1: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:48:58.36 ID:8DBf/L9g.net

~浦の星女学院・屋上~
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2: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:49:20.08 ID:8DBf/L9g.net

~地上~


やじうまザワザワ……


黒澤ママ「おやめなさいっ!!ダイヤさんっ!!」

黒澤ママ「あなたは誉れ高き黒澤家の長女なのですよ!!」

黒澤ママ「それなのに、自ら命を絶とうとするだなんて……」

黒澤ママ「ご先祖様に、何てお詫びをすればいいのですか!?」


3: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:49:35.77 ID:8DBf/L9g.net

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4: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:49:50.39 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「私はもう、生きていくのが嫌になったのです!!」

ダイヤ「私が死んだら、ルビィが黒澤家を継げばいいじゃないですか!!」

ダイヤ「ここから飛び降りて、私は死にます!!」

黒澤ママ「ダ、ダイヤさん……」

黒澤ママ「ああ……」その場で気絶

梨子ママ「くっ、黒澤さんっ!!」黒澤ママを介抱


5: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:50:07.40 ID:8DBf/L9g.net

~再び屋上~


ダイヤ「…………さようなら」

ダイヤ「さようなら……お父様、お母様、ルビィ」

ダイヤ「先立つ不孝をお許し下さい」

ダイヤ「黒澤家の名誉を守るために、私は命を捨てます……」


屋上の扉バタンッ!!


ダイヤ「!!??」後ろ振り返り


千歌「はぁ……はぁ……」肩で息

千歌「…………ダメだよ、ダイヤちゃん」

ダイヤ「千歌さん……」


6: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:50:24.18 ID:8DBf/L9g.net

果南「バカな真似はやめなよ!!ダイヤ!!」

鞠莉「親より先に死ぬだなんて、ベリーギルティーよ!!」

ダイヤ「気休めを言うのはやめてください!!」

ダイヤ「私の秘密が世間に知れ渡った以上、もう生きてはいられません!!」

曜「ダイヤさんが、あんなに狼狽するだなんて……」

梨子「一体、何があったの……?」


善子「……ルビィ」

善子「あんた、みんなに言わなきゃいけない事があるでしょ?」

梨子「えっ?」

ルビィ「…………」いたたまれない顔

花丸「じ、実は……」


7: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:50:39.42 ID:8DBf/L9g.net

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8: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:51:10.16 ID:8DBf/L9g.net

~黒澤家・ダイヤの部屋~


ルビィ「お姉ちゃん、前に貸した……」


襖スゥーーッ


ルビィ「…………」

ルビィ「…………いないね」

ルビィ「お姉ちゃんに貸したスクールアイドルの雑誌、読みたくなったから返してもらおうと思ったのに……」

ルビィ「…………」

ルビィ「めんどくさいから、勝手に持ってっちゃお」


(と、ダイヤの勉強机の上に置かれたスクールアイドルの雑誌を手に取ろうとしたルビィだったが––––)


9: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:51:29.54 ID:8DBf/L9g.net

ルビィ「…………?」

ルビィ「何だろう……このノート」


(ルビィの目に飛び込んできたのは、使い込まれたとおぼしき痕跡が表紙に見られる大学ノート––––)


ルビィ「????」

ルビィ「表紙に、赤色のマジックで(秘)って書いてあるけど……」

ルビィ「ひょっとして、Aqoursに関する事が書かれてるのかな?」


ページパラッ……


ルビィ「」

ルビィ「」

ルビィ「」



ルビィ「え」


10: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:51:57.76 ID:8DBf/L9g.net

    ☆☆☆件のノートの内容☆☆☆


∬cVσ _σv「の、希……」ハァハァ

∬cVσ _σv「もう、自分に嘘をつくのは辞めたわ」

∬cVσ _σv「私、希の全てが欲しい」

╭*(;๑˘ᴗ˘๑ )*╮「ちょっ……エリち?」

╭*(;๑˘ᴗ˘๑ )*╮「ウチら、女同士だよ?」

∬cV// Д//v「性別とかなんて、もうどうでもいいっ!!」

∬cV// Д//v「私は東條希という、ひとりの人間に惚れたの!!」

∬cV// Д//v「今からひとつになりましょう!!私たち!!」


希の服ひん剥き!!


╭*(,,◎口◎,,)*╮「いや~~~~ん!!!!」


     エリーチカの潮干狩り
           ※ここでタイトル(筆書き)


    ☆    ☆    ☆    ☆


11: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:52:16.36 ID:8DBf/L9g.net

ルビィ「………………」

ルビィ「何…………この漫画」

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12: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:52:35.87 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「私の密かな趣味だった……あのノート!!」

ダイヤ「ノートの表紙に、ちゃんと(秘)って書いておいたのに……!!」

ダイヤ「なのに……」

ダイヤ「なのに……」


ダイヤの体プルプル……


ダイヤ「どうして、全ページスキャンして『黒い炭素』という捻りのないペンネームでpixivに投稿してしまったのですかぁぁぁぁ!!!!」


13: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:52:51.16 ID:8DBf/L9g.net

千歌「うっ……」

梨子「そんな事したの?ルビィちゃん……」

ルビィ「ご……ごめんなさい……」

善子「だからネットに上げるのは、やめろって言ったのに……」

花丸「なにルビィちゃんを、スケープゴートにしてるずらか?」ジト目

善子「!!」ギクッ

花丸「ルビィちゃんがあのノートを見せてきた時、善子ちゃんったら……」


14: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:53:06.10 ID:8DBf/L9g.net

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善子『ブハハハハハハハハッ!!!!』ゲラ爆

善子『あのダイヤが、ひとりでこんな漫画を……ひひひっ』過呼吸

善子『そうだ!!このノート、ネットで公開処刑してみない!?』ニヤニヤ


15: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:53:23.09 ID:8DBf/L9g.net

花丸「……って、ひとり勝手に暴走して、あれよあれよとネットに投稿したんだよね」

善子「うっ……」冷や汗

鞠莉「なんて事をしてくれたのよ……善子」

果南「こりゃあ~~『お仕置き』が必要かなん?」

千歌「善子ちゃん……」

千歌「…………軽蔑する」ボソッ

善子「申し訳ないわよぉぉぉぉ!!!!あとヨハネぇぇぇぇ!!!!」涙目


16: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:53:41.65 ID:8DBf/L9g.net

ルビィ「あ!!でもさぁ、お姉ちゃん!!」必死

ルビィ「あの漫画……絵は拙いけど、濃厚なのぞえりだってマニアに評判が良かったんだよ!!」

ルビィ「『ラブライブ!100users入り』のタグも付いたのに、これでも不服だというの!?」

ダイヤ「その様な汚らわしい名誉など、欲しくありませんわ!!」

ダイヤ「しかも、あのような特定しやすいペンネームで投稿するだなんて……」ワナワナ

ダイヤ「おかげで、私のSNSアカウントに『炭素先生!!新作オナシャス!!』って凸る不逞の輩が、大量発生したじゃないですか!!」

ダイヤ「薄暗い祭り上げられ方をされるぐらいなら、死を選びますわ!!」


(と、ダイヤは再び前へ向き直り––––)


17: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:54:00.89 ID:8DBf/L9g.net

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ダイヤ「とにかく私は、ここから飛び降りて死にます!!邪魔しないで下さい!!」

千歌「そんな!!意固地にならないで……」


(その時、一陣の突風が吹き付けた––––)


18: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:54:21.08 ID:8DBf/L9g.net

ビュウウウウウウウウッ!!!!


ダイヤ「あっ!!!!」


体グラグラッ!!


8人「!!!!!!!!」


足滑らせっ!!


地上のヤジウマ「キャアアアアアアアアア!!!!」


19: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:54:41.48 ID:8DBf/L9g.net

––––––––

––––––––––––

––––––––––––––––


ダイヤ「」

ダイヤ「……」

ダイヤ「……はぁ、……はぁ」


(あわや転落––––と思われたダイヤだったが、辛うじて屋上の淵に掴まり、火事場のクソ力でぶら下がっている)


ダイヤ「…………」遥か下の地上を見やる


ヒュウウウウオオオオ……


ダイヤ「!!!!」


21: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:55:01.52 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「…………いや」顔面蒼白

ダイヤ「いやああああ…………」理性崩壊



ダイヤ「いやああああああああああ!!!!」

ダイヤ「死にたくないっ!!!!死にたくなぁぁぁぁい!!!!」足バタバタッ

ダイヤ「だっ!!誰かっ!!誰か助けて下さいいいいいいいい!!!!」涙と鼻水フルスロットル


22: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:55:24.22 ID:8DBf/L9g.net

千歌「ああっ!!ダイヤちゃん!!」

梨子「ど、どうしよう……!!」オロオロ

曜「そんなの、助けるに決まってるよ!!」

ダイヤ「早くっ!!早く助けてぇぇぇぇ!!!!」

千歌「みんなで、ダイヤちゃんを引き上げるよ!!」

7人「がってん!!全力オーライっ!!」


(ダイヤの窮地を救うべく、一致団結したAqoursが屋上の淵まで駆け寄る––––)


(なんと美しい光景なのか……と、全米が思った、その時––––)


23: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:55:47.47 ID:8DBf/L9g.net

ウウウウウゥゥゥゥウウウウン!!!!


8人「!!!!」ビクッ

花丸「…………正午のサイレンずら」

善子「正午と言えば……」

千歌「どうしよう……国歌斉唱の時間だよ」

ダイヤ「ど……どうしたのですか?皆さん」

ダイヤ「早く、私を引き上げて下さい……」腕グググ……


曜「どうする?歌う?」

梨子「歌うも何も……」

梨子「歌わなかったら、不敬罪で銃殺されるわよ」


24: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:56:04.64 ID:8DBf/L9g.net

千歌「そっか……」

千歌「銃殺されたら、ダイヤちゃんどころじゃなくなるね」

ダイヤ「な……何をモタモタしてるのですか!?みなさん……」

千歌「待ってて、ダイヤちゃん!」

ダイヤ「えっ?」

千歌「大急ぎで、国歌斉唱を済ませるから!」

ダイヤ「あ、あの!?ちょっと!?」


25: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:56:28.80 ID:8DBf/L9g.net

  ∫∫( c||・ヮ・||  ノξソ・ω・ハ6

从c*•ヮ•§    (*> ᴗ •*)ゞ  メイ*σ ᴗσリ

⌒°( ・ω・)°⌒  ノcノ,,・o・,,ノレ  ¶cリ˘ヮ˚)|


♪き~~み~~が~~あ~~よ~~お~~はぁ~~

♪ち~~よ~~に~~い~~や~~ち~~よ~~にぃ~~

ダイヤ「な、なに全員で呑気に歌ってるのですか!?」

♪さ~~ざ~~れ~~、い~~し~~のぉ~~

♪い~~わ~~お~~と~~な~~りて~~

♪こ~~け~~のぉ~~、む~~す~~ま~~あぁでぇ~~


千歌「よしっ!!歌い終わった!!」


26: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:56:50.48 ID:8DBf/L9g.net

                    !!
                   /
                  い↑
                 /
                ち↑
               /
              た ↑
             /
           た ↑
          /
         な ↑
        /
|c||▽.皿▽||あ↑


27: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:57:07.97 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「さっさと私を助けなさぁぁぁぁい!!」

ルビィ「いま行くよ!!お姉ちゃん」

千歌「今度こそ、ダイヤちゃんを引き上げるよ!!」

7人「がってん!!全力オーライっ!!」


(絶体絶命の危機に瀕するダイヤを救うべく、再び一致団結したAqoursが屋上の淵まで駆け寄る)


(なんと尊い光景ではないか……と、西田局長が泣きに入った、その時––––)


28: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:57:26.97 ID:8DBf/L9g.net

ピローン!!


ルビィ「…………?」

ルビィ「何だろう……」


スマホ確認


ルビィ「…………えっ!?」

花丸「どうしたの?ルビィちゃん」

ルビィ「今、訃報が入ったんだけど……」

善子「ふほー?」

ルビィ「年齢を理由に勇退した、先代のラブライブ運営委員長が……」

ルビィ「今しがた、ニューヨークで亡くなったって……」



7人「なっ」

7人「なんだって~~~~!!!!????」


30: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:57:49.38 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「…………今度はなんですの」苦悶の表情

梨子「よりにもよって、こんな時に……!!」

善子「とんでもない置き土産をしてくれたわね……」

花丸「みんな!!救出作業は中止して、黙祷するずら!!」

ダイヤ「えっ……?」

果南「ごめんね、ダイヤ……」

果南「今は、死者の霊を弔うのが先だから」

鞠莉「故人には、黙祷を送るのがこの国の礼儀……」

鞠莉「たとえ、どんなシチュエーションでもね」


31: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:58:07.91 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「そんなの、私を助けてから幾らでもやればいいでしょ!?」

花丸「素人はこれだから困るずら……」ヤレヤレ

花丸「黙祷は、すぐに済ませないと不作法になるずらよ」

千歌「みんな!!気は確かなの!?」

千歌「ダイヤちゃんが、あんなに苦しんでるのに……」

千歌「それをほっぽり出して、黙祷だなんて!!」

千歌「国歌斉唱は仕方なかったけど、これだけは譲れないよ!!」

ダイヤ「ああ、千歌さん……」感激

ダイヤ「あなただけは、私の味方なのですね」


32: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:58:25.57 ID:8DBf/L9g.net

曜「千歌ちゃん……」


千歌の肩ポン……


曜「ダイヤさんも大事だけど……」

千歌「曜……ちゃん?」

曜「今ここで黙祷しないと、『不謹慎だ』ってネットで炎上しちゃうよ?」

ルビィ「それに、ここで運営にゴマをすっとかないと、次の予選の審査に影響が出るかも……」

千歌「ルビィちゃん……」

千歌「…………」懊悩

ダイヤ「なに熟考してるのですか!!この期に及んで!!」

ダイヤ「いま生きてる人間と、死んだ人間のどっちが大事かなんて、火を見るより明らかでしょうが!!」


33: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:58:45.00 ID:8DBf/L9g.net

千歌「…………わかったよ」迷いを振り切った

ダイヤ「!?」

千歌「ダイヤちゃんには悪いけど……」

ダイヤ「ち、千歌さんっっっっ!!!!」

千歌「私、黙祷する!!」

梨子「わかってくれたのね……千歌ちゃん」

曜「ダイヤさんも、きっと理解してくれるよ……」

ダイヤ「1ピコも理解できませんわ!!」


34: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:59:03.31 ID:8DBf/L9g.net

千歌「では、亡くなられた前運営委員長を偲んで……」

千歌「一分間の……黙祷!!」


  ∫∫( c||-ヮ-||  ノξソ-ω-ハ6

从c*-ヮ-§    (*- ᴗ -*)ゞ  メイ*- ᴗ-リ

⌒°( -ω-)°⌒  ノcノ,,-o-,,ノレ  ¶cリ-ヮ-)|


ダイヤ「あがっ…………」両腕ブルブル

ダイヤ「二の腕に、乳酸が……」脂汗

ダイヤ「『SASUKE』3rdステージのクリフハンガーを、無理矢理やらされてる気分ですわ……」

ダイヤ「早く……早く黙祷を済ませて……」


35: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:59:24.45 ID:8DBf/L9g.net

  ∫∫( c||-ヮ-||  ノξソ-ω-ハ6

从c*-ヮ-§    (*- ᴗ -*)ゞ  メイ*- ᴗ-リ

⌒°( -ω-)°⌒  ノcノ,,-o-,,ノレ  ¶cリ-ヮ-)|


ダイヤ「ちょっと!!もう1分経ちましたわよ!!」

花丸「海外で亡くなられたから、時差が発生してるずら」

ダイヤ「なっ……!!」


両腕ピクピク……


36: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 06:59:42.80 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「う、腕が……」

ダイヤ「丸太のように重くなって、力が入らなくなってきましたわ……」


指ズズズ……


ダイヤ「ああ……もうダメ……」

ダイヤ「指に力が……」

ダイヤ「いよいよ、私に最後の時が迫って……」


指ズルッ!!!!


ダイヤ「!!!!!!!!」

地上のヤジウマ「キャアアアアアアアアア!!!!」


37: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:00:03.32 ID:8DBf/L9g.net

––––––––

––––––––––––

––––––––––––––––


ダイヤ「」

ダイヤ「…………」

ダイヤ「…………え?」


    ∬( c||^ヮ^||ヘ
   –––| |–––––––––∪–––
    | |
   (( (S)   宙ブラ~~ン……
    | | ))
    | |
|c||;○.口 ○||   


ダイヤ「……果南、さん?」


38: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:00:26.23 ID:8DBf/L9g.net

果南「ふぅ~~……」

果南「危ない危ない……」

果南「黙祷が終わるのが、あと少し遅かったらと思うと……」

ダイヤ「…………」

ダイヤ「…………来るのが遅いですわよ」

果南「遅くなってゴメン……ダイヤ」イケメン顔

ダイヤ「……」

ダイヤ「今ごろ謝られたって……」

ダイヤ「ちっとも、嬉しくないのですから……」


片方の手でホクロポリポリ……


39: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:00:47.05 ID:8DBf/L9g.net

果南「じゃ、引き上げるよ」


(だが、2度あることは、3度ある––––)


屋上の扉バタンッ!!


職員「おめでとうございま~~~~す!!!!」


クラッカーパァン!!!!


7人「…………!?」


(突如、7人の前に現れたのは、スーツ姿の職員数名と、立派な白ひげを生やした着物姿の老人であった)


40: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:01:05.12 ID:8DBf/L9g.net

千歌「あ……あなた達は?」

職員「私たち、こういう団体の者です」


名刺差し出し


千歌「『日本飛び降り自殺協会』……?」

曜「聞いたことある?梨子ちゃん」ヒソヒソ

梨子「17年生きてて、初めて聞く団体ね……」ヒソヒソ

職員「さ!!会長!!」

職員「さっそく表彰状をご遺族に……」

会長「うむ……」


(会長と呼ばれた白ひげの老人が、ルビィの前へ偉そうに突っ立った)


41: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:01:24.76 ID:8DBf/L9g.net

ルビィ「あ、あの……」戸惑い

花丸「一体、何が起こってるずら……」怪訝

善子「あ、なんか書状を取り出したわよ……」

会長「え~~、ゴホン……」


(会長は携えていた書状を両手で広げ、老体とは思えない声量で––––)


会長「表彰状!!黒澤ダイヤ殿!!」

会長「あなたは、我が日本国において、記念すべき1000万人目の飛び降り自殺者となりました!!」

会長「よって、その栄誉を称え、ここに表彰します!!」

会長「2016年12月5日!!社団法人 日本飛び降り自殺協会会長 岩清水義太郎(恋人募集中)!!」

会長「おめでとう!!」


ルビィに表彰状差し出し


42: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:01:52.23 ID:8DBf/L9g.net

ルビィ「ど……どうも……」怖々と受け取り

職員「記念トロフィーが、後日郵送されますので……」

千歌「あ……あの~~」

職員「はい?」

千歌「祝賀ムードに、水を差すようで悪いんですけど……」

千歌「ダイヤちゃん……まだ生きてるんで……」

職員「」

職員「は?」素っ頓狂


果南「何してるの~~!?あなた達~~!!」

果南「早くダイヤを引き上げるのを、手伝ってよぉ~~!!」右腕グググ……

ダイヤ「ちょっと!?誰も果南さんのヘルプに入らないのですか!?」

ダイヤ「いくら超人類な果南さんでも、限界がありますわよ~~!!」

千歌「……と、言うワケなんですよ」アハハ…


43: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:02:23.07 ID:8DBf/L9g.net

職員「そ、そんな!!困ります!!」

職員「もうトロフィー(制作費500万円)の発注もしちゃって、マスコミ関係に発表を済ませちゃったんですよ!?」

職員「黒澤さんには、ここで死んでもらわないと私たちのメンツが……!!」

千歌「そうは言っても……」困惑


会長ツカツカ……


職員「あ!!会長!!」


44: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:02:43.54 ID:8DBf/L9g.net

会長「君!!何をしてるのだね!!」険しい表情

果南「…………」ポカーン

果南「誰?あなた」

会長「この子は浮き世に疲れて、飛び降りたんだ!!」

会長「楽にさせてやりなさい!!」


(途端に会長は、果南の右腕に掴みかかり、ダイヤを引き剥がそうとし始めた)


果南「あっ!!ちょっと!!」

ダイヤ「や、やめてくださいいいい!!!!」

果南「何すんのよ!!クソジジィ!!」

会長「」

果南「!?」

会長「…………惚れた////」

果南「あ!?」


45: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:03:05.47 ID:8DBf/L9g.net

会長「君!!私の7番目の女になりなさい!!」

会長「一生遊んで暮らせるだけの金はあるから……」


背後からケツキック!!!!


会長「いっ……!!!!」目から火花

鞠莉「何してくれてんのよ!!このオールドストレンジャー!!」

鞠莉「果南はあんたみたいな、老い先ショートなジジィなんか相手にしないんだから!!」


(罵声を浴びせ終えた鞠莉は、そのまま果南を妨害する会長を引き剥がしにかかり––––)

(その様はまるで、昔ばなしの「大きなカブ」のワンシーンにも見えた)


46: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:03:22.30 ID:8DBf/L9g.net

会長「き、君!!会長に向かって……!!」

会長「私の背後には、お前らなんか一息で消せるような人達が……!!」

鞠莉「シャラ~~~~ップ!!!!」激昂

鞠莉「私にだって、イタリアのその筋の人達がいるんだから~~~~っ!!!!」

果南「鞠莉……!!」顔中の筋肉が縮み上がる

果南「早く、そいつをなんとかして……」

果南「私の右腕も、もうヤバくなってきて……」


右腕グググ……


47: 名無しで叶える物語(しまむら) 2019/12/05(木) 07:03:38.70 ID:8DBf/L9g.net

ダイヤ「な……なんてことですの」


宙ブラ~~ン……


ダイヤ「私を巡って、醜い争いに発展してしまいました……」

ダイヤ「まさか、こんな大事になるだなんて……」

ダイヤ「元はといえば、私が飛び降りて死のうと考えたから……」

ダイヤ「…………」

ダイヤ「はて?」

ダイヤ「私はどうして、飛び降りようとしてたんでしたっけ?」


~おわり~




48: 名無しで叶える物語(茸) 2019/12/05(木) 07:12:07.56 ID:hXiIdu5K.net

おつ


52: 名無しで叶える物語(SB-Android) 2019/12/05(木) 08:02:35.54 ID:+uCFR8yh.net

黒い炭素に笑いました





元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1575496138/