2020年10月25日

札幌大谷が5年ぶり3回目の優勝

(高校サッカー選手権 道予選決勝)
札幌大谷 1−0 旭川実

  前半(0−0)
  後半(1−0)
シュート(4−7)

得点:後半18分・鈴木浩人(札)

 札幌大谷は準決勝で、昨年の優勝校で有力メンバーが何人か残っていた北海を3−2で破っています。ただし延長戦となってしまい、連戦の中で疲労は気になるところ。コロナ禍の影響で日程が短縮されたプリンスリーグでは、1分4敗でまだ白星がありません。フォーメーションはおそらく4-2-3-1。

 旭川実は準決勝で道大谷室蘭を1−0で破って順当に勝ち上がってきました。プリンスリーグではコンサドーレU-18にも勝っており、ここまで5戦全勝と圧倒的強さを見せつけています。開幕戦で札幌大谷にも1−0で勝ちました。フォーメーションはおそらく4-4-2。

 この試合は一般客の観戦は不可で、選手の家族などに限定されています。ここに来て北海道はコロナの感染者が急増しており、しかも気の緩みとしか思えない事例がいくつも報告されています。今一度気を引き締めなくてはなりません。

◇ 前半は旭川実ペース

 両校ともパスをつなぐサッカーを志向しますが、立ち上がり主導権を握ったのは旭川実。札幌大谷は旭川実のチャンスの芽をたびたび摘むことには成功しましたが、その後が続かず、ペナルティエリアまで攻め込むことがなかなかできません。

 前半28分に旭川実がセットプレーでサインプレーを見せるも惜しいチャンスを潰しますが、そこからカウンターで札幌大谷も旭川実ゴールに迫り、そのピンチを凌いだ旭川実もエースFW安藤望(3年)がカウンターで攻め込みますが生かせません。

 33分、札幌大谷が再びチャンスを作りますがGK松下侑生(3年)が素早い飛び出しを見せて防ぎます。そのこぼれ球を拾ったMF岡本大地(2年)が無人のゴールを狙いますが、惜しくも枠外。札幌大谷もチャンスを作れるようになってきましたが、お互いゴールを割ることはできず、0−0で折り返します。旭川実はプレスの速さ、札幌大谷は攻守の切り替えの速さが際立ちました。

◇ 劣勢の札幌大谷が先制

 旭川実は、39分頃に足を痛めたエース安藤がハーフタイムで無念の交代となってしまいました。後半11分、旭川実は右サイドからゴール前に絶妙なパスが出されますが、FW渡邉啓吾(3年)の左足シュートは惜しくも枠外。

 18分、旭川実の横パスをカットしたMF鈴木浩人(3年)の右足ミドルシュートがゴールに突き刺さる! 後半もやや劣勢だった札幌大谷が先制しました。ここから旭川実がサイドを生かして波状攻撃を仕掛けますが、GK渋井悠和(3年)のファインセーブもあって実りません。

 31分に旭川実は交代によって長身の選手を2人増やし、アーリークロスやロングスローなどでゴール前まで幾度も迫りますが、札幌大谷の文字通り体を張ったディフェンスで最後までゴールを割らせませんでした。選手治療もあり、後半アディショナルタイム8分の激闘でした。

◇ 札幌大谷が勝利

 札幌大谷は5年ぶり3回目の選手権出場となります。絶対的大黒柱はいないのですが、逆にそれが強みと言えます。全道大会ではチームで合計14得点なのですが、11人が得点を挙げています。今日唯一の得点を奪った鈴木も、全道大会では初ゴール。1人に頼りすぎることなく、どこからでもゴールを奪えるチームと言えるでしょう。

 先ほどプリンスリーグで旭川実に敗れたと書きましたが、8月に行われた「金沢ユースサッカー大会2020」の準決勝では旭川実を2−1で破っています。決勝でも水戸商(茨城)に3−1で勝った札幌大谷は今大会で優勝し、来年度の和倉ユースの出場権を獲得しました。ちなみに旭川実は3位決定戦でカターレ富山に2−1で勝ち3位でした。

 旭川実は8月に行われた、その「和倉ユースサッカー大会2020」に出場しています。予選リーグでは桐蔭学園(神奈川)に勝ち、金光大阪・徳島市立とは引き分けでグループBの2位。決勝トーナメント(準々決勝)で日大藤沢(神奈川)に2−4で敗れましたが、5位決定戦で東山(京都)・帝京大可児(岐阜)にいずれもPK勝ちしました。

 インターハイは中止になったので、旭川実は昨年に続いて総体・選手権の両方の全国切符を逃すことになりました。しかし、北海道プリンスリーグでは現在首位。中止にならなければプレミア参入戦(プレミアプレーオフ)の可能性が残されていますので、めげずに頑張っていただきたいです。

※後日訂正 すでに中止が決まっておりました。

この記事へのコメント
旭川実業のすぐそばに住んでいるのに室蘭大谷を応援しているtomoです。
昨日の試合は記事にもありましたようにプリンスリーグの情報を知っていて先入観アリの状態で見ましたが、前半の15分くらいまでは旭川実業一皮むけたかと思いました。がやはりまだ全国の上位に食い込むまではいってなかったようですね。個人的には10番の怪我は結果には影響なかったと思ってます。
実力では北海道1でしょうが、往年の室蘭大谷のような強さにはまだかなと。もちろん全体のレベルが上がっているので常勝というのは難しくなってるんですけどね。

ただサインプレーや連携などは本当に見事でおそらくどの選手が出ても同じ試合ができるレベルで、私も昨日の試合を見てそろそろ旭川実業も応援しようかと思っているところです。
コンサユースに勝ち負けできるのは本当に称賛ものですのでもう一歩全国で勝つチームに近づけてほしいです。
Posted by tomo at 2020年10月26日 15:16
>tomoさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

以前もコメント欄で書いていただきましたけれど、旭川実は11月に入ると外で満足に練習できず、練習場所を求めて道南まで遠征するというハンディを抱えていますから、本来なら選手権に関しては雪の少ない大谷室蘭に期待したいところですよね。大谷室蘭はようやく最低の時期を脱したようですが、まだ全国は遠そうです。

安藤の負傷交代が勝敗に影響を及ぼしたわけではない、というのはその通りかもしれません。札幌大谷が中央を固めて、それを組織的に崩すに至っておりませんでしたからね。1人のエースで何とかなる状況ではなかったように思います。

おっしゃる通り、旭川実は往年の室蘭大谷のような絶対的なレベルには達していないと思いますが、コンサユースのほうが低迷しているという状況はあれど、ここ3年くらいそれと互角に戦えているのは頼もしい限りです。
Posted by あいけい at 2020年10月26日 23:28