制度のために日本シリーズに進出できず、やや影が薄くなってしまった西武ライオンズ。本来なら「来年こそ優勝してCSで勝って日本シリーズでも勝とう」と決意を新たにするはずが、今年もFAで主力選手が相次いで流出しています。

2010 細川亨・土肥義弘
2011 帆足和幸・ミンチェ(許銘傑)
2012 中島裕之
2013 涌井秀章・片岡治大
2014 なし
2015 脇谷亮太
2016 岸孝之
2017 野上亮磨
2018 浅村栄斗・炭谷銀仁朗

 ご覧の通り、2010年以降はほぼ毎年1〜2名ずつというハイペースで選手が流出しています。このせいもあり、2009〜17年まで優勝から遠ざかっていましたが、今年は10年ぶりに優勝することができました。

 なぜ西武だけこんなに選手が流出するのでしょうか。いちばん分かりやすい例でいえば、ロッテに移籍した涌井でしょう。

 2007年に17勝、2009年に16勝を挙げていずれも最多勝のタイトルを獲得した涌井は、2010年にも14勝8敗、防御率3.67の成績を残し、エースとして活躍しました。ところが球団側の提示は現状維持の2億2000万円で、涌井が希望する2億7000万円との差は何度交渉しても埋まりませんでした。

 球団側の言い分は「防御率があまり良くないじゃないか」というものですが、先発陣が崩壊して中継ぎ陣にシワ寄せが来る中、少しでもリリーフ投手の負担を軽減するため涌井だけは完投を要求され、結果として試合終盤に打ち込まれて防御率が悪化したことによるものです。西武はこの点を軽視しすぎていました。

 涌井は年俸調停に持ち込み、史上初めて選手寄りの裁定が下った(3300万円増の2億5300万円)ことで話題になりました。いかに西武の査定がおかしなものだったか、お分かりいただけるでしょう。

 もちろん涌井が同僚やファンに対する感謝や愛着は持っていたに違いありませんが、フロントに対する不信感が強くなったのは当然です。FA権を取得すると、あっさりとロッテに移籍することになりました。私が涌井の立場でも、同じ行動を取ったでしょう。



 ダルビッシュや大谷翔平のポスティングによる移籍金合計62億円を親会社の赤字補填に使ったと言われる某食肉会社の球団とは違い、西武は広告費という名目で球団に対する一定の援助はあるものの、基本的には独自経営を要求されています。つまり、球団が単独で経営を維持しろ、赤字を出しても親会社に泣きつくな、ということです。

 そのため年俸査定はシブチン、自チームの選手がFA宣言してもマネーゲームはせず最低限の慰留にとどめる。だから2010年以降で12人も選手が流出するんだ。FA制度は不公平だ、社会主義バンザイ! 本当にそうでしょうか。

 一度もFAで選手を獲得したことがない(参戦したことはある)広島ですら2010年以降、今年の丸佳浩を含めても3人しかFA移籍していません。広島も資金力が乏しい球団ですが、西武の4分の1しか流出していないのです。この差は何でしょうか。

 詳細な理由は移籍した選手に本音を聞かないと不明ですが、西武鉄道沿線ありきで作った西武ドームに原因の一つがあるかもしれません。

 以前群馬在住の方に教わりましたが、東京都心からのアクセスが悪いうえ、所沢市の中でも中心から外れた不便な場所に球場があります。おまけに普通の球場に屋根をカポッとかぶせただけなので、壁面がなく外気が入り込んできます。したがって、夏は蒸し暑く春と秋は寒いです。これではドームである利点の半分が失われていると言えるでしょう。

 さらに、かつては札幌ドームを準フランチャイズにしようと画策するも、某食肉会社が移転したため断念。仕方なく? 埼玉をフランチャイズにし、観客数は微増傾向にあるものの、地域に根付いているとまでは言えない状況です。広島は魅力的な球場(マツダスタジアム)を建設し、地域に密着していますが、それとは大差があります。

 つまり広島は資金面では劣るものの、それを補って余りあるほど魅力的な球団であり、選手たちのモチベーションにも影響しているのではないかと推測できます。西武には西武しかないオリジナルの魅力に欠ける面があります(あくまで個人的見解です)。

 そこで西武も大規模な球場改修に着手し、2021年頃までにボールパークを作ろうとしています。この試みがうまくいけば、FAでの選手流出をある程度食い止めることも不可能ではないと思います。

 でもファンにとって一番嬉しいのは、ボールパークよりアクセスなんじゃないかなあと思うのです。遠くの田舎にあるボールパークと、近くの都心にある普通のドーム球場と、どっちがありがたいのでしょうか。むろん某食肉会社の新球場にも言えることですが。

 休日なら家族を連れて遠くのボールパークへ行くのも一興ですが、平日の仕事帰りに行く人のことをもうちょっと考えてみてはいかがでしょうか(結局これが言いたかった)。  
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2018年12月05日

女流棋士が将棋ウォーズ2級に完敗・・・

 「以前の記事」で書いたように、将棋ウォーズではスーパープレミアム会員になることで、抽選でプロと対局できるチャンスが生まれるようになりました。私もスーパープレミアム会員に登録しましたが、いまだプロとの対局は実現していません。

 プロとの対局は何局か観戦しましたが、ちょっとガッカリする対局を見てしまったので今日はご紹介します。以下は居飛車急戦対四間飛車、伊藤明日香女流初段が後手で四間飛車側を持っています。居飛車党だと思っていたのですが、四間飛車もお指しになるようです。持ち時間は10分、切れたら負けです。

 先手は将棋ウォーズ2級で、通算勝率.540くらいの方。平手だったら、女流棋士なら圧倒しなくてはならない実力差です。蛇足ですが私は三段で.630くらいで、居飛車振り飛車両方指します。四段以上と当たるとよくボコボコにされており、まだまだ実力不足です。

伊藤明日香1

 先手が▲4六銀と出て「行くぞ」という姿勢を見せたのが上図。伊藤女流は37秒の考慮で構わず△6五銀。私だったら7六の歩を取りに行くようなことはせず、△8二玉と構えていたところです。先手は当然総攻撃を仕掛けます。以下▲3五歩△4五歩▲3三角成△同桂▲5五銀△3五歩▲2四歩と進んで次の図。

伊藤明日香2

 ここが本局のハイライト。私のようなヘボ三段でも、ここは△4六歩を一本利かせてから△3六歩と勝負するしかないと分かります(単に△3六歩もあり)。以下飛車の取り合いになりそうですが、こういうのは囲いの差で振り飛車側が悪くないというのが一目の感覚です。ところが伊藤女流は1分59秒もの長考のあげく、△2四同歩。これは完全なる大悪手です。

 以下▲2四同飛△7六銀▲3四歩に△2三歩▲同飛成△8七銀成と進んで以下の図となります。王手飛車のラインを狙っているのはもちろん分かりますが、相当無理をしている印象は否めません。

伊藤明日香3

 ここは▲6八玉と無理をしなくても先手良しですが、強く▲8七同玉と取るのが強手。以下△3二角と狙いの王手飛車をかけますが、ここで▲同龍ではなく▲7八玉と逃げるのが勝ります。実戦では以下△2三角に▲3三歩成と進み、ハッキリ先手優勢となりました。ここから20手ほど進んで以下の図となります。

伊藤明日香4

 △6九飛成と金を取ったところ。伊藤女流が粘って少し差が縮んだところですが、ここで▲4六角が好手でした。7九の銀取りを受けつつ、▲7四桂の必殺手を狙った一石二鳥の手。先手のアマは3分以上時間を残しているのに対し、苦戦の伊藤女流は残り1分34秒。なけなしの24秒を使って△6四歩と受けましたが、これが大悪手。ここは▲7四桂を食らったとしても、△5八龍で勝負をかけるしかないところでした。

 実戦ではすかさず▲4二香成と金を取られてしまい、逆転のチャンスは事実上消滅しました。ここで遅ればせながら△5八龍だと、▲5一成香という絶妙手を食らって後手の負けとなります。取れば▲6三桂で簡単な詰み。実戦では前述の▲4二香成に仕方なく△同歩と応じますが、それには▲5九金打と龍を殺して先手勝勢です。

伊藤明日香5

 以下伊藤女流の追い上げをかわして、2級のアマが快勝しました。これはアマを喜ばせるために、伊藤女流がわざと緩めてあげたと解釈すべきなのでしょうか。ガチで負けたとすると、相当恥ずかしい棋譜です。

 以前アマ高段者が、緊張のあまり簡単な5手詰めを逃してしまったものの、それを承知の船戸陽子女流二段(当時はたしか初段)が緩めてあげてアマを勝たせてあげた将棋は見たことがありますが、それは平手ではなく香落ちの上に持ち時間のハンディもあったと記憶しています。  
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2018年12月01日

札幌、4位でACL出場権獲得ならず

 北海道コンサドーレ札幌は2−2でサンフレッチェ広島に引き分け4位フィニッシュ、ACL(プレーオフ)の出場権獲得はなりませんでした。サガン鳥栖が鹿島アントラーズに引き分けてくれていたので、勝っていれば2位に浮上するところでした。

 右WBの駒井善成が扁桃炎による高熱のため3日連続で練習を休み、今日はベンチ入りすらできず。駒井はキャプテン宮澤裕樹と並んで、代えのいない選手。代わりにMF早坂良太が右WBとして先発しますが、広島MF柏好文とのマッチアップで寄せの甘さを突かれ、失点の要因となってしまいました。

 2点先制しながら同点に追いつかれて負け。悔しいですが、これが今の実力でしょう。WB(ウイングバック)とボランチの層の薄さを何とかしないと、来年はもっと苦労することになりかねません。



 鹿島が天皇杯で優勝すると、天皇杯枠でACLに出場するため、4位の札幌が繰り上げという可能性が残されています。しかしながら、4位ならACLには行きたくないですね。4位の理念強化配分金1億8000万円だけでは、補強に回せる費用などほとんどないからです。大幅な補強なしでは、今の札幌ではACLは戦えません。

 今となってはACLに行かず賞金だけゲットするのが得策。ですが、これは本来望んでいた結果ではありません。1億8000万円のうち数千万円は選手やスタッフに分配され、さらにユースの施設改善に使われるらしいので、そうなると手元に残る金額はごくわずかです。

 2位の理念強化配分金+賞金の8億2000万円をゲットしていれば、ビッグクラブへの第一歩となっていた可能性もありますが、1億8000万円では残念ながら何も変わらないでしょう…。

 とはいえ、クラブ過去最高の4位という結果でブツブツ文句が言えるのも、野々村芳和社長、ペトロビッチ監督、四方田修平ヘッドコーチ、選手、スタッフら多くの方が頑張ってくれたおかげです。感謝、感謝ですね。

 とりあえずACLのことは考えないようにするので、現時点での補強状況をまとめてみました。

MF駒井善成(26)→レンタル移籍から完全移籍に向け交渉中。
MF三好康児(21)→同上。交渉準備中とのこと。
DF中村桐耶(18)→ユースから昇格内定。
MF檀崎竜孔(18)→入団内定。現在青森山田高でプレミアEASTの得点王。
FWアウン・トゥ(22)→ミャンマーの至宝。現在調査中。
FW岩崎悠人(20)→現J2京都、U-21日本代表。オファー済みも争奪戦必至。
  
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2018年11月28日

いざ決戦へ 5分で分かるコンサドーレの歴史

 今週土曜日に最終決戦を迎える北海道コンサドーレ札幌。今日は5分でわかる、コンサドーレの歴史をご紹介します。

1996年 クラブ発足

 旧東芝クラブが、「コンサドーレ札幌」として発足してJFLに参加することになりました。2016年2月に「北海道コンサドーレ札幌」と名前が変わっています。

1998年 Jリーグ昇格

 今でいうJ1に相当します。しかし1年でJ2に降格となってしまいました。

1999年 吉原がA代表に召集

 トルシエ監督時代のこと。FW吉原宏太が日本代表に選出されましたが、札幌から日本のA代表の試合に出場した選手は現時点でこの吉原が最初で最後。この年のオフ、クラブは他の選手に年俸ダウン提示を行う中、吉原だけアップ提示を行って必死に引き留めますが、J1でプレーしたいという意志は固く、故郷のガンバ大阪に移籍してしまいました。現在は札幌のスクールコーチを務め、地上波やDAZNでの解説でもおなじみです。

1999年 岡田武史監督就任

 たしかセレッソ大阪などと争奪戦になっていたと記憶していますが、札幌が「岡ちゃん」をゲット! 2000年にJ1昇格、2001年にJ1残留を果たし、しっかり結果を残したうえで退任しました。現在社長を務める野々村芳和や、札幌で解説者を務める大森健作はこの頃の選手です。

2002年 J2降格、暗黒時代へ

 岡田監督だけでなく、31得点のFWエメルソンら主力を失った痛手は大きく、あえなく2度目のJ2降格。強化費用が他のJ1クラブと比べて大きく劣っている現実を突きつけられました。2004年にはJ2最下位も経験しています(ただし、当時はJ3降格はありませんでした)。

2008、12年 J1の壁にはね返される

 2008年、6年ぶりにJ1に復帰しますがあえなく最下位。2012年もJ1に復帰しますが、史上最速やら最低得失点差やら、余計な記録を多数作ったうえでの最下位という屈辱を味わいました。前年オフにDF陣の補強に動くも、ことごとく交渉失敗に終わったことが最大の原因でした。この頃の唯一の明るい話題は、2006年の天皇杯ベスト4くらいのものでした。

2013年 野々村社長就任、暗黒からの脱出

 前述の野々村社長が就任。ここから札幌の巻き返しが始まります。少しずつ地道にスポンサーを獲得して予算を毎年増やし、2015年途中にはU-18チームをプレミア優勝に導いたこともある四方田修平監督をトップチームの監督に昇格させます。さらにJリーグ提携国のタイにいち早く目を付け、タイのメッシとまで呼ばれたチャナティップを2017年に入団させるなど素晴らしい成果を挙げています。

 タイでのコンサドーレ人気はすさまじく、札幌のホームだけでなくアウェーにまでタイ人サポーターが続々と詰めかけています。さらに、チャナティップが欠場した札幌の試合のYouTubeのゴール動画に、タイ語でのコメントが多数寄せられたこともあります。来年はタイでキャンプを行うことが決定しています。

2017年 過去最高順位でJ1残留

 2016年にJ2優勝。翌年は評論家の多くが札幌のJ1下位低迷を予想する中、シーズンの大半をJ2降格圏外の15位以上で過ごすことに成功しました。J1での11位は、2001年に並ぶ過去最高タイの成績でした。ようやくJ1に上がっても必ず最下位だった暗黒時代と比べれば、夢のような成績です。普通ならこれで満足してしまいそうなものですが…。

2018年 ペトロビッチ監督就任、ACLへ
 
 四方田氏をヘッドコーチに据え、広島・浦和で成果を挙げたペトロビッチ監督を招聘しました。四方田監督と全く違うサッカーを志向し、不安の声もあった中、現時点で4位以上が確定。もちろんぶっちぎりでクラブ最高順位、ACLの出場権獲得が現実的な視野に入っています。


 現在の4位という順位は、先人たちの血と涙と汗によって生み出されたものだということがお分かりいただけると思います。そしてACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権を取れるかどうか、土曜日14時からUHBで放送される試合をぜひご覧ください。  
Posted by ik1004 at 21:08Comments(0)サッカー

2018年11月24日

コンサドーレ賞金圏内決定、ACL出場へ

 北海道コンサドーレ札幌がジュビロ磐田を2−0で破り、4位以上が確定しました。これにより、最低でも理念強化配分金1億8000万円がもらえることが確定しました。以前書いた賞金額を再掲します。

優勝:22.0億円(理念強化配分金15.5億+賞金3億+均等配分金3.5億)
2位:11.7億円(理念強化配分金 7億+賞金1.2億+均等配分金3.5億)
3位: 7.6億円(理念強化配分金3.5億+賞金0.6億+均等配分金3.5億)
4位: 5.3億円(理念強化配分金1.8億+均等配分金3.5億)
ほか: 3.5億円(均等配分金3.5億のみ)

 残るは12月1日の最終節、札幌ドームで行われるサンフレッチェ広島戦のみ。広島は2位ですが、今日も名古屋グランパスに敗れて現在6連敗中の泥沼状態。約3ヶ月、8試合も勝利がありません。

 札幌は最終節で勝てば3位(か2位)となり、自力でACL出場権を得ることができます。現在3位の鹿島アントラーズが引き分け以下だと札幌の2位まであり得ますが、鹿島はホームでサガン鳥栖戦なので、負けるのは望み薄だと思います。引き分けに期待でしょうか。また、鹿島が天皇杯で優勝した場合は、4位でもACL出場権が転がり込んできます。

 ハッキリ言ってこのオフに大幅に補強しない限り、今の札幌はリーグ戦とACLを並行して戦う力はありません。「4位で賞金だけゲットしてACLには行かないほうがいい」という声もよく耳にします。たしかに柏レイソルはACLに出場した影響もあり、今節でJ2降格が決まってしまいました。しかしながら、私はACLは経験しておくべきだと思います。

 元札幌の選手でもある野々村芳和社長は「北海道から世界のクラブへ」という壮大な目標を掲げています。世界のクラブになるにはACL出場こそ第一歩と言えるでしょう。それを すてるなんて とんでもない!

 厳しいリーグ戦。今年は札幌よりも戦力の厚いチームが上位を逃しています。この千載一遇のチャンスを逃したら、次にACLに行ける保証なんてどこにもありません。「大好きな女の子に、もっと男を磨いて自信をつけてから告白する」なんて言っているうちに、その子を別な男性に取られちゃうのと一緒です。

 もう一度おさらい。4位と3位では貰える金額が2億3000万円違います。そして4位と2位では、6億4000万円も違います。たった1試合で数億円の違いが出るという最終節の広島戦、北海道では13時40分からUHBで生中継があります(試合開始は14時)。UHBは2015年途中から、中継した試合で無敗の記録を継続中です。

 そんな北海道コンサドーレ札幌の1年間の軌跡をまとめたDVD・ブルーレイが先行予約受付中。もちろん先行特典もありますので、ぜひご覧ください。
https://www.consadole-sapporo.jp/news/20181145883/




 冬の高校サッカー選手権の組み合わせもすでに決まっています。旭川実は1回戦から登場で、和歌山北が相手。和歌山北は和歌山1部リーグ首位でプリンス参入戦に進出しますが、興國(大阪)に0−4で敗れて参入はなりませんでした。

高校サッカー組み合わせ

 初戦突破した場合に2回戦で対戦が予想される帝京長岡(新潟)はプリンス北信越の3位。同リーグは新潟県勢が10チーム中7チームを占めています。昨冬の選手権では旭川実が日本文理に敗れ、今夏インターハイでは北海が新潟明訓を破っており、もし対戦すれば新潟県勢と3季連続で当たることになります。

 運よくそこを突破すると、待ち受けるのはラスボス級の長崎総科大付。かなりヘビーな相手です。ちなみにその次は、前回覇者の前橋育英や東福岡・尚志らが待ち受ける死のブロック。目標とする全国ベスト4は、本当に厳しい・・・。もちろん選手たちは先を見すぎることなく、一戦必勝で戦ってくれることと思います。

 なお、その前の12月14日(金)、16日(日)にはプレミア参入戦も待っています。組み合わせは未定。昨年は開幕4日前に組み合わせが発表されておりました。  
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2018年11月21日

いろいろ心配 北広島新球場

 北広島市の新球場の建設が正式決定し、細かい部分も色々見えてきました。風呂に入りながら観戦できるという前例のないシートは新規ファンを開拓しようという試みで、悪いことではありません。

 夢は広がりますが、現実を見なくてはいけません。東京ですらドーム球場は1個しかないのに、北海道にドーム球場を2つも造って共存できるのか? 不安や課題は、叩けばホコリのように噴出してきます。

 「アクセス面の課題」はすでに書いた通りで、今回の発表ではそれは全く解消されていません。

・寒い気候と開閉式屋根

 開閉式屋根が目玉の1つ。基本的には天然芝の養生のため開けっ放しを想定しているとのことですが、開けっ放しでは5月くらいまでは寒すぎてナイター観戦には不適です。4月中旬くらいまでは、デーゲームの開催すら寒すぎて難しいでしょう。例えば今年4月15日(日曜)の北広島市の最高気温はたったの7度、最低気温は2度です。

 それでは試合中だけ屋根を閉じて、あとは開けておけばいいじゃないか。そう思うかもしれませんが、現実はそう単純ではありません。

 ヤフオクドームも開閉式屋根を持ちますが、1回約100万円のコストや騒音問題などがあるため、開閉するのは年数回程度にとどまります。また、サッカーの豊田スタジアムに至ってはほぼ完全に開けっ放し状態です。豊田スタジアムの場合、屋根の修繕費や維持費を年平均に換算すると約7億円もかかると言われており、屋根の撤去すら検討しているそうです。札幌ドームの利用料に文句をたれていた日本ハムが、この大きな負担に何十年も耐えられるとは到底思えません。

・重すぎる北広島市の財政負担

 熱心に球場を誘致した北広島市は札幌市のベッドタウンとして知られていますが、人口は約58,900人で、財政的にそれほど体力があるわけではありません。

 北広島市は少なくとも10年間固定資産税や都市計画税を免除するなど、年間数億円規模の支援を行うと表明していますが、10年目以降は不透明で、これらの免除が打ち切られる危険性があります。免除なしで新球場を円滑に経営できる保証はどこにもありません。

 それだけではなく、北広島市はJRの新駅や新道路建設も計画していますが、こちらはもろもろ合わせて市の負担は約200億円前後と言われています。北広島市の年間の歳入が約243億円(2017年)なので、それと同額近い莫大な金額を負担する計画なのです。国や北海道にも支援を要請するとは思いますが、具体策はまったくの不明。本当に大丈夫?

・冬場の収入源

 札幌ドームは冬場にも音楽イベントなどが多数開催され、1年中収入を得られるようになっています。サッカーは不可能ですが、かつてはマスターズリーグが開催されていたように、野球なら冬でも実施が可能です。

 新球場は天然芝の保護のため、音楽イベントなどの開催はあったとしても限定的なものになるとのこと。今回の発表では何も明らかになりませんでしたが、新球場は冬場にスケートリンクとして開放するという案があります。例えばフィギュアスケートの大会を誘致することもできるかもしれません。収入が見込めるとすれば、これしかないでしょう。

 しかしひとつ注意しなくてはいけないのは、周辺で最大の自治体である札幌市はスケートではなくスキー・スノボ文化であるということです。日本海側は多雪なのでたいてい同様です。私もカーリングならやったことがありますが、スケートは人生で一度も滑ったことがありません。

 そもそも本当にスケートリンクとして機能させるのかもまだ不明ですが、そうしたとしても、例えば前述の屋根の莫大な支出を補うほどの収入を得られるとはとても思えません。

・平日は見に行く気が起きない

 札幌(さっぽろ)駅からの所要時間という観点から見ると、札幌ドームは地下鉄の待ち時間が平均3分程度、乗車してから14分、そこから徒歩で10分程度、合計約27分という便利なアクセスです。

 これに対して新球場は、快速を使うと仮定してJRの待ち時間が平均8分程度、乗車してから17分、そこから徒歩で22分程度。合計約47分が見込まれます。移動時間なんと7割増! 当然普通列車ならもっと時間がかかります。駅からシャトルバスを走らせることも検討しているとは思いますが、大渋滞が予想されスンナリ到着する保証はどこにもありません。

 これに会社から札幌駅までの所要時間もプラスすると、新球場まで1時間程度かかるのが普通ということになりそうです。18時に退社しても19時前後の到着。19時退社ならまともに試合を見られません。おまけに帰りは大渋滞。これでは札幌から会社帰りに球場に行く気が失せる人は増えるでしょう。

・高すぎる命名権(ネーミングライツ)

 複数社の報道によれば、10年100億円という常識外れの金額で命名権を募集するとのことです。つまり、年間10億円。買う企業はいるでしょうか。

 ちなみに他球場の年間金額を列挙すると、コボスタ約2億円、ほっともっとフィールド神戸3500万円、マツダスタジアム2億5000万円、ヤフオクドーム5億円、などなど。西武ドームや大阪ドームは金額非公表のため不明です。

 買う企業がいるのならたいへん喜ばしいことなのですが、こんな金額を検討していること自体、「金に困ってるんじゃないの?」という印象を与えかねません。  
Posted by ik1004 at 20:33Comments(0)プロ野球

2018年11月17日

楽しく神宮枠を妄想してみる

 神宮大会優勝を果たした札幌大谷。神宮枠を頂くのは13年ぶり。今日はあれこれ妄想を繰り広げるとしましょう。

・北海道2枠目は?

 13年前は駒大苫小牧に準決勝で4−5で惜敗した旭川実が選ばれ、決勝で2−15と大敗した北海道栄が落選しています。ちなみに、旭川実は田中将大に13安打を浴びせていますが、これが田中の高校公式戦で最多被安打です。次点は1年生の神宮大会で羽黒(山形)に7回10安打4失点だった試合で、2ケタ被安打はこの2試合だけでした。

 さて今回は、準決勝で札幌大谷が延長10回の激闘の末駒大苫小牧を7−6で下し、決勝では札幌第一を9−6で破っています。札幌大谷に対する善戦度では駒大苫小牧が上回りますが、この程度の差なら準優勝の札幌第一を選ぶのが慣例です。駒大苫小牧の目も無くはありませんが、かなり厳しいでしょう。

・神宮大会王者の翌年センバツ成績

 神宮王者がセンバツも優勝したのは、2001〜02年の報徳学園(兵庫)が最後。最近10年は以下の成績。ただし優勝こそありませんが、準優勝は4度あります。初戦敗退は1度だけで、平均2.5勝。つまりベスト4〜ベスト8くらいが平均成績と言えます。

2008 慶応義塾(神奈川) 初戦敗退(0勝)
2009 大垣日大(岐 阜) ベスト4(3勝)
2010 日大三高(東 京) 準 優 勝(4勝)
2011 光星学院(青 森) 準 優 勝(4勝)
2012 仙台育英(宮 城) ベスト8(2勝)
2013 沖縄尚学(沖 縄) ベスト8(2勝)
2014 仙台育英(宮 城) 2 回 戦(1勝)
2015 高松商業(香 川) 準 優 勝(4勝)
2016 履正社高(大 阪) 準 優 勝(4勝)
2017 明徳義塾(高 知) 3 回 戦(1勝)

・神宮枠で出場した高校のセンバツ成績

 神宮枠という言葉は厳密にはないのですが、ここでは神宮枠が与えられた地区の最終選出高校という定義とします。

2008 下妻二高(茨 城) 初戦敗退(0勝)
2009 三重高校(三 重) 2 回 戦(1勝)
2010 国久我山(東 京) 初戦敗退(0勝)
2011 花巻東高(岩 手) 初戦敗退(0勝)
2012 盛岡大付(岩 手) 3 回 戦(1勝)
2013 創成館高(長 崎) 初戦敗退(0勝)
2014 八学光星(青 森) 2 回 戦(1勝)
2015 土佐高校(香 川) 初戦敗退(0勝)
2016 高田商業(奈 良) 初戦敗退(0勝)
2017 高知高校(高 知) 初戦敗退(0勝)

 というわけで、こちらはさんざんな成績。だから札幌第一(駒大苫小牧)に期待できないということを言いたいのではなく、失うものは何もないのだから気楽にプレーしてほしいと思います。

・21世紀枠はあり得る?

 岩手県が最速157キロ右腕・佐々木朗希投手を擁する大船渡を推薦しなかったことが追い風になる可能性がありそうです。推薦しておけば、まず間違いなく甲子園出場できたと思うのですが…。

 一般枠で同一都道府県から3校選ばれることはない、と高野連は明言しました。例えば近畿大会で大阪桐蔭が優勝、履正社が準優勝した場合、大体大浪商が8強に残ったとしてもセンバツは絶望です。

 しかし、今年の滋賀は一般枠で2校、21世紀枠で1校、計3校選ばれました。センバツの選考は21世紀枠から先に行われ、一般枠の選考には影響を及ぼしません。したがって、北海道から3校選出されることも十分あり得るでしょう。

 北海道地区の推薦で最有力は全道大会4強の釧路湖陵。雪の量は札幌など日本海側よりずっと少ないのですが、その代わり気温が非常に低くグラウンドがカチコチになるため、冬場にグラウンドで練習できるわけではありません。野球部から早稲田大や北海道大などの国公立大にも合格者を輩出しており、秀才校ではありませんが文武両道にも該当します。

 ちなみに、「同一都道府県」と言いましても、札幌大谷と釧路湖陵は300km以上離れています。東京から福島市よりももっと遠く、名古屋市よりはちょっと近いくらいです。  
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2018年11月13日

西原が1安打完投、札幌大谷が優勝!

(神宮大会高校の部・決勝)
星  稜 000 010 000=1  荻原(6.2)、奥川(1.1)−山瀬
札幌大谷 000 000 20X=2  西原(9)−飯田

 星稜(石川)は昨日の準決勝で1回3失点だった背番号11の1年生右腕・荻原吟哉を先発に立ててきました。愚直に奥川恭伸を先発させて来ると書いた私の予想はハズレです。なお、昨日途中交代した山瀬慎之助は無事にスタメン出場でした。

 札幌大谷は1回裏に2四球でいきなり無死1、2塁のチャンス。3試合連続で初回に複数得点している札幌大谷、今日も先制か? しかし右打者3人のクリーンアップに対し、外角の変化球攻めで後続を断ちました。

 札幌大谷は、満を持して中3日でエースの西原健太が先発。1回戦で7回を投げ、2回戦と準決勝では一塁手として先発して登板はありませんでした。昨日の太田流星の好投に相当刺激を受けたのか、今日の西原は「エースは俺だ」と言わんばかりにマウンドで躍動しました。4回までノーヒットピッチングです。

 しかし、2試合連続無失策だった守備陣にミスが出てしまい、先頭打者が失策で出塁。1死2、3塁となり、8番荻原のスクイズで星稜が先制! この展開では絶対やりたくなかった先取点を与えてしまいましたが、この回に許した1安打が最初で最後になろうとは。

 札幌大谷は1・3・5回と得点圏に走者を進めながら無得点、しかも5回までわずか1安打。打撃に自信を持つチームとしてはかなり嫌な展開ですが、6回からようやく荻原にタイミングが合い始めます。

 結果論で言えば、星稜としては勝ちたければ7回頭からエース奥川を投入する手はありました。ただし、6回まで3安打無失点と荻原が好投していたことと、昨日も100球を投げた奥川をなるべく温存したい事情はよく理解できます。したがって采配ミスとまでは言えないと思うのですが、この後星稜にとって相当悔やまれる試合展開になってしまったのも事実。

 7回裏、札幌大谷は2安打を集めて1死2、3塁とチャンスを作ります。ここで奥川に継投する手もありましたが続投。9番中川征典は打ち取りますが、1番北本壮一朗が打った打球は遊撃手のグラブの下を抜けていく2点タイムリーとなり逆転! さらに2番釜萢大司にもヒットを許したところで、奥川へ交代となりました。

 奥川は最速148キロをマーク。打者4人をパーフェクトに抑えて3奪三振! 13年前田中将大が言われた「高校生の中に1人だけプロが混じっている」という言葉は、今年は奥川にこそふさわしいでしょう。

 西原は5番奥川を併殺打に打ち取り、1安打完投勝利。昨日の太田に勝るとも劣らない素晴らしいピッチングを見せてくれました。これぞエースのピッチングです。



 札幌大谷は創部10年目で全国制覇という偉業を成し遂げました。北海道勢の神宮大会優勝は、2005年の駒大苫小牧以来13年ぶり。見事に神宮枠をゲットしました。札幌第一か駒大苫小牧が甲子園に出場できそうですが、その話はまた後日とします。

 夏は札幌支部予選で東海大札幌にコールド勝ちするも、南北海道大会初戦の札幌光星戦で勝ちゲームが降雨ノーゲーム。再試合ではエースを打たれっぱなしで放置し、被安打17で完敗でした。「良い選手が多いのに工夫が足りない」というのが正直な感想でした。

 しかしそこからの立て直しは見事としか言いようがありません。控え投手に経験を積ませた采配も見事ですし、それに応えた選手も見事でした。

 ところで札幌大谷の船尾隆広監督は、タカアンドトシの「トシ」とはいとこ同士。札幌大谷が全道大会で優勝すると、トシから花が贈られたそうです。  
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2018年11月12日

太田完投、札幌大谷が決勝進出!

(神宮大会高校の部・準決勝)
札幌大谷 200 010 020=5 太田(9)−飯田
筑陽学園 000 000 002=2 西(2.1)、菅井(0.1)、西舘(6.1)−進藤

 2試合連続で初回に複数点を先制している札幌大谷。今日攻撃の口火を切ったのは、2番釜萢大司の内野安打でした。当たり損ねではなくしっかり捉えた打球です。2死1、2塁となって、5番石鳥亮は追い込まれてからまさかの打撃妨害で満塁となり、6番佐藤颯馬のタイムリーと押し出し四球で、今日も複数点を先制しました。

 その後札幌大谷は2つの盗塁死もあり打線がつながらず、チャンスを作りながら加点できないもどかしい展開が続きます。本来なら逆転されてもおかしくない試合展開ですが、今日は先発した背番号17・太田流星が良すぎました。

 相手選手・監督が「手元で動く球に苦戦した」と語るように、ツーシーム・小さいスライダーに大きいスライダー・カーブのコンビネーションで、しかも打者が考える間もなくテンポよく投げ込むので、筑陽学園打線は凡打の山。

 札幌大谷は8回表にも2番釜萢(かまやち)と今日も一塁で先発出場の4番西原健太のタイムリーで2点を追加。8回終了時点で札幌大谷15安打、筑陽学園0安打。太田は8回終了時点でノーヒットノーラン! 太田は1・2回戦でも計2回1/3を無安打に抑えており、これでなんと10回1/3も無安打に抑えています。

 ギレン「圧倒的じゃないか、我が軍は!」

 しかし、8回から明らかに球が上ずり始め、制球が甘くなっていたのも事実。さらに筑陽学園はバットを短く持って食らいつく姿勢を鮮明にしてきました。

 8回はなんとかノーヒットに抑えますが、9回は先頭の2番福島悠介にいきなりヒットを浴びてしまいました。すかさず内野陣がマウンドに集まり、太田も笑顔を見せていましたが、そこからさらに連打を浴び2失点しますが、このまま完投勝利。

 第5回大会(1974年)で日大山形の金子隆投手が崇徳を相手に達成して以来、44年ぶり2人目のノーヒットノーランこそ逃しましたが、今日のヒーローは間違いなく太田でしょう。「ノーヒッター太田」という余計な肩書がついて回るより良かったのかもしれません。



 北海道勢の神宮大会の決勝進出は、2005年の駒大苫小牧以来13年ぶりです。この時の駒苫は清峰、高岡商、早稲田実、関西と強いところを連破して優勝しましたが、駒苫と比較してもむしろ札幌大谷が上回る部分がいくつも見つかります。

 まず、駒苫は4試合で3人の投手が登板しましたが、好投したと言えるのは田中将大だけ。しかし札幌大谷は、西原・増田・太田と3人の投手がしっかりと結果を出して層の厚さを見せつけています。

 打線も駒苫は4番本間篤史以外は日替わりオーダーでしたが、札幌大谷は先発投手の違いにより多少いじっただけで、軸となる打順は変わりません。この時期にすでに、ベストオーダーと言えるものをしっかり確立しています。

 明日の決勝の相手は、優勝候補筆頭の星稜(石川)。この神宮でも1人だけ140キロ台後半を連発している奥川恭伸は、13年前の大会の田中とかぶるところがあります。

 今日も奥川は先発して7回まで投げており、明日も先発が予想されるので連投となります。疲労もあるかも…と考えたくなりますが、13年前の田中は初戦の清峰戦が一番調子が悪く、3連投目の早実戦は4回途中から救援して打者19人に対して被安打2で無失点、13奪三振。4連投目の関西戦では先発して11奪三振で完封勝利。休養日なしの4連投とはとても思えない神ピッチングでした。

 というわけで、2連投の奥川に対してもかなり苦戦するんじゃないかというのが私の予想です。ただし残念なことではありますが、星稜の捕手・山瀬慎之助は怪我で途中交代しています。明日出場できないとなると、奥川のリズムも多少乱れる可能性があります。  
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2018年11月11日

札幌大谷・増田が好投、準決勝へ

(神宮大会高校の部・2回戦)
札幌大谷 312 000 001=7 
国 士 舘 010 000 002=3 

(大谷)阿部(1)、増田(7.2)、太田(0.1)−飯田
(国士)白須(1.1)、石橋(1.2)、山崎(5)、中西(1)−澤野、吉田

 国士舘(東京)はエースの白須仁久が先発。直球の大半が120キロ台後半なので技巧派なのかと思いましたが、制球が定まらず札幌大谷打線が襲いかかります。1番北本壮一朗がレフト線へ二塁打を放ち、2番釜萢大司がヒットと二盗で無死2、3塁のチャンスを作ると、3番飯田柊哉が二遊間を破る2点タイムリーでまず2点を先制。

 無死1塁で今日は4番一塁で出場しているエースの西原健太を打席に迎えますが、躊躇せず飯田が二盗。西原の内野ゴロで1死3塁となり、5番石鳥亮の内野ゴロで本塁への送球を考える間に1塁もセーフ。記録は内野安打となり札幌大谷が3点を先制しました。

 札幌大谷は背番号18、196cmの1年生左腕・阿部剣友が先発。全道大会の登板はありませんが、札幌支部予選で2試合の登板経験がある投手です。しかしリリースポイントがバラバラで制球が全く定まらず、先頭打者にストレートの四球。国士舘がバントで送ったりしてくれたおかげでなんとか無失点で凌ぎますが、2回表に代打が起用されて1イニングで降板となりました。現在の完成度は低いですが、まだ1年生ですし北海の大窪士夢(西武)のようにドラフト指名も夢ではないでしょう。

 国士舘は2回表1死1塁で早くも白須をあきらめ、背番号17の2年生左腕・石橋大心がマウンドへ。しかしいきなりボークで1死2塁となり、2番釜萢のタイムリーで4点目。

 札幌大谷は2回裏から背番号11の1年生右腕・増田大貴が登板。こちらも全道での登板はありませんが、札幌支部予選で2試合計4イニング登板しています。国士舘は2死走者なしから四球と1番黒川麟太朗のタイムリー三塁打で1点を返しました。

 3回表の札幌大谷は、1死2、3塁のチャンスを作って7番佐野翔騎郎のタイムリーでさらに2点を追加、6−1とリードを広げました。4回から国士舘は背番号11の2年生右腕・山崎晟弥がマウンドに上がりますが、東京都大会では山崎が背番号1でした。

 山崎は130キロ台後半の力ある速球を武器に、増田は安定した制球力とカーブを武器に相手打線を封じ込め、4回からは両チーム無得点が続きます。

 9回表、札幌大谷は2死3塁のチャンスから一塁失策でダメ押しの7点目。その裏国士舘は、3回以降三者凡退が4度と苦戦していた増田をようやく攻め立て、2死満塁で1番黒川のライト線へのタイムリー二塁打で2点を返します。ここで札幌大谷は抑えの太田流星を送り込み、逃げ切りました。



 北海道勢の神宮大会2勝は、2012年の北照以来6年ぶり。この時は神宮大会だというのにエースと心中した結果、準決勝で力尽きて大敗しましたが、今年の札幌大谷は2試合で控え選手も試しながらすでに多くの収穫を得ていると思います。

 期待された阿部は無失点ながら不安定な投球を露呈しましたが、全国での登板は大きな経験になるでしょう。増田は最後に救援を仰ぐことになるものの、7回2/3を7安打3失点という結果は上々で、センバツでも3番手投手として活躍することが十分期待できます。

 全道大会4試合で9失策、神宮大会初戦で5失策と守備が課題でしたが、今日は無失策で好守備連発でした。打線も13安打で、足を使った攻撃も絡めることができていました。

 明日の準決勝では筑陽学園(福岡)が相手。初戦では軟投派右腕のエース・西雄大から最速144キロ右腕・西舘昂汰に継投して勝利しました。守りのチームと思っていましたが、打線も13安打10得点と乗っており、手ごわい相手です。

 そしてもう1人、左腕の菅井一輝もいる3枚看板のチーム。誰が先発するかも分かりません。札幌大谷は、今日温存したエース西原の先発が予想されます。西原は初戦の調子なら全く心配いりません。打撃と守備の好調が維持できるかどうかがカギになりそうです。  
Posted by ik1004 at 15:35Comments(2)高校野球