いかんせん谷根千委員会ブログ

日本・東京・谷根千。 “谷根千”とは谷中・根津・千駄木の略。 谷根千は東京23区内にありながらも戦火を逃れ、昔の街並み、風土と歴史を今なお数多く残す地域です。 「世界は広し、つつうらうらあるけれど、いかんせん(どうしたものかやはり)谷根千なんだよな~。」という気持ちに今日もいきついてしまう委員会役員が、谷根千界隈で企画している催しものや、魅力的な場所と人について紹介しています。 委員長・芳賀。美的センス(デザイン)担当・亜弓。表部隊担当・コンドル、レオナ。

2010年11月

谷根千おすすめスポットその3「古書ほうろう」

お久しぶりです。
いかんせん谷根千委員長の芳賀です。

今日は友人のバンド「表現」のライブが、古書ほうろうであるというので行って参りました。

古書ほうろうは、忍ばず通り沿いにある、谷根千で自営で営まれている古本屋さんの中では恐らく一番大きい古本屋さんです。
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ボタン押したように「いらっしゃいませ~(語尾上がる)。」「いらっしゃいませ~(エコー)。」と必ず入口で迎えられる商業ベース全面に出てる大手古本屋さんには決して無い静かな入口。

押し付けがましさなど微塵も無いのに、陳列されている本のバリエーションからオーナーの本に対する情熱と好奇心を垣間見れます。

気難しい方なのかなと思うと、話しかけるととても気さくなオーナーご夫婦。
好きなことを追い求め続ける人の、キラキラした目を持ったマスター宮地さんの笑顔が素敵です。
本屋が基本的に少ない谷根千にとって、とても大切な古本屋さん。

↓今日の表現のライブは、通常営業中に、店の奥で行われた催し物でした。
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表現は全員が谷根千近くの東京藝術大学出身の、ベース、ギター、ヴァイオリン、アコーディオンから成るグループ。

私といういちリスナーの感想ですが、表現のライブを見ていると、いつも「自由だなー。」と思います。
彼等の演奏テクニックは総じて非常にうまいのですが、それ以上に、そのテクニックに甘んじない、かっこよく収まろうとはしない、自由な開放感を感じます。それが結果として真似できないかっこよさになっています。

うまい演奏家はたくさんいるけれど、表現のように、どんなジャンルにも国にも時代にも縛られず、自由で真白な気持ちにさせてくれる曲を歌える人たちはそんなにいないのではないかと思う。

今日も子ども2人が最前列で、表現の曲を暗唱してノリノリで歌ってたけれど、彼等の歌には、その場にいる人間を何も考えない純粋な子どもに立ち返らせてくれる魔法を持っているみたいです。

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↑ノリノリだった子どもから、ベースの空也さんへバラのプレゼント。

表現のライブは、いつもきれいなお土産みたいなものを胸に持って帰れる。



表現×古書ほうろう


楽しませて頂きました。
表現の皆さん、ほうろうの宮地さんご夫婦さまありがとうございます。
仰木ツアーでも、古書ほうろうさんでもやらせて頂く予定ですので、今から非常に楽しみです。


〒113-0022
東京都文京区千駄木3ー25ー5

■営業時間■
月~土 11:00 ~ 23:00
日・祝 11:00 ~ 20:00
毎週水曜日定休

■本棚案内■
《古本》
音楽・建築・グラフィックデザイン・プロダクトデザイン・手工芸・旅・酒食・鉄道・野球・競馬・東京・人文・文学・文庫本などに力を入れています。

《中古CD》
地域・言語・ジャンルを問わず、世界中の音楽を取り扱い中。もちろん、クラシック、ジャズ、ロックなどもあります。



By  芳賀


谷根千おすすめスポットその2「筆をつくる店」/谷中妄想ツァー

おはようございます。いかんせん谷根千、美的センス担当の亜弓です。今日も谷根千のおすすめスポット、イベントについて書きたいと思います。

私事ですが、大学のころの同級生たちが主催している 「谷中妄想ツァー」というイベントにちょこっと参加することになりました。妄想ツアーとは、簡単に言うと、参加者が4人ずつのグループになり、マップに従って谷中界隈を散策。目的地(茶会が催されている)までの道のりでさまざまな不思議な体験をする、というもの。わたしはツアーの最後に配られるパンフみたいなのを今作っています。

その関係で、元同級生が谷中の「筆をつくる店」でパフォーマンスをすることになり、取材にいくというので私もついていきました。


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この店の前を通るたびに、いい看板だなーと、きゅんとしていたので今回の訪問はラッキーでした。


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お母さんとお父さん、おふたりで筆を作っているお店でした。
お母さんに筆のつくりかたを教えてもらいました。

筆をつくるのにまず重要なことは、毛先の長さをすべてそろえること。毛を束ねて、すこしでも飛び出した毛は捨てていきます。筆はとにかく「先」がいちばん重要。




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毛の束。これはおそらくたぬきです。他に、豚や馬、イタチなどの毛をつかって筆は作られます。ちなみに、筆作りに使える毛は、生まれて一番最初に生えた毛しか使えないそうです。人の手が入っていない(はさみの傷がついていない)、純粋な天然の「毛先」が必要ということ。人間の場合は赤ちゃんの最初の毛しか無理ってことです。そう考えると、今自分の頭に生えてるのは全部途中の毛ってことですね。なんかなんとなく残念、というか人間生活の不条理を感じます。




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そんなことに思いを巡らせていると、コーエン兄弟の映画「バーバー」を思い出しました。毎日人の髪を切り続けている主人公の理髪師が不条理に飲み込まれる映画でおすすめです。





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筆づくり。毛先をそろえたらお鍋で煮こんで、そのあともいくつかの行程を経て筆はできあがります。私が今回一番はっとしたのは「先」についての感覚でしたが、妄想ツァーではどんな切り口からパフォーマンスが行われるのでしょうか。明日に迫っていますが、楽しみです。

※谷中妄想ツァー!!  茶会
2010年11月7日(日)、13日(土)
14時30分  K's green gallery(クマイ商店内) 集合
http://okatte.info/about.html
http://twitter.com/guruyami_hatti/status/28887556237




ちなみに妄想ツァー最終地点には、在日ファンクのPV出演が記憶に新しい、いかんせん谷根千・表舞台担当のコンドルくんとれおなちゃんも仕掛人として登場する予定です。2人の活躍からもますます目が離せませんね。

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亜弓

 

仰木亮彦マイスペース

先日のライブも大好評だった仰木亮彦さんのマイスペースが出来ました。

是非、視聴してみてください。


http://www.myspace.com/akibey

LIVE MICROCOSMOS-vol,2-終了

LIVE MICROCOSMOS-vol,2-、無事終了致しました。

開演時間に合わせて台風上陸という凄いタイミングの中、たくさんのお客さまに来て頂けました。

恐らく雨が降っていなかったら会場に入りきれない人も出てくる状態になっていたかもしれません。

お足もとの悪い中会場までかけつけてくれたお客さま、本当にどうもありがとうございました。

来年の仰木亮彦の谷根千巡礼ツアーもよろしくお願いします!

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