(秋季全道大会準決勝)
.札幌大谷 000 140 100 1=7 西原(1.2)、太田(8.1)−飯田
駒大苫小牧 040 101 000 0=6 北嶋(4.2)、綿路(5.1)−竹中
札幌大谷は公式戦経験の豊富な184cmのエース右腕・西原健太が先発。しかし制球が定まらず、2回裏に1番辻本直樹が1死満塁で初球の外角ストレートをはじき返してタイムリー、2番大沼恒介が犠飛で2塁走者は3塁へ、2死1、3塁となってフルカウントから3番各務泰生がライト線へ2点タイムリー二塁打で4点目!
駒大苫小牧が大きな4点を先制すると、被安打2ながら4四球を与えている西原が一塁に回り、この秋すでに5試合に登板している背番号17の横手投げ右腕・太田流星がマウンドへ。太田は4番竹中研人をレフトフライに打ち取り1球でピンチを凌ぎました。
駒大苫小牧は夏も登板経験がある背番号10の1年生右腕・北嶋洸太が先発。ストレートで押す投球で、3回表は無死1、3塁のピンチを招きますが9番中川征典をキャッチャーフライ、1番北本壮一朗を併殺打に打ち取りました。北本は1塁にヘッドスライディングした際に肩を脱臼して小関慎之助に交代と、札幌大谷にとっては踏んだり蹴ったりの試合展開。
日本の高校野球はとかく1塁へのヘッドスライディングを良しとする精神論がいまだにはびこっていますが、監督がやめるよう指導すべきです。 最近の研究では駆け抜けるより速いというものもありますが、故障の危険性と悪送球になったときに2塁への進塁が遅れる(その結果進塁できないこともある)デメリットを天秤にかけたら、禁止にするほうが良いと思います。まして、楽々アウトのタイミングでのヘッドスライディングなど論外です。
4回表、旧チームでも主力だった5番石鳥亮の今秋全道初安打がタイムリーとなり1点を返しますが、その裏3番各務がエラーで出た走者をバントで送り、ライトへ犠牲フライを放ってノーヒットで1点を奪い突き放しました。5回表は無死2塁からバントで送って1点を取りに行きますが、途中から1番に入った小関の遊ゴロで3塁走者の佐野翔騎郎が飛び出してしまい、3塁に戻りますがアウト。それでもストレートの四球とヒットで満塁とチャンスを作り直し、2死満塁で北嶋の暴投があり1点を返しました。
2死2、3塁となって4番西原に四球。ピッチャー交代しないのかなと思っていたら、5番石鳥が初球のストレートを左中間に運び、走者一掃の3点タイムリー二塁打で同点! ここで駒大苫小牧は今大会主戦級の働きをしている背番号3の綿路(わたじ)翔英をマウンドに送りますが、これはワンテンポ遅い継投となってしまいました。
6回裏、1死1、2塁がレフト前ヒットで駒大苫小牧が1点勝ち越しますが、7回表に5番石鳥が今日5打点目となる犠牲フライですぐさま同点に。駒大苫小牧は8回裏の2死3塁、そして9回裏の2死2、3塁のサヨナラのチャンスを生かせず、試合は延長戦に突入します。
10回表、2死1、3塁のチャンスで8番佐野がスライダーをセンター前に運び貴重な勝ち越し点! その裏駒大苫小牧の攻撃は三者凡退に終わり、札幌大谷が決勝進出を決めました。
終わってみれば、駒大苫小牧にとってはやはり5回表の継投の遅れが悔やまれます。信頼できる投手を後ろに残した場合は、継投は早め早めに行うことが望ましいと思います。
(秋季全道大会準決勝)
釧路湖陵 000 001 000=1 森下(8)−齋藤
札幌第一 210 020 00X=5 野島(9)−村田
釧路湖陵は指の怪我から準々決勝で復帰したエース・鹿野凌平はベンチスタート。秋4試合目の登板となる背番号3の2年生左腕・森下亮輔が先発。全道初戦の2回戦(札幌英藍戦)では2番手で登板し、3回2/3を投げて7安打6失点(自責点3)という結果でした。準々決勝での登板はありません。
札幌第一は1回裏に2死1、3塁のチャンスで頼れる5番大宮昂汰郎、6番山田翔太の連続タイムリーで2点を先制。さらに2回裏の2死2、3塁のチャンスで3番大坪蓮弥がレフト前に落ちるタイムリーで1点を追加、5回裏にも失策絡みで2死満塁となった後、7番金野颯汰の2点タイムリーで札幌第一が5点をリードしました。
札幌第一の先発はエース・野島丈。準々決勝の旭川大高戦では3回途中でKOされ悔しい思いをしましたが、今日は好投します。2試合連続2ケタ得点の釧路湖陵打線に対し、4回まで4四死球を与えながらノーヒットピッチング。6回表にグラウンド整備明け初球のスライダーを4番古川敢太にレフトスタンドに運ばれますが、その後は崩れませんでした。
春も4試合連続6失点以上という負の連鎖を止めたのは野島でした(準決勝で2失点完投)。秋の全道も2試合連続で5失点以上でしたが、野島が強打の釧路湖陵を相手に3安打1失点で完投し、この悪い流れを断ち切りました。
一方釧路湖陵の森下も10安打を打たれましたが、長打は1本も許さずすべて単打。さらにフライアウトを14個奪い、札幌第一打線を術中にはめる場面も目立ちました。北海道高野連としても、自信を持って21世紀枠に推薦することができるでしょう。
決勝は札幌大谷vs札幌第一というカードとなりましたが、明日は台風の影響で早々に中止が決まりました。月曜日の10時から決勝戦が行われます。