本格的な残留争いに巻き込まれるのは12年ぶりという、我らが北海道コンサドーレ札幌。2017年も残留争いには参加していましたが、降格圏に沈んだのは34節中わずか3節だけで、ほとんどの期間で降格圏外にいました。
残留に向けて大量補強を行った札幌。9月5日時点での新戦力の個人的評価を5段階で書いてみました。あくまでも現時点の評価なので、今後コンディションや連携が向上する余地はいくらでもあります。
・DF パク・ミンギュ ★★★★★ 5.0
左WBとしての起用も可能とは思いますが、ここまでは左CBとしての起用が続いています。ここ数年悩まされ続けていた左サイドの守備力の問題が一挙に解決し、さらに攻撃参加の面でも存在感を見せ、おまけにスタミナも無尽蔵。終盤になっても相手FWにへばりつくことができて、穴になりません。左利きのCBはどのクラブも欲しがるので補強が難しいポジションですが、現時点では最高の補強と言えるでしょう。
・DF 大�� 玲央 ★★★★☆ 4.5
CBまたはボランチですが、主にボランチでの起用が続いています。相手FWを潰す、さらに周囲の選手へのコーチングの役割としては十分すぎるほど。ボランチとしてのビルドアップ能力は、駒井善成より一枚上かもしれません。時折見せる鋭い縦パスも持ち味。8月で33歳になったこととブランクがあるため、スタミナ面が欠点でしょうか。
・FW 白井 陽斗 ★★★☆ 3.5
シャドーが主ですが、最前線やワイドでの起用もあるかもしれません。快足FWとして、90分出場した天皇杯千葉戦では何度か裏抜けを狙いましたが、うまくいきませんでした。J3からJ1へ移籍しましたので、レベルの上がった相手守備陣をはがすという動きについてはまだまだ課題がありそうです。しかしワイドに開いたりWBとポジションを逆転させたりなど、難しいミシャの戦術理解は進んでいるように見えます。短い時間で結果を残していることには期待が持てます。
・FW アマドゥ・バカヨコ ★★★☆ 3.5
1トップまたは2トップでの起用と思います。デビュー戦でPKを決めた後はゴールがありません。90分出場した天皇杯千葉戦では解説の林陵平氏に酷評されていましたが、要は使い方の問題でしょう。193cmありますが、空中戦に強いタイプではなさそうでした。それよりも優秀なシャドーと組ませて、相手DFを引き付けて彼らを生かしたり、あるいは自分で裏抜けしたりという使い方が良さそうです。可能性は感じさせました。
・FW ジョルディ・サンチェス ★★★ 3.0
190cmあるのでサイズ感的にはバカヨコと同等ですが、こちらもとりたてて空中戦に強いタイプには見えませんでした。天皇杯千葉戦では45分しか出場していないこともあり、バカヨコと比べると現時点では「これが最適解」という使い方が見えないのでこの評価となりました。オフサイドにはなりましたが、ホーム福岡戦で決めたシュートは良かったですね。バカヨコに比べると（出場時間が短いせいもありそうですが）前線で動き回ってくれる印象です。
・MF フランシス・カン ★★ 2.0
ヌルヌルッとしたドリブルで持ち上がるのが得意そうに見えます。しかしトレーニングマッチや天皇杯千葉戦では、期待されていたWBではなくシャドーでの出場が多くなっています。見た時間が短いので何とも言えませんが、守備の強度と戦術理解度に問題がありそう。現状では勝っている試合では怖くて使えないかもしれません。ビハインド時にジョーカーとして暴れてくれることに期待します。
一応補足しますけど、評価が低い選手を批判したいのではなくて、むしろ見返してほしいと思っております。2017年はジェイのコンディションが上がる10月まで待つ余裕がありましたが、今年はそのような時間的余裕もありませんので。
