1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:00:07.29 ID:RtMrysOi.net

ー新入生歓迎会ー

海未(晴れて幼馴染と共に高校へ進学することができました)

海未(女子校なので、あまり気を張らなくていいですね、生徒数は少ないですが、穂乃果やことりも一緒に居ますし楽しい高校生活が送れそうです)ニコニコ

ことり「海未ちゃん、なんで笑ってるの?」

海未「いけませんか?笑っては」

ことり「そんなことないけどぉ…」

海未「あなた達のことを考えていたんですよ、ふふっ」

ことり「うみちゃん……」



2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:00:45.76 ID:RtMrysOi.net

生徒会長「それではこれで新入生歓迎会を終わります、この後は部活動見学がありますので、興味のある方は参加してください」



穂乃果「ねえ!ことりちゃんは部活なににするか決めてる?」

ことり「うーん、ことりは…まだ決めてないかなあ。今更スポーツしても…って感じだからもしかしたらなにもしないかも」

穂乃果「そっか…まあ穂乃果も決めてないけどね、海未ちゃんは?」

海未「私ですか?」

穂乃果「うん、海未ちゃんが中学と一緒で剣道部入るなら穂乃果も入ろうかなって」


3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:01:17.72 ID:RtMrysOi.net

海未「いえ、実は……ん?」

海未(穂乃果と話していると講堂の隅にいたある人が目に入ってきました)

海未(えっ、金髪!?誰もなにも言いませんし、地毛なのでしょうか…目も蒼いですし)

海未(講堂の隅に立っているということは生徒会の方でしょうか、女の子と話していますね)

穂乃果「……みちゃん、海未ちゃん!」

海未「はっ!?は、はい、なんでしょう?」

穂乃果「なんでしょうじゃないでしょ!どうしたのいきなり黙り込んで…」

海未「す、すみません、ちょっとボーッとしていました…」


4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:01:46.76 ID:RtMrysOi.net

海未「部活、でしたよね。剣道…は続けますが、剣道部には入らないことにしたんです」

穂乃果「えー!?なんでー?」

海未「この学校には弓道部があるようなので、そちらに入らせてもらおうかと…」

海未「弓道は経験こそないわけではないのですが、家の道場に設備が整っていないものですから、せっかくの機会にやってみようかと」

穂乃果「弓道…意外、ではないけど、難しそうだな~」

穂乃果「海未ちゃんが弓道部に入るんなら、穂乃果は帰宅部でいいかな」

穂乃果「中学の時、ことりちゃんが感じた寂しさを味わえばいいんだよ」

ことり「え?」


6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:02:13.97 ID:RtMrysOi.net

穂乃果「穂乃果たちが中学の頃、穂乃果と海未ちゃんは同じ剣道部、ことりちゃんは帰宅部だった」

穂乃果「つまり、海未ちゃんと穂乃果が剣道してる間にことりちゃんは一人で帰っていたと…」

海未「………」ゴクリ

穂乃果「ことりちゃんは寂しかったはずだよね、小学校6年までずっと三人一緒に帰ってたんだから」

海未「そ、そうなのですか?ことり…」

ことり「あはは…でも、3年生からはお菓子作って持って行ってたりしてたから…」

穂乃果「それってそれまでは寂しかったってことでしょ?」

ことり「あはは………」


7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:02:57.37 ID:RtMrysOi.net

海未「す、すみませんことり、そうとは知らず私……」

ことり「い、いいから…!」

穂乃果「そういうわけで、今度はそれを海未ちゃんにも経験してもらいたいと思います」

海未「えぇっ!?そんなぁ!」ガーン

穂乃果「…まあ半分冗談だよ、海未ちゃんにはやりたいことをやって貰いたいし、穂乃果たちもたまには待つから」

穂乃果「でも、半分は本当。穂乃果たちももう高校生だし、みんなやりたいことも違うと思う、だからそれを邪魔したくないからって言うのと…かな」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果…」


8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:04:04.57 ID:RtMrysOi.net

海未「……すみません、穂乃果、ことり。もしかしたら寂しい思いをさせてしまうかも知れませんが、これからもよろしくお願いしますね!」

ことほの「うんっ!」

ことり「じゃあ今日はせめて、部活の見学もしながら一緒に帰りたいなぁ…」

海未「ええ、そうしましょう!」


9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:04:33.11 ID:RtMrysOi.net

ーそれからしばらくー

穂乃果「うーん、やっぱり高校だと色んな部活があるんだね!」

ことり「そうだね!アイドル研究部なんて言うのもあってビックリしちゃった」

海未「催し物はおろか活動内容も書かれていませんでしたから、何をする部活かはわかりませんでしたが…」

穂乃果「さて、次は海未ちゃん本命の弓道部へいこうか!…確かこの辺に…」

ことり「あ、あれが弓道場かなあ?」

海未「みたいですね…運動場とは少し隔てられたところに建てられているのですね、静かで情緒があっていいですね」


10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:05:13.04 ID:RtMrysOi.net

穂乃果「桜の木もたくさんあって綺麗だね~……あれ?あの人胴着きてるから弓道部員じゃないかな」

穂乃果「それと…もう一人?制服の……金髪の人?何か話してるのかな」

弓道部員「!!」ビクッ

スタタタ…

海未「目があったと思ったら急いで部室へ入って行きましたね…どうしたのでしょう」

??「………」ジー

ことり「あ、さっき弓道部員の人と話してた人がこっち見てるよ」

スタスタスタ…

??「あなたたち」

穂乃果「は、はいっ!」


11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:05:58.17 ID:RtMrysOi.net

??「新入生ね?部活の見学かしら」

穂乃果「そ、そうです!弓道部を見学しようと…」

??「そう、それならもうやってると思うから、行くといいわ。見ての通りあそこの建物よ」

穂乃果「あ、ありがとうございます!」

??「うん、それじゃあ楽しい高校生活をね」ニコッ

スタスタスタ…

ことり「…綺麗な人だったね」

穂乃果「そうだね…。肌も白かったし、ハーフとかなのかな?」


12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:06:35.31 ID:RtMrysOi.net

海未「………」ジーッ

スタスタスタ…クルッ

海未「!!」ビクッ

??「……」ニコッ

海未「………」ペコリ

ことり「海未ちゃん?」

海未「あ、すいません!行きましょう!」

海未(恐らくこれが、私と絵里の最初の出会いだったと思います)

海未(弓道場へ入ると、先ほどの弓道部員の方がいらっしゃいましたが、私たちを見るや否や顔を赤らめていました)

海未(それが何を意味していたのか、私にはわかりませんでしたが…)


13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:07:38.82 ID:RtMrysOi.net

ー後日ー

穂乃果「それじゃあやっぱり弓道部へ入部するんだね?」モグモグ

海未「はい、今日にでも入部届を出して、今日から参加させてもらおうかと」

穂乃果「ん~そっかぁ…今日からことりちゃんと二人きりで帰る日が続くのかあ…」

穂乃果「海未ちゃんがあまり行きたがらないゲームセンターとか、行ってもつまらなそうなアクセサリーショップとか見て回る日が続くのかあ」ニヤニヤ

海未「ほ、ほのかぁ……」シュン


14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:08:03.65 ID:RtMrysOi.net

穂乃果「え、ちょ、海未ちゃん、本気(マジ)で落ち込まないでよ…」アセアセ

海未「ふふっ、冗談ですよ♫」

穂乃果「なっ…!もうやめてよ~!一応良心の呵責とかは感じてるんだから!」

海未「せめてもの仕返しと言ったところでしょうか、…さてご飯も食べ終わりましたので入部届だしてきますね」

ことほの「いってらっしゃい~」


15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:09:07.20 ID:RtMrysOi.net

ー職員室前ー

海未(とっさにおどけたような態度を取りましたが、やはり寂しいといえば寂しいのです)スタスタ

海未(今までずっと一緒に居ましたし、向こうがと言うよりはむしろ私が二人に依存しているという自覚も多少あります)スタスタ

海未(少しでも自立をして、彼女ら以外の人ともコミュニケーションを取るようにするいい機会だと思えばいいのかもしれませんが)スタスタ

海未(まあまだ始まっていないことを深く考えても仕方がないのかもしれませんが…)スタスタ

スタスタスタスタ……

??「失礼いたしました」ガラッ

スタスタスタ……ドンッ

??「おっと!?」

海未「うわぁっ!?」フニッ


16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:09:56.95 ID:RtMrysOi.net

??「あービックリした」

海未「す、すみません!不注意でした!怪我はありませんか?」

??「お陰様でね、あなたがうまいこと胸にダイブしてくれたからね」

海未「あっ!?///重ねてすみません!!」ペコペコ

??「いいのよ、ぶつかったって小さくなるわけじゃないわ……というかあなた何処かで会ったかしら」

海未「あっ…先日弓道場近くで会った…」

??「ああ、思い出したわ。新入生さんね、プリントから察するに入部の申請に来たのかしら」


17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:10:41.25 ID:RtMrysOi.net

??「あ」

海未「はい、そうですが…ってどうしました?」

??「ううん、こっちの都合、ちょっと書類出し忘れちゃった」

??「ああ、そうだ。もしよかったらそれ出しておくわよ?弓道部の顧問の先生いらっしゃらなかったし、居ない先生の机に置いておくのも不安でしょう?」

海未「構わないのですか?」

??「いいのよ、歩く歩数がいくつか増えるだけ」

海未「あ、ありがとうございます!……えっと…」

絵里「えり。絢瀬絵里。2年よ、生徒会してるから、たまに見るかもね」

海未「ありがとうございます!絢瀬先輩!私は園田海未と言います、この春からの新入生です、よろしくお願いします」

絵里「ええ、よろしく」


18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/15(金) 15:11:28.45 ID:RtMrysOi.net

海未「それではお願いしますね、またお会いしましたら…」ペコリ

絵里「うん、じゃあね」フリフリ

スタスタスタ…

絵里「………」

絵里「…………」ピラッ

絵里(園田海未、1年◯組、出席番号、3月15日生まれ、住所、携帯番号……)

絵里(こういう個人情報載せるんだから、封筒にして提出とかでもいいと思うのだけれど…まあこの学校はこの辺ユルいんでしょうね…ふふっ)

絵里「また、ね。海未」


41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:50:05.36 ID:oRNX1ceh.net

ー放課後ー

海未「今日から入部させていただきます園田海未です、よろしくお願いします」

部員たち「よろしくお願いします!」

部長「あぁ、園田さんが入ってきてくれて良かったよ~、部活動紹介から少ししか経ってないとはいえ、誰も来てくれないから心配で…」

海未「誤解を恐れず言うなら、イメージとしては武道は取っ付きにくいですから、敬遠する人も多いのでしょうね」

海未「私は武道には親しみがありますが、弓道は知らないことが多いですのでご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします」ペコリ

部長「あぁ、なんて礼儀正しい…!あまり強くはない部活だけど不自由はさせないようにするからよろしくね~」


42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:50:48.57 ID:oRNX1ceh.net

海未(そんなことを話して歓迎されているうちに)

弓道部員(園田さん、園田さん…)コソコソ

海未「?」

弓道部員「ちょっとこっちに…」



弓道部員「あの…この前のことだけど…見なかったことにして欲しいの」

海未「この前…?」

弓道部員「絢瀬さん、金髪の人と一緒に居たこと…」


43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:51:11.89 ID:oRNX1ceh.net

海未「あぁ、あの時ですか、それがどうかしましたか?」

弓道部員「だから…その…///つまりそういうことだから、忘れて?」

海未(そういうこと……?)

海未「わ、わかりました」

海未(よくわからないまま話が終わってしまいましたが、忘れろと言われたので忘れることにしました)


44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:51:45.30 ID:oRNX1ceh.net

ー後日ー

海未(弓道部に所属してから数日…穂乃果やことりと帰れなくなって一人きりで帰ることになりましたが…)

海未(帰り道一緒でないだけなのに早くもすごく辛いです…)

海未「お疲れ様でした~」

海未(どれだけ自分があの2人に依存していたか思い知らされます…)

海未(そして今日も一人きりで帰宅することに…)

海未「はぁ……」トボトボ

「あら……」


45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:52:12.36 ID:oRNX1ceh.net

タッタッタッタッ

絵里「こんにちは、園田さん」

海未「ひゃあっ!?え、絢瀬先輩!?」

絵里「名前、覚えててくれてたのね、嬉しいわ」

絵里「園田さんは今帰り?」

海未「はいっ、ちょうど部活が終わりましたので…」

絵里「そうなの、……あぁそうだ、よかったら一緒に帰りましょう?」

海未「え?構わないのですか?」

絵里「ええ、ちょうど私も生徒会の仕事が終わって帰るところだから…」

海未「それでしたら、ご一緒させてください」


46: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:52:38.73 ID:oRNX1ceh.net

テクテク

絵里「そういえばそれ…矢筒だったかしら、弓道部に無事入部できたのね。部活はどんな感じ?」

海未「まだわからないことが多くて戸惑うことも多いですが…先輩方はよくしてくださいますし、毎日が充実しています」

絵里「そう、うまく馴染めているようで安心したわ」

海未「…そういえば絢瀬先輩は弓道部に知り合いがいらっしゃったのですよね?」

海未(あ…そういえばこれは忘れてと言われていたのでした)


47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:53:04.70 ID:oRNX1ceh.net

絵里「ん?…うん……まあね」

海未(絢瀬先輩はなんだか煮え切らない返事をして流すように話題を変えました)

絵里「それより園田さんはいつも一人で帰っているの?」

海未「え?ああ、はい、そうです 今までは友達と一緒に帰っていたのですが、高校は部活に入っているのは私だけなので…」

絵里「そう、それは寂しいわね…」

海未「はい、小学校の頃からずっと一緒だったので少し…私は周りと同調しにくい人間ですから、友達を作るのも苦手で…」

絵里「ああ、それは私も。中々難しいわよね、周りとの温度差とか、流れとか」


48: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:53:44.96 ID:oRNX1ceh.net

海未「そうですっ!わかってくれますか!」キラキラ

絵里「う、うん…あなたと私ってそういう意味では似ているのかもね、なんだか話しやすいわ」

絵里「…でも、そんなに悲観もしなくていいわよ、園田さん、とても綺麗な人だから自分から近づいてみればみんなすぐに受け入れてくれるわ」

海未「き、綺麗だなんて!そんな…///」カァー

絵里「言っておくけれど、お世辞じゃないわよ?とても凛々しい顔をしているし、丁寧だし。女子校のオトノキではとても人気がでそう…♥ 」

海未「な…///もうこの話はやめましょう!!」


49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:54:16.18 ID:oRNX1ceh.net

海未(そんなことを話しているうちに…)

海未「あ……着いちゃいました」

海未「すいません、長々と話してしまって…」

絵里「ううん、いいのよ。私も楽しかったわ」

海未「それはよかったです。……って絢瀬先輩の家はどちらですか?結局途中で別れませんでしたが、もしかして気を遣わせてしまいましたでしょうか」

絵里「あ、ううん。私の家、この先だから…」


50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:54:44.79 ID:oRNX1ceh.net

絵里「それにしても…大きな家ね」

海未「はい、道場をやっていますので、外見はこんな感じですが…」

海未「…今日はありがとうございました、とても楽しかったです!」

絵里「うん、私も。大体あの時間帯に仕事が終わって帰るから、また会えたら今日みたいに一緒に帰りましょ?」

海未「は、はいっ!もちろんです!」

絵里「そう、よかった」

海未「それでは…ごきげんよう」

絵里「ええ、さようなら」


51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 00:55:21.71 ID:oRNX1ceh.net

ガラガラガラ…

絵里「………」

テクテク

絵里(本当は少し前のところで別れていたし、あなたの家もホントは知っていたわ、グーグルマップでみたもの)

絵里「ふふっ♥ 」


53: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:04:04.38 ID:oRNX1ceh.net

海未(絢瀬先輩と初めて一緒に帰った日から数日、何度か、多分2日に一回の頻度で一緒に帰っていました)

海未(絢瀬先輩は話したくなるような、もしくはそういった雰囲気を作ってくれるのか、不思議な人です)

海未(ある日の会話では)

~~~~~~~~~
海未「…そういえばずっと気になっていたのですが…絢瀬先輩のその綺麗な髪は…」

絵里「んー?イヤミかしら?」

海未「あっ!いや、ちがっ!そうではなく…!絢瀬先輩がそういう方でないのは重々…!」アセアセ

絵里「ぷっ、くくっ、冗談よ、園田さんがイヤミを言うような人じゃないってことは私も十分に理解しているわ。ただちょっとからかってみたくなっただけ」クスクス

海未「も、もう…!!」


54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:04:51.27 ID:oRNX1ceh.net

絵里「なんだか最近、園田さんの性格がわかってきた気がするわ♪」

絵里「…ああそう、この髪のことね。私、クォーターなのよ、母方の祖母がロシアの人でね」

海未「あぁ、やはりそうだったのですか、肌がとても白くて綺麗でしたし、瞳の色がとても澄んでいたのでなんとなくそうではないかと思っていましたが…」

絵里「や、やだ…///そんなところまで見てたの?嬉しいけれど…園田さん、意外と抜け目がないのね」

海未「ああちがっ!これは…!……もう!」

絵里「ふふふっ、…まあでもおばあさまから譲り受けたこの髪は自分でも誇りに思っているけれど、やっぱり日本で生活していると第一印象で偏見を持たれることも多いの」


55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:05:13.29 ID:oRNX1ceh.net

絵里「不真面目な不良で、チャラい、とかね」

海未「そんな!絢瀬先輩はとても真面目で誠実でいい人ですよ!」

絵里「園田さんにそういってもらえると嬉しいわ、ありがとう」

絵里(本当は一部合ってる…んだけど…)
~~~~~~~~~


56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:05:40.41 ID:oRNX1ceh.net

海未(またある日の会話では)

~~~~~~~~~
海未「絢瀬先輩は部活には所属しているのですか?」

絵里「楽しいお話をする前に相談があるのだけれど…」

海未「はい、なんでしょう?」

絵里「『絢瀬先輩』って言いにくくないかしら」

海未「え?」

絵里「『あやせせんぱい』"せ"が言いにくくないかしら」

絵里「いやそうでなくても私が気にするわ、どうも一度気付いたら解消しないといけないタチみたいでね」


57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:06:13.91 ID:oRNX1ceh.net

海未「えっと…?つまりどうすれば…」

絵里「これからは『絵里』って呼んでもらえない?」

海未「えぇ!?でも……」

絵里「あら?私はここ数日あなたとこうやって話しながら帰ってわりと親しくなったと思っていたのだけれど…勘違いだったかしら?」

海未「い、いえ!そんなことは…!」

絵里「なら…」

海未「わ、わかりました、あy……えり…せんぱい…///」モジモジ

絵里(キュン)

絵里「う、うん…改めてヨロシク…」ヨロヨロ


58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:06:43.97 ID:oRNX1ceh.net

海未「え、絵里先輩?大丈夫ですか?」

絵里「え、ええ、大丈夫よ。どうせなら『先輩』を除けるとか、『ちゃん』を付けるとかでも良かったのだけれど…」

海未「そ、それはさすがに…?」

絵里「まあ、言っても聞かないでしょうしね。これでいいわ」

絵里「さあ、園田さんが勇気を出してくれたし、私も呼び方変えようかな?」

絵里「ねえ『海未ちゃん』?」

海未「!!」ドキッ


59: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:07:09.42 ID:oRNX1ceh.net

絵里「ねえ、どう?呼び捨てにするのは堅いかと思ってちゃんを付けてみたけど…」

海未「す、すみません…できればそれはナシで…なにか胸がむず痒いので…」

絵里「なにそれ、ヘンなの。それじゃあ…海未?」

海未「そ、それでお願いします!」

絵里「うーん、個人的には海未ちゃんがよかったけど…本人たっての希望じゃ仕方がないわね」

絵里「それじゃあ、改めてよろしくね、海未」

海未「はい、よろしくお願いします、絵里先輩!」


60: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:07:41.03 ID:oRNX1ceh.net

絵里「それで、部活に所属しているか、だったかしら。結果から言うとしてないわ、生徒会の活動もあるし…」

海未「そうですか……では、今までやっていた習い事などは…」

絵里「うーん……バレエやってた…かな」

海未「バレエダンスですか、絵里先輩に似合いそうなスポーツでいいですね」

絵里「ふふっ、ありがとう。とはいってももうやめちゃったけれどね」

海未(そういう絵里先輩は、少しだけ悲しそうな顔をしているのに気付きました)

海未(おそらくこの話題になにかあるのだろうとは思いましたが、あまり踏み込むのも野暮なので聞きませんでしたが…)
~~~~~~~~~


61: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:08:20.50 ID:oRNX1ceh.net

海未(そういうわけで今日も一緒に帰っているのですが)

海未「あの、絵里先輩、ありがとうございます」

絵里「んー?なにが?」

海未「以前にも話しましたが私、高校に入ってから一人で帰るのがほぼ初めてだったんです」

海未「一人で帰るととても孤独な感じに苛まれていましたが、絵里先輩のおかげで毎日が楽しくなってきました!」

海未「ですから…ありがとうございます!」ニコリ

絵里「うん、どういたしまして♥ 」


62: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/16(土) 02:09:02.37 ID:oRNX1ceh.net

ー後日、教室ー

海未(ああ、今日も絵里先輩と帰れるでしょうか、早く放課後になってほしいです)

生徒A「ねえ聞いた?」ヒソヒソ

生徒B「え?もしかして絢瀬先輩のこと?」

生徒A「そうそう!」

海未(…ぇ?)

生徒B「あの人、複数人と関係を持ってるって噂だよね」

生徒A「うん、放課後誰もいない教室に二人きりで、毎回違う人と会ってるって…」

海未「……え」


88: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:24:01.88 ID:Sy6F81eL.net

~~~~~~~~~

海未(もちろん、耳に入ってきた噂話を信じるほど愚かではない自信はありました)

海未(けれど、動揺はしていましたし、だからと言って本人に聞くのも
躊躇われました)

海未(思いを払拭するように弓道場へ向かうと…)

ガサガサ…

海未(建物の陰の方で物音がしたのでなんとなく不安になって覗きました)

弓道部員「はっ…んっ…ちゅう……」

海未「っ!?」バッ


89: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:24:55.65 ID:Sy6F81eL.net

海未(な、ななななんですか今のは!?弓道部員さんが誰かと体を密着させて…なにかしらしていましたよ!?)

海未(た、多分破廉恥なことですよね今のは!?…そういえば相手を見ていなかったような……ってなに見ようとしているのですか私は!)

海未(そんなことを思いつつも体が自然にもう一度みようと動き出していました)

弓道部員「ちゅっ…んっ……んむ…」

海未(見るとやはり弓道部員さんが誰かと体…というか顔を密着させてなにかしらをしているのは確認できましたが)

海未(相手の方…私から見て背を向けている方をみると、明らかに金髪でした。そしてポニーテール、この学校で言えばまずあの人しか考えられないでしょう)

海未「………」

海未(思えば金髪なのですからすぐわかった筈なのに、最初見たとき気づかなかったのは絵里先輩を考慮の外にしていたからなのでしょうか)

海未(あんな噂話を聞いた後ですから、こういう場面であなたの顔だけはみたくなかったのに…)

海未(身も隠さずに、この言いようのない心のモヤモヤを解消しきれずに呆然としていると)


90: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:25:28.25 ID:Sy6F81eL.net

弓道部員「んっ!?」バッ

海未(しまっ……)

弓道部員「ご、ごめんなさいっ!」スタタッ

海未(私に謝ったのか、それとも絵里先輩だったのかわかりませんでしたが、私を横切って走り去って行きました)

絵里「……はぁ」

海未(絵里先輩は私に背を向けたままため息を吐くとゆっくりこちらへ振り向きます)


91: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:25:58.63 ID:Sy6F81eL.net

絵里「ちょっと、人との情事を覗きみるならまだ言いけれど、邪魔するのはないんじゃない?」フキフキ

海未(てらてらと光っている口元を拭きながら喋る絵里先輩の目は少し冷ややかにも見えました)

海未(私はなんと言っていいかわからず、一縷の望みのつもりで絵里先輩に問いました)

海未「その…今のは…付き合ってらっしゃったんですか?」

海未(ここでハイそうですと答えて頂けていたらどれだけ心が軽くなっていたことか)

絵里「うん…まあそうとも言えるような…どうなのかしらね」


92: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:26:21.72 ID:Sy6F81eL.net

海未(少しだけ悲しい目をして煮え切らない答えが返ってくるのみで…)

絵里「はぁ…今度は邪魔しないように。じゃあ部活頑張ってね」ポンポン

海未(絵里先輩は無言で立つ私を追い越して去って行きました)

海未(この日の部活の後は当然会う気にもなれず、練習が終わるとすぐに学校を出ることにしました)


93: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:26:49.39 ID:Sy6F81eL.net

ー翌日 放課後ー

絵里「………」スタスタ

絵里「…!」

絵里「待っててくれていたのね、海未…」

海未「えぇ、今日はちょっと話したいことがありましたから…」

絵里「そうなの…うん、わかったわ。聞きましょう」


94: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:27:16.93 ID:Sy6F81eL.net

スタスタスタスタ…

海未「…とある噂を聞きました」

絵里「………」

海未「この学校の生徒の誰かさんが、複数の生徒と関係を持っているということです」

絵里「意外ね、海未みたいな人が噂を信じるだなんて」

海未「もちろん、最初は信じてなんていませんでしたよ。けれど昨日のようなものを見ては嫌でも結びつけられるといったものです」

海未「…それで、どうなのですか?」

絵里「……本当よ」


95: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:27:45.07 ID:Sy6F81eL.net

海未「………」

絵里「私、可愛い女の子が好きなのよ。色んな子と仲良くなりたいわ」

海未「私に近づいたのは…」

絵里「半分はもちろんそういう目的、あと半分は本当に気があうって思ったから」

海未「ならばこれからは会うわけにはいきませんね」

絵里「…そうね。……はぁ、狙ってたんだけどな~」

海未「……渡しませんから」

絵里「ん?」

海未「穂乃果とことりは絶対に渡しませんから!!」

絵里「ぇ」


96: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:28:17.10 ID:Sy6F81eL.net

海未「穂乃果とことりを手篭めにするために私に近づいたのでしょうけど、あなたには絶対に紹介もしませんし渡しません!!」

絵里「……はぁぁ?」

絵里「あなたの友達のことなんか知らないわよ、会ったことないもの」

海未「え?会ったじゃないですか、私が部活見学していた時に一緒にいた子たちですよ」

絵里「…ああ、あの子たちね。…って名前も初めて聞いたわよ」

海未「え?それでは彼女たちを狙っていたのではないのですか?」

絵里「えぇ、少なくとも今はそんなつもりは毛頭ないわね」

海未「………」


97: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:28:48.38 ID:Sy6F81eL.net

海未「なんですか、それなら問題ないじゃないですか」

絵里「え?」

海未「穂乃果とことりを狙っているので無ければいつも通りに一緒に帰りましょう」

海未「絵里先輩が他の人と関係を持っていたとしても、当事者ではないのでとやかく言うこともありませんから、これからも良き友人としてよろしくお願いしますね」ニコニコ

絵里「………」

海未「絵里先輩?」

絵里「……」プチッ


98: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:29:28.58 ID:Sy6F81eL.net

絵里「…一つ勘違いしているようだから教えてあげる」

ドンッ

海未「え……え!?」

海未(近くの壁に立たされ、逃げ道を防ぐように絵里先輩は腕と壁で私を囲みます)

絵里「まず、私があなたに近づいたのは他でもなくあなたを目的としていたからよ」

海未(絵里先輩…こんなに大きかったでしたっけ…見上げないと彼女の顔が見えません)

絵里「そして、私はさっきも言ったけど可愛い女の子が好きなの、その中でも特に自分の可愛さを自覚してない子が好き」

絵里「あなたみたいなね」


100: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:30:11.73 ID:Sy6F81eL.net

海未(絵里先輩は段々私に顔を近づけていきます)

絵里「あなたはもしかしたら、その『穂乃果』と『ことり』のナイトになってるつもりかもしれないけれど」

絵里「私があなたをただの可愛い女の子に堕としてあげる…♥ 」スッ

チュウ…

海未「っっ!?////」バッ

バシッ

絵里「………」ヒリヒリ


101: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:30:47.89 ID:Sy6F81eL.net

海未「な、なにするんですか!///」

絵里「それはこっちのセリフよ、突然叩いてくるだなんて」

海未「と、当然ですっ!こんな往来で突然あんなことを…!」

絵里「あら、人が通らない所だったら良かったのかしら」

海未「なっ///ちが、違いますっ!!それに……初めてだったのですよ…?」

絵里「あら、それは光栄だわ♥ 」

海未「光栄じゃないです!どうしてくれるのですか!?」

絵里「それはつまり…責任を取れと言いたいのかしら?」

海未「なぁ…!?そんなことが言いたいわけではなく…!」


102: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:31:20.14 ID:Sy6F81eL.net

絵里「心配しなくても私のものにしてあげるわよ♥ 」

海未「あなたみたいな不実な人のものになりたくありません!!」

絵里「不実って…私は誰にでも誠実よ?」

海未「世間では複数人と関係を持ってる時点でそう言われるんですっ!」

海未「と、とにかく!これ以上話してられません!もう帰りますっ!」

絵里「あらそう?じゃあ私も…」

海未「つ、ついてこないでください!!」

絵里「ついてくるもなにも、帰り道同じでしょ(ウソだけど)」

海未「ならば10分ほど間を空けて帰ってください!」

絵里「そんな滅茶苦茶な…」


103: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:31:52.30 ID:Sy6F81eL.net

海未(そんなことを言いながら帰っていたら家に着いてしまい、結果的に一緒に帰ることになってしまいましたが)

絵里「あら、着いちゃったわね。もっとお話ししたかったのだけれど…残念」

海未「それじゃあ帰りますから…家の中まで入ってこないでくださいね」

絵里「さすがにそこまでは…いや、どうなのかしら」

海未「それでは…ごきげんよう」

絵里「あ、海未」

海未「…まだ何か?」

絵里「また、明日ね」

海未「………また明日」


104: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:32:45.56 ID:Sy6F81eL.net

ガラガラガラ

絵里「………」

絵里(一時はどうなるかと思っていたけど、完全に嫌われてはないようね…)

絵里(本当に、可愛い子…♥ )


105: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:33:16.77 ID:Sy6F81eL.net

ー翌日ー

海未「お疲れ様でした~」

海未「…………」スタスタ

絵里「うーみっ♥ 」ヒョコッ

海未「うわぁっ!?」ビクッ

絵里「一緒に帰りましょう?」

海未「わざわざ待っていたのですか?」

絵里「ええ、好きな人だもの」

海未「っ…///」

海未(何を照れているのですか私は!この人の言う好きは好みの人というだけなのですよ!?)


106: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:33:46.25 ID:Sy6F81eL.net

海未「会いたくないって言いませんでしたっけ?」

絵里「一言も言ってないわね、むしろ『また明日』って言ってくれたのを覚えているわ」

海未「ぐっ……勝手にしてください」テクテク

絵里「そうさせてもらうわ♥ 」テクテク



海未「…そういえば、なんであなたは…その、複数人の女の子と関係を持つのですか?」

絵里「え?特に理由なんかないわよ、一緒に居たいし、その為にはもっと深い関係になりたいって思うから」

海未「それだけ…ですか?」


107: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/17(日) 23:34:29.88 ID:Sy6F81eL.net

絵里「なに?他にちゃんとした理由があると思ってるの?残念だけど私はそんな崇高な人間じゃないわ。見た目通り、チャラいだけよ」

海未「でも……」

絵里「まあ、どうせ付き合うならそういうエラい人間の方がいいわよね」

海未「なっ…!?ですから私はあなたと付き合う気なんて毛頭ありませんし、絶対にあなたを好きになんてなりませんから!」

絵里「口ではそういうけど、実際どうかしらね。今だって私と一緒に帰ってるじゃない?」

絵里「私とこういう風にお話ししながら帰るの、嫌いじゃないでしょう?」クスクス

海未「それはっ…!嫌い……じゃないですけど…」

海未「穂乃果やことり以外とこんなたくさん話すこともないのでとても新鮮で楽しいですけど…!」

絵里「ふふっ、そういうあなたの素直なところ大好きよ♥ 」

海未「うあっ…///もうっそういうこと言わないでください!」

海未「も、もう!着きましたのでこれで失礼します!また明日///」ガラガラ

絵里「うん、また明日ね」


115: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:22:42.19 ID:K4yjqGe6.net

ーそのまた翌日ー

海未「お疲れ様でした~…とは言ったものの」

海未「雨、降っていますね…天気予報を確認していませんでした…走って帰れば無視できる量でもないですし…」

海未(部員の皆さんに入れてもらうのは…とは言ってもまだそこまで親しくないですし…)

海未「ぁ……」

海未(な、なにを考えているのですか!あの人なんかに頼るわけには…!)

絵里「なにさっきから一人でクネクネしてるのよ♪」

海未「え、絵里先輩…」


116: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:23:17.18 ID:K4yjqGe6.net

絵里「帰らないの?」

海未「え、えぇ…そうなんですけど…」

絵里「あっ…ふーん……」にやにや

海未「な、なんですか」

絵里「ねえ海未、私、つくづく思うことがあるのだけど、人間って素直が一番だと思うのよね」

絵里「やりたいことはやりたい、やってほしいことはやってほしい。そう言えることが大事なんじゃないかしら」

海未「だ、だからどうだって言うのです」

絵里「海未の今私にしてほしいことは何?言ってごらんなさい」ニヤニヤ


117: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:23:53.36 ID:K4yjqGe6.net

海未「うぅ……ぐっ…」

海未「そ、その……いれてください…///」

絵里「ぶッ!?」

海未「え、絵里先輩!?」

絵里「…海未、あなたわざとやってるの?」

海未「え?何がですか?」

絵里「…まぁ、いいわ。でも次からは目的語をきちんと入れて欲しいわね」

海未「はぁ……それで、どうなんですか?」

絵里「もちろんOKよ♥ さあいらっしゃい」


118: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:24:20.86 ID:K4yjqGe6.net

海未「し、失礼します…」

ギュッ

海未「っ!?」ビクッ

海未「な、なにするんですか!?」

絵里「なに…って腰に手を回しただけだけど」

海未「や、やめてください!」

絵里「こうしないと密着できないでしょ?それとも濡れて帰りたい?」

海未「うぅ…///お、おねがいします…」

絵里「よろしい」


119: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:25:14.56 ID:K4yjqGe6.net

パシャパシャパシャ…

海未(雨の日になると口数が少なくなるというのは個人的な見解ですが)

海未(穂乃果やことりと同様に絵里先輩とは不思議とそれが心地いいのです)

海未(似ているところがある…と絵里先輩はいっていましたが、だからなのでしょうか…不本意ですが)

絵里「海未、大丈夫?濡れてない?」

海未「は、はいっ!大丈夫です!ありがとうございます」

海未「ぁ……」

海未(絵里先輩…肩が傘からはみ出してます…気を遣ってくれているのでしょうか)ススッ

ギュッ

海未「っ!!」


120: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:25:53.70 ID:K4yjqGe6.net

絵里「そんな離れちゃうと濡れちゃうでしょ?」

海未「で、でも、それだと絵里先輩が…」

絵里「私はいいのよ、あなたの制服はまだ新しいんだから、濡らすわけにはいかないわ」

絵里「それに、あなた自身に風邪を引かれても困るし」

海未「しかし…」

ブロロロロロ…

絵里「っ海未危ない!」バッ

海未「きゃっ!?突然なにを…」

バシャッ

絵里「大丈夫?濡れてなかったかしら…」

海未「は、はい…あの、ありがとうございました」


121: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:26:28.97 ID:K4yjqGe6.net

絵里「ううん、濡れてないならよかったわ。それにしてもこういう道なんだから人が通ってるところくらいはスピードを落として欲しいものだわ。言っても仕方のないことかもしれないけれど……」パタパタ

海未(そういう絵里先輩の動く手の方をみると、スカートから膝にかけて濡れているのがわかりました)

海未「絵里先輩、それ…」

絵里「ん?ああ、結構かかっちゃった、パンツまでグショグショね」

絵里「さあ、着いたわよ。また明日ね」

海未「ま、待ってください!」


122: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:27:02.28 ID:K4yjqGe6.net

絵里「え…?」

海未「ちょっと、そのまま待っててください、2分ほどで戻ります」ガラッ

絵里「え、えぇ…」

ー1分半後ー

海未「お待たせしました」ガラッ

絵里「早かったわね、それでどうしたの?」

海未「その、許可が出ましたので…どうぞ」スッ

絵里「えっと…家の中に入れってこと?」

海未「……」コクコク

絵里「…ありがとう、それじゃあお邪魔します」


123: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:28:11.56 ID:K4yjqGe6.net

ー園田家ー


海未母「まぁ大変!そんなに濡れてしまっては風邪を引いてしまいますよ、今すぐお風呂にどうぞ」

絵里「ですがそんな…悪いですよ」

海未母「なにを言っているのですか、その為にお招きしたのですから、さあ早く」

絵里「は、はい…」



海未(絵里先輩は…お風呂に入りましたね)

海未「はぁ……」ゴロン

海未(悪い人……ではないんですよね、むしろとても良い人です)

海未(他人とコミュニケーションを取るのがそれほど得意でない私にも合わせてくださいますし…)

海未(もし、彼女が『あんな』でさえなければ……)


124: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:28:47.67 ID:K4yjqGe6.net

海未「はっ!?」

海未(なければ…なんですか!?私さっきまで何を考えて…!)

海未「っ~~~~~~///」ジタバタ



絵里「ただいま上がりました」

海未母「スカートは選択する時間がありませんので、できるだけ乾かしていますよ」

海未母「パンツも少し濡れていましたが、どうしますか?長女のものがありますが…」

絵里「い、いえ!さすがに下着までは…!(長女…?)」

海未母「そうですか、それではスカート、ついでにブレザー等も乾かしておきますのでこれをお召しください。乾くまでゆっくりしていってくださいね」

絵里「なにからなにまで、ありがとうございます」


125: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:29:26.64 ID:K4yjqGe6.net

コンコン

海未「あ、はい!」

絵里『海未ー?ここが海未の部屋であってるかしら?』

海未「え、絵里先輩ですか?どうぞ…」

絵里「おじゃまします…」ガチャ

海未「っ!!」

絵里「普通…の部屋ね、家が純和風のつくりだったから、海未の部屋もそんな感じかと思っちゃったわ」ジロジロ

海未「………」ポー

絵里「…海未、どうしたの?」

海未「姉さん…」ボソ


126: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:29:54.05 ID:K4yjqGe6.net

絵里「え?」

海未「はっ!?いえ、なんでもないんです!見間違いでした!!」

絵里「そ、そう……」

海未「それで…どうしてここに?」

絵里「おばさまが制服を乾かしてくださるみたいだから、その間ゆっくりしてくれって言われてね。服はおばさまに貸してもらったわ」

海未「なるほど、それで…」

絵里「……でもね、海未」

絵里「こんな簡単に私を部屋に入れて良かったのかしら…♥ 」

海未「…!!」ビクッ


127: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:30:29.97 ID:K4yjqGe6.net

絵里「なんとなく忘れてそうな感じはするけれど…私の目的はあなたなのよね」

ドサッ

海未「ぁ……」

海未(ベッドに押し倒され、絵里先輩が私に覆いかぶさります)

絵里「…抵抗しないの?」

海未「……できないんです」

絵里「そう…それじゃあ、好きにやらせてもらうわね」スッ

海未「っ……」プルプル

海未(私は近づいてくる絵里先輩に反射的に目を閉じてしまいます)


128: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:31:07.65 ID:K4yjqGe6.net

海未(絵里先輩の次の行動を受け入れるしかない状況でしたが…)

チュッ

海未「ぇ……」

海未(意外にもそれは私の頬に軽く触れるようなくらいのキスでした)

絵里「本当は口にしてもよかったんだけど…あなた、自分で震えてることに気付いてた?さすがにそんな子にこんな襲う形ではできないわ」

海未「あ…え……」

絵里「それとも何?襲われるの期待してたの?」ニヤ

海未「な、ちがっ違います!突然のことに対応できなかっただけなんです!」


129: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:31:53.46 ID:K4yjqGe6.net

海未「というかいつまでこの体勢なんですか、いい加減どいてください!」

絵里「うん、ごめんね」スクッ

絵里「…あ、そういえばおばさまに挨拶もしてなかったわ。お礼も兼ねて行って来なきゃ」スッ

バタン

海未「……………」

海未「…………」ドキドキドキドキドキドキ

海未(な、なんですかこれは!?さっきのは!?)

海未(なにが抵抗できないですか!何のための武道の心得です!普通にできたはずでしょう!?)

海未(抵抗したくなかった…?まさか、それなら私が絵里先輩に好き勝手されたかったみたいじゃないですか)

海未(でも………)

海未(姉の姿を一瞬でも重ねてしまって、心を許してしまったのも事実です)

海未(…私は、彼女に堕とされてしまったのかも知れません)


130: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:32:34.13 ID:K4yjqGe6.net

~~~~~

絵里「ご挨拶が申し遅れました、私、海未さんの友人の絢瀬絵里と言います。海未さんとはいつも仲良くさせて頂いています」ペコリ

海未母「まあ、これはご丁寧にどうも。園田海未の母です、これからもどうぞ娘をよろしくお願いします」ペコリ

海未母「…ところで、制服のリボンを見る限り2年生と思うのですが…部活の先輩ですか?」

絵里「あぁ、いえ、部活ではないのですが、ただ少し海未さんとは縁がありまして…」

海未母「まぁ素晴らしい、運命的、というやつですね」

海未母「海未さんはご迷惑をおかけしていないでしょうか」

絵里「迷惑だなんてそんな、よく話してくれて、とても礼儀正しい子ですよ」


131: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:33:02.28 ID:K4yjqGe6.net

海未母「海未さんがよく話す…それは驚きました、海未さんは人見知りなところがあって、親しくなって友達としかよく喋りませんから」

海未母「もしかしたら、あなたを姉と重ねて見ているのかもしれませんね」

絵里「姉、ですか」

海未母「うちには海未さんの上にもう一人女の子が居て、長女は海未さんと歳が離れていましたから、海未さんがまだ甘えたい時期に家を出て行きました」

海未母「おそらく無意識にでも姉を求めていて、それがあなただったのでしょう」

海未母「私からみてもどことなく長女に似た雰囲気があります」

海未母「…なにかと難しい子だと思いますが、どうぞ娘のことをよろしくお願いしますね」

絵里「は、はいっ!任せてください!」


132: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:33:38.76 ID:K4yjqGe6.net

海未母「さて、話している間にも服が乾きましたが、どうせですからお夕飯も召し上がりになって行きますか?」

絵里「あっ、いえ、それは遠慮しておきます、妹が待っていますので…」

海未母「まあ、それなら仕方がありませんね、それでは家まで送って行きましょう」

絵里「あ、ありがとうございます…」

海未「………帰るのですか?」スッ

絵里「海未……」

海未「お気を付けて…」シュン

絵里(顔に出すぎでしょ…)


134: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 02:34:11.41 ID:K4yjqGe6.net

絵里「……あの、おばさま」

絵里「もしよかったら、また今度お邪魔してもよろしいでしょうか?」

海未母「はいっ、もちろんですとも!絵里さんならいつでも歓迎しますよ、今度は一緒にご飯も食べましょう」

絵里「ありがとうございます」

絵里「……そういうことだから海未、『また』くるわね」

海未「…!はいっ!」パァァ

絵里「…それじゃあ、お邪魔しました」

海未「あのっ、絵里先輩!」

絵里「ん?」

海未「……また明日です」

絵里「…うん、また明日」


148: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:15:24.97 ID:K4yjqGe6.net

海未(昼休み、職員室へ提出物があったので向かおうとしていると)

海未(ん、あれは…絵里先輩でしょうか?)

海未(声を掛けようかと思いましたが…直前でとどまってしまいました)

海未「っ!!」

絵里「~~~~~~」ワイワイ

女生徒「~~~~」キャッキャッ

海未(絵里と、私の知らない人が仲の良さそうに体を密着させながら歩いていました)

ズキズキ

海未「っ!?」

海未(なんでこんなっ…!胸が痛むのですか…!別に彼女が何をしていようと私には関係がないはずなのに…!)

海未(私は立っていられなくなり、近くのお手洗いに駆け込んでしばらく何も考えられずにいました)


149: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:15:54.58 ID:K4yjqGe6.net

ー放課後ー

海未「お疲れ様でした」

海未(今日は、そのまま帰りましょう。今は絵里先輩に会いたくない…)

絵里「お疲れ様、海未」

海未「絵里先輩…すみません、急いでいるので」

絵里「ちょっと待ちなさいよ海未。いま私の顔見て露骨にいやな顔したでしょ」

海未「…してないです、本当に急いでいますから」

絵里「それに、昨日言ったじゃない、また明日。って…」

海未「……勝手にしてください」スタスタ

絵里「そうさせてもらうわ」


150: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:16:40.95 ID:K4yjqGe6.net

スタスタスタスタ…

絵里「…ねえ、なんでさっきからだんまりなのよ」

海未「話すことが何もないからです」

絵里「ウソ、さっきから横目に私を見てるくせに」

海未「話しても仕方のないことなんです」

絵里「…頑固ね」

海未「なんとでもいってください」

海未(このような感じで絵里先輩と特に話さないまま家へ着いたので別れの言葉を言おうとすると)

絵里「……ねぇ海未、明日土曜日で部活もないわよね」


151: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:17:32.45 ID:K4yjqGe6.net

海未「…はい、特になにもする予定はありませんが」

絵里「それじゃあ、明日の朝、駅前で待ってるから」

海未「は?なにを急に…!」

絵里「約束だからね」スタタ

海未「ですから…!…行ってしまいました…」

海未(こんな突然言われても私は…)


152: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:18:00.25 ID:K4yjqGe6.net

ー翌日ー

絵里「………」

海未「おはようございます、絵里先輩」

絵里「…よかった、来てくれたのね」

海未「約束を違えるわけにもいきません、仕方なく、です」

絵里「うん、それでも嬉しい」

海未「…それで、どうして今日呼び出したのですか?」

絵里「特に理由はないわ、ただあなたとデートしたかったってだけ」

海未「でっデート!?///デートなのですかこれは!?」


153: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:18:28.39 ID:K4yjqGe6.net

絵里「好きな人と一緒に休日に出かける、それがデートじゃないかしら」

海未「で、ですから好き、とかそういう……///」ブツブツ

海未(い、いけません…!昨日まであんな感じだったのにすぐにこの人の調子に合わせられてしまいます…)

絵里「さて、立ち話ばかりしても仕方ないから、どこかへ行きましょうか」

絵里「…ところで海未、今日もしかして急いでたりした?」

海未「いいえ、きちんと余裕を持って来ましたよ」

絵里「そ、そう……とりあえず服屋さんにでも行きましょうか」

絵里(本当に自分の魅力に自覚がないのね…まあ、可愛い子は何着てても可愛いのだけど)


154: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:18:59.65 ID:K4yjqGe6.net

ー服屋ー

海未「………あの、絵里先輩」

絵里「なに?」

海未「…私はその…服屋さんに行って楽しむ方法がイマイチわからないのですが…」

絵里「なんとなくわかってたわ」

海未「えぇっ!?それじゃあどうして……」

絵里「あなたを着せ替え人形にするためよ♥ 」

海未「ぇ」


155: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:19:39.35 ID:K4yjqGe6.net

絵里「あ、このスカート海未に似合いそうかも、こっちの服も白くて………」

海未(…まあ、それくらいならことりにも偶にやらされていますから、いいですかね…)

ー10分後ー

絵里「おまたせ海未、ちょっと多いけれど、着てみてもらえるかしら」

海未「ちょっと!?この量がちょっとですか!?」

絵里「そんな多いかしら、私が試着するときは一気にこれくらい持ってくるけど…」

海未(確かに、そういうのもわかるほどに絵里先輩の今着ている服がとても似合っていて、ファッションセンスのある方なのだと思いました)

海未「……わかりました、とりあえずこれを…ってこのスカート、短くないですか!?」

海未「よく見れば他のもこんなスカートばかりじゃないですか!」


156: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:20:15.27 ID:K4yjqGe6.net

絵里「学校のと同じくらいか、それより少し短い程度よ、似合うと思うから着てみなさい」

海未「あれは皆さんと同じですから…」

絵里「ふーん、でも海未、私気付いちゃったのよね。海未の制服のスカート、少し巻いてるでしょ?」

海未「!!」ギクッ

絵里「短いスカートに抵抗があるなら、規定のままでもいいはずなのに、わざわざ短くするってことは、実は短いのを履きたいっていう願望があるんじゃないかしら…♥ 」

海未「そ、それは…あれ?でも私は…」オロオロ


157: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:20:46.35 ID:K4yjqGe6.net

絵里「ほらほら、考えるより先にまずは試着して見なさいよっ」

海未「ちょ、ちょっと!?」

シャーーッ

海未「ってどうして絵里先輩まで試着室に入ってくるのですか!」

絵里「あなた一人だといつまで経っても着替えられないと思ったからよ、さあ、着替えましょう?」

海未「で、でも…恥ずかしいです…」

絵里「恥ずかしい?女の子同士よ、なにも恥ずかしがることはないわ」

海未「でも、絵里先輩……」

絵里「私がこんなだから、意識しちゃう?」

海未「い、意識だなんてっ!そんなこと全然思ってません!ないですからっ///」


158: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:21:21.15 ID:K4yjqGe6.net

絵里「…ほんとに?」ズイッ

海未「っ!?」ビクッ

海未(絵里先輩は、体を少し近づけてきます。ただでさえ人が二人入るには狭すぎる試着室で緊張していたのに、ここまで近づかれると…)

海未(近づかれると…なんですか?ドキドキして、体が熱くなって、つまりそれって…!)カァァ

絵里「どうしたの?海未、体が固まってる」ツー

海未「ぁぅ……///」

絵里「綺麗な肌ね…♥ 」

海未「や、やだっ……!」


159: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:21:59.15 ID:K4yjqGe6.net

絵里「っと、流石に冗談が過ぎたわね、って海未大丈夫?顔真っ赤よ?」クスクス

海未「っ~~~~~~///」

絵里「さあ、そろそろ着替えましょう?」スッ

海未「!?じ、自分で脱げますから!」

絵里「あらそう、これは失礼したわね」

海未「………」

絵里「………」ジーッ

海未「…あの、そんな見られると脱ぐに脱げないのですが…」

絵里「えー?私、海未が脱いでるところみたいなー」ニヤニヤ

海未「へ、変態ですかっ!ちゃんと着替えますから、一度でていってください!」

絵里「仕方がないわね、それじゃあ待ってるわ」


160: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:22:35.78 ID:K4yjqGe6.net

ー3分後ー

海未「き、着替え終わりました…」ヒョコッ

絵里「そう…って海未、顔だけ出してたんじゃわからないわよ、私にも見せてちょうだい」

海未「うぅ…でもやっぱり…いや、これはナシにします!」シャー

絵里「ちょっと待ちなさいって!」シャー

海未「きゃあっ!?」

絵里「なによ、普通に似合ってるじゃない、どこが不満なのよ」

海未「だ、だって…スカートの色が明るくて、強調されてるじゃないですか…なにか、恥ずかしいです…」


161: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:23:05.97 ID:K4yjqGe6.net

絵里「うーん…まあ確かに色は明るいけど…しょうがないわね、スカートは暗めの色で行きましょう、これとこれとこれを…ついでに上との組み合わせも…」

海未「まだやるのですか!?」

海未(そんなことを言いながら私の試着は続きました…そして1時間後)

海未「ど、どうでしょうか…///」シャー

絵里「わぁ、すごい似合ってるわよ海未!素敵だわ!」

海未「ほ、ほんとですか?」

絵里「ほんとよホント、海未もそれならいい感じでしょ?」

海未「はい、少し…恥ずかしいですが、とてもいいと思います」


162: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:23:34.91 ID:K4yjqGe6.net

絵里「よし、じゃあ決まりね。……すみません、店員さーん!彼女が着てる服このまま着て帰るので買いますー!」

海未「えぇっ!?絵里先輩、なにを…私、今日お金あまり持ってきてないですよ?」

絵里「なに言ってるのよ、これくらい買ってあげるわよ、着せ替え人形になってくれたお礼ね♥ 」

海未「いや、でもこれ…全部で2万くらいはするのでは…」

絵里「そうだったかしら…まあいいじゃない、値段のことなんか」

海未「よくないです!こんなお金がかかるものを受け取るわけには…!」


163: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:24:04.24 ID:K4yjqGe6.net

絵里「うーん、それじゃあこうしましょう、私はあなたの気を引くために自分の為にこの服を買うの」

絵里「ね、これならいいでしょ?」

海未「ですが…!」

絵里「別に本当のことなんだからいいじゃない、それにこういうことくらいしかお金使わないのよ」

海未「……わかりました、こういうあなたは絶対に折れないのはなんだか最近わかってきました」

海未「ありがとうございました、絵里先輩」

絵里「うん、私も、受け取ってくれてありがとう」


164: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:24:45.19 ID:K4yjqGe6.net

アリガトウゴザイマシター

絵里「さあ、勇気を出して海未。とっても似合っているわ♥ 」

海未「あ、足がスースーします…///見えてしまわないでしょうか…」

絵里「心配しないで、私がしっかりガードするから♥ 」

ギュッ

海未「っ///」

絵里「いきましょっ」

海未「………」ギュッ

絵里「!!海未……」

海未「いきましょう、絵里先輩!」

絵里「…ええ!」


165: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:25:26.50 ID:K4yjqGe6.net

海未(それから一緒にご飯を食べたり、遊んだりしました)

海未(私があまりしないことばかりでしたが、絵里先輩は私を気遣って楽しめるようにしてくれました)

海未(そして時間は過ぎ、いつの間にか日が傾く頃に…)

絵里「あーー今日は久しぶりに楽しかったわ、付き合ってくれてありがとうね、海未」

海未「とんでもないです、むしろ私の方が感謝したいですよ。色んなことにお金を出してもらって…」

絵里「構わないわよ、気を引く…とかそういう以前に、私はあなたの先輩だから、後輩に払わせるわけにはいかないわ」

海未「本当に、ありがとうございます」


166: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:26:05.04 ID:K4yjqGe6.net

海未「…あと、もう一つ。どうして急に私を誘ってくれたのですか?約束を違えて行かなかったのかもしれないのに…」

絵里「…うーん、そうね。ご機嫌取りって言うと身も蓋もないけれど、急に誘ったのは海未が何かしら機嫌を損ねていた理由が私にあるのがわかって、どうにかしたいって思ったのよ」

絵里「…結果的にモノで釣るみたいなカタチになっちゃったけど…」

絵里「…それともう一つ、私にはあなたが約束を違えないという確信があったわ、そういう人だって信じてるし、あなたも私を信頼してるって思ってた」

絵里「自意識過剰じゃなかったらよかったのだけど」クスクス

絵里「あぁ、なんだかこういう話してると恥ずかしくなってくるからもう帰りましょ///」スタスタ

海未「ぁ……!」

ギュッ


167: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:26:36.54 ID:K4yjqGe6.net

絵里「っと…海未…?」

海未「ま、待ってください…!私の話も聞いて…ください」

絵里「そんな強く掴まなくても聞くわよ、帰りながらでも…」

海未「帰りながらじゃダメなんです!私、きっと言えなくなってしまいますから、今のうちに言いたい…です」

絵里「…うん、わかったわ」

海未「すぅぅぅぅ………はぁぁぁぁぁ……」

海未「先ほど絵里先輩が私のことを信頼していると言ってくれたこと、とても嬉しかったです」

海未「あなたは自意識過剰だなんて言いましたが、そうではありません、私もあなたのことを信頼しています」

海未「…私が機嫌を損ねていたことは事実ですし、その原因があなたによるものだというのも事実です」


168: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:27:14.60 ID:K4yjqGe6.net

海未「先日、あなたが女の子と楽しそうに廊下を歩いているのを見ました」

絵里「………」

海未「もちろん私は、あなたがどこで何をしていようと関係ないと思っていたのですが、不思議と胸が痛みました」

海未「私はおそらくこの正体のわからない痛みに機嫌を損ねていたのだと思います」

海未「そんな時、絵里先輩が出掛けようと言うものですから、ビックリしましたが、同時にこの痛みの正体を確かめるいい機会だとも思いました」

海未「そして今日、一日絵里先輩と過ごしてわかりました」

海未「私はあなたのことが好き…なんだと思います」

絵里「……うん」

海未「…以上、です」


169: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:27:51.08 ID:K4yjqGe6.net

絵里「……ありがとう」

絵里「私もあなたのことが大好きよ。…でもね、私は同時に他の女の子とも関係を持っているわ、あなただけのものになることはできない」

海未「…それでも、私はあなたと一緒に居たいです」

絵里「辛い思いをさせることになるかもしれないわ」

海未「構いません」

絵里「…わかったわ……それじゃあ…」

ギュッ

絵里「これからよろしくね、海未…」

海未「はい…絵里先輩…///」

絵里「ううん、これからはせめて二人だけの時だけでも『絵里』って呼んでほしいわ」

海未「はい、絵里…」


170: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:28:24.49 ID:K4yjqGe6.net

ー帰り道ー

海未「改めて今日はありがとうございました、色々と」

絵里「どういたしまして、また今度一緒に遊びましょうね」

海未「はいっ、……ぁ、もう着いてしまいました」

絵里「幸せに感じると時間は早く過ぎていくものよ、また月曜日に会いましょう」

海未「あ、え、絵里!最後にもう一つだけ…」

絵里「ん?」

海未「そ、その…キスをしてもらえませんか?」


171: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:28:55.64 ID:K4yjqGe6.net

絵里「え……いいの?」

海未「はい…その、口にして欲しいです…///」

海未「私は、よくわからないので…絵里からしてください…///」

絵里「わかったわ…それじゃあ…」スッ

チュウ

海未「んっ……んむっ…ぅ……」

海未「んぅ…ぷはっ……はぁ…」


172: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/18(月) 23:29:53.54 ID:K4yjqGe6.net

絵里「…別に呼吸を止める必要は無かったのよ?」クスクス

海未「うあ……///や、やめてください、自分でもよくわからなかったんです」

海未「でも…とっても幸せでした♥ 」ニッコリ

絵里「っ!!」ドキッ

絵里「お、大げさよ…」

海未「大げさなんかじゃないです、本当に幸せでした…」

海未「…その、ありがとうございました、それではまた月曜日に」ペコリ

絵里「うん、おやすみなさい」

海未(こうして私は絵里に告白しました。絵里は受け入れてくれましたが、これが正しい恋人のあり方、付き合い方なのかは今は考えようとはしませんでした)


188: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:45:18.79 ID:/aQAp/yi.net

海未(絵里と『恋人のような』関係になってから数週間…私はとても充実していましたし、幸せでした)

ー昼休みー

穂乃果「…海未ちゃんさあ」モグモグ

穂乃果「なんか最近話してなかった気がするんだけど…」ゴックン

海未「え?そうですか?こんな風に毎日昼休みに話しているではありませんか」

穂乃果「いや、そうだけどさ…この前も遊ぼうと思って土曜日お家行ったらどっか行ってるしさぁ」

海未「土曜日は部活もありますからね」


189: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:45:58.58 ID:/aQAp/yi.net

穂乃果「海未ちゃんのお母さんに聞いたら『今日は私服で出た』って言ってたけどなあ」

海未「………」

穂乃果「あと敢えて言わなかったけどもう部活入ってから結構経つし聞くけど、一人きりで帰る気分はどう?やっぱ寂しい?」

海未「いえ、特には」

穂乃果「えっ………」

穂乃果「ほんとに?ほんとに寂しくないの?」

海未「そりゃあ一緒に居たいかと言われたら居たいですが、寂しいかと聞かれたら…って感じですかね」

穂乃果「えー?それじゃ逆に心配してた穂乃果たちのが馬鹿みたいじゃん!」


190: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:46:43.08 ID:/aQAp/yi.net

穂乃果「ことりちゃんなんか最初の方下校の度にポロポロ泣いてたんだから!」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…あんまりそれ言わないで…///」

海未「…泣くほど心配されてはいけませんね、まあ、元気なので大丈夫ですよ」スクッ

穂乃果「あれ、海未ちゃんどっかいくの?」

海未「ええ、ちょっと外します。もしかしたらこれから昼休みはこういうことがあるかもしれないので気に留めておいてください」

穂乃果「ふーん……わかったよ、行ってらっしゃい」

海未「はい、行ってきます」

穂乃果「…あ、あともう一つ、今度暇な時3人で遊びに行こう?」

海未「はい、わかりました。……それでは失礼しますね」ガラガラ


191: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:47:14.04 ID:/aQAp/yi.net

穂乃果「……」

穂乃果「お弁当箱持って『ちょっと外す』ね………」

ことり「…好きな人でもできたんじゃないかなあ?」

穂乃果「ぇ」



海未「お待たせしました、絵里」

絵里「来たわね、それじゃあとりあえずこっちに…」

海未「ここは…空き教室ですか?」

絵里「ええ、生徒数が少ないから使わない教室も結構あるみたいで…管理もずさんだから簡単に使うことができるわ」


192: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:47:59.83 ID:/aQAp/yi.net

絵里「もちろんバレたら怒られるけど…」

海未「あなた、一応生徒会に所属してましたよね?……でも、どうして空き教室なんかに…」

絵里「あら、二人きりの方が居心地いいと思ったのだけれど、それとも私の教室で周りの視線受けながらご飯食べる?」

海未「うっ、そ、それは…」

絵里「外でも良かったんだけれど、この時期になるとやっぱり暑いし、肌も焼けちゃいけないからね」ガチャ

海未「中は結構綺麗なんですね、埃も舞っていませんし…」

絵里「私がちょっとずつ掃除してたのよ、大変だったけどね」

海未「……今まで何人の女の子を連れ込んだのですか?」

絵里「ちょ、ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでよ。二人くらいよ」


193: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:48:33.55 ID:/aQAp/yi.net

海未「…連れ込んでるんじゃありませんか」

絵里「…ごめん」

海未「まあ、今更ですけど。それを承知であなたのことを好きになりましたし」

海未「…さあ、お弁当食べましょう?」

絵里「…そうね」


絵里「海未のそれ、ハンバーグ?冷食じゃないようだけれど…」

海未「あ、いえ、これ豆腐ハンバーグなんです。私が作ったものですが…」

絵里「へぇ、海未がお弁当作ってるんだ」

海未「昨日の晩の残り以外は大体作ってます。朝早く起きるのには自信がありますので」


194: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:49:29.75 ID:/aQAp/yi.net

絵里「すごいわね、私も頑張って自分でお弁当作ってみようかしら、妹も2年後には高校生だし…」

海未「妹さんがいらっしゃるのですか?」

絵里「ええ、両親ともロシアで共働きしてるから、今は亜里沙…妹と二人きり」

海未「それは…大変ですね」

絵里「もう大変よ、朝も寝坊できないし、晩御飯は作らないといけないし」

絵里「共働きのせいか、お金だけはあるから、そこは不自由してないけれど」

絵里「……ところで、話は変わるけれど、私豆腐ハンバーグって食べたことないのよね」

海未「そうですか?良かったらお一つどうですか?」


195: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:50:10.13 ID:/aQAp/yi.net

絵里「あっ、一口でいいのよ一口で!」

海未「そ、そうですか…それでは、あーん」

絵里「えっ!?」ドキッ

海未「ど、どうしました?」

絵里「い、いえ、ごめんなさい、『あーん』をされるのが初めてだったものだから…ちょっとビックリしちゃって…」

海未「そうなのですか?私はその、穂乃果とことりからよくされるのですが…」

絵里(友達同士でこれやるってもう友達の枠を超えてるんじゃないかしら)

絵里「そ、それじゃあ…いただきます、あ~~~っんむ……」モグモグ

海未「ど、どうでしょうか?」


196: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:50:53.18 ID:/aQAp/yi.net

絵里「!!なにこれ、すごく美味しいわ!」ハラショー

海未「よかったです!」

絵里「豆腐ハンバーグって豆腐で全部作ってるのかと思ってたけれど、お肉も入ってるのね、普通のハンバーグとは違った感じでとても美味しかったわ♥ 」

海未「お肉を一切使わないものもあるそうですが…お弁当には味気ないと思ったので大体お肉を入れてますね」

絵里「ふ~~ん…」チラッ

海未「?どうしました?」

絵里「な、なんでもないのよ!」

絵里「………」ジーッ

海未「その、良かったら、一個食べますか?」

絵里「ほんとに!?ありがとう海未、大好きよ!」ギュー

海未「ちょ、ちょっと…///」


197: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:53:00.90 ID:/aQAp/yi.net

絵里「…ごちそうさまでした、ごめんなさい、たくさん食べちゃって…」

海未「いえ、構いませんよ。美味しく食べてくれて嬉しかったです。また今度作ってきますね」

絵里「いいの?…ありがとう」

絵里「…ところで、さっきもちょっと出てきたけど、『穂乃果』ちゃんと『ことり』ちゃんって子たちは…」

海未「あぁ、穂乃果とことりは私の幼馴染みなんです。小さい時からずっと一緒にいて…私の心の支えです」

海未「昔は…いえ、多分今もですが…私は彼女たちがいなければなにもできない人間なんです」

絵里「…すごく、大切な人たちなのね」

海未「でも…今は…」

海未「穂乃果やことりと同じくらい、絵里も大切…です♥ 」


198: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:53:42.54 ID:/aQAp/yi.net

絵里「う、海未…///」キュン

海未「……///」

絵里「そ、それにしても、そんな海未にとって大事な人たちなら、私も一度あって見たいわね」アセアセ

海未「……会ってもいいですが、好きになっちゃダメですよ?」ジーッ

絵里「大丈夫よ。海未がやきもちを焼いちゃうからね」

海未「や、やきもちだなんてっ…///」

キンコーンカンコーン

絵里「っと、そろそろ昼休みも終わるし、戻りましょうか」

海未「あ、あの…!絵里!」

絵里「ん?どうしたの?」


199: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:54:38.69 ID:/aQAp/yi.net

海未「そ、その…///」ズイッ

絵里「あっ…うん、わかったわ」

絵里(海未が距離を近づけながら何か言いたそうにするのは所謂『おねだり』なのよね、たぶん)

海未「おねがいします…」パチリ

絵里「大切って言ってくれて、ありがとう…」ボソ

海未「えっ?…んむっ!?」

チュッ

海未「んぅ…んっ…♥ 」

海未「あむっ……ふっ…♥ 」チュッチュッ

絵里(海未の唇…気持ちいい…ずっとこうしていたい…)

海未「ぁ……んく…ぷはぁ…♥ 」

海未「ありがとうございました、絵里…♥ 」


200: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:55:14.10 ID:/aQAp/yi.net

絵里「ううん、私も、ありがとう。また放課後に会いましょう」

海未「はいっ」

海未(…このような日々が続いたある日)

ー数日後、部室ー

海未「………」スーッ

海未「………!」ギリッ

ヒュンッ トスッ

海未「……ふぅ」

部長「すごい安定してるね、海未ちゃん。もう私より上手いんじゃないかな」

海未「部長!いえ、私なんてまだ未熟です、皆さんの指導あってのものですから」

部長「うーん、その謙遜具合もいいね」


201: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:55:49.71 ID:/aQAp/yi.net

海未(部長と話していると、入口の方に制服姿の生徒がいるのが見えました)

海未(よく見てみると金髪の髪をなびかせており、すぐにそれが絵里だとわかりました)

絵里「………」キョロキョロ

海未(私は絵里のもとに行こうとしましたが)

弓道部員「………///」タタタッ

海未(弓道部員さんが小走りに入口にかけ寄ったあと、絵里と一緒に部室を出て行きました)

海未(その一部始終を目撃してしまった私は頭が真っ白になって、周りの世界から取り残された気分がしました)

部長「ん?海未ちゃん?大丈夫?」


202: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:56:23.04 ID:/aQAp/yi.net

海未(部長の声が近くにいるのに遠くで聞こえる気分もして…)

海未「うっ………」フラッ

部長「う、海未ちゃん!?」ダキッ

海未(静かだった部室がざわついたような気がしました)

海未「ぁ……すみません部長、少し目眩がしただけです。大丈夫ですから…」

部長「ほんとに大丈夫?早退してもいいよ?」

海未「す、すみません。念の為そうさせていただきます…明日にはきちんと整えてきますので…」

部長「無理しないでね?」

海未「ありがとうございます、それでは…」


203: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/19(火) 23:57:06.94 ID:/aQAp/yi.net

海未(別に体調は悪くありませんでした。体力的にも問題はなかったのですが、この感情と、目から溢れるものを止められなかったので一刻も早く誰にも見られないところへ行きたかったのです)

海未(家までどうやって帰ったのかは覚えていません、気がつけば自室のベッドの上でした)

海未(なに泣いてるんですか…こういうこともあるってわかってて、その上で付き合っていたのに)

海未(私にキスをしてくれた唇で、他の人にキスをしたって…別に…)

海未「うぅ………」ポロポロ

海未(一度流れた涙はもう止まりませんでした、どれほど流していたのかもわかりません)

海未(それでもやはり、思ったことは…)

海未「……私だけを見て欲しいです、絵里…」


227: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:22:02.91 ID:p8ug+LJp.net

ー翌日、昼休みー

海未「それでは、今日も外しますね」

穂乃果「待って、海未ちゃん、朝から表情が暗いの自分で気づいてる?」

海未「………」

穂乃果「もし、原因がここ最近席を外しているなにかにあるなら、穂乃果は行って欲しくない」

海未「……大丈夫ですから、心配しないでください」スタスタ

穂乃果「…海未ちゃん……」


228: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:22:47.13 ID:p8ug+LJp.net

ガラッ

絵里「こんにちは、海未。昨日は帰りに見なかったけどどうs………」

ギュッ

海未「絵里……えりっ……」ギューッ

絵里「ど、どうしたのよ海未、いきなり抱きついて…」

海未「えり……んっ……」チュッ

絵里「んぐっ!?……んむぅ…」

絵里「あふ…んんっ……///」

絵里(海未からキスしてくるなんて初めてよね…なんか今日はいやに積極的だし)


229: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:23:29.61 ID:p8ug+LJp.net

絵里(舌、入れてもいいわよね?)

ガシッ

海未「!?ぇり……?」

絵里「んっ…れろぉ……」

海未「んぅ!?んっ……あぅ…///」

海未(な、なんですかこれ…///絵里の舌が入ってきて…私の中が絵里でいっぱいになってる感じがします…)

絵里「んっ……むぅ……」

海未「れる……ぁ…♥ んっっ♥ 」

海未「んく……♥ ぷはっ……♥ 」

海未「はぁ……はぁ…///」トローン


230: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:24:13.91 ID:p8ug+LJp.net

絵里「ご、ごめん海未、やっておいてなんだけど…嫌じゃなかった?」

海未「全然嫌じゃないですよ、とっても幸せです…♥ 」

海未「ですから絵里、もっと私を絵里でいっぱいにしてください…私だけを……」

絵里(そういう海未が、なんだかうわごとを言ってるように聞こえ、初めて様子がおかしいことに気づいた)

海未「さあ絵里、早くお弁当を食べましょう?たくさん作ってきたので、絵里の分もありますよ」ニコニコ

絵里「う、うん…」

絵里(昼休みの間は海未に言われるままになってしまい、結局聞けなかった)


231: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:24:45.45 ID:p8ug+LJp.net

海未「それでは、また放課後に会いましょうね」ニコリ

絵里「うん、それじゃあね」

絵里(よくよく考えると、海未から私を求めてくるっていう時点でおかしかったじゃない…)

絵里(そんなことにも気付かずに自分の欲望に身を任せるだなんて…)

絵里「最低ね、私……」


232: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:25:22.44 ID:p8ug+LJp.net

ー弓道場ー

海未(私にとって、絵里とのキスはある種のドラッグなんだと思います)

海未(キスをしている間は絵里に体を犯されているというような感じがして体が満たされとても幸せな気持ちになるのですが)

海未(しばらく経った今は昨日のことを思い出して、暗い感情が込み上げてきます)

海未(あぁ、今すぐにでも部活を投げ出して絵里に会いたい!)

海未「………」チラッ

海未(あの方を…消してしまえば……)ゴクリ

海未「っ!?」

海未(な、なにを考えているのですか私は!そんなことが許されていいはずがないでしょう!?)

海未(それから部活が終わるまで、心を落ち着けるのに必死になっていました)

海未(当然部活に集中できるはずはなく、部長からも心配されましたが…)


233: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:25:53.64 ID:p8ug+LJp.net

ー放課後ー

海未「………」キョロキョロ

海未「………!」パァァ

海未「…絵里!!」ダキッ

絵里「!…海未」

海未「お待ちしていましたよ、一緒に帰りましょう?」

絵里「……ええ」


234: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:26:35.70 ID:p8ug+LJp.net

海未「~~♪」ギュッ

絵里「ねえ、海未…」

海未「なんですか?」

絵里「その、何かあったの?私には無理してるように見えるのだけど…」

海未「………」

絵里「何かで悩んでるなら私も力になりたいわ」

海未「いえ、あなたは私をもっと愛してください。それだけでいいんです」

海未「キスもたくさんしてください。それ以上のことも教えてください、そうすれば私、もっと絵里を感じていられますから…」


235: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:27:42.85 ID:p8ug+LJp.net

絵里「……海未、私は快楽の為にやってるわけじゃないわ。あなたと幸せな時間を過ごして、悩みは一緒に解決したいと思ってる」

絵里「説得力はないかもしれないけど…」

海未「………なら」

海未「…なら、私を一番にしてくれますか?」

絵里「っ……」

海未「無理ですよね、あなたは『私』を愛してるんじゃなくて、『みんな』を愛しているのですから」

絵里「っ!それは!!」

海未「…今日はもう帰ります、走りますので、ついてこないでくださいね。…それでは」


236: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:28:21.40 ID:p8ug+LJp.net

タッタッタッタッタ…

絵里(…追いかけられなかった、追いかけてもなにを言えばいいのか何も思いつかなかった)

絵里(…私は海未のことが好き。今まで付き合ってきた誰よりも)

絵里(一緒にいるだけで幸せだと言ってくれた人は初めてだったし、大切だと言ってくれて本当に嬉しかった)

絵里(けれど海未の言う一番はそうじゃなく、私だけを見て、ということだろう)

絵里(けれど、海未だけを選んで、他の人を捨てるなんてことが果たしてできるだろうか)

絵里(私はすでに引き返せない段階に手を伸ばしていることに気づいた)


237: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:29:11.11 ID:p8ug+LJp.net

ー翌日ー

絵里(廊下を歩いていると、一年生何人かが集まって騒いでいるようだ)

絵里(彼女らの視線の先を見ると中庭を見下ろしている)

絵里(何かあったのかと私もつられてみると…)

絵里「っっ!!」


238: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:29:40.14 ID:p8ug+LJp.net

生徒「ごめんね、こんなところに呼び出しちゃって…」

海未「いいえ、かまいませんよ。周りに聞かれたくないことなのでしょう?」

生徒「うん、そうなの。…その、いきなりビックリしたよね、今まで話したこともない隣のクラスの人に呼び出されるだなんて」

海未「まあ、驚いていないと言えば嘘になりますが…深刻な様子でしたのでまずは話を聞こうと思いまして」

生徒「ありがとう…。それでその、本題なんだけど…」

生徒「好きです!一目惚れしました!!」

海未「えぇ!?」


239: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:30:25.78 ID:p8ug+LJp.net

絵里(海未が何を話しているのかは聞き取れなかったが、大体何を言っているのかは想像がついた、私自身が何度も経験してきた光景だからだ)

絵里(私はなんとなくこの場にいたくなくなり、海未が話しているのを最後まで見ずに去ってしまった)

絵里(同時に、経験したことのない黒い感情が芽生えているのも感じていた)


ー昼休みー

ガラッ

海未「こんにちは、絵里」

絵里「……海未、昨日あんな別れ方をしたのに、よく来てくれたわね」

海未「ケンカしているわけじゃないんです、私があなたを好きなのは絶対に変わりませんから」


240: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:31:03.58 ID:p8ug+LJp.net

絵里「…そう。……ところで海未、この前の休み時間にあなたの姿を中庭で見たのだけれど…」

海未「ええ、少し用事がありまして」

絵里「用事?女の子と?」

海未「そこまで見られていたのですね…一目惚れした…とかなんとか言われましたが、まだ私にはよくわかりませんし、休み時間も短かったのでとりあえず保留ということにしましたが」

絵里「…そう。あなた、私のこと好きなのよね?」

海未「はいっ、もちろんですよ」

絵里「なら教えてあげるわ」スッ


241: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:31:38.41 ID:p8ug+LJp.net

海未「絵里……?んっ!?」

絵里「んっ……くふっ…ちゅっ…」

海未「んむ…ぁう……///」

絵里「ふっ……ぅ…れろぉ…」

海未「っ!?ふぁ♥ んくぅ……♥ 」

絵里「んぅ……ふふっ…れろ……♥ 」

海未「んきゅう……♥ ぁむ…んっ……♥ 」トローン


242: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:32:20.12 ID:p8ug+LJp.net

絵里「………ん」ムニュ

海未「んっ!?…ぷはっ……えり…!?」

絵里「………」モミモミ

海未「あっ///くぅっ…ん///」

絵里「………」クリッ

海未「ひっ♥ …だ、だめですっ!」ドンッ

絵里「っ!?」

海未「ご、ごめんなさい絵里…嫌と言うわけではないのですが…その、突然は怖いです……」


243: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:32:59.64 ID:p8ug+LJp.net

絵里「わ、私、なにを…」

絵里「ご、ごめんなさいっ海未!私あなたに酷いことを…!」

海未「や、やめてくださいよ絵里…!びっくりしただけですから…」

絵里(そしてそのまま気まずい食事の時間が過ぎ…)

絵里「ごめん海未、今日は先に帰って…」

海未「用事ですか?それなら私…」

絵里「いいから、……今日は一人で帰りたいの」

海未「……他の女の子ですね」

絵里「なっ、ちがっ!?」

海未「構いませんよ、わかってますから。それでは」ニコ

絵里「……海未」


244: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:33:37.89 ID:p8ug+LJp.net

海未「ただいま戻りました」

穂乃果「…おかえりなさい、海未ちゃん」

穂乃果「……ねえ海未ちゃん、今週の日曜空いてるでしょ?」

海未「え?まあ、空いてはいますが…」

穂乃果「久しぶりに三人でどこか遊びに行こうよ」

海未「ですが……」

海未(絵里に誘ってもらえるかも…)

穂乃果「…もしかして、他に予定があるの?」

海未「そんなことはありませんが…」

穂乃果「じゃあ、いいよね。それじゃあ日曜日にね」

海未「…わかりました」


245: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:34:16.60 ID:p8ug+LJp.net

ー放課後ー

絵里(どうしてあの時、海未に強引に体を求めてしまったのだろうか)

絵里(海未が他の子に告白されてるのを見て、その返事が曖昧で、なにか抑えきれなくなって…)

絵里(これって…嫉妬?)

絵里(でも、そうしたら私は今までさっきの海未みたいなことを、しかも意図的にやってきたことになる)

絵里「!!」

絵里(私は本当に今更、自身のやってきたことの重大さに気付かされました)

絵里(海未に、いや、他の女の子にもこういう気持ちを味わわせてきたのだと思うと、私は大変なことをしてきたのではないか)

絵里「海未が最初に言った通り、不実だったわ…」

絵里「最低ね……」


246: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:34:55.75 ID:p8ug+LJp.net

ー日曜日ー

海未(穂乃果とことりと休日に遊びに行くのは随分久しぶりな気がします)

海未(思えば高校に入ってからは一番長く話したのは絵里ではないでしょうか)

海未(絵里と言えば、結局今日は誘ってもらえませんでしたね。まあ、先約があったので断りざるを得なかったのですが)

海未(ん……あれはことりでしょうか)

海未「こちらですよ、ことり」フリフリ

ことり「あ、うみちゃ……海未ちゃん!?」


247: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:35:38.31 ID:p8ug+LJp.net

海未「穂乃果は一緒ではないのですか?」

ことり「う、うん。もう少しでくると思うけど…」ガタガタ

海未「全く、自分から誘っておいて最後とは…ってことり、さっきからどうしたのです?」

ことり「だ、だってぇ…」

穂乃果「ご、ごめん!お待たせ!お風呂入ってたらウトウトしちゃってて…」

海未「もう、しっかりしてください、時間内なのでよかったですが…」

ことり「ほ、ほほ穂乃果チャン!?海未ちゃんが……!」


248: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:36:06.25 ID:p8ug+LJp.net

穂乃果「え?海未ちゃん……海未ちゃん!?」

海未「なんなんですかさっきからあなたたちは…なにか付いてますか?」

穂乃果「い、いや…ついてるっていうかその…」

ことほの「なんでミニスカ履いてるの…?」


249: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:36:40.99 ID:p8ug+LJp.net

海未「ああ、これですか。私もまだ少し恥ずかしいのですが…やはり変でしょうか?」

ことり「ううん、全然変じゃないよ。とっても可愛いし似合ってる!けど、やっぱり珍しいっていうか…」

穂乃果「っていうか購入するのに踏み切れる時点でも珍しい…海未ちゃんいつも服屋さん行っても結局買わないし…」

海未「その、実はこれ…買ってもらったんです。思い出の品なので、外に出る機会には着てみようかと…」

ことり「思い出の品……素敵だね」

穂乃果「……ふーん」

穂乃果「…早速いこっか!」

ことり「うん!」


250: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:37:26.12 ID:p8ug+LJp.net

ー アクセサリーショップ ー

穂乃果「ことりちゃん、このブレスレット可愛くない?値段もそれほどしないしお揃いにしようよ!」

ことり「うんっ!海未ちゃんはどう思う…って海未ちゃん?」

海未(このネックレス、絵里に似合いそうですね、プレゼントしましょうか。でも絵里はもっと高級そうなものを持ってそうなイメージがありますし、渡されても迷惑でしょうか。でも……)

ことり「おーーーい、海未ちゃーーーん?」

海未「ハッ!?ことり!?すみません、ちょっとボーッとしていました」

ことり「そのネックレス見てたの?海未ちゃんこういう所来た時いつもつまらなそうにするのに、なんだか珍しいね」

海未「そ、そうですか?」

ことり「そうだよ、服のことで思ったけど海未ちゃん、ファッションに無頓着だったから」

ことり「…でも、もう高校生だしこういう風に興味を持つのもいいことだと思います♪」

海未「ことり…ありがとうございます」


251: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:37:59.03 ID:p8ug+LJp.net

穂乃果「そろそろお腹空いてきたね~、お昼にしようよ」

ことり「うん、今日はなんとなく今まで入ったことないお店で食べたいなあ」

穂乃果「今まで食べたことない所かあ……あ、あそこどうかな?前から気になってたんだ」

海未「あ、そこでしたらとても美味しかったですよ。プロシュートのパスタがおすすめです」

ことほの「え?」

穂乃果「海未ちゃん…ここ行ったことあるの?」

海未「ええ、一度だけですが」


252: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:38:26.62 ID:p8ug+LJp.net

穂乃果「…いつ行ったの?」

海未「ええと…そうですね…あの時ですから…5月の初めか半ばくらいでしょうか」

穂乃果「ふーん…」

ことり「でも、海未ちゃんのお墨付きなら心配ないかも♪このお店にしよう?」

穂乃果「そうだね、じゃあ入ろっか!」

穂乃果「………」


253: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:40:14.01 ID:p8ug+LJp.net

海未(ご飯を食べてからも、ほのかとことりと楽しく遊んで、いつの間にか夕方になっていました)

ことり「はぁ~今日は楽しかったぁ、海未ちゃんともひさしぶりに遊べてよかったし」

海未「私もですよ、最近はめっきりでしたから」

ことり「それにしても、今日は海未ちゃんに教わってばかりだったからそういう意味でも新鮮だったかも、いつもは休日の過ごし方とかはことりたちが教えてばかりだったから…」

穂乃果「………」

海未「穂乃果?」

穂乃果「…言おうか迷ってたけど、やっぱり今言うことにするよ」

海未「?」

穂乃果「穂乃果ね、最近海未ちゃんの様子が変、ちょっと元気がないような気がして…海未ちゃんが毎日昼休みの時に席外すのつけてたんだ」


254: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:40:48.44 ID:p8ug+LJp.net

海未「なっ……!?」

穂乃果「うん、悪趣味だったとは思ってるよ。」

穂乃果「そしたらね、ある人と二人きりで、誰もいない教室に入ってるじゃん」

穂乃果「磨りガラスになってたから見えにくかったけどどうにかして見てみたらさ…」

穂乃果「海未ちゃんとその人、チュウしちゃってるじゃん」

海未「………」

穂乃果「別にそれだけならいいんだよ、女の子同士で付き合うのもいいと思う。けどね…」

穂乃果「その人、穂乃果前にもみたことあるけど、他の女の子と楽しそうに歩いてたんだよね」


255: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:41:23.09 ID:p8ug+LJp.net

穂乃果「ついでに言うとその人についてこういう噂も聞いたことがあって
『絢瀬先輩は色んな女の子と関係を持ってる』
って」

海未「っ!!」

穂乃果「海未ちゃんがそれを知ってか知らずかわからないけど『そんな先輩』と付き合って心を傷つけるようなら別れたほうがいいんじゃないかな」

海未「なっ……!?」

海未「絵里は気遣いができて、優しくて、知らないことをたくさん教えてくれて、とても魅力的な人です!私も彼女を愛しています!」

海未「あなたに……なにも知らないあなたに絵里のことをそんな風に言われたくありません!!」ダッ

ことり「あっ!海未ちゃん!!」

穂乃果「………」


257: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:42:13.18 ID:p8ug+LJp.net

穂乃果「ごめんねことりちゃん、折角海未ちゃんとも久しぶりに遊んで楽しい休日にしようと思ってたのに…」

ことり「…ううん、やっぱり伝えたいことはちゃんと伝えたほうがいいと思う」

穂乃果「ありがとう…でも、少し強い言い方したから、途中でことりちゃんに怒られると思ってた」

ことり「穂乃果ちゃんはあまりあんな言い方しないから、心に溜め込んだものがあるのかなって思って…」

穂乃果「実はちょっと、私怨っていうか、海未ちゃんが元気のない要因かもしれない絢瀬先輩に対する嫌な気持ちはあったんだ」

穂乃果「…でも、さっき海未ちゃんがあんなに大声を上げてまで怒って、本当に好きなこともわかった」

ことり「…とにかく、明日は一緒に海未ちゃんに謝りに行こう?」

穂乃果「うん……ありがとう、ことりちゃん」


258: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:42:51.58 ID:p8ug+LJp.net

ー翌日ー

海未(朝、穂乃果から謝罪を受けました)

海未(私も楽しい休日を台無しにしたことを謝って一応の和解はしましたが)

海未(私はなんだか心に残るものがまだあって、昼休みに一緒に居たくなくて絵里のところに向かうのでした)

海未「こんにちは、絵里」

絵里「海未、こんにちは」

海未(そういってこちらを見る絵里はなんだか疲れているような目をしていました)

海未「絵里、疲れているのですか?」

絵里「うーん、どうかしら。ただ、あなたに伝えたいことがあって…」


259: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:44:12.28 ID:p8ug+LJp.net

海未「私も、あなたに相談、いうか聞いてもらいたいことがありまして…」

絵里「そう、なら海未の話から先にどうぞ」

海未「ありがとうございます」

海未「…先日、友達、穂乃果とことりと一緒に遊びの入ったのですが」

海未「その終わり際に穂乃果と喧嘩してしまったんです」

海未「仲直りは今朝したのですが、なんだか昼休みは一緒に居たくなくて…こうして絵里のところへすぐ会いにきたんです」

海未「いつもはケンカで長引くようなことはないのですが、今回は私だけがズルズルと引きずっているようで…」

絵里「ふぅん。…それ、言い合いになった原因は何なの?」

海未「それは………」


260: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/22(金) 00:44:48.37 ID:p8ug+LJp.net

絵里「もしかして私のことかしら」

海未「……なんで色んな女の子と関係を持っている人と付き合っているのか、とか言われて、ついカッとなって…」

海未「私は絵里が複数の女の子と付き合っていると言っても、愛しているのには変わりありませんし、そんな言い方をされるのが耐えきれなくて…」

絵里「そう、それは辛かったわね……」

絵里「それに関連して私も言いたいことがあるのだけど……」

絵里「…もう別れましょう、海未」

海未「ぇ……」


288: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:27:40.76 ID:UAWPeuvY.net

海未「いま、なんと…」

絵里「だから、別れましょう?この関係を終わりにするの」

海未「なっ!?ど、どうして!」

絵里「………」

海未「私が重い人間だからですか!?」

絵里「………」

海未「……ああそうですか、他に好きな人ができて私に時間を取れなくなってきたからですね」

絵里「………」

海未「なにか言ってくださいよ、絵里……」


289: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:28:22.19 ID:UAWPeuvY.net

絵里「……ごめん」

海未「なに、あやまってるんですか…」

絵里「とにかく、次からここに来てもどうもしないし、放課後も一緒に帰るのはやめましょう?」

海未(話を終わらせるように絵里は教室を出て行き、私はしばらく誰もいない教室で心に空洞ができたような感覚を受けていました)



穂乃果(海未ちゃん遅いなあ…いつもこの時間には戻ってくるのに…もうすぐ5限始まっちゃうよ…)

穂乃果(やっぱり、まだ根に持ってるのかなあ)

ガラッ

ことり「あ、海未ちゃん。おかえりなさい」

海未「………」

ことり「海未ちゃん…?」


290: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:29:03.97 ID:UAWPeuvY.net

海未「………あ…すみませんことり…少し疲れていて…」

ことり「う、うん…」

穂乃果「………」



海未(部活のときも身が入らず、先輩方に心配され……)

海未(下校するときにもやっぱり絵里の姿は見えなくて、いつまで待っても来る気配はなく)

海未(家に帰るとずっと涙をながしてしまいました)

海未(翌日あの教室を訪れてみても鍵が閉まっているだけで、中に人の気配もしませんでした)

海未(絵里と話すどころか、顔も見なくなって数日…)

海未(私はいつもこんな感じで、授業にも身が入らず、家に帰っては泣くばかり、といった具合でした)


291: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:30:02.44 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「ねえことりちゃん、最近海未ちゃんおかしいよね?」ヒソヒソ

ことり「うん、絢瀬先輩となにかあったのかな?」

穂乃果「だよね……ごはんもこっちで食べてるし…」

穂乃果「聞いて…みようかな」

穂乃果「おはよう、海未ちゃん」

海未「ああ、穂乃果…おはようございます」

穂乃果「ちょっと朝から嫌なこと聞くけどいい?」

海未「………」


292: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:31:37.93 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「…まずこの前のこと、まだ根に持ってる?」

海未「いえ、今はもう…それほど……」

穂乃果(やっぱりこの前までは気にしてたんだ…)

穂乃果「ありがとう、この前はああは言ったけど、今は私は海未ちゃんと絢瀬先輩のことを応援してるから」

海未「……」

穂乃果「…それで、その絢瀬先輩となにかあったの?」

海未「……うぅ」ポロポロ


293: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:32:59.02 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「えっ!?う、海未ちゃん!?」

ザワザワ ソノダサンナイテル? ウミチャン…?

穂乃果「あ、あわわ…どうしよう…」

ことり「穂乃果ちゃん!保健室連れてって!先生には話しておくから」

穂乃果「わ、わかったよ!ありがとうことりちゃん!」

穂乃果「行こう?海未ちゃん」

海未「うぅ………」ポロポロ


294: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:34:02.19 ID:UAWPeuvY.net

ー保健室ー

海未「……すみません穂乃果、ご迷惑をおかけして…」

穂乃果「ううん、こっちも配慮が足りない話題を振っちゃったみたいでごめんね?」

海未「いえ、いいんです…結局はくよくよしてる自分が悪いんですから…」

穂乃果「そんな自分を責めなくても…」

海未「…というか穂乃果は戻らなくていいのですか?もう授業が始まっているでしょう?」

穂乃果「穂乃果も体調が悪くなったってことりちゃんが言ってくれてるよきっと、今日1限から数学だったしあんまりやりたくなかったからね」

海未「まったくあなたは…」

穂乃果「でも、私も一緒に授業サボる一番の理由は海未ちゃんがキチンとワケを話してほしいからかな」

海未「……」


295: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:35:30.76 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「ダメ、かな…?」

海未「…いいえ、多分私も自分ではどうしようもありませんでしたし、誰かに聞いてもらいたかったのだと思います」

海未「よかったら、聞いてくれますか?」

穂乃果「うん!」

海未(私は穂乃果に数日前にあったことを話しました、とはいえ突然のことだったので話せることもあまりなかったですが)

穂乃果「そんなことが…」

海未「私、彼女を心の拠り所にしてたみたいで…いきなり居なくなって、どうすればいいのかわからなくて…!」

穂乃果「……それじゃあ、海未ちゃんが自分から会いに行かないのはなんで?」

海未「え?」


296: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:40:41.81 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「そんなに思ってるなら、3年生の教室にでも入って先輩を呼び出すとかして会いに行けるはずだよ」

海未「…でも、私と絵里はもうなにも……」

穂乃果「振られた理由が知りたいんでしょ?…それとも」

穂乃果「やっぱり他の女の子に乗り換えただけとか思っちゃって怖いの?」

海未「っ!穂乃果!あなたはまたそんなことを…!」

穂乃果「だって、やっぱりそういう人なんでしょ?他の女の子と付き合うために海未ちゃんを捨てるくらい普通にする人じゃないかな」

海未「違いますっ!絵里はそんな人じゃありません!確かに彼女はたくさんの人と付き合っていますが、いつもみんなのことを考えています!」

穂乃果「…ふふっ」

海未「穂乃果…?」


297: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:41:35.23 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「ごめんね、海未ちゃんはほんとに絢瀬先輩のことが好きなんだなって思っちゃって…」

穂乃果「ちょっと、煽る形になっちゃったけど、これで勇気を出してもらえないかなって…」

海未「…まったく、穂乃果には敵わないですよ」クスクス

穂乃果「やっと笑ってくれた」

海未「あ……///もう…///」

穂乃果「思い立ったがなんとやらっていうし、早速今日行動しよう?」

海未「…でも、会えても話せるかどうか…」

穂乃果「話さざるを得ない状況にすればいいんだよ」

海未「どうやって?」


298: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:42:19.79 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「それは…思い付きで言っただけだけど…」

穂乃果「でも今日は部活も休んで(サボって)ゆっくり考えたらいいんじゃないかな?」

海未「……はい、そうしますね」

穂乃果「海未ちゃんがちょっとでも元気になったくれたようでよかった。…それじゃあ、穂乃果は先に戻ってるね、時間ずらされると怪しまれるから」

海未「はい。…あの、穂乃果」

穂乃果「うん?」

海未「その…ありがとうございました」

穂乃果「うん、どういたしまして!」


299: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:43:04.37 ID:UAWPeuvY.net

ー放課後ー

ことり「はぁ、折角海未ちゃんが部活おやすみしたのに一緒に帰れないなんて…」

穂乃果「仕方がないよ、海未ちゃんもやることがあるんだから」

海未「すみません、ことり、穂乃果。今度部活が休みだった時は必ず一緒に帰りましょうね」

ことり「うんっ!それじゃあ、今日はここでお別れだね」

穂乃果「海未ちゃん」

海未「?」

穂乃果「…ファイト、だよ!」

海未「…はいっ!」

タッタッタッタッタッタ


300: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:43:49.40 ID:UAWPeuvY.net

海未(さて、がんばりましょう)

海未(とりあえず思いついたのは、待ち伏せ作戦です)

海未(校門前で待機して絵里がくるのを待つだけというものですが)

海未(必ずしも正門から出るわけではないかもしれませんので、もしかしたら数日かかるかもしれません)

海未(一応部長には何日か休むかもしれないと断りを入れています、その間に見つけられればいいのですが…)

海未(とりあえず下校時間、部活終了時間、それから先を少しだけ、という感じで絵里を探していきましょう)

海未(幸い、もう7月ですから外で過ごしていても大丈夫な気候でしょう)


301: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:44:31.07 ID:UAWPeuvY.net

ー部活終了時間帯ー

海未(絵里っぽい人影は…まだ現れませんね)

海未(もし生徒会で仕事をしているならこの時間に終わっているはずですが…)

女生徒「あ、ちょっとそこのあなた!」

海未「?私ですか?」

女生徒「そう、そこにずっといると日が照って危ないからそこの木陰に入っておきなさい」

女生徒「って向こうにいた人に言われたよ」

海未「あ、すみません、ありがとうございます」

女生徒「それと、これ」ジュース

海未「えぇ!?見ず知らずの人に物をもらうのは…」


302: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:45:06.42 ID:UAWPeuvY.net

女生徒「私もその人に渡すよう言われただけだから…それじゃあね」スタタ

海未(先生が見ていたのでしょうか…わざわざ使いにしなくても直接言いに来ればいいですのに…)

海未(というか…サイダー…ですか)

海未「んくっ……」ゴクッ

海未「んぶぅっ!?」ブッ

海未(やっぱり、炭酸は飲めませんね…)


303: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:45:50.53 ID:UAWPeuvY.net

ー30分後ー

海未(…まだ、絵里の姿は見えませんね)

海未(生徒会室にも行ってみましょう)

ー生徒会室前ー

海未(流石に入るのは躊躇われますが…)

ガチャッ

海未「っ!?」

生徒会役員「ん?なにか用かな?」

海未「あ、すみません、あの…絢瀬先輩は……」

生徒会役員「ん?絵里ち……絢瀬さんはもう帰ってるよ。30分くらい前かなあ、ウチは最後の一人」

海未(30分前…違う門から帰ったのでしょうか、それか見逃したか…)


304: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:46:33.60 ID:UAWPeuvY.net

海未「すみません、ありがとうございました!」

生徒会役員「あ、ちょっとあなた!」

海未「はい?」

生徒会役員「その…がんばってね、自分が思うことを素直に表現したり行動に移せば、きっと上手くいくから…」

海未「は、はいっ、ありがとうございます」タッタッ

海未(大人っぽい綺麗な人でしたね……)

海未(とにかく、明日も探してみましょう、今度は待ち伏せ場所を変えてでも…)


305: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:47:16.99 ID:UAWPeuvY.net

ー帰宅中ー

海未(…でもやっぱり、今日こうしてみると今までこわかったのだと実感させられます)

海未(絵里が他の人と仲良くしたいがために、私のことを捨てる……)

海未(もちろんそんなことは無いと信じていますが、心のどこかでそう思っていた自分もいたようで…)

海未(後押しをしてくれた穂乃果には感謝しても足りませんね)クスクス

海未(…ん…?家の前に…人?)

海未(キョロキョロしては止まって家のことをじっと見ていますね…)

海未(不審者…?…いえ道場に入りに来た人かもしれませんが…とにかく近づいて……)


307: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:49:34.99 ID:UAWPeuvY.net

海未「ぁ………」

海未「絵里………」

絵里「え?………海未」

絵里「………」ダッ

海未「ま、待ってください!」ガシッ

絵里「は、離してよ!私、急いでるの!」

海未「嫌です!絶対に離しません!」

海未「大体、私の家の前でウロウロして、急いでいるはずないでしょう!?」

絵里「それは……!」

海未「いいですから、こっちに来てください!」


308: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:50:18.70 ID:UAWPeuvY.net

ガララ

海未「ただいま帰りましたお母様!突然で申し訳ないのですが客人がいらっしゃいますのでお部屋に上がらせてもらいますね!」

海未母「海未さん、そんないきなり客人って…あら、絵里さんではありませんか、いらっしゃいませ」

海未母「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」ニコリ

絵里「あ、おばさま!すみません、お邪魔します!」ペコリ

絵里「ちょ、ちょっと海未!わかったから手離してよっ…!」

海未母「ふふっ」ニコニコ


309: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:51:02.01 ID:UAWPeuvY.net

ー海未の部屋ー

海未「…これで、逃げられませんよ」

絵里「っ……」

海未「話してください、どうして別れようと言ったのか。それを聞かないと納得できません」

絵里「………」

海未「…飽くまで黙っているつもりですか、それなら………」ドンッ

絵里「きゃっ!?う、海未……?」ポフッ

海未「嫌でも…喋らせて差し上げます…」ギシッ

絵里「な、なにを…」


310: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:51:54.93 ID:UAWPeuvY.net

海未「…………」ギシギシ

絵里「海未…?」

海未「……///」ギシ…

絵里「?」

海未「この先は…あなたに教えてもらっていないじゃないですか…///」

絵里「………」

海未「どうして、いきなり別れるだなんて言ったのですか…私はまだ、こんなにも好きなのに…」

海未「やはり他に好きな人ができたのですか?私じゃ、満足できませんか?」

絵里「…違うわ、他に好きな人ができたわけじゃないし、満足とかそういう問題じゃない」


311: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:52:29.73 ID:UAWPeuvY.net

絵里「きちんと話すから、とりあえず私に乗りかかるのはやめてくれないかしら」

絵里「そんなことをしても誰の得にもならないわ、あなたにも、私にも…」

海未「…はい」スッ

絵里「ありがとう、それじゃあ話すけど…」

絵里「直入に言うと、嫌になったの」

海未「…私と付き合うのがですか?」

絵里「あなたと、じゃないわ。みんなと、よ」

海未「それは、どういう…」


312: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:53:29.28 ID:UAWPeuvY.net

絵里「…少し前、あなたが中庭で告白されてたことあったじゃない」

絵里「私、あれをみてとっても嫌な気持ちになったの」

絵里「そのせいであなたに強引に迫ってしまったこともあって、後で考えてみたの」

絵里「私も同じことをしているし、しかも自分からそういうことをしてるんじゃないかってね」

海未「そんなの…今更すぎますよ…」

絵里「そう、本当に今更。私が一年生の頃からやってたことで、初めてその重大さに気づいたわ」

絵里「まさか自分がこんな最低な人間だなんて思わなかったわ。しかも今まで気付かなかった分、本当に救いようがない…」

絵里「だから、もう終わりにしようと思って、あなたを含む女の子みんなと別れたの」


313: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:54:11.35 ID:UAWPeuvY.net

海未「………」

絵里「恨んでくれて構わないわ、私のことを言いふらして社会的制裁を下してもいい」

絵里「…まあ、もう十分噂になってる気はするけれど…あることないこといい降らしても構わないわ」

絵里「おっぱい揉まれて、ベロチューさせられた、とかね」

海未「………」

絵里「………」

海未「……あの」

海未「嫌じゃなかったですから…」

絵里「え」


314: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:54:47.34 ID:UAWPeuvY.net

海未「その、絵里と触れ合うのは嫌じゃない、です…」

海未「ですから、そんなこと言いふらしたりなんてしません」

海未「……ええと、そういうことが言いたいんじゃないんです」

海未「絵里はこの話を私以外にしましたか?」

絵里「ううん、あなたが初めて」

海未「それがいけないんですよ」

絵里「え?」


315: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:55:20.48 ID:UAWPeuvY.net

海未「私はついさっきまで、何日かの間、ずっと悩まされていました」

海未「どうして絵里は私を置いていったんだろうって…」

海未「ですがこうして理由を聞いてからは納得…とまでは言わないものの理解はできました」

海未「あなたと別れた女の子たちは誰もが私のような疑問を持つはずです」

海未「ですから何も言わず勝手に別れてそれで終わり、ではなくきちんと伝えることが大事なのではないでしょうか」

絵里「そう、そうね……でも……」

絵里「私、怖いのよ……」

海未「は?」


316: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:56:02.48 ID:UAWPeuvY.net

絵里「海未みたいに理解してくれる人だけじゃないと思うし、そもそも私が複数の子と付き合ってるの知らずに付き合ってる子もいるのよ……?」

絵里「受け入れてもらえるかどうか…」

海未「な、なにを今更そんなこと言ってるんですか!そんなの受け入れられなくても当然ですよ!」

海未「ちゃんと自分のやっとことに向き合ってください!」

絵里「で、でも…」

海未「…はぁ、わかりました。それでは私がついていきますから、あなたは女の子たちに一人ずつ説明してください」

絵里「え、いいの…?」


317: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:56:46.36 ID:UAWPeuvY.net

海未「きちんと自分で説明してくださいね。そうでないとあなたを好きになった私のような女の子が可哀想で仕方がありませんから」ニコリ

絵里「……うん、私、頑張ってみるわ」

海未「その意気ですよ、では明日から早速声をかけに行きましょう」

絵里「え、明日から…?」

海未「当然です、夏休みも近いのですから、それまでに皆さんにきちんと話さなければ」

絵里「うん。……ねえ海未」

絵里「こんなことまで一緒にさせてくれて、ありがとう」


318: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:57:16.23 ID:UAWPeuvY.net

海未「…あなたを好きになってしまったからですよ」

絵里「…それと、わかってくれて、ありがとう」

海未「っ!!」ドキリ

海未「……!」ブンブンブン

海未「さ、さあ、明日から頑張りますよ!」


319: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:58:13.70 ID:UAWPeuvY.net

海未(それから数日の間、私と絵里は、絵里が付き合っていた女の子に突然別れることへの謝罪と、その説明をしに行きました)

海未(私は陰に隠れて見守っていましたが、絵里はやはりこういうのはしっかりしているようで、きちんと自分の言葉で説明していました)

海未(大体の人は突然別れることに不満を抱きながらも最終的には了承してくれていました)

海未(中には最後に思い出話をしながら涙を流すといった人もいました)


320: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:58:42.03 ID:UAWPeuvY.net

海未(一方、絵里が色んな女の子と付き合ってることを知らなかった方たちは突然別れることにも、色んな女の子と付き合っていたことにも怒っているようでした)

海未(空気がピリピリしてまずいと思った時は私が介入してどうにか言いきかせはしましたが…)

海未(絵里はもしかするとこの先も彼女たちに恨まれることとなるかもしれません)

海未(弓道部員さんもその一人だったようで泣いたり、怒ったりしていました)

海未(でもこれは絵里にとって当然のことなのかもしれません、それだけのことをしてしまったし、本人もそれを感じているはずですから)


321: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 21:59:34.63 ID:UAWPeuvY.net

ー再び海未の部屋ー

海未「これで全員ですか?なんとか間に合ってよかったです」

絵里「…うん、その…ありがとう、海未。付き合ってくれて」

海未「全く、あなたがこんな臆病だとは思いませんでした。謝罪を一人でしていたのは流石だと思いましたが…」

絵里「ううん、そうじゃなくて、今まで、私と恋人として付き合ってくれてありがとう」

海未「…なんですか、それ…なんで今そういうことを言うのですか!」

絵里「まだあなたに、自分の意志で、言葉で謝っていなかったわ」

絵里「ありがとう、ごめんなさい……」

海未「そういうの……やめてくださいよ…」ポロポロ


322: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:00:19.63 ID:UAWPeuvY.net

絵里「海未……」ギュッ

海未「や、やめて…!離れて!こんな…今優しくしないでください…!」ポロポロ

絵里「海未…あなたのことが好きだったわ、大好きだった。ありがとう……」

海未「私だって!あなたのことを愛していました…!世界で一番…!」ポロポロ

海未(私はいつまで絵里に抱きしめられていたのかわかりませんでしたが、気づいたころには涙は枯れていました)

海未「その…絵里、ありがとうございました」

絵里「ううん、私も…ありがとう」


324: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:00:52.57 ID:UAWPeuvY.net

絵里「…それと、今度穂乃果ちゃんとことりちゃんにも謝らせてくれないかしら、私のせいで、ちょっと揉めたようだし…」

海未「はい、彼女たちは多分もう気にしていませんが、私からお願いします」

海未「……約二ヶ月という短い間でしたが、たくさんのことをあなたに教えてもらいました。楽しかったです」

絵里「私も、あなたと一緒にいた毎日はとっても幸せだったわ」

海未「…最後に私のわがままを聞いてもらえませんか?」

絵里「うん、なんでも言ってちょうだい」

海未「…キス、してください」


325: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:01:47.84 ID:UAWPeuvY.net

絵里「…いいの?」

海未「はいっ、それで自分の気持ちに区切りがつきます」ニコ

絵里「うん……じゃあ…」スッ

海未「んっ……」

チュッ

海未「ん……ぅ……」

絵里「ちゅ……ふっ…」

海未(それは唇を軽く触れ合わせるだけのものでしたが、とても幸せでした)

海未「ありがとうございました、絵里。とっても幸せでしたよ」

絵里「うん、私も。今までで一番…」


326: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:02:49.23 ID:UAWPeuvY.net

絵里「……それじゃあ、そろそろ帰るわね」

海未「…はい、あの絵里、申し訳ないですが見送らなくて構いませんか?その、泣いてしまいそうで…」

絵里「うん、そうね。私もだわ。…それじゃあ、ね。海未」

海未「さようなら、絵里」

ガチャ バタン

海未「うぅ………」ポロポロ

海未「どうして…どうして一言、『今も好き』だと言えなかったのですか……」ポロポロ


327: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:03:37.75 ID:UAWPeuvY.net

「うあぁぁ…………」

絵里(どうしてあと少しだけ我慢できないのよ…)ツー

絵里「!!や、やだ…!」ゴシゴシ

絵里(…そうだ、おばさまにも謝っておかないと…絶縁されるのを覚悟で…)

絵里「おばさま」

海未母「あら、絵里さん。おかえりですか?海未さんも見送りすればよろしいのに…」

絵里「海未は疲れてるみたいなので…そっとしておいてあげてください」

海未母「そうですか。…絵里さん、泣いていたのですか?目元が…」

絵里「あっ!いえ、なんでもないんです…」


328: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:04:19.92 ID:UAWPeuvY.net

絵里「それより、おばさまに謝りたいことがありますので…」

海未母「謝りたいこと?」

絵里「はい、実は以前まであなたの娘さん、海未とお付き合いをさせていただいていたのですが」

海未母「まあ」

絵里「その、私は今まで多数の人とお付き合いをしていました」

絵里「にも関わらず、海未と付き合い、彼女を傷付けてしまいました」

絵里「許されることではないのはわかっています。ですが謝らせてください!」ペコ

海未母「………」


329: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:04:54.43 ID:UAWPeuvY.net

海未母「まあまあ絵里さん、顔をあげてください」

海未母「話はわかりました。それで、海未さんとはどこまで行ったのですか?」

絵里「な…!?それは……」

海未母「…冗談です。どこまで行ってても構いませんが、あなたは海未さんのことを愛していましたか?」

絵里「……はい、愛していました」

海未母「では、今は?」

絵里「えっ?」

海未母「これからも、海未さんのことをよろしくお願いしますね」

絵里「え、でも私……」

海未母「さあ、車で送っていきますから、いきましょう?」

絵里「え?ちょ、ちょっと!おばさま!」


330: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:05:35.66 ID:UAWPeuvY.net

ー翌日ー

海未「それでは穂乃果、ことり、部活に行ってきますので、これで」

ことほの「行ってらっしゃい~」

ことり「…海未ちゃん、ちょっと元気になったね」

穂乃果「解決したのかなぁ」

絵里「失礼します」

穂乃果「あ、絢瀬先輩!」

絵里「あ、あなたたちが高坂穂乃果さんと南ことりさんね」

穂乃果「は、はい!そうですが…あ、海未ちゃんはいま部活に向かったばかりで…」


331: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:06:11.05 ID:UAWPeuvY.net

絵里「ううん、違うの。あなたたちに話したいことがあったから」

ことり「私たちに…ですか?」

絵里「えぇ、少し場所を変えましょう?」


穂乃果「…それで、話というのは……」

絵里「その…ごめんなさい!」ペコリ

穂乃果「えぇ!?そんな、いきなり頭を下げられても…!」

絵里「私はあなたたちの大事な友人を傷付けてしまって、友情に亀裂を入れてしまったわ。本当にごめんなさい」

穂乃果「そ、そんな…亀裂だなんて大袈裟ですよ…!とにかく顔をあげてください!」


332: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:07:26.09 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「絢瀬先輩、よく聞いてくださいね」

穂乃果「私たちは確かに仲のいい友達ですが、喧嘩だってよくします」

穂乃果「でもそれは大きなことであれ小さなことであれ、必ず仲直りするんです」

穂乃果「ですから、絢瀬先輩が気にやむことなんて全然ないですよ」

穂乃果(ちょっと嫉妬はしたのは言わない方がいいか)

ことり「あと、海未ちゃんを傷付けたって言ってましたけど、それだけじゃないと思いますよ?」

ことり「絢瀬先輩のことには必死になったり、先輩のおかげで海未ちゃんは色んなことを覚えたりしましたから」

ことり「特にミニスカを履いてもらえるようになったところが大きかったり…♥ 」

絵里「ごめんなさい、…ありがとう」


333: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:08:04.06 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「いいえ、あ、あと一つ。海未ちゃんとはその後は…」

絵里「あのね…別れたの」

穂乃果「えっ、やっぱりわかれたんですか!?」

絵里「うん、海未だけじゃなくて、他の女の子とも」

穂乃果「そう…ですか……あの、絢瀬先輩は海未ちゃんのこと、好きですか?」

絵里「ええ、好きだったわ」

穂乃果「……では、今は?」

絵里「…それは……」

穂乃果「多分、海未ちゃんはまだ絢瀬先輩のことが好きなんだと思います」


334: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:08:32.17 ID:UAWPeuvY.net

穂乃果「その気持ちに応えることはできますか?」

絵里「でも、私は……」

穂乃果「先輩がどんなことをしてきたかなんて関係ないですよ、海未ちゃんがあなたを必要としているんです」

穂乃果「よかったら、考えてみてください」

絵里「………」

穂乃果「それでは、私たちはこれで失礼します。今度一緒にご飯でも食べれたらいいですね」

絵里「私は……」


335: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/24(日) 22:09:20.48 ID:UAWPeuvY.net

ー弓道場ー

海未「…………」グッ

ヒュンッ トスッ

部長「…体調、よくなったみたい?」

海未「部長。はい、もうすっかり良くなりました、今まで心配させてしまってすみません」

部長「そっか、それならよかった」

海未(このようにして、私の初恋は幕を閉じました)

海未(きっかけこそ変なものでしたが、顔を合わせるごとに惹かれ、いつしかとても大切な人となっていました)

海未(あの人も私のことをそう思っていただけたら、とても嬉しいです)


349: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:01:11.02 ID:JZQcgWPE.net

海未(時間の流れは早いもので、終業式があり、夏休みに入りました)

海未(夏休みも部活はありましたが、休みが多くあったので穂乃果とことりとでめいいっぱいお泊まりなどしながら楽しみました)

海未(そして二学期が始まると、ある変化に気付きました)

海未(その変化とは、下駄箱に週に2通ほど手紙が届くのです)

海未(だいたい、差出人の名前がなく、シールで封がされた便箋で『いついつにどこどこへ来てください、お話ししたいことがあります』などと書かれています)

海未(場所は大体人気のない場所で、指定された時間に行ってみると、女の子が一人立っています)

海未(どこかで見覚えはあるのですが話したことはない女の子、というパターンが殆どです)

海未(そして彼女たちは言い方にこそ違いはありますが、大体このようなことを言ってきます『お慕いしていました、どうか私と付き合ってください』と)


350: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:01:53.16 ID:JZQcgWPE.net

海未(穂乃果やことりはこう言います『モテ期に入ったんだよ、今のうちに恋人作っておかないと!』)

海未(ですが私はどうにも付き合う気にはなれず『すみません』と返事をしてしまうのでした)

海未(どうやら私には胸につかえているなにかがあるようなのです)

海未(そんな日が続いて10月も近づいたある日)

海未(下駄箱を開けるとやはり便箋が入っていました)

海未(その場で読むのは気がひけるので、とりあえず教室へ向かいます)

ことり「あっ、おはよう海未ちゃん…あっそれって…♥ 」

海未「おはようございます、ことり。よかったら、見ますか?」

ことり「えっ!?見ない!見ないよぉ~」


351: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:02:37.24 ID:JZQcgWPE.net

ことり「海未ちゃんも自分宛てに書かれた手紙なんだから、そんな簡単に見せちゃいけませんっ!」

海未「…そうですね、ありがとうございます、ことり」

海未「それではちょっと見てみましょう」ピラッ

海未「ん?ん~~~?」

海未(そこにはいつもと変わらない文面が書かれていましたが理解できない点がありました)

海未「『放課後にいつもの教室で待っています』?」

海未(『P.S. 部活動の後で構いません』と小さく記載されていましたが)

ことり「どうしたの?海未ちゃん」


352: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:03:17.12 ID:JZQcgWPE.net

海未「ことり、『いつもの教室』ってどこかわかりますか?」

ことり「いつもの…?そりゃあいつものって言うくらいだから…ここじゃないかな?」

海未「なるほど…」

海未(ですが、いくら放課後とはいえこの教室で告白ができるのでしょうか?人も完全にいなくなるわけではありませんし…)

海未(もしや人の目がある場所で告白して断りづらくするつもりでは…少し捻くれすぎでしょうか)

海未(そもそも告白ではない可能性も……)

海未「うぅむ……」


353: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:04:09.42 ID:JZQcgWPE.net

ことり(海未ちゃん!もうショートホームルーム始まってるから!)ヒソヒソ

海未「あっ///すみません…」

海未(その後授業が始まりましたが、私はこの手紙の指す場所が気になってあまり内容が頭に入ってきませんでした)

ー昼休みー

海未(放課後まであと2限…やはりここなのでしょうか…)

穂乃果「………」

海未(ですが違っていたら相手方に迷惑がかかってしまいます)

穂乃果「………」ソー

海未(すっぽかすわけにはいきませんし……)ウーン

ビシッ

穂乃果「あうっ」


354: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:04:47.06 ID:JZQcgWPE.net

海未「なに人のお弁当勝手に食べようとしてるんですか」

穂乃果「いや~前から海未ちゃんの豆腐ハンバーグおいしそうだなって思ってて…ぼーっとしてるようだったから頂こうかと…」

海未「ぁ」

海未「穂乃果、今なんと?」

穂乃果「ぼーっとしてるって……」

海未「その前です」

穂乃果「豆腐ハンバーグが……」

海未「そう!それですよそれ!豆腐ハンバーグなんです!」


355: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:05:12.54 ID:JZQcgWPE.net

穂乃果「えっと……?」

海未「あなたは最高です穂乃果!お礼にこの豆腐ハンバーグを進呈いたします!」ヒョイッ

穂乃果「えぇ!?一口でいいから!」

海未「まあまあ、遠慮なさらないでください♪」


356: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:05:48.47 ID:JZQcgWPE.net

ー清掃時ー

海未(穂乃果のファインプレーに舞い上がって考えませんでしたが…)

海未(もし本当にあの教室だとしたら差出人は彼女だということになります)

海未(ですが、今更なにを…?もう9月も終わりだというのに、7月に会ったきりだったんですから)

海未(とにかく、手紙を受けた以上、会わないわけにはいかないでしょう)

海未(そう思う私の思考とは裏腹に、鼓動は確かにはやくなっていました)


357: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:06:46.65 ID:JZQcgWPE.net

ー放課後ー

海未「お疲れ様でしたー」

部長「暗いから気をつけてね~」

海未(…さて、いきましょう)

海未(やはりこの季節になると日の暮れが早いですね…廊下も電灯がついてないので気をつけて歩かなければ)

海未(ここ、ですよね。暗いので磨りガラス越しには人の姿は確認できませんが)

ドクンッ

海未「あぅ………」

海未(なんとなく扉に手を掛けるのが怖くなって体が拒絶してしまいました)

海未(もしこの扉が開かなかったら……私…)


358: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:07:31.06 ID:JZQcgWPE.net

海未(ああ、今まで心の奥に隠していたのに…あの人のことも、この感覚も…!)

海未(しばらく薄暗い廊下で突っ立っていると)

ガラッ ニュッ

海未「ひゃっ……!?」

ガラッ

??「なにいつまで部屋の前で突っ立ってるのよ」

海未(電気もついてなくて、よく見えませんでしたが、聞きなれた声、暗くても目立つ蒼い瞳、綺麗な金髪ですぐに彼女だとわかりました)

海未「お久しぶりです、絵里」

絵里「久しぶりね、海未…2ヶ月ぶりくらいかしら」


359: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:08:13.72 ID:JZQcgWPE.net

海未「……それで、どうして呼びたし出したのですか?」

絵里「…わかるでしょ?わざわざああいう手段で伝えたんだから」

海未「……質問を変えます、どうして今なんです、先ほど自分で言いましたよね。2ヶ月ぶりだと」

絵里「勇気が出なかったのよ…///」

海未「は?」

絵里「その…こんな私をもう一度受け入れてもらえるのかどうかって…」

絵里「あなたに悲しい思いをさせてきたのは事実だし、私の勝手な理由で別れたし…」

絵里「そしたら、いつの間にか終業式迎えて、夏休み入っちゃって…」


360: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:08:49.63 ID:JZQcgWPE.net

海未「夏休みでも基本的に学校か家いるんですから、来ればよかったじゃないですか」

絵里「その…なんとなくまだその時期じゃないって思って…」

絵里「くよくよしてるあいだに二学期が始まって…さあどうやって話そうかと考えてたら修学旅行があったの忘れてて…」

絵里「…で、こんな遅くなっちゃったワケ」

海未「……ヘタレですか」

絵里「なっ…!?…海未、あなた発言にトゲがつくようになってたのね」

海未「ええ、失恋を経験したおかげで、ちょっとだけ強くなったみたいです」

絵里「うぐっ……」


361: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:09:27.90 ID:JZQcgWPE.net

絵里「……本題に入らせてもらってもいいかしら?」

海未「どうぞ」

絵里「う、うん」

海未「………」

絵里「………………」

海未「あの……?」

絵里「ま、待って!!」

絵里「すぅぅぅぅぅう~~~………」

海未「私から言いましょうか?あなたのことがやっぱりす……」

絵里「待ちなさい!私から言いたいの!」


362: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:10:02.96 ID:JZQcgWPE.net

絵里「でもこういう…かしこまって自分から告白するのは…その、初めてで…///」

海未「はあ……」

絵里「よし…行くわよ……」

絵里「私は、海未が好きです。その…またあなたと一緒に1から思い出を作っていきたい…です///」

海未「なるほど、1から、ですか。私は構いませんが」

絵里「ほんとに!?」

海未「ですが、自分のしたことをよもや忘れているわけではないでしょう?」


363: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:10:37.27 ID:JZQcgWPE.net

絵里「それは…本当に悪かったと思ってるわ」

海未「私にだけじゃありません、他の皆さんにもです」

海未「あんな唐突に別れておいて、ほとぼりが冷めたかなと言った頃にまた誰かと付き合う」

海未「あなたに振られた人は、どう思うでしょうね?」

絵里「うぅ……」

海未「もし関係が知られてしまったら快く思わない人も少なからず出てくるでしょう」

海未「それでも、付き合いますか?」

絵里「……それでも、私は海未と一緒にいたい!海未にも、迷惑をかけちゃうかも知れないけれど…」

海未「…そうですか」


364: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:11:16.58 ID:JZQcgWPE.net

海未「ならば話は簡単です」

海未「私があなたをずっと守りましょう」

海未「あなたが他の人に恨まれようと、そのせいで嫌がらせを受けようと、私はあなたの支えになります」

絵里「うみ……///」カァァ

海未「…もしかして照れてますか?」

絵里「そ、そんなわけないじゃない…///」

海未「……」ゴソゴソ


365: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:12:05.08 ID:JZQcgWPE.net

ピカッ

絵里「まぶしっ!?」

海未「絵里、顔真っ赤ですよ」クスクス

絵里「やっ!?み、見ないでっ…///」

海未「絵里、顔を隠さないで私の顔もよくみてください」ピカー

絵里「え?……ふふっ、海未も顔赤いわ」

海未「ちょっと、柄にもなく恥ずかしいセリフを言ってしまったので今になって恥ずかしくなってきました///」

海未「…というか、これで私たちは恋人同士になった、ということで良いのでしょうか」

絵里「そうみたい、ね…///」


366: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:12:55.98 ID:JZQcgWPE.net

海未「そういうことなら、もう我慢しなくてよいのですね……」

絵里「え?」

ギューーーッ

絵里「えぇっ!?」

海未「会いたかったです、絵里!」ギュッ

海未「2ヶ月の間、私がどれだけ寂しい思いをしたことか、ずっとこうしたかったんです!」

絵里「えっと…海未…?なんかさっきとは態度…というか性格違くないかしら?」

海未「あれは……2ヶ月会わなかったことへのささやかないじわると、もし『そういう話』でなかったときの予防線のためです…///」

海未「私はあなたがずっと好きでした!あなたが別れようと言ったときも、別れてからもずっと!」

海未「これからは、ずっと一緒に居てくださいね…?もう、離しませんから…♥ 」ギュッ

絵里「待たせちゃってごめんね、海未。……ありがとう」ナデナデ


367: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:13:33.13 ID:JZQcgWPE.net

海未(それから私と絵里は再び付き合うことになりました)

海未(このことを穂乃果とことりに報告すると自分のことのように喜んでくれて、穂乃果は

穂乃果『穂乃果の入れ知恵だから、ちゃんと感謝してね!!』

なんてよくわからないことを言っていましたが)

海未(この前は絵里も一緒に4人でお出かけもしました)

海未(絵里と穂乃果とことりは側から見ると嫁と姑関係を彷彿とさせます、どうやら絵里は彼女たちに頭が上がらないようですが、仲は良いようです)

海未(絵里に聞いてみると

絵里『あなたに相応しい人間になれるように厳しい修行を受けてるのよ』

とか言っていました。あの二人はいつ私の保護者になったのでしょうか)


368: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:14:11.46 ID:JZQcgWPE.net

海未(そんな日が続いたある日、絵里と一緒に帰っていると…)

絵里「……ねえ、海未。突然なんだけど…」

絵里「今週の休み、月曜日が振り替え休日でしょう?その、よかったら……」

絵里「ウチこない…?」

海未「えっ!?そ、そういう言い方はつまりその…お泊まり…ってこと、ですか?」

絵里「……うん///」

海未「そ、そんな…!ま、まだ早いのではないですか!?その、まだ私心の準備がっ…!」

絵里「い、いや、違うわ!そうじゃないの///妹もいるからっ///」


369: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:14:55.94 ID:JZQcgWPE.net

海未「な、なんですか…それならそうと…あはは……」シュン

海未(ってなに落ち込んでるんですか、私は!)

絵里「そ、そういうわけだけど…どう?」

海未「そうですね…迷惑でなければ、是非」

絵里「ありがとう海未!…でも、外泊するから、ちゃんと親御さんに相談してね、無理なら、それでいいから」

海未「はい、そこはなんとかします」


370: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:15:32.15 ID:JZQcgWPE.net

ー日曜日ー

海未「…あの、お母様」

海未母「どうかしましたか?」

海未「その、今日、外泊の許可を頂きたいのですが…」

海未母「はあ…どちらに……?」

海未「穂乃果の家です」

海未母「………」

海未「…………」ジリ

海未母「10秒」

海未「はい?」


371: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:16:22.26 ID:JZQcgWPE.net

海未母「10秒、訂正する時間を与えます。どうぞ」

海未「…………」

海未母「4、3、2、1……」

海未「すみませんお母様!ウソです!」

海未母「全く…すぐバレる嘘をつかないでください。穂乃果ちゃんかことりちゃんのお宅に外泊するのなら事後報告だってよくあることなんですから」

海未母「それで、わざわざ嘘をつこうとするということは……恋人ですか」

海未「……そうです」

海未母「まあ、海未さんももう16にもなろうというのですから、尊重はしますが……」

海未母「節度は守るようにしてくださいね?」


372: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:17:03.96 ID:JZQcgWPE.net

海未「節度って……」

海未母「子供はまだ作らないように、ということです」

海未「ぶっ!?」

海未母「…まあ、冗談ですが」

海未「あまりからかわないでください…」

海未母(というか大方絵里さんでしょうし、心配はないのでしょうけれど)

海未母「海未さん、幸せですか?」

海未「……はいっ!」

海未母「そうですか。それなら、よかった」

海未母「さあ、あまり待たせないように準備をしてしまいなさい」

海未「ありがとうございます、お母様!」


373: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:17:58.13 ID:JZQcgWPE.net

海未(あまりかわいい寝間着などは持っていませんが、大丈夫でしょうか)

海未(絵里の寝間着姿はどんな感じなのでしょうか…きっと寝間着にも気を使っていてとても似合っているのでしょうね…)

海未(って行く前からなにを考えているのですか!今から見に行くのに!)

海未(ってこれでは絵里の寝間着姿を見に行くために泊まりに行くみたいじゃないですか!)ジタバタ

海未母「海未さん?迎えに来てくれたみたいですよ」ガチャ

海未「はっ!?今行きます!」

海未母「絵里さんを大事にするのですよ、彼女はとても優しい人ですから」

海未「なっ…知っていたのですか!?」

海未母「母ですからね。さあ、あまり外で待たせるわけにはいきませんよ、いってらっしゃい」

海未「…いってきます」


374: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:18:43.61 ID:JZQcgWPE.net

ガラッ

海未「お待たせしてすみません」

絵里「ううん、今来たところ。こんばんは、海未」

海未「こんばんは」

海未「…ですが、わざわざ迎えにきてもらわなくても良かったですのに」

絵里「私の家知らないでしょ?」

海未「そういえば…一度もお邪魔するどころかどの辺にあるのかも聞いたことなかったですね…ここの通りってことは随分前に聞きましたが……」

絵里「ん!?あ、ああ、そうね…」

海未「?」

絵里「それじゃあ行きましょう?」

海未「えっ、そっちに行くのですか?」

絵里「ええ、そうよ」


375: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:19:22.39 ID:JZQcgWPE.net

ー30分後ー

絵里「……着いたわよ、ここのマンション」

海未「………」

絵里「海未?」

海未「…一つ、よろしいでしょうか」

絵里「なにかしら」

海未「ここ、私の家からそんな近くないですよね」

絵里「…そうでもないんじゃないかしら」

海未「というか、仮に学校からの帰宅経路で言ったら私たちは結構早い段階で別れていますよね?」

絵里「…そうね」


376: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:20:02.20 ID:JZQcgWPE.net

海未「私、絵里と会ったばかりの頃に私の家の先だと聞いたような覚えがあるのですが…」

絵里「…言ったかしら」

海未「言いました」

絵里「……ごめんなさい、当時はほんとう外見で人を選んで、送り狼な
じゃないけど、そんな感じだったの…」

絵里「この際だから白状するけど、実はあなたの住所も知ってたわ」

海未「えっ!?どうやって……」

絵里「あなたと職員室の前で初めて2人で話した時」


377: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:20:36.48 ID:JZQcgWPE.net

海未「そんなことありましたっけ?」

絵里「入部届け出しに行った時よ、その時にプリントみてあなたの個人情報覚えちゃったわ」

海未「な…!?そんな前から私を…!」

絵里「うん、ほんとゴメン……」

海未「……まあ、もう半年も前のことですし、今更話しても仕方がありませんが」

絵里「ああ、でも、そのおかげであなたの誕生日とかも知れたし、変に気遣わなくて良かったところもあったのよ?」

海未「フォローになってないですよ……」


378: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:21:18.19 ID:JZQcgWPE.net

海未「…というか私、あなたの誕生日知らないのですが」

絵里「…ああ、言ってなかったわね。…とりあえずいつまでも外で話してもなんだから、中入りましょ?」

海未「…そうですね」

絵里「ただいま~」ガチャ

海未「お邪魔します…」

亜里沙「お帰りなさい、お姉ちゃん…って、こんばんは、初めまして、絢瀬亜里沙です」ペコリ

海未「これはご丁寧にどうも、私は園田海未と申します。今日はお世話になりますが、よろしくお願いします」

絵里「こらこら、二人とも玄関で挨拶なんかしないで、中に入りましょ?」


379: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:21:57.22 ID:JZQcgWPE.net

絵里「亜里沙、晩御飯の準備しましょうか」

亜里沙「はーい!」


海未「…かわいい妹さんですね」

絵里「うん、私の自慢だわ。……好きになっちゃダメよ?」

海未「大丈夫ですよ、私が好きなのは、絵里だけですから♥ 」

絵里「海未……!」

イチャイチャ

亜里沙「………」ジーッ

うみえり「はっ!?」

絵里「さ、さあ、部屋に案内するわ!こっちに…!」

海未「は、はい!」


380: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:22:43.14 ID:JZQcgWPE.net

ガチャッ

海未「ここが絵里の部屋ですか…とてもおしゃれですね」

絵里「そう?あんまり部屋にはこだわってないつもりだったけど…そう言ってもらえると嬉しいわ」

海未(これは…絵里が小さいときの写真ですか、バレエ…をしていますね)

絵里「こらこら、あんまりジロジロ見ないの」

海未「す、すみません!配慮が足りませんでした…」

絵里「あ、でも、海未には知ってもらいたいかな……」

海未「え?」

絵里「今日は亜里沙が張り切ってるみたいだし、夕食の準備はあの子に任せて、少しだけお話ししましょうか」


381: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:23:33.54 ID:JZQcgWPE.net

海未「構わないのですか?」

絵里「私と違って、しっかりした子だからね」

絵里「…私ね、あんまり他人に自分のこと知られたくなかったの」

絵里「他人と親密な関係になりたがって、他人のプライベートに踏み込んでこんなこというのも変な話だけど」

海未「そう…ですね、絵里について聞いたことといえば家族構成と、バレエのことくらいでしたか」

絵里「うん、バレエは昔やってたんだけどね、やめちゃったの」

絵里「私には元々才能がなかったのかな、コンクールとかではどうも伸び悩んじゃってね」

絵里「偉い人が1%のインスピレーションと99%の汗によって天才は生まれるとかなんとか言ってたけど」

絵里「私が努力して、し続けても実らなかったってことは、その1%の先天的な要素がなかったんでしょうね」

絵里「だから、バレエは挫折しちゃって、ついでに努力するのも嫌いになっちゃった」


382: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:24:14.87 ID:JZQcgWPE.net

絵里「…ごめんね、オチのない話で、つまらなかったわよね」

海未「……絵里。私は努力するのが大好きなんです」

海未「自分を限界まで練磨させて、昇華させていく過程がとても好きなんです」

海未「高校では弓道を始めましたが、それ以外にも剣道や古武術、舞踊などもやっています」

海未「ですがそれら全てがどれも昇華できずにいたら、私はたちまちやめてしまうでしょう」

海未「絵里の話を聞いていたら、今まで私は努力だけで成功させるのが好きなんだと思っていましたが、本当は先天性のなにかを少し後押ししていただけみたいな感じに思えてきました」

海未「…ああ、ごめんなさい。うまい返しをしようと思ったらなんだか皮肉めいた感じになってしまいました…」


383: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:25:00.32 ID:JZQcgWPE.net

絵里「ううん、海未の話も聞けて面白かった、海未がたくさん習い事をやってるっていうのは初めて聞いたわ」

絵里「あなたは私の理想とする人間なのかも」

海未「絵里にそう思ってくれると私も嬉しいです」

絵里「私は今更なにかを始めようだなんて思わないけれど、あなたの努力する姿を一番近くで見ていたいわ」

海未「私も、絵里に近くにいてほしいです。それだけで私、きっと、もっと頑張れますから」

絵里「……ごめんなさい、慣れない自分のこと話したから恥ずかしくなってきちゃった…///」

海未「私もです…///」


384: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:25:59.85 ID:JZQcgWPE.net

絵里「話しは変わるけど、女の子を部屋に入れるのはあなたが初めてなの」

海未「そうなのですか?その、こう言うのは失礼かもしれませんが………」

絵里「意外?」

海未「はい、その、もっとたくさん連れ込んでいるのかと思いました」

絵里「昔の写真とかもたくさん置いてあるし、亜里沙もいい思いをしないと思って自分の家の話題は避けてきたの」

絵里「家族で過ごす場…だからだと考えていたからかしらね、恋人という関係でも家にあげたくなかった」

絵里「ましてこの前まであんなだったし…」

絵里「今日海未をここに呼んだのは、その、家族になって欲しいって思ったからなの…///」

海未「え///」


385: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:26:45.52 ID:JZQcgWPE.net

絵里「私が初めて本気で好きになって、この先の人生を変えてくれた人だから…」

絵里「その…重かったかしら?」

海未「…いいえ、そんなことないです。私も絵里の家族になりたいです」

海未「それでは……これは婚約ということで…」

チュウ

絵里「んっ……ふぅ…」

海未「んぅ…あむ……」

絵里「……ちゅっ……はぁ…ん……」

海未「れるっ……んむ…ぷはぁ」

海未「……婚約指輪は買えませんので、今はこれで我慢してください…///」

絵里「ううん、指輪なんかより、とても素敵なものだわ。ありがとう、海未」


386: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:27:18.42 ID:JZQcgWPE.net

海未「……あの、それと今日は、続き…してもいいですから……///」

絵里「続きって…えぇっ!?///あの、それって…」

海未「………///」コクリ

絵里「……あ、あー!急に亜里沙が心配になってきたわ!手伝いにいきましょうか!?」バタン

海未「あっ、ちょっと絵里!………もう」


387: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:27:55.72 ID:JZQcgWPE.net

絵里「亜里沙~?ちゃんとできてるー?」

亜里沙「心配しなくてもちゃんとできてるよお姉ちゃん…ってどうしたの?顔赤いけど」

絵里「な、なんでもないのよ…///」

海未「すごいたくさんあって豪華ですね、いつもこれくらい作るのですか?」

亜里沙「いいえ、今日は特別な日ですから。ホールケーキも買ってますよ♪」

海未「特別な日…?」

絵里「……海未、さっき家に入る前誕生日の話ししてたでしょう?私の誕生日教えてあげる」

絵里「海未、今日は何月の何日?」


388: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:28:54.27 ID:JZQcgWPE.net

海未「今日ですか?今日は10月の……21でしょうか」

絵里「今日なのよ」

海未「え?」

絵里「今日、私の誕生日」

海未「えええええっっ!?」

亜里沙「お姉ちゃん、教えてなかったの?だから今日来たのかと思ってたのに」

海未「す、すみませんっ!私知らなくて、何も用意してなくてっ!」


389: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:29:24.40 ID:JZQcgWPE.net

絵里「いいわよ別に、わざと言わなかったんだから。それに……」

絵里「私には今日こうしてあなたと一緒に居られること、家族として食卓を囲めることが一番のプレゼントだわ♥ 」ダキッ

海未「え、絵里…♥ 」

亜里沙「ハラショー……」

絵里「さあ、食器を並べるのを手伝いましょう」

海未「わ、わたしも手伝います!」


390: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:30:15.88 ID:JZQcgWPE.net

ー10分後ー

3人「いただきます!」

海未「あっこのスープ美味しいですね」

絵里「ボルシチって言うのよ、東欧の伝統料理」

海未「亜里沙ちゃんは中学生なのに料理がしっかりできて偉いですね」

絵里「一回教えるとすぐに私より上手になっちゃってね、本当によくできた子だわ」

亜里沙「そ、そんな…///私なんてまだ…///」

亜里沙「それと海未さん、私のことはよかったら亜里沙と呼び捨てにしてもらっていいですから、お姉ちゃんが増えたみたいでそっちの方が親しい感じがしますから」

海未「そうですか?それでは…亜里沙、おいしい食事をありがとうございます」

亜里沙「はいっ!」


391: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:31:01.36 ID:JZQcgWPE.net

亜里沙「…ねえ、お姉ちゃんと海未さんはその…なんだっけ……」

亜里沙「アイジン?なの?」

海未「ぶっ!?」

絵里「あっ海未!」フキフキ

海未「愛人って…亜里沙……」

絵里「ごめんなさい海未、亜里沙は私よりロシアにいた時期が長くて、ちょっと間違って日本語覚えてる時があるのよ」

海未「あ、あぁ、そうでしたか。それなら仕方がありませんね」


392: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:31:28.35 ID:JZQcgWPE.net

絵里「亜里沙、多分それは恋人だと思うわ」

亜里沙「コイビト…?」

絵里「うん、大好きな人ってこと」

亜里沙「それって亜里沙とどっちが大好き?」

絵里「ぇ」

亜里沙「お姉ちゃんは海未さんと亜里沙、どっちが大好き?」

絵里「そ、それは……返事に困るわ…」

海未「亜里沙、あなたのお姉さんは先ほど私のことを家族だと言ってくれました。ですから私は恋人であり家族なんだと思っています」


393: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:32:02.88 ID:JZQcgWPE.net

海未「お姉さんは私と亜里沙を同じくらい大好きですよ……と思うのですが、どうでしょう?お姉さん」

絵里「そ、そうなの!亜里沙と同じくらい海未も大好きよ、愛してるわ」

亜里沙「それじゃあ、海未さんとお姉ちゃん、結婚するの!?やったー!」

うみえり「ぶっ!?」

海未(その後も亜里沙に、彼女は意図していないでしょうが、いじられ続けました)

海未(夕食も食べ終わりお風呂に入って、いつの間にか日付を跨ごうかとしていた頃になりました)


394: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:32:39.32 ID:JZQcgWPE.net

海未「ふぁ……ぁ…ん…」ウトウト

絵里「海未、眠い?」

海未「あ、すみません…いつもこの時間に寝るものですから…」

絵里「それじゃあそろそろねましょうか、電気消すわね」

パチッ

絵里「それじゃあ海未、おやs……」

ガシッ

海未「まだ、寝ないでください…」

絵里「えぇ?でも海未、眠いんでしょう?」


395: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:33:30.32 ID:JZQcgWPE.net

パンッ!パンッ!

海未「起きました、大丈夫です」キリッ

絵里「そんな無理しなくても…明日も話せるんだから」

海未「いいえ、今日でないとダメなんです」

絵里「え……?」

海未「今日はあなたの誕生日なのに私はなにも用意してあげられませんでした」

絵里「…でもそれは私が言ってなかったからで…」

海未「それでも、です。ですから…」ゴロン

海未「私を…貰ってくれませんか?」


396: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:34:08.67 ID:JZQcgWPE.net

絵里「う、海未…私、そういうつもりで言ったんじゃ……」

海未「違いますよ絵里、これは私がずっとして欲しかったことでもあるんです」

海未「あなたと最初に付き合って、キスをしても、その先のことは結局することはありませんでした」

海未「あなたを一番近くに感じていたいのです…ダメでしょうか?」

絵里「その…今更だけど私、初めてじゃないわよ、それでもいいの…?」

海未「そうですね……それなら、痛くないように、たくさん気持ち良くしてくださいね…♥ 」

絵里「う、うみぃ!」ガバッ

海未「きゃっ♥ 」


397: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:34:48.01 ID:JZQcgWPE.net

ー翌朝ー

絵里(朝、目が醒めるととても可愛い女の子が服をはだけさせて眠っていました)

海未「ん……ぅ…」パチッ

海未「おはようございます、絵里…♥ 」

絵里「おはよう、海未」

絵里「その、痛くない?大丈夫?」

海未「少しだけジンジンしますが…とっても幸せでしたよ…♥ 」

海未「クセに…なってしまいそうです♥ 」

絵里「!!」ドキリ

絵里「も、もう!あんまりそういうこと言わないの///」

海未「これからもずっと一緒に居てくださいね、絵里」

絵里「……うん」


398: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:35:39.26 ID:JZQcgWPE.net

絵里「……そういえば海未、私、実は次の生徒会役員で生徒会長に推薦されてるのよ」

絵里「その、努力は嫌いだけど、あなたを見てると頑張ってみようかなって思うの……ありがとう」

海未「それは素晴らしいことですね、それでしたら、絵里……」

絵里「生徒会に入りたいって言わないでね」

海未「え……いけませんか?」

絵里「どうして入りたいの?」

海未「それは…もっとあなたの側に居たいって思うから…」

絵里「あなたは私だけのものではないわ」


399: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:36:35.26 ID:JZQcgWPE.net

絵里「あなたは弓道部でも最近活躍しているし、みんなに必要とされている」

絵里「それを私だけが独占することはできないわ」

絵里「それにそんなことしてたら、穂乃果ちゃんとことりちゃんなんて言われるかわからないわ」クスクス

絵里「だから…ね?これはあなただけを愛する証明としてあなたを束縛させないっていう私なりの誠意のつもり…だめかしら?」

海未「……わかりました、それなら仕方ありませんね」

海未「…でも」

海未「せめて、これだけは……あなただけのものですよ…♥ 」

チュッ

おわり🍫🌊





400: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:41:30.64 ID:JZQcgWPE.net

ほんとうは稀代のプレイガール絵里ちゃんに目をつけられた海未ちゃんが超絶テクニックに抗えずに快楽堕ちするのを妄想しておりました😭
でもさすがに怒られるかと思ってやめたもののスッドレは立ててしまっていたので頑張って完結させなきゃと思い続けたのでよくわかんない話になりました😲
散々キャラをマゾにしたりしていたので今更恐れずに書けばよかったとも思うています😓



401: 名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 18:46:01.05 ID:D25ocgDl.net

乙です
これでよかったと思う


409: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/01/26(火) 21:48:26.82 ID:3E+JDnK/.net

乙です












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