2012年12月18日

米長邦雄永世棋聖死去

 日本将棋連盟の米長会長が、今日の朝亡くなりました。会社のPCで私用ネットは厳禁ですので、こんな重大なニュースを半日以上も後になって知ることになってしまったのです…。正月のNHKの将棋番組にも出演されていましたし、正直体調が悪いとは知りませんでした。

 現役時代は名人1期、十段2期など通算19期のタイトルを獲得。特に1993年の第51期名人戦では7度目の挑戦でようやく奪取に成功し、50歳で名人在位という史上最年長記録を樹立して話題になりました。これは私も覚えています。

 2005年からは将棋連盟会長に就任。赤字に苦しんでいた連盟の立て直しに取り組み、2005年の瀬川晶司現四段のプロ入りに積極的に取り組みました。一方で2006年の女流棋士独立問題では、徹底的に独立派の切り崩しを行い、批判も浴びています。

 その後も様々な改革を行いました。政治家でいえば小泉純一郎のようなタイプですね。悪いこともたくさんやりましたが、功績も大きいので悪い面が隠れがちになるという感じです。良いことばかりではないとはいえ、財政難の連盟を立て直すことに必死に取り組んだ姿勢は評価すべきでしょう。

 まだ将棋連盟が立ち直ったと言える状態ではありません。道半ばの改革がどういう方向に進むか、心配でもあり興味深くもあります。

 ともあれ、偉大な将棋人を亡くしました。ご冥福をお祈りいたします。

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この記事へのコメント
連続の投稿をお許しください。

羽生がコメントしておりましたが、米長哲学こそが一番の実績に感じます。米長哲学が棋界の常識になったことで相撲界のように八百長を招きませんでした。
読売新聞に元将棋世界編集長の大崎さんのコメントが載っておりました。大崎さん曰く、米長は常に仮想敵を作って戦ってきたと・・
私は棋士としても連盟会長としても、常に中原が潜在意識としてあったのではないかと思います。棋士としては中原に勝てなかったから、会長の実績でなんとしても勝ちたいと。
米長会長の実績としては、評価が難しいところがありますが、棋士としては間違いなく超一流です。ごちゃごちゃした
接近戦の強さにひかれ、昔は随分と棋譜を並べたものです。
それだけに米長の晩年の暴走は、残念でなりません。
Posted by うだじむ at 2012年12月20日 19:25
>うだじむさん

こんばんは。コメントありがとうございます。

大崎さんのコメントは読みたかったですね〜。なるほど仮想敵ですか。納得できます。中原・加藤といったあたりに対しては、わざと挑発的に接したようにも見えます。

肝心の米長将棋については、当時の棋力が弱かったので名人獲得頃のことすらあまり覚えていないのが残念なところです。プロの将棋を評価できるほどの棋力が身についたのは、せいぜい十数年前くらいですので…。

なんだかんだいっても、政治力はありましたね。女流棋士問題でも、政治力がいかんなく発揮されたと思います。弟子の中川八段には逃げられてしまいましたが…。

米長哲学は未来永劫、棋士の中で生き続けてほしいと思っています。
Posted by あいけい at 2012年12月20日 21:53