1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:27:42.09 ID:jAkwRwuI.net




2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:28:26.59 ID:jAkwRwuI.net

理事長 「夏季ラブライブ予選が開かれる直前に東京都で活動しているスクールアイドルを中心に招待。ラブライブの本大会とは別の環境で一般の人にライブを披露し、よりスクールアイドルの活動を知ってもらおうという趣旨で始まったイベントよ」


亜里沙 「去年は花陽ちゃん達が特別招待として参加したイベントですよね?」


理事長 「そうよ。そして今年は前回のラブライブ入賞グループや地方のスクールアイドルも招待して、より大きな規模で開催したいというのが運営側の趣旨」


理事長 「そして、ラブライブ前回大会優勝のあなた達にも招待状が届いてるの」


理事長 「もちろん、参加してくれるわよね?」


雪穂 「えっと・・」


雪穂 (・・・でも・・私達は)


雪穂 「あ、あの」
亜里沙 「少し考えたいので、その話は持ち帰らせてください!」


理事長 「え!?・・それは構わないけれど、今週末までには答えを出してちょうだいね」


亜里沙 「分かりました。失礼します」


3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:29:17.45 ID:jAkwRwuI.net

生徒会室



亜里沙 「【東京スクールアイドルワールド】かー。要はラブライブ本大会とは別の地区大会みたいな感じだよね」


亜里沙 「どうせ、順位も出るだろうし。あ!でも理事長はイベントって言ってたね」


雪穂 「・・亜里沙・・・なんでその場で決めなかったの?」


亜里沙 「雪穂だって即答しなかったじゃん。それに、雪穂が今考えてる事が分かってるからだよ」


亜里沙 「『スクールアイドルの第一線から身を引こう』って決めたから悩んだんだよね?」


雪穂 「・・・・・うん」


亜里沙 「それが分かってたし私も同じ事を考えちゃったから保留っていうことにしてもらったの」


雪穂 「・・ありがとね」


亜里沙 「パートナーとして当たり前の事をしただけだよ」


亜里沙 「それに、本当にこのままで良いのか確認もしたかったし」


4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:30:29.93 ID:jAkwRwuI.net

雪穂 「確認?」


亜里沙 「うん!まぁこの話は帰りながらしようよ。もう下校時間過ぎてるし」


雪穂 「・・うん。そうだね」


亜里沙 「そうだ、雪穂!私、寄りたい所があるから付き合ってよ」


雪穂 「いいけど、時間遅くなっちゃうんじゃない?」


亜里沙 「少し遅くなるってお姉ちゃんに連絡しておくから、雪穂もしておいてよ」


雪穂 「分かった」


雪穂 (・・・・どうしたんだろ。今日はいつも以上に強引だな)


5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:31:04.81 ID:jAkwRwuI.net

神田明神


亜里沙 「やっぱり、私達が話し合う場所と言ったらここだよね」


雪穂 「うーん。私もなんとなくここかなって思ってた」


亜里沙 「μ’sに入らないって決めたのも、スクールアイドルの第一線から退くって決めたのも全部この場所だった」


亜里沙 「本当はこういう事をするような場所じゃないっていうのは分かってるけど、私達にとってこの神田明神はとても特別な場所」


亜里沙 「二人にとって大事なことを決める場所」


雪穂 「・・・・・とりあえず、お参りしようよ」


亜里沙 「うん」


8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:56:35.70 ID:jAkwRwuI.net

雪穂 (亜里沙は今回の件、どう思ってるのかな)


亜里沙 (私はどうしたいか決まってるけど、きっと雪穂は迷ってるよね)


雪穂 (とにかく、今、私が思ってることを全部伝えよう)


亜里沙 (でも、どうしてもこれだけは伝えたい)



ゆきあり (きっと、答えは同じ)


雪穂「亜里沙。私、亜里沙と一緒にステージに立ちたい!」


亜里沙 「私も。雪穂と一緒にライブがしたい!」


亜里沙 「・・やっぱり同じだったね」


雪穂 「うん。亜里沙ならそう言ってくれるって、同じ答えを出してくれるって信じてた」


9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:57:38.44 ID:jAkwRwuI.net

雪穂 「でも、私から身を引くって言ったくせに結局はこうなっちゃったね」


雪穂 「・・矛盾・・・してるよね」


亜里沙 「どうなんだろう」


亜里沙 「でもさ、今回はラブライブと違ってみんなで参加できるイベントでしょ?」


亜里沙 「それなら雪穂の言ってる【第一線】っていうのとは違うと思う」


亜里沙 「・・・・なりよりね・・やっぱり私は雪穂と一緒にライブがしたいの。一緒にステージに立ちたいの」


10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:58:25.25 ID:jAkwRwuI.net

亜里沙 「だから、もし雪穂が出ないって言っても凄く反論してたと思うよ」


雪穂 「私もそうだったと思う」


亜里沙 「それじゃあ、また明日から頑張って練習しなきゃいけないね!」


雪穂 「そうだね!前回大会の優勝者として紹介されるから、それに負けないようなライブにしよう!」


亜里沙 「それでね、雪穂!実は新曲が二つ出来上がってるから一緒に歌詞と振り付けを考えようよ!」


雪穂 「実は私も歌詞の書き溜めが三曲分くらいあるの」


雪穂 「ラブライブが終わっちゃってアイデアが浮かんでこなくなるのかなって思ったけど、そんなことなかったよ」


亜里沙 「正直、ラブライブが終わった後に出来上がったメロディーの方が良いかもしれない」


亜里沙 「・・・・・やっぱりこういう話になると自然と楽しい気持ちになるね」


雪穂 「うん。久しぶりにステージに立てるもんね」


11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:59:11.11 ID:jAkwRwuI.net

亜里沙 「たしか、新歓ライブ・・以来だよね?」


雪穂 「あれ、そんな前だっけ?もっと最近だと思ってた」


亜里沙 「多分、生徒会とアイドル研究部の部長を兼任してて忙しいから早く感じるんじゃないのかな」


雪穂 「言われてみればそうかもねー。新入生がいっぱい入ってきたーって思ったらもう衣替えの季節だもん」


亜里沙 「雪穂。なんだか年寄り臭いよ」


雪穂 「なんだってー?そんなことを言ってるのはこの口か?」


亜里沙 「いひゃいよゆきほー」


雪穂 「亜里沙のほっぺたってこんなにモチモチしてたんだね。なんか、クセになりそう」


亜里沙 「もういいでしょ。はにゃしてよ」


雪穂 「あ、ごめんごめん。気持ち良くて、つい」


亜里沙 「とにかく、明日からまた練習頑張ろうね!」


雪穂 「うん!じゃあそろそろ帰ろうか」


12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 22:59:40.63 ID:jAkwRwuI.net

後日 高坂家






雪穂 「ただいまー」


海未 「あら、雪穂。おかえりなさい。随分と帰って来る時間が遅いんですね」


雪穂 「ただいま。もうすぐライブだから最後の仕上げで少し遅くなっちゃった」


雪穂 「そういえば今日はお泊まりだっけ?」


海未 「はい。お世話になります」


雪穂 「どうせ泊まるならお姉ちゃんが海未ちゃんの家に泊まればいいのに。せっかく一人暮らししてるんだし」


海未 「前回が私の家でしたから今回は穂乃果の家に泊まろうと思いまして」


海未 「それに、雪穂にも会いたかったので」


雪穂 「そうなんだ。ところでお姉ちゃんとお母さん達は?」


海未 「穂乃果はお風呂、ご両親はまだお店の方にいらっしゃいます」


海未 「雪穂の分の御夕飯の準備は私がしますので着替えてらっしゃい」


雪穂 「はーい。あーー疲れたー」


13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 23:00:17.58 ID:jAkwRwuI.net

雪穂 「ごちそうさまでした。ヤバい。ちょっと食べ過ぎた」


穂乃果 「こんな遅くまで練習してたらお腹空くよね」


海未 「それにしても、こんな遅くまで練習しているんですね」


雪穂 「今日は生徒会の仕事をしてから練習だったからね」


海未 「でも、それだとすぐに下校時間になってしまうのでは?」


雪穂 「そうなんだよ。だから、生徒会の仕事の後の練習は校外でやってるんだ」


海未 「そこまでしてやってるんですね。ところで、ライブというのは東京スクールアイドルワールドの事ですか?」


雪穂 「え!?海未ちゃん、知ってるの?」


海未 「はい。知ったのはついさっきですけどね」


海未 「雪穂が帰ってくるまでずっと穂乃果から聞かされていましたから」


海未 「また雪穂と亜里沙のステージを見れるのがとても楽しみみたいですよ」


穂乃果 「だって、ラブライブにはもう出ないって聞いてたから雪穂達のライブを見る機会なんてもう無いと思ってたんだもん」


雪穂 「私もこのイベントの話を聞くまでは学祭とか、学校の行事以外でライブをする気は無かったんだけどね」


雪穂 「実際にこういう機会が与えられてみるとやっぱり出たいなって思っちゃって」


海未 「何も悪いことなんてないと思いますよ。それに、私達みたいに雪穂達がステージに立つのを楽しみにしている方は多いと思います」


14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/21(土) 23:00:56.73 ID:jAkwRwuI.net

海未 「なんと言ってもラブライブ優勝ユニットですからね」


雪穂 「そうやってプレッシャーかけるのやめてよー」


雪穂 「こう見えて、ライブが決まってからけっこう緊張してるんだからね」


海未 「そんなのもったいないですよ。今だけしか感じられない楽しさなんですから、最後まで楽しまないと」


穂乃果 「そうだよ雪穂!スクールアイドルの先輩達が言うんだから間違いない!」


雪穂 「二人してなんなの、もう。でも二人の言う通り、出るからには私達が一番楽しまなきゃ損だよね!」


雪穂 「最高のライブにしてみせるから楽しみにしててね!」


30: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:33:26.49 ID:3FPkCAXH.net

音ノ木坂学院 教室 お昼休み




雪穂 「っていうことがあったの。お姉ちゃん達だけじゃなくて花陽ちゃん達も来るみたいだよ。いただきまーす」


亜里沙 「ほっ!そうだった、今日は黄色づくしにしたんだった。いただきます」


雪穂 「あ!これ美味しそう。一つもらうね」


亜里沙 「じゃあハンバーグと交換!」


雪穂 「んー!やっぱり絵里さんの料理は美味しいね!」


31: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:34:11.50 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「残念ながら今日は私が作ったんだよー。そんなに美味しかった?」


雪穂 「え?亜里沙が?亜里沙がこんな美味しい卵焼きを作ったの?」


雪穂 「いつからこんなに料理が出来るようになったの?私、少しショックなんだけど」


亜里沙 「雪穂だって料理出来るし、何作ったって美味しいじゃん」


雪穂 「いや、そうじゃなくて、なんて言えばいいんだろうなー。とにかくショック!」


亜里沙 「私だって日々成長してるんです!そのうち雪穂より料理上手になっちゃうかもよ?」


雪穂 「張り合ってるつもりは無いけど私も本格的にお母さんから習おうかな」


雪穂 (ただでさえ可愛いのに料理まで出来るようになっちゃったら男の人が放っておかないだろうなー)


32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:35:22.72 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙「ん?じゃあ当日はまたことりちゃん以外の八人が集まれるんだね!」


亜里沙 「でも、それはそれでプレッシャーを感じるね」


雪穂 「今さら何言ってるの亜里沙。私達のライブの時は毎回なんだし、今さら改まることないよ」


亜里沙 「それはそうだけどさー。今回はラブライブ優勝っていう肩書きも付いちゃってるんだよ?」


雪穂 「・・亜里沙までそんなことを言わないでよ!」


亜里沙 「それに、私達の出番って最後なんだよね?」


亜里沙 「去年、凛ちゃん達も最後だったし、最後のグループの出来次第でイベントが成功するかどうかが決まるって花陽ちゃんから聞いたよ?」


雪穂 「亜里沙、それ以上は何も言わないで。プレッシャーがかかる言葉しか出てこなそう」


33: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:36:02.13 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「んー。でも実際、私達の持ち時間は他のグループよりも長いみたいだし、ちゃんとしたセットリストを組まなきゃいけないね」


雪穂 「このタイムテーブルで見ると四曲くらいはできそうだよね。新曲はどうしよっか?」


亜里沙 「そうだなー。どうせなら今回作った二曲ともやるっていうのもいいんじゃないかな?」


亜里沙 「一曲目が歌い終わったら挨拶と短いMCを入れながら新曲の紹介」


雪穂 「それなら新曲は二曲続けてやった方がいいね」


亜里沙 「うん。それで、もう一回短めのMCを入れてから最後の曲って感じで」


雪穂 「うん。それでいいかもね」


34: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:37:01.00 ID:3FPkCAXH.net

雪穂 「じゃあ明日からは通しで練習する時間も増やしていこっか」


亜里沙 「え?今日は?」


雪穂 「生徒会の仕事が溜まっちゃってるから、その処理しなきゃいけないって言ったでしょ」


亜里沙 「えー。練習したーい!」


雪穂 「そういうわけにもいかないでしょ。亜里沙はともかく私は生徒会長なんだし」


亜里沙 「その事なんだけどさ、私って生徒会役員じゃないんだから行かなくてもいいんだよね?」


雪穂 「まぁ。たしかにそうだね」


亜里沙 「ってことは練習出来るよね?」


雪穂 「・・そうだけど・・・一人で?」


亜里沙 「ステップの確認とか、発声練習とかは一人で出来るでしょ?」


雪穂 「それはそうだけど」


雪穂 (私だって本当は事務処理なんかしないで練習したいのに)


雪穂 (だからといって仕事を強要させるのも悪いかな・・・・・今までも押し付けちゃったことは何回もあったけど)


亜里沙 「でもなー・・・・今までずっと一緒に両立してきたし今日は生徒会の仕事を手伝うよ」


雪穂 「いいの?」


亜里沙 「雪穂と一緒にいるのに私一人だけ練習に行くなんて私にはできないなって思って」


亜里沙 「雪穂にはいつだって隣に居て欲しいし」


雪穂 「亜里沙・・ありがと」


亜里沙 「そのかわり、今日中には絶対に終わらせて明日からは思いっ切り練習しようね!」


雪穂 「うん!」


35: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:39:35.18 ID:3FPkCAXH.net

イベント当日



絢瀬家


ピンポーン


「あ!雪穂ちゃん!ちょっと待ってね。今鍵開けるわ」


絵里 「おはよう。久しぶりね。ごめんなさいね、亜里沙はいつも通り準備が終わってないみたいだから上がって待ってて」


雪穂 「おはようございます。いつもの事なので気にしてません。それじゃ、お邪魔します」


36: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:41:13.62 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「おはよう雪穂!見ての通り、今準備中だよー!」


雪穂 「分かってるよ。終わってるとも思ってなかったし」


亜里沙 「雪穂が来るのが早いんだよー」


雪穂 「時間通りですぅ」


亜里沙 (ホントだ)


亜里沙 「・・・きょ、今日楽しみだねー」



絵里 「話の逸らし方が下手ね。そういえば雪穂ちゃん少し背が伸びた?」


雪穂 「そんなことないと思いますよ?この間の身体測定でも変わってなかったですし」


絵里 「ってことは私の勘違いかな?でも、より一層大人っぽくなったのは確かね」


37: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:42:17.00 ID:3FPkCAXH.net

絵里 「高坂姉妹は美人姉妹ね」


雪穂 「それを言うなら絵里さん達だってそうですよ。亜里沙なんて高一の時と比べたら本当に別人ですもん」


雪穂 「絵里さんみたいにどんどん美人になって、落ち着きも出てきましたし」


絵里 「落ち着きが出てきたことに関しては私もそう思うわね。ちょっとずつ雪穂ちゃんに似てきているのかしらね」


雪穂 「絵里さんの影響だと私は思ってますよ」


絵里 「自分で言うのもなんだけど、こう見えて私ってけっこうおっちょこちょいな所あるのよ?」


雪穂 「そうなんですか?全然そんな風には見えませんよ」


絵里 「隠してるだけって言うか、注意してるだけ」


絵里 「亜里沙と希には全部バレちゃってるんだけどね」


雪穂 「ギャップがあって可愛いと思います」


雪穂 (今度、亜里沙に聞いてみよう)


絵里 「ふふ。そうかしら」


38: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:43:03.16 ID:3FPkCAXH.net

絵里 「ところで今日のライブ、上手くいきそう?」


亜里沙 「もちろんだよ!いっぱい練習したもんね!」


雪穂 「大トリっていうプレッシャーもありますし、上手くいくかどうかは分かりませんけど楽しんできます!」


絵里 「そういうところは穂乃果とそっくりね」


雪穂 「え!?そうですか?」


絵里 「あの子もライブの時は本人が一番楽しそうにしてたから」


雪穂 「うーん。言われてみればそうでしたね」


亜里沙 「やっぱり姉妹だね!」


雪穂 「うるさい。準備の手が止まってるよ!」


亜里沙 「ちぇー。雪穂のせっかちさん」


39: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:43:45.26 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「おねーちゃーん。髪とかしてー」


絵里 「しょうがないわね。亜里沙、言っておくけど雪穂ちゃんのこと待たせてるんだからね?」


亜里沙 「分かってるー。だから手伝ってよー」


絵里 「もう、亜里沙ったら。じゃあちょっと行ってくるわね」


雪穂 「はい。おかまいなく」




絵里 「ほら、櫛貸して」
亜里沙 「ポニーテールがいい!」
絵里 「また?たまには違う縛り方にしてみれば?」
亜里沙 「いいの!一年生の時からずっと、ライブの時はポニーテールにしてるんだし」
絵里 「結局はライブ前に違う髪型にセットし直すじゃない」
亜里沙 「それでも私はポニーテールがいいの!」
絵里 「はいはい。分かりました」


雪穂 (相変わらず仲良しだなー)


40: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:44:57.69 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「おまたせー!行こっか!」


雪穂 「うん!絵里さん、ごちそうさまでした」


絵里 「いいえ。あ!コップはそのままでいいわよ」


亜里沙 「じゃあ行ってくるね、お姉ちゃん」


絵里 「がんばっ・・・てじゃなくて、楽しんでね。それから、気をつけて」


亜里沙 「うん!お姉ちゃんも遅刻しないようにね!じゃあね」


絵里 「雪穂ちゃん。亜里沙のこと、よろしくね」


雪穂 「はい、任されました!行ってきます」





絵里 「ふぅー。私もそろそろ準備しようかしら。ん?希から電話だ」


絵里 「もしもし。おはよう。どうかしたの?」


絵里 「え!?あ!・・・・・・ごめんなさい。今から準備するわ」


41: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:45:49.66 ID:3FPkCAXH.net

イベント会場




亜里沙 「中野にこんな大きなイベント会場があったんだね。私、初めて来たよ」


雪穂 「私は去年、花陽ちゃん達のライブを見に来たけど亜里沙は居なかったもんね」


亜里沙 「何でだっけ?」


雪穂 「たしか、絵里さんの風邪が移って二人して寝込んじゃったんじゃなかった?」


亜里沙 「・・そうだそうだ!希ちゃんと雪穂が看病してくれたんだよね」


雪穂 「この時期にあんな大熱が出るなんて珍しかったよね」


亜里沙 「目眩が酷くて雪穂が三人くらいに見えてた気がする」


亜里沙 「でも、本当に雪穂が三人も居たら一人くらい私の面倒を見てもらいたいなー」


雪穂 「面白いこと言ってないで早く控え室に行くよ」


亜里沙 「はーい」


42: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:46:34.35 ID:3FPkCAXH.net

控え室


亜里沙 「雪穂雪穂!ちょっと!」


雪穂 「ん?なに?あ、お姉ちゃんから電話かかってきてる。何だろう?」


亜里沙 「今まで以上に周りの視線が気になるのは私だけ?何で雪穂はそんなに落ち着いてるの?」


雪穂 「・・控え室に入った瞬間にすぐ気付いたけど、意外ともう慣れたかも」


亜里沙 「えー。逞しすぎる」


雪穂 「ちょっと、お姉ちゃんに電話してくるね」


亜里沙 「うん」


43: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:47:20.57 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 (あーあ。行っちゃった。)


亜里沙 (それにしても本当に雪穂はすごいなぁ)


亜里沙 (今だって雪穂が通るとみんな雪穂のことを見てたのに、ちっとも気にしてなさそうだったし)


亜里沙 (・・ちょっとおやつでも食べよ)


亜里沙 (そういえば今日は地方のスクールアイドルのグループも来てるんだったよね)


亜里沙 (どこにいるだろう)


亜里沙 (他のグループのライブが生で見れる機会なんて多くはないから楽しみだなぁ)


亜里沙 (ん?雪穂戻って来た!あ、このチョコ美味しい。雪穂にもあげようっと)


雪穂 「おまたせー」


亜里沙 「おかえり。穂乃果ちゃん、何かあったの?はい、このチョコ美味しいよ」


雪穂 「ありがと。ただ単に朝出てくる時に頑張ってねって言いそびれたから、それを言いたかったんだって!亜里沙にも伝えておいてって言われた」


雪穂 「ん!本当に美味しいね!」


亜里沙 「そっか!じゃあ頑張んなきゃね!」


44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:48:32.64 ID:3FPkCAXH.net

後輩A 「二人ともおはよー!」

後輩B、C 「おはよう!」


亜里沙 「おはよー!ちゃんと寝坊しないで来たんだね」


後輩C 「もう寝坊ネタはやめてよー」

後輩B 「あはは。そうだよ、亜里沙ちゃん!こう見えて本人はけっこう引きずってるんだよ?」

後輩A 「あれ以来、ライブの前の日はみんなでお泊まりして遅刻しないようにしてるくらいだし」


雪穂 「徹底してるね。でも、誰かさんも時間通りに行っても準備が終わってないから寝坊みたいな感じだけどね」


亜里沙 「なにそれ!?そんな人いるんだー」


後輩C 「私の寝坊はちゃんと亜里沙ちゃんの後を継いでるんだね。安心した」


雪穂 「部長としてはもう少し違う所を継いで欲しかったよ」


後輩A 「じゃあ私達は出番が早いから準備してくる!またね!」

後輩B 「二人のライブ楽しみにしてるね!」

後輩C 「私達も頑張るねー!」


ゆきあり 「頑張ってね!」


45: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:49:14.56 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「あの子達と話ししたらちょっと落ち着いたかも」


雪穂 「良かった良かった。あ!今日も八人とも二階席から見るみたいだよ。本当は前で見たいらしいんだけどね」


亜里沙 「ある程度離れた位置じゃないと他のお客さんもみんなに気が付いちゃうもんね」


雪穂 「あの八人が揃っちゃったらどこで見ててもちょっとした騒ぎになっちゃうけどね」


雪穂 「A-RIZEとμ’sは今でもかなり特別扱いされてるし」


亜里沙 「っていうか、二階席から見てるっていうのも毎回バレてるんだったら一階の最前列で見てても変わらなくない?」


雪穂 「まぁそうだけど、近すぎちゃっても私は嫌だな」


雪穂 「悪い言い方かもしれないけど、ライブ中にお姉ちゃん達の姿は見たくないよ」


亜里沙 「ふふ。その気持ちは分かるかも」


46: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:52:07.22 ID:3FPkCAXH.net

館内放送 『只今よりリハーサルを行います。まずは入退場の方法についての説明がありますので、お配りしてあるリハーサル用の紙に書いてあるタイムテーブルの通りに行動してください。よろしくお願いします』


雪穂 「・・・だってさ。私達はH班だね。ほら!いつまでも食べてないで行くよ!」


亜里沙 「待って!あともう一つ!雪穂も、はい!」


雪穂 「ありがと。毎回だけど、ライブ前にお菓子食べ過ぎ!」


亜里沙 「緊張するとどうしてもチョコが食べたくなるんだよ。雪穂もでしょ?」


雪穂 「私は亜里沙から渡されるから食べてるだけだよ」


雪穂 (あ、このチョコも美味しい)


47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:53:58.13 ID:3FPkCAXH.net

館内放送 『入退場に関しての説明は以上となります。続きまして、これより各グループのライブリハーサルに入ります。照明や機材について、事前に提出して頂いた用紙通りになっているのかどうかの確認と立ち位置の確認のみなのでスムーズにお願いいたします』



亜里沙 「ふぅー疲れたー。当日に全グループがリハーサルってなるとけっこうバタバタしちゃうね」


亜里沙 (今、リハに向かってた子、少し様子が変だった気がする)


雪穂 「そうだね。都内のスクールアイドルが多いから半分くらいは昨日のうちからやっておけば良かったかもね」


雪穂 「亜里沙、まだチョコある?」


亜里沙 「まだまだいっぱいあるよ。はい、どうぞ」


雪穂 「ありがとう」


亜里沙 (私の勘違いかな?)


48: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:54:32.49 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「そういえばさ、今日って地方から参加してるグループからライブをやるんだよね?」


雪穂 「そうだった気がする。タイテ確認してみれば?たしか、どこのスクールアイドルかも書いてあった気がするよ」


雪穂 (これも美味しそう)


亜里沙 「よくそんなところまで見て、覚えてるよね。私なんて自分達の所しか見てなかったよ」


亜里沙 (さっきのグループは・・あった!【Aqours】っていうんだ。静岡から来てるのかー)


亜里沙 (あ、帰ってきた)




「マリさん、やはり無理なのではないですか?」
「これくらい平気よ」
「・・本当に大丈夫なの?」
「もう!カナンもダイヤも心配し過ぎ!」
「本人が平気って言ってるんだからNo problemよ!」


亜里沙 (やっぱり、あの金髪の子どこか変だよ。歩き方が普通じゃない)


49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:55:13.63 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「雪穂。あのAqoursって三人組の子達のこと、見える?」


雪穂 「え?うん。それがどうかしたの?」


亜里沙 「あの金髪の子、足を怪我してる」


雪穂 「本当に?」


亜里沙 「うん。間違いないよ。さっき、包帯を巻き直してた。大丈夫かな?」


雪穂 「本人達が何て言ってるのか分からないけど、ちゃんとこうして参加してるってことは平気なんじゃないかな?」


雪穂 「それに、地方から参加してるグループの人達はみんな気合の入れ様が違う気がするの」


雪穂 「あの子達が緊張してるからそう見えるだけかもしれないけど、彼女達にとって今日のイベントって名を上げるチャンスなんだと思う」


亜里沙 「だからみんな怖い表情してるんだね」


亜里沙 「“アイドル”なんだから笑顔じゃないと」


雪穂 「そうだね。亜里沙の言う通りかも」


50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:56:02.13 ID:3FPkCAXH.net

少女A 「雪穂、亜里沙!お疲れー!久しぶりだね」


少女B 「お久しぶりです。ラブライブ以来ですね」


雪穂 「あ!久しぶり!私達も挨拶に行こうと思ってたんだ!」


亜里沙 「久しぶりー!会いたかったーー!」


少女B 「うわ!ちょっと!苦しいですよー」


少女A 「ラブライブの後の二人の活動の話を聞いてたからこのイベントにも参加しないのかなって思ってたけど、会えて良かったよ」


雪穂 「私からも連絡しようかと思ったんだけど忘れちゃってた」


少女A 「私から連絡するのは何か違うのかなって思っちゃってたから連絡くれれば良かったのに」


少女B 「そういえば、本当に次のラブライブにはエントリーしないんですか?ランキングではここ二年間ずっと一位なのに?」


亜里沙 「グループチャットでも教えたように私達はもう何を言われてもラブライブにはエントリーしないって決めたの。ランキングの事なんて関係ないよ」


51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:56:51.67 ID:3FPkCAXH.net

少女B 「そんな。私達、まだリベンジ出来てません!」


少女A 「今の私達の目標は雪穂達にリベンジして優勝することだから、それが出来ないってなると悔しいな」


少女B 「・・・勝ち逃げなんてズルいです」


雪穂 「ごめんね。勝ち逃げとかそんなつもりはないの」


亜里沙 「・・・」


亜里沙 「じゃあ別の日に私達と合同ライブしようよ!」


雪穂 「え!?いくらなんでもそれは無理なんじゃない?」


亜里沙 「え?そう?埼玉と東京なんだし、日程を合わせて会場を決めれば出来るんじゃないかな?」


少女B 「・・何ですかそれ・・・絶対にやりたいです!」


少女A 「そうだね。忙しくなりそうだけど私もやりたい!」


少女A 「今日がそのリベンジマッチでもいいのかなって思ってたけど、二人が大トリでライブ時間が長い時点で同じ条件じゃないから納得できないし」


雪穂 「んー。まぁ勝負は別として合同ライブは楽しいだろうからやってみてもいいかな」


亜里沙 「よしっ!雪穂の許可が出たから決まりだね!」


少女B 「そうですね!楽しみです!」


雪穂 (私が決定権を持ってたんだ)


少女A (雪穂がなんて言おうと決まってたと思うけど)


少女A 「それじゃ、合同ライブの話は後で集まって決めようか!」


雪穂 「そうだね!まずはお互い今日のライブで最高のパフォーマンスをしよう!」


少女A 「じゃあ私達は準備してくるね!」


亜里沙 「楽しんでねー!」


52: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:58:40.70 ID:3FPkCAXH.net

雪穂 「勢い任せに決めちゃったけど大丈夫かな?」


亜里沙 「大丈夫だよ!なんとかなるでしょ!」


雪穂 「他人事だと思ってるような言い方だけど、亜里沙にもちゃんと仕事はしてもらうからね!」


亜里沙 「分かってるよ」


亜里沙 「ところでさ、リハの時は制服のままでいいよね?どうせ出番は最後なんだし」


雪穂 「うん。そのままでいいと思う」


亜里沙 「じゃあ私達の番になるまで他のグループのリハでも見てようよ」


雪穂 「そうだね。番が回って来たらそのままリハに入っちゃえば楽だし」


53: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 06:59:23.43 ID:3FPkCAXH.net

リハーサル終了後 控え室




雪穂 「・・・・・まさか出演者全員に見られながらリハやるとは思ってもみなかったね」


亜里沙 「一階席前方の席がほぼ埋まってたもんね」


亜里沙 「しかも、私達だけリハの時間長くなかった?」


雪穂 「やっぱりそう思った?確認だけだから早く終わるって言ってたし、他のグループも回転率良かったからビックリしちゃったよ」


亜里沙 「スタッフさんもやけに多かったし、普通に席に着いて見てる人もいたよね」


雪穂 「特別扱いされてる感じがして嫌だったな。こういうの久しぶり」


亜里沙 「でも、ラブライブ優勝グループってなると自然とこういう扱いになっちゃうのかな?」


雪穂 「まぁ注目されるのは分かってたけど、ここまでとは思わなかったよ」


雪穂 「やってる事は他の子達と同じなのにね」


54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 07:00:28.47 ID:3FPkCAXH.net

亜里沙 「私さ、さっき二年生達のリハやってる姿見て、ちょっと感動しちゃった」


雪穂 「そうなの?なんで?」


亜里沙 「つい一年前は凛ちゃんとか私と一緒にワイワイ騒いでた子達が自分達のスタイルでステージに立ってたからかな」


亜里沙 「それだけじゃなくてさ、ちゃんと照明さんとかスタッフさんの人達にもちゃんと意見してるのを見て、成長したんだなって思っちゃって」


雪穂 「もしかしたら私達もお姉ちゃん達にそういう目で見られてたのかもね」


雪穂 「私は実際にそういうの、お姉ちゃんにも言われたことあるし」


亜里沙 「ああいう姿を見ると私達も頑張んなきゃなって思うよね」


雪穂 「今日のステージもしっかりと目に焼き付けてもらわなきゃね」


亜里沙 「うん!頑張ろう!」


雪穂 「亜里沙、最後にもう一ついいかな?」


亜里沙 「ん?なになに?」


雪穂 「もう一つチョコちょうだい!」



56: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/04/22(日) 07:02:43.57 ID:3FPkCAXH.net

とりあえず書き溜め分は終了です!
続きは今、考えているところなので出来上がったら新規で立てると思います!



58: 名無しで叶える物語(プーアル茶) 2018/04/22(日) 14:59:54.14 ID:i64jsOG/.net

リ´・-・)ユッキーが大人になっててお姉ちゃんちょっと寂しいよ







元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1524317262/