2020年08月17日

帯広農に続けず、白樺は敗退

(甲子園交流試合)
山梨学院 010 103 120=8 
白樺学園 100 010 001=3 

(山学)川口(4.0)、古川(5)−栗田
(白樺)片山(5)、岩田(1)、坂本武(1.1)、葛西(1.1)、奥村(0.1)−業天

 白樺学園は昨年の神宮大会でベスト4、一方山梨学院は関東大会準優勝校です。山梨学院とは昨年も札幌第一が対戦して某スコアで敗れており、その時のメンバーも何人か残っています。

 山梨学院は、4日前の山梨大会決勝で本来のエース吉川大が左頬に打球を受け、今日は残念ながらベンチ入りからも外れてしまいました。ベンチ入りの中では秋の公式戦で登板がある投手は背番号6・小吹悠人の1イニングのみですが、夏の独自大会では他の投手も登板しています。

◇ 序盤は投手戦に

 前述の事情により、山梨学院は背番号18・1年生の横手投げ右腕川口龍己が先発。2死2塁で初回では珍しい申告敬遠、結果的に押し出し四球で1点を失いますが、最少失点で食い止めました。

 白樺学園はプロ注目のエース・片山楽生(らいく)が先発。直球が絶妙なコースに決まるのに対し、スライダー・カーブ・チェンジアップがいずれも制球力にもキレにも欠ける苦しいピッチングとなります。2回表に犠牲フライで1点を失いますが、その後1死1、2塁で謎のエンドランを仕掛けて三振ゲッツー。なんとありがたい天の恵みでしょうか。

 3回裏、4番を務めるエースの片山が上腕あたりに死球を受けてその影響が心配されます。

 すると4回表1死1塁、カウント0-2から高め直球をセンター前に運ばれ、打者奏者の二進も許してしまいます。7番河野修慈が放ったレフトファウルフライを左翼手川波瑛平がフェンスにぶつかりながら好捕! 犠牲フライとなりました。捕球せず見送る手もありましょうが、回が浅いことなどを考えれば妥当だと思います。

 川口は初回だけやや不安定な投球でしたが、2回以降はテンポ良くストライク先行の投球を見せ、ショート小吹、セカンド功刀史也の二遊間の堅守も1年生投手を盛り立てました。

◇ 継投で試合が動く

 5回裏、先頭の1番川波がスライダーをとらえてセンターへのホームラン! 飛びにくいボールが使われているらしく、この交流試合では16試合目で3本目のホームラン(うち1本はランニングホームラン)です。

 さらに連打で無死1、3塁となったところで、背番号1・1年生左腕の古川秀将に交代、4番片山は犠牲フライで勝ち越し! と思いきや、3塁走者が早く離塁したためか3塁に戻ってしまいアウト(8/18追記 夕日が目に入って打球が見えなかったとのこと)。その後ボークと四球がありましたが後続が倒れ、惜しいチャンスを逃してしまいました。

 6回頭から、白樺学園は背番号3の岩田拳弥に継投、片山はファーストに回ります。昨秋は不安定さもありましたが、独自大会では2試合無失点に抑えています。ただ、甲子園での登板を経験させたい意味が大きかったのかもしれません。

 1死満塁の場面で7番河野に左中間を破る3点タイムリー二塁打を打たれ、試合の均衡をも破られてしまいました。これで2−5、かなり苦しい点差となります。

◇ 抑えのエース・坂本武が打たれる

 岩田に代打が起用され、7回頭からは昨秋の全道決勝や神宮大会でも好投した背番号10の3年生右腕・坂本武紗士に交代。昨秋より直球の球威がさらに増した印象ですが、昨年の甲子園メンバーでもある4番栗田勇雅にセンター前タイムリーを浴び、さらに8回にも失点。差が開きました。

 昨秋は救援すれば必ずと言っていいほどゲームを締めていた坂本武。彼が打たれたのであれば悔いはないでしょう。イニング途中で背番号13の2年生右腕・葛西凌央に交代したのは珍しい光景でした。

 9回裏に3番宮浦柚基のタイムリーで1点を返しますが、反撃もここまで。山梨学院の1年生投手のリレーの前に逃げ切られてしまいました。もっとも、山梨の独自大会でも無失点に抑えているので、並みの1年生ではないと思いますが。

◇ 例年の物差しで測るべきではない

 例によって在宅勤務中に「ながら見」した感想であることをあらかじめお断りします。

 例年の物差しであれば、6回から岩田を投入した継投と、3度ほどあった走塁ミスが気になるところでしょう。しかし、今年に関してはヤボな突っ込みは無用だと思います。

 勝てば次の試合を楽しめる例年と1試合限りの今年ではまるっきり違いますし、コロナの影響で練習時間が大幅に減ってしまった影響もあります。また、一時は甲子園で試合する機会を奪われ、北北海道大会の開催すら危ぶまれていたのです。どのチームにも言えますが、そこから立て直すのは並大抵の苦労ではないでしょう。

 今年の物差しで測れば、批判されるような点は何一つありません。「よくやった」「胸を張って帰ってこい」くらいの言葉をかけてあげるべきだと思いますね。

この記事へのコメント
お疲れ様です!
仕事の関係で結果のみ後ほど知ったのですが…某校の仇は取れなかったのですね、残念です…
しかし、川波くんが見事なホームランを打ったそうで…聞いたことある名前だと思ったら、お兄さんも甲子園に出てたんですね、兄が打てなかった分、彼が仇を取ってくれたのかなと思います。
これまで夏は旭川勢が頑張っていましたが、この2試合で他の地区も充分戦えるということは示せたと思います。他の地区の指導者も、きっと黙っていないでしょう。来年の大会の形がどうなるかはまだ不透明ですが、例年以上に熱く、そして代表チームが北北海道久しぶりの夏勝利を掴み取ることを願っています。
Posted by アイエー at 2020年08月17日 20:17
帯広農が関東の強豪を相手に競り勝ったから
白樺にも山梨学院相手に勝って欲しかったのですが
言い過ぎかもしれないが敗因は継投の早すぎだと思います。
先発の片山くんが5回2失点と好投している中で
前半終了時にまだ勝ち越しもしてないのに
6回から岩田くんに継投する意味が理解できませんでした。

勝負の世界なのでこれは仕方がありません。
ですが
「川波くんの同点弾はすごかったです」
「胸を張って芽室に帰ってきてください」

秋からの新チームが楽しみです。
Posted by 道内の高校野球ファン at 2020年08月17日 20:58
>アイエーさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

よく覚えていらっしゃいますね。書いていただいたように、川波俊也選手の弟です。あの試合は11イニングで4安打で、3人しかヒットを打ってないんですよね(笑)

捕手だった兄もセンスはありましたが、弟はそれ以上かもしれません。ぜひ大学で鍛えてほしいです。

これで21世紀に入って、北北海道で甲子園勝利したのは空知・北見、そして十勝です。実は旭川は勝っておりませんので(毎回いいところまではいくんですが)、おっしゃる通り他支部の指導者としては思うところがあるでしょう。

来年は旭川実あたりがやってくれそうな気もしますが、まずは大会が通常開催されることを願います。
Posted by あいけい at 2020年08月17日 21:03
>道内の高校野球ファンさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、継投は早いように感じました。ですが、チームの事情は分かりません。片山投手の調子に不安を感じたのか、死球の影響があったのか、それとも単に3年生に出番を与えたかっただけなのか。

2年生が多く出場したので、秋は楽しみですね。
Posted by あいけい at 2020年08月17日 21:09
継投で試合展開が動き6回以降は打ち込まれてしまいました、ミスもあり流れを掴みきれませんでしたね。目の覚めるようなホームランは見事でしたが。いろんなことを差し引いても山梨学院の打線は素晴らしかったとも思いました。
さて、交流試合も終わり秋季大会もすぐに始まります、無観客の可能性は高いとは思いますが通常開催をするのであれば道内の新チーム球児達を応援しにいこうと思います
Posted by キー坊 at 2020年08月18日 08:59
>キー坊さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

白樺学園の試合については、書いていただいたようにミスもありましたが、結局は山梨学院が上手だったかなという印象を受けました。

北海道より先に開幕する地区については、秋季大会は全部無観客試合となっておりますね。支部予選だけ無観客という可能性もゼロではないでしょうが、今の状況では感染者が劇的に減少する可能性は極めて低そうなので、残念ながら全道も無観客になりそうです。

夏は16強からテレビ中継されましたが、秋は例年通りですとどんなに早くても準決勝からですので、寂しい秋になりそうですねえ。
Posted by あいけい at 2020年08月18日 22:06