「9月9日夜間から本日未明にかけ、中国電力は埋め立て工事を再開するために周防大島から上関町の白浜沖まで複数の作業台船を曳いてきましたが、夜間の危険な作業に対する祝島の漁船の直接、あるいは田ノ浦で船を並べての抗議もあり、午前1時過ぎに本日の作業中止を宣言しました」

高揚した書き出しです。怒りと、誇りと、手応えによる高揚。「祝島島民の会」のブログ、9月10日の記事です(
こちら)。上関では、9日の深夜まで陸に、海に、人びとが出て渾身の抗議をつづけたのです。そして、全国から中電にメールや電話がいっただろうこと、これも現地の人びとのおおきな応援になったと思います。

7日には、国会議員が視察に行ったそうです。映画「ミツバチの羽音と地球の回転」のスタッフブログ「ミツバチ@staff blog」から、コハラさんによる記事を転載します(元は
こちら)。コハラさんが、政治家のみなさんのブログからその肉声を拾ってくださっています。こういうものを見ると、政治のしろうとと、とかく批判されがちな有名人議員さんですが、しろうとならではの日常の言葉が際立っています。だって、「これじゃ誰も賛成できないわぁ」(横峰良郎参議院議員・民主党)ですから。

議員のみなさん、これらの思いを確実に各方面に伝えて、国会に議席を与えられていることへの責務を十二分に果たしてください。期待して見守っています。


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2010年9月 9日

【ニュース】 上関原発予定地を民主国会議員ら視察 中電の環境対応問題視

上関原発建設予定地を国会議員が視察しました。新聞記事や議員さんの公式ブログを読みましたが、COP10日本開催を10月に控えて、生物多様性の観点からも、疑問が呈されていました。

 

国会議員5人が視察/上関原発(朝日新聞 9月8日)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001009080003

◆原発予定地 中電・反対派と対話
                   k_img_render.jpg

                                 写真は朝日新聞山口版より

上関町長島・田ノ浦の上関原子力発電所建設予定地を7日、国会議員5人が視察した。台風9号の影響による風雨の中、中国電力から計画の説明を受けたり、反対派と意見交換をしたりした。

衆院議員の山崎誠氏(民主)、吉泉秀男氏(社民)と参院議員の平山誠氏(無所属)、横峯良郎氏(民主)、相原久美子氏(同)。建設に反対する「長島の自然を守る会」(高島美登里代表)などからの現地視察の呼びかけに応えた。

岩畔克典・中電上関原発準備事務所長らは「28年前に町が誘致意向を表明」「大多数の町民は計画を支援している」などと説明。議員側から「温排水は環境に影響しないのか」「日本生態学会など3学会が環境アセスのやり直しを求めているが、どう対応するのか」などと問われ、中電側は「環境影響評価書で専門の先生の判断を得ている」「アセスのやり直しは受け入れられない」などと答えた。

さらに、「今日は台風で祝島航路が欠航している。こんな時にもし(原発事故など)何かあったら、祝島の人はどこに逃げるのか」との問いに、中電側は「今後の検討課題」などと回答。「工事を止めてそっちを先にするべきじゃないのか」との声があがった。

反対派約20人とも合流し、「工事が進んでいないのは、みなさんが体を張って阻止してくれたおかげ」などと激励。「守る会」など3団体からそれぞれ要望書を受け取った。

山崎氏は「中電は環境の話を矮小(わいしょう)化している。政治の力で正さねばと痛感した」。横峯氏は「反対と賛成(の気持ち)が7対3だったけど、10対0になった。現地に来て真正面の祝島を見たら、みんな反対すると思う」と話した。

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上関原発予定地を民主国会議員ら視察 中電の環境対応問題視
(山口新聞 9月8日)
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0908/3p.html

民主党や社民党などの国会議員5人が7日、上関町長島田ノ浦で中国電力が進めている上関原発計画予定地を視察した。同町の反原発住民団体、上関原発を建てさせない祝島島民の会と長島の自然を守る会が国会議員に呼び掛けた現地視察に応じた。

視察したのは民主党の山崎誠代議士(東関東ブロック)ら衆議院議員2人、民主党の横峯良郎議員(比例区)ら参院議員3人。予定地で中電の岩畔克典所長らから計画浮上後に行われた同町の選挙結果や計画工事概要などについて説明を受けた。

一行からは「温排水はほかに比べて多いのか」「日本生態学会など3学会から環境アセスの見直しが出されているが、中電の対応は」「追加の地質調査を国から求められたが、これまでの調査が不十分だったのでは」「目と鼻の先の祝島に対する防災計画はどうなっているか」などの質問が出た。

これに対し、中電は「毎秒9トンの温排水は50メートルプールに毎秒1ccを流す程度で他より多くない」「3学会の意見を聞いているが、環境アセスを見直す考えはいない」「(追加の地質調査は)安全な原発建設に向け十分な地質データを補うため」「防災計画は検討課題。当然考える」などと答えた。

一行は日本生態学会上関アフターケア委員から、豊かな環境が残る予定地付近の生物多様性について説明を受けた。同祝島島民の会などが「地元住民の合意が確保されるまでは原子炉設置許可の可否を判断しないよう国に働きかけてほしい」との要望書を手渡した。
 
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▼△ 今回視察された国会議員さんたちのサイトです。

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山崎誠政策研究所 批判から提案、実現の政治へ。
http://makoto5050.typepad.jp/blog/

中国電力本社訪問 
http://bit.ly/cLbiWE
台風の中、上関原子力発電所建設予定地視察 
http://bit.ly/aQ8HIy

(一部抜粋)
およそ以上のようなやり取りがなされました。このやり取りからは住民、国民の信頼は得られないのではないかというのが率直な感想です。「建設ありき」いう前提でのお話では納得は得られない。この際、計画の抜本的な見直しも含めて、28年前の決定にさかのぼってゼロベースでの議論も求めたいと思います。

また、地域の皆さんのお話も印象的でした。原発建設で街が、住人が、親戚同士までもが二分されてしまったこと、賛成派を増やすための戦術、地域振興のための花火大会の話など、結局、お金が仕切る構図がはびこっていることがわかりました。この点でも問題は大きいです。

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相原久美子オフィシャルサイト
http://aikumi.info/archives/270.html
  
視察その2 
http://aikumi.info/archives/270.html

(一部抜粋)
エネルギー政策全体を考える時期でもありますが、何よりも建設予定地の向かい側にある「祝島」の島民は建設に反対をしています。

当日は、台風の影響で島には渡れませんでした。この状況を見て、もしもの時、避難路をたたれる住民が納得できる説明が必要と感じました。又、ここには稀少生物が多く発見されています。環境影響評価は、生物多様性が論じられ多くの恩恵を受けている人類として経済か保護かを真剣に考えるべきであると思いました。今後の活動に生かしたい視察でした。

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よこみね良郎公式サイト
http://www.yokomine-yoshiro.com/

これじゃ賛成できないわぁ・・  http://www.yokomine-yoshiro.com/blog/index.cgi?cmd=v&id=1283911326

(一部抜粋)
また建設地として、「自然環境破壊」にならないか、特に、ここは貴重な生物多様性の宝庫とのこと、環境アセスメントのやり直しが必要ではないか、(人間のわがままで良いのか!!!)

台風の影響で、海は大時化で、祝島に向かう船は全便欠航となり、"悪天候の日に、万が一事故でもあったら避難できないではないかと大変な不安にかられました。"

それに対しての説明が、事故の際の避難計画は原発が出来てから、自治体で作るものなので関係ないと言わんばかりの説明、これにはほとほと呆れてしまいました。
 
これじゃ誰も賛成できないわぁ

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吉泉ひでおオフィシャルブログ
http://hideonikki.blog96.fc2.com/

9月7日
朝7時の新幹線で山口県上関町原子力発電現地視察に向かう。設置場所は瀬戸内海の最後に残された豊かさが残る場所であり、地球上に5000羽しか生息していない希少種「カンムリウミスズメ」をはじめ驚くほど多様な貝や海草、海鳥、水生哺乳類まで生き残っている内海である。

(中略)

初めて現地を視察したが、中国電力の島根原発の漏洩、点検ミス等問題が表面化している中で新たな建設は絶対認める事は出来ないし25年以上もの闘いに敬意を表しながら「反原発」の闘いの重要性を改めて認識させられた。今日の視察を踏まえて社民党として国会「環境委員会」などで取り上げていく。

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平山誠公式ブログ
http://gree.jp/hirayama_makoto

また、環境問題や低炭素というと、CO2削減=原子力という構図になりがちですが、高レベル放射性廃棄物の安全な処理の実現という問題からも建設を見直す必要があると主張させて頂きました。
5/24 15:58

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staff コハラ

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