おととい、東村高江のことを書きました(こちら)。きのうは裁判がある、とも。公判日も、と言うか、公判日だからこそ、と言うか、住民のみなさんが那覇に出払っている隙を狙うかのように、きのうも工事はおこなわれました。そのようすは、ブログ「やんばる東村 高江の現状」さんが、なまなましく伝えてくださっています(こちら)。
おとといご紹介した動画で高江ヘリパッド問題を解説してくださっている写真家の森住卓さんが、沖縄から情報をくださいました。
「QAB琉球朝日放送は、夕方のニュースの冒頭でこの問題を取り上げ、この裁判はスラップ裁判と言って、権力を持った者が住民や弱者を訴え、萎縮させるものだ。表現の自由など民主主義的権利を蹂躙するものだと解説した部分がこの後の時間の放送でカットされています。その部分は以下でhttp://www.qab.co.jp/news/2011012625142.htmlご覧いただけます。終わり方がとても不自然です。」(森住卓さん)
ブログ「辺野古浜通信」さんも、QABのニュースについて触れています。高江の現場と裁判所、両方を取材したのはQABだけだったこと、スラップ裁判とは何か、きちんと伝えてくれたことに、「辺野古浜通信」さんは感謝なさっています(こちら。きのうの記事もお読みください。辺野古の浜に米軍の水陸両用戦車が14台もびっしりと集結している写真に震え上がりました。こちらです)。けれど、QABのサイトで見ることのできるニュースでは、スラップ裁判の解説がカットされていると、「辺野古浜通信」さんは残念そうに書いています。
情報は錯綜しています。夕方のニュースだけでなく、夜のニュースでもスラップ裁判の解説はあり、サイトのみでカットされているのか、それとも夜のニュースでも解説は流されなかったのか。いずれにしても、QABの現場と編成部(?)のあいだになにかあったことはたしかのようです。「辺野古浜通信」さんが呼びかけているように、取材と報道ありがとうの声をQABに届けることがたいせつだと思いました。「なんでカットした」と抗議するより、「解説ありがとう」と感謝するほうがたいせつだと、私は思います。それは現場で取材し、ニュースをつくった人びとを応援することになるからです。
以下は余談というには重要な付け足りです。
ジャーナリストの烏賀陽弘道(うがやひろみち)さんがツイッターに、私のブログについて、「SLAPPという言葉がこうやって他者から聞こえるだけでもすごい!」と書いていらっしゃいます。烏賀陽さんは、スラップ裁判でたいへん苦労なさった方です。雑誌の取材に応じてコメントしたら、コメントされたオリコンから5000万円の賠償金を払え、とめちゃくちゃな訴えをされたのです(烏賀陽・オリコン裁判)。雑誌社ではなく、烏賀陽さん個人だけ。しかも、烏賀陽さんのコメントとされたものは、雑誌社の「創作」だった。雑誌社も烏賀陽さん側に立ち、和解というかたちではありましたが、烏賀陽さんの勝利で裁判は決着しました。けれど、こんな裁判を起こされたら、個人はたまったものではありません。個人の口封じと疲弊、そして社会的信用失墜をねらった、とても悪質なものだと思います。それが今回、高江の人びとに襲いかかっているわけです。
当時、烏賀陽さんは、メディアがどこもきちんと取り上げてくれないので、機材を買い込み、youtubeでご自分の主張を伝えました。それも2007年当時は新鮮でした。私はそれを見て、スラップ裁判というものを知りました。烏賀陽さんはネットメディアを使ってたたかったわけですが、ネットは私たちにいろんな可能性を開いてくれます。こうして、烏賀陽さんが感慨をもらしていらっしゃることを知ることができたのも、ネットのおかげ、ツイッターのおかげです。
きょうは長野の飯田風越高校にお話に行ったのですが、ゆうべ、そこの生徒さんがツイッターで、私が行くことをつぶやいていました。そんなこともあって、じつはさきほど、ツイッターに登録しました(こちら)。当面はブログ更新のお知らせだけになると思いますが、そのうちつぶやくかもしれません。講演への質問に答えるとかも、できればいいのですが、どうなりますか。
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おとといご紹介した動画で高江ヘリパッド問題を解説してくださっている写真家の森住卓さんが、沖縄から情報をくださいました。
「QAB琉球朝日放送は、夕方のニュースの冒頭でこの問題を取り上げ、この裁判はスラップ裁判と言って、権力を持った者が住民や弱者を訴え、萎縮させるものだ。表現の自由など民主主義的権利を蹂躙するものだと解説した部分がこの後の時間の放送でカットされています。その部分は以下でhttp://www.qab.co.jp/news/2011012625142.htmlご覧いただけます。終わり方がとても不自然です。」(森住卓さん)
ブログ「辺野古浜通信」さんも、QABのニュースについて触れています。高江の現場と裁判所、両方を取材したのはQABだけだったこと、スラップ裁判とは何か、きちんと伝えてくれたことに、「辺野古浜通信」さんは感謝なさっています(こちら。きのうの記事もお読みください。辺野古の浜に米軍の水陸両用戦車が14台もびっしりと集結している写真に震え上がりました。こちらです)。けれど、QABのサイトで見ることのできるニュースでは、スラップ裁判の解説がカットされていると、「辺野古浜通信」さんは残念そうに書いています。
情報は錯綜しています。夕方のニュースだけでなく、夜のニュースでもスラップ裁判の解説はあり、サイトのみでカットされているのか、それとも夜のニュースでも解説は流されなかったのか。いずれにしても、QABの現場と編成部(?)のあいだになにかあったことはたしかのようです。「辺野古浜通信」さんが呼びかけているように、取材と報道ありがとうの声をQABに届けることがたいせつだと思いました。「なんでカットした」と抗議するより、「解説ありがとう」と感謝するほうがたいせつだと、私は思います。それは現場で取材し、ニュースをつくった人びとを応援することになるからです。
以下は余談というには重要な付け足りです。
ジャーナリストの烏賀陽弘道(うがやひろみち)さんがツイッターに、私のブログについて、「SLAPPという言葉がこうやって他者から聞こえるだけでもすごい!」と書いていらっしゃいます。烏賀陽さんは、スラップ裁判でたいへん苦労なさった方です。雑誌の取材に応じてコメントしたら、コメントされたオリコンから5000万円の賠償金を払え、とめちゃくちゃな訴えをされたのです(烏賀陽・オリコン裁判)。雑誌社ではなく、烏賀陽さん個人だけ。しかも、烏賀陽さんのコメントとされたものは、雑誌社の「創作」だった。雑誌社も烏賀陽さん側に立ち、和解というかたちではありましたが、烏賀陽さんの勝利で裁判は決着しました。けれど、こんな裁判を起こされたら、個人はたまったものではありません。個人の口封じと疲弊、そして社会的信用失墜をねらった、とても悪質なものだと思います。それが今回、高江の人びとに襲いかかっているわけです。
当時、烏賀陽さんは、メディアがどこもきちんと取り上げてくれないので、機材を買い込み、youtubeでご自分の主張を伝えました。それも2007年当時は新鮮でした。私はそれを見て、スラップ裁判というものを知りました。烏賀陽さんはネットメディアを使ってたたかったわけですが、ネットは私たちにいろんな可能性を開いてくれます。こうして、烏賀陽さんが感慨をもらしていらっしゃることを知ることができたのも、ネットのおかげ、ツイッターのおかげです。
きょうは長野の飯田風越高校にお話に行ったのですが、ゆうべ、そこの生徒さんがツイッターで、私が行くことをつぶやいていました。そんなこともあって、じつはさきほど、ツイッターに登録しました(こちら)。当面はブログ更新のお知らせだけになると思いますが、そのうちつぶやくかもしれません。講演への質問に答えるとかも、できればいいのですが、どうなりますか。
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