2017年10月11日

〔GAME〕「美少女万華鏡 -罪と罰の少女-」 オメガスター


美少女万華鏡 罪と罰の少女


 CGの描き込み、濃厚なHシーンなどクオリティが半端ないです。時に文学的で陰鬱な物語があうかどうか。


 〈概要〉
 怪奇作家深見夏彦は、また奥深い温泉宿を訪れました。そこで夏彦はまた蓮華という、他の人には見えない少女と出会います。夏彦はまた少女の持つ万華鏡を覗きます……。 
 夕摩は病気のため、半分死んでいるような入院して穏やかな生活をしていました。退院の日、ずっと思っていた自分と瓜二つの双子の姉、有莉が迎えにきてくれました。有摩は有莉につれられ、新しい家へと帰るのでした。


 〈エロの傾向〉
 Hシーンごとに連続射精することが多いです。女装シーンや責められるシーンが多めですが、全編Mシチュというわけではなく、和姦や主人公が主導権を握るシーンもあります。主人公も音声ありです。
 シチュは、姉の下着を拝借してオナニー、足の裏コキ、試着室で女装乳首責め手コキ(アニメ)、フェラ、心が冷めて拒否した後で吐くほどの騎乗位(かなり逆レイプっぽい)、ディープキス(アニメ)、騎乗位破瓜(アニメ)、お風呂で後ろから足コキ、バック(アニメ)、トイレの個室で対面座位、エレベーターの中でフェラ、コスプレ69パイズリフェラ、コスプレバック、乳首舐め手コキ、背面騎乗位、ペニバン+乳首責め+手コキなど。


 オススメ度  ★★★★★★★☆☆☆
 「美少女万華鏡」シリーズの第四作目です。ある怪奇作家が温泉宿で謎の少女の持つ万華鏡を覗くと、不思議な物語が見られるという構成で、万華鏡を通して見る世界が物語の本編になります。僕はこのシリーズを始めてプレイするので想像になりますけど、たぶん最初に登場する怪奇作家と謎の少女はシリーズ共通で、万華鏡の中の物語はシリーズそれぞれで完全に別物になっているんじゃないかなと思います。

 物語は、筋だけを本当にざっくり言ってしまうと、双子の姉のことを大好きすぎる主人公が、こっそり下着を盗んでオナニーしているところを目撃されてしまい、女装で女子校に通うことになってクライスメイトとも友達になってという、まさにド定番な設定です。
 ただ、文学的詩的な雰囲気がかなり独特でディテールが細かいので、明るい学園ものとか、実用性重視の直球なエロゲとは趣が違います。作中では詩のようなものがたびたび挿入されますし、「僕とは誰なんだ?」ではなく「僕とは誰なのだ?」というように、地の文やセリフもやや文語っぽいことがあったりします。
 「悪の華」とか「ヴェルレーヌ詩集」とか「ライ麦畑でつかまえて」が本棚に並ぶ繊細な主人公は、姉を崇拝するくらいの勢いで愛していて、こっそり盗んだウィッグを被り、鏡をみてはそこに姉の姿を重ね、姉を否定したり脅かしたりするものには敵意を剥き出しにします。
 落ち着いて自らのペースで構える姉は、全てを見透かしていて、でも事実にまではあえて踏み込まないような態度をとります。そんな姉もことあるごとに自分を「お姉ちゃん」と呼ばせたがり、弟である主人公のことを何より大切に思っています。
 自宅や学園を舞台にしたいびつなシスコンとブラコンの関係性は、エンドに近づくに連れ、とても重たくなっていきます。姉が時々本気とも冗談ともつかないことを真顔で言ったり、くだけてディフォルメされたCGが挿入されたり、学園生活でもクラスメイトとの掛け合いが面白かったりと、楽しい場面もたくさんあるんですが、どこか暗い影を感じさせたり、端々からやがて訪れるであろう終末を予感させたりするので、あっけらかんとしたコメディ路線のエロゲとは一線を画していて、物語の本質はやはり憂鬱だと思いました。

 物語を彩るCGは、それぞれの登場人物やHシーンもちろん、買い物に来た時の店内や路地など、風景のCGも細かく描き込まれています。風景のCGなんてエロゲでは真っ先に削られてしまってもおかしくないのに、一枚でも十分なところでもう一枚入ったりと、枚数自体も多いです。エンドロールも素晴らしかったです。ギリギリロープライスに入るくらいのお値段の作品なのに、CGはフルプライスの作品に全く引けを取らないかもしくはそれ以上、僕がプレイした中では最高水準のクオリティだと思いました。

 Hシーンは全体の2/3がくらいが責められるシーンで、女装でのHも多いです。物語の進展により、終盤は主人公が主導権を取るシーンの割合が増えます。登場人物が美形で女性の肌に張りがあってすごくきれいに見えますし、胸もすごくやわらかそうです。シーンによってはアニメーションも入り、表情も変化するなど滑らかによく動きます。射精は1度では終わらず、連続して射精に至る展開が多いです。
 主人公も音声有りで、陶酔しやすく身体も中性的のため、行為に没頭した様子がとても倒錯的で色気を感じました。女装シーンでは、更衣室の中での乳首責め手コキがアニメーションして良かったのと、上りエレベーターの中で全ての階のボタンを押され、ドアが開く度にいつ見つかるかわからない状態でフェラされるというシチュ、それとペニバンの3Pもあったのが個人的にはうれしかったです。
 また、中にひとつインパクトのあるシーンがありました。保健の先生に無理やりフェラされ騎乗位で犯されてしまうというシーンです。こういうシーンはだいたい口では嫌がっても次第に快楽に流されてしまうというパターンになると思うんですが、最後まで心が拒否していて後で吐いてしまうほどダメージを受けてしまいます。本当の意味で逆レイプっぽくなっていて、ここまでのものはあまり見ないなあと思いました。

 全編Mシチュというわけではないのですが、Hシーンもそれぞれに濃厚ですし、相当クオリティが高いのでプレイして満足感がありました。お手軽とはいえない物語も、伏線がきちんと回収されて終盤にはサプライズもあり、綿密に構成されていてどんどん引き込まれました。ただ、マルチエンドのどのエンドに達してもスカッとしたものはなく、幸せと言えるのかもしれないエンドでも僕は後味が良くなかったです。最後の最後のシーンも、ちょっと蛇足に思えてしまいました。
 実用性のみに走らず物語を楽しめる人、女装好きな人にはぜひ試してみてもらいたいなあと思いました。Mシチュ意外もいけるという人ならさらに楽しめそうです。個人的にはこういうちょっと陰鬱な雰囲気すごい大好物なんですけど、クライマックスからエンドがアレなので、好みは分かれそうかなあ。

 蛇足ですが、プレイしていて、タイトルにもある「罪と罰」がドストエフスキーの同名作品を彷彿させました。読んだのがかなり前なのでそんなに自信ないですが。全然違っていたらスミマセン。

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