1: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 08:59:17.60 ID:T5cVmUwU.net

※手塚治虫氏の『ブラック・ジャック』× AqoursキャラのパロディSSです

※顔文字SSです

※キャラ改変が多分に含まれてますのでご留意ください。手塚氏特有のスターシステムだと理解していただければ幸いです。




3: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:02:45.52 ID:T5cVmUwU.net

みなさんごきげんよう、ブラック・ダイヤですわ。

今回は、日本の伝統的な奇病「人面瘡」に罹ってしまった、とある女のお話です。

「人面」とは人の顔で、「瘡」は腫れ物や出来物。つまり、人面瘡とは「人の顔の形をした腫れ物」のことを意味しています。

これだけなら、それはたまたま腫れた模様が人の顔のように見えるだけではありませんか、と思う人もいるかもしれません。しかし、この人面瘡について記録してある医学書を読んでみると、次のような症例が報告されています。

「人面瘡が突然げらげらと笑い出し、寄生先である患者に向かって話しかけてくる」
「食べ物を人面瘡に近付けてみると、口をあんぐりと開けてむしゃむしゃとそれを食べる」
「人面瘡を刃物で切除しても、すぐに同じ模様の人面瘡が浮かび上がってくる」

その症例のいかがわしさから、人面瘡は架空の病気として、あるいは怪異・妖怪の一種として語られてきましたが……もし実際に発病した場合は、殆どの医者には手につけられないことになるでしょう。

それは私も例外ではないかもしれません―――。


4: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:03:11.61 ID:T5cVmUwU.net

Karte 2:人面瘡


5: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:04:18.56 ID:T5cVmUwU.net

【沼津 ブラック・ダイヤの家】

キキーッ

バタンッ

メ三●三●三リ「……ここが電話で言っていた、先生の診療所」

「顔全体に包帯を巻いた上にサングラスとは、ずいぶんと怪しい恰好ですわね」

メ三●三●三リ「!」

|c||σノ-σ||「黒コートとツギハギの私が、他人のことを言えないかもしれませんが」

メ三●三●三リ「……初めましてになります、ブラック・ダイヤ先生」

|c||σノ-σ||「先ほど電話して頂いたのは、あなたでよろしくて?」

メ三●三●三リ「はい。電話でもお伝えしましたが、今日は先生のところに、この怪しい恰好の件で伺いました」

メ三●三●三リ「単刀直入に言えば、この顔を元の顔に治してもらいたいのです。それも手早く、完璧かつ、ご内密に」

|c||σノ-σ||「まあ、私のところにわざわざ来る人は事情ありの方が大半ですので、その辺の事情は汲み取りますわ」

|c||σノ-σ||「ただし、口止め料という意味もあって治療費もよそより沢山いただいていますが、それもご承知で?」

メ三●三●三リ「結構ですよ。どのくらいですか」

|c||σノ-σ||「病気にもよりますが……手術代をふくめて500万から3000万といったところでしょうか」

メ三●三●三リ「…治ったらちゃんと払いますよ。本当に治ったら、ですけど」


6: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:05:16.92 ID:T5cVmUwU.net

|c||σノ-σ||「では早速ですが、その顔の包帯を取ってください。それとサングラスも」

メ三●三●三リ「……分かりました」

スルスルスル

|c||σノ-σ||「……!」

「どうです、先生」


メノ^ノ。^リ  バーーン


|c||;σノ-σ||「こ、これは……素顔が見えなくなるほど巨大な腫れ物なんて……初めて見ましたわ」

|c||;σノ-σ||「かぶれ…いや、薬品中毒でしょうか……?」

メノ^ノ。^リ「そんなものじゃありません……。先生は、「人面瘡」というものをご存知ですか?」

|c||σノ-σ||「……そういうレッキとした病名はありませんが……伝説や小説の中で出てくるものであれば」

メノ^ノ。^リ「これがその人面瘡です」

|c||σノ-σ||「まさか」

メノ^ノ。^リ「……二週間前のある朝、顔に小さな出来物ができていたんです。最初は少し気になるくらいの大きさだったのですが、時間が経つうちにみるみると顔中に広がっていきました」

メノ^ノ。^リつ「これが出来る前の、本来の私の顔になります」スッ

『メイ*σ ᴗ σリ』


7: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:07:42.96 ID:T5cVmUwU.net

|c||σノ-σ||「綺麗なお顔ですわね」

|c||σノ-σ|(どこかで見たことがあるような……?)

メノ^ノ。^リ「綺麗だなんてとんでもない、地味で目立たない顔ですよ。……少なくとも今の顔よりは」

メノ;^ノ。^リ「この派手派手しい出来物のせいで私は人に怖がられるようになり、私は人前にも出られず、仕事もできなくなってしまいました……」

メノ;^ノ。^リ「一人で家にこもっていても、この顔が気がかりになるあまり、趣味に打ち込む気にもならないんです……」

メノ;^ノ。^リ「さらに、厄介事はそれだけじゃないんです」

|c||σノ-σ||「……と言いますと?」

メノ;^ノ。^リ「この顔は、勝手に喋り出すんです……!」

|c||σノ-σ||「……喋り出す、ですか?確かに、人面瘡が勝手に喋るという記録は残ってるそうですが……それはあなたの意思ではなく?」

メノ;^ノ。^リ「ちがいます。私の意思に反して、思ってもないことを勝手にペラペラと喋るんです……!」

|c||σノ-σ||「……今、喋っていることは?」

メノ;^ノ。^リ「これは私の言葉です。この顔はときどき口走るので……」

|c||σノ-σ||「…………」

メノ;^ノ。^リ「先生、お願いします……これを取って私の顔を治してください……!」

|c||σノ-σ||「……分かりました。ですが、少し聞いておきたいことがあります」


8: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:09:10.46 ID:T5cVmUwU.net

|c||σノ-σ||「その人面瘡は二週間前に発病したと言っていましたわよね?」

|c||σノ-σ||「発病のきっかけに何か心当たりはあるでしょうか?ささいなことでも構いませんわ」

メノ^ノ。^リ「……ひとつだけあります」

メノ^ノ。^リ「出来物に気付く前日の夜、私は一仕事を終え、いつものように家に帰ろうとしてました」

メノ^ノ。^リ「視野の悪い夜道を歩いていると、ぐちゃっという音がして、何かを踏んづけた感触が走ったんです」

メノ^ノ。^リ「足元を確認してみると、そこには一匹の大きなヒキガエルがいました……。潰れた姿で」

|c||σノ-σ||「ヒキガエル……ですか?」

メノ^ノ。^リ「ええ。内臓は丸見えで、体液は飛び散って、目は引ん剝いていて……むごい光景でした」

メノ^ノ。^リ「気分が悪くなった私は家に戻るとすぐに風呂場に行き、足の裏を念入りに洗いました。……汚れがこびり付いた気がしてならなかったからです」

|c||σノ-σ||「そして朝起きてみると、顔に小さな腫れ物があって、それがやがて今のような姿にまで大きくなっていったわけですか」

メノ^ノ。^リ「……実は私、その潰れたヒキガエルの怨念で、こんなことになったんじゃないかと思ってるんです」

メノ^ノ。^リ「そう考えると、この出来物がカエルの顔のようにも見えてきませんか?」

|c||σノ-σ||「……あいにくですが私からすれば、カエルの顔でもなく、人面瘡でもなく、ただの大きな腫れ物にしか見えませんわ」


9: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:10:43.44 ID:T5cVmUwU.net

メノ^ノ。^リ「先生……」

|c||σノ-σ||「人面瘡もカエルの怨念も怪談の一種です。実在しているかどうかは分かりません。そこに確かにあるのは、その腫れ物だけです」

|c||σノ-σ||「だったら私の手で治せないはずがありません」

メノ^ノ。^リ「じゃあ、私は治るんでしょうか……」

|c||σノ-σ||「ええ、元通りに治してみせますわ」


【手術室】

|c||σノ-σ||「こちらのベッドで横になってください」

メノ^ノ。^リ「はい……」

|c||σノ-σ||「腫れている箇所をもっと診ていきますわ」

メノ-ノ。-リ「お願いします……」

|c||σノ-σ||「…………」ジーッ

|c||σノ-σ||(……おそらくこれは、かぶれから来た化膿症でしょう。考えられる原因としては、ヒキガエルの体液が飛び散って顔に付着したことで皮膚がかぶれた、といったでしょうか)ジーッ

|c||σノ-σ||(あまり聞く事例ではありませんが、体質の問題を考えると有り得ないこともないかと)ジーッ


「うふふ♡ そんなまじまじと見られると照れちゃうわね♡」


|c||σノ-σ||「……!?」


10: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:12:43.93 ID:T5cVmUwU.net

メノ^ノ。^リ「初めまして、先生」ズズズズズ

|c||σノ-σ||「……初めましての挨拶はすでに済ませたつまりですが」

メノ^ノ。^リ「それは『この娘』とでしょ?『私』とは初対面なのに、ずいぶん冷たいんだから」

|c||σノ-σ||「先ほどまでとはずいぶん雰囲気が違いますわね」

|c||σノ-σ||「大した演技力ですわ。普段は女優か何かやっていますの?」

メノ^ノ。^リ「そんな芸当、この娘にあるわけないじゃない。私は私で、この娘はこの娘。一つの体に二つの『顔』があるだけよ」

|c||σノ-σ||「二つの顔……つまり、二つの人格、といったところでしょうか」

メノ^ノ。^リ「うふふ♡ 話が早くて助かるわ♡ 先生なら私のお願いを聞いてもらえそうで安心したわ♡」

|c||σノ-σ||「お願い?」

メノ^ノ。^リ「単刀直入に言うと、この娘の顔を元に戻すのをやめてほしいの」

メノ^ノ。^リ「せっかく顔が馴染んできて、こうやって人とお喋りできるようになったのに、先生はその邪魔をするつもりかしら?」

|c||σノ-σ||「……なるほど。別人格であるあなたは、本来の人格から意識を乗っ取ろうとしていますのね」

|c||σノ-σ||「顔がそのように変化したのも、人格レベルの影響を受けたからでしょう」

|c||σノ-σ||「では、あなたは潰されたカエルの怨霊などではないわけですか」

メノ^ノ。^リ「乙女をカエル呼ばわりするなんて失礼しちゃうわ。まあ、確かにあのときのカエルは、この顔が馴染む良いきっかけになってくれたけど♡」


11: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:14:31.14 ID:T5cVmUwU.net

メノ^ノ。^リ「それで先生、私のお願いは聞いてくれるのかしら?」

|c||σノ-σ||「……あなたのその派手な顔のせいで、仕事も趣味もできなくなってしまったと、その方は苦しんでいました」

|c||σノ-σ||「私は、その方が元の生活に戻れるように顔を治すべきだと思いますわ」

メノ^ノ。^リ「私を切除して後悔しても遅いわよ?」

メノ^ノ。^リ「この娘だけじゃないわ。先生がどうなっても自己責任よ?」

|c||σノ-σ||「私はそんな脅しには屈するような人間ではありませんわ」

メノ^ノ。^リ「……そう」

メノ^ノ。^リ「私がお喋りできる時間のうちに交渉を成立させたかったけど、そろそろ時間切れのようね」

メノ^ノ。^リ「残念ね、先生。また会えたらいいわ」

メノ^ノ。^リ「…………」スッ…

メノ-ノ。-リ「…………」

|c||σノ-σ||「どうやら別人格の方は、長くは表に出てこられないようですわね」

|c||σノ-σ||(きっと別人格が完全に意識を乗っ取る土壌作りとして、顔をはじめとした身体レベルの変化が必要なのでしょう)

|c||σノ-σ||(ということは顔を元通りに戻せば、意識下の不可思議な現象も大人しくなることでしょう)

|c||σノ-σ||(まあ、再発の懸念はありますが……)

|c||σノ-σ||「何はともあれ、今のうちにオペを始めてしまいましょう」


12: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:15:58.02 ID:T5cVmUwU.net

|c||σノ-σ||「手術を始めますわ」

ゴリゴリゴリ

メノ^ノ。^リ

|c||σノ-σ||「表皮と皮下脂肪が異常に増殖してますこと……リンパ節も腫れてる……」

スーッ

メイ^ノ_^リ

スサーッ

メイ*^_^リ

|c||σノ-σ||「だんだん素顔が見えてきました」

サッサッサッ

メイ*‐_‐リ


|c||σノ-σ||「ふぅ、手術終了ですわ」

|c||σノ-σ||「目が覚めるまで、書斎でコーヒーでも飲んで一服しましょうか」スタスタ


13: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:17:41.91 ID:T5cVmUwU.net

【書斎】

|c||^ノ-^||「おほーっ!手術後のコーヒーは格別ですわ~。味はインスタントですが」

ツルッ

|c||σノ-σ||「あ」

バッシャーン

|c||σノ-σ||「……やってしまいましたわ」

|c||´ノ-`||「今朝の新聞に思いっきりコーヒーがかかってしまいましたわ……これから読もうと思っていたところですのに……」

|c||´ノ-`||「まあ、大事な本ではなく新聞だったのは不幸中の幸いと言うべきですか……」

|c||´ノ-`||「…………」

|c||σノ-σ||「新聞……?はて…何か引っかかります……新聞…新聞……」

|c||σノ-σ||「!」

|c||σノ-σ||「確か二週間前の新聞は……」ガサガサフゴソゴソ

|c||σノ-σ||「…………」

|c||σノ-σ||「……そういうことでしたか」

―――
―――――
―――――――


14: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:20:24.21 ID:T5cVmUwU.net

メ三-三-三リ「先生、顔がムズムズします……」

|c||σノ-σ||「そろそろ包帯を外していい頃合いでしょう。外してみてください」

メ三-三-三リ「はい……」

スルスルスル……

メイ*σ ᴗ σリ「…………!」

|c||σノ-σ||「いかがでしょうか?」

メイ*σ ᴗ σリ「も、元に戻ってます……!しかも完璧に……!」

|c||σノ-σ||「腫れていた表皮を剥ぎ取り、写真の顔になるように整形してみました」

メイ*^ ᴗ ^リ「最高です!これで元の生活に戻れます!」

|c||σノ-σ||「そうですか。それはよかったですわ」


|c||σノ-σ||「私はてっきり、元通りに戻りすぎてガッカリすると思っていましたから」

メイ*σ ᴗ σリ「……どういうことですか?」

|c||σノ-σ||「とぼける必要はありませんわ。あなたの素顔を写真で見たときから以前どこかで見たことがあると思っており、先ほど思い出したのです」

|c||σノ-σ||「新聞に掲載された、連続殺人事件の容疑者の顔写真、なんて形でですが」

メイ*σ ᴗ σリ「…………」


15: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:24:41.74 ID:T5cVmUwU.net

|c||σノ-σ||「記事を読みましたわ。一人の人間を殺しては、捜査の目から逃れるように行方をくらまし、また別の人間に通り魔的犯行を繰り返す……そうした一連の犯行を長らく続けてきたそうですわね」

|c||σノ-σ||「警察の調査であなたが犯人と思しき人物として浮上し、あなたの顔写真が報じられたのがこの二週間前の一面記事になりますわ」

メイ*σ ᴗ σリ「…………」

|c||σノ-σ||「これで私は、あなたの人面瘡をようやく解明できたのです」

メイ*σ ᴗ σリ「……と、言いますと?」

|c||σノ-σ||「簡単な話です。二週間前にその素顔を全国に晒されたあなたは、身を隠して逃亡生活を送らざるを得なくなりました。そこで感じるストレスは計り知れないでしょう」

|c||σノ-σ||「やがてあなたは精神に異常を来し、あなたの中では、普段のあなたとしての人格と、犯罪者としての人格に分裂する事態にまで発展しました」

|c||σノ-σ||「人面瘡は、自身の犯罪性を抑えつけようとするあまり生じた反動といってもよいでしょう。強く押さえたゴムボールが手を離すことで大きく跳ね返るのと同じように」

メイ*σ ᴗ σリ「……つまりあの顔は、私の中の殺人鬼としての顔だったわけですか」

|c||σノ-σ||「人面瘡が表に出ることで捜査をくらますことができたとするなら、それは皮肉な話ですが」

|c||σノ-σ||「しかしあなたは、新聞記事に載っていた素顔に戻すように依頼してきました。私にはその真意が分からないのです」

|c||σノ-σ||「追われている身であるならば、別の顔写真でも持ってきて別人の顔に整形するのが普通です。なぜあなたはわざわざ自分の顔を戻させたのでしょうか?」

メイ*σ ᴗ σリ「……先生、それは簡単な話です」

メイ*^ ᴗ ^リ「好きなんですよ。地味で、目立たなくて、いかにも人畜無害なこの顔が」


16: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:26:15.68 ID:T5cVmUwU.net

メイ*^ ᴗ ^リ「こんな大人しそうな顔つきの子が、殺しなんてするはずがない―――そうやって相手は勝手に思ってくれる。だから、なかなか使えるんです。この顔は」

|c||σノ-σ||「…………」

メイ*σ ᴗ σリ「私の中で一番大切なのは、相手に警戒されないことなんですよ。だから私はこの地味な顔が好きなんです」

メイ*σ ᴗ σリ「あんな派手派手しい顔は最悪ですよ。警戒されないわけがないですもの」

メイ*σ ᴗ σリ「だから先生には本当に感謝してるんですよ?正直ここまで完璧に戻してもらえるとは思っていませんでしたから」

|c||σノ-σ||「……どうやら、あなたの殺人への執念は相当なものなようですわね」

メイ*^ ᴗ ^リ「私にとって、殺しはもう趣味の領域でしてね。殺しなしでは生きられない体なんですよ」

|c||σノ-σ||「趣味……。あなたが話していた、打ち込めなくなった趣味とは、殺人のことだったのですか」

メイ*σ ᴗ σリ「あんな顔じゃあ人を殺す気も失せますよ。これからはそんなこともなさそうですけど」

メイ*σ ᴗ σリ「先生、私の顔を治して後悔してますか?」

|c||σノ-σ||「…………」

|c||⁻ノ-⁻||「いいえ、私は黒い医者です。あなたから口止め料を含めた治療費を貰えさえすれば、何も言うことはありませんわ」

メイ*^ ᴗ ^リ「ふふ、さすがブラック・ダイヤ先生。話が早くて助かります」

メイ*σ ᴗ σリ「じゃあ、手術費は大金でしょうから後日また払うとして、今回は口止め料の分を前もって払っておきますね」


17: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:28:21.18 ID:T5cVmUwU.net

メイ*σ ᴗ σリ「お金を車の中に積んでありますので少し取りに行ってきます」

メイ*^ ᴗ ^リ「あ、逃げたりはしないのでご安心を。警察を呼ばれちゃまずいですからね」

バタッ…

タッタッタッタ…

|c||σノ-σ||「…………」

タッタッタッタ…

バタッ…

メイ*σ ᴗ σリ「お待たせしました」


|c||σノ-σ||「―――!?」


カチッ

メイ*σ ᴗ σリ「動かないでください。少しでも動いたら即座に撃ちますよ」

|c||σノ-σ||「……猟銃ですか」

メイ*σ ᴗ σリ「ごめんなさい、気が変わったんです。最初は本当にお金を取りに行ったんですけど、これがハッチゲートに置いてあったものですから、つい」

|c||σノ-σ||「人を殺したい衝動に駆られたわけですか」

メイ*σ ᴗ σリ「……まあ、先生には正体を知られちゃったわけですし、こっちの方がお金払うより手っ取り早く口止めになるので、仕方ないですよね」

|c||σノ-σ||「…………」

|c||σノ-σ||(気付かれないようにコートからメスを取り出し、隙をついて急所にメスを投げるしか、突破口はなさそうですわね)

|c||σノ-σ|| スッ


パァァッッッン


18: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:31:47.45 ID:T5cVmUwU.net

メイ*- ᴗ -リ「先生、言ったでしょ?動いたら撃つって」

メイ*σ ᴗ σリ「今回は急所を外しました。ですが、次はないと思ってください」

|c|Tσノ-σ||「…………」ダラーリ

|c|Tσノ-σ||(これは…まずいですわね……)

メイ*^ ᴗ ^リ「先生は快気祝い一発目になる人なんですから、じっくりと楽しみたいですよね……うふふ」

メイ*^ノᴗ ^リ「ふ……」モワァッ…


メイσノᴗ σリ「……?」モワモワ


メノ>ノ。<リ「う…かゆい…むずかゆい……」モワモワモワ


|c|Tσノ-σ||「……!顔がどんどん腫れていって……!」


メノ>ノ。<リ「い、痛い、痛い!せ、先生、治ってなんかないじゃな」モワモワモワモワモワ


カチャッ

|c|Tσノ-σ||(……!自分のこめかみに銃口を……!)


メノ^ノ。^リ「い、ですか」


パァァッッッン


メノ^ノ。^リ「…………」バタッ

|c|Tσノ-σ||「……顔に、同じ人面瘡が出来ていますわ」


19: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:34:15.89 ID:T5cVmUwU.net

メノ^ノ。^リ「…先生、また会ったわね……♡」

|c|Tσノ-σ||「……ええ、ごきげんよう」

メノ^ノ。^リ「先生に…またお願いしていいかしら……」

メノ^ノ。^リ「この娘を…このまま眠らせてあげてほしいの……」

|c|Tσノ-σ||「…………」

メノ^ノ。^リ「うふふ……♡だから言ったでしょう……私に手を出すなって……」

メノ^ノ。^リ「私が出ているうちは…この娘は誰も殺さなかったの……」

メノ^ノ。^リ「できれば私が…主導権を完全に奪った後で……警察に出頭して…せめてもの罪を償いたかった……」

|c|Tσノ-σ||(……私は大きな勘違いをしていたのかもしれません)

|c|Tσノ-σ||(人面瘡は、二週間前にヒキガエルを踏み潰したことがきっかけで現れるようになったと言っていました)

|c|Tσノ-σ||(その理由は、彼女が殺しに対する罪悪感をそこで初めて抱いたからではないしょうか)

|c|Tσノ-σ||(だとすると、この人面瘡は犯罪者としての顔ではなく、むしろ……)

メノ^ノ。^リ「さようなら、ブラック・ダイヤ先生……」


メノ- 。-リ


メイ*- 。-リ


|c||σノ-σ||「この人面瘡は、この娘の良心の顔だったのかもしれません」



21: 名無しで叶える物語(聖火リレー) 2018/10/14(日) 09:35:55.71 ID:T5cVmUwU.net

ブラック・ダイヤのカルテ02:人面瘡 終




23: 名無しで叶える物語(茸) 2018/10/14(日) 10:08:05.18 ID:vZY7vKKn.net


ブラックダイヤの顔のノってツギハギか
メノノリからなんか感染したのかと思ったよ


27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2018/10/14(日) 12:34:51.71 ID:m/xaph7U.net

|c||^.- ^||






元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1539475157/