本題に入る前に、牛久のその後です。

難民支援に尽力なさっている魚住さんによると、10日から続いていた
牛久の入国管理センターでの被収容者のハンガーストライキは、21日、一時中止となりました。「早くも仮放免者が増えてきているようで、一定の成果は出ているようです。ただし収容者は、今後の対応が変わらなければまたハンストに入ると宣言してい」るとのことです。中止の2日前、「牛久入管収容所問題を考える会」がセンター側と話しあいをもち、それが中止につながったようです(毎日新聞茨城版5月20日)。

また、14日には参院決算委員会で、藤田幸久さん(民主党、茨城選出)が、この件について千葉景子法相に質問しました(
議員のサイトに質疑が載っています)。その中で千葉法相は、今年に入って自死した2人について、収容が精神的圧力になったことを認め、仮放免は積極的にやっていくと約束しました。それが、仮放免者増加に表れているわけですが、指摘され、表沙汰になるとしばらくは「いい子」するのは入管の体質です。千葉法相の改善約束が空手形にならないよう、このブログでもときどき情報を提供しますので、みなさま、その時は電話・ファックスアクションなど、よろしくお願いします。きょうは藤田さんが牛久の入管を視察します。国会議員は被収容者が入れられているところまで入ることができるので、しっかり見ていただきたいと思います。


さて、内橋克人さんは、そのご著書に感動する稀な経済評論家です。効率一辺倒の経済は持続できないことを、早くから警告なさってきました。20日に、NHKはBSや教育など、主流からはずれたところでいいことをやっている、と書きましたが(
こちら)、ラジオを忘れていました。そのNHKラジオで、内橋さんが最近のメディアについて、痛烈な批判をなさっています。

今、ジャーナリズムが衰退している、その根っこにあるのは、アメリカにたいする根源的な卑屈さだ、報道人に鋭い洞察力と奥行きの深い報道力が欠けている、政権交代の真意を深めるような報道をしてほしい、それには、組織内ジャーナリスト1人ひとりが、まず社内で言論の自由を獲得することが重要などなど、噛んで含めるような穏やかな口調で語られるのはしかし、マスメディアの現状への痛烈な批判です。聞き手のアナウンサーは、さぞ耳が痛かったことでしょう。

「ジャーナリズムを峻別するきびしい目」をもたねばならないという、私たちへの叱咤も。10分のごく短い番組です。下のURLからどうかお聞きください。今、私にしても沖縄の米軍基地問題で政権への信頼は揺らぎに揺らいでいますが、こうした流れの行き着く先に今があることを思い起こし、たらいの水といっしょに赤ん坊も流してしまうことにならずに、でも在沖米軍基地にかんしては政権の方針を改めさせるにはどうしたらいいか、頭を冷やして考えたいと思います。

内橋克人「ジャーナリズムはこれでいいのか」
http://bit.ly/9gJIvi

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