1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:06:45.07 ID:VVZ74XVb.net

――音ノ木坂学院、生徒会室

絵里「今日はいい風が吹いてるわね……ほら、見て。木漏れ日が綺麗で……」

にこ「なによ、髪なんかかきあげちゃって。かっこつけのつもり?」

希「えりちがそう言うと、なんか映画のワンシーンみたいやね。さすがは才色兼備の生徒会長様……」

絵里「も、もう! 茶化さないでよ! ……ねぇ、ちょっと昔のことを思い出さない? 三人で広場の木の下で、お弁当を食べた時」

希「あ~……そういえばそんなこともあったなぁ。普段は教室で食べたり別々で食べたりなのに、にこっちが突然『親睦を深めるために食事会よ!』とか言い始めて……」

にこ「ふふん、我ながらあの時は冴えていたわね。お互いがお互いを知って更なる友情を深め……! どう?! 今思えばあの頃からにこのカリスマ性は素晴らしいものが……ほら、もっと崇めなさい」

希「……」

絵里「……」

にこ「って、なんで黙るのよ! 私が痛い子みたいじゃない?!」

絵里「……ねえ、久しぶりにゲームセンターでも行かない?」

にこ「うわ、完全スルー……さすがに傷つくわね。ゲーセンねぇ、私は構わないけど。希はどうなのかしら」

希「ええよ。それにしてもえりちがゲームセンターなんて珍しいね。……他に何か意図があるみたいやん?」

絵里「……ふふ、希は何でもお見通しね。長い間一緒にいると、言わなくても伝わっちゃうのかしら……面倒ね」クスッ



2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:07:14.29 ID:VVZ74XVb.net

にこ「いや、私ぜんっぜん絵里の意図が伝わらなかったんだけど……」

希「あはは、そんなもんやと思うよ。だいたい伝わったり、でもたまーに伝わらなかったり。それがウチらの関係と距離……悪くないやろ?」

にこ「あーあ、今度は希がかっこつけ始めちゃったわね」

絵里「私と出会う前の希だったら、絶対言わなそうなセリフね。ふふ」

希「も、もうえーの! ほら、準備もできたし遅くなる前にアキバにいかないと」

にこ「えー、まだ3時くらいよ? そんなに急がなくても……」

絵里「じゃあ、ゲームセンターまで競争! 負けたらジュースおごりー!」ダッ

希「ふふ、ウチの運動神経舐めたらあかんよ!」ダッ

にこ「えっ、ちょ、私だけ準備済んでないし完全に不利じゃない! 待ちなさいよ二人ともー!!」


3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:07:40.99 ID:VVZ74XVb.net

――ゲームセンター

にこ「はぁ、はぁ……そこそこ体力はつけてきたつもりだけど、さすがにスタート失敗したうえでアンタたちには敵わないわ……」

絵里「うーん、勝者の味ね! 美味しいわ!」ゴクゴク

希「くっ、敵わんかったか……もう少し胸が大きければ、ゴール判定が覆ってたのになぁ……」

にこ「ぬわぁんで胸の話になるのよ!」

絵里「まぁまぁ、この戦いの話は終わりにしましょう? 今日はゲームセンターで楽しみに来たんだから」

にこ「くっ、勝者の余裕まで見せつけられた……!」

希「ここもあんまり変わってないなぁ。音はちょっと耳に響くけど、これもゲーセンって感じがしていいやん?」

にこ「そうねー、私はダンスゲームとかやってたし結構慣れてるけど」

絵里「私はちょっと苦手かしら……って、言い出しっぺは私なんだけど。最初は何をやろうかしら?」

希「……えりち、あそこにエアホッケーがあるよ……」ゴゴゴゴ

絵里「……ふふふ、さっき私に及ばなかったのに。懲りないわね……」ゴゴゴゴ

にこ「う、うわ、これ二人の世界に入っちゃったかしら。に、にこはーおとなしく見学してまーす……」


4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:08:36.59 ID:VVZ74XVb.net

カンカン バシュッ!カラン……

希「時間切れ! ウチの勝ちやね!」

絵里「1点差……かなしいくやしいエリーチカ」

にこ「……」

希「……」

絵里「……せ、せっかく勇気をだしてボケてみたのに沈黙は心に来るのだけど……」

希「あ、あっちにクレーンゲームがある。1プレイ100円デーやって」

にこ「いいわねー、クレーンゲーム。昔はダンスゲームの息抜きによくやってたわ」

絵里「も、もう二度とボケには回らないわ……。あ、あの台なんかいけるんじゃない? ほら、今すぐにも落ちそうだし……」

にこ「ふふん、甘いわね絵里。クレーンゲームっていうのは『もう落ちそう』っていうのが罠なのよ。まぁ、私くらいの上級者になると……」

希「よーし、500円6クレ投入で一気に落とすでー!」

にこ「上級者の忠告聞きなさいよ?!」


5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:09:16.10 ID:VVZ74XVb.net

希「ここらへんかなー……いや、もうちょっと横にいっても……あ、ボタン押しすぎた」

にこ「だーっ、横にいきすぎよ! まぁ、縦移動でまだ挽回できそうだけど……」

絵里「えーっと、縦移動は筐体の側面から見つつ動かすといいって聞いたわね」

希「よーし、じゃあ横から……この辺、ていっ!」

絵里「い、いけるかしら……?」ドキドキ

にこ「あ、アームが下に行く設定なら……」

ガタン!

希「おお、やった! 落ちた!」

絵里「やったわね! 残り1クレジットでギリギリ……!」

にこ「ふん。初心者にしては悪くないってところかしら」

希「……ところでこのぬいぐるみ、どうしよう」

絵里「む、無計画すぎるわね……。そうね、にこの椅子にでも置いておく?」

希「あー、確かににこっちは好きそうやなぁ。このぬいぐるみ」

にこ「そうね。ま、まぁかわいいし、私の椅子に置いておくくらいなら……って、私の椅子に置いたら私が座れないじゃない?!」

希「……」

絵里「……」

にこ「またスルー?! にこの椅子危うし?!」


6: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:09:43.41 ID:VVZ74XVb.net

絵里「……ねぇ、ここから見る夕焼けも……綺麗だと思わない?」

にこ「……またかっこつけたこと言っちゃって。でも……ちょっとわかるわ。ゲーセンの入り口で夕焼けの美しさに浸るなんて、ちょっと可笑しいけど」

希「……ホントやね」クスッ

にこ「ねぇ、絵里……さっき言ってた、他の意図ってどういうこと?」

絵里「……私はね……この夕焼けを見ながら、ちょっとアキバを歩いてみたかったの」

にこ「今日はかっこつけっぱなしね……。まぁ、付き合ってあげてもいいけど」

希「ふふ、なんか今日は感傷的な感じやね」

絵里「そうかしら……ちょっとらしくない、そう見える?」

希「確かに、らしくないとは思うけど……らしくない一面は、誰にでもあるやろ? それを見せてくれるのは『友達』って感じがして嬉しいな」

にこ「……そうよ。絵里は普段真面目すぎるんだから……私や希の前では、少し素直になりなさい」

絵里「……そう言ってくれてうれしいわ、ありがとう」

にこ「ほーら、いつまでもセンチメンタルになってないで、さっさと行きましょう」

希「アキバを歩くといっても、最終的にはどこに行くん? まぁ、ぶらぶらするだけでもウチはええけど……」

絵里「ちょっとぶらぶら歩いてから……学校に戻らない? まだ、学校は空いてるし」

にこ「ええ、結局戻るの……」

希「あはは、今日のえりちはちょっと不思議やね。えりちがそういうなら、ウチはええよ」

にこ「しょーがないわねぇー。絵里の珍しいわがままだし、ついていってあげるわ」


7: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:11:55.35 ID:VVZ74XVb.net

――音ノ木坂学院、屋上

絵里「……楽しかったわね。ゲームセンターも、学校までの道も」

希「……そうやね。たくさん人がいるアキバやけど、不思議と静かな気もして、夕焼けも綺麗で……」

にこ「私たちだけの時間……って感じがしたわね。……ふふっ、絵里のセンチメンタルがうつっちゃったかしら?」

絵里「……」

にこ「……絵里?」


希「……えりち?


――どうして、泣いてるん?」


絵里「な、泣いてなんか……グスッ……いないわよ……」

にこ「も、もう! どうしたのよ急に……」

希「えりち……さっきも言ったやろ、友達って。……強がらなくて、いいんよ」

絵里「……グスッ……うわぁぁぁぁぁん!!!!!」

希「……大丈夫、ウチがずっとそばにいる」ギュウ

希「落ち着くまで、ずっと、好きなだけ……泣いていいから」

絵里「うぅぅ……うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」


8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:12:37.23 ID:VVZ74XVb.net

~~

希「……落ち着いた?」

絵里「グスッ……ええ……。ごめんね、急に泣き出したりなんかして」

にこ「だーかーらー、いいのよ。謝らなくても。友達でしょう?」

希「ふふ、夕日が綺麗すぎて、感動のあまり泣き出しちゃった?」

絵里「もう、またそんなこと言って……でも、そうね。そういうことにしておこうかしら」

希「……ねぇ、えりち。本当はまだ、気持ちは落ち着いてないんやない?」

にこ「今回ばかりは私も簡単にわかるわ。……不器用ね、隠すのが下手すぎよ……。強がらなくていいのに」

絵里「……ふふ、やっぱり面倒ね。伝わっちゃうって。……生徒会室に行ってくるわ、ちょっと頭を冷やそうと思うの」

希「ん、おっけー。ウチはもうちょっと屋上にいるな。……夕日、綺麗やし」

絵里「ふふ、希も感動して泣きだしちゃったり?」

希「そ、そんなわけないやん。……あ、そや。ほら、このぬいぐるみ」ガサッ

絵里「了解、ばっちりにこの椅子に置いておくわ!」

にこ「ええ、そのネタまだ引っ張るの……」

スタスタ……ガチャン


9: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:14:08.13 ID:VVZ74XVb.net

希「……夕日、綺麗やね」

にこ「……そうね」

希「……ッ」

にこ「希?」

希「……ぅう……グスッ……」

にこ「……何、泣いてんのよ。希も絵里も……二人とも、今日はなんかおかしいわよ」

希「……うぅ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

にこ「あー、もう! ほら、泣き止みなさいよ! さっき言ってたじゃない! 私も絵里も、友達だって!」

希「グスッ……うえぇぇぇぇぇぇん……」

にこ「の、希! ……ねぇ、ほら、私がいるでしょう!? 希が絵里をなだめたんだから、次は私が希をなだめる番でしょ!?」

にこ「……そりゃあ、まぁ、絵里と比べれば、希のことはわかってあげられてないかもしれない……けど、それでも……

さっきみたいに、胸に飛び込んできたり、そうじゃなくても、手を握り合ったり。なんでもいいじゃない。

ほら、この胸に飛び込んできなさい! 私の胸なら、さっきみたいに胸が窮屈にならないわよ!」

希「うぅ……うわぁぁぁぁぁん!!!!!」

にこ「ねぇ、希?! なんで何も言ってくれないのよ?! これじゃあ、まるで私が――




――私が、いないみたいじゃない……」


11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:16:10.03 ID:VVZ74XVb.net

希「……うぅ……」

にこ「意地悪はやめなさいよ、こんな時に! ……ほら、手を握ってあげるわ。これで少しは落ち着くでしょう?」

希「グスッ……うぅ……うぅぅ……うわぁぁぁぁぁぁん!!!」

にこ「な、なんでもっと泣くのよ! ……ねぇ、希? なんで……なんで、私の方を向いてくれないの?」

希「……グスッ……にこっち……」

にこ「あ、やっと名前呼んでくれたわね! さっきからずっと呼び掛けてるんだから、さっさと返事して……」

希「にこっち……ウチ、嫌だよ。受け入れられないよ。あんなにたくさん話して、あんなにたくさん遊んで、あんなに笑ってたのに……


――なんで、いなくなっちゃうの? なんで、ウチとえりちを残して……ヒック……うわぁぁぁぁん!!!!!」


12: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:16:46.44 ID:VVZ74XVb.net

にこ「……っ! ……私だって。

私だって、受け入れられるわけないじゃない! 希や絵里を残して、一人だけいなくなるなんて、嫌に決まってるじゃない!」

にこ「だいたい、アンタたち二人は不器用すぎるのよ! 私がいないと絶対ダメになるわ! だから、私がずっと二人のそばにいて、アンタたちを見守って!」

にこ「三人でまた木の下でお弁当食べたり、かけっこしたり……グスッ……ゲームセンターに行って! エアホッケーしたり、クレーンゲームしたり……っ!」

にこ「屋上で夕日を見て、三人で……っ……三人で、下らない話をしたり……うぅ……」

にこ「ねぇ、希! 私はここにいるわ! 霊が見えるんでしょ! スピリチュアルとかなんとかいってたじゃない!」

にこ「なのに、なんで、なんで――っ! なんでずっと泣いてるのよ! ……グスッ……うぅっ……!」

希「うわぁぁぁぁん……うえぇぇぇぇぇぇん!!!!」


13: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:17:33.46 ID:VVZ74XVb.net

にこ「……希、聞いてほしいことがあるの」

希「グスッ……うぅ……」

にこ「もう……グスッ……いつまで泣いてるのよ……」

希「にこっち……うぅ……会いたいよ……」

にこ「バカね、目の前にいるじゃない。ホント、絵里も希も寂しがり屋ね」

希「なんで、なんでにこっちが……いなくならなきゃいけないの……!」

にこ「これも運命でしょ? アンタが良く占ってくれてたじゃない。タロットで死神のカードが出て『あーあ、これはにこっちに不吉なことが起きるな~』とか笑ってたのは誰よ、全く」

希「にこっちがいない世界で、生きてなんかいけないよ……!」

にこ「なーに弱気になってんのよ! そんなんでもし私を追いかけてきたりなんかしたら、アンタとは絶交よ!」

希「恥ずかしくて言わなかったけど……ヒック……ウチ、ずっとにこっちに支えられてたんだよ……? にこっちにも、えりちにも……なのに……!」

にこ「素直じゃないわねー、アンタはずっとそうだけど。こんな時だけ素直になっちゃって……。大丈夫よ、希には絵里がいるじゃない。

さっきはあんなこと言ったけど、希と絵里なら支え合って生きていけるわ。私が保証する。

……それに、私も希と絵里に支えられてたわ。おあいこよ。こんなこと、アンタの前では絶対言いたくなかったんだけどね」


14: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:18:07.08 ID:VVZ74XVb.net

希「にこっち……うわぁぁぁん……」

にこ「希。もう、泣かないでよ。私のためにそんなに泣くなら、その分、私の分まで笑いなさい! ほら、『にっこにっこにー♪』よ! 絵里にも伝えておくこと、いい?!」

希「……グスッ……ふふっ、にこっちはいつもやってたなぁ。『にっこにっこにー♪』って……」

にこ「希?! 私の声が聞こえて……」

希「……うぅ……笑えるわけない、笑顔になれるわけないよ……!」

にこ「……って、そんなわけないわよね。もう、最後の最後で期待させちゃって」


15: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:18:43.29 ID:VVZ74XVb.net

「……もう夕日も沈んじゃうわね。希がずっと泣いてるせいで、結局最後に言うことになっちゃったけど」

「希に出会えて、絵里に出会えて、私は幸せだったわ。恵まれすぎていたくらいよ」

「その分、不幸にもなっちゃったけど……って、ダメねこれじゃ。私まで弱気になっちゃった。ま、癪だけど、ちゃんと受け入れることにするわ」

「ねぇ、希。アンタはよくスピリチュアルとか言ってたけど……今は神様を恨んでるでしょうね。『なんでにこっちを』とかって」

「私は、神様なんて信じてないわ。だけど、今日私が希や絵里のそばにいられたのは、『奇跡』ってやつじゃない?」

「ま、残念ながらアンタは私のことが見えないみたいだけどね。でもね、私は……希や絵里の顔を見られて、良かったわ」

「……もう行かなきゃ。これだけは言っておくわ。絵里にも伝えておきなさい。……ホントは、私がいた時、面と向かって言いたかったんだけどね」



「私は、アンタたちのこと――」


.


16: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:19:21.45 ID:VVZ74XVb.net

希「……っ!? にこっち!?」

絵里「ふぅ、少し落ち着いたわ……って、ど、どうしたの? 希?」

希「あ、えりち……? 戻ってきたんやね……。もう、目真っ赤やよ」

絵里「全く……グスッ……希もよ。人のこと言えないでしょう」

希「ふふ……ねぇ、えりち。今ね、にこっちの声が聞こえた気がしたんよ」

絵里「……風の音と聞き間違えたんじゃないかしら?」

希「もー、茶化さんといてよ! にこっちの声を聞き間違えるわけないやん!」

絵里「ふふ、ごめんなさい。……ねぇ、にこはなんて言ってたの?」

希「……『アンタたちのこと、二人のこと、大好きだったわ』って」

絵里「……今更ね」

希「ふふ、そうやね」

絵里「……でも、一応返事はしておこうかしら」


17: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:20:26.13 ID:VVZ74XVb.net

絵里「――ねぇ、にこ? 私もね……あなたのこと、大好きだったわ」

希「ウチも……えりちより、ずっとずっと、大好きだったよ!」


絵里「って、なんでこんなところで対抗心燃やしてるのよ……」

希「あはは、ほら、ずっと泣いてるとにこっちに怒られそうやん?」

絵里「……そう言ってる割に、また泣きそうになってるじゃない……グスッ……」

希「えりちも……グスッ……まだ泣き足りないん……?」

絵里「……ねぇ、希。もうちょっと、ここにいない? ……希の言ったにこの声が、また聞こえるかもしれないし」

希「うん……そうやね。……きっとまた、聞こえると思う」


希(ねぇ、にこっち……夕日はもう沈んじゃったけど、空は綺麗だよ)

希(ウチも――えりちも、きっと。本当はわかってる。にこっちはもういない。にこっちの声が、聞こえるわけないって。でも――)



希(叶わないって知ってるけど、それでもウチは……にこっちに、会いたいな)


~fin~




23: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 18:36:54.83 ID:WQEkjD/q.net

なんでにこいなくなってしまうん…


24: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 19:00:25.78 ID:LilijeiD.net

読み終わった これ、にこは最初からいないのか…


25: 名無しで叶える物語(プーアル茶)@\(^o^)/ 2017/07/01(土) 20:43:26.49 ID:+TX+252X.net

何でにこっちすぐ死んでしまうん……?








元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1498900005/