きのうは、おとといのアクセス数に驚いた、と書きましたが、きょうは、きのうのアクセス数に恐れをなした、と書かざるを得ません。みなさん、こういうこと気にしておられるのですね。きょうは「止め」として、少しだけ補っておきます。

まず、自著『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』のことに触れている田中優さんのブログをご紹介します。まとめて入手する方法も載っています。あれ、デポジットの対象になっているのは、ここでは空き缶です。本ではペットボトルも取り上げられていたのではないかなあ……きのう、本を貸してしまったので、確認ができません。缶もペットボトルもデポジット、ということでお許しください。

「『ボランティアってなに?』田中優のメルマガより〜」 (こちら
「絶望にきく薬はこれだ この本だ。」(こちら

さて、「服をリサイクルしたら、新しい服が売れなくなって、アパレル産業が困る。消費者がどんどん流行のものを買わなければ、産業としてなりたたない」というご意見をいただきました。たしかに一理あります。アパレル産業は、今どこもたいへんですから。

あるイギリスの雑誌に、イギリス人はTシャツを平均30回洗濯したら捨てる、とありました。にわかには信じがたい話ですが、Tシャツは安いので、次から次へと買い換えても惜しくはないのでしょう。でも、その原料と作る手間を考えてみてください。まず、「綿 農薬 児童労働」と検索してみてください。一瞬にして、むごたらしい光景が広がるはずです。綿は、もっとも農薬が使われる農作物のひとつで、受粉には子どものちいさな手による気の遠くなるような作業が必要です。幼い子どもたちは広大な綿花畑で、炎天下、農薬をかぶりながら、もちろん学校がどんなところかも知らずに、来る日も来る日も腰をかがめて働くのです。そうやって生産されるからこそ、綿花は安く供給され、安いTシャツになるのです。

縫製についても、検索してみてください。あなたのTシャツを縫った人がどんな生活をしているか、想像力を働かせるための情報がどっと出てきます。10月5日に、私たちが身につけている服のほとんどは中国製だと書きましたが(「中国から心斎橋へ」は
こちら)、およそ80%だそうです。国内産は10%ほど、あとの10%がベトナム、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュ……これらの国々が占める割合が増えています。中国の工賃が上がっているためです。いまや技術をつけた中国は、高級品を多く手がけるようになっています。

メーカーは、価格を低く抑えるために、人件費のより低い国へと生産地を転々と変えているのです。これも、グローバル経済の現代の否定できない現実でしょう。けれど、これでいいのでしょうか。大量の農薬のために不毛の地と化していく綿花畑はどんどん広がり、人の健康と命と人生が失われています。それを知ったうえでなお、あなたは今シーズン何枚目かのTシャツを物色しに、ファッションストアに行きますか? 

生活スタイルを変えることは、おいそれとはできないとは思います。でも、そろそろ立ち止まって考える時が来ているのではないでしょうか。エシカルファッション。去年の11月3日に書いたとおりです(「貧困ビジネスとしての激安ジーンズ エシカルファッションのすすめ」はこちら)。この記事、時どき参照してくださる方が今もあとを絶ちません。うれしいことです。エシカルファッションは、もちろん激安ストアのものに較べたら高いのですが、長持ちしますので、結局安上がりです。いいもの、気に入ったものを長く着る、その時どきに新しいアレンジを楽しんで。それがこれからの流れになるといいな、と思います。そうすれば、綿花を栽培する人びとや洋服を作る人びとが、よりよい労働条件のもと、より高い賃金を手にし、誇りをもって働けるからです。メーカーさんも、高値の服が売れるなら、儲け幅も見込まれると思います。薄利多売ではなく、厚利少売です。

私は今、10年もののワンピースを着ています。素材は綿、国内製です。袖口がすり切れ、近所のお直し屋さんですこし袖を短くしてもらうこと2回、まだ長袖ですが、将来は7分袖、半袖になることでしょう。お直し代はけっこう高いけれど、同じ町に住む職人さんに直接手間賃をお支払いするほうが、同じお金で激安の新品を買うより、私は気持ちが落ち着きます。

そして、このブログの私の写真、着ているのは、去年11月8日の記事(「二人の少年はなにを書いたか&私のエシカルファッション」はこちら)に書いたタイ製のフェアトレード・エシカルファッションです。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote