礫川徜徉記 by akabon

荷風散人にひそかにあこがれる市井人の日乗を徒然に記しました。 最近家族でミュージカルにはまっています。俳優では劇団四季の岡村美南さん、演目ではソンドハイムの作品を押しています。

東京のOff Broadway?〜「スウィーニー・トッド」


○2017年10月15日(日)マチネ SWEENEY TODD ~THE DEMON BARBER OF FLEET STREET performed by Tokyo International Players at Shinjuku Theater Moliere

以前「アヴェニューQ」のコンサート版を観て、そのレベルの高さに驚嘆したTokyo International Players、久方ぶりの本格的なミュージカルがソンドハイム閣下の傑作、スウィーニー・トッドとは嬉しい限りです。

cover-Ma9zHTLg1ORF7qCd5jny3bq3mvjzyBrR実は金曜日から今日(日曜日)まで、シアターオーブで「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のコンサート版が上演され、何と生みの親でオリジナルキャストのジョン・キャメロン・ミッチェルが来日して主役のヘドウィグを演じることになっており、そちらも行きたかったのですが、土曜は仕事で京都へ出張があり断念。
しかも、ヘドウィグは、今日の分は追加で公演が決まったもので、その前に「スウィーニー・トッド」を確保していたので、こちらを優先したという次第^^;

「ヘドウィグ」に後ろ髪引かれる思いもありましたが、カルト的な人気もあり、チケットの入手も困難な状態だったので、まあ仕方のないところでしょう。
それよりも、ソンドハイム作品の中でも、規模も大きく、美しくも歌いこなすのが難しそうな楽曲が目白押しのこの作品に対し、T.I.P.がどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみにしていきました。
今回はこじゃるが試験間近ということで、相方と2人での観劇です。
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古き良きニューヨーク〜「ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ」


○2017年10月7日 ソワレ 「ソング&ダンス・オブ・ブロードウェイ」 於;シアター・オーブ

song and danceシアターオーブでのワールドミュージカルコンサートの第5弾?
なんだかんだ言って結構見に行っています(笑)
今回は、特段誰がお目当てという訳ではないのですが、例によって、ブロードウェイとウェストエンドで活躍している俳優さん方が折角来日してくれるのだから、一応見ておこうかという感じです^^;
中では、アール・カーペンターがBWでレミゼのジャベールを演じていたということで、やや知名度が高い部類に入るのでしょうか。「スターズ」を歌ってくれるそうなので、そこは楽しみなところです。
あと、日本人ゲストが日替わりで登場するのですが、我が家お気に入りのアッキーこと中川晃教君の回を選びました。
ということで、こちらの意気込みの程度を反映して、席は初めての3階席(爆) シアターオーブの3階はめちゃ舞台から遠いとは聞いていますが、どうでしょうか?
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A Boy at Heart〜ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」


〇2017年9月10日(日)マチネ ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」(Finding Neverland) 於:シアターオーブ

mainvisual来日公演が決まってからその日を楽しみしていたこの演目。昨年NYに行った際、あと数日でクローズドされるということで、街頭でやたらにチラシを配っていたのを思い出します。帰国後、ヒロインがローラ・ミシェル・ケリー(主役オリジナルのマシュー・モリソンはその時点でもう交替していました)と知って、見ておけば良かったと帰国後後悔したのですが、文字通り後の祭り^^;

お話は、ピーターパンの原作者であるイギリスの劇作家、ジェームス・マシュー・バリーとデイヴィス夫妻の4人の息子たち(実際は5人兄弟)との交流と、ピーターパン誕生の舞台裏を描いた実話に基づくミュージカル。元々は、ジョニー・デップとケイト・ウィンスレット主演の映画版がオリジナルです。

今回来日したの北米ツアーのカンパニーということで、キャストは勿論オリジナルではないのですが、かなりの実力者揃いのようなので、その点は安心です。
CDやビデオクリップで曲は予習済み、ストーリーもwikipediaで確認し、満を持しての参戦です(笑)

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「物語の王様」誕生!〜劇団四季「アンデルセン」


〇2017年8月19日(土) マチネ 「ミュージカル アンデルセン」 於;府中の森芸術劇場ドリームホール

img_1デンマークの産んだ世界的童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンを主人公としたミュージカル。伝記風ですが、fictional storyということで、かなり脚色されたお話で、アンデルセンが一介の靴屋(これは本当)からstory tellerとして成功するまでを、彼の創作した物語の場面を交えながら、歌とダンスでロマンティックに綴っています。

元々は、1952年のダニー・ケイを主役とするミュージカル映画、「アンデルセン物語」をベースとする舞台(1974年ロンドン初演)だそうで、楽曲も映画で使われたフランク・レッサーのものが、そのまま使われているようです。

1983年の初演以来、劇団四季のレパートリーの中でも根強い人気を持つこの作品。とりわけレッサーの楽曲とバレエのシーンが美しいと評判でしたので、全国ツアー中の公演に参戦してきました。
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純愛小説?再び〜読書ノオト…「1Q84」


村上春樹シリーズ(笑)も、ついにヤマを迎えた感じです。もちろん、バリバリの現役作家で、この後にも長編は書き続けている訳ですが、個人的には中間決算というか、このあたりで一区切りつけたいと思います。

文庫本にして各400ページ前後のものが全6冊というまさに浩瀚。発表当時、タイトルがジョージ・オーウェルの古典を想起させることもあり、世界中?で話題を呼び、7年前、イギリスにいた時も周囲の外人から「もう読んだか?」とか「村上春樹をどう思う?」などと聞かれて困った^^;記憶があります。

〇「1Q84」(Book1〜3 各前篇・後編) 村上春樹 新潮文庫 ☆☆☆☆
 予備校講師で小説家志望の川奈天吾は、知り合いの編集者である小松から、粗削りだが不思議な魅力を有する文学賞新人賞応募作、「空気さなぎ」のリライトを依頼され、作者である15歳の美少女、「ふかえり」に会った上、これを引き受ける。
リライトされた「空気さなぎ」は新人賞を受賞し、ベストセラーとなるが、「ふかえり」の生い立ちと彼女の描く「空気さなぎ」の世界には、新興宗教集団「さきがけ」が深く関わっており、以降、天吾の周りでは、不可解な出来事が次々と起こっていく…。

 天吾の小学校時代の幼馴染であるスポーツインストラクターの青豆は、ジムで知り合った、DV被害者のためのシェルターを運営する「老婦人」の依頼を受け、ある事情から身に着けた特異な能力=針を用いて無痛、迅速に人を死に至らしめる=を生かし、DV加害者等を密かに暗殺する殺し屋を裏稼業としている。ある日、「老婦人」は、新興宗教集団「さきがけ」のリーダーが信者の年端も行かない子女を強姦しているとして、その殺害を青豆に依頼する。「老婦人」の計らいでリーダーに接近した青豆は、リーダーから思いがけない事実を知らされる…。

天吾と青豆は、自らがいつの間にか「空気さなぎ」に描かれた世界に取り込まれていること、自分たちがお互いを昔から求め合ってきたことに気づくが、お互いの居所に関し何の手がかりもない中、リーダーを殺害された「さきがけ」も、青豆の行方を求めて、追求の輪を確実に狭めていく…。

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自由を求めて〜ミュージカル「ビリー・エリオット」


○2017年7月22日(土) ソワレ 「ビリー・エリオット」(Billy Elliot the Musical) 於:赤坂ACTシアター

main_01映画「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)のミュージカル版。2005年ウェストエンドで、2008年にはブロードウェイでも上演が開始されて以来、日本での上演が心待ちにされていましたが、ダンス、歌、演技と三拍子そろった子役を揃えるのが中々難しいせいか、今回が満を持しての日本初上演となりました。

上演の1年半以上前となる2015年11月からビリー役を公募、その後育成型オーディションと称する長期間の稽古を経ての公演ということで、相当手間暇とお金がかかっているせいか、劇団四季を除けば日本では珍しい2か月余りにも及ぶ長期公演。さらに、7月19日から23日まではプレビュー期間とされ、S席が12500円ですが、25日から10月1日までの本公演期間は、S席13500円と、強気の価格設定。

TBS、ホリプロ、梅芸などの主催者にとっては、絶対失敗する訳には行かない興行ということで、TVコマーシャルや特番などの前宣伝もかなり力が入っていました。

果たして、関係者たちの意気込みに相応しい、そしてトニー賞を10部門獲得した作品の力を感じさせるパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。
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存在への不信と不安〜読書ノオト「海辺のカフカ」


村上春樹シリーズ、続いています(笑) 
いよいよ、近年の大作に手を付けてみたのですが、彼の作品は文体が平易なため、割とすぐ読めるものの、キャラクターやストーリーが突拍子もないこともあって、読み解くのには結構時間がかかります。
さて、村上春樹は本当に偉大な作家なのか、いわゆる「村上問題」(勝手に命名^^;)に決着はつくのでしょうか(笑)

〇「海辺のカフカ 上・下」 村上春樹著 新潮文庫 ☆☆☆☆
これまた、ハルキストの中で評価の高い作品です。蜷川幸雄によって過去2回舞台化されたとか。この話を一体どうやって戯曲化したのか、とても想像がつきませんが^^;

幼い頃に実母が姉を連れて家を出て行ったことで、自分の存在に確信が持てない「僕」=田村カフカは、父の忌まわしい予言の呪縛を逃れるべく、15歳の誕生日を機に中野区野方の家を出て四国に向かう。高松の海辺に近い町の小さな私立図書館で、「僕」は不思議な図書館員大島さんと、謎めいた女性館長の佐伯さんに出会う。数日後、何故か意識を失った後に目覚めた「僕」の服には、おびただしい血痕が残されており、その晩、野方に残された父が何者かに刺殺されたことを知る。行き場のない「僕」は途中、姉のような「さくら」の助けを得ながら、結局図書館に住み着くこととなるが、佐伯さんに母の姿を投影しながらも、その若き幻影に恋に落ちてしまう。果たして佐伯さんは「僕」の母なのか、父の予言から逃れるすべはないのか、父を殺したのは「僕」なのか。苦悩しながらも「僕」は禁断の恋に突き進んでいく…

 戦時中山梨県で不思議な事件に巻き込まれ、すべての記憶を失ってしまった「ナカタさん」は、猫とお話が出来るという不思議な能力を生かして、野方で猫探しのアルバイトをして暮らしている。ある日「ナカタさん」は、「ジョニー・ウォーカー」と名乗る奇妙な男と出会う。男は「ナカタさん」に自分を殺すよう仕向けるため猫に対し極めて残酷な所業に及び、「ナカタさん」はやむなく男を刺殺するが、気が付けば何の痕跡も残っていない。その後、啓示を受けた「ナカタ」さんは、ヒッチハイクをしながら四国を目指すが、途中出会ったトラック運転手の星野が同行する。星野と自称「カーネル・サンダース」との不思議な出会いなどを経ながら、二人は徐々に「僕」の住む図書館に近づいていく…。
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スローボートに乗りおくれ〜読書ノオト「ねじまき鳥クロニクル」他


今年前半のテーマである三島由紀夫については、戯曲を除いては、主な代表作は読んだかなという感じ。そこで、以前から気になっていた作家である村上春樹を今年後半のテーマにしてみようかと思いたちました。
ここ数年、毎回のようにノーベル文学賞受賞が取りざたされる村上春樹ですが、大昔に少しはまって以来、話題となった「1Q84」など近作はことごとく未読です。なので、最近のブームには完全に乗り遅れています^^;

過去読んだ作品は、長編では「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」、「ノルウェイの森」、「ダンス・ダンス・ダンス」、短編集では「中国行きのスローボート」、「カンガルー日和」、「回転木馬のデッドヒート」といったところで、どうやら30年以上新作を読んでいないことになります(笑)

正直「ダンス・ダンス・ダンス」を読んだときにも、もういいかなと思った記憶がありまして^^;近年の高評価には、やや狐につままれたような気がしていました
果たして、村上春樹は、川端康成や大江健三郎のような過去のノーベル賞受賞者や、谷崎潤一郎や三島由紀夫、安倍公房のような候補者と比肩しえる大作家なのか、個人的な決着をつけるべく(笑)手を付け始めてみました。
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世界は苦痛に満ちている〜読書ノオト「怪物はささやく」他


 再び、覚書として。
 英国児童小説、ファンタジー好きとして先般見た映画「怪物はささやく」の原案者、シヴォーン・ダウドの作品に大いに興味がわき、何冊か読んでみました。
まずは、映画でやや説明不足だった点も含めてすっきりさせてくれることを期待して、この作品からです。

 ちなみに、個人的には、いわゆる児童向け、ジュヴナイルもの、YA(ヤングアダルト)などとされている作品と、一般向け作品の間には、何ら文学的芸術的な価値において差異はないと思っており、良いものは良い、ダメなものはダメ、という立場です。
 むしろ、良質(良心的?)な児童文学作品やファンタジーは、そもそも子供や青少年、そしてかつては子どもであった(周囲の)大人たちに対して、作者が何らかのメッセージを込めているのが普通なので、(優れた作品であれば)それに心を揺さぶられる場合が少なくありません。私が、いわゆる児童文学者の作品を好んで取り上げる理由でもあります。

〇「怪物はささやく」(A Monster Calls) シヴォーン・ダウド原案、パトリック・ネス作、ジム・ケイ画 池田真紀子訳 あすなろ書房 ☆☆☆☆★

 映画でははしょられていた三つ目のお話が詳細に語られ、その寓意(あくまで個人的解釈ですが)、力や恐怖では人の心は開かない、支配できない、人の関心や真の好意は購えないという真理が、よりわかりやすくなっている。
 また、これも映画でははしょられていた登場人物、近所に住む幼馴染のリリーが、原作では、重要な役回りを演じている。
 全体として、ダウドは、苦痛と矛盾に満ちた現実世界で、人間の脆さ、弱さ、暴力性にも向き合いながら、しっかりと自分を見失わずに生きていくことの大切さ、それに必要な勇気(過ちを認める率直さ、誠実、真摯さ)を子供たちに伝えたかったのではないか、あるいはダウドのメモからネスが汲み取ったものは、そのことではなかったのかと感じた。
 いずれにせよ、これらのメッセージが心を打つストーリーと相俟って、全世界でベストセラーになっているのも納得の傑作である。

 
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稀代の思想小説〜読書ノオト「豊饒の海」他


読み終わった本が溜ってきたので、覚書きとして。
今年のテーマである三島由紀夫を何作か。

〇「花ざかりの森・憂国」 三島由紀夫 新潮文庫 ☆☆☆★
 三島の16歳での文壇デビュー作「花ざかりの森」を含む自選短編集。
とりわけ「憂国」は、著者自身が「三島の良いところ悪いところすべてを凝縮したエキスのような小説」と称するように、鮮烈な印象を残す。今回改めて読み直してみて、思春期に全集の一遍として読んだ際の衝撃を思い出した。
 主人公の武山中尉が割腹自殺を遂げる際の余りにリアルな描写は、本作を上梓して10年足らず後に、三島自身が割腹自殺を遂げるのだが、そのことを想定して、その準備、予行演習として本作を書いたとしか思えないほどで、まさに鬼気迫るものがある。

〇「午後の曳航」 三島由紀夫 新潮文庫 ☆☆☆☆
 のちに日米英合作で、舞台を英国において映画化された傑作の誉れ高い長編。
 横浜でブティックを営む若く美しい未亡人と流れ者の船員の情事の蔭で、思春期にさしかかった未亡人の息子や友人たちの、透明で純粋な残酷さや通俗への憎悪がエスカレートしていく様が描かれる。
 三島作品としては比較的分かり易い方に位置する作品であり、三島の作風の転換点とされる。首領格の少年の選良意識、主人公の少年の船舶への著しい興味や、隣室との境界壁にあけられたのぞき穴など、「豊饒の海」でも用いられたモチーフが随所に出てくるのが興味深い。

〇「鏡子の家」 三島由紀夫 新潮文庫 ☆☆☆
朝鮮戦争後の経済的繁栄と退廃的な世相の中に、自己中心的で虚無的な生を送る若者たちの末路を描く群像劇。登場人物の言葉や描写を借りて、そこかしこに三島の芸術や美学、思想が語られる。途中、主人公の一人が神秘主義にのめり込む下りがややわかりにくいが、ある意味「午後の曳航」の少年たちに通じる純粋さをもって、陳腐で俗化した社会へ同化することを拒否している若者たちへの三島の共感が見て取れる。

次いで、三島の最高傑作にして、謎に満ちた浩瀚、「豊饒の海」四部作。
「三島最後の長編小説。浜松中納言物語を典拠にした夢と転生の物語。…最後に三島が目指した「世界解釈の小説」「究極の小説」である」(Wikipediaより)とあるように、何せ天才がこの世界を小説で、文学で描きつくそうとした大作なので、凡人の私に理解できるはずもなく、ただただ圧倒されたのみ^^;したがって、以下は単なる印象。
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夢は夜開く〜映画「怪物はささやく」


○2017年6月17日(土) 映画「怪物はささやく」(A Monster Calls) 於:TOHOシネマズ 日比谷みゆき座

0e170303e27534fa映画評でもそれなりに前評判の高かった本作。イギリスのベストセラー児童文学を原作とするダーク・ファンタジーとなれば、イギリス児童文学好き?としては見逃せません^^;

原案は、シヴォーン・ダウド(Siobhan Dowd)というアイルランド系イギリス人の女流児童文学作家によりますが、ダウドが乳がんにより47歳という若さで亡くなったため未完となった本作の創作メモを、同じくイギリスの児童文学作家であるパトリック・ネス(Patrick Ness)とイラストレーターのジム・ケイ(Jim Kay)が絵本として完成させ、2012年度のカーネギー賞(イギリスの図書館協会が選定する児童文学賞)とグリーナウェイ賞(同じく絵本に与えられる賞)を受賞しています。

イギリスの田舎町?で、末期がんの母と暮らす少年コナーのもとに、突然イチイの木の怪物が訪れ、今晩以降、3つの話をお前に語るが、4つめはお前が真実を語れと告げる。夢かうつつかに戸惑いながらも、コナーは怪物の話に耳を傾け始めるが、その間も母の病は進行し、コナーは絶望と怒りから、祖母や学校に反抗する…
というようなストーリーですが、まず怪物をめぐる設定が秀逸。
果たして怪物は何者なのか、コナーからどんな真実が語られるのか、興味津々で見に行きました。


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継承と発展〜ミュージカル「レ・ミゼラブル」


〇2017年6月3日(土)ソワレ ミュージカル「レ・ミゼラブル」 於:帝国劇場

mainpage_new2前回の観劇から早4年!今年は、日本初演30周年だそうです
2年前の前回公演は、キャストがあまり変わり映えしなかったのでパス^^; 

今回もバルジャンキャストに変更はないのですが、福井晶一のバルジャンが未見だったのと、コゼット、マリウス、エポニーヌなど他のプリンシパルがかなり入れ替わったこともあり、帝劇はあまり好きではないと言いながらも(笑)、今年初の帝劇となりました。

個人的には、バルジャンの福井さん、マダム・ティナルディエの鈴木ほのかさんの演技にも注目です。

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不朽の名作〜映画「美女と野獣」


〇2017年5月27日(土) 映画「美女と野獣」 於:TOHOシネマズ日本橋

8f597c402b8f36fc 世評も上々のエマ・ワトソン主演による実写版ミュージカル映画。しかも、ビースト役のダン・スティーブンスは、BBCのピリオドドラマ、「ダウントン・アビー」(NHKでもシリーズで放映中で、我が家のお気に入りドラマです^^;)で、やはりヒロインの相手役を演じ、一躍本国イギリスでスターになり、その後アメリカでもぼちぼちと活躍し始めた俳優。
 ということで、当然見逃す手はなく、中間試験中のこじゃるを置いて(>_<)相方と観劇です。
 主演二人がどの程度歌えているのかも気になりますが、個人的には、2年半前に、フランス制作の実写版(もちろん、非ディズニー、非ミュージカル)を見ただけで、アニメや舞台版(ミュージカル)を見たことが無く、楽曲を通して聴くのは初めて。
 ディズニーアニメを舞台化したミュージカルとしては第1作に当たる本作、メガヒット中の「ライオンキング」をはじめ、どれもそれなりにヒットしている中で、これが一番好き、という人も少なくない作品であり、そういう意味でも楽しみです。
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歴史は繰り返す〜ミュージカル「パレード」


〇2017年5月21日(日)マチネ ミュージカル「パレード」 於:東京芸術劇場プレイハウス

8_11998年にブロードウェイで開幕、作詞作曲のジェイソン・ロバート・ブラウンが、1999年のトニー賞でBest Original Scoreを受賞(その他に脚本賞も受賞)した、実話に基づくシリアスな作品。
今回日本初上演であること、同じくジェイソン・ロバート・ブラウンの楽曲による映画版のThe Last Five Yearsがとても素晴らしかったこと、以前から見たかった堀内敬子が、主演の石丸幹二の相手役であること、等から上演決定から楽しみにしていました(が、こじゃるは中間試験準備のためお留守番です^^;)。
堀内さんは近年は三谷幸喜作品のコメディエンヌとして有名ですが、原点であるミュージカル女優としての実力を見せてくれるものと思います。劇団四季以来10数年ぶりとなるらしい石丸さんとの共演も楽しみです。
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月夜の宝石〜映画「ムーンライト」


〇2017年5月13日(日) 映画「ムーンライト」 於:東宝シネマズシャンテ

497ab6801c426d52 言わずと知れた今年度のアカデミー賞作品賞受賞作品。日本で公開されてからちょっと日が経ちましたが、評価は分かれるている模様^^;
 本当は本作に優るとも劣らない評価の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」か、これまた評判の良い「美女と野獣」(笑)を見たかったのですが、こじゃるの強い要望により、まずはこっちを見ることに^^;
 下馬評で圧倒的有利が伝えられた「ラ・ラ・ランド」から、作品賞を奪い取ったのみならず、コール間違いという前代未聞のハプニングまで引き起こした本作の実力や如何に。
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明暗逆転〜舞台「ブラック・コメディ」


〇2017年4月29日(土) ソワレ 「ブラックコメディ」 於:劇団四季自由劇場

201703080002_ex劇団四季でのストレートプレイ2作目は、前回観たエクウスと同じ作者による戯曲。
シリアスなエクウスとは反対に、タイトルどおりコメディということ、上演時間も比較的短い1時間半ということで、気楽な感じで観劇してきました^^;
最近大役の抜擢が続いている萩原隆匡、三平果歩の若手陣が、本作でも主役の二人を演じていますが、この二人の演技力や如何に?
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ALWに見いだされて〜「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」


〇2017年4月28日(金) 午後7:00-  Musical Meets Symphony 2017(「ミュージカル・・ミーツ・シンフォニー 2017」) 於:Bunkamura オーチャードホール

textimg12年ぶりに聴いてきましたMMS^^;
前回は日本人キャストが4人、イギリスから2人という組み合わせでしたが、
今回は2対2でがっぷり四つといったところ。
日本からは笹本玲奈ちゃんと、海宝直人君、ブロードウェイから「オペラ座の怪人」、「ラヴネヴァー・ダイズ」のクリスティーナ役でブレークしたシエラ・ボーゲスが、ウェストエンドからは「ジーザス・クライスト・スーパースター」のアリーナ・ツアー(Blu-rayも持ってます^^;)でジーザスを演じたベン・フォスターが来日しました。

海宝君は「ノートルダムの鐘」のカジモド役で大変高い評価を得ましたが、残念ながら見る機会がないまま、現在はレミゼのマリウス役の稽古中。ということで、彼の「陽ざしの中へ」を是非聴きたいばかりに、否、もちろん本場のお二人の歌声(とりわけ、ベンの「ゲッセマネ」)も期待しての参戦です。
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招かれざる隣人〜舞台「不信」


○2017年4月15日(土) p.m.7:00- 「不信」 於:東京芸術劇場シアター・イースト


恥ずかしながら、三谷作品は映画やドラマも古畑任三郎以外あまり見た記憶が無く、かの「真田丸」も1,2回見ただけで時間が取れずに挫折(笑)
別に好みに合わない訳ではなく、興味はあったので、本来の守備範囲ではないストレートプレイではありますが、生で三谷作品に触れられる、しかも戸田恵子や優香など有名人も見られるということで(笑)思い切って行って参りました。
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ハマに怪人現る〜「オペラ座の怪人」


○2017年4月1日(土)ソワレ 劇団四季「オペラ座の怪人」 於:KAAT・神奈川芸術劇場

劇団四季の横浜での長期公演は「キャッツ」以来、「オペラ座の怪人」の上演は初めてとのこと。個人的には、KAATに行ったことがないのと、未見の佐野正幸の怪人に心惹かれたのとで、横浜まで遠征してきました^^;

「オペラ座の怪人」観劇はほぼ4年ぶり。前回前々回の観劇時は、それぞれちょっとずつ不満の残る部分もありましたが、今回はラウルを除けばベテランを配した安定の布陣。俳優陣のパフォーマンスと併せて、オペラ座がKAATにどう再現されているかも注目どころです。
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新橋新喜劇?〜ミュージカル「コメディ・トゥナイト」


○2017年3月20日(月) ソワレ 「コメディ・トゥナイト! ローマで起こったおかしな出来事(江戸版)」 於:新橋演舞場

170304_comedy_161227スティーヴン・ソンドハイムの作詞作曲になる1963年トニー賞作品賞等6部門受賞作の日本初演の翻案もの。

ソンドハイムファンを名乗る身^^;としては、それだけでも見逃せない舞台なのですが、ソンドハイム作品を敬愛し、かつソンドハイム本人からの信頼も厚い宮本亜門が、ソンドハイム及び著作権会社からの示唆(指示?)を踏まえ、舞台をローマから江戸に移し替えての作品、さらに主演をミュージカル初出演の片岡愛之助が演じるということで、話題性も十分の公演となりました。

しかも、新橋演舞場は、約20年前にひょんなことから仕事で訪ねたことはあるのですが、観劇は初めてということで、その点も楽しみにしていました。
しかし、巷の噂ではチケットの売れ行きははかばかしくなく、事実そこかしこで割引販売が行われている模様一抹の不安を抱えながらの観劇となりました。

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