2020年10月10日

北海・旭川実が決勝進出

(秋季全道大会準決勝)
知 内 000 000 000=0 本庄(5)、小島(1.2)、坂本(1.1)−小山
北 海 000 040 20X=6 木村(9)−大津

 ベスト4に残った南北海道の常連は北海だけ。新鮮な顔ぶれとなりましたが、知内は16年ぶりの秋4強です。前回は全校応援の生徒が見守る中、駒大苫小牧に0−16で大敗してしまいましたが、今年は準々決勝でその駒苫を3−2で破ってリベンジしました。

 北海は4強に残った4校の中で唯一1回戦からの登場であるうえ、2回戦の旭川大高戦が6回途中まで進みながら降雨ノーゲーム。おまけにノーゲームの試合も1週間500球の球数制限が適用されるという厳しい日程ですが、そのノーゲームの試合でエース・木村大成があまり投げていないことが幸いしており、まだ球数には余裕がある状況です。

 立ち上がり木村は知内に出塁を許さず、一方の本庄涼真は走者を得点圏に進められながら抑えるという対照的な内容ながら、スコアボードにゼロが並んでいます。本庄は制球にばらつきがありながら、緩いカーブでカウントを作ることができるようになったかと思いましたが…。

 5回裏1死1、2塁のチャンスで、2番大津綾也がセンター前に落ちるタイムリーでようやく北海が先制、さらに3番江囗聡一郎、4番宮下朝陽、5番林大海もいずれも変化球を振り抜いて4連続タイムリーヒット。制球が定まってきた変化球を明らかに狙い打ちにしてきました。

 7回裏にも北海が2点を加えてなおも2死2、3塁とコールドのチャンスを迎えますが、知内は背番号14の1年生左腕・坂本拓己に交代。北海も9番小原海月に代えて代打斉藤真吾を起用して勝負をかけてきましたが、セカンドフライに打ち取られました。

 最速145キロ左腕でプロ注目の木村は決してその直球だけでゴリ押しするのではなく、スライダーやカーブを交えた大人の投球でした。知内としては9イニング通して、狙い球を絞ることすらままなりませんでした。あまりにも木村が良すぎました。球数的には、決勝でも完投が可能と思われます。

 知内としては力を出し切れない試合となってしまいましたが、21世紀枠の推薦はほぼ確実でしょう。1993年にセンバツ出場経験があるとはいえ、帯広農に続く出場も十分可能だと思います。




(秋季全道大会準決勝)
旭川実 104 001 4=10 佐々木(6.1)、田中楓(0.2)−北口
武修館 000 010 0=1 倉(6.0)、曽我(1)−高橋  ※7回コールド

 北北海道勢同士の対戦。武修館は21世紀枠の候補に選ばれた2007年以来の4強進出です。この頃の北海道は、単に最近甲子園に出ていない中で一番勝ち上がった高校を21世紀枠として推薦しては、かすりもせずに落選することが続いていた時代です。

 武修館は旧チームでも登板経験豊富な2年生エース・倉宏太朗が先発。直球の走りはまずまずですが制球が不安定で、3回表は盗塁刺で相手のチャンスを潰した後に2四球でピンチを招き、キャプテンの8番河原康太郎に前進守備の外野の間に落ちる3点タイムリー二塁打を浴び、5−0と点差が広がってしまいました。

 旭川実は最速147キロのエース・田中楓基ではなく、準々決勝の函館大有斗戦に続いて背番号11の1年生右腕・佐々木聖和が先発。球威がありながら制球もまとまっており、2試合連続2ケタ得点の武修館打線が沈黙してしまいました。5回裏に意表を突く三盗が悪送球を誘って1点を返しますが、後が続きません。

 武修館はデータを細かく分析して大胆な守備位置を採用してきましたが、それが裏目に出る場面もあり、7回表も誰もいないレフトに打球が飛ぶタイムリー二塁打を浴びています。無死1、3塁となったところでセンターから2年生右腕・曽我旺矢がマウンドへ、132球に達した倉はショートへ、ショートの赤石歩夢がセンターに回りました。

 1死満塁となって3番小池響が前進守備のライトの頭上を越す走者一掃3点タイムリー三塁打で、旭川実は10点目を挙げました。その裏1死1塁となってところで、旭川実はエース・田中楓がマウンドに上がります。佐々木は完投ペースでしたが、中4日空いた上に円山球場での登板がない田中楓の調整を優先したものと考えられます。田中は四球を与えますが、最後は併殺打に打ち取ってゲームセットとなりました。



 明日10時の決勝戦は北海vs旭川実という、どちらもプロ注目選手を擁する楽しみな一戦となりました。

 木村・田中の両エースの投げ合いが楽しみです。現時点での完成度は木村が上だと思うのですが、完投は今日だけとはいえ、最近5日間で4回登板している影響があるかどうか(つまり、明日登板すれば6日間で5回目の登板)。一方で田中は休養十分だと思いますが、準々決勝で登板なし、準決勝は打者2人のみの登板で、すんなりゲームに入っていけるかどうか。

 おそらく田中は四死球である程度走者を出すと思いますので、北海がそつのない攻撃を見せれば優位に試合を進められると思います。攻めあぐねた場合は攻撃力のある旭川実にもチャンスが巡ってくると予想しています。

 神宮大会の中止が発表されましたが、センバツはあるものと信じて、良いゲームに期待します。

この記事へのコメント
前評判の高かった2校の決勝になりました、秋の時点ではかなり完成度の高い木村投手と将来性バツグンのMAX147右腕の田中投手。そして両チームともに投打に無双して勝ち上がってきたので正直、2チームともセンバツに出れないものかと思ってしまいました、神宮大会が中止になり神宮枠がなくなりましたが32校に変わりはないようで残り1枠は11月以降に高野連が選出方法を決定するようですね。どうなることやら、まさか近畿7とか言わないでほしいです笑
むしろ東海か東北に1枠増なら納得できますが

もし希望枠のように補欠校から守備重視で選ぶみたいになれば北海道も2枠のチャンスかもしれませんね、なんにせよ来年センバツが無事に開催することが1番なので妄想はこのくらいにしておきます笑
明日の決勝は投手戦になるかもしれません、ガッチリとした我慢比べのような高レベルの試合になりそうで楽しみですね
Posted by キー坊 at 2020年10月10日 18:40
>キー坊さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

書いていただいたように、完成度の高い木村投手vs将来性豊かな田中投手という捉え方はかなり的を射ていますね。本当に来年は2校出してあげたい年です。

疲労があるとはいえ、木村投手が大崩れするとはあまり思えないので、田中投手次第で投手戦になると個人的には予想しています。田中投手が序盤をキッチリ抑えることに期待します。

神宮枠で浮いた1枠の妄想は面白そうなので私も参加させてもらいますが、たまには東北+北海道で4枠ということにはならないもんですかねえ。完全に北海道都合の考え方ですけど。

妄想から覚めて現実的に考えますと、21世紀枠の1枠増>東北1枠増>東海1枠増の順に可能性が高いと思います。ほかには、東北絆枠みたいな1年限定の新しい枠も考えられますが、高野連はロクなことを思いつかないでしょうね。
Posted by あいけい at 2020年10月10日 21:42